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inyu
協力:日経メディアマーケティング株式会社
早稲田大学ビジネス情報アカデミー
2015. June
WWBBAA FFiinnaanncciiaall PPrrooffeessssiioonnaall CCoouurrssee
* 2015年6月30日時点でのカリキュラムです。内容・講師は変更させていただく場合がございます。
~11th Anniversary ~
おかげさまで 11 周年
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IT戦略業務(6h)
全セッション 藤井 正哉 野村アセットマネジメント 業務プロセス・マネジメント部
シニア・マネージャー
プログラム概要
金融業界における ITの進化はめざましく、グローバル化の進展に伴い高度化、複雑化しています。とりわけ小規模かつ専門性
の高い資産運用業界においては、すべての部門で多種多様な ITが利用されており、資産運用会社の総合的な IT環境に関する
見識を高めていくことが経営の課題、業界の課題として浮上しています。本講義では資産運用会社のシステムが将来どのように
変化していくか、ビジネス環境、最新の IT トレンド、経営戦略のケースを踏まえた考察を交えながら、最先端の情報・実務知識を
紹介していきます。IT 業務従事者、IT ベンダーの方のみならず、経営サイドの方にも参考にしていただけるプログラムです。
Session1 資産運用会社のシステムとIT業務 ( 120 分 )
1. 資産運用会社のシステム概要 ~ まずは全体像を理解する
・ 投信・投資顧問会社システム俯瞰図 ~ フロント~ミドル~バック~カウンターパーティー顧客業務を理解する
2. 部門別の代表的業務システムの種類 ~ 各部門ではどのようなシステムを利用しているか?
・ ファンドマネージャー、リサーチアナリストの利用システム
・ トレーダーの利用システム ~ OMS ( オーダーマネジメントシステム )、EMS、決済照合システム
・ 外部運用委託管理のシステム ~ OMSやバックオフィスとも異なるシステムが必要
・ バックオフィスの利用システム ~ 投信計理業務、投資顧問業務、受託銀行、販売会社との接続
・ ミドルオフィスの利用システム ~ リスク管理、パフォーマンス分析、ディスクローズ
・ 営業部門の利用システム ~ 顧客管理、契約管理
・ 総務部門、経営企画部門の利用システム ~ 財務会計、管理会計、経営支援
3. 資産運用会社のIT部門とIT業務 ~ IT業務従事者の業務とは?
・ IT管理業務 ~ ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、アクセス権、ライセンス
・ IT企画・開発・運用・保守業務 ~自社開発、外部委託開発
・ 業務企画 ~ IT導入に伴う業務プロセス変更の影響分析、ビジネスアナリスト
・ 求められるスキル ~ ユーザー部門のニーズを聞きだす能力と業務知識
・ その他 ~ ITヘルプデスク、社内プログラマー、クオンツIT担当( モデル開発、検証 )
4. 情報セキュリティ、IT全般統制等 ~法令遵守の実行手段としてのITの側面
・ 情報セキュリティ ~ セキュリティポリシー、セキュリティスタンダード、個人情報保護
・ IT全般統制 ~ IT企画・開発・運用・保守のあり方
・ IT内部統制 ~ 業務プロセスの内部統制としての2つの統制、IT統制とマニュアル統制
・ 外部委託先管理
・ BCP、DR ~ ビジネスコンティニュイティ、ディザスタリカバリ対策
Session2 システム体制構築の実践 ( 60 分 )
1. 市販システム選定のポイント ~ システム選定はシステム化目標 + 予算、人材のバランス部門別
・ 情報端末の種類と特徴
・ OMS( オーダーマネジメントシステム )、EMS( 執行システム )、PTS等の種類と特徴
・ 決済照合システムの種類と特徴
・ バックオフィスシステムの種類と特徴
・ 信託照合システム、販売会社連絡システムの種類と特徴
・ リスク管理システム、パフォーマンス分析システム、ディスクローズシステムの種類と特徴
・ その他のシステムの種類と特徴
* 市販システムの機能対比表を使って具体的に解説します
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2. 全社的システム体制・管理の実例と問題点 ~ STP化を妨げる背景とは
・ 銘柄属性情報管理 ~ 投信、投資顧問の異なるバックシステム間の関係、OMSとの接続
・ 時価情報管理 ~ 投信、投資顧問の異なる会計基準 OMSとの接続
・ 残高情報管理 ~ 投信、投資顧問の異なる計上基準 OMSとの接続
・ ベンチマーク、格付情報管理 ~ 異なる情報端末の入手経路、データの2次利用、異なる社内ニーズ
・ EUC管理 ~ EUC( エンドユーザーコンピューティング )は善か悪か
・ データウェアハウス ~ 投信、投資顧問の異なるデータベース、各種ユーザー管理DBからの脱却
・ トレーディング、ガイドライン管理、コンプライアンス強化 ~ マルチアセット商品の重要性
3. 問題解決のためのIT改革の実例と効果 ~ 具体的STP化の実例
・ マルチアセット商品導入によるEUC削減事例
・ 総合的銘柄属性情報管理の事例
Session3 ビジネストレンドの考察 ( 120 分 )
1. ビジネストレンドとIT化の歴史 ~ なぜIT化が起きるのか
・ トレンドウォッチのポイント ~海外制度 ~金融庁 ~取引所 ~協会を見ればITトレンドが読める
2. 資産運用ビジネスマーケットの動向
・ 投資信託ビジネスの実際 ~ 実は他社が運用している。再委託、FoFsのオペレーションと ITの実際
・ 投資顧問ビジネスの実際 ~ 実は中身は投資信託。私募投信、合同運用のオペレーションと ITの実際
・ 日系/外資系毎のビジネスの実際 ~ 投資顧問専業、発注業務のない会社、各社組織図の違い
・ 投資信託・投資顧問ビジネスマーケットの動向 ~ 私の会社はどこへ行く? 必要な IT化領域は?
