Top Banner
資材所要量計画 (MRP) 概 説
28

資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Apr 01, 2018

Download

Documents

lenhan
Welcome message from author
This document is posted to help you gain knowledge. Please leave a comment to let me know what you think about it! Share it to your friends and learn new things together.
Transcript
Page 1: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

資材所要量計画 (MRP)

概 説 書

Page 2: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

エグゼクティブ・オーバービュー 流動資産は可能な限り迅速に現金や利益に変換できることが期待

されます。したがって、企業の在庫への投資も期待されている利益

を上げ、在庫も企業の成長に寄与するものにする必要があります。

しかし、貸借対照表を調べると、高い在庫投資が存在し、生産や出

荷を阻害している品目の存在があり、その結果、顧客サービスや

顧客満足度に影響を及ぼすことがあります。このとき、資材の不足

が判ると反射的に資材の注文を増加させるという行動をとり、その

結果、在庫投資が膨らみ、今度は別の部品や資材が不足するとい

う状態になります。これにより附加価値が生じない本来は不必要で

あるはずのアクティビティが発生することになります。例えば、何か

が不足しているとわかると、それが必要になる前に資材や部品を

在庫から引き出したり、仕入先に製品の納入を早めるように圧力を

かけたりします。こうした事情から製品を一度通常より高い価格で

購入すると、次は出荷のスケジュールを守るために追加の時間外

勤務が必要になり、その結果として直接労働の生産性が落ち、こ

れら急ぎのオーダーのために製造作業の効率が下がります。つま

り、利益が減少します。MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)は、

内部、外部の出荷計画を守りながら、在庫投資を減少させる在庫

管理システムを提供します。MRP は在庫が必要な日にちょうど補

充されるようタイミングを調整します。MRP は確定されている生産

と出荷スケジュールに間に合うように補充を計画し原材料、購入部

品、構成品、半組立品、最終製品を在庫のままにしておく時間を排

除します。これにより、資金を他の投資に振り向けられるばかりで

なく、在庫減少分の価値の 15% - 30%に相当する額の年間直接費

をカットできます。MRP では、設計変更、顧客オーダーの納期変更、

需要の予想外の動き、購買オーダーの遅れなど、発生する数多く

の変更を処理できます。その結果、資材、機械設備、労働力といっ

た会社資源の効果的な利用のため、適切に調整された計画実現

への必要アクションが提案されます。このため資材の購買を急ぐこ

ともなくなり、スケジュールを維持するための超過勤務も抑えられ、

結果として関連する仕掛品在庫が減少することになります。MRP

には、構成品の入荷の遅延によって生じる影響の大きさを事前に

推測できる先行管理ツールがあります。これを使用すれば顧客サ

ービスレベル維持に不可欠なスケジュールを守るための対策を事

前にとれるようになります。資材所要量計画(MRP)では、顧客サー

ビス担当部門に生産計画を通知しますが、販売部門はこの生産計

画によって納期が守られると確信して顧客に納期を約束できます。

また、MRP では、生産計画をサポートする資材要求に関する見通

しをパートナー関係にある仕入先に提供できます。この見通しによ

り、仕入先は自社への需要を予想し、所要量を納品できるため製

造業務の効率を下げる資材不足発生を大幅に削減できるようにな

ります。 情報フロー

Page 3: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

されるものを顧客が実際に求めるものに結び付ける、非常に重要

な機能があります。

MRP により、生産すべき

ものを、必要なタイミング

で生産することができま

す。また同様に重要なこ

とですが、不要なものを

生産しないようにすること

もできます。MAPICS XA

の資材所要量計画(MRP)

