東大小児科へ ようこそ！ - UMINsquare.umin.ac.jp/ped/images/pdf/training_program_2016.pdf · 東大小児科専門研修プログラム...

東大小児科へようこそ！

東大小児科専門研修プログラム

•「小児科医は子どもの総合医である」という姿勢に基づき幅広く研修します。

•大学病院で半年(～1年間)専門性の高い診療を学び、残りの期間は関連病院で小児科一般診療を幅広く学びます。

•３年間の研修後に専門医資格を取得することを目標とします。

専門研修カリキュラム【典型例】• 初期研修2年終了後

• 専門研修 1年目 大学1年 or 大学半年＋一般病院半年

2-3年目 一般病院

• 4-5年目以降 希望により専門病院、大学院、留学など。

• 大学院には各学年で3-4名が進学している。

大学病院

1年目

一般関連病院

2－3年目専門医取得

専門病院、大学院、留学

大学病院

関連病院

一般関連病院 専門病院、大学院、留学

典型例

大学病院での病棟体制

総合班 循環器班 新生児班

3名 2名 1名 1名 2名

血液班 神経班

初期研修医10~13名

専門研修医9名

場合によって1名救急部に出向。土日は専門/初期研修医ペアで交代で出勤するのが基本。

専門研修医 1週間

月 火 水 木 金

Morning(8時～）

MC 抄読会 MC

AM

PM CR

Evening（17時～）

RC月1回

CC

MC: morning conference CR: chart round CC: clinical conference

RC: research conference

Morning Conference新入院と重症例のpresentation専門研修医が担当

Clinical Conference症例のまとめの発表、学会の予演指導医による実習や講義（学外講師を含む）

Chart Round全症例のpresentation初期研修医が担当

抄読会専門研修医がpresentationし、かつ主体的に

discussionNature, Science, Cell等一流紙にも挑戦

Research Conference大学院生が担当 研究の成果および概要の発表

【理念】現代医療は専門化・細分化が進

んでいますが、一つの臓器のみに精通していても医師としては十分ではありません。すべての小児患者には全人的なアプローチが必要です。

総合班は「小児科医は子どもの総合医」であることを体現すべく、病棟・外来すべての患者さんに対し総合的かつ多角的な診療を実践します。

総合班研修の内容と目標(1)

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405060708090

100110120130140150160170180190

0 5 10 15 20Age

[kg[cm

[year

【到達目標】・様々な発達段階にある小児の基本的な診察手技を学びます。・多様な主訴から診断、治療にいたるまでの体系的なアプローチの習得を目指します。

総合班研修の内容と目標(2)

【具体的な研修内容】・川崎病・膠原病・アレルギー疾患・感染症・腎臓病・糖尿病や各種内分泌疾患の診療を行います。・小児の輸液療法や感染症治療の基礎を理解し実践します。・ICUでの三次救急医療（低体温療法、人工呼吸器管理、腎代替療法を含む）に対応します。・手技は心エコー、腹部エコー、腎生検、内分泌負荷試験、食物負荷試験などがあります。

血液班の臨床実習、研究の特徴2012-2014年の診療実績

初発造血器腫瘍 52例 初発固形腫瘍 29例初発非腫瘍性血液疾患 19例 造血幹細胞移植 25例

＊日本小児がん研修指定病院に認定されているので、小児がん専門医取得のための専門研修が自施設で完結して行えます。

研究活動＊小児がんの分子生物学的研究を幅広く展開し、ベンチから

ベットへの臨床に役立つ研究を実践しています。＊学会、論文発表も積極的に支援します。

<2015年度 トピックス>プレスリリース：横紋筋肉腫の新規バイオマーカーの発見(Nature Commun 2015)The 11th Asian Society for Pediatric Research Best Research Award受賞 瓜生久美子第34回日本癌学会奨励賞(臨床)受賞 関正史2015年日本癌学会JCA-Mauvernay Award 受賞 滝田順子第3回 東京大学小児科同窓会研究奨励賞受賞 関正史

【専門研修での到達目標】• 小児の心不全の診断/心機能の

簡単な評価ができる• 先天性心疾患の血行動態を理解できる• 心エコーで、心臓の正常構造と異常所

見を指摘できる• 川崎病のエコー評価ができる

循環器班 研修の内容と目標

【研修内容】• 小児の循環器検査の評価（心エコー、心電図、レントゲン）• 小児の心疾患管理に必要な手技（挿管、A line・CV確保）• 心臓外科とのカンファレンス

