ものづくり 工学部・機械工学科・機械コース 教授 王 志剛 塗布型潤滑皮膜による冷間鍛造潤滑の革命 アピールポイント 研究概要 ボンデ潤滑皮膜を代替できる次世代の潤滑技術として、一工程潤滑 システムPULS の開発に成功し、冷間鍛造業界におけるボンデ潤滑 の代替化を進めてきました。この十数年間で多くのボンデ潤滑処理 ラインを廃止でき、省力化、廃棄物やエネルギー消費の削減などに 大きく貢献しています。 酸洗 脱脂 水洗 化成 中和 潤滑 乾燥 従来技術(ボンデ皮膜) 水洗 水洗 問題点:①大型設備と長い処理プロセス ②大量の産業廃棄物 Alkali soap Metallic soap Zinc phosphate Metal ボンデ皮膜の構造 新技術(一液潤滑皮膜) 一液潤滑皮膜の構造 滑剤 無機塩 Steel 蒸発 Steel 潤 滑 脱スケール 水 洗 乾 燥 Steel 酸化膜 錆び Steel 水 Steel 据込み しごき 皮膜 処理 評価試験とその結果 焼付きなし ボンデ皮膜 伸線材 一液皮膜 伸線材 - 一液皮膜 ショット材 焼付きなし 焼付き微細 焼付き顕著 活用分野:冷間鍛造(歯車等の各種自動車部品) 国内にのみならず、中国、韓国、タイ、インド、インドネシア、マレーシア、スペイン、 アメリカ、イタリア、フランス、ドイツ、メキシコ、ポーランドに導入されています。 本研究に関わる受賞歴・知的財産関連情報 2014年度日本塑性加工学会・学会大賞 日本国特許 No.3881129、No.3984159