には、高レベルな以下の

ような基本的な能力があります。

基準レベル品目(MLI)のスケジュール・メンテナンス機能を使って

需要予測、実際の顧客オーダー情報の両方に準拠しながら製造プ

ロセスの積上げ計画となる基準日程計画を入力しメンテナンスしま

す。 最初から生成するか、「ネットチェンジ」方式を利用するかのいずれ

かの方法を使い、製品構造のどのレベルでも資材所要量計画を生

成します。 生成されたアウトプットを画面上、もしくは、必要に応じて様式化さ

れた報告書で検討し、提案のどの部分に注目しなければならない

かを判断します。 資材所要量計画のメンテナンスを最小限の手間で行えるよう、優

先順位を付けるやり方でオーダーの例外管理を行います。 全社の各分野から参照できるよう計画を各業務部門や生産関連

部署に伝達する。 MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)は、MAPICS システムの他

のモジュールと緊密に統合されています。図にあるように、これら

の適用業務は、MAPICS XA の予測管理(FCST)と受注・出荷管理

(COM)からの需要情報、および基準生産日程計画(MPSP)からの

基準計画スケジューリング情報を受け取ります。これにより計画作

成担当者は、最少の労力で基準計画スケジュールを作成できます。

MPSP 適用業務が導入されている場合、基準計画スケジュール関

連の作業の大部分はそこで行われます。MRP により、一つまたは

複数の生産サイトに供給を行っている需要倉庫群のネットワークを

利用できます。地理的条件や製品を中心に置いて製造業務を計画

/運用することもできます。

Page 4: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

満足の行く基準計画

スケジュールを作成

した後、資材計画の

生成に移ります。

MRP では、製品デー

タ管理(PDM)からは

部品表情報を、知識

ベースコンフィギュレ

ータ(KBC)からは特

定の資材構成を、在

庫管理(IM)からは品

目別の使用可能量デ

ータを採り、レベルごとに何が必要かを決定しま

す。生成の結果は期間別の資材計画であり、顧

客要求を満たし、必要となる時点までに購買ま

たは内作する必要のある、下位レベルの構成品

をすべて提供します。この計画は、計画担当者

が作業を効率的に進めるために行うことを正確

に認識できるように、一連の計画オーダーと手

持の(内作、購買両方の)オーダーの扱い方(ア

ドバイス)で表現されています。計画にはロットの

大きさ、計画オーダーの妥当性を保証する発注

方針コードも含まれています。

MASTER SCHEDULING

PLAN GENERATION

PLANNED ORDERSAND

RECOMMENDATIONS

MRP

FCST COM

MPSP

PDM IM

PCC

PUR

KBC

REPPCC

CRP

MRP

Time PhasedMaterial Plan!

