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19 20 まれております 全国町村会 〒100‐0014  11 35 03‐3581‐0486 FAX03‐3580‐5955 栄: 1 40円・ 1,500円( む)  00110‐8‐47697   http://www.zck.or.jp 第2611 29 30 (        ) ○写真募集○ 本誌表紙に掲載の写真を募集して います。 四季折々の風物や行事など適当な 写真がありましたらご寄贈下さ い。(写真には題名、町村名を付し て下さい) なお、採否は当方に一任願います。 送り先:全国町村会・広報部 2611 た  た  94 姿 姿 10 19 NHK 31
12

() 26112611 号 向 日 葵 チ ュ ー リ ッ プ の 花 を み て い る と 、 咲 い た 咲 い た チ ュ ー リ ッ プ の 花 が … と 口 を つ い て

Jan 25, 2021

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  • 平成19年8月20日1 町 村 週 報

    ( )町村の購読料は会費の中に含まれております

    毎週月曜日発行

    発行所 全国町村会 〒100‐0014 東京都千代田区永田町1丁目11番35号:電話03‐3581‐0486 FAX03‐3580‐5955発行人 山中昭栄:定価1部40円・年間1,500円(税、送料含む) 振替口座00110‐8‐47697   http://www.zck.or.jp

    第2611号昭和29年1月30日第三種郵便物認可(        )

    ○写真募集○● ●

    本誌表紙に掲載の写真を募集しています。四季折々の風物や行事など適当な写真がありましたらご寄贈下さい。(写真には題名、町村名を付して下さい)なお、採否は当方に一任願います。

    送り先:全国町村会・広報部

    2611号

    向 

    日 

     

    チューリップの花をみていると、

    ♪咲いた 

    咲いた 

    チューリップの

    花が…と口をついて出てくる。私達

    かつての少女達は、画用紙にお日様

    と家と女の子、そして何故か傍らに

    は赤、白、黄色のくっきりした

    チューリップの花…という絵を、あ

    る時期、何故か、みんなが同じよう

    に描いていたのを思い出す。戦後す

    ぐの時代のこと。聞けば、そのころ

    チューリップの球根栽培が日本に於

    いて急激に増えたそうである。

     

    最近、チューリップの町として有

    名な富山県砺波市を取材した。球根

    栽培農家の石田甚三さんは 

    歳。凛

    94

    とした風情で、ひたすら黙々と球根

    栽培に携わっている。その働く姿に

    は、何かを見つめ続ける、揺ぎ無い

    姿勢が貫かれていて、惹き付けられ

    た。眼鏡もかけず、新聞も読み、読

    書が趣味、達筆の細かい字で毎日欠

    かさず日記をつけている。昭和 

    年10

    から 

    年までに召集四回、その間も

    19

    書きうるかぎり記し続けてきた手帳

    が手元に保管されてある。戦争につ

    いて直接語れる人が少なくなってい

    る現在、参戦について伺ったが、「語

    りたくない」と透き通るような眼差

    しで毅然とおっしゃる。戦いとは所

    詮勝ち負けのこと。勝っても負けて

    も語りたくない。子供や孫にもあえ

    て話していない。そのかわり自らを

    綴った日記がある。読んでくれても

    よい。忘れてもよい。でも遭ったこ

    とは残しておかなくては…という思

    いを語ってくださった。甚三さんの

    軍事日記には、生業として大事にし

    てきたチューリップ栽培のことはあ

    えて書かれていない。

     

    チューリップの歌は戦前の作詞で

    あり、「赤白黄色…どの花もそれぞ

    れみんなきれいだ」という平和の歌

    でもある。「花の栽培などで戦争に

    勝てるか」という暗い時代であった。

     

    戦後、復員した甚三さんは、その

    分、力の限りチューリップに命をか

    けた。砺波のチューリップは日本各

    地に平和の花を咲かせた。 

     

    ♪どの花みてもきれいだな

     

    私たちの知らないところで、平和

    の心は重なり、伝わっていくものだ

    と、改めて口ずさんでみた。

    ● ●●

    閑話休題

    チューリップ千葉

    市女性センター名誉館長

    NHK番組キャスター

    加賀美 

    幸子

    正副会長が安倍総理などを訪問 ……………………………………………�

    三大都市圏の人口が初めて全人口の過半数に

          

    =住民基本台帳人口(2007年3月 

    日現在) …………�

    31

    フォーラム

    「農」のあるまちづくり

           

    〜町民とともに癒しの景観を守る〜埼玉県宮代町 ……�

    町村Navi …………………………………………………………………�

    新任都道府県町村会長の略歴 ………………………………………………�

  • 町 村 週 報第2611号 (第三種郵便物認可) 平成19年8月20日 2

    活 動

     全国町村会の山本文男会長(福岡県添田町長)、寺島光一郎副会長(北海道乙部町長)、近藤 光副会長(愛知県幸田町長)、五軒家憲次副会長(徳島県海陽町長)は、8月6日、就任の挨拶のため安倍晋三内閣総理大臣と菅義偉総務大臣を訪ね懇談した。  安倍総理大臣との懇談で、山本会長が「町村が先細るようでは我が国は勢いを失う、町村がもっと元気になるような政策を実行して欲しい。」と求めたのに対し、安倍総理は「地域に住んでいる人々が、良い方向に進んでいることを実感できるように対処したい。」と述べた。また寺島副会長は、美しい田園を残すことの重要性を、近藤副会長は、町村が夢を持てる社会の実現を、そして五軒家副会長は、町村合併を経験した今、生き残りを賭けて頑張っている現状を、それぞれ訴えた。