3. IT戦略立案のポイント ~ 金融危機以前のトレンドを読む
・ 海外制度と日本の金融行政の関係
・ 海外制度のトレンドから読み取れること ~ Commission Sharing Agreement、スマートオーダールーティング
・ 取引所のトレンドから読み取れること ~ 東証次世代システム
・ 金融庁のトレンドから読み取れること ~ プロ向け市場、コモディティファンド
・ 投信協会、投資顧問協会ホームページの見方 ~ 定款・諸規則集の見方と違い
4. IT戦略立案のポイント ~ 金融危機以後のトレンドを読む
・ 日本の金融行政の対応 ~ 空売り残高規制
・ 金融危機後の資産運用会社の対応 ~ 資産運用会社同士の合併によって起こること
・ 最新のITトレンド ~ アジア・パシフィックのトレンド:電子トレーディング
~ 根強い国内のトレンド:OMS、コンプライアンス、データウェアハウス
~ 景気回復期こそ求められるIT投資予算最適化
Session4 IT戦略の現実と今後の課題 ( 60 分 )
1. 資産運用会社のIT部門、IT予算の現状 ~ 会社規模別、会社特性による違い
・ グローバルな金融市場の中で取り残される国内系金融機関とIT人材
・ IT部門人員数、予算の実際 ~ IT部門に対する日本的価値観
・ すべての部署でのIT化要求 ~ 高まるIT部門依存度、求められる人材水準の上昇
・ アクティブ・マネージャーにより創出されるαの低下
2. ベンダー、IT開発会社、人材の流動化の現状と傾向 ~ ベンダーあってのユーザー
・ 限られたベンダー選択肢、求められるベンダー間競争
・ IT人材の業界内流動、不足するプログラマー
3. 今後の課題
・ “ 業務フローをシステムにする ” 時代から “ システムに業務フローを合せる ” 時代へ
・ IT人材不足の解決方法 ~ 熟練スタッフを集めた「 総システム部員 」時代の到来
・ 脱日本化 ~ 外国人IT人材の採用
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ファンドマネジメント総合基礎 ( 6h ) Session1・2 出水 里香 野村アセットマネジメント リーガル・コンプライアンス部 シニア・マネージャー Session3 永野 泰弘 DIAM アセットマネジメント 内部監査グループリーダー Session4 工藤 協一 DIAM アセットマネジメント リスク管理グループリーダー プログラム概要
アセットマネジメント会社の組織体系上、柱となる部門について、基本的な業務内容と職務上必要な基礎知識を紹介します。そ
れぞれ業務概観をしっかり解説しますので、各ビジネスラインの役割と連携、一連のオペレーションプロセスについて一通り把握す
ることができます。 本講義は実務面での経験の浅い方、投資運用と関連のある業界にお勤めになっていて、実際の運用機関の
全体像を掴みたいという方にお薦めしています。
Session1 資産運用業界の概観と資産運用業務 ~ フロント業務を中心として ( 120 分 )
1. 資産運用とは ~ 自分で投資するか、プロに任せるか 2. 資産運用業界の概観
・ 投資顧問ビジネスとは ~ オーダーメイド型資産運用 ・ 投資信託ビジネスとは ~ レディメイド型資産運用 ・ 資産運用にかかわる法令諸規則
3. プロだから求められるもの「 受託者責任 」 4. プロフェッショナルとしての資産運用とは
・ フロント業務( 営業 ) 投資顧問ビジネスにおける営業 投資信託ビジネスにおける営業 投資顧問ビジネス、投資信託ビジネス共通の営業
・ フロント業務( 運用 ) 資産運用の Plan-Do-See リサーチ エコノミスト・ストラテジスト・アナリスト・クォンツ、他 ポートフォリオマネジメント アセットアロケーション、債券運用、海外投資、オルタナティブ、他 トレーディング
・ ミドル業務 リスク・パフォーマンス・スタイル分析
・ バックオフィス業務 投信バックオフィス業務 投資顧問バックオフィス業務
・ コンプライアンス業務 5. 資産運用会社にとってのシステム 6. 資産運用会社の社会的位置づけ
Session2 コンプライアンス業務の基礎と概観 ( 60 分 )
1. 総論:資産運用会社のコンプライアンスとは ~ 法令遵守? 2. 各論:コンプライアンス業務の実際
・ 組織 ~ コンプライアンス部だけがコンプライアンス業務を行っているわけではない ・ 社内ルールの策定 ・ コンプライアンス部の各業務へのかかわり方
フロント業務( 営業 )とのかかわり
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フロント業務( 運用 )とのかかわり ミドル業務とのかかわり バックオフィス業務とのかかわり その他
・ 検査 ~ 金融商品取引業者等のあるべき姿
Session3 バックオフィス業務の基礎と概観 ( 90 分 )
1. バックオフィス業務の全体像 ・ 役割分担とリーガル・ストラクチャー
2. 証券売買の流れ ・ 約定フロー ・ 約定データの項目
3. 投資顧問の経理 ・ データ蓄積の目的 ・ 基本的な概念 ・ 経理帳票 ・ 簿価会計・実現主義 ・ 時価会計・発生主義 ・ データの作成プロセスとサイクル
4. 運用報告書 ・ 報告書の種類 ・ 報告書サンプル
Session4 ミドルオフィス業務の基礎と概観 ( 90 分 )
1. 運用哲学と運用プロセス 2. 資産運用会社におけるミドルオフィス業務
・ ミドルオフィス業務の位置付けと主要業務 3. パフォーマンス評価の目的
・ 運用委託者・運用受託者、それぞれの立場での違い ・ パフォーマンス評価に求められる要件
4. 定量評価 ・ 定量評価の方法 ・ 相対リターン( 対ベンチマーク ) ・ パフォーマンスの計測ルール ・ ユニバース( ピアグループ )比較 ・ スタイル分析/執行コスト分析 ・ ヘッジファンド等で使用されるリスク測度
5. パフォーマンスの要因分析 ・ ブリンソン要因分析理論 ~ 要因分解が成立する理由
6. パフォーマンスの定性評価 ・ 運用委託者の視点と資産運用会社5つの“P”の視点
7. リスク管理 ・ 資産運用会社における各リスクの定義 ・ 市場リスク管理の方法 ・ リスク量管理
8. リスク考慮後のパフォーマンス分析 ・ 代表的なリスク考慮後のリターンの尺度
9. ミドルオフィス業務の課題
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ポートフォリオ・マネジメント業務(6h)
全セッション 柏原 延行 みずほ投信投資顧問 執行役員 運用戦略部長 プログラム概要
資産運用会社において、実際の運用業務がどのように行われているか、主にポートフォリオの運用手法に焦点を当てて、幅広く
講義のテーマとします。ヘッジファンドの隆盛やリスク軽減型投信の残高増加にみられるよう、資産運用会社の取扱商品は、急速
に複雑化、高度化しています。本講義は、①パッシブ運用、②アクティブ運用、③クォンツ運用、④リスク軽減型運用(デリバティ
ブ)、⑤オルタナティブ運用等について、各運用手法の特徴や実務上の留意点をわかりやすく解説します。
Session1 資産運用会社の取扱商品とその特徴 ( 60 分 )
1. 資産運用業界の現状と今後の見通し ・ 顧客属性別、商品別、販社別の運用業界の現状 ・ 資産運用会社の経営状況
2. 商品の特徴を理解するための基礎知識 ~ モダン・ポートフォリオ・セオリー( M.P.T ) ・ マーコビッツのポートフォリオセレクション ・ 効率的市場仮説 ・ シャープによるベータ値の導入、CAPM ・ アノマリーの存在 ・ 行動ファイナンス理論 ~ 心理学との類似性?
3. 取扱商品の概要 ~ メリット、デメリットに注目、どのような批判があるか? ・ パッシブ運用 ・ アクティブ運用 ~ ベンチマークに勝てるのか? ・ クォンツ運用 ~ 伝統的なファンドマネジメントにおいても必須のスキルに ・ リスク軽減型運用 ・ オルタナティブ運用 ~ 最も注目を集める投資手法?