計画担当者は MRP のアドバイスを、在庫管理(IM)と購買管理

(PUR)適用業務の発行済みオーダーに変換する作業のために、使

い易い「検討/承認」機能を利用することができます。さらに MRP

では、既存のオーダー、生産スケジュールに関連して、キャンセル、

前倒しなどを促す勧告も行います。 また全レベルで、資材スケジュールの生成の間にリアルタイムで例

外オーダーの処理を行うため、自動再スケジューリング機能も使用

できます。さらに、計画データベースの信頼性レベルにもよります

が、この機能を使う時、個々の項目を要求に合うように変更するこ

とができます。これにより手間を省き、計画担当者はさらに重要な

問題に時間を割けるようになり、社内関係部署に通知された変更

を早く伝達できるようになります。これらの処理が進行するにつれ、

結果として得られたオーダー情報がデータベースに蓄積されてゆ

きます。計画が完成し、実行に移されると、実績を反映して予想完

了日と数量が頻繁に更新され、その内容が将来の計画作成作業

のインプットとなります。このようにして、真の意味の「クローズド・

ループ」の MRP が生まれ、将来の計画サイクルへの最新情報の

反映が可能となります。 現時点で MRP システムを使用していない場合、「発注点」方式を

使い、生産サイトを管理している場合があります。これは、再発注

点決定プロセスにおいて将来の需要を考慮せず、単に、過去に(あ

いまいに設定されている)発注点レベル以下になったことがあると

Page 5: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

いう事実だけに焦点を当てるため、在庫を非常に多く持ちすぎると

いう状態に陥りがちです。したがって、季節変動のみの品目や、既

に陳腐化していて需要のない品目をオーダーするといった可能性

もでてきます。

このことは部品表にまで影響を及ぼします。基準計画スケジュール

中の最終品目のわずかなエラーが、何百もの不要部品のオーダー

に転じたり、逆に全くオーダーされなかったりする結果になりかねま

せん。MAPICS XA の MRP には、このような事態を生じさせないた

めの多くの安全装置が付いています。

MAPICS XA の MRP のユーザを対象とした調査では、30 – 50%の

資材投資の削減が実現できたという結果が得られました。当然、仕

掛品も減少し、顧客へのリードタイムも短縮されています。では、こ

こで MAPICS XA MRP の詳細について説明します。

Page 6: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

1 Forecasts, master level itemrequirements, firm plannedorders, order release,reschedules, planning reportsand inquires.

MLI Vs. Forecast/ Orders Report

Requirements Planning ReportPurchase Planning ReportMaster Items Planning ReportOrder/Schedule Recommendation Report

Item Shortage ReportOrder Shortage Report

MLI Resource ReportManufacturing Cash Flow Analysis

Auto Release Error List ReportOrder Review StatusPlanned Order Error ListPlanning Run Status ReportPlanning Run Exception Report

