ソフト開発の生産性向上とTPS/Agileソフトセミナー TPS/Agile手法を超えた 日本発のユニケージ開発手法の適用事例 © USP Lab. 2017 2017/03/03 (有)ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所 當仲 寛哲 1
ソフト開発の生産性向上とTPS/Agileソフトセミナー
TPS/Agile手法を超えた
日本発のユニケージ開発手法の適用事例
© USP Lab. 2017
2017/03/03
(有)ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所
當仲 寛哲
1
Agenda
0.USP研究所について
1.世の中は間違いなくイケてるAgile を求めている
2.製造業でのユニケージ開発手法適用事例
© USP Lab. 2017 2
3 © USP Lab. 2015
0.会社紹介(企業概要)
■企業概要
■代表:當仲 寛哲(とうなか のぶあき)
▼ USP研究所 ロゴの由来
当研究所のロゴマークは、京都の龍安寺にある蹲踞をモチーフとしています。
これは、水戸黄門こと徳川光圀が寄進したものと言われ、そこには「吾唯足知」(われただたるをしる)と刻まれています。
私たちUSP研究所は、「足るを知る者は貧しくても心は豊かであり、足るを知らぬ者は、豊かと言えども心は貧しい」という禅の精神を伝えたこの“言葉”を掲げ、
知足の精神をもって、IT社会の適正な発展の一助を担いたいと願っています。
つくばい
会社名 : 有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所
本社所在地 : 東京都港区 設立 : 2005年4月 役員 : 代表取締役所長 當仲 寛哲 事業内容 : ユニケージライセンスの販売、教育・出版事業、SI事業
略歴 : 1966年 兵庫県生まれ、東京大学卒業 1992年 株式会社ダイエー入社 2000年 流通科学大学非常勤講師(~2002年) 2005年 USP研究所を設立
講演実績 : 2010年 Google Tech Talksにて講演 2011年 Agile Japan2011にて基調講演
2013年 MIT CRIBB (Computing Resources in Boston and Beyond)にて講演 2014年 ビジネスブレークスルー(大前研一氏主催)ITライブ出演
ユニケージ開発手法とは
UNIXの思想に基づくGlue Technology 技術の特徴:UNIXの基本だけを使った極めてシンプルな開発手法
ユニケージ開発手法の効果
プログラムが短い=プログラムがわかる、データ構造がわかる
4 © USP Lab. 2016
はやい やわらかい
やすい
OS
データ
ソフトウェア
UNIX系OS
テキストファイル
独自コマンドを用いたシェルスクリプト
(Linux, AIX, iOS, Solaris, ・・・)
(シェルコマンドは、ライトウェイト言語の源流と言えるインタプリタ)
『UNIXという考え方』 マイク・ガンカーツ
C言語開発者
カーニハン先生が
認めた
開発コスト
1/4 開発期間
1/4 処理速度
1/10 アプリ改善
1本/週
アプリケーションの例(バッチ処理)
© USP Lab. 2017 5
#!/bin/bash
join0 key=1 MASTER URE | データのマッチング
self 2 3 4 5 | フィールドのセレクト
msort key=1/2 | ソート
sm2 1 2 3 4 | サムアップ
sm4 1 1 2 2 3 4 | 中間計
self 1 2 4 3 | フィールドのセレクト
sm5 1 3 4 4 | 合計
map num=1 | 縦横変換
sed ‘s/A/Sales/g’ | 文字列の置換
sed ‘s/B/Profit/g’ | 〃
keta 4 6@NF-1 | 桁そろえ
comma 3/NF | カンマ編集
cat header - | ヘッダーを付加
tocsv > result | CSV出力
exit 0
アプリケーションの例(Webブラウザからのトランザクション処理)
6 © USP Lab. 2017
#!/bin/bash
dd bs=$CONTENT_LENGTH | cgi-name > name # WEBサーバから情報取得
case “$(nameread MODE name)” in # 処理モードによる分岐
SEARCH) # [検索]
if ulock -r MST.LK; then # シェアードロック
nameread KEY name | # 検索キーの取得
join0 key=1 - MST | # マスターデータの検索
mojihame -lLABEL html # HTML へのはめ込み出力