Session2 国内株式運用:パッシブ運用、アクティブ運用、クォンツ運用 ( 120 分 )
1. パッシブ運用 : パッシブ運用に必要な基礎的スキル ~ 少しのミスも許されない ・ 株式ポートフォリオの構築( 完全法、準完全法、最適化法 ) ・ 先物、現金比率のコントロール ・ コーポレートアクションへの対応 ・ 信用リスクの管理、ベンチマーク変更時の対応 ~ ベンチマーク至上主義の盲点? ・ パッシブ運用の評価方法 ・ トラッキング・エラーの算出方法 ~ ファンド間の差異が小さいため、評価において調整が必要 ・ 要因分析 ~ パッシブ運用で必要な要因分析とは
2. アクティブ運用 : アクティブ運用に必要な基礎的スキル ~ 勝てる仕組みの作り込み ・ 運用スタイル、哲学、プロダクトの差別化 ・ 運用プロセス確立の重要性 ・ 成長性分析( 経営戦略:5フォース、バリューチェーン等 ) ・ バリュエーション分析( マルチプル、キャッシュフロー等 ) ・ その他の投資判断の材料 ~ マクロ、セミマクロの環境を理解することの重要性 ・ リスクモデルによるリスクコントロール( ベータ、ファクター ) ・ アクティブ運用の評価方法 ・ 超過リターン、インフォメーションレシオ ・ 要因分析( 業種、個別銘柄、ファクターモデル ) ~ 自己分析に必須のスキル
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3. クォンツ運用 : クォンツ運用の代表的な分析手法
・ 市場の効率性の発見 ・ ファクター効果、分位別ポートフォリオ ~ ファクター・エクスポジャー、ファクター・リターンの求め方 ・ 収益予想データの利用方法 ~ 収益モメンタム分析 ・ 勝ちやすいクォンツ運用とは? ~ 伝統的なファンドマネジメントと比較した優位点
Session3 派生商品(デリバティブ)の利用 ( 90 分 )
1. リスク軽減型投信の仕組み
・ 全体的な構造 ~ だれがどのような役割をはたすのか?
・ デリバティブのプライシング ~ ブラック・ショールズ・モデル、モンテカルロ法と実際の計算例
・ ヘッジが市場に与える影響 ~ デルタヘッジの仕組みと計算例
・ 内蔵されるデリバティブの調達方法 ~ 仕組み債、スワップ
・ プレーンバニラ以外のオプション
・ キャッシュフロー管理 ~ 「出て行くお金」と「入ってくるお金」、そのタイミング
・ 分配原資の確保 ~ 投信の分配ルールを理解する
・ 信用リスク、流動性リスクの管理 ~ 発行体の例
2. 運用開始後の管理方法
・ 解約、特別解約への対応 ~ 投信でのキャッシュフローを確保するため必要なことは?
・ 時価チェック ~ 債券評価のためのプロセス
3. 受益者、販売会社との緊密なコミュニケーションの必要性
・ 販売時に最も重要な商品内容の説明 ~ 受益者の正確な商品性の理解に向けて
・ 設定後、償還までに必要なコミュニケーション
Session4 オルタナティブ投資 ( 90 分 )
1. ヘッジファンド投資 ~ 絶対収益重視型運用 ・ ヘッジファンドのパフォーマンス ~ パフォーマンスから受ける印象は? ・ ヘッジファンドのタイプ別運用手法 ・ ファンド・オブ・ヘッジファンズ ・ ゲートキーパーの機能
2. 国内株ロングショートプロダクト ・ 全体的な構造 ~ だれがどのような役割をはたすのか? ・ プライムブローカーの役割 ・ 規模の制約と成功報酬制 ・ 投資判断の方法 ~ 伝統的なポートフォリオとの比較、売却に必要なコスト ・ パフォーマンス評価、リスクコントロール ~ ドローダウンとは ・ ロングショートとマーケットニュートラルの違い
3. REIT ~ 不動産関連商品の急拡大 ・ 不動産市場の現況と構造変化 ~ ビルの空室率と賃料 ・ REIT、及び不動産株のパフォーマンス ・ 上場REITの仕組み( 特徴、種類、運営方法 ) ・ 投資判断に必要な情報 ~ 銘柄毎の格差が大きくなる局面へ ・ キャップ・レートとは ・ リスクコントロール( 価格変動リスク、流動性リスク、地震の影響、ガバナンスリスク )
( 補足講義 ) 運用業界に関する最新のトピックス 10分~20分程度で運用業界に関する最新のトピックスをご紹介します。 過去の例としては、「ライブドア問題」、「コモデティ関連商品、議決権行使」、「敵対的買収防衛策」などについて、 講師なりの考え方をご説明しました。
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トレーディング業務 ( 6h )
全セッション 西野 俊介 大和住銀投信投資顧問 教育・研修担当( 元トレーディング部長 )
プログラム概要
日々巨額の売買発注を行っている資産運用会社のトレーディング業務内容は意外に知られていません。本講義ではバイサイド
トレーディングについて網羅的に解説。 組織内での位置づけ役割、業務の流れ等の概観から、執行コストの抑制方法、資産別の
売買における特徴やシステム、実務上の留意点、コンプライアンスを含めた組織運営など実践に至るまで詳しく紹介します。 この
分野で起こっている最新情報を得る上での貴重な機会として、実務者はもちろん、金融市場関連の情報ベンダーやフロント系シス
テム開発会社にお勤めの方、証券会社のトレード関連業務を行っている方にもお勧めするプログラムです。
Session1 バイサイドトレーディングの概要 ( 90 分 )
1. トレーディング業務の基本イメージ ・ トレーディング業務の流れ ・ トレーディング部門の位置づけ
2. バイサイドトレーディング部門のミッション ・ ファンドマネージャーとの役割分担と連携 ・ バイサイドにおける最良執行の定義 ~ 価格の妥当性判断、説明責任等 ・ 狭義の執行コストと広義の執行コストの認識 ・ 執行コスト・ベンチマーク対比と削減への取組 ~ 執行コスト分析ツールの活用
3. バイサイドトレーディング業務を取り巻く環境変化 ・ 金融 IT の高度化がもたらす変化 ~ その光と影( アルゴの暴走、ゲーミング等 ) ・ スポンサー( 年金基金の運用委託者等 )の意識変革 ・ セルサイドトレーディング業務の変遷と生き残りバトル ~ 外資系、日系の最近の動向
4. セルサイドトレーディングの実際と役割の変化 ・ セルサイドトレーダーの基本動作と一日の業務の流れ ・ 執行システムの高度化、多様化に伴う役割変化と対応
~“ブローカー”から“執行コンサルタント”への転換模索
5. 関係監督機関、協会等との関わり及び関連法制等( 諸外国との対比含む ) ・ 金商法におけるトレーディング関連の主な法令とその解釈
・ 投資顧問業協会、投資信託協会のトレーディング関連規程
・ 米、欧の関連法制との対比で見るバイサイドの最良執行義務 ~ 空売り規制の改正等
・ HFT( 高頻度・高速売買 )の功罪と米欧当局の規制強化の動き
Session2 エクイティトレーディング実務 ( 90 分 )
1. 取引の種類と執行方法 ・ エクイティ取引の種類 ~ ハイタッチ執行とロータッチ執行の分類 ・ 多様化する執行手法と、それぞれのメリット比較
2. 取引の実際 ・ 執行プラン立案 ・ 実際の発注と執行プロセスのモニタリング ・ ポートフォリオのリバランスとバスケット取引執行時の留意点
3. 電子取引の活用事例 ・ DMA、DSA ・ アルゴリズム取引
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4. 取引所外流動性( 代替執行市場 )へのアクセス ・ PTSとダークプール、及びこれらを活かすSOR ・ SOR( Smart Order Routing )
5. 外国株式取引の実務 ・ 時差のある市場における発注、約定処理のタイミングと取引手法 ・ 各国市場毎に異なるルールの把握と取引時留意事項 ・ 取引コスト ・ 外国為替の手当て
Session3 債券、外国為替トレーディング実務 ( 90 分 )
1. 国内債券取引 ・ 債券売買業務の流れと実務上の留意点 ・ セカンダリー売買のポイント( 国債、事業債 ) ・ 新発債取引の実務