2

5

4

6

3

この図は、資材所要量計画(MRP)で、どのように情報が流れるかを

示しています。以下の説明では、この図の番号を使用します。

ユーザは、予測、基準計画レベルの品目計画要求(基準計画スケ

ジュール)、確定計画オーダー、再スケジュール、計画報告書、照

会などをワークステーションから管理します。半組立品、部品、資

材の必要量、および計画オーダーは、計画ランを実行して確定しま

す。また、計画ランで在庫補充オーダーを発行することもできます。

(1)ユーザは、計画サイクルの頻度や特徴、計画報告書の書式を

必要に応じて調整することができます。以下の方法のいずれかを

実行してください。

基準計画スケジュールの入力をした後、MLI (基準レベル品目)と

需要/オーダー報告書を対比したものを印刷できます(2)。

次にこの報告書を検討/変更して再実行を行い、満足の行く MLI

レベルの基準生産日程計画が完成するまでこの処理を繰り返しま

す。

満足のゆく基準計画スケジュールを作成したら、半組立品、部品、

資材の計画作成を目的とする全面的な計画ランを開始します。(要

求に対して)適用業務では、オーダー/スケジュール勧告報告書、

基準品目計画報告書、購買計画報告書、所要量計画報告書が印

刷されます(3)。これらの報告書には、基準生産日程計画の変更結

果によって取るべきアクションの説明も含まれます。

Page 7: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

これらの報告書を検討し、取るべきアクションを決定します。確定

計画オーダーの作成、オーダー発行、オープン・オーダーの変更を

行い、必要個所では資材の代替品を引き当て、生産スケジュール

を守るための調整を行います。

オーダー不足報告書と品目不足報告書(4)も印刷し、これらをオー

ダー発行アクションの指針とすることができます。管理報告書には

製造キャッシュフロー分析、MLI 資源報告書(5)などがあり、要求に

応じて印刷することができます。

MRP にはチェックと管理の機能が豊富にあります。計画ラン例外

報告書、計画オーダーエラー報告書、オーダーの状況の検討報告

書、自動発行エラーリスト報告書(6)は、各種の適用業務機能のラ

ンにより、自動的に生成されます。ユーザは、これらを印刷したり、

画面上でチェックのみ行うこともできます。

上の報告書にある情報は、照会機能を通じワークステーションから

検討できます(7)。したがって、適用業務に慣れるにつれて、多くの

検討の印刷や報告書の利用回数が減少します。さらに、基準計画

スケジュール、カレンダー、計画期間、オーダー情報、MLI、全品目

について、計画担当者別の詳細オーダー情報についても照会する

ことができます。

注:在庫管理(IM)と製品データ管理(PDM)は、資材所要量計画

(MRP)に必須の適用業務モジュールです。

Page 8: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

適用業務機能と運用

基準日程計画: MRP 適用業務を使用し、基準生産日程計画の入

力を行います。基準生産日程計画は、資材所要量計画(MRP)への

重要な三つのインプットの一つです。他の二つは、ある品目の生産

に必要な資材を正確に示す部品表と、包括的で正確な在庫残高と

発注済数量です。基準生産日程計画が、顧客オーダー数量と合致

しない場合や、顧客オーダー数量を満たすのに必要な最大生産能

力を超えていると、過剰在庫が発生したり、顧客の注文に合わなく

なることがあり、生産の効率性が損なわれます。

基準日程計画

A

1

B C

2

1 3

MRP

MasterSchedule

MaterialPlan

注:

1. 受注・出荷管理(COM)が導入されており、インターフェースが取

られていると、品目別に定義されている計画期間(自由、凍結)

