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製品名 ( 成分名 ) 薬効消失までの およその期間 参     考 1 プラビックス ( クロピドグレル ) 14日 作用は非可逆的、血小板の寿命が 7 ~ 10 日のため ( 休薬期間は添付文書に明記 ) 2 エフィエント ( プラスグレル ) 14日 作用は非可逆的、血小板の寿命が 7 ~ 10 日のため ( 休薬期間は添付文書に明記 ) 3 バイアスピリン ( アスピリン ) 7~ 10 日 作用は非可逆的、血小板の寿命が 7 ~ 10 日のため 4 エパデール S 900( EPA ) 7~ 10 日 血小板の寿命が 7 ~ 10 日のため 5 ワーファリン ( ワルファリン ) 3~ 5 日 必要に応じて血液凝固能の確認や代替療法(ヘパリン等)の使用を考慮 6 ジラゼプ塩酸塩錠 50mg 「トーワ」 ( ジラゼプ ) 2~3日 作用は可逆的 7 シロスタゾール OD 錠 100mg 「マイラン」 先発品:プレタール 2~3日※ 作用は血中濃度に依存、48 時間以上で薬理作用消失 ※大手術(開腹手術など)の場合は3日前中止を目安 8 ニセルゴリン錠 5mg 「トーワ」 ( ニセルゴリン ) 2~3日※ 体外への排泄率(24 時間までの尿中排泄率 51%)から薬効消失期間を推定 ※血小板に対する作用は弱いため、手術の場合でも中止の必要が無いと言われている。 9 ペルサンチン ( ジピリダモール ) 2日 血中濃度の推移より推測すると連続投与時は投与後 49 時間で血中濃度ほぼ 0 10 プラザキサ ( ダビガトラン ) 2日※ 作用は可逆的、半減期は健康成人で約 12 時間 ※手術や侵襲的手技を実施する患者では、 出血の危険性が増大するため危険性に応じて 本剤の投与を一時中止すること(可能であれば 24 時間前まで)。完全な止血機能を要 する大手術を実施する場合や出血の危険性が高い患者を対象とする場合には、手術の 2日以上前までに投与中止を考慮し、従来の抗凝固療法と同様に代替療法 ( ヘパリン 等)の使用を考慮すること。 11 エリキュース ( アピキサバン ) 2日※ 作用は可逆的、半減期は健康成人で約6~8時間 ※待機的手術又は侵襲的手技を実施する患者では、患者の出血リスクと血栓リスクに応 じて、本剤の投与を一時中止すること。出血に関して低リスク又は出血が限定的でコ ントロールが可能な手術・侵襲的手技を実施する場合は、前回投与から少なくとも 24 時間以上の間隔をあけることが望ましい。また、出血に関して中~高リスク又は臨床 的に重要な出血を起こすおそれのある手術・侵襲的手技を実施する場合は、前回投与 から少なくとも 48 時間以上の間隔をあけること。なお、必要に応じて代替療法(ヘ パリン等)の使用を考慮すること。 12 リクシアナ ( エドキサバントシル酸 塩水和物 ) 1日 作用は可逆的、血中濃度に依存 13 サルポグレラート 塩酸塩錠 100mg 「トーワ」 先発品:アンプラーグ 1日 作用は可逆的、服用後 12 時間で作用消失 14 ベラプロスト Na 20 μ g 「サワイ」 先発品:プロサイリン 1日 半減期約1時間、血小板凝集抑制作用の持続は8時間 15 リマプロストアルファ デクス錠 5 μ g 「日医工」 先発品:オパルモン 1日 ( 数時間 ) 数時間で作用消失、約 180 分で消失 (in vitro) 「抗血小板剤・抗凝固剤」薬効消失期間の目安 院内採用内服薬のみ 休薬期間は個人差、外科的手術、処置による侵襲や出血の程度、また該当薬中止による血栓リスクの大きさ等を考慮し決定す る必要があります。 2015年2月27日改訂版 薬剤部DI室作成 124
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「抗血小板剤・抗凝固剤」薬効消失期間の目安製品名(成分名) 薬効消失までの およその期間 参 考 1 プラビックス (クロピドグレル) 14日