    △安倍内閣総理大臣(右)と懇談する全国町村会正副会長。 (安倍総理の左隣から)山本会長、寺島副会長、近藤副会長、五軒家副会長。

    △菅総務大臣(中央)と山本会長(右奥)、寺島副会長(右手前)、 近藤副会長(左奥)、五軒家副会長(左手前)。

    ~町村が元気になる政策の実行求める~

    正副会長が安倍総理などを訪問正副会長が安倍総理などを訪問正副会長が安倍総理などを訪問

  • (第三種郵便物認可) 第2611号平成19年8月20日3 町 村 週 報

    政 策

    住民基本台帳人口

    住民基本台帳人口

    住民基本台帳人口

    住民基本台帳人口(2007年3月31日現在)

    三大都市圏の人口が

    初めて全人口の過半数に

     

    総務省は8月2日、住民基本台帳に基づく人口、人口動態、

    世帯数(2007年3月 

    日現在)をまとめた。それによる

    31

    と、全国の人口は1億2、705万3、471人と前年より

    1、554人減少し、調査開始以来初めて減少に転じた昨年

    に引き続き2年連続で減少。自然増加数(出生者数-

    死亡者

    数)は昨年、調査開始以来初めてマイナス(△6、748人)

    となったが、今回は出生者数の増加によりプラス(1万743

    人)に回復した。また、東京、名古屋、関西の三大都市圏の

    人口が現行調査方法を用いた 

    年以来初めて全国人口の半数

    92

    を上回った。このほか、町村部人口は1、343万1、043

    人で前年より 

    万6、967人減り、 

    年以降毎年減少。 

    45

    96

    06

    年度における市制施行・合併により町村部から市部へ移動し

    た人口数は 

    万8、148人だった。

    37

    全人口が2年連続の減

     

    全国の人口は1億2、705万

    3、471人で、前年より1、5

    54人減少。初めて減少に転じた

    昨年に引き続き二年連続の減少と

    なった。なお、男女別では、男が

    6、212万9、560人で構成

    結果、自然増加数は初めてマイナ

    ス(△6、748人)となった昨

    年から再びプラスに転じ、1万7

    43人となった。一方、社会増加

    数(転入者数-

    転出者数など)は

    △1万2、297人だった。

     

    人口を都道府県別にみると、人

    口の多いのは東京(1、236万

    1、736人)、神奈川(874万

    1、025人)、大阪(866万5、

    105人)の順。なお、東京から

    福岡までの上位九団体で全人口の

    半分以上( 

    ・ 

    %)を占める。

    52

    12

    逆に人口が少ないのは鳥取( 

    万60

    6、695人)、島根( 

    万9、0

    73

    80人)、高知( 

    万2、419人)

    79

    の順。

     

    都道府県別に人口増減の状況を

    みると、人口が増加したのは 

    団10

    体(東京、神奈川、愛知、千葉、

    埼玉、滋賀、沖縄、兵庫、福岡、

    大阪)で、前年より1団体増えた。

    増加数が最も多いのは東京(8万

    比は 

    ・ 

    %、女は6、492万

    48

    90

    3、911人で同 

    ・ 

    %だった。

    5110

      

    年度は死亡者数が過去最高の

    06108万1、174人となった一

    方、出生者数が過去最低を記録し

    た 

    年度(106万5、533人)

    05から2万6、384人増えて10

    9万1、917人となった。この

    8、360人)で、神奈川(4万

    7、652人)、愛知(3万9、0

    29人)が続く。逆に人口が減少

    したのは 

    団体で、最も減少した

    37

    のは北海道(△2万9、265

    人)、青森(△1万4、552人)、

    新潟(△1万2、799人)が続

    く。

     

    都道府県別に人口増加率をみる

    と、最も高いのは東京(0・ 

    %)

    72

    で愛知(0・ 

    %)、神奈川(0・

    55

     

    %)の順。逆に人口減少率が高

    55いのは秋田(△1・ 

    %)で、青

    08

    森(△1・ 

    %)、長崎(△0・ 

    00

    85

    %)が続く。

    自然増加は 

    団体

    12

     

    人口が自然増加となっているの

    は前年より1団体増え 

    団体(神

    12

    奈川、愛知、埼玉、東京、大阪、

    千葉、沖縄、滋賀、兵庫、福岡、

    静岡、宮城)。増加数は神奈川(2

    万561人)が最も多く、愛知(1

    万7、898人)、埼玉(1万2、

    877人)の順。自然増加率は沖

    縄が0・ 

    %で 

    年連続のトップ、

    53

    28

    愛知(0・ 

    %)、神奈川(0・ 

    25

    24

    %)が続く。

     

    逆に自然減少となっているのは

     

    団体で、北海道(△8、451

    35人)が最も減少数が多く、秋田(△

    5、759人)、新潟(△5、04

    6人)の順。自然減少率が高いの

  • 町 村 週 報第2611号 (第三種郵便物認可) 平成19年8月20日 4

    政 策

    町 村 部市 部区 分 13,888,010人113,167,015人平成18年3月31日現在人口 (A)

    平成18年度に市制施行及び合併により △ 378,148人378,148人町村部から支部へ移動した人口 (B) △ 36,414人47,157人自然増加数(C)

    平成 

    年度

    18

    △ 0.27%0.04%自然増加数(C)/|(A)+(B)| △ 42,405人30,108人社会増加数(D) △ 0.31%0.03%社会増加数(D)/|(A)+(B)| △ 456,967人455,413人増加人口(B)+(C)+(D)=(F)[△ 78,819][ 77,265]     [(C)+(D)=(E)] △ 3.29%0.40%増加率 (F)/(A)[△ 0,58][ 0,07]     [(E)/|(A)+(B)|] 13,431,043人113,622,428人平成19年度3月31日現在人口(A)+(F)