rm MSTLK # ロックファイルの消去
fi ;;
UPDATE) # [更新]
if ulock -w MST.LK; then # 排他ロック
nameread -el “KEY|VAL” name > TRN.123 # キーと値の取得
upl key=1 MST TRN.123 > MST.123 # 更新マスターの作成
ln -s MST.123 MST # 同名でアクセス可能にする
cat next_html # 次画面の出力
rm MSTLK #ロックファイルの消去
fi ;;
esac
exit 0
ユニケージ導入企業 (1)
I業種 企業
ユニケージの適用範囲 効果
基幹 分析
ETL 導入前 導入後
流通小売 良品計画
☑ バッチ ☑ オンライン
☑ 分析 ☑ ETL
コスト スピード プログラム
20億円 検索: 20秒 (Teradata) Java 4M
12億円 検索: 1 秒 80K
アパレル ワールド ☑ バッチ
☑ オンライン ☑ 分析
コスト スピード
8億円 10時間 (Oracle)
2億円 2時間
フード ロッテリア ☑ バッチ
☑ オンライン ☑ 分析
コスト 2億円 (Fujitsu)
2千万円
流通小売 東急ハンズ
☑ バッチ ☑ オンライン
☑ 分析
コスト 1.4億円 Java+Oracle
3千万円
卸 日本酒類販売
☑ バッチ ☑ ETL
スピード プログラム
48時間28分 97K (COBOL)
11時間48分 6K
7
COST: System operation cost per year
業種 企業
ユニケージ適用範囲 効果
基幹 分析
ETL 導入前 導入後
エネルギー 東京電力
☑ バッチ ☑ ETL
スピード 4時間19分 (Java)
12分
通信 KDDI ☑ バッチ ☑ ETL
スピード 14時間 (DataStage/IBM) 4時間
通信
ソフトバンク
☑ バッチ ☑ 分析
金融 三菱東京UFJ銀行 ☑ バッチ
8
ユニケージ導入企業 (2)
COST: System operation cost per year
業種 企業
ユニケージ適用範囲 効果
基幹 分析
ETL 導入前 導入後
製造・通販 あきゅらいず
☑ バッチ ☑ オンライン
コスト
開発 4分の1 運用 2分の1
製造・小売 ボディショップ
☑ 分析
小売 コープネット事業連合
☑ バッチ ☑ オンライン
スピード
6時間
45分
メディア 日本農業新聞 ☑ バッチ
☑ オンライン
情報サービス 流通経済研究所 ☑ 分析
スピード
60分
6分
9
Unicage case study (3)
COST: System operation cost per year
世の中は間違いなくイケてるAgile を求めている
ビジネスを支えるコンピュータシステムの重要性が増している。
ハードウエア=高速化、高密度化、低価格化、標準化
ソフトウエア開発がネックに
(遅い、高い、品質が悪い、長持ちしない、変化に弱い)
Agileが広まるために。
1.よい実装技術を採択する
・ソフトの階層をへらしてシンプルにする
・データ設計をもっとしっかりと行う
2.エンジニアのリテラシーを高める
・システム業界以外の世界と積極的に交流する
・ビジネスの価値にConcentrateする
・常に目的に照らして手段を考える
3.Sierが儲かる仕組みを考える
10 © USP Lab. 2017
ユニケージ流Agile
5S+UNIX = Unicage
①目指すもの
Rapid Development / Understandable data structure / Portability /
Small code / Long longevity / Flexibility /
②使うイケテル技術
UNIX Shell Programming / Refined commands set /
5S policy in program and data organization
③イケテルエンジニア
Multi functional
Hospitality / Sociality / Understanding of Business Process
11 © USP Lab. 2017
12 © USP Lab. 2015
ユニケージ流Agile
(1) トッパ工程 (松) 第1のヒアリング 全体を俯瞰した設計と方針決定 スケジュールと工数概算の提示 肝となる技術課題の解決 代表的アプリケーションの開発
(2) データ基盤系システムの作成 (竹) 第2のヒアリング サイジングとサーバの導入 L1~L3システムを構築(データ基盤) プロジェクトチームの管理
(3) アプリケーション系システムの作成 (梅) 第3のヒアリング
アプリ系システムの開発とテスト(基本機能+便利機能) これらが重なり合いながら進行します。
