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平成 22 年度京都府NPO法人等の自主・自立プログラム支援事業 「障害者就労支援自立プロジェクト 『きょうとチャレンジドネット』」 事業報告書 特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 604-0866 京都市中京区両替町通丸太町南入西方寺町160-2 船越メディカルビル3F TEL:075-468-8907 FAX:075-468-8908 E-mail:[email protected] URL:http://www.entreplanet.org
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「障害者就労支援自立プロジェクト 『きょうとチャレンジドネット』」 事業報告書 · 2010 年度業報告書...

Aug 21, 2020

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Page 1: 「障害者就労支援自立プロジェクト 『きょうとチャレンジドネット』」 事業報告書 · 2010 年度業報告書 障害者就労支援自立プロジェクト『きょうとチャレンジドネット』

平成 22 年度京都府NPO法人等の自主・自立プログラム支援事業

「障害者就労支援自立プロジェクト

『きょうとチャレンジドネット』」

事業報告書

特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター

〒604-0866京都市中京区両替町通丸太町南入西方寺町160-2 船越メディカルビル3F

TEL:075-468-8907 FAX:075-468-8908 E-mail:[email protected]

URL:http://www.entreplanet.org

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2010年度事業報告書 障害者就労支援自立プロジェクト『きょうと チャレンジドネット』

特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 1

目次

1.事業概要 ................................................................................................................................................. 2

1(事業目的と内容 ................................................................................................................................... 2

2(实施体制 .............................................................................................................................................. 2

3(参加団体の募集について ................................................................................................................... 3

4(成果と課題 ........................................................................................................................................... 3

2.講座について .......................................................................................................................................... 4

3.課題解決に向けての大学との連携事業の推進 .................................................................................... 9

4.ポータルサイト Innovation Studioについて ......................................................................................... 12

5.まとめと今後に向けて ............................................................................................................................ 13

6.参考資料 ............................................................................................................................................... 14

1(講座受講生のアンケート結果 ........................................................................................................... 14

2(同志社女子大学と事業所との連携事業のアンケート結果 .............................................................. 16

3(同志社女子大学生の報告資料 ........................................................................................................ 21

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2010年度事業報告書 障害者就労支援自立プロジェクト『きょうと チャレンジドネット』

特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 2

1.事業概要

1(事業目的と内容

平成 18 年から施行されている障害者自立支援法により、福祉サービスは、保護から自立にむけての

支援を目的としたものになり、障害者の就労支援を行っている事業所などは、補助金以外での事業収

入を確保し、利用者の工賃アップを实現しようと努力しているが、未だに成功している事例は多くない。

これには、障害者個々人のスキルの問題に加え、支援者側の課題が大きいと考えられる。本事業では、

福祉サービスに、民間のマネジメントの考え方を取り入れることで、障害者のスキルを向上させる仕事づ

くりと同時に顧実のニーズにこたえる商品開発と販路開拓を实現することを目的に、本事業では、当NP

O法人の起業支援や人材育成のノウハウ、産学連携のネットワークを活用して、以下のことを实施した。

①施設長・職員向けの講座の開催

対 象 者:障害者の就労支援サービスを提供する府内のNPO法人等の職員や経営者

内 容:京都府社会福祉協議会等と連携して、府内で「~プロのスキルを習得しよう!~商品力

&販売力のブラッシュアップ講座」を開催。経営資源獲得の戦略的思考訓練とモデル事

例からノウハウ取得、個別の課題解決プラン立案と専門家による指導

②事業所と大学との連携プロジェクト

対 象 者:障害者の就労支援サービスを提供する府内のNPO法人等 6 事業所と同志社女子大

学情報メディア学科の e-commerceを選択している学生 48名

实施方法:人的資源が不足しがちなNPO法人などの施設に対して、特に広報ツールの開発に興

味やスキルのある大学生が、チームに分かれ個別の施設とタイアップ。施設のニーズを

聞いたうえで、課題解決型のプロジェクトとして取り組んだ。

③商品紹介&販売のHPサイト設立

やる気のある障害者就労支援事業所の販売している製品やサービスをまとめて紹介し、カテゴリ

ー別に分類。企業などから発注できるポータルサイト「Innovation Studio」を開設。今後、事

業所と企業との橋渡しを行い、事業所の商品が市場で通用するものにレベルアップさせるととも

に、企業での販路を開拓していく。

2(实施体制

<協力団体>

社会福祉法人京都府社会福祉協議会

京都経営品質協議会

特定非営利活動法人 京都ほっとはあとセンター

<連携団体>

同志社女子大学情報メディア学科、社会福祉法人京都府社会福祉協議会

社会福祉法人てりてりかんぱにぃ 就労継続支援B型事業所 ジョイント・ほっと 喫茶ジョイントほ

っと

社会福祉法人修光学園 修光学園

社会福祉法人修光学園 HOLYLAND

社会福祉法人京都ライトハウス 就労移行支援・就労継続支援'B型(事業所 FS トモニー

特定非営利活動法人 京都ほっとはあとセンター喫茶ほっとはあと

京都市伏見障害者授産所

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2010年度事業報告書 障害者就労支援自立プロジェクト『きょうと チャレンジドネット』

特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 3

3(参加団体の募集について

HPやメーリングリストで募集を行うと同時に社会福祉法人京都府社会福祉協議会や特定非営利活

動法人 京都ほっとはあとセンターの協力を得て、会員事業所への案内を行った。また、事業所との連

携事業については、以前より興味を持っていた同志社女子大学情報メディア学科の関口英里准教授と

話しを進め、選択科目である E-Commerceの授業を活用して实現にいたった。

<プレスリリース>

○2010年 11月 13日京都新聞:福祉職員、講座通じ経営感覚磨く

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20101113000094

○2010年 10月 15日 京都新聞:障害の有無超え光の交流 下京でキャンドルナイト

http://www.kyoto-np.co.jp/kyoto/article/20101015000048

○2010年 11月 19日京都新聞:「売れる」授産製品コラボ 同女大生と障害者施設

http://kyoto-np.jp/economy/article/20101119000070

4(成果と課題

本事業では、府内で障害者就労支援事業为であるNPO法人など尐なくとも5団体において、①~④

のすべてを实施し、尐なくとも10団体以上に①③の支援を行うことにより、障害者支援事業所の運営者

や働く職員の経営スキルを向上させ、組織の自为自立が促進され、障害者だけでなく彼らを支える人達

が働く喜びを感じるための仕組みづくりを具体的な目標としていた。

①事業所の経営陣の意識改革と課題解決に向けた行動計画の立案と实施

②事業所の事業広報と安定収入につながるための商品開発支援

③HPサイトでの商品紹介

④大学と事業所とのパートナーシップの仕組みづくり

結果的に、26団体 32名が講座に参加し①②に参加。うち 8団体がポータルサイトの参加にこぎつけ

'今後徐々に増えていく予定(、6 団体'講座に参加していない 2 団体含む(が大学とのコラボ事業で新

商品を開発・販売を实施した。その点で、目標としたことについては概ね達成したと考えている。

また、講座に参加した事業所のうち数団体がフェリシモやニッセンなどの会社との取引を果たすことが

できている。

しかし、今後に向け、さらに参加事業所を増やし、開設したポータルサイトなどで企業などとの受発注

事業を活発化していくことが重要だと考えている。

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特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 4

