Anti-Software Factory Pattern “Generating Peak Experiences in
outsourcing with Agile Scrum”
アンチソフトウェアファクトリー パターン
「アジャイル/スクラムによる顧客と開発チームの至高体験」
At Scrum Gathering Tokyo 2013
Yoshiyuki Ueda
上田 善行 ASPAC Business Director, Ci&T
Agenda #1 Why I am here?
なぜ、僕がここにいるのか? #2 Modern Times of IT services
ITサービスの時代 #3 The unfinished Journey
その旅の続き
Why I am here?
なぜ、僕がここにいるのか?
# 1
• 1995年にブラジルのサンパウロ州カンピーナス市にて設立 • カスタムアプリケーション開発サービスを提供
• 連結社員 1700名以上
• 米国、南米、ヨーロッパ、日本、中国に事業拠点
• ブラジル、アルゼンチン、中国にグローバル開発センターを保有 • 設立以来17年の好業績(2001~2011年の年平均成長率35%以上)
• グローバル企業顧客 60社以上
What’s unique about Ci&T?
いわゆる受託開発会社ですが、他社と違うのは・・・
100% Agile SCRUM�
100% Agile SCRUM�
全てのプロジェクトでスクラムを採用
オフショアにもスクラム
その数、150チーム以上・・・
(*) 出典 “Rightsource Your Agile-‐Lean Ecosystem” Diego lo Giudice, Forrester Research, 2012
グローバルITサービスのアジャイル利用率
Ci&T’s annual revenue (USD million)
with milestones
Ci&Tのマイルストーンと売上高(単位:百万米ドル)
2007 戦略的に
開発プロセスに
スクラムを採用開始
2008 スクラムがベースの
Ci&T Production System を制定し全面導入
以前はCi&T統一プロセス(RUP)があった
Ci&T 統一プロセス(RUP) Ci&T CPS (SCRUM)
380 アクティビティ 32 プラクティス
2009 スクラムを採用後
生産性と品質が
継続的に向上しはじめる
(*) 出典 Case Study “Ci&T’s Path to Lean Method” Dave West, Forrester Research, 2010
2010 リーンを用いた初めての戦略デプロイメント
長期経営計画「True North 2015」
をスタート
True North(真北)
• コンパスの針が指す方向は、「本当の北」ではないという事実 • コンパスが差す「北」と、「本当の北(北極点の方向)」との間には、実は差があります(偏角)
• 進むべき正しい方向を見つけるには、本当の北 「True North」 の方向を知らなければならない
ビジネスの世界では
「本当に価値のあること」が
True Northとなる
Our mission
我らのミッション
“To develop people who con.nuously use their talent to discover new ways of genera.ng value and agility to our clients, and boldly execute as no one has done before.”
「その才能を絶え間なく開発し、顧客の為に価値とアジリティを生む新しい方法を発見し、かつてない
方法で大胆に実行すること」
Ci&T’s mission
Simply saying
我らのミッションをもっと平たく言えば・・・
“Transform IT service industry.”
「ITサービス業界を変えること」
Ci&T’s mission
“Transform IT service industry.”
「ITサービス業界を変えること」
Ci&T’s mission
リーンとスクラムによって
My mission
僕のミッション
2009 - 日本及び中国でCi&Tを立ち上げ
Ci&Tミッションの遂行と
ビジネスの成功を両立させること
自己紹介
上田善行(うえだ・よしゆき)
Ci&T ASPACビジネスディレクター
Our motivation?
我らの動機は?
# 2
Modern Times of
IT services
ITサービスの時代
Context
文脈
ソフトウェアが世界を食らう
“Software is eating the world” - Marc Andreessen
Main actor and actress for this revolution
革命の主人公
Developers and…
ソフトウェア開発者と・・・
Super standardized process
超・標準化プロセス
IT services seem doing well with standards
ITサービス業界は標準化により、うまくやっているらしい
ウォーターフォールの原型
ウィンストン・W・ロイスの論文, 1970年
“Managing the Development of Large Software Systems”
(フィードバックループの重要性が説かれていた)
ザ・ウォーターフォール(広まったやつ)
米国防総省の規格 “DOD-STD-2167”, 1985年
工程で区切った厳格なドキュメント駆動型開発
(フィードバックループの重要性は欠落)
失敗が続出した為、反復型開発を取り入れた
“MIL-STD-498”, 1994年が定められている
The “standards” are transfigured to cover not only processes but but mindsets, behaviors
その標準化はプロセスだけでなく考え方や振る舞いも カバーするようになった
We call it as Software Factory Pattern
ソフトウェアファクトリーパターンと呼ぶ
Software Factory
顧客の要求通りのソフトウェアを
大量に生産するために
大量のリソース(ソフトウェア開発者)と
プロジェクトを
管理する為に
長い年月をかけて
構築されたパターン
ビジネスプロセスと
開発プロセスの両方
を指す
Software Factory Pattern
Software Factory Pattern
ITサービス業界
7 pain points
7つの弱点
標準化
固定予算のプロジェクト
受注・生産・納品で終了
高度に標準化されたプロセス
で要求の変更は不都合なだけ
1
お役所的な手続き
ドキュメントによる
コミュニケーションに膨大な
時間を費やす
ドキュメントは証拠でもある
2
対立
仕様書ベースでの契約は
変更時に双方の対立と
多大なストレスを招き
交渉にエナジーが注がれる
3
コスト
納品コストの削減に終始し
当初の要求通りにシステムが
作られる
コストが一番の関心毎である
4
隠ぺい
ブラックボックスに開発され
問題は報告されず
納品前に問題が消えることを
願っている
5
消失
プロジェクトやフェーズ毎に
リソースが増減し且つ変わる
知や人間関係が失われる 6
リソース
ビジョンもなく、中途半端に
関わりリソースとして
扱われることで創造性や
情熱が失われる
7
Main 5 questions
5つの争点
Is our customer happy?