2. 外国債券取引 ・ 取引時の留意点( 時差、決済サイクル、為替の手当て等 )
3. 外国為替取引 ・ 実需為替( カバー為替 )における留意事項 ・ ヘッジ為替における留意事項 ・ その他の留意事項 ・ NDF取引 ・ 運用対象商品
Session4 トレーディング関連事項 ( 90 分 )
1. 執行コンプライアンスと社内牽制機能の実際
・ 牽制・監視機能と売買監査の基本項目 ・ 主な執行コンプライアンスチェック項目 ・ 株式IPO、新発債応募ルールのポイント
2. ブローカー選定・評価ポリシーと実務
・ ブローカー選定規則の枠組みと選定委員会の設置ポリシー ・ 評価項目と評価実務、及び関連部門間の評価ウエイトの考え方 ・ 評価結果レビユーの考え方と留意点 ・ 債券、為替取引ブローカーの評価と選定 ・ 発注停止・発注先リスト除外措置の考え方と一般的なルール
3. トレーディングシステム・インフラ ・ OMSとEMS ・ 電子取引ツール ・ 執行分析ツール ・ 執行コンプライアンス関連ツール( ボイスレコーダー、タイムスタンプ等 )
4. 国内市場における共通課題と最良執行への取り組み
・ 運用財産間相互取引禁止規則例外規定の解釈 ・ PTSの現状と東証の市場活性化プログラム(PTS存続への課題) ・ “コミッション・アンバンドリング”と“CSA(コミッション・シェアリング・アグリーメント)”
(国内導入の可能性と問題点) ・ その他
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実務で使われる金融工学の基礎(6h)
全セッション 外尾 光法 大和証券投資信託委託 クウォンツ運用部 チーフ クウォンツアナリスト
プログラム概要
金融工学・ファイナンス理論は運用業務のベースとして広く使われていますが、一般的にわかりにくい印象をもたれています。 本講義では、金融工学を、基礎の基礎から実際の運用へ到るロードマップを示した上で、確率・統計が苦手な方にも直感的に理解できるように、エクセル・スプレッドシートのデモによりわかりやすく説明します。特に、マルチファクターモデルについては、本格的な学習用モデルを通じて、動作原理から利用方法に到るまで詳細に紹介します。講義で用いたツール類はダウンロードできますので、後日の復習に活用できます。 運用業務に直接かかわる方のほか、ミドル部門や商品企画、マーケティング部門の方にも広くお勧めできるプログラムです。 Session1 金融工学への導入としての確率・統計 ( 90 分 ) 1. 金融工学とは何か
・ 理論から実務への道筋
・ クオンツは運用会社で何をしているのか
・ 投資を定量的に考える ~ 客観的な数値として評価できるものを対象とする
2. リスク・リターンと確率統計
・ 変化率と変化幅
・ 期待リターンと実績リターン ~ 平均値と期待値 最初につまずくところ
・ 金融資産のリターンとその性質 ~ ランダムの中にある規則性を見つける
・ 投資のリスク ~ 将来のリターンの不確実性
・ リスクを定量化する ~ 定量的説明とリスク数値化の方法
・ 確率分布 ~ 資産リターン分布とそのモデル化
3. 実際のリスク推定方法
・ ヒストリカルデータとインプライド・ボラティリティによる方法
・ リスクの変動の性質 ~ リスクの時系列相関
・ ヒストリカルデータによる推定 ~ 単純法と指数減衰法の比較
4. 相関係数とリターンの和
・ 相関関数 ~ 2つの確率変数 ~ 株価推移の比較
・ 銘柄の組合わせ ~ 相関のまとめ
・ ポートフォリオのリスク ~ リスクは計算で求まる
Session2 ファイナンス理論と実務の接点 ( 90 分 )
1. アクティブ ・ ウエイト・リターン・リスク ~ ファンドマネージャーは何をコントロールしようとしているのか ・ トラッキングエラーの推定 ~ 原理はトータルリスク推定と同じ ・ ファクターモデルとアクティブ運用 ~ アクティブリターンとアクティブリスクの分解
2. ファクターモデルの基本概念
・ リターンの相関の構造 ~ 銘柄を共通に動かす要因
・ 各種ファクターモデルとその特徴 ~ 統計型、ファクター先決型、ファクターβ先決型、混合型
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Session3 リスク推定 と ファクターモデルの活用 ( 150 分 )
1. ファクターモデルの原理と利用手法
・ ファクターモデルの前提条件
・ シングルファクターモデル ~ マーケットを唯一の共通要因として捉える
・ マルチファクターモデル ~ シングルファクターでは捕らえられない構造を取り込む
・ リターン分解とリスク推定の原理
・ ファクターモデルとポートフォリオ
2. マルチファクターモデルの詳細と実務における活用
・ 実用ファクターモデルの構造 ~ ファクターβ先決め形
・ ファクターモデルとマーケットの構造 ~ 実用ファクターモデルが目的としていること
・ 実用ファクターモデルの詳細 ~ 深い理解による、より進んだ解釈と活用法
全体の構造
エクスポージャーの合成
・ マルチファクターモデルの活用 ~ Excelによる実用レベルの分析 リスク推定 ~ リスクの源泉をみる最も実用的な手法 リターン要因分解 ~ 戦略の効果を確認する実用的な手法 ポートフォリオのコントロール ~ 運用戦略とファクターモデルの使い方
Session4 アルファの獲得 と クオンツ運用 ( 30 分 )
1. アルファとは何か
・ 個別銘柄のリサーチ ~ アナリスト情報をアルファとする
・ アノマリー ~ 市場の非効率性を利用してアルファとする
・ アルファの個性とその活かし方
・ アルファの合成 ~ 複雑な公式はあるが
2. アノマリー
・ 代表的なアノマリー ~ バリュー・リビジョン・季節性など
・ なぜアノマリーがあるのか ~ 理由を知ることによる効果的な活用
・ アノマリーをアルファへ変換する
3. クオンツ・アクティブファンドを作ってみよう
・ クオンツファンドの設計 ~ 運用スキームを確定するまでの手順
・ 運用方針の決定 ~ ベンチマーク、アルファ、リスク
・ アルファをポートフォリオへ ~ どうすれば効率的に反映できるのか
・ ポートフォリオの最適化 ~ 考慮すべきことをすべてコントロールする
・ 取るべきリスクと取ってはいけないリスク
・ 考慮すべきさまざまな点 ~ リスク・コスト・流動性、リバランス、ファンドの規模
・ シミュレーション ~ 幻想ではなく現実を見るためのもの
・ こんなファンドが運用できたら
4. クオンツのインフラ
・ データベース ~ 高速性と網羅性と正確性のトレードオフ
・ 各種ツール ~ 市販ツールか独自ツールか
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リーガル&コンプライアンス ( 基本スキル編 ) ( 6h )
全セッション 村岡 佳紀 みずほ投信投資顧問 法務室長
プログラム概要
資産運用会社は、単に法令を遵守するだけでなく、社会的責任、時に道徳的責任までもが問われ、これらを果たすための高度
なコンプライアンス態勢が求められています。しかしながら、適用される法規制や運用手法・投資対象資産の変化・高度化・多様化
は著しく、かつ英米法の概念である受託者責任なども課され、対応は容易ではありません。
本講義では、資産運用業務の本質や、法理論・リスクコントロールの基礎など、リーガル&コンプライアンス・オフィサーが必要と
する基本スキルを身につけると共に、運用・発注・営業・商品開発・計理・開示・外部委託部門等の役職者にも、自らでコンプライア
ンス・チェックを行うための必要な知識を分かりやすく解説しますので、具体的なチェックの方法を学ぶことができます。 (注:投資
運用業の中の投資一任業務と、投信委託業務をベースに解説します。)
Session1 リーガル&コンプライアンスの共通スキル ( 90 分 )
1. 法規制の構成と特徴 ・ 投資運用業に係る法規制の構成と範囲 ・ 監督指針、検査マニュアル、協会ルール
2. 違反した場合の影響 ~ 誰が責任を負うのか?