    人口(人)町 村 名順位53,956三好町  (愛知県)152,798滝沢村  (岩手県)251,207府中町  (広島県)350,291大網白里町(千葉県)449,047白岡町   (埼玉県)548,522那阿川町  (福岡県)647,744東浦町  (愛知県)747,322寒川町  (神奈川県)847,049杉戸町  (埼玉県)946,696阿見町  (茨城県)10

    人口(人)町 村 名順位197青ヶ島  (東京都)1270御蔵島村 (東京都)2294利島村  (東京都)3370栗島浦村 (新潟県)4390三島村  (鹿児島県)5474渡名喜村 (沖縄県)6502大川村  (高知県)7510北山村  (和歌山県)8521北大東村 (沖縄県)9558平谷村  (長野県)10

    は秋田(△0・ 

    %)で、高知

    50

    (△0・ 

    %)、島根(△0・ 

    %)

    37

    33

    が続く。

     

    一方、社会増加となっているの

    は9団体(東京、神奈川、愛知、

    千葉、埼玉、滋賀、兵庫、三重、

    福岡)で、前年より2団体増えた。

    増加数が最も多いのは東京(7万

    9、353人)で、神奈川(2万

    7、091人)、愛知(2万1、1

    31人)が続く。社会増加率は東

    京(0・ 

    %)が最も高く、神奈

    65

    川(0・ 

    %)、愛知(0・ 

    %)

    31

    30

    の順。逆に社会減少は 

    団体で、

    38

    北海道(△2万814人)が減少

    数が最も多く、青森(△1万51

    7人)、長崎(△1万133人)の

    順。社会減少率は青森(△0・ 72

    %)が最も高く、長崎(△0・ 68

    %)、秋田(△0・ 

    %)が続く。

    59

    町村部人口が 

    万人減

    45

     

    全国の人口を市部と町村部に分

    けてみると、市部人口は1億1、

    362万2、428人で前年より

     

    万5、413人(0・ 

    %)増

    45

    40

    加した。町村部人口は1、343

    万1、043人で同 

    万6、96

    45

    7人(△3・ 

    %)の減少、 

    29

    96

    以降毎年減少している。なお、 06

    年度に市制施行及び合併により町

    村部から市部へ移動した人口は 37

    万8、148人。また、町村部の

    自然増加数は△3万6、414

    人、自然増加率は△0・ 

    %、社

    27

    会増加数は△4万2、405人、

    社会増加率は△0・ 

    %だった。

    31

     

    市町村別の人口をみると、仙台

    市の人口が100万人を超え、1

    00万人を超えている市が全部で

     

    市となった。また、人口2万人

    11未満の市は 

    市。5万人超の町村

    12

    は4町村で、愛知県三好町が5万

    3、956人、岩手県滝沢村が5

    万2、798人、広島県府中町が

    5万1、207人、千葉県大網白

    里町が5万291人。このほか、

    人口500人未満の町村は6村

    で、東京都青ヶ島村が197人、

    東京都御蔵島村が270人、東京

    都利島村が294人など。

     

    三大都市圏の人口は6、353

    万9、362人で全人口の 

    ・ 50

    01

    %となり、調査開始以来初めて 50

    %を超えた。一方、地方圏の人口

    は6、351万4、109人で全

    人口の 

    ・ 

    %。

    49

    99

     

    人口を年齢階級別にみると、年

    少人口(0〜 

    歳)は1、740

    14

    万2、456人(構成比 

    ・ 

    %)、

    1370

    生産年齢人口( 

    〜 

    歳)は8、

    15

    64

    297万5、838人(同 

    ・ 65

    31

    %)、老年人口( 

    歳〜)は2、6

    65

    67万5、163人(同 

    ・ 

    %)。

    2100

    年少、生産年齢人口の割合は調査

    開始以来毎年減少し、老年人口の

    割合は毎年増加してい

    る。

     

    全国の世帯数は5、1

    71万3、048世帯で

    前年より 

    万1、043

    61

    世帯、1・ 

    %増加した。

    20

    1世帯平均構成人員は

    2・ 

    人(前年2・ 

    人)

    46

    49

    で住民基本台帳制度の

    発足以来毎年減少して

    いる。都道府県別に1

    世帯の平均構成人員を

    みると、最も多いのは福

    井(3・ 

    人)で、山形

    07

    (3・ 

    人)、富山(2・

    05

     

    人)の順。逆に最も少

    92ないのは東京(2・ 

    人)

    04

    で、北海道(2・ 

    人)、

    15

    鹿児島(2・ 

    人)が続

    26

    いている。

    市部及び町村部の人口動態

    人口の多い町村

    人口の少ない町村

  • (第三種郵便物認可) 第2611号平成19年8月20日5 町 村 週 報

    政 策

    世 帯人 口前 年1世帯平均平成19年3月31日前 年増加率増 加 数平成18年3月31日平成19年3月31日都道府1世帯平均構 成 人 員世 帯 数増 加 率A-B人 口 数人 口 数構 成 人 員A/CCBA-BBA県 名