丹後・中丹地区

2.講座について

障害のある人を支える福祉支援員が民間のマネジメントノウハウを学び起業家精神をもって就労支援分野

で事業推進することを後押しすることを目的に、「~プロのスキルを習得しよう!~商品力&販売力のブラ

ッシュアップ講座」と題して、講座を開催した。講座では、自分達が働く事業所の課題やその要因について

分析したうえで、障害者の可能性を生かした“スキル向上”のための職場になるための实施すべきことを計画

書・行動プランにまとめあげてもらった。

対象者:障害者の就労支援サービスを提供する京都府内のNPO法人等の団体職員

参加人数:64名'以下内訳(

導入講座:平成 22年 9月 1日~10月 6日 合計 31名

实践講座:平成 22年 9月 29日~平成 23年 1月 26日 合計 20名

広報強化講座'HP作成講座:オプション(:平成 23年 2月 14・18日 合計 13名

内 容:経営資源獲得の戦略的思考訓練とモデル事例からノウハウ取得、個別の課題解決プラン

立案と専門家による指導

以下、各回の講座内容について紹介すr。

Step 1:導入講座

1回目:『事業課題要因の洗い出しと解決策の具体的プランニング』

京都市・南丹地区 2010/9/1'水(15:00-17:00京都府庁NPOパートナーシップセンター 会議室

丹後・中丹地区 2010/'水(15:00-17:00 京都府立中丹勤労者福祉会館 会議室

講師'肩書( 原田 紀久子 'NPO法人アントレプレナーシップ開発センター 理事長(

講師プロフィー

京都府出身。京都大学経営管理大学院修了。スタンフォード大学日本センターの技術革

新プログラム担当、京都リサーチパーク'株(インキュベーションマネージャーなどを経て、

2003年にアントレプレナーシップ開発センターを設立。起業家教育の推進や教材開発、教

員研修、創業塾などの企画・運営・指導にあたる。

講座内容

ワークシートを使いながら、障害者就労のための事業所の存在意義と目指すゴールにつ

いて確認したあと、理想の仕事をするための目標と資源について検討。事業所のミッション

や経営理念が明確でなければ、事業内容や目標とするゴールも描けない。基本にかえっ

て考えたあと、利用者の方へのサービス・就労を支援するスキルアップにつながる仕事の

在り方、授産製品の市場での販売、目指す工賃アップ等を具体的に数値化。その上で、事

業所の資源を「ヒト」、「モノ」、「カネ」、「専門知識・技術」等に分け、あるもの、ないもの、課

題、それへの対策などを整理した。

京都市・南丹地区

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特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 5

2回目:『商品力確保と販路拡大のための第一歩』

京都市・南丹地区 2010/9/9'木(18:00-21:00 京都府庁 NPOパートナーシップセンター 会議室

丹後・中丹地区 2010/9/16'木(14:00-17:00 京都府立中丹勤労者福祉会館 会議室

講師'肩書( 三木 久夫 '株式会社フェリシモ CCPプロジェクトリーダー(

講師プロフィー

大阪府出身。1968 年に'株(フェリシモに入社。当時、まだ創業期だった同社で事業の立

ち上げに関わり、社会的な価値を生み出すことを追求してきた。2003年にCCPプロジェクト

を立ち上げ、現在に至る。

講座内容

講座内容 株式会社フェリシモのチャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト'CCP(とその事例を紹