3. 代表的な義務 ・ 善管注意義務 ~ 資産運用業者における注意義務とは ・ 忠実義務 ~ 善管注意義務と忠実義務の関係 ・ 説明責任 ~ 金融における説明責任とは何か
Session2 コンプライアンスの基本スキル ( 90 分 )
1. 受託者責任の基本 ・ 受託者責任とは ・ なぜ受託者責任が生じるのか? ~ 発生のメカニズムが分かれば対処も分かる ・ 開示の目標と効果
2. コンプライアンスの基礎 ・ コンプライアンスとは何か ・ 歴史的背景 ~ 米国との対比 ・ 企業倫理 ~ 倫理 ≠ モラル ・ コンプライアンス体制の構築 ・ コンプライアンスに係る環境変化 ~ 金融ADR制度の増設
3. コンプライアンス態勢
・ 態勢構築の目的
・ 態勢構築の手順(一例)
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・ 連携体制の構築
4. 資産運用におけるコンプライアンスの特殊性
・ 企業収益の追求 ・ 忠実義務の存在 ・ 活用ツールと姿勢 ~ なぜブレーキになりがちなのか
Session3 リーガルの基本スキル ( 90 分 )
1. リーガルの役割 ・ 3 つの法務 ・ リーガルチェックとは ・ コンプライアンスとの違い
2. 法務リスクの把握と対応 ・ 2つの視点 ・ 「 把握・判断・軽減・対処 」の各方法とポイント ~ リスクの取り方・減らし方 ・ 弁護士の活用方法
3. 防衛法務と戦略法務 ・ 企業利益の貢献 ~ 時代の先読み ・ 訴訟等対応
Session4 スキルの応用 < 事例研究 > ( 90 分 )
1. 目論見書のチェック ・ 何をチェックするのか ・ 「 分かりにくい 」とはどういうことか ・ コンプライアンスの視点 ・ リーガルの視点
2. 過失自認文書 ・ 何をチェックするのか ・ 過失自認文書以外の文書等
3. 投資判断 ・ 投資判断における善管注意義務とは何か ・ ファンドマネージャーの善管注意義務違反 ・ トレーダーの善管注意義務違反
4. リンク債の組入れ ・ スキームチェックとは何か ・ 商品開発におけるコンプライアンス ・ 販売会社への説明等
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オルタナティブ投資 関連業務 / ヘッジファンド編 ( 6h ) 全セッション 八木 浩樹 野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー マルチアセットマネジメント分析部
シニア・ファンド・アナリスト/ヘッジファンド・チーム・リーダー
高田 淳 ノムラ・ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー・アメリカ・インク
ヘッジファンド・リサーチ部 シニア・ファンド・アナリスト
プログラム概要 株式や債券などによる伝統的運用(ロングオンリー)とは相関の低いオルタナティブ投資に対するニーズが、ここ数年で飛躍的
に高まってきています。中でもヘッジファンドは、オルタナティブ投資の中心的な役割を果たしてきていますが、その特徴や実態に
ついて、体系的に理解する機会に恵まれていないのが現実です。
本講義ではヘッジファンドの全体像を掴んでいただくために、基礎的な知識や現状に触れたあとで、ヘッジファンドの投資実務に
ついて、実務担当者の経験を踏まえて、実例等を交えながら説明します。また、ヘッジファンド業界の直近のトレンドや将来性につ
いても解説します。
Session1 ヘッジファンドとは ( 90 分 )
1. ヘッジファンドの定義
2. ヘッジファンドの特徴
・ 伝統的運用(ロングオンリー)との違い
3. ヘッジファンドの戦略
4. ヘッジファンドのパフォーマンス
5. ヘッジファンド投資の意義と注意点
Session2 ヘッジファンド投資の現状 ( 90 分 )
1. ヘッジファンドの推移
・ 運用資産額
・ ファンド数
2. ヘッジファンドの投資家層
3. ヘッジファンドへの投資手法とスキーム
・ 主要関係者
・ 投資スキーム( マネージドアカウントなど )
4. ヘッジファンドとファンド・オブ・ヘッジファンズ
・ メリットとデメリット
5. ヘッジファンドを取り巻く環境
・ 手数料
・ 各種規制
特別限定企画
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Session3 ヘッジファンドの投資実務 ( 120 分 )
1. ソーシング
・ ヘッジファンドの情報収集手段( ネットワーク、インフラ )
2. デューデリジェンス
・ 運用デューデリジェンス( IDD )
・ オペレーショナル・デューデリジェンス( ODD )
3. モニタリング
・ 定性モニタリング
・ 定量モニタリング
・ リスク管理
Session4 ヘッジファンドの将来像 ( 60 分 )
1. 新しいトレンド
・ リキッドオルタナティブ
・ 情報開示
2. その他のトピックス
・ 日本のヘッジファンド市場
・ その他
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ミドルオフィス業務 ( 6h ) 全セッション 右田 徹 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン 執行役員 データ管理部長
プログラム概要 資産運用会社はパフォーマンスがすべてといっても過言ではありません。本講義は運用評価業務、主に定量評価について学び
ます。 リターンとその要因分析、およびリスクについての基本概念を把握した上で、プロが実際に行っているパフォーマンス測定
の実務を、さまざまな計算事例に沿って、ひとつひとつ丁寧に、詳しく解説します。また、講義で紹介される計算方法については、
関数式入りの電子ファイルをCD-Rにてお持ち帰りいただきますので、後日あらためての復習が可能です。
Session1 運用評価で必要な基礎知識 ( 90 分 )
1. リターン ・ 収益率(リターン)の計算 -収益と収益率の違い- ・ 収益の実現部分と未実現部分 -実現損益とトータル・リターンの違い- ・ 収益率の幾何リンク -単利と複利の違い- ・ 投資金額の変化と収益率 -時間加重収益率と金額加重収益率の違い- ・ コンポジット収益率 -収益率の単純平均と加重平均の違い-
2. 要因分析 ・ 対ベンチマーク比較 -絶対収益率と相対収益率の違い- ・ ポートフォリオの業種別構成 -ポートフォリオの評価と業種別評価の違い- ・ 超過収益率の要因分解 -業種配分効果と銘柄選択効果の違い- ・ 個別銘柄寄与度 -銘柄寄与度と業種内銘柄寄与度の違い- ・ 運用プロセスによる測定方法の違い -ボトムアップ法とトップダウン法の違い-
3. リスク ・ リターンとリスクのトレード・オフ -高リスク銘柄と低リスク銘柄の違い- ・ 分散投資によるリスク低減 -集中投資と分散投資の違い- ・ リスクの計算 -絶対リスクとトラッキング・エラーの違い- ・ リターンとリスクの総合評価 -超過収益率による評価とIRによる評価の違い-