Apr 10, 2020

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Page 1: 「抗血小板剤・抗凝固剤」薬効消失期間の目安製品名(成分名) 薬効消失までの およその期間 参 考 1 プラビックス (クロピドグレル) 14日

製品名 ( 成分名 ) 薬効消失までの およその期間 参     考

1 プラビックス( クロピドグレル ) 14日 作用は非可逆的、血小板の寿命が 7 ~ 10 日のため ( 休薬期間は添付文書に明記 )

2 エフィエント( プラスグレル ) 14日 作用は非可逆的、血小板の寿命が 7 ~ 10 日のため ( 休薬期間は添付文書に明記 )

3 バイアスピリン( アスピリン ) 7~ 10 日 作用は非可逆的、血小板の寿命が 7 ~ 10 日のため

4 エパデールS 900( EPA ) 7~ 10 日 血小板の寿命が 7 ~ 10 日のため

5 ワーファリン( ワルファリン ) 3~ 5 日 必要に応じて血液凝固能の確認や代替療法(ヘパリン等)の使用を考慮

6ジラゼプ塩酸塩錠 50mg

「トーワ」( ジラゼプ )

2~3日 作用は可逆的

7シロスタゾールOD 錠 100mg「マイラン」先発品:プレタール

2~3日※作用は血中濃度に依存、48 時間以上で薬理作用消失

 ※大手術(開腹手術など)の場合は3日前中止を目安

8ニセルゴリン錠 5mg

「トーワ」 ( ニセルゴリン )

2~3日※体外への排泄率(24 時間までの尿中排泄率 51%)から薬効消失期間を推定※血小板に対する作用は弱いため、手術の場合でも中止の必要が無いと言われている。

9 ペルサンチン( ジピリダモール ) 2日 血中濃度の推移より推測すると連続投与時は投与後 49 時間で血中濃度ほぼ 0

10 プラザキサ( ダビガトラン ) 2日※

作用は可逆的、半減期は健康成人で約 12 時間※手術や侵襲的手技を実施する患者では、 出血の危険性が増大するため危険性に応じて

本剤の投与を一時中止すること(可能であれば 24 時間前まで)。完全な止血機能を要する大手術を実施する場合や出血の危険性が高い患者を対象とする場合には、手術の2日以上前までに投与中止を考慮し、従来の抗凝固療法と同様に代替療法 ( ヘパリン等)の使用を考慮すること。

11 エリキュース( アピキサバン ) 2日※

作用は可逆的、半減期は健康成人で約6~8時間※待機的手術又は侵襲的手技を実施する患者では、患者の出血リスクと血栓リスクに応

じて、本剤の投与を一時中止すること。出血に関して低リスク又は出血が限定的でコントロールが可能な手術・侵襲的手技を実施する場合は、前回投与から少なくとも 24時間以上の間隔をあけることが望ましい。また、出血に関して中~高リスク又は臨床的に重要な出血を起こすおそれのある手術・侵襲的手技を実施する場合は、前回投与から少なくとも 48 時間以上の間隔をあけること。なお、必要に応じて代替療法(ヘパリン等)の使用を考慮すること。

12リクシアナ( エドキサバントシル酸塩水和物 )

1日 作用は可逆的、血中濃度に依存

13サルポグレラート塩酸塩錠 100mg「トーワ」先発品:アンプラーグ

1日 作用は可逆的、服用後 12 時間で作用消失

14ベラプロスト Na20 μ g 「サワイ」先発品:プロサイリン

1 日 半減期約1時間、血小板凝集抑制作用の持続は8時間

15リマプロストアルファデクス錠 5 μ g

「日医工」先発品:オパルモン

1日 ( 数時間 ) 数時間で作用消失、約 180 分で消失 (in vitro)

      「抗血小板剤・抗凝固剤」薬効消失期間の目安� 院内採用内服薬のみ休薬期間は個人差、外科的手術、処置による侵襲や出血の程度、また該当薬中止による血栓リスクの大きさ等を考慮し決定する必要があります。

2015年2月27日改訂版 薬剤部DI室作成

上部消化管内視鏡検査

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