広報はつかいち令和 2 年 8 月号 8 広報はつかいち令和 2 年 8 月号 9 若年性認知症とは若年性認知症とは、40 歳~64 歳までに発症した初老期認知症に、18 歳~39 歳までに発症した若年期認知症を加えた認知症の総称です。若年性認知症という独立した病気があるのではなく、発症年齢で区分しているため、認知症の原因はさまざまで、いろいろな疾患を含んでいます。平成21 年の調査では、国内の若年性認知症の患者数は約3万7800人で、高齢(65 歳以上)で発症した認知症の1000分の1以下の頻度でした。発症平均年齢は51 ・3歳で50 歳以上が全体の85 %を占め、39 歳以下は6%と多くはありませんでした。原因となる疾患若年性認知症の原因疾患では、脳卒中の後に起こる①脳血管性認知症が一番多く( 40 %)、高齢者の約2倍となっています。逆に、高齢者で一番多い②アルツハイマー病は65 歳以下では高齢者の半分以下(25 %)であり、次いで③頭部外傷の後遺症(8%)、④前頭側頭型認知症(4%)、⑤アルコール性認知症(4%)、⑥レビィ小体型認知症/パーキンソン病(3%)の順となります。いわゆる高齢者での「①②④⑥の四大認知症」の占める割合はかなり下がり、認知症の原因となる疾患も多様となっています。若年性認知症の特徴特に若い人がアルツハイマー病になった場合は、本人が認知症と疑わない場合が多く、発見が遅れがちになる傾向があります。物忘れの訴えが最前面に出てこないことも多いのです。例えば、仕事や子育て真っ盛りの年代の人が発症した場合、発症初期ではうまくいかないことが増え、その異変に自分で気づきやすい傾向があります。しかし、努力しても症状に改善がないと、今度は不安や焦燥感、気分の落ち込みが強くなり、身体や気分に関する訴えが多くなります。悪化すると妄想が出現し、うつ状態や興奮が強く攻撃的になる「行動・心理症状(BPSD )」が現れやすくなります。現在でも「認知症は高齢者に多い病気」というイメージが強く、医療関係者の間でも若年性認知症の理解はまだ十分ではありません。特に、初期はうつ病や更年期障害などと診断されていることもあります。そのため、認知症が疑われる場合は、経験豊富な認知症専門医がいる医療機関への受診をお勧めします。なるほど健康講座問い合わせ健康推進課緯欝1610佐伯地区医師会(ホームページ http://saikima.jp/) 佐伯地区医師会は、廿日市市・佐伯区湯来町・江田島市(能 美町・沖美町・大柿町)で開業または勤務している医師で構 成されています。日本医師会や広島県医師会と協力しながら、 地域に密着した医師会として約 15 万人の地域住民の健康を守 るため、学校医、産業医、健診、救急医療、在宅医療などさ まざまな仕事をしています。 斉藤脳外科クリニック斉さい藤とう裕ゆう次じ先生若年性認知症不安な人は認知症専門医のいる病院へ広報はつかいち令和 2 年 8 月号 8 My Town Topics -まちのわだい- まちの旬な話題を提供します 広島県などへ寄附金目録贈呈 宮島ボートレース企業団 寄附金で地域貢献 6月3日、廿日市市と大竹市で運 営する宮島ボートレース企業団は、 新型コロナウイルス感染症の影響 を受けている医療現場や地域経済 への支援として、広島県に 1 億円、 広島市へ 3 千万円を寄附しました。 6月16日には呉市と安芸高田市 へ、各 1 千万円を贈呈しました。 松本太郎企業長は「医療現場や 地域経済への支援などに幅広く活 用してもらうことで、ボートレー ス事業として地域貢献を果たした い」と話しました。 広島県庁で行われた寄附金目録贈呈。右から湯 﨑英彦県知事、松本企業長、入山欣郎副企業長 父の日にはバラを 廿日市バラ推進協議会 松本市長に バラの花束を贈呈 父の日にバラを贈る習慣を広め ようと、6月15日、市内切りバラ 生産者 4 軒からなるバラ推進協 議会の皆さんが、松本市長にバラ の花束を贈呈しました。贈呈は今 年で 7 年目。松本市長は、赤色 やピンク、黄色の色鮮やかな50本 の花束を笑顔で受け取りました。 廿日市市は県内トップの切りバ ラの生産地であり、市長は「市内 に素晴らしい生産者の皆さんがい ることを発信していきたい」と話 しました。 写真左から德永和宏さん、松本市長、竹田満彦 さん、則貞幸夫さん 総合的な学習の時間「ふるさと学習」 自分たちがふるさとに 貢献できることを考える 講演の後、各教室で生徒たちは、自分たちにで きる改善策のアイデアを話し合いました 6月26日、佐伯中学校で、ふる さと学習「ぼくたち、わたしたち に今できること」が行われました。 講師の廿日市市社会福祉協議会 の栗 くり 栖 す 和 かず 恵 え さん、地域包括支援セ ンターさいきの中 なか 原 はら 洋 よう 子 こ さんが佐 伯地域の新型コロナウイルス感染 予防の自粛による影響や仕事のや りがいなどを話してくれました。 参加した生徒の本 ほん 郷 ごう 大 だい 樹 き さんは 「自分たちにできることを考え、 ふるさとに貢献したい」と感想を 伝えました。 はつかいち応援プロジェクト 市内経済回復のため 街頭キャンペーンで呼びかけ 7月1日、廿日市市新型コロナ ウイルス感染症対策産業振興実行 委員会が、市内 JR各駅などで「は つかいち応援プロジェクト」の街 頭キャンペーンを行いました。 市内に宿泊する際の割り引き や、プレミアム付きチケットの販 売など市内事業者を応援するため の取り組みを周知しました。 澁 しぶ 谷 や 憲 のり 和 かず 実行委員長は「まずは 市民同士で助け合うことで、市民 の皆さんの元気につなげ盛り上げ ていきたい」と話しました。 JR廿日市駅での様子。市パンフレットやキャン ペーンチラシ、もみじ饅頭などが渡されました 令和 2 年 7 月豪雨災害 日本各地で激しい雨 市内でも避難勧告発令 7月3日からの梅雨前線の影響 で、日本各地で河川氾濫や土砂災 害などの甚大な被害が生じました。 市内でも 7 月 6 日に一部地域へ 避難勧告を発令しました。市は、 新型コロナウイルスの感染対策の ため避難所を 40 カ所に増設し、 7月8日には一時最大で348人が 避難しました。 引き続きこれからの台風のシー ズンや地震などに備え、ハザード マップなどで災害危険箇所、避難 場所などを確認しておきましょう。 避難所では感染対策のため、避難者同士の間隔を あけ、間仕切りなどでスペースを区分けしました オンライン授業で学ぶはつかいち はつかいちの魅力再発見 廿学 ( はつがく ) が開講 ホームページでは松本太郎市長が「廿日市市の 魅力」を語った動画を公開しています はつかいちの「人」から、はつ かいちの歴史、文化、産業などさ まざまな魅力を学ぶオンライン授 業「廿 はつ 学 がく 」を 8月から開講します。 オンライン会議サービスを使用 して、廿日市市に関わり活動して いる先生(ゲスト)を迎え、知識 や経験、思いを共有しながら、多 角的な視点で市の魅力を学んでい く授業を行います。 授業の形態は、オンライン講座 やオンラインワークショップ、シ ンポジウムなどを予定しています。