介。 CCP では、障害者就労支援事業所を”アトリエ”と呼び、とフェリシモのパートナーとし

て、プランナー、協力メーカーやアーティストのコラボレーションにより、手しごとの魅力あふ

れる商品を作りだされている。 商品開発では、ターゲットをの年代を絞り、季節ごとに商品

を展開。 小規模なアトリエが量産体制を確立するために必要な外部企業や事業所等との

連携方法、アトリエの優位性を生かした商品づくりのために、既存の発想を捨てて違った視

点で商品開発について考える方法などを指導していただいた。

オプション: 『個別アドバイス会』

2010/10/6'水(15:00-17:00 京都府庁NPOパートナーシップセンター 会議室

講師'肩書( 三木 久夫 '株式会社フェリシモ CCPプロジェクトリーダー(

講座内容 受講生の方々が自分の指導している商品を持

参し、三木氏から個別アドバイスを受けた。総括

として「出来た商品を売る」という従来の発想から

抜け出し、市場に無い本物志向の商品開発を

する必要性、顧実に驚きや、興奮を与える付加

価値をつけることが重要であること、などを具体

例をあげながら紹介いただいた。また、商品には

機能性をつけ、使用目的を明確にした商品名の

ネーミングも必要になってくるとアドバイスいただ

いた。

丹後・中丹地区

京都市・南丹地区

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Step 2:实践講座

1回目: 『あなたのお実は誰ですか?』

2010/9/29'水(18:30-20:30 京都府庁NPOパートナーシップセンター 会議室

講師'肩書( 原田 紀久子 'NPO法人アントレプレナーシップ開発センター 理事長(

講座内容 事業所ごとに「第一の顧実:施設の利用者」、

「第二の顧実:商品の購入者」についてグループ

ディスカッションをしながらターゲット顧実につい

て整理。第一の顧実では、特長'年齢、所得、住

まい、その他(、事業所に期待していること、提供

サービス'どのような形でニーズにこたえている

か(について洗い出した。第二の顧実では、特長

'性別・年齢、職業・所得、住まい、ライフスタイ

ル、消費性向(、購入商品に期待しているもの

'価値(、理想とする商品の提供サービス'商品、

販路・広報(について検討。そのなかで顧実のライフスタイルを分析し、ニーズに応じた商品

を開発・価格設定したうえで、販売していく方法について議論した。

オプション: 『原価計算の仕組みを理解し、損益分岐点を見極めよう』

2010/10/13'水(18:30-20:30 京都府庁NPOパートナーシップセンター 会議室

講師'肩書( 上西 祥之'上西祥之会計事務所 所長・税理士・社会保険労務士・行政書士(

講師プロフィ

ール

滋賀県出身。京都産業大学経営学部卒業。2006 年に上西祥之会計事務所を開業、有限

会社草津マネジメントサポートを設立し同社代表取締役に就任。滋賀県社会福祉協議会・

社会福祉法人経営基盤強化委員会委員、草津市社会福祉施設整備審議委員会委員、

TKC全国会社会福祉法人経営研究会・滋賀県リーダーなどを務める。

講座内容 原価計算の仕組みや損益分岐点の計算方

法、自立支援・就労継続支援'雇用型・非雇用

型(・就労移行支援などの支援内容別の経費の

按分や原価基準型等の価格設定について紹

介。受講生は、損益分岐点や限界利益率などを

实際に計算した。一般市場では、低価格か高価

格のブランド商品しか売れない状況で、中途半

端な価格の付け方は失敗を招いているなか、ブ

ランド力の乏しい就労支援事業所は、高付加価

値のある商品開発が重要であるとアドバイスをい

ただいた。

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2回目:『あなたの提供する価値とは?』

2010/10/27'水(18:30-20:30 京都府庁NPOパートナーシップセンター 会議室

講師'肩書( 安倍 泰生 '安倍クオリティーマネジメント株式会社 代表取締役(

講師プロフィ

ール

兵庫県出身。京都大学農学部卒業 サントリーフーズ㈱などを経て、1984 年ハーゲンダッ

ツジャパン㈱の設立に関わり、マーケティング室長、取締役営業本部長などを務める。ベン

&ジェリーズジャパン㈱の後、2002 年よりコンサルタントとして企業革新、従業員教育などを

支援。経営品質協議会認定セルフアセッサー、GIAL ジャパン認定アクションラーニングコ

ーチ、三重県食の安全アドバイザーなどを務める。

講座内容 「スターバックスとドトールの顧実の違い」、「観

覧車の行列を解消するために二組一緒に乗らせ

るようにしたらお実は減ったか増えたか・増やす

にはどういう人をターゲットにすればよいか」等身

近なことを例に、顧実価値について解説。顧実に

よって求めている価値が違うことを認識し、感動

価値を提供するまでのマーケティングのプロセス

を説明後、3C、4P、バリューチェーンのマーケティ

ング分析'戦略(についても事例を交えてご紹介

いただいた。

3回目: 『顧実の心をつかむメッセージ』

2010/11/24'水(18:30-20:30 ハートピア京都 '京都府立総合社会福祉会館(4階 第四会議室

講師'肩書( 加藤 太一 'NPO法人せいらん福祉会理事、就労継続支援事業所 ワークハウスせいらん

施設長(

講師プロフィ

ール

京都府出身。和装関連小物製造業の四代目として生まれ、三代目である父親の急逝によ

って、20 代から社長として事業経営に携わる。その中で障害者を雇用した事をきっかけに、

現在の施設の立ち上げに関わり、2003年 4月より無認可共同作業所として活動。2008年 9

月より就労継続事業所B型。民間企業で培った営業力で、仕事を受注してくる实績は、同

業種からも注目されている。京都中小企業家同友会障害者問題委員会委員長

講座内容 作業所の強み、弱み、老舗とベンチャーその中

身の違い、多品種、大量生産は大企業の独占に

なるのか等どのようにパートナーとしての顧実を

見つけていくかを紹介。全国規模のスーパーで

も、地元の支店でしか売れない商品を開発して販

売先とするなど、自分の作業所の強み、弱みとい

った自己分析を通して顧実を見つける方法を例

に挙げて説明。「商売のかけひきは恋愛と同じ」と

のアドバイスは实践を通じた加藤氏ならではの言

葉であった。

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4回目: 『商談会でのセールストーク』

2010/12/15'水(18:30-20:30 京都府庁NPOパートナーシップセンター 会議室

講師'肩書( 安倍 泰生 '安倍クオリティーマネジメント株式会社 代表取締役(

講座内容 セールス'商談(プロセスについて説明いただ

いた。商談は受付、あいさつ、名刺交換、アピー

ルを行っていく。相手との信頼関係を築くため、

共通の話題を持ち出す。相手に関心を持たせる

ため、相手の問題点を確認後、解決案を提示す

る。動機へのアピールをした後、成約を得て、成

約の内容を確認し、次の機会への宿題をいただ

く。一連の流れを通して商談では、お実様と組織

との共感を呼び起こすことが重要となるとアドバイ

スいただいた。その後、实際に受講生は、商談の

ロールプレイングを行った。

5回目: 『こんな一工夫でこんな効果が!』

2011/1/26'水(18:30-20:30 京都府庁NPOパートナーシップセンター 会議室

講師'肩書( 吉野 智和 'NPO法人エクスクラメーションスタイル 統括マネージャー(

講師プロフィ

ール

京都府出身。京都 YMCA 国際ビジネス専門学校卒業後、京都市内の知的障害者通所授

産施設で 10 年勤務。2002 年に、田中純輔氏(法人理事長(と共にビジネスと福祉の融合を

目指したプロジェクト!-style を開始。2006 年には NPO 法人!-style 設立して副理事長に。

2007 年障害者就労移行支援事業「!-factory」オープン。積極的に民間企業とのコラボレー

ションなどでデザイン性のある商品開発に挑戦し、助成金活用などでも实績をあげている。

講座内容 !-styleでは”クルー”と呼んでおられる障害者の

方々がモチベーションを持って働ける環境や仕

事づくり、企業との連携や助成金の活用など、事

例を挙げてお話いただいた。例えば、クルーが作

業をしやすいように、仕事の工程を細かく分解し

て寸法や型を間違えないような確認の作業を加

えたり、企業の大量注文を断るのでなく連携でき

る事業所を探して応じて信用を築かれているこ

と。魅力ある商品づくりにプロのデザイナーをスタ

ッフに採用したり、作業業種を絞って専門スタッフ

が指導できる体制を構築。助成金の申請には、助成する側にたってどういう事業にお金を

出したいか考えて企画書を書くことなど。また、新聞やテレビ等で報道される等社会的に評

価されることで、クルーの仕事に対する自信につながっていることを伺った。全て一般企業

では当たり前のことでも、障害者就労支援の事業所ではまだまだ出来ていないことばかりで

ある。大きな壁に挑戦しつづける吉野氏のエネルギーに受講生も大いに刺激を受けた時間

となった。

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2010年度事業報告書 障害者就労支援自立プロジェクト『きょうと チャレンジドネット』

