細胞間コミュニケーション
細胞の分子生物学
(Molecular Biology of the Cell) 13章
@teapipin
多細胞生物と
細胞間コミュニケーション
• 多細胞生物では、ほとんどの細胞が協同して機能集団を作っており、組織や器官を構成する。
• 組織内の細胞は、細胞外に分泌された巨大分子が作る複雑な網目構造(細胞外マトリックス)と接している。マトリックスは細胞や組織の結合を助ける秩序だった格子構造で、これを介して細胞の移動や相互作用が行われている。
• そのため、細胞間や、細胞―マトリックス間でコミュニケーションを取る必要がある。特に、細胞間のコミュニケーションは接触している細胞間で行われ、「細胞結合」が存在する。
上皮細胞
様々な細胞間結合
分類(1)
• 密着結合(タイトジャンクション)
• 接着結合(アドヘリンジャンクション)
• デスモソーム(デスモゾーム)
• ギャップ結合(ギャップジャンクション)
様々な細胞間結合
分類(2)-機能で分類
• 密着結合(タイトジャンクション)
• 固定結合(アンカージャンクション) –接着結合(アドヘリンスジャンクション)
–デスモソーム(デスモゾーム)
–ヘミデスモソーム
• 連結結合(コミュニケーションジャンクション) –ギャップ結合(ギャップジャンクション)
–化学シナプス
密着結合(タイトジャンクション)
• 上皮細胞層の一方の側から他方へ分子がもれでないように細胞を封じ込める
固定結合(アンカージャンクション)
(1)細胞内付着タンパク質
(2)膜貫通型タンパクリンカー
接着結合(アドヘリンスジャンクション)
デスモソーム(デスモゾーム)
ヘミデスモソーム
連結結合(コミュニケーションジャンクション)
• 細胞間の化学的、電気的シグナルのやり取りを仲介させる
ギャップ結合(ギャップジャンクション)
細胞間接着分子(CAM)
細胞の接着に関与する分子の総称。
(1)細胞と細胞の接着(細胞間接着)に関する分子(cell-cell adhesion molecule)細胞
(例)カドヘリン、N-CAM、セクレチン
(2)細胞外マトリックスとの接着(細胞・基質接着)に関与する分子(cell substrate adhesion
molecule)
(例)インテグリン
カドヘリン
細胞と基質との接着