    人人世帯%%人人人2.182.152,599,7640.410.5229,2655,629,9705,600,705北海道2.612.57562,9190.851.0014,5521,460,1441,445,592青 森2.812.77497,0230.640.7610,4981,388,1641,377,666岩 手2.682.65883,4140.310.174,0842,344,5692,340,485宮 城2.782.75415,8630.881.0812,5271,156,3561,143,829秋 田3.093.05394,2120.710.678,0641,212,1631,204,099山 形2.882.84736,2880.450.5411,4122,100,8512,089,439福 島2.802.771,079,8820.140.082,4182,988,5332,986,115茨 城2.782.75730,5570.060.163,1352,009,4982,006,363栃 木2.742.71745,2330.120.193,8012,020,0372,016,236群 馬2.562.532,781,1430.240.3222,1257,019,9197,042,044埼 玉2.502.472,454,0270.200.3722,5906,035,6586,058,248千 葉2.062.046,060,4320.740.7288,36012,273,37612,361,736東 京2.342.323,774,3730.470.5547,6528,693,3738,741,025神奈川2.962.92831,3900.470.5212,7992,438,4822,425,683新 潟2.962.92379,7680.270.364,0011,114,7141,110,713富 山2.742.71431,9250.230.161,8571,171,1061,169,249石 川3.103.07266,9480.310.322,630821,073818,443福 井2.702.67328,3090.310.413,618879,239875,621山 梨2.772.73798,8410.270.296,2782,190,8742,184,596長 野2.932.90724,8870.190.224,5982,105,0112,100,413岐 阜2.732.701,397,4570.020.015363,775,9033,775,367静 岡2.612.572,774,9990.490.5539,0297,106,5857,145,614愛 知2.692.65701,6950.130.023661,857,4561,857,090三 重2.862.81487,3890.360.456,1841,365,3931,371,577滋 賀2.392.361,085,3620.060.164,1382,566,4202,562,282京 都2.322.293,779,0540.050.021,3868,663,7198,665,105大 阪2.492.462,267,6610.010.073,7135,576,7845,580,497兵 庫2.672.64540,5420.370.355,0581,430,3661,425,308奈 良2.542.51420,6790.640.727,6631,061,5591,053,896和歌山2.762.72222,8320.520.613,739610,434606,695鳥 取2.752.71272,2410.670.755,597744,677739,080島 根2.612.57758,7620.160.183,4991,954,9191,951,420岡 山2.422.391,198,0830.060.123,4842,870,9072,867,423広 島2.382.35633,3950.520.669,8261,499,0021,489,176山 口2.622.58314,2890.510.574,643816,321811,678徳 島2.582.55401,4970.280.293,0141,026,0881,023,074香 川2.422.39618,5210.480.487,1711,486,9461,479,775愛 媛2.322.29346,2280.810.846,702799,121792,419高 知2.422.392,104,6520.100.052,2855,028,0265,030,311福 岡2.912.87302,5910.380.433,740872,302868,562佐 賀2.492.46601,7880.750.8512,7331,494,8791,482,146長 崎2.632.60712,9520.220.356,4491,858,5221,852,073熊 本2.492.46495,1200.300.303,6481,221,7141,218,066大 分2.412.38489,8320.320.424,8931,172,4021,167,509宮 崎2.282.26775,5410.670.468,1401,759,6501,751,510鹿児島2.642.60532,6880.440.415,6981,381,8201,387,518沖 縄2.492.4651,713,0480.000.001,554127,055,025127,053,471合 計

    平成19年住民基本台帳に基づく人口及び世帯数

    △△

    △△△△△△△

    △△△△△△△△

    △△△△△△△△△△△

    △△△△△△

    △△

    △△△△△△△

    △△△△△△△△

    △△△△△△△△△△△

    △△△△△△

    △△

    △△△△△△△

    △△△△△△△△

    △△△△△△△△△△△

    △△△△△△

  • 町 村 週 報第2611号 (第三種郵便物認可) 平成19年8月20日 6

    フォーラム 

    宮代町の概要

     

    東京から東武伊勢崎線に乗り、

    車窓から外を眺めていると、次第

    に都会から連続していたビルや密

    集した住宅の風景がまばらにな

    り、やがて一面に豊かな田園風景

    が広がります。これらの光景は、

    姫宮駅を過ぎると間もなく見るこ

    とができ、いわば、都市部に近い

    田園風景の町が私たちの町「みや

    しろ」です。 

     

    宮代町は、関東平野のほぼ中央

    部にあり埼玉県の東北部に位置し

    ます。東西2㎞、南北8㎞と北西

    から南東にかけて細長い形をして

    おり、わずか 

    ・ 

    平方キロメー

    15

    95

    トルの小さな町です。東武鉄道が

    町を縦断しているという好条件の

    もと、農村から都心への通勤圏の

    町へと変わり、いわばベッドタウ

    ンとして昭和 

    年代以降人口が急

    40

    増し、現在の人口は約3万4千人

    を数えます。

     

    宮代町は、昭和 

    年に須賀村と

    30

    百間村が合併してできた町です。

    町の名は、百間村の総鎮守姫宮神

    社の「宮」と、須賀村の総鎮守で

    ある身代神社の「代」をそれぞれ

    とって宮代(みやしろ)町が誕生し

    ました。農地と住宅地が共存する

    この町は、稲穂を揺らす風を肌で

    感じることのできる、都市と田舎

    の交差点にあたる小さな町です。

     

    そもそもの始まり

     

    「」

      農 のあるまちづくりは、平成

    4年度に実施されました町職員に

    地域資源を活かした活性化策

    地域資源を活かした活性化策

    現地レポート

    地域資源を活かした活性化策

    さいたま市

    宮代町

    「農」のあるまちづくり

    「農」のあるまちづくり

    △ほっつけ水田での田植え△ほっつけ水田での田植え

    〜町民とともに癒しの景観を守る〜

    〜町民とともに癒しの景観を守る〜

    埼玉県埼玉県 宮宮 代代 町町みやみや しろしろ まちまち

  • (第三種郵便物認可) 第2611号平成19年8月20日7 町 村 週 報

    フォーラム

    よる政策研究セミナーの成果とし

    て提案され、実現したものです。

    首都圏 

    キロにありながら、田園

    40

    風景と大宮台地の成す雑木林が広

    がる景観、農業用水を中心とした

    水の流れ、農家の屋敷林等が開発

    されずに残っていましたが、それ

    らの景観が心を癒す地域資源で

    あったにもかかわらず、都市化の

    波に流される危機に直面してきた

    ことがきっかけになっています。

     