特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 9

3.課題解決に向けての大学との連携事業の推進

障害者の就労支援サービスを提供する府内のNPO法人等の 6 団体が参加し、同志社女子大学情

報メディア学科と連携し、E-Commerce専攻の 48名が連携事業に取り組んだ。まずは、事業所の課題を

抽出し、その中で、パッケージデザイン・商品開発・広報支援など学生達が参画できる課題解決に挑戦

し、具体的な成果物を 11 月 21 日に京都大学で開催されたトレードフェアで出展し、プレゼンや販売を

实施した。その後、1月 12日に成果報告会を事業所向けに開催。成果や課題について話し合い、次年

度に向けより良いプログラムにするために情報を互いに共有した。

本取り組みの成果としては、新しい商品開発ができたことや開発商品が同志社女子大学の生協での

販売が決まるなどといった目に見えるもの以外に、大学生にとって障害者の存在が身近になり障害者就

労や福祉サービス員という職業についての理解が促進したことがあげられる。また、事業所の職員が大

学生と一緒に商品開発することにより、福祉業界についてまったく知らない素人にわかりやすく自らの課

題やその要因を明確にし、指導していくことを通じて、指導員としての能力開発に役だったという意見も多

かった。同時に、両者ともに、商品が市場に出るまでの大変なプロセスから、新しい気づきがあったことは

大変うれしい成果である。

しかし、情報共有や学生がさける時間の問題など、まだまだ課題は多く、目的としている成果がでるま

でには時間もかかることから、長期的に取り組むことが必要な实践である。

<参加施設>

・社会福祉法人てりてりかんぱにぃ 就労継続支援B型事業所ジョイント・ほっと 喫茶ジョイントほっと

・社会福祉法人修光学園 修光学園

・社会福祉法人修光学園 HOLYLAND

・社会福祉法人京都ライトハウス 就労移行支援・就労継続支援'B型(事業所 FS トモニー

・特定非営利活動法人 京都ほっとはあとセンター 障害者就労支援センター ほっとはあと

・京都市伏見障害者授産所

Step 3:広報強化

オプション:『Innovation Studioへの参加希望メンバー対象:HP作成支援』

2011/2/14'月(13:00-15:00 リコージャパン株式会社 関西営業本部京滋支社ビル 5階会議室

上記日程欠席者:2011/2/18'金(13:00-15:00、15:15-17:15京都府庁NPOパートナーシップセンター室

講師'肩書( 原田 紀久子 'NPO法人アントレプレナーシップ開発センター 理事長(

講座内容 障害者就労支援事業所と仕事の発注者との

橋渡しをするポータルサイト「Innovation Studio」

の説明と、メンバースタジオとして参加される事

業所の皆さんに個別のサイト作成についての研

修会を開催。

「Innovation Studio」の趣旨、目的、参加条件等

について話した後、各事業所に作成いただく日

本財団の CANPAN ブログを用いたホームペー

ジの作成方法について説明を行った。

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2010年度事業報告書 障害者就労支援自立プロジェクト『きょうと チャレンジドネット』

特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 10

以下、学生が事所と連携して取り組んだ实践概要を紹介する。

实施内容

1(HANArhythm'ハンナリズム(&喫茶ジョイントほっと

・コーヒー、ゆずティ、抹茶ラテ、ロシアンティ等ジョイントほっとの实

際のメニューをモチーフにしたキャンドルの商品開発を行い販売。

廃油を使用したエコキャンドルである。

・ジョイント・ほっとクッキー'HANArhythmコラボ商品(も販売。

クッキーの材料は、国産の小麦と北海道バターを使用した、体に優

しいこだわりのオーガニッククッキー、パッケージは学生がデザイン

したコラボレーションクッキーである。

・2010/10/19'火(には、地域との交流を目指してキャンドル作りのワ

ークショップを、喫茶ジョイントほっとにて開催。約 10名ほどの参加

者が集まった。

・2010/12/22'水(「京の夕べ」と題してキャンドルナイトを同じく喫茶

ジョイントほっとにて開催。喫茶店で働く人たちと地域との交流を図

り、障害者への理解を深め、また喫茶の良さを知ってもらって利用

者を増やしたいという思いのもと企画。障害のある人もない人も一

緒にろうそくの明かりを囲み、約 20名が参加した。

2(AZ'アズ(&修光学園

・野菜を用いた、消費者の年齢層を選ばない菓子を製造。手作り、

無添加にこだわり、野菜嫌いのお子様も美味しく召し上がれるよう

に開発された。

野菜独特の素朴な色合いと、可愛らしい丸型を意識し、かぼちゃ

味・ほうれん草味・れんこん味の 3種類を開発し、販売。

3(Mamymac'マミーマック(&HOLYLAND

・HOLYLANDがある山端と同志社女子大学のある京田辺の共

通点である「狂言」に注目して作られた。山端の「山端とろろ」とい

う狂言には山芋が登場し、山芋を甘く煮たフィナンシェの「とろろ

んしぇ」。京田辺には一休寺があり、一休さんが登場する狂言で

「附子」というものがあり、水あめが使われていることから、クッキー

と水あめをコラボレーションした「あめるとくっきー」を開発。

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特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 11

4(FLOWER&’ライトハウス FS トモニー

・FS トモニーで使われている点字用紙を、メッセージカードとして

再利用。

学生がデザインを考えたメッセージカードを製作。ピンク基調に黄

色のリボンを描いてたもの、黄色を基調に、白いレースを描いてた

もの、紅葉や扇を描いて”京都”を連想させるデザインに仕上げ

た。

トレードフェア当日では日常でよく使用する言葉を書いた点字

のシールをメッセージカードとセットで販売。普段点字を使用しな

い人でも、点字に親しむことができるように、シールという手軽な形

に加工された。

また、この商品を手に取ることで、点字についての考えを深めて

もらえればというメッセージも込められている。

5(Y.M.N. Company&喫茶ほっとはあと

・喫茶ほっとはあとと学生が共同でタンブラーのデザインを発案。

トレードフェア当日ではデザインし商品化したタンブラーに喫茶ほ

っとはあとのコーヒーを入れて販売。

以下タンブラー:喫茶ほっとはあと×同女生 コラボブログ

'http://ameblo.jp/kissa-hot-heart/(より抜粋

6(Global 10(グローバルテン)&伏見障害者授産所

・女子大生らしさということをテーマに京都とエコという観点を踏まえ

て「和チューム」を販売。和チュームとは和柄の生地とレースをモチ

ーフにしたカチューム'カチューシャのように使うゴムタイプのヘア

ーアクセサリー(。カチューシャのような使い方以外にもシュシュ'ヘ

アゴム(のような使い方も出来る。

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4.ポータルサイト Innovation Studioについて