をベースに顧客オーダー・バックログを必要量として MRP に渡

すことができます。

2. 基準生産日程計画(MPSP)が導入されており、インターフェース

が取られていると、以下のことを行うことができます。

フィーチャーやオプションを使い、MRP の顧客オーダーに対応

する製造オーダーを発行できます。

アドバンスト計画手法を使い、MPSP において基準生産日程計

画を作成できます。この機能は、基準日程計画品目として指定

されている品目に対する MLI メンテナンス機能に取って代わり

ます。MPSP では製品ファミリー生産目標(品目生産計画)、顧

客オーダー、予測、顧客オーダーと予測を合成したもの、マニュ

アル入力の確定計画オーダー等から、基準生産日程計画を作

成します。

Page 9: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

• MRP の構成品必要量を決定するため、MPSP から基準生産日

程計画を抽出します。

3. 予測管理(FCST)が導入されており、インターフェースが取られ

ていると、FCST 適用業務の中で定義されている計画期間(凍

結、確定、自由)をベースに予測を必要量として MRP に渡すこ

とができます。

4. 購買管理(PUR)が導入されており、インターフェースが取られて

いると、計画オーダーにより、購買請求伝票や購買オーダーが

作成されます。購買請求伝票は、計画オーダーを確定計画オ

ーダーに変換します。

フィーチャーやオプションを持つ品目

MRP の計画サポートフィーチャーやオプションが使用可能として構

成されている製品を作る場合、MRP では各製品の部品表の中で

指定されている計画要素を使用して、標準製品オプションに対する

所要量を計算します。例えば、あるオプションに対する 20%という計

画要素により、そのオプションを持つ品目には 20%高いレベルの所

要量が与えられます。

将来時点の部品表の変更

A

1

B C

2

A

1B C

2

Effective Date

1

構成品所要量を計算する際、部品表に有効日付を使い、その時点

での正しい構成品を前提に、(特定日付のある)所要量が計算され

るようにします。構成品所要量を計算する際、製品構造レコードの

有効期間を示す期間の開始日と終了日が参照され、各計画生産

オーダーに対して正しい構成品を決定します。例えば、部品 C1 が、

11 月 1 日から組立品 2 で使われるとすると、部品 C1 は、その日

付、もしくは、それ以降に発行される組立品 2 の生産オーダーをベ

ースに計画されます。その日付以前のオーダーには、部品 C が必

要です。

タイムフェーズ引当

品目 A へのオーダー数量 140

品目 A のリードタイム 2 週間

品目 A は構成品 D を使う

Page 10: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

構成品 D は、納期の 1 週間前に必要

A へのオーダーが 2/8 に発行され、2/22 を納期とすると、

D の所要量 2/1 2/8 2/15 2/22タイムフェーズ引当なし 140 タイムフェーズ引当あり 140

仮に予定の開始日よりも早く製造オーダーを発行しても、MRP で

はこのフィーチャーにより必要となる日付にこの構成品を必要量と

見なします。

ここで、この機能がない場合、これらの早期発行オーダーが使用

可能な在庫を減少させるという問題が生じます。MRP では、減少し

た使用可能量を使用して計画を作成し、実際に必要となる日よりも

早い受入をスケジュールするため、在庫必要量が多く計算されるこ

とになります。

ネットチェンジ方式、再生成方式での計画 再生成方式モードでは、全品目の資材計画が最初から再計算され

ます。このタイプの計算は時間がかかるため、ネットチェンジ方式

が考案されました。ネットチェンジ計画は、資材計画に影響する変

化のみを再計算します。通常、ネットチェンジ方式は完全再計算方

式よりも時間がかかりません。したがって、ランの頻度を上げること

ができるため最新の資材計画を保てます。タイミング良く計算でき

るため、潜在的な問題への警告を早期に得られ、問題解決のため

の時間を多くとることができます。

部品表のメンテナンスとネットチェンジ計画

資材所要量計画(MRP)では、ある品目に部品表変更の影響が及ぶ

場合、そのことが通知されるためネットチェンジ・ランと資材

計画の更新を行い常に最新の情報を保ちます。

MRP の計画期間

各計画倉庫には、それぞれメンテナンスの可能なタイム・フェンス

があります。

Page 11: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

Start Date

CalendarEnd

Now

ReleaseDate

ReviewDate

RELHORIZON

REVHORIZON

TIME FENCE

CurrentDate

タイムフェンスは、期限経過日、リリース日、計画プロセスの管理を

支援する検討日で構成されています。MRP では必要に応じて最長

5 年間の計画が可能です。

バケットあり/バケットなしのシステムとして運用可能

な MRP

このシステムでは、最長 5 年間の個別資材所要量を、日別、ソー

ス別に保管できます。

またこのシステムは、品目ごとにユーザ定義のバケットで詳細を要

約したり、詳細全体を日付でメンテナンスするように調整できます。

所要量については、照会に利用できる詳細情報をメンテナンスした

い場合印刷のためのみに結合できます。

確定計画オーダー

計画オーダー機能により、選択したオーダーを発行済オーダーとし

て扱うことができます。これにより、計画期間の中で、実際にオーダ

ーの発行プロセスをとること

なく、現在に近い部分を凍結

させることができます。これら

のオーダーは、その後の計

画作成のランによって変更さ

れることはありません。これ

らのオーダーは、計画作成者が自由に扱うことができます。

ICE SLUSH WATER

“FROZEN” “FIRM” “FREE”

