第1回 5月19日(土) テーマ:LGBT などのセクシュアル・マイノリティ 本:『My Road─私が私を取り戻す道のり─』1986年発行 / 水流瞬 『ゲイをカミングアウトしたシゲせんせー』1978年発行 / 鈴木茂義 『カツオと梢』1988年発行 / 染谷カツオ 第2回 6月23日(土) テーマ:視覚障害や聴覚障害など障害のある方 本:『映画とわたし』1979年発行 / 今村彩子 『私の旅』1970年発行/足利幸子 『難病&障害 vs生きる価値』1980年発行 / 織田友理子 *ヒューマンライブラリーとは 2000年にデンマークの若者たちが、北欧最大の音楽祭であるロスキレ・フェスティバルで始めた 「人を貸し出す図書館」です。障害者、ホームレス、セクシュアルマイノリティなど、社会の中で誤解 や偏見を受けやすい人 々 が「本」になり、一般「読者」との対話をするこの「図書館」は、欧州評議会 (Council of Europe)を巻き込みながら発展し、瞬く間に世界中に広がりました。現在では、70カ 国以上で開催されています。 アドミュージアム東京は、2016年 5月、特別企画展「世界を幸せにする 広告 -GOOD Ideas for GOOD-」を 開催しました。その際にさまざまな社 会課題の解決にチャレンジする世界 の広告コミュニケーションをご紹介 したところ、大きな反響がありました。 第 2弾となる今回は、Humanity(人 間性)をテーマに秀作を取り上げ、 ひと・人・ヒトを幸せにする広告 -GOOD Ideas for GOOD Ⅱ - 展 (2018年4月14日~7月14日) 「ひと・人・ヒトを幸せにする広告 -GOOD Ideas for GOODⅡ-展」と して開催しました。 夢や目標を懸命に追いかける。何 げない日常を大切にしながら暮らす。 たとえ誤解や偏見、老いや苦痛があ っても、自分らしさを貫こうとする。 幸せを求めて力強く生きる「ひと・人・ ヒト」を勇気づけ、現代社会に多くの 今まで読んだことのなかった「本」 と出合い、直接対話することで、自分 の持 っていた印象が「偏見」による思 い込みだったのではないか、無意識 に人を傷つけていたのではないか、な ど新しい気づきを共有できるイベント でした。 気づきを与えてくれる優れたコミュ ニケーションやアイデアを国内外か ら収集し、紹介しました。 展示を通じて、来館者とともに、私 たちの中に潜む「アンコンシャスバイ アス(無意識の偏見)」に気づき、周り にある社会課題について考え、成長で きる展示を目指しました。 トークイベント「ヒューマンライブラリー」 50 ● AD STUDIES Vol.64 2018 企画展紹介