循環器班では、心臓外科と共同して小児の心疾患患者の治療に当たっており、数ある内科・外科治療を組み合わせ、ベストな治療戦略を立てるようなチーム医療を目指しています

専門研修医でも心カテで手洗いします

循環器班 診療実績【入院患者】： 年間約230例内訳 検査入院 125例（心カテ検査・治療、CTなど）

心不全入院 30例（心筋症、心筋炎、先天心など）周術期入院 60例（術前・術後管理）その他 15例（肺炎など）

【特殊外来】成人先天性心疾患外来マルファン外来小児肺高血圧外来心移植・心不全外来小児不整脈外来心血管機能外来胎児エコー外来

スタッフの手厚い指導の下挿管をする専門研修医

【到達目標】• 年齢，発達段階にあわせた

神経学的所見をとる• 乳幼児の発達評価を行う• 脳波，頭部MRI・CTの異常

所見を指摘する

【その他の研修内容】• 自分で脳波を撮る• 電気生理検査（ABRなど），核医学検査（SPECT

など）を理解する• 重症心身障害児の基本的な全身管理を理解する

神経班研修の内容と目標

神経班2015年診療実績入院（のべ）

入院患者総数 260

緊急入院 90

ビデオ脳波 31

てんかん・けいれん 78

先天異常症候群 44

（結節性硬化症、神経線維腫症１型、コルネリア・デ・ランゲ症候群など）

神経筋疾患 26

（CIDP、重症筋無力症など）

染色体異常 19

（18トリソミーなど）

代謝疾患 16

（PDHC欠損症、GLUT1欠損症など）

外来（実数）

受診患者総数 1068

肢体不自由 150

在宅呼吸器 26

てんかん 342

発達障害 250

先天異常症候群 113

（結節性硬化症、スタージ-ウェーバー症候群、歌舞伎症候群、アンジェルマン症候群など）

染色体異常 79

（21トリソミー、18トリソミーなど）

神経筋疾患 23

（CIDP、重症筋無力症、筋ジストロフィー、先天性ミオパチーなど）

【理念】

自信と愛情を持って新生児を診ることができるよう

になる。

【到達目標】

• 新生児の生理を理解する。

• 新生児疾患の病態を理解する。

• 新生児蘇生法を習得する。

• 適切な検査・治療が行える。

• 母体産科情報を理解する。

• 母子の愛着形成を支援する。

新生児班 研修の目標と内容(1)

【研修内容】

• 低出生体重児、先天異常、新生児仮死、出生後の適応不全、

感染症など、基本的なあらゆる新生児疾患を経験する。

• 新生児蘇生法講習会を受講する。

• 新生児の全身管理（輸液・黄疸・栄養など）を修得する。

• HFOを含めた呼吸管理の基礎を理解し実施する。

• スクリーニングエコー技術

（脳・心臓・腹部）を修得する。

• 気管挿管、PICC挿入手技習得。

• 正常新生児の診察・管理法の習得。

• フォローアップ、健診法を学ぶ。

• 症例報告をする。

新生児班 研修の内容と目標(2)

全体の研修目標/内容

•最低でも学内1回と学外1回の学会発表を経験する

•英文または和文の原著論文を1本執筆する

•1年を通じた評価とフィードバック、ポートフォリオでの記録

こども救命センターシステム

•病院からの（2.5～）3次以上の救急医療要請をすべて受け容れている。

•東京都内の４病院（東大病院、日大板橋病院、成育医療センター、都立小児総合医療センター）で構成。

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2009 2010 2011 2012 2013 2014

コーディネート

外来死亡

緊急手術

院外からのICU入室

院外からのPICU緊急入室患者数

年齢分布院外からのＰＩＣＵ緊急入室患者数の推移

乳幼児が多い

小児医療センター集中治療部門拡大予定

NICU 21床GCU 36床

PICU 12床

国立大学最大に3,553 m2

新生児集中治療部門

（NICU・GCU)24床⇒57床

小児集中治療部門（PICU)

6床⇒12床

2階小児集中治療部門の新規配置図

研修医教育プログラム（抜粋）

・ 小児を当直で見る際の掟・ 骨髄標本の検鏡入門・ 腫瘍疾患から学ぶ遺伝子異常入門・ 小児・新生児 心肺蘇生 実習

・ 脳波測定実演と脳症治療指針・ 臨床心理士との心理カンファ・ 造血幹細胞移植の歴史・ 小児輸液管理の基礎と各論

・ 医学英語のA to Z・ 論文執筆のための基礎知識・ 小児心臓移植について・ 医学統計の基礎・ 心エコー ハンズオンセミナー

専門研修2-3年目の出張病院

•太田西ノ内病院（郡山市）

•さいたま市民医療センター（さいたま市）

•青梅市立総合病院（青梅市）

•茅ヶ崎市立病院（茅ヶ崎市）

•焼津市立総合病院（焼津市）

•藤枝市立病院（藤枝市）

•帝京大学溝口病院（川崎市）

いずれも24時間小児救急医療を行っている。当科より6人以上の医師を派遣（溝口以外）。

関連病院

専門病院• 血液：埼玉県立小児医療セン

ター、群馬県立小児医療センターなど

• 心臓：成育医療センター、埼玉県立小児医療センター、帝京大学、都立小児総合医療センターなど

• 神経：都立神経病院、成育医療センター、心身障害児総合医療療育センターなど

• 新生児：成育医療センター、都立墨東病院、帝京大学、都立小児総合医療センターなど

• 腎臓：東京女子医大病院、千葉県こども病院、神奈川県立こども医療センターなど

• 内分泌：成育医療センター、虎の門病院

• 免疫アレルギー：神奈川県立こども医療センター、帝京大学など

一般病院

• 太田西ノ内病院、さいたま市民医

療センター、青梅市立総合病院、

茅ヶ崎市立病院、焼津市立総合病

院、藤枝市立総合病院、帝京大学

溝口病院、帝京大学病院、虎の門

病院、JR東京総合病院、NTT東日

本関東病院、東京警察病院、関東

中央病院、東都文京病院、三井記

念病院、キッコーマン総合病院、

杏林大学病院、東邦大学大橋病院

など

過去5年間の入局者数

総数 男性 女性 学内 学外

平成24年 15 7 8 4 11

平成25年 10 6 4 1 9

平成26年 11 8 3 3 8

平成27年 9 7 2 3 6

平成28年 16 9 7 ７ 9

☆見学随時☆

1日見学御希望の場合は、

東京大学小児科

垣内五月（医局長）

[email protected]

宛てにメールください。

原則火曜日をお勧めしていますが、他の曜日でも御相談に応じます。見学内容についてのご希望もお寄せください。