Session2 パフォーマンス測定の実務 Ⅰ ( 90 分 )
1. 貸残高・取引明細表からリターン計算まで ・ 月次貸借対照表と月次損益計算書/運用実績表/時間加重収益率計算明細書/現金残高表 ・ 各計算数値例とポイント解説
2. パフォーマンス要因分析の実際Ⅰ ・ リターン計算におけるキャッシュフロー ・ キャッシュフローによる収益の調整 ~ キャッシュフローの立て方(事例解説) ・ 時間加重収益率の種類と計算式
日次厳密法 複利内部収益率リンク法 複利内部収益率リンク簡便法 修正ディーツ法 ディーツ法
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・ グローバル投資パフォーマンス基準(GIPS)~ GIPS の理念と準拠/主な必須基準 ・ 日次厳密法リターン ~ 理論上のリターンと実務上の比較 測定に最適な計算方法とは何か ・ 日次厳密法リターンの計算式
~ キャッシュフロー発生のみなし方によって計算パターンは様々に ・ 買い始めと売り切り時のリターン ~ 買い始め、売り切り時の双方に対応できる計算方法とは
Session3 パフォーマンス測定の実務 Ⅱ ( 90 分 )
1. パフォーマンス要因分析の実際Ⅱ ・ 日次厳密法リターンと時価評価 ~ 不正確な時価評価によってリターンがゆがむ具体例 ・ 日次厳密法と修正ディーツ法の比較 ~ 修正ディーツ法リターンの特徴とゆがみの例 ・ 約定ベースと受渡ベース ~ 受渡ベースでは実態に合ったリターンが測定できない理由 ・ コンポジット・リターン
~ 途中解約などで1年間を通して存在しなかったファンドのリターン算出法 ・ 超過リターン ~ 対ベンチマーク超過リターンを算術的でなく幾何的に計算する利点 ・ ブリンソン要因分析理論の基礎
~ Brinson-Fachler モデルの計算式と要因分解が成立する理由 ・ 複合効果 ~ 要因分析表における複合効果の表示方法 ・ 要因分析の誤差項 ~ 要因分析の誤差の理由は必ず説明できる ・ ポートフォリオ誤差 ~ ポートフォリオ誤差を小さくするには ・ ベンチマーク誤差 ~ ベンチマーク誤差を小さくするには ・ リンク誤差 ~ 2期間におけるリンク誤差の比較例 ・ プレアデス累積方式 ~ プレアデス累積方式のメリットと理論的な意味 ・ 個別銘柄寄与度 ~ 株式ポートフォリオでの測定例
Session4 パフォーマンス測定の実務 Ⅲ ( 90 分 )
1. パフォーマンス要因分析の実際Ⅲ ・ 複数セクターによる要因分析 ~ セクター切り口の違いによる銘柄選択効果の意味の違い ・ 複数セクターによる多段階要因分析
~ サブ・セクター構成比の正規化と国内債券の要因分析における例 ・ 要因分析における構成比の正規化
~ ベンチマーク構成比の正規化と正規化を行わない場合の数値例 ・ オフバランスを含む運用の要因分析
~ オフバランスを用いた場合と用いなかった場合で効果の違い ・ オルタナティブ運用等の要因分析 ~ さまざまな運用スタイルにおけるリターンを要因分
解 どのような運用スタイルであっても、要因分析ロジックを構築するための頭の働かせ方はただひとつ
・ リターンとリスクの総合評価 ~ リスク調整後リターンとは ・ 標準偏差とシャープ・レシオ ~ シャープ・レシオの計算方法 ・ トラッキング・エラー ~ 推定トラッキング・エラーと実績トラッキング・エラー ・ 実績トラッキング・エラーの計算方法 ~ 平均2乗誤差と標準偏差、それぞれの利点と数
値例 ・ インフォメーション・レシオ ~ 数値例と評価方法について ・ インフォメーション・レシオの計算方法 ~ 計算方法の違いと問題点、t検定との関係 ・ 負のシャープ・レシオとインフォメーションレシオ ~ 評価方法における様々な考え方
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バックオフィス業務 / 投資顧問・投資一任編 ( 6h )
Session1・2 小田 康治 エックスネット シニアコンサルタント (元 アムンディ・ジャパン 投資顧問管理部長)
Session3・4 和村 雅義 NRIプロセスイノベーション 投資顧問プロジェクト推進部 担当部長
プログラム概要
資産運用会社のバックオフィス業務は、フロント業務に比べ、一般に紹介される機会がほとんどないのが実状ですが、バックオフ
ィスの各業務は組織の中で極めて重要な役割を担っています。この講義では、主に投資一任業における管理業務を体系的に学
んでいきます。前半の業務概観では実際にファンドを日々、どのように管理しているのか、データがどのように使われているのかを
約定処理と併せて、細部に至るまで詳しく紹介。 後半ではバックオフィスの最も大きな役割である信託報告書との照合作業の実
務、さらに、運用報告とディスクローズ関係の業務についても、わかりやすく解説します。実務者のみならず、管理業務の全体構造
を把握したいシステムソリューション企画・開発・営業担当の方にとっても充実の内容です。
なお、本テーマは中級レベルのみの内容になりますので、基本から学びたい方は「総合基礎」3限目の「バックオフィス業務の基
礎」をあらかじめご受講されることをお薦めします。
Session1 バックオフィス業務概観とファンド管理の実務 ( 120 分 )
1. バックオフィス業務の概観 ~ ファンド管理システムを中心とした相関図を基に解説 ・ インプットとアウトプット/ファンド管理データの要件
2. ファンド属性設定・銘柄属性設定 ・ ファンド属性の確認 ~ 正確なファンド情報入手/手続きの事前確認/事前確認の主な留意点 ・ ファンド属性の登録 ~ 正確なファンド属性の登録/ファンド属性の種類/ファンド属性の項目 ・ 銘柄属性登録および時価情報入手 ~ 国内証券/外国証券および為替レート
3. ファンド管理(日次・月次等の流れ) ・ 日次業務の流れ ・ 月次・四半期業務の流れ
4. 法定帳簿等の電子化及び法定に基づいた保存 ・ 法定帳簿(運用報告書)の保存 ・ 信託報告書 ・ その他保存必要書類(議決権行使の招集通知、判定書、指図書) ・ その他保存必要書類(日次・月次処理における証跡書類)
5. 自主点検 ・ 日次・月次等の業務が的確に行われていることの検証 ・ 自主点検の必要性と自主点検リスト
6. 年金の時価評価基準 ・ 年金資産時価評価
Session2 約定処理と議決権行使の実際 ( 60 分 )
1. 約定処理 ・ 国内資産約定処理/一般振替 DVP 制度/海外証券の決済・海外カストディー決済のスケジュール ・ 現地決済資金のフロー/外国証券約定処理/決済とフェイル ・ 為替紐付とカバー/ノンカバー経理/外国証券ノンカバー取引の仕訳/約定ベース・ノンカバー処理 ・ STP
