やりなおしの アクセス解析ツール学習 ~ 主にGoogleAnalytics ~ 1
やりなおしの アクセス解析ツール学習
~ 主にGoogleAnalytics ~
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きっかけ
• アクセス解析を担当することになって、ひさしぶりにGoogle Analyticsの画面を開いたら、全然見たことない感じになっていた
• 新しいバージョンのユニバーサルアナリティクスへの移行が進み、仕様もけっこう変わっていた
• ちょっとした浦島太郎状態
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使っているうちにわかる…?
• とりあえずさわってみる → 基本機能はわかるが、新機能がさっぱり
• Googleのヘルプ → 網羅されてるけど、なんかわかりにくい
無理っぽい3
ちゃんと勉強したほうが早そう
ポチッ ρ(・_・ )4
届いた
(́・ω・`) これは…タウンページかな?5
…めげずに読んでみた
• 本家のヘルプより充実していて、説明もわかりやすい
• 最新のユニバーサルアナリティクス対応で、一通りの機能を解説している ※具体的な活用事例は少ないので、運用イメージをつかむには別の本を併読するのがよさそう
• 現在のGoogle Analyticsの全容を把握するには最適。リファレンスとして手元に1冊置いておくべき ※ 新機能が日々追加されているのでチェックは必要
結論:オススメ!
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アクセス解析とは
ウェブサイトの運営者が閲覧者の環境・特性などを調査すること、またはその機能のことである。
設置は、CGI・JavaScriptなどで作成したり、サービス提供者からレンタルしてから、HTMLタグを貼り付けて機能するもの、パケットキャプチャ方式を用いることで、HTMLタグが必要ないサービスもある。
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Wikipedia「アクセス解析」より
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Google Analytics(GA)の特長
• いわゆるWebビーコン型(タグ型)のアクセス解析ツール
• 基本無料(1,000万ヒット/月 まで) ※Yahoo! アクセス解析は1億PV/月まで無料
• SDKを組み込めば iOS/Androidアプリの計測・解析も可能
• トラッキング用のAPI(Collection API)を叩ければなんでも計測・解析可能
• AdSense、AdWords、ウェブマスターツールとの連携が強力
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ユニバーサルアナリティクス• 2013年3月に公開され2014年4月に正式リリースされたGAの最新版
• セッション単位からユーザー単位の計測へ移行
• GAが付与するTracking IDと新機能のUser IDの組み合わせで特定
• 同一人物の複数回アクセスを、複数デバイス(スマホとPC併用)併用でも特定
• (個人的には)ソーシャル解析機能の強化が進んだ
• 各ソーシャルメディアからの流入解析などが詳細に
• ソーシャルボタンのクリック数計測も可能(要タグカスタマイズ)9
GA以外のアクセス解析ツールいろいろ
WebalizerApacheのアクセスログの統計を取ってグラフィカルに表示。レンタルサーバに標準で組み込まれていることが多かった。 PV、リファラ、UserAgent、IPアドレスの情報くらいしか見られない。
SiteCatalyst サイトにトラッキングコードを埋め込むタイプ(ビーコン型)の有料サービス。解析も高機能だが導入が大変だった気が…。
RT Metrics パケットキャプチャ型の解析ツール。性質上、導入に手間がかかる。 価格も高いがリアルタイムでデータが取れる利点がある。
うごくひと高機能なガラケーのアクセス解析が無料で利用できたため人気があった。後継の『うごくひと2』はスマホにも対応。 提供元のユーザーローカル社はYahoo! アクセス解析に技術提供中。
Yahoo! アクセス解析2013年提供開始。国内ではGA対抗馬最有力。 ユーザーローカル社お得意の「中の人」追跡や、リアルタイム性がウリ。 コーポレートサイトにはこっちのほうがいいかも。
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GAの基本:最初にやるべき約束事• 中の人のアクセスを除外する(P.27参照)
• 自社からのアクセスやテスト環境へのアクセスをフィルタリング
• 検索のクローラ(Googlebotなど)はカウントされないので気にしない
• コンバージョンの設定(目標管理)
• 会員登録、商品の購入など。
• 目標管理せずに計測だけしても意味が薄い
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GAの基本:キャンペーン計測• 旧バージョンからある、広告の効果測定を行うための基本中の基本
• 広告に載せるURLに以下のパラメータを付与すると、GA上で一元的に計測・管理できる。※ガイドのP.266参照
• utm_source…検索エンジン名、参照元(google、yahooなど) • utm_medium…広告の種類(banner、e-mailなど) • utm_campaign…任意のキャンペーン名
• 上記のURLを生成するツールも用意されている https://support.google.com/analytics/answer/answer.py?answer=1033867
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GAの基本:バーチャルページビュー• ユニバーサルアナリティクスではga(‘send’,’pageview’); を呼ぶ度にGA上でページビューとしてカウントされる。実際にページ遷移してなくてもよい。
• onclickやontouchendとかで仕込めば、クリックやタップをトリガーにしてGAの集計上はページビューとしてカウントさせられる
• ga(‘send’,’pageview’,’/tekito-url’); とすれば ’/tekito-url’ が実在しなくてもGA上ではそのURLへのページビューとしてカウントされる。
• PDFなどのファイルダウンロード数の計測や、CSS切り替えなどでユーザー的には画面が変わってるように見えてるがURLが変わらない場合などに便利
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GAの基本:カスタムディメンション• ユニバーサルアナリティクスで強化された機能
• 独自のパラメータを定義して、GAのトラッキングデータに埋め込むことができる
• 会員状態が複数ある場合に(無料・月額制・法人会員など)、カスタムディメンションで定義しておけば会員別の分析なども容易にできるようになる
• 埋め込む情報はソースで丸見えになるので、抜かれて問題ない情報かどうか注意が必要。
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GAの基本:セグメント• 任意の条件でレポートを過去のデータも含めて絞り込み表示できる。分析業務には極めて重要な機能。
• カスタムディメンションで定義した「会員種別」の値を使って、無料会員・シルバー会員・ゴールド会員それぞれのレポートを分析・比較できる
• 「17時~22時の時間帯」「一都六県からのアクセス」「iOS端末」「リピートユーザー」などの条件に絞ってレポートを表示させられる
• 条件を複雑に組み合わせることもできる。「Facebook経由の流入で再訪間隔が7日以内のリピーターのうち、6月15日が初アクセス」も可能
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GA 使用上の注意• データを取りこぼすことがあるが無保証 ※プレミアムは99.9%保証
• 集計に時間がかかる ※プレミアムは4時間以内保証
• (広告管理とかの)DoubleClick系のツールと連携が進んでいない
• 生ログが手元に残らない
• プライバシーポリシーの変更や、機能のオプトアウトを提供することが必須なものがあるので注意。 (User-ID機能やインタレストレポートの使用)
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まとめ• ユニバーサルアナリティクスは旧バージョンから機能の整理と強化がかなり進んだ印象。だが、まだまだ作りかけな感じもちらほら…
• 参考にした書籍は良書。ただ機能解説がメインなので、活用事例をまとめた書籍の併読やセミナー受講でより理解を深められそう
• 解析ツールはGA一択ではなくYahoo! アクセス解析等の併用も検討の価値あり
• コーポレートサイトはむしろYahoo!のほうがオススメかも
• 成長したらパケットキャプチャ型の計測も併用を検討
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参考文献
GoogleAnalyticsパーフェクトガイド増補改訂版 Ver.5 ユニバーサルアナリティクス対応
!
著者:山浦直宏氏 !
http://www.trans-cosmos.co.jp/company/news/140414.html
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