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FactorISM」は「こうばはまちのエンターテインメント」を合言葉に、ものづくりの現場を一般開放し人々の 生活を支え、世界を魅了するものづくりと体験、体感してもらう文化祭のようなイベントです。 その関連イベントとして、近畿経済産業局との共催により、現在関西でも広がりつつある「オープン ファクトリー」をテーマにフォーラムを開催。先駆的事例の基調講演とともに、キーパーソンの皆様によるパ ネルディスカッションによって、参加者の新事業へのヒントや新たな繋がりの創出、地域におけるオープンイ ノベーションの推進を目指し開催致しましたので、以下、概要を報告します。 ホンモノを伝える オープンファクトリーの有用性 オンラインで開催しました! 日時:令和2年12月10日() 15:00~18:40 会場:みせるばやお(オンライン撮影会場)八尾市光町1-60 リノアス8F 主催:FactorISM実行委員会 共催:近畿経済産業局 【主催者・共催者ご挨拶】 FactorISM実行委員会 太田実行委員長、近畿経済産業局 米村局長よ り新型コロナウイルス禍の中での開催にあたり、合言葉である「こうば はまちのエンターテインメント」の初志を改めて伝え、各々が出来る限 りの感染症対策と心構えの必要性を再度周知し、関西各地のキープレイ ヤー同士の交差点となる出会いの場の創出としての期待を込めて、本 フォーラム及びFactorISMの成功を祈念する旨の挨拶を行いました。
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ホンモノを伝える オープンファクトリーの有用性 オンライン...

Dec 31, 2020

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Page 1: ホンモノを伝える オープンファクトリーの有用性 オンライン …...FactorISM」は「こうばはまちのエンターテインメント」を合言葉に、ものづくりの現場を一般開放し人々の

「FactorISM」は「こうばはまちのエンターテインメント」を合言葉に、ものづくりの現場を一般開放し人々の生活を支え、世界を魅了するものづくりと体験、体感してもらう文化祭のようなイベントです。その関連イベントとして、近畿経済産業局との共催により、現在関西でも広がりつつある「オープンファクトリー」をテーマにフォーラムを開催。先駆的事例の基調講演とともに、キーパーソンの皆様によるパネルディスカッションによって、参加者の新事業へのヒントや新たな繋がりの創出、地域におけるオープンイノベーションの推進を目指し開催致しましたので、以下、概要を報告します。

“ホンモノを伝える”オープンファクトリーの有用性オンラインで開催しました!

日時:令和2年12月10日(木) 15:00~18:40会場:みせるばやお(オンライン撮影会場)八尾市光町1-60 リノアス8F主催:FactorISM実行委員会共催:近畿経済産業局

【主催者・共催者ご挨拶】FactorISM実行委員会 太田実行委員長、近畿経済産業局 米村局長よ

り新型コロナウイルス禍の中での開催にあたり、合言葉である「こうばはまちのエンターテインメント」の初志を改めて伝え、各々が出来る限りの感染症対策と心構えの必要性を再度周知し、関西各地のキープレイヤー同士の交差点となる出会いの場の創出としての期待を込めて、本フォーラム及びFactorISMの成功を祈念する旨の挨拶を行いました。

Page 2: ホンモノを伝える オープンファクトリーの有用性 オンライン …...FactorISM」は「こうばはまちのエンターテインメント」を合言葉に、ものづくりの現場を一般開放し人々の

<パネルディスカッション①:ホンモノを伝える>パネリスト: TSUGI llc. 代表 新山 直広 氏

株式会社和える 代表取締役 矢島 里佳 氏進 行: FactorISM 実行委員 松尾 泰貴

<基調講演:くたばってたまるか。 Re:RENEW2020>

■ TSUGI llc.代表 新山 直広 氏

新型コロナ禍の中、開催された国内最大級のオープンファクトリーイベント「RENEW」国内最大級イベントだからこその開催の決断や、困難に立ち向かうからこそ一致団結した産地の力。そして「赤丸隊」という若者ボランティアの積極的な導入により、共につくる、変わり続けるものづくりのまちを体現した実体験をご紹介いただき、産地の全員が同じ危機感を共有する意義についてお話しいただきました。

<基調講演:“先人の智慧”と“現代を生きる私たちの感性や感覚”を和える>

■ 株式会社和える代表取締役 矢島 里佳 氏

「“本”当に赤ちゃん・子どもたちに贈りたい日本の“物”」=ホンモノ。「日本の伝統を次世代につなぐ」という想いで学生時代に起業した矢島氏のヒストリーをご紹介いただき、「○○の産地だから」「伝統的工芸品だから」といった看板から入るストーリーテリングではなく、「この商品を購入することで、いかに自分の暮らしを豊かに出来るかを創造できるストーリーを伝えた上で、商品の背景を伝える」という伝え方の順序をご紹介いただき、利用者の暮らしを前提とした「ホンモノ」の意味をご紹介頂きました。

<パネルディスカッション②:広域連携の可能性>パネリスト: TSUGI llc. 代表 新山 直広 氏

富山大学 准教授 有田 行男 氏 (高岡クラフト市場街副実行委員長)FactorISM 実行委員長 太田 泰造

進 行: 近畿経済産業局 津田 哲史

パネリストが今回のフォーラム開始前にFactorISMに参加している八尾市内製造業を回った感想を共有し、「現場・地域の当たり前」と「外部からみた魅力」の差異について改めて認識を共有。こうした魅力の発信や醸成に重要な「仕組み作り」や「インタウンデザイナーの必要性」について議論を交わしました。また、パネリストが今後に注目する地域として、「奈良県東吉野村」「滋賀県長浜市・木ノ本」などの名前も挙がり、活動への期待が寄せられています。

さらに、ホンモノを伝えるために必要なポイントについてディスカッション。ポイントは顧客側の想像力を養う「教育」とし、商品価値を伝える手段として「モノを使う暮らしを想像する力」、「モノの背景を想像する力」を養うという「暮し手を育む」という視点のついて言及し、自らの想像力で価格価値を理解する仕組みとしてSTEAM教育*の重要性をご紹介いただきました。*Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育(ステムきょういく)」に、さらにArts(リベラルアーツまたは芸術)を統合する教育手法。

まず、関西地域に比して先駆的に歩みを進めている高岡クラフト市場街の取組について富山大学の有田先生よりご紹介。人と人の接触が難しい昨今の時勢において、いかに産地が前を向くかを主眼に取り組んだ今年度の成果をご紹介いただき、また、北陸3県のイベント同士が緩やかに繋がり海外への発信を目的に立ち上がったGO FOR KOGEIについてご紹介。繋がりがあるからこそ互いが真似び(学び)合い、互いに刺激を受け、参考しあえる関係性の意義についてご紹介いただきました。また、マンネリ化せずに長くイベントを続けていく上で若者の取り込みの重要性について意見を交わし、大学生など若者の活力の意義と効果について改めて認識を共有することが出来ました。

イベント1年目のFactorISM実行委員会の太田委員長からは、先駆的に取り組む先輩達を参考に、2025大阪・関西万博をひとつの目標としてさらに活気あるイベントとしていく意気込みを表明いただき、今後も積極的に他地域とも連携していきたい旨をお話しされました。近畿経済産業局からも、年明け2021年以降に控える同様のイベント、DESIGN WEEK KYOTO、そして、3月に新たに企画される奈良オープンファクトリーをご紹介。2025大阪関西万博を意識し、今後も新たなプレイヤーの創出に向けた仕組み作りと、プレイヤー同士の有機的な連携が促進される緩やかなネットワークの継続・発展に向けて取り組むと言及しました。