    当時の住民意識調査で、この地

    に住みつづけたいと応えた方々が

    実に 

    %にも上り、その大きな理

    83

    由として自然環境の良さが上げら

    れていました。しかし、宮代町は

    関東平野の真っ只中、当然ながら

    海も山もありません。宮代にとっ

    ての自然環境とは、田んぼや畑、

    農業用水や屋敷林が織り成す水と

    緑であり、「農」の風景そのもの

    だったのです。

     

    ここで一番のポイントとなるこ

    と、それは、誰もが素晴らしいと

    「」

    考えるこの 農 の風景を誰が維持

    してきたのか?そしてこれからも

    維持されていくのか?ということ

    でした。

     

    町民のそのほとんどがサラリー

    マン世帯です。つまり、人口比で

    わずか6%の農家の方々が営み、

    この風景を支えていたという事実

    です。高齢化社会の入口にあって

    年々厳しい環境になってきたこと

    を町民全体の共通認識にしたとこ

    ろからが始まりでした。

    みやしろマーケット委員

    「」

    会と 農 まち委員会

     

    宮代の畑で何ができるの…? 

    できたお米はどこへ行くの…? 

    巨峰が特産物ってなっているけ

    ど、町民はなぜ食べられないの

    …? 

    私たちが農地を守る…? 

    農地が環境に良いのはなぜ…? 

    と様々な疑問と目の前に広がる農

    地ではあっても、何もできないジ

    レンマとの戦いのような委員会が

    二つ誕生しました。そのひとつが

    町民参加の宮代マーケット委員

    会、もうひとつが職員のプロジェ

    クト「農」のあるまちづくり委員

    会です。

     

    やれることからやって見よう!

    を合言葉に、様々なアイデアと理

    「」

    想をぶつけ合い、

    農 をテーマと

    した町づくりの可能性、環境、福

    祉、教育、経済とあらゆる角度か

    ら研究が始まりました。まもな

    く、喧喧諤諤、凹凸の会議から 15

    年を迎えようとしていますが、宮

    代町のまちづくりの理念として

    「農」のあるまちづくりが定着し、

    先人から継承されてきた田畑や屋

    敷林、雑木林などの「農」の風景

    やそれにかかわる知恵や営みを、

    宮代町の個性、資源として捉え、

    これを維持修復するとともに、あ

    らゆるまちづくりに生かしていこ

    うとする考え方になり得るとは誰

    しも考えていなかったことでしょ

    う。足

    元から見つめてみよう!

     

    まず、始めに取り掛かったこと

    が、宮代版農業白書の作成でし

    た。農業経営、土地利用の現状と

    後継者や農業機械の更新等農家の

    意識調査です。その結果は、非常

    に厳しく、高齢化と後継者不足に

    歯止めはかけられない状態でし

    た。農地が危ない…と危機意識を

    新たにした瞬間でした。気がつく

    と水路もヘドロ化し、めだかやタ

    ニシが減少しアメリカザリガニの

    天下です。世間では、輸入野菜が

    はびこり食糧需給率は数%と悲し

    い現実…かといって、農業を手伝

    うわけにも行かず、どうしようと

    いう願いを込めてシンポジウムを

    開催しました。

     

    そこで出された提案は、農家が

    元気になるために町民が宮代産の

    ものをたくさん食べようというこ

    とでした。シンポジウムより先に

    始められた夕市をベースに、農家

    と消費者の接点を近くし、ゆくゆ

    くは商店や学校給食へも提供して

    いこうというものです。秋に

    は、巨峰市を開催して初めて

    町民が宮代産の巨峰の味覚を

    楽しみ、春には桜市を開催し

    て野菜や手作り加工品のPR

    を図っていきました。

     

    マーケット委員会では、特

    産品の開発にも着手し、減農

    薬無化学肥料のPB米「みや

    しろっ子」をはじめとして、

    メイドイン宮代商品の開発基

    準を作成して町内の商工業者

    の協力を経て、宮代産の農産

    物や巨峰を使った商品開発が

    始まりました。

     

    次のステップは、農産物直

    売所建設への展開。役場の近

    くに、アンテナショップを建

    巨峰市 

    長蛇の列

  • 設して、農家は商品(売れる農産

    物、消費者ニーズ、梱包)作りを

    勉強し、消費者は味や形の安定し

    ない農産物を食べて良い野菜作り

    の応援を始めていきました。生産

    者の顔が見える、朝取り野菜はた

    ちまち人気者になり、ふぞろいの

    野菜たちの美味しさを覚えたはじ

    めの一歩だったのです。

     

    地域活性化のポイント

    「」

      農 のあるまちづくりは、現在

    町づくりの理念として浸透し、そ

    の象徴、縮図として「新しい村」

    が整備されました。「新しい村」の

    整備にあたっては、さまざまな市

    民参加によって検討され、シンポ

    ジウムの開催や夕市、巨峰

    市などのイベントをとおし

    て、農家、非農家の方々と

    の融合、意識向上を図って

    きました。

     「新しい村」を拠点とし

    て、

    農」のあるまちづくり

    を町民相互理解、町民参画

    のもとに推進していくた

    め、①地域内自給を目指し

    た農産物直売所 

    ②加工体

    験等の食育ふれあい 

    ③土

    に親しみ農作物を育てるこ

    とで農業を身近なものとし

    て理解する都市と農村の交

    流 

    ④農業機械化施設を充

    実させて生産活動の支援を

    目的とした複合施設を建設してい

    くことになりました。

     