ロットまとめ -- 発注係数と発注方針

計画オーダーのサイズ決めをいくつかの手法で管理することがで

きます。

ある品目に対する発注方針コードは、特定品目のオーダー数量を

どのように決めるかを示すものです。代替的な発注方針を以下に

記します。

• 個別方式(Discrete):各日付別の所要量は、別個の分離したオ

ーダーになります(正味発注量、ロット・フォー・ロット)。

Page 12: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

• •

固定数量:オーダー数量は、品目レコードの中の一定数量に固

定されます。

期間平衡法(PPB):オーダーは、在庫保有費用と再発注費用の

合計を最小にするように計算されます。各オーダーのオーダー

数量は変動してもかまいません。

期間供給方式:品目レコードの中に示されている一定期間の所

要量を合計した数量(週別、月別の計画を容易にする)を示しま

す。

最小以上個別方式(Discrete above a minimum):指定されてい

る数量に達するまで所要量を累計し、それから別個の分離した

オーダーが出されます。

結果として得られるオーダー数量は、発注係数によって無効とされ

る場合もあります。発注係数には以下のものがあります。

最小:オーダー数量は、この値以上にします。

倍数:オーダー数量をここで指定された数量の倍数に切り上げ、

オーダーします。

最大:オーダー数量がこの量より大きいと、警告を発します。

標準リードタイム、数量ベースのリードタイム

標準リードタイムは、標準ロットサイズの資材生産に必要となる時

間を示します。数量ベースのリードタイムは、生産されるオーダー

数量に基づいています。オーダー数量がリードタイムに大きく影響

する場合は、数量ベースのリードタイムを利用し、資材がいつ必要

となり、スケジュール受入がいつ使用可能になるかをより正確に決

定することができます。

複数倉庫 MRP

MRP 生成時に複数倉庫

の組み合わせから需要を

選択することができます。

このフィーチャーは、在庫

残高、予測、顧客オーダ

ーの組み合わせを選択可

能にし、それを MRP 基準

生産日程計画の作成に使

用します。品目は倉庫単

位と品目単位で組み合

わせることができます。

MRP の照会、報告書、お

D1

D2

D3

D4

D5

M2

M1

DISTRIBUTION HOUSES FEEDING MANUFACTURING PLANTS

Page 13: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

よびメンテナンス情報は、選択した在庫、需要、計画オーダーの組

み合わせを反映したものとなります。

画面または書類上の計画

人によっては、書面での報告書を使用した作業を好みます。一方、

コンピュータ画面で対話的に仕事を進めるほうがよいという人もい

ます。MAPICS XAのMRPでは、その両方で作業を進められるように

設計されており、計画担当者は、希望があれば印刷した報告書を

見ることなしにワークステーションだけで作業することができます。

この適用業務は、計画担当者の作業のし易さを考慮し、品目レビュ

ー機能、オンライン・ペギング機能、適用業務内における他の画面

からの所要量の直接照会機能、予測、基準生産日程計画、オーダ

ー発行の作業中のオンラインによるファイル更新機能等を、使用者

の立場に立って設計してあります。(再生成、ネットチェンジ・モード

での)所要量計画生成はバッチ・ランですが、この適用業務の運用

は、非常に対話的であり、資材管理の動的なニーズに大変よく応え

たものになっています。またMRPには下記のような対話形式の機能

があります。

既に作業済みの品目のフラグを立てるオプションがあり、これ

により次に検討する時に未だ作業を行っていない品目のみを

検討することができます。

例外と認定する前に、あるオーダーを再スケジュールする日数

を指定することにより、計画作成者が検討しなければならない

品目数を減らすオプションがあります。これにより、軽微な変更

を無視し、重要な変更のみに集中できます。

しかし計画作成者の中には、計画作成プロセスで、コンピュータの

印刷物に注釈を付けながら作業を進める方式をいまだにとってい

る人もいます。計画作成者は、独自にオーダー依頼報告書を印刷

することもできます。また、要約方法も個人の必要に応じて、品目

別にしたり、優先順位の順番にする場合があります。このような処

理はすべて、計画作成者の必要に応じて選択できます。

所要量結合(Pegged Requirements) 通常、購買オーダー、製造オーダーの下位レベルでの部品の遅延

はそうめずらしいことではありません。所要量結合機能では、この

問題の影響の大きさを評価し、これにより影響される顧客に適切に

通知することができます。MAPICS XA の MRP では、これを対話的

に照会するか、所要量計画報告書を調べて行うかを選択できます。

下位レベルの部品所要量は、ユーザ・オプションである品目レベル

まで下り、その所要量の生成元である需要とリンクすることができ