2. 株式議決権行使 ・ 議決権行使の対象ファンド ・ 議決権行使の方法と日本株式の議決権行使 ・ 日本株式の議決権行使(ICJ 等利用例)/外国株式の議決権行使(ISS 等利用例) ・ 日本株式議決権行使状況/ICJ プラットフォーム
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Session3 ブッキングと信託報告書との照合手順 ( 90 分 )
1. ファンドの照合実務 ・ 照合・突合とは ・ 信託報告書の内容 ・ ファンドの会計基準 ・ 照合準備のための補充データの入力 ・ 補充データの種類とキャッシュ残高の照合 ・ 相違の概略の把握( B/S・P/L 照合 ) ・ 銘柄別簿価残高照合と売買損益( キャピタル )の修正 ・ 簿価相異の典型的ケース ・ 銘柄別時価残高と未収収益の照合 ・ 報告書の最終チェック
2. 決算処理 ・ ファンド毎の計理基準と決算処理 ・ 元加と収益払い出し( 簿価会計/時価会計 ) ・ 決算処理での留意点
3. データ・ブッキングの方法 ・ 日次データ・ブッキングの目的 ・ 取引の約定データ ・ 時価、未収、権利処理 ・ 銘柄別簿価等残高照合 ・ キャッシュフロー関係データとキャッシュ残照合
Session4 ディスクローズ資料と運用報告の実際 ( 90 分 )
1. 運用報告書の種類 ・ 法定書面/顧客指定・運用会社フォーマット
2. 法定書面 ・ 金融商品取引法 42 条の 7 【 運用報告書の交付 】 ・ 金融商品取引法 27 条の 24 【 株券保有状況通知書の作成及び交付 】
3. 運用報告の目的 ・ 基本は Plan → Do → See → Plan
4. 運用報告の実際 ・ 運用報告書の構成例 ・ 四半期レポーティング ・ リスク/リターンと要因分析等
5. 投資顧問料業務 ・ 様々なバリエーション ・ タイムスケジュール ・ 請求業務と運用会社の管理会計
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外国籍投信 関連業務:実務・応用編 ( 6h ) 全セッション 長岡 弘寿 ピクテ投信投資顧問 業務管理本部 アドバイザー
( 元マーケティング本部、プロダクト・マネジメント部長 )
プログラム概要
外国籍投信は国内私募、公募用のファンドだけではなく、近年はファンド・オブ・ファンズの投資対象としてもその重要性が益々
高まっています。 本講義では基礎・導入編に続く実務・応用編として、特に実務上の重要点、課題に焦点を当てて、外国籍投信
の理解を深め、現場で実際に使える知識取得を目的とします。講義構成としては、主要スキームの概略をおさらいした後、主に運
用会社の観点からルクセンブルグ籍のファンドを例に、公募外投として国内に持ち込む際の業務と、ファンド・オブ・ファンズの投資
対象として活用する際の業務について解説をします。 実務において設定後の投資対象ファンドのフォロー・アップが今まで以上
に重要になることから、ファンド・オブ・ファンズの説明ではモニタリング、デュー・デリジェンスの手法等も解説します。最後は公募フ
ァンドのスタンダードになりつつある欧州 UCITS の現状を理解し、今後における外国籍ファンド活用の方向性を探ります。
Session1 基本スキームの確認、留意点 ( 60 分 )
1. 主要スキームの概略・特徴
・ SICAV(会社型)/ FCP(契約型)/ ユニット・トラスト等
・ アンブレラ形態 ① サブ・ファンド ② シェア・クラス
・ マスター・フィーダー・ファンド形態 / マルチ・マネージャー・ファンド形態
2. 関係法人の役割、責任
・ 管理会社 / トラスティー / 保管受託銀行(カストディアン)/ファンド・アドミニストレー
ター/ トランスファー・エージェント / 代理人( 日本、設立地の弁護士事務所 )/ 代行協
会員( 公募外投の場合 )/ 販売会社
3. 国内投信との違い
・ 目論見書上の留意点
① 構成項目の主要ポイント ②記載内容の主要ポイント ③希薄化( Dilution Levy )等
・ NAV計算ベースの違い / 設定・解約、受け渡しサイクルの違い
Session2 商品企画実務 ( 120 分 )
1. 外国投信の選別基準(日証協、投信協会基準)の確認、留意点
・ 日証協の選別基準(公募外投)/ 投信協会規則の要件(公募のファンド・オブ・ファンズ)
2. 設立地の検討プロセス
・ 租税条約上の留意点 / その他留意点
3. オペレーション上の留意点
・ 公募外投 / ファンド・オブ・ファンズ
4. ファンド・オブ・ファンズ
・ メリット・デメリット / ファンド選定上のポイントと留意点
5. 私募投信
・ メリット・デメリット / 留意点
6. 規制・制度上の留意点
・ AIFMD / UCITS / MMF規制 / ボルカー・ルール
特別限定企画
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Session3 設定、募集実務 ( 60 分 )
1. 商品概要確認シート作成( 公募外投 )
2. 金融当局への申請実務
・ プロジェクト管理の為のガント・チャート作成
・ 代行協会員、販売会社、代理人( 弁護士事務所 )との連携
・ 設立地当局の認可までのスケジュール調整( 必要時間の確認等 )
・ SRS( 有価証券届出書 )、目論見書、販売用資料等
3. 募集、マーケティングの際の留意事項
・ 法律上の制約 / 付随業務の範囲
4. ファンド・オブ・ファンズ( 投資対象ファンド )
・ 既存ファンドの場合 / 新規ファンドの場合
Session4 フォローアップの実務 ( 120 分 )
1. 設定後の開示業務( ディスクロージャー )
・ 継続開示:月次リポート
・ 運用報告書
・ 情報提供のフォローアップ
・ アニュアル(セミ)・リポートの確認、留意点
2. オペレーション上の留意点
・ 公募外投 / ファンド・オブ・ファンズ
3. モニタリング上の留意点
・ プロスペクタスとの整合性( FOF運用方針 )
・ 改正投信法
・ 分散規制
・ 信用リスク規制 ①レバレッジ ②VaR等
・ 投資一任契約
・ トラブル時の対応事例
4. モニタリング手法
・ アニュアル・リポート(監査報告書付き財務諸表)の定期的なリビュー
・ インベストメント・ガイドラインの確認
・ 運用実績、運用内容の定期的なリビュー
・ ファンドのリスク管理、分散規制、運用体制の確認
・ 運用者としての善管注意義務
・ 定期的なデュー・デリジェンス
5. デュー・デリジェンスの手法、留意点
6. 欧州 UCITSから学ぶ重要点と将来への課題
・ UCITSに関するEU指令
・ UCITS( ルクセンブルグ籍、ダブリン籍 )の現状、動向、活用方法
・ UCITSの今後の方向性
・ アジア地域、ASEANファンド・パスポートの現状、方向性
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バックオフィス業務 / 投信編 ( 6h )