    平成 

    年9月に完成した新しい

    13

    村は、東武伊勢崎線東武動物公園

    駅からわずか1㎞と中心市街地か

    ら近い場所にもかかわらず、町の

    原風景である水と土と緑の宝庫で

    す。およそ  

    のエリア内には、

    13ha

    さいたま緑のトラスト第5号保全

    地に指定された山崎山の雑木林

    や、開墾当時の掘上げ田(ほっつ

    け)が残り、カワセミが飛来する

    貴重な自然環境が残っています。

    これらの昔からある自然豊かな里

    山の風景を、町の財産として維持

    していこうという「農」のあるま

    ちづくりの理念のもと、農村風景

    や水辺等に配慮した農の息づく快

    適で自然豊かな空間として、農産

    物直売所、農産物加工施設、市民

    農園、ハーブ園、歴史的水田(ほっ

    つけ)、農の家、育苗施設、農業機

    械化施設などを整備しました。

     

    新しい村の管理運営は、町を始

    め町民や企業が出資して設立した

    ㈲新しい村が指定管理者として受

    託し、農産物直売所の経営、体験

    学習事業の企画・運営、農作業受

    託等の農業支援など幅広く事業を

    展開しています。職員の多くは町

    内在住者が従事し、町民主体的な

    経営が行われています。

     

    また、  

    に及ぶ新しい村の管

    13ha

    理には多くの町民ボランティアが

    参画し、市民農園利用者や結の里

    いきいき塾、市民農業大学OB

    会、NPO法人水と緑のネット

    ワーク、竹のアート実行委員会な

    ど、新しい村を拠点に様々な活動

    を展開しています。こうした町民

    ボランティアの参画を得て、農の

    息づく風景を保全し、心の潤いの

    ある環境と共生するライフスタイ

    ルを「宮代らしさ」として創造す

    る「農」のあるまちづくりが進め

    られています。

     

    これからの展開

     

    町内に「新しい村」という種が

    まかれてから6年がたち、農地の

    ハーブ園

    市民農園

    町 村 週 報第2611号 (第三種郵便物認可) 平成19年8月20日 8

    フォーラム

  • 活用や様々な人の交流、新しい仕

    事へと発芽した試みは着実に育み

    実らせています。これからは、㈲

    新しい村の組織を充実させ、新し

    い村の目的である3つのテーマ

    「地域内自給」「食育」「農業支援」を

    確実なものとしていくその過程

    で、できるだけ多くの交流人口を

    目指して町民相互の新しい村とな

    れるよう、また、町づくり会社と

    して自立していけるような経営を

    目指していきます。

    ①地域内自給

     

    農産物直売所「森の市場結(Y

    UI)」では、利用する生産者組織

    を立ち上げて、品質の向上に努

    め、生産品目の増加、生産時期の

    調整を図り、年間をとおして充実

    した市場の経営を目指していま

    す。生産者同士の研究や競争が良

    い結果を生んでいますが、そこへ

    到達するまでは、生産品目のだぶ

    り、売れ残りが生産意欲を低下さ

    せるなど紆余曲折がありました。

    今では、職員も野菜ソムリエの資

    格を持ち生産者はもちろん消費者

    との間に立って野菜づくりと美味

    しい食べ方のアドバイスに努めて

    います。

     

    メイドイン宮代商品にこだわっ

    て、商品アイテムが少ない時期で

    も我慢の経営を続けてきたこと

    が、生産者の見える安心安全の農

    産物ということが消費者に認めら

    れました。同時に、生産者の工夫

    の効果も現れ、充実した市場に生

    まれ変わってきています。

    ②食育

     

    市民農園「結の里 を管理する農

    の家では、農・食をテーマとした

    講座を企画することで、食べるこ

    とから、収穫体験、作業体験へと

    人々の行動が発展し、農に対する

    応援者が増えてきています。市民

    農園の利用者、体験学習の参加者

    などのネットワークができ、充実

    した余暇を楽しむ交流がなされて

    います。特に、歴史的水田を復元

    させた「ほっつけ水田」では、町

    内小学校の農業体験の場にもなっ

    ていますので、食育をとおして農

    環境を教えることができます。さ

    らに、町内から近隣市町へ、さら

    には首都圏へとPRを広げ、農村

    風景を楽しんでもらうと同時に食

    育、新鮮素材にふれていただき、

    大地の大切さを知ってもらうため

    の事業展開にチャレンジしていま

    す。今年度は、文京区立誠之(せ

    いし)小学校や千代田区立番町小

    学校から体験農業に参加いただ

    き、地元小学校との交流が始まっ

    ています。

    ③農業支援

     

    農業サービス部門では、農作業

    の受託、遊休農地の受託、稲、

    野菜苗の育苗販売をとおし

    て、農作業の軽減化を図ると

    ともに宮代の農業を担ってい

    ます。会社員としての若者の

    就農、新規就農者の育成等明

    るい兆しが見えてきました。

     

    農業サービス事業として遊

    休農地を活用した農産物の栽

    培を行い、「村育ち」とネーミ

    ングして森の市場結や近隣の

    スーパーでの販売を行ってい

    ます。すでに、約 

    ヘクター

    15

    ルもの田畑の作業受託が始

    まっています。それにあわせ

    て、米の生産も育苗から乾燥

    調整まで一貫した管理体制の

    元で生産できるようになり、「村

    育ち」の生産販売の拡充を図ると

    ともに、ますますお客様のニーズ

    に合わせた安心安全の農産物の提

    供に弾みがかかります。

     