Page 14: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

ます。顧客のフィーチャーによってオーダー遅延の評価サイクルが

短縮され、これらの問題に迅速に対応することができます。

オーダー発行前の構成品の所要量チェック 構成品所要量チェックは、発行前のどのようなオーダーについても

行うことができます。これは、画面上でインタラクティブにも、印刷さ

れた報告書を使用しても行うことができます。

報告書を使用する場合は、グループ単位にまとめたオーダーに対

してこのチェックを行うことができます。例えば、MRPによって発行を

依頼されたオーダーや、計画者が発行するとして選択したオーダー

ごとに行います。オーダー不足報告書、品目不足報告書により発

行されるオーダーに必要な全構成品を徹底的に分析することがで

きます。各構成品に対し、二つの構成品の使用可能量数字が提示

されます。一つは、発行前のグループ中の全オーダーに基づくも

の、もう一つは不足なく発行できるオーダーに基づくものです。二番

目の数値は、他のオーダーにまわされ、不足オーダーとなったもの

への構成品を含んでいます。

このチェックは、一度に 1 オーダーをチェックする方法で、ワークス

テーション上で行えます。オーダー数量は既存の資材の不足量を

考慮して変更できます。在庫管理(IM)が、各オーダーに確定的に

構成品を引き当て、その結果オーダーの発行は、一組のオーダー

が発行できるようになるまで蓄積され一時的に保留されます。この

一時保留により、オーダーが発行されていなくても、使用可能在庫

が引当可能な量を超えて引き当てられることがないように確認でき、

使用可能在庫の正確な状況を把握でき、引き続き対話的に分析を

行うことができます。こうして、仕様可能量が不十分な構成品は強

調表示されます。これにより、製造不可能なオーダーを発行するこ

とはなくなります。

MAPICS XA の MRP は、ワークステーション指向、メニュー・ドリブ

ンの適用業務です。次に顧客の適用業務がどのように有機的に構

成されるかを解説します。

Page 15: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

MRPメイン・メニュー 通常、資材計画機能の実行はメニューから始めます。まず、実行

するタスクを示す番号を入力します。このセクションでは、これらの

主な機能の使用法を検討します。

M A IN M ENU1.2.3.

SEC O ND ARYM EN US

TERTIARY M EN US

需要管理 このメニューにより、MRP 計画生成を行う要素を利用できます。

オプション1: 予測保守により、MRPに需要を入力し、直接保守す

ることができます。MAPICS XAの予測管理(FCST)適用業務を導

入していない場合はこの機能を使用します。

予測/オーダーの検討: 画面上での予測の保守時に、(受注・

出荷管理(COM)適用業務が導入されており、インターフェース

が取られていれば)予測と顧客オーダーバックログの比較を行

うことができます。

• サービス部品や比較的、定常的な需要を示す品目など、その

他品目については、計画ランを行う場合、予測所要量として通

常、平均月間販売数量を使います。そのような場合、この表示

Page 16: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

画面を使用し、定期的に予測値と平均月間販売数量を比較で

きます。

大きいほうのカラムは、各予測期間ごとに予測値と顧客オーダ

ーを比較して値の大きい方を示し、その期間の予想販売需要を

表します。これにより、顧客オーダーが予測値を超えている期

間が分かります。この表示画面を使用すると、予測値を修正す

ることができます。

オプション 2:独立型需要の抜出により、受注・出棺管理(COM)

から MRP 所要量に顧客オーダーを抜き出すことができます。この

機能は MRP 計画ラン中に要求することもできます。

オプション 3:MLI 所要量対予測値/オーダーでは、基準レベル

品目 (MLI)スケジュールが入力され、保守されます。これにより、

販売予測値と顧客オーダーの合計で構成される基準レベル品目

(MLI)への現在の需要を、計画担当者が入力している所要量と比

較し、基準レベル品目 (MLI)を検討することができます。

この表示画面では、基準生産日程(MPS)で使用している MLI

計画担当者が作成した所要量を検討し、更新することができま

す。受注・出荷管理(COM)適用業務が導入されており、インター

フェースが取られていると顧客オーダー・バックログが、予測値

および計画担当者作成の基準レベル品目の所要量と共に画面

に表示されます。大きいほうの需要カラムは、予測/オーダーの

検討画面 (AMM451)と同様に、各予測期間ごとに予測値と顧客

オーダーを比較して値の大きい方を示し、その期間の予想販売

需要を表示します。予想在庫カラムは、使用可能在庫量から始

まり超過需要をマイナスし、(この画面には表示されていないオ

ープンオーダー、確定計画オーダー、計画オーダーからなる)