お客様はハッピーか?
Is our development team happy?
開発チームはハッピーか?
Are we always looking for suspects?
失敗の犯人探しをしていないか?
Are we winning or losing?
勝つか負けるか?
Is our IT delivering value to the customer?
ITはお客様の価値を生み出しているのか?
お客様と開発チームは以下の問いにどこまで答えられるか? • 何を、開発するのか知っているのか?
• なぜ、それを開発するのか知っているのか?
• どのような、価値を生み出すか知っているのか?
Reasons for our mission
我らのミッションは全ての答えがYesになるチームをつくること
Reasons to break Software Factory Pattern
ソフトウェアファクトリー パターンを打破する理由
標準化ではなく柔軟なプロセス
お役所的な手続きではなくリアルなコミュニケーション
対立ではなく協力
コストではなく価値
隠ぺいではなく解決 消失ではなく継続 リソースではなくタレント
Reasons to become high performance teams
ハイパフォーマンスチームになる理由
The unfinished
Journey
その旅の続き
# 3
Direction to “Agile” IT services company
アジャイルの方向
How culture changes – and doesn’t
どのように組織文化は変わり?変わらないのか?
(*) 出典 "How to Change a Culture: Lessons From NUMMI”, John Shook, 2010
Agreeing on the company’s True North
最初に組織の真北(本当に価値のあること)に同意すること
Ci&T management way
リーン、スクラムを実践する組織の思考:4P
Ci&T newest operation model
リーン、スクラムを実行する新オペレーションモデル
Ci&T Production System
スクラムベースのCi&Tプロダクションシステム
なぜ、必要?
差異化 • リーン、スクラムの実践だけでは十分でない
• 本当の差異
• 価値の創出とそれを明示及び論証することにある
安定化と利益 • 標準がなければ改善はない, 大野耐一
CPSの目的 • 経営哲学と開発プラクティスが出会うところ • 統合された社会工学的プロセス • いかにチームが協調し価値をお客様に提供するかを定義
アジャイルはどこに?
価値創出要素のブロック化
CMMIとのマッピング結果
Setup
PreparaWon
ExecuWon
EvaluaWon
ProducWon Flow
PreparaWon
ExecuWon
EvaluaWon
Value AcWvaWon PreparaWon
ExecuWon
EvaluaWon CPS flow
価値創出の繰り返しフロー
CPS Practices
32のプラクティス
Value Engineering – How it works
価値エンジニアリングの仕組み
Value Engineering – A motorcycle value
買い手で変わる、あるモーターサイクルの価値
Value Engineering – How it fits all together
価値エンジニアリングのサイクル
Value Engineering – Relationships
価値とストーリーの関係
Value Indicator Analysis – Prioritization
ストーリー優先順位の視点
Value Indicator Analysis – Comparison
価値とコスト比較の視点
Value Indicator Analysis – Roadmap
ロードマップの視点
Visual Management
可視化の管理
Situation Wall
シチュエーションの全体共有ボード
Performance Results
Scope Management
Schedule Management
Process Management
HR Management
Quality Management
Communication Management
Critical Issues
Risk Management
Action Items
Performance Results
PValue
Engineering Kata
Productivity Kata Executive Report
Kata
Indicators Kata
Critical Gaps
P Q
Critical Issues
Action Items
Refining strategy through PDCA – A3
A3プロセスによる戦略PDCA:A3サンプル
Refining strategy through PDCA – A3
A3プロセスによる戦略PDCA:A3の階層
Where we are in Japan today?
日本での進捗
Ci&Tミッションの開始から丸3年が経過
2012年末現在約100名のスタッフと共にミッションに取り組む
自社に制約があることが良かった
スクラム以外の方法でやらない
下請けをしない
受託した業務を外注しない(全員正社員で雇用)
日本でもアジャイル専門受託開発サービスが成立すると信じてやった
そして米国や南米と同じく成立しつつある
この自信と制約が素晴らしいお客様へと導いてくれた
アジャイル未経験のお客様も豊富な経験のあるお客様も
Ci&Tミッションが遂行出来ることを信じて頂き
それはお客様の協力なしにはあり得ないことを理解頂いている
プロジェクトが価値思考へ向かう
お客様によるアジャイルの正しい理解
お客様とチームが一体化
お客様もチームも「正しいもの」を作る思考へシフト
チームが育ってきている
自主性
アジャイルエイジ(アジャイル以外の方法を知らない)の出現
ソフトウェアファクトリー パターンの打破は続く・・・
スクラムの原型
“The New New Product Development Game”, 1986 ハーバートビジネスレビュー誌論文 - 野中郁次郎、竹内弘高
チームに必要なもの
アイデンティティ
サステナビリティ
個を結集するチーム力
知と場
そして・・・
Each True North
それぞれの真北
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@ciandt
Thank you!