全セッション 東中川 教明 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント ファンドコントローラーズ部 部長 プログラム概要
本講義では、投資信託における管理業務を体系的に学習します。最初にオペレーションの全体像を把握し、①約定・受渡しに
関する業務、②基準価額の計算に関する業務、③決算に関する業務、④追加・解約に関する業務、を一通り理解した上で、今後
の展開を踏まえながら、業界課題として認識しておくべき点を明確化していきます。同じ投資運用業でも投資一任とは異なる“ごん
べんけいり”と呼ばれる独特の計理仕訳けなど、グローバルの観点からもユニークな点にスポットを当て、わかりやすく紹介します。
Session1 投資信託のしくみと委託者の役割 ( 120 分 )
1. 投資信託の法令と規則 2. ファンドの形態と関係法人
・ 契約型と会社型 ・ 投資信託・投資法人の分類 ~ それぞれの純資産総額及び、ファンド本数 ・ 公募と私募の違い ・ 契約型ファンドの分類と具体例 ・ マザーファンドとベビーファンド ~ ファミリー方式のメリット
3. 基準価額計算及び追加・解約の流れ 4. 投資信託に関するオペレーション業務 ・ 1日の業務の流れ( 約定関連業務、追加解約関連業務、基準価額計算関連業務 ) ・ 投資信託に関するシステム ・ 資金繰り照合 ・ 追加・解約 ・ 約定処理 ・ 時価評価 ・ 報酬及びファンドの諸費用と計上方法 ・ 利金・配当金・コーポレートアクション ・ 基準価額の照合 ~ 相違の原因をいかに迅速に発見するか
5. 自社算出と受任銀行に業務委任する場合の違い ・ 受任銀行に計算業務を委託する場合と主な役割分担
6. 投信振替制度 ・ 投信振替制度移行後の相関図 ~ STPとDVPの実現 ・ 振替投信移行後の非 DVP 決済の資金の流れ ・ 受益証券の発行・管理と受益証券券面について ・ 基準価額適用日および、元本の増減 ・ ブラインドルール / 希薄化
7. 法定帳簿の管理 ・ 法定帳簿の種類と電磁的方法による保存
8. レポート作成業務 ・ 財務諸表 ・ 運用報告書 ・ 特別勘定のしおり ・ BISリスクアセットレポート/諸官庁・投信協会へのレポート
9. その他 ・ ファンドの監査( 公募投信/私募投信 )と価格調査
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Session2 計理仕訳 + ミニ演習 ( 120 分 )
1. 計理仕訳( 主な計理処理について基本から例題を用いて解説 ) ・ 基本的な考え方 ・ 基準価額の計算方法 ・ ファンド設定時 ・ 株式約定 ・ 債券約定 ・ 先物(買建&売埋め) ・ ファンド・オブ・ファンズ ・ 外貨建資産( 為替送金、回金 )~ 邦貨日計表と外貨日計表
2. 計理仕訳ミニ演習 ・ 国内株 ・ 国内債券 ・ 追加約定/解約約定( 株式投信・公社債投信/単位型・追加型 ) ・ 追加処理前と処理後の日計表 ・ 解約処理前と処理後の日計表 ・ 追加信託処理明細表の解説 ・ 解約金処理明細表の解説 ・ 勘定科目に関する解説
Session3 決算関連業務/外国投信を組入れたファンド・オブ・ファンズの留意点 ( 90 分 )
1. 決算関連業務 ・ 一般的な分配金決定の流れ ・ 追加処理後の分配原資 ~ 基準価額が元本を上回っている場合/下回っている場合 ・ 解約処理後の分配原資 ・ 分配金原資の計算方法( 原資の内訳 ) ・ 分配原資の一般的な引き落とし順序 ・ 運用報告書での開示強化 ・ 収益分配金計算書の解説 ~ 分配可能額算出の仕組みを理解する ・ 外国所得税控除があった場合の分配金支払い ~ 税制改正が影響
2. 外国投信を組入れたファンド・オブ・ファンズの留意点
・ 概観図による解説 ・ 分配のトレンド ・ ファンド・オブ・ファンズの形態と特徴 ・ 公募ファンド・オブ・ファンズのルール ・ 外国投信を組入れる際の主な要件 ・ 外国投信の評価 ・ 組入れる外国投信のしくみ( ユニットトラスト/コーポレートファンド ) ・ 外国投信からの分配金受取の問題点 ・ 外国投信を組入れる際の留意点 ・ スナッププライスとフェアバリュー
Session4 投信業界における最近の話題 と 今後の課題 ( 30 分 )
1. 基準価額の一元化 2. マテリアリティポリシー 3. 最近のトピック( 投信法改正/バーゼルⅢ/ラップ型ファンド )
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証券の基礎 ( 6h )
全セッション 青山 直子 ゆうちょ銀行 コンサルティング営業部 マネジャー
プログラム概要
証券ビジネスは、将来に向けてさらなる発展が見込まれるところです。また、“装置産業”とも言われるほど、その進展は IT 化とと
もにあります。証券業・資産運用業や、その IT 開発等に携わる人々には、システム構築等の基礎となる「証券」、「経済」の知識が
求められるでしょう。しかしながら、「証券」、「経済」、また「金融」は、一朝一夕で習得できる分野ではありませんし、常に変化を続け
ています。さらに投資理論は、社会科学の中でも高度なものであると言われています。時間をかけて身につけていくことが必要にな
りますが、本講では、その第一歩を踏み出しやすくなることを目指して、“入り口”に立ってみます。
Prologue 金融の歴史 ( 30 分 )
1. 危機の歴史 ~ This time is different” 「今回は違う」シンドローム
2. なぜバブルが生まれるのか…
“As long as the music is playing, you’ve got to get up and dance. We’re still dancing.” 音楽が鳴っている限り、立ち上がって踊り続けなければなりません
Session1 「金融」の意味、「証券」の意味 ( 90 分 )
1. 金融市場と証券市場
2. 金利とは ~ “世界は金利で動き出す”
3. 株式とは ~ “大金にも紙くずにもなる”
4. 債券とは ~ 安全資産?
Session2 経済と金融政策 ( 90 分 )
1. 経済成長、物価、金融 ~ メリーゴーラウンド
2. 景気循環 ~ 短期、中期、長期
3. 経済指標
~ 「 望遠鏡 」か「 バックミラー 」か
特別限定企画
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4. 中央銀行とは ~ 通貨の番人
5. 銀行とは ~ “ 金融システムのカギ ”
Session3 証券投資 ( 90 分 )
1. 資産価格とは ~ 「現在価値」から始めよう
2. 投資理論の歴史 ~ “歴史は理論を生み、理論は歴史を作る”
3. リスクとリターン ~ 虎穴に入らずんば・・・・
4. 行動ファイナンス ~ 意思? 感情?
Session4 証券ビジネスとIT ( 60 分 )
1. 証券業務とは ~ 主な4つの業務
2. 証券制度、資産運用業務とIT化の歴史