本事業では、より良い商品開発と販路拡大にて障害者の工賃アップや能力開発を図りたいという事業

所と発注者'企業など(とを結ぶための出会いの場として、ポータルサイト『Innovation Studio』を開設しま

した。ここでは、小規模の事業所では受注できないような大口の注文に対して、複数の事業所で手分け

して対応することで、顧実ニーズにあった商品を提供し、同時に各事業所のスキルアップを図っていた

だくことを目的としている。

結果として、多くの人達が、障がい者と一緒に働くことで生まれる付加価値や可能性について気づき、

広く一般社会で彼らが働く機会を提供する機運が生まれることを目指してたい。

『Innovation Studio』のメンバーには、企業からの受注生産に対応できる体制がある、またはそれに向

けて体制整備を行い、注文や問い合わせに対して規定のルールを守ることを条件に参加を認める。そ

の上で、必要な情報を提示するHPを作成。その際、情報更新が簡単にでき、かつ広告表示のでない

日本財団が運営している公益事業のコミュニティサイト CANPAN が提供するブログツールの利用を進

めている。

『Innovation Studio』では、団体をターゲットとしているが、個人でも、商品を注文したい場合、直接メン

バースタジオにご連絡するか、事務局に見積や相談ができるシステムになっている。 事務局は、アント

レプレナーシップ開発センター内に置き、注文や問い合わせについては、適宜メンバーに打診し、事業

所様の状況を検討して対応する。1ヵ所では製作が難しい注文数の場合でも、同業の複数の事業所と

共同で製作するよう体制作りを支援する予定である。

○ポータルサイト(一部工事中) ○各事業所のホームページ サンプル

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5.まとめと今後に向けて

事業概要の4(成果と課題でも述べたが、目的としていたことはほぼ实施することができた。「~プロの

スキルを習得しよう!~商品力&販売力のブラッシュアップ講座」と題した講座では、障害のある人達が

職業訓練として売れない商品を作りつづけている現状は、職員や福祉組織の問題でもあるという認識が

受講生の間には芽生えており、まずは自分が所属する事業所から変えていこうという積極的な姿勢が見

られた。また、講座がきっかけで、一般企業へ売込みに行ったり、新規商品の開発に乗り出りだしたり、

行動面でも効果が表れた。例えば、お醤油を作っている事業所は、オリジナリティをだすため、すだちを

使ったポン酢の販売にのりだしたり、七宝焼きを使った雑貨を作っている事業所ではデザインを尐しず

つではあるが改善したりしている。また、受講生同士で販路開拓に協力しあい、フェリシモやニッセンな

どの通販での販路開拓に成功しているところもでてきた。

このような変容は、受講生のアンケート結果からもみられる。54 % が「大いに学ぶことがあった」、

44%が「学ぶことがあった」と回答しており、64%が「課題解決には、新しい視点で、施設の在り方を見直す

ことが必要だと感じた。」 54%が「施設の事業運営に係る課題についてより明確になった。」、また、参加者

の半数が「組織を動かすために自ら率先して行動しようと思っている。」'50%(「課題解決には、外部支援を

積極的に活用したい。」'50%(「根本的な課題を解決するには、組織として取り組む必要があることが再認

識できた。」'46%(「売れる商品を作るために、必要な資源や課題について整理できた。」'43%(と回答して

いる。今後このような姿勢が、徐々にではあるが事業所内に波及し、障害者の工賃アップや一般就労に

つながっていくことを期待したい。

また、事業所と大学生との連携事業では、商品開発などの具体的な活動を通じて、若い大学生の間で

障害のある人への理解が進んだことが伺えた。同時に、職員の人達には、一般消費者の視点でコメントす

る大学生への戸惑いもありながらも、彼女達を指導するなかで事業所と外の社会をつなぐきっかけになっ

たのではないかと考える。そして、参画した学生達には、自分達が就職して働くようになった際にも、積極

的に障害のある人と共に働いて行く社会づくりをしていかなければという責任感が生まれている。今後も

授業として継続实施される予定のなか、障害のある人への偏見を減らしていく活動として大きな成果があ

ったと言える。

学生へのアンケート結果からも「大変意義があった」が 56%、「意義があった」44%と回答。今後につ

いても 96%の学生が「継続して实施したほうがよい」と回答している。連携において、「施設側のニーズ

の把握」などで苦労した者も多かったようだが、課題解決を通じて社会人として働く上で情報共有や確

認・報告などコミュニケーションの大切さを学んだようだ。同時に、商品開発には時間がかかることも实

感したことが感想のコメントから伺える。一方で連携した事業所としては「若い学生の発想や意見が商品

開発に役立つと考えた」と回答した施設が 67%あった一方で、当初考えていたことを「十分達成した」と

答えた施設が 17%、「達成した」が 50%、で、残りの 33%が「あまり達成しなかった」と回答しており、学校

と事業所とのニーズとゴールのすり合わせの重要性を伺わせた。

事業全体の反省点としては、事業を申請した際は、府内にある5つ'府庁・丹後・山城・南丹・中丹(のパ

ートナーシップセンターと連携して、各センターで最低2回は講座を实施し、その後研究会で深く学ぶ方向で

検討していたが、会議室を持っていたり福祉事業所とのネットワークがあるところが尐なく、府庁、丹後と山城

の3カ所で開催・募集することになった。府社協やほっとはあとセンターの協力を得て広報を行ったが、残念

ながら山城では人が集まらず、結果的に丹後と府庁で基礎の導入講座を開催したのち、府庁にて発展講座

としてネットワーキングも含めた講座を实施した。受講生は大変熱心で、綾部などからの参加もあり、このよう

な講座に対してニーズが高いことが分かった。が、一方で、支援職員が指導している職業分野'陶芸や織物

など(での専門性がほとんどない状況で売れる商品の指導ができるまでは道のりがかなり長く、成功している

事業所同志で学び合うしくみがない現状など、問題が明確になってきた。職員個々人の能力開発も重要で

あるが、障害者の就労支援や補助金の在り方、支援スタッフの資格'福祉サービスだけでなく職業指導の専

門スキルなど(、事業所ごとの専門性を極めることやそのための専門家の活用など、福祉サービスそのものの

改善を行政などとも議論していく必要があると感じている。

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6.参考資料

1(講座受講生のアンケート結果

11回の講座に参加した受講生のうちアンケートが回収できた累計 127人の回答をもとにした結果以下のよ

うな回答が得られた。

1.講座評価

1.大いに学ぶことがあった 累計 66人/127人 54%

9/1:SWOTのシートはスタッフで共有したい。/ミッション'施設の(についてあまり意識することがなかったのを

再感認しました。/まだまだ深めきれていないところがあると気がつきました。/法人として施設として、全体をしっ

かりみて、作っていけていないと気付かされました。スキルアップについても初めて考えました。/作品から商品

への考え方がはっきりした。考え方がわかった。/会社の理念から考えるという展開に驚きましたが、それがとて

も大事だと感じました。また、目標を持つことの大切さを改めて感じ、そして“いつまでに”、“数値化”というキー

ワードは今後いろんなことにあてはめて考えていこうと思いました。/現状の問題点や日々の業務における、気

付き、ふりかえりが出来た。/確認シート・対策シート/課題解決は山積していると感じたから。,9/8:新しい発想=

価値観の転換,9/9:本気、危機感といったものの必要性を痛感しました。熱の入ったお話ありがとうございまし

た。/販路拡大よりも商品ありき!!/もの作りについての熱い気持ちが伝わってきて、今までやってきていた事を

考え直させてもらいました。/自为製品をビジネスの視点であまり考えてこなかった。/商品づくりに対してやはり

姿勢が甘かったなあと感じました。売る気をもって売れる商品をつくりたいと思えました。ものすごい勉強になり