    学校給食の地域内農産物の供給

    についても、新しい村のオープン

    前は、町特産物の巨峰だけでした

    が、現在は農産物全体の約3割に

    まで上っています。町内の子ども

    たちに、今後も顔の見える安心で

    美味しい農産物の提供をしていく

    ために、生産者組織と力を合わせ

    て新しい村農業サービスもプロの

    農業集団としてより一層の供給率

    拡大を目指しています。

    (産業政策室長 

    新井康之)

    (第三種郵便物認可) 第2611号平成19年8月20日9 町 村 週 報

    フォーラム

    ほっつけ水田

    森の市場 

  • ……………………………………………………………………………………………………………………………………

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………

    ……………………………………………………………………………………………………………………………………

    町 村 週 報第2611号 (第三種郵便物認可) 平成19年8月20日 10

    情 報

     

    町は町内に家を建てる 

    歳以

    40

    下の若い夫婦に助成金を交付す

    る「若者定住促進事業」を始めた。

    若者の定住を促進し、活気あふ

    れるまちづくりを実現するのが

    目的。事業期間は、2007年度

    から 

    年度までで、町は今年度

    10

    予算に300万円を計上した。

     

    新たに宅地を購入して家を新

    築した夫婦に対して、床面積に

    応じて①「120㎡未満」が年

    7万5千円②「121〜150

    ㎡未満」が同 

    万円③「151

    10

    〜180㎡未満」が同 

    万5千

    12

    円④「180㎡以上」が同 

    万15

    円―を助成する。新築のみや、

    宅地と中古住宅を購入した場合

    は、それぞれ2万5千円減額し

    て助成する。

     

    床面積 

    ㎡以上の一戸建てが

    50

    対象で、玄関や台所、浴室など

    町が提示した条件を全て満たす

    必要がある。

     

    助成を受けるには、4月1日

    以降に家を建てた夫婦で町に 10

    年以上定住する意思があるほ

    か、①申請時の平均年齢が 

    歳40

    以下②夫婦どちらかが就職して

    いる③町税等を滞納していない

    ―ことを満たす必要がある。

     

    助成の期間は、町内に1年以

    上住んでいる夫婦は3年間、町

    外から転入して1年以内は5年

    間とした。

     

    町は 

    歳以上の高齢者や障害

    65

    者など「災害弱者」のいる世帯

    に対して住宅用火災警報器を無

    償貸与する。併せて災害弱者の

    実態を把握するため、町の区長

    会( 

    行政区区長で構成)が中

    35

    心となり「防災カード」を作成

    する。

     

    町は、消防法改正による既存

    住宅の火災警報器設置を200

    8年6月から義務付ける。

     

    政策経営課によると、無償貸

    与するのは寝室用の火災警報器

    で、今年度予算に1千万円を計

    上した。約7千の総世帯のう

    ち、約2千世帯に火災警報器が

    設置できるという。

     

    一方、区長会が作成する「防

    災カード」には、家族構成や要

    援護者の有無・状況、緊急時の

    連絡先などを記入してもらう。

    同カードは区長会が保管し、町

    や民生委員に情報提供する。災

    害時には自衛隊や警察、消防な

    どにも提供する。

     

    火災警報器の無償貸与は町制

    施行 

    周年記念事業として行う

    40

    もので、防災カードは区長会側

    が町に提案した。

     

    町は、後世に伝えていかなけ

    ればならない町内の観光資源な

    どを町民等から募り、「小海の

    お宝100選」として冊子にま

    とめた。町外への人口流出が問

    題となる中、町民に町の良さを

    再確認してもらうのが目的で、

    定住促進や交流人口の増加につ

    なげていきたい考え。

     「100選」編纂は、まちおこ

    しグループ「こうみ塾」が中心

    となって行った。町の歴史や文

    化、風習など「身近にあり、町

    民の意識から失われては困るも

    の」を条件に、町内外問わず募

    集。254件の応募の中から、

    町や観光協会などで組織する選

    考委員会が「100選」を選ん

    だ。

     「100選」では、松原湖など

    の観光名所だけではなく、文化

    や風習、祭りなども選ばれた。

    それぞれ解説と写真、案内図を

    掲載している。冊子はカラー刷

    り116ページで約2000部

    を作成した。費用は総額116

    万円。町内で無料配布している

    ほか、遠方の人には郵送してい

    る。

     

    総務課によると冊子は住民に

    大好評で残り少なくなっている

    という。

     

    町は、入居者が間取りを自由

    に設計できる若い夫婦向けの町

    営住宅5戸を建設する。若者の

    定住を促進し、人口減少を食い

    止めるのが目的。8月末まで入

    居者を募集し、秋ごろから建設

    を始める。企画課によると現在

    3世帯から応募があったとい

    う。

     

    入居できるのは小学生以下の

    子どもがいる原則 

    歳までの夫

    40

    婦(母子手帳所持者を含む)で、

     

    年以上町に住むことが条件。

    20 

    住宅は都賀本郷地域の「山手

    ニュータウン」(約2、900

    ㎡)に5戸用意し、それぞれ宅

    地面積400㎡以上、床面積 95

    〜100㎡の木造平屋建て。入

    居後3年以上経てば、適当と認

    められた場合に増改築できる。

    家賃は月額3万円。

     

    同課によると、入居者が自由

    に間取りを決められる公営住宅

    の建設は県内では初めてとい

    う。町は来年度も別府地域に若

    者向け住宅5戸を整備する方針

    だ。

     

    町は8月から町独自の商品券

    の発行を始めた。町内の店など

    で利用できるもので、商品券に

    はバーコードの数十倍から数百

    倍の情報量を扱う事ができる

    「QRコード」を配置するなどの

    偽造防止策を講じた。

     

    商品券の発行は、町内の消費

    拡大や経済の活性化、地域の振

    興を図ることが目的で、町で

    は、「引き出物やお中元、お歳暮

    などさまざまな贈り物として

    使ってほしい」と積極的な利用

    を呼び掛けている。

     