プロジェクトの工程
ユニケージの適用分野
①ERP(小売/製造・・・業種ごと)
②ETL
③Analysis/Marketing(Big Data)
④Scientific Calculation
⑤Block Chain
⑥AI
⑦I/F with
IOT
Social Media
User Interface
× Embeded/GUI/Device Control/Print
13 © USP Lab. 2017
Data Management Data Processing
事例1:設計の出図プロセス短縮への取り組み
導入企業 某メーカー
目的 出図プロセス短縮のための処理時間分析 →過去データの分析をもとに指標を作り、現況データ集計結果と比較、プロセス改善に活かす
技術課題 ・データ構造が複雑、かつ大量データ ・分析と改善を繰り返し→変更が前提
ユニケージ の適用
・最小プロセス単位で平均処理時間を分析 ・図面×プロセスごとの平均処理時間を集計 ・現況データを分析、指標と比較
14 © USP Lab. 2017
はやい
やわらかい
設計 データ チェック
部門 点検
部門 承認
設計図
出図プロセス
サブプロセス サブプロセス
図面ごとにプロセスの階層が異なる
サブプロセス
技術部門スタッフで分析→改善のしくみを作る
RDBベースでは システム化困難
最小プロセス単位の集計
図面種別、プロセス単位での集計
やすい
事例2:PLMの機能を補完・拡張、基幹システムと連携
15 © USP Lab. 2017
導入企業 ヤンマーエネルギーシステム
ユニケージの適用
・Aras Innovatorでバッチ処理が必要な部分をユニケージで簡便・高速に行い、結果を返す (データ変換、大量データ入力、集計・分析)
・ユニケージを介して基幹システムを含む周辺システムとリアルタイムでマスター連携
Arasの「メソッド」で開発するとプログラム量が多い →ユニケージで短く高速に
Arasにデータを読み込むためのデータ変換
はやい
やわらかい
やすい
経営企画スタッフで分析システムを作る
事例4:生産管理のためのデータ入力効率化
16 © USP Lab. 2017
導入企業 某電子機器メーカー
目的 ・生産ラインの各プロセスからのデータ入力を低コストかつスピーディに行う ・ITに不慣れな人も簡単に間違いなく入力できるしくみを提供する
技術課題 ・現場でスピーディな入力ができるUI ・安価なデバイスで軽快に動作する
ユニケージ の適用
・テキストUIコマンド
RaspberryPi Zeroで 入力デバイス作成
バーコードリーダや キー操作で入力
(ほとんど画面を見ずに入力)
はやい
やわらかい
やすい
入力ミスやエラーはビープ音の出し分け
で知らせる
テキストUIデモ
17 © USP Lab. 2017
画面を見ながら マウスやカーソルを動かす必要なし
次々に表示される メニューに答えるだけ
まちがえば ビープ音を出し 再入力を促す
Hot Topic:生産管理システム powered by UNICAGE
18 © USP Lab. 2017
製造業でのERPパッケージ導入の理想と現実
理想は高く
・生産管理関連業務を網羅し、自社業務にフィット、追随したシステム化が
できる。
実態は厳しい
・自社業務にフィット、追随させようとするとカスタマイズが発生、
多大なコスト、時間がかかる。
・「期待通り」に稼働させようとすると必要以上に正確・精緻な情報入力・
データ精度が要求され、事実上業務をサポートできない。
ERPパッケージは多機能、業務網羅性が高い
製造業A社要件 製造業C社要件
受注管理
生産計画管理
在庫管理 売上管理
実績管理
標準化された機能モジュール単位での提供・導入
機能
標準化
自社の身の丈に合ったものを導入できていない
本当に欲しい機能範囲
製造業B社要件
製造業D社要件
Hot Topic:ユニケージで生産管理システムを構築
19 © USP Lab. 2017
手法としてのユニケージでのアプローチ ●必要最小限の機能をコアとして提供
●自社業務への適用・追随はカスタマイズではなくアドオンで実現
受注管理
生産計画管理
在庫管理 売上管理
実績管理
カスタマイズ 受注管理
生産計画管理
在庫管理 売上管理
実績管理 コア機能
アドオン
「最小公倍数」アプローチから「最大公約数」アプローチへ
身の丈に合った「コンパクト」で「業務追随性の高い」ERPをユニケージで提供
ユニケージによる生産管理システムデモ
20 © USP Lab. 2017
基本機能に「追加」のカスタマイズをしていく →やすく・はやく・やわらかいユニケージだからできる
ESD21特典!
①ユニケージハンズオンセミナー in 名古屋 開催
②ユニケージ生産管理システム トライアル導入社募集中
21 © USP Lab. 2017