ました。/商品としてのフェリシモではなく、技術をかうというところは、はじめて聞くことができた。工夫する方法

が尐しわかった様に思う。/具体的な話ばかりでどれもとても勉強になりましたし、とても面白かったです。発想・

遊び心そして本物を作るという真剣さとこだわりがとても大事だととても感じました。三木さんとはメール、電話

でやりとりをさせていただいていますが、いつもおっしゃっていることがより今日の講座でわかりました。/物づく

りの発想の展開。物づくりに対する志。ロスのない物づくり。/モデルチェンジとターゲットの必要性を改めて知

ることができたから。/売れる商品をつくりたいと漠然と考えているだけで、問題点、考え方を教えていただけ

た。/物づくりには危機感が必要。もう一度物を見直せばアイデアはいくらでもうまれる。販路拡大よりまず商品

ありき。「志」→成功/常により良い商品とは?という想いでアンテナを張ることだと思った。/利用者の出来た物

を商品にとの発想では売れないと気付いた。9/16:商品を考える良い話であった。/感謝/新しい発想=価値観

の転換/企業との関わり方、一般流通の商品との違いなど販売するのに学ぶ点があった。9/29:理解しているつ

もりのターゲットについてはっきりした。他の施設の方の意見をきいて参考になった。/今までターゲットをしぼっ

たりした事がなかったので、何となく作って売ってという事のくり返しだったように思いました。その様に考えるこ

とで商品についても深く考えなければいけないと思いました。/つきつめて考えていく=想像力をふくらませて

考えていく大切さを学んだ。複数の人達と話し合うことで自分では思いつかないことが考えられた。/具体化す

ることが難しかったがはっきりしたことがたくさんあった。/これまでターゲットについて考えねばと思いつつなか

なかできなかったことが、今日の講座の中で行うことができた。また改めて帰ってからもう一度ゆっくり考えてみ

ようと思う。/ターゲット顧実の明確化ができ、方向性がよりしぼれました。/ターゲットをしぼった方が目的を達成

しやすい。/会計区分の繁雑さはさておき、目標売上の正しい出し方が学べたのは良かったです。/聞いたこと

のある言葉がいくつかるましたがそれぞれどのような意味だったのかはじめて知りました。/原価計算の考え方

がよくわかった。10/6:「上の方から見る」ことの意味が、ひとつひとつの例を通じて何となく伝わってきました。/

具体的なアイディアを頂けたことが良かったです。今後の糧になると思います。/ものがたりをつくり出すことの

大切さ/大変参考になりました。これからよろしくお願い致します。合掌,10/13:会計区分の繁雑さはさておき、

目標売上の正しい出し方が学べたのは良かったです。/聞いたことのある言葉がいくつかるましたがそれぞれ

どのような意味だったのかはじめて知りました。/原価計算の考え方がよくわかった。10/27:講義の切り口がとて

もよかったです。/観覧車の例等わかりやすかった。/考えたこともなかったことが知ることができた。/価値につい

て深く考えることができた。/非常に理にかなっているので、とても納得できた。/感動の価値を大切にするという

考え。/価値といいわれてもどのように考えれば良いのかわからなかったが、今回の講座の中で大きなヒントを

得たので、これからまた考えていきたい。11/24:2時間の講義の中でこれまでの授業で教えていただいたキー

ワードがたくさんありました。/幅広いお話で大変勉強になりました。分かりやすかったです。/いろんな成功話を

聞けて、とても勉強になりました。また販売、受注だけでなく施設運営に関しても話しがあり、どれもとても興味

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深かったです。12/15:普段は商談を受けることが多く逆の立場になることに意義がありました。/話だけではな

く、やはり实践があったのがよかった。/難しい!!が、そのノウハウを学ぶことで、まあやってみよか、という気がし

てきたから。/前回なかなか理解できていない部分があったが、今回の受講で理解できてきた部分があった。/

基本の理解。1/26:NPOでここまでできるという事例を見せていただいたこと。/いつお聞きしてもすごいなと思

います。生み出す力、発信する力などなど…もっと勉強します。/自分の施設とくらべてあまりにも違いを感じて

びっくりする事が多かったです。/どの話もとても刺激的でした。利用者には自信を持つことが大事とあったが

職員にも絶対必要だなと感じました。/大変刺激的でした。

2.学ぶことがあった 累計 54人/127人 44%

9/1:己れの認識の足りなさを感じました。/自分がついていけないペースで叩きこまれた。/事業所がもつ課題に

ついて、順序立てて整理して、考え直すことができました。/改めて課題を洗い出すことが出来た。/“物作り”領

域が、初めての世界なので、厳しさや奥深さ等?、全てにわたって学ぶことがあった。/自分の課題を明確にで

きたから。/日々の業務に追われ意識できていなかった組織の目標や課題について、認識が深まった。/自分と

商品、職場についてより深く考える機会になった。/自分の考え方の正しいところ、尐しゆれうごいていたことが

はっきりしてきた。9/8:現状を振り返った事で、足らない事や今後していかないといけない事がわかりました。/

北部地域での勉強会でとてもためになった。9/9:何だか意欲が沸いてきました。喫茶ですが、やれることはま

だまだありそうです。/今回の課題は織物系がほとんどだった。クッキー系の話しが聞きたかった。/・アイデアの

きっかけになるポイントを教えてもらえた。・お話に熱が入ってあとおしさせられた。/企業の方のお話を聞いて

商品について考えを深めたかったから。/商品を開発するための視点がとても学ぶことが多かった。/組織全体

が、“売れる商品”を目指していないことがはっきりわかった。ここをどう動かすかが先決。/プロの商品開発の方

法をくわしくきくことができ、参考になった。シロート性を痛感させられた。9/16:目のつけどころや発想は参考に

なりました。9/29:以前にも学んだことがあったが、その後あまりかえりみてこなかったのを再認識した。/大まか

なイメージでしかなかったことに気づきました。より具体的に考えておくこと!/課題が整理できた。/顧実のイメ

ージは出来ていたが、基本的に儲かる発想でないのでは?ということに気づいた。/普段漠然と考えていたタ

ーゲットの年齢やその方の背景など顧実の層がはっきりしました。/考えて、書き出し、話し合って明確になっ

た。/他の人の意見を聞くこと。10/6:教育の一つとして、という点/視点の違いについて知る事ができた,10/13:数

字はいつも会計の人にまかせているので、自分でも知りたかった。/事務に関して、まったく関わっていなかっ

たので、大切さを感じた。/損益分岐点、目標利益達成の為の売上高の計算方法が学べたことは大きい。

10/27:ワークシートを埋めることがなかなかできず、考えが足りないことがわかった。/イメージはできても、明確

な表現ができていなかったことをいくつか体験できた。/お実様の目線価値をいしきしていたものの…まだまだ

足りないと痛感しました。/価値を創出していく方法が知れた。11/24:施設長としてからの観点がリアルに感じら

れました。/あまり目を向けてこなかった考えが多く聞けました。/たのしい話でした。/作業所には「商売」の視点

が弱かったことに気付いた。福祉だけでなく、様々なスキル・才覚をもつ人が集まることで、よい運営ができる。

/お話が面白かったです。12/15:セールスの基本(?)を知ることができた。1/26:NPOでここまでできるという事

例を見せていただいたこと。/いつお聞きしてもすごいなと思います。生み出す力、発信する力などなど…もっ

と勉強します。/自分の施設とくらべてあまりにも違いを感じてびっくりする事が多かったです。/どの話もとても

刺激的でした。利用者には自信を持つことが大事とあったが職員にも絶対必要だなと感じました。/大変刺激

的でした。

3.普通 累計 2人/127人 2%

4.学ぶことがあまりなかった 累計 1人/127人 1%

5.学ぶことが全くなかった 0 0%

合計 127人 100%

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3.講座でより明確になったこと (STEP1終了時) 28人