    商品券は500円と1、00

    0円の2種類で、町の商工会で

    町内外問わず誰でも購入でき

    る。使用期限は発行日から1年

    間で、飲食店やコンビニ、タク

    シー会社など町内252の「指

    定店」(8月 

    日現在)で利用

    10

    できる。

     

    公共料金や医療機関での支払

    い、他の商品券等の購入はでき

    ない。

    災害弱者に火災警報器

    を無償貸与

    埼玉県嵐山町

    自由な間取りがOK、

    若者定住住宅を建設へ

    島根県美郷町

    若者夫婦の家づくりに

    助成金

    福島県矢吹町

    町の「お宝100選」

    を選定

    長野県小海町

    町独自の商品券を発行

    香 川 県まんのう町

  • (第三種郵便物認可) 第2611号平成19年8月20日11 町 村 週 報

    情 報 

    愛知県町村会は平成 

    年6月 

    19

    13

    日の理事会で次のとおり会長を選

    出した。

    (6月 

    日就任)

    17

    愛知県町村会長

    額田郡幸田町長

    近藤   光

    こんどう

    みつ

    昭和 

    年2月5日

    11

    【住所】愛知県額田郡幸田町大字荻

    字西野8番地

    【町長に当選するまでの経歴】▽昭

    和 

    年幸田町職員▽ 

    年同町収入

    34

    61

    役▽平成 

    年幸田町長

    10

    【町長としての当選回数】3回

    【町村会関係の経歴▽平成 

    年西

    17

    三河町村会会長

    【主な業績】▽「心がかよい夢と活

    力のあるまちづくり」を推進▽J

    R新駅誘致と関連する区画整理事

    業等による都市基盤の整備促進▽

    消防庁舎の建設、女性消防クラブ

    の発足等消防・防災体制の強化▽

    シルバー人材バンク等の開設によ

    る住民福祉の増進

    【趣味】読書

    【家族】妻

     

    石川県町長会は平成 

    年6月 

    19

    13

    日の定期総会で次のとおり会長を

    選出した。

    ( 6月 

    日就任)

    14

    石川県町長会会長

    河北郡津幡町長

    村 

    隆一

    むら 

    りゅういち

    昭和 

    年4月5日生

    15

    【住所】石川県河北郡津幡町字清水

    イ143番地

    【町長に当選するまでの経歴】▽昭

    和 

    年(株)加賀屋▽平成 

    年津

    35

    14

    幡町長

    【町長としての当選回数】▽2回

    【町村会関係の経歴】▽平成 

    年石

    17

    川県町長会監事

    【主な業績】▽文化会館(シグナス)

    建設、国道8号津幡北バイパス整

    備促進▽第四次津幡町総合計画策

    定▽出生祝金制度の創設▽部制を

    柱とした役場組織の機構改革と職

    員の意識改革▽町内全域を光ファ

    イバーケーブルなどによるケーブル

    テレビ網の整備で情報格差の是正

    【趣味】ゴルフ、旅行、スポーツ観

    戦【家族】妻

    新任都道府県町村会長の略歴

    とく

     

    囲碁同好市長会(会長

    四方八州

    男京都府綾部市長)では、このたび

    活動の幅を拡げるため、囲碁にご興

    味のある全国の町村長のみなさま

    を、会員としてお迎えしたいと考え

    ております。

     

    現在の活動は、1年に1回日本棋

    院(東京・千代田区)において大会

    を開催、プロ棋士との対局と指導を

    中心に会員同士の親睦と交流を深め

    ています。限られた活動ではありま

    すが、終局後のプロ棋士による懇切

    な指導・解説は大変好評です。

     

    町村長のみなさまのご参加を心よ

    りお待ちしております。

     

    お問い合わせは、囲碁同好市長会

    事務局まで

    事務局担当:

    全国都市職員災害共済

    会 

    経理部主幹 

    国分俊一郎

     

    電話03(3262)6585

     

    mail:s-kokubu@

    toshiseikyo.or.jp

    (囲碁同好市長会参加のお誘い)

    (囲碁同好市長会参加のお誘い)

    町村長のみなさまへ

    町村長のみなさまへ

    (囲碁同好市長会参加のお誘い)

    町村長のみなさまへ

     

    篠原文也 

     

    定価=本体1400円+税

     

    46判上製 

    240頁

     

    PHP研究所

     

    TEL03―3239―6233

     

    政界大変動――。「7・ 

    」参院選の

    29

    結果を受けて、このフレーズは今日、

    まさにリアリティを帯びてきた。そ

    んな書名の本が同選挙より1カ月ほ

    ど前に発刊されたことは驚きだが、

    趣旨は〝政局予測〞ではない。

     

    日本経済新聞記者、テレビ東京解

    説委員として約 

    年間、永田町を

    35

    ウォッチしてきた著者は、現在の「自

    民 

    民主体制」が歪な「擬似二大政党

    vs体制」であり、民主政治確立のため

    には政界再編=政界大変動が不可欠

    であることを説き続けてきた。そん

    な著者の主張に、時代がようやく追

    いついてきたのではないか。

     

    小泉政権以後、自民党は「変わっ

    た」といわれるが、著者は「本質的

    変化にはまだまだほど遠い」と手厳

    しい。なるほど有権者は今回の選挙

    で「自民党では日本は変わらない」

    という民意を示した。では民主党は

    政権政党たりうるかといえば、「ア

    イデンティがあいまい」で「国民の

    信頼が得られない」と著者は断じる。

     

    エピソードも満載の興味深い一冊。

  • 町 村 週 報第2611号 (第三種郵便物認可) 平成19年8月20日 12