①施設の事業運営に係る課題についてより明確になった。 15 54%

②利用者にとっての施設の存在意義についてより明確になった。 6 21%

③売れる商品を作るために、必要な資源や課題について整理できた。 12 43%

④商品価値を上げるために支援スタッフがやるべきことがより明確になった。 9 32%

⑤商品の販路拡大をするためにすべきことがより明確になった。 4 14%

⑥上記の課題を解決するために、講座受講以前から具体的な対策を既にとっていた。 1 4%

⑦根本的な課題を解決するには、組織として取り組む必要があることが再認識できた。 13 46%

⑧組織を動かすために自ら率先して行動しようと思っている。 14 50%

⑨課題解決には、新しい視点で、施設の在り方を見直すことが必要だと感じた。 18 64%

⑩課題解決には、外部支援を積極的に活用したい。 14 50%

2(同志社女子大学と事業所との連携事業のアンケート結果

①参加学生のアンケート結果

質問

全体 割合

45人 100%

1.今回、障害者就労支援施設とコラボレーションを行った感想

①大変意義があった 25 56%

②意義があった 20 44%

③あまり意義がなかった 0 0%

④参加しないほうがよかった 0 0%

2.授業を受けた目的はどの程度達成されましたか。

①十分達成した 9 21%

②達成した 26 60%

③あまり達成しなかった 7 16%

④まったく達成できなかった 1 2%

3.施設と一緒に活動される上で大変だったことや問題となったこと。

①授業の趣旨についての理解 8 18%

解決方法'一部抜粋(:

私自身の説明の悪さも要因だと思いますが、施設様と私達とのコミュニケーション不足が大きな原因ではない

かと考え、コミュニケーションを大切にしました。/説明を理解していただけるまで何度も行った。/自分たちが授

業の趣旨について先生に質問や相談をして理解するように努めた。

②学生に応対する人'スタッフ(の不足 4 9%

解決方法法'一部抜粋(::

連絡を1~2人が行い、その人がまとめて連絡することで、なるべく一つのものにまとめるなど。

③施設側のニーズの把握 25 56%

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解決方法'一部抜粋(:

施設の方とミーティングをしてニーズをくみ取る事。メールのやり取りだけでは問題の本質が見えてこず、単に

自己満足の企画になってしまったこと。实際にミーティングをしてみて施設の求めることが分かるようになった。

また先生にご相談して、ニーズの一つ上の企画を目指しました。/施設の方にお話しをよく聞いて、今必要なも

のは何なのか求めているものは何なのかをはっきりとさせた。/チーム内で話し合ったり、先生方の意見をいた

だいたり、提携先に足を運ぶことで解決していった。/施設利用者の方々に直接、どのような商品を作ってみた

いのか、どんな作業をしているときが楽しいか等のお話を聞いたり、趣味で作られたアクセサリーをみせていた

だいたりと、コミュニケーションを取るように心掛けました。/何をしてみたいか、今何か不満はないかなど、施設

利用者 1人 1人からお話を聞いた。

④利用者さんについての理解 9 20%

解決方法'一部抜粋(:

施設のスタッフの方の配慮で、利用者さんと交流する機会を設けて頂いたり、私たちの説明などをマメにして

頂いたりしたおかげで、私たちも利用者さんも相互に理解を深めることができたと感じています。/直接利用者

さんの話を伺ったり、作業の様子を实際見たりしました。また、私たちが出した案を实践していただきながら案

を固めていきました。

⑤新しい商品を開発する上での資金の問題 17 38%

解決方法'一部抜粋(:

なるべく低コストで済む商品を開発するようにした。/私たちの提携先の施設様は今回の取り組みに対してとて

も理解していただいていて、協力的にコラボレーションしていただけたので、私たちのなかで問題が起きても

一緒に解決していただけました。そのなかで、施設様との日ごろからのコミュニケーションを多く取っていたこと

で、すぐにお互いに意見を言い合え、話しあえたことがよかったのではないかと思います。/資金の問題は商

品数を減らすなどして対応した。/何度も施設様に直接足を運び、お話した。

⑥施設の担当者とのコミュニケーション 15 33%

解決方法'一部抜粋(:

授業外の時間に直接施設様に訪問したり、またその際に改めて施設様のニーズの確認を行うように努めまし

た。/メールや電話で連絡を取り合い、施設にも足を運んだ/何度も施設様に直接足を運び、お話した。/'前

略(連携先の施設を何度も訪問し話し合いを重ねた。/個人個人がこの企画について理解を高め、強い意識

を持って实施すること。また、積極的にかつ行動的になって様々な活動に取り組むべきだと考える。/訪問回

数を増やし、説明回数を増やした。資金の問題は仕方のないものとし、工夫した。/最初の方、施設の方々と

密に連絡を取り合うことができていなかったので、連絡を密にとるようにしました。/訪問を繰り返し施設の方々

と話し合う。

⑦その他: 3 7%

4.この授業に参加して学ばれたことを記述ください。'一部抜粋(

この授業では施設様と行ったイベント企画を通し、自ら考え動くことを学びました。それは単にイベントが成功

するように考えるだけでなく、チームとのコミュニケーションや施設のスタッフ、利用者の方々とのコミュニケー

ションも自分はどうすればいいのか、自分の役割などを考え動くことができました。これは今後社会に出た時に

も役に立つ貴重な学びになったと思います。/本当の企業のように活動することはなかなかないと思います。そ

れを学生の間に体験できとてもいい体験になりました。实際にイベントを行った時、広報が大変遅かったり、会

計の時にレシート'領収書(がありました。時間に余裕がありそうでないので、しっかり計画・期限を持って行わ

なければならないということと、基礎的で分かっていたことですが、どこかで企業ではなく、学生として動いてい

るという甘えのため、領収書を忘れてしまい、企業、社会の厳しさを学ぶことができました。/障害をもっている

方はできる作業が限られていたり、普通の人よりも時間がかかるので实現できないのが理由でした。私は今ま

で障害者の人が身近にいなかったため、障害者の目線に気付きませんでした。この授業で障害にもいろいろ

あってできることとできないことがそれぞれたくさんあることを知ることができました。/'前略(新商品を作る際、

商品の意味づけがとても大切だということに気がつきました。ただ売れそうだから作るだけでなく、なぜこの素

材を使ったのかなどといった理由をきちんと整理することで、より良い商品が出来ると感じました。/实際に VC

の中でお金のやり取りもし、利益などを考えた値段設定など、とても勉強になりました。商品にはるシールや袋

のことなども考え、それでも赤字にならない値段設定をするのもとても難しい判断だと感じました。

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5.次年度について

①継続して实施したほうがよい 43 96%

②实施しないほうがよい 0 0%

③その他 2 4%

6.授業についての感想 '一部抜粋(

・自分が直接的に障害または障害者と触れあう機会が今までになかったので、今回のように障害の現状を理

解してイベントやコラボレーションを行なうことでただ障害の現状を知るだけで終わらずに根底を知ることがで

きて、とてもいい経験になった。

・現在の福祉支援について学び、知る機会となった。ここで終わるのではなく、途中経過として、今後の福祉に

ついて私たち世代がしっかりと向きあわせばならないと感じる良いきっかけとなった。

・今までボランティアとして福祉施設に演奏をしに行ったことはありましたが、コラボレーションをして、ここまで

深く関わり、イベントやカフェの内装などを考えたことはありませんでした。障害者就労支援施設とコラボレーシ

ョンすることで、今までちゃんと考えたことのなかった障害というものにきちんと向き合いつつ、イベントなどで利

用者の方や社会というものを学ぶことができ、大変良い経験ができたと思っています。

・施設様の現状や要望、また企画を進めていく上でもメールなどももちろんだが、やはり直接お話しすることが

大切だと思いました。

・無理だと思いつつ行っても施設に迷惑がかかるだけなので、我々ができるものとできないものというものはは

っきりさせ、断るときは断る、やるときはきちんとするということが大事だと感じました。

・まず福祉を学ぶ学科ではないので知らないことが多かったのが当初は苦戦しました。しかし講演会など開い

ていただけたので、そこで尐し理解することができてよかったと感じています。

・大勢のグループだと協力しない人がいるので5、6人のグループが良い。

・施設様の方針、状況などをきちんと理解しておくこと。また、コミュニケーションは頻繁に取っておくこと。

・施設様とのコミュニケーションやチームワークが一番大切だと感じました。

・'前略(コンセプトをぶれないようにすることは今後お話を進めていくうえで大切だなと思いました。

・自分たちの案を自分たちだけで進めていくのではなくて、实際に施設まで足を運び、自分の目でみて实感し

ながら、施設利用者、施設の方と案を進めていくのがよい。何かを商品化するのは、前もってのメリットを考え

なければならない。

②連携事業所のアンケート結果

質問 全体 割合

1.今回、大学生と一緒に活動された感想

①大変意義があった 2 33%

②意義があった 4 67%

③あまり意義がなかった 0 0%

④实施しないほうがよかった 0 0%

2.本活動に参加された理由

①学生を指導することでスタッフの能力開発ができる'若手スタッフの研修になる( 1 17%

②若い学生の発想や意見が商品開発に役立つと考えた 4 67%

③学生との交流が利用者にも良い刺激になると考えた 3 50%

④せっかくの機会なので学生のスキルを活用して日頃できないことをやりたいと考えた 3 50%

⑤施設にはメリットはないが、地域貢献として 0 0%

⑥その他: 1 17%

3.上記の目的はどの程度達成されましたか。

①十分達成した 1 17%

②達成した 3 50%

③あまり達成しなかった 2 33%

④まったく達成できなかった 0 0%

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4.一緒に活動される上で大変だったことや問題となったこと。

5.上記のような課題をどのように解決されましたか。

①授業の趣旨についての理解 3 50%

解決方法:

学生さんにとにかくしつこく質問させていただきました。

②学生に応対する人'スタッフ(の不足 2 33%

解決方法:

人員の不足は、担当者を変えながら対応した。

③施設側のニーズを伝えること 2 33%

解決方法:

施設側のニーズについては、最終的に妥協点が見つかった。

④利用者さんの理解 1 17%

解決方法:

⑤新しい商品を開発する上での資金の問題 2 33%

解決方法:

⑥学生とのコミュニケーション 2 33%

解決方法:

学校が休みの間はしばらく連絡ができなかったが、メールでのやりとりで連絡できた。

⑦その他: 3 50%

解決方法:

連絡手段に電話を加え、取り組む課題を細分化し、学生さんに担当を持ってもらった。メインの連絡、デザイ

ン関係、イベント関係、といったように'代表者がすべてを把握できるよう「CC」でメールを送るなど(。毎週定期

的に来てもらうなどの方法は、就職活動や大学の授業等でうまくはいかなかった。/引き受けたからにはこちら

も責任があります。メンバーには楽しく、学生さん達には達成意欲をお互いに持てるように取り組んでもらえて

いるかと。/メールやこちらからの次回までの宿題という形で提案しやり取りをしたことで比較的補えたかと思う。

学生さんは学校もあり遠い場所にあるにも関わらず何度も足を運んでもらい、出来る限りのことはしてもらった

と思います。本当に学生さんの頑張りには頭があがりません。現状の仕組みではこれが限界だと思います。

6.次年度について

①継続して实施したい 2 33%

②次年度は实施が難しい 1 17%

③その他 3 50%

7.参画した感想 '一部抜粋(

・普段の業務ではどうしても福祉的視点を拭い去れないが、そうではない分野からの提案をいただけたのは意

義があった。また、マネジメントすることの大切さ、難しさなどを学ぶことができた。

・新製品が出来たこともさることながら利用者の方の可能性が大きく広がったことと同時に刺激にもなったこと、

さらに職員の考える幅も大きく広がったと思います。基本マイナスはなかったと思っています。

・洋菓子の素材に山芋を使うという発想は私たちには出てこないものでした。

・福祉施設とはあまり接点がない学生の方やその同世代の方に、福祉商品の面白みを知ってもらうきっかけ作

りになったと思う。

・「就労支援」に横たわる深い課題を共に考える機会が出来ました。

・学生の方に福祉サービスの現状を知っていただけた。

・利用者の方と一緒に活動していただけた。

・新しい商品ができた。

・資金の問題。1年間のスケジュールを詳しくお伝え頂ければ、計画的に商品を作っていける。

・ 最近、大学との協働という取り組みが増えてきており、どこの施設にも様々な学校から声がかかっているの

ではないかと思います。そういった動きの中で同志社女子大との取り組みが他の大学とどのように違うのかをも

っと前面に出せればと思います。もしも、他の大学に勝るような強みがなく、同志社女子大と協働することで施

設側にメリットがなければ、引き受ける施設は尐なくなるかもしれません。

たとえば、芸術系大学との協働では、学生さんが持っている芸術面でのスキルが抜きんでているため、パッ

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ケージデザインやポスター、チラシ制作をお願いすると、施設職員では到底作り得ないものを作ってこられま

すし、我々の想像を超えたものができあがってくることもあります。施設は“協働”にこういった、「自分たちにで

きないことをやってもらえること」を期待しているので、今回のレベルでは「本当に助かった」「今度も是非一緒

にやりたい」と思ってもらうのは、かなり難しいと思います。

・施設に来ていただき、何度か打ち合わせをしましたが、事前に自分達できちんと話し合いをしてから来てもら

いたかった。その場で相談し始めることが多々あったが、こちらとしては業務中'利用者対応中(であるので、

長時間の話合いは避けたいのが正直な思いでした。せっかく来ていただいていたので、時間を有意義に使っ

て話し合いが進むようにしていきたいと感じました。

・時間や交通の便等より学生さん達になかなか営業中に来店してもらえないのは残念です。

・短時間で終わってしまうため、その後の展開などはすべて施設任せになってしまいせっかく良い物が出来て

も頓挫してしまいかねないと思います。終わった後のフォロー体制なども築ければより良いのではと思います。

ただ企画自体は非常におもしろいと思うので今後も改良しながら続けて行って欲しいと思います。

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3(同志社女子大学生の報告資料

1 月 12 日に連携した事業所向けの報告会で配布したパワーポイント資料を以下に添付

①HANArhythm'ハンナリズム(&喫茶ジョイントほっと

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2(AZ'アズ(&修光学園

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3(Mamymac'マミーマック(&HOLYLAND

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4(FLOWER&’ライトハウス FS トモニー

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5(Y.M.N. Company&喫茶ほっとはあと

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6(Global 10(グローバルテン)&伏見障害者授産所

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