予想受入をプラスして将来の在庫状況を予想します。

表示画面の左側にある計画担当者作成の所要量は、資材所

要量計画へのインプットです(独立型需要)。計画対需要のカラ

ムは、計画担当者作成の所要量と予測より大きい需要との差

Page 17: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

の累積です。この適用業務は、既存スケジュールで予想需要

がカバーされるかどうかを迅速に計画担当者に伝達するため

関連部分をハイライトします。

オプション 4:品目所要量照会 - 親品目への所要量ペギングにより、現行の品目単位の資材計画に影響を及ぼす要因をすべて

確認することができます。

この表示画面は親品目を示します。親品目の計画オーダーと

確定計画オーダーは、構成品の所要量算定に使われています。

例えば、あるリリース・オーダーを三週間早めるよう勧告が生成

されたものの、そのオーダーの納品を一週間しか早められない

ことが判ったような場合、どの親品目や製品スケジュールが影

響を受けるか知るため、「親品目へのペギング」を使用します。

この計画を反映し、確定計画オーダーをセットできます。次の計

画ランではその組立品に関連する構成品への計画オーダーを

再調整します。

オプション 5:ワーク・ウイズ倉庫により、倉庫マスター情報の保

守を行います。このオプションにより、倉庫の追加、変更、削除を行

うことができます。オプション 5 により、「需要倉庫」を適切な「計画

倉庫」に接続できます。

計画/財務レポート

Page 18: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

計画/財務レポート・メニューにおいて、計画ランの過程で自動的に

印刷される報告書に加え、多様な報告書の出力を要求することが

できます。

所要量計画レポート

この報告書では、各品目の期間別資材計画の画面を使用し、全品

目、計画作成ランの対象となっている品目のみ、または、(勧告ア

クションに対応する)例外事項を持つ品目のみ等、要求した報告書

を印刷できます。従属型所要量のペギング情報も参照することが

できます。印刷時間を短縮するため、ある品目に対して印刷するペ

グ詳細の数の限定もできます。ある品目に対して要約されている

計画担当者全体を、ある計画担当者が 1 ページで参照できるよう

にするため、三組セットあるユーザ指定の「一組 20 の時間間隔」

のいずれかを利用して情報を要約します。計画作成ランの後や時

間経過後の要求により、報告書を自動的に印刷することもできます。

例えば、MLI 計画作成ランの間に、そのランの対象となっている全

品目の要約報告書を印刷できます。また、ある品目計画の詳細分

析を行う場合などは、ワークステーションで詳細情報を参照するこ

ともできます。ワークステーションを使用できない場合は、要求によ

り、詳細報告書を印刷できます。

Page 19: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

MLI 所要量対予測値/オーダーの報告書

この報告書は前述の画面と類似していますが、印刷ページの幅が

広いため、この報告書では、ペギングデータの他に受入の詳細情

報も印刷されます。この報告書は、生成プロセス中、または要求に

応じて印刷できます。

購買計画報告書

この報告書は、計画作成ラン中でも、また、時間経過後に要求によ

っても印刷できます。この報告書は購買活動に役立つものであり、

価格やスケジュール交渉、関連品目の発注、配送料の削減などに

利用できます。

補充オーダーを行う必要がある場合、このシステムでは、その仕入

先から購入している他の品目の情報も取り出せます。各品目の充

足されていない所要量は、ユーザ指定の 8 期間について要約でき

ます。数量が適切な場合、(トン、リッターなどの)購買単位に変換

され、それぞれの期間と仕入先に対する合計も印刷されます。

Page 20: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

例外順別のオーダー/スケジュール勧告

この報告書は例外事項の優先順位で並べられ、問題のある品目

に計画担当者の注意が向けられるようになっています。計画作成

ランで確認された各例外事項は、1 事項につき 1 行で印刷されま

す。

品目順のオーダー/スケジュール勧告

この報告書は上述のものと同じですが、品目別に並べられていま

す。これは個々の品目についての疑問が生じた場合、一般的な参

考資料として使用することができます。

キャッシュ・フロー報告書 ここに含まれる報告書は、基準計画スケジュールに入力された通

りに生産と販売が行われた場合に起こるキャッシュ・フローの将来

の予想を示します。財務状況がどうなるかを推測するため、売掛金

の経過期間を示すように調整できます。

Page 21: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

オーダー/スケジュールの発行と検討

「オーダーの発行と検討」メニューからは、オーダーを発行し、スケ

ジュールを立てることができるほか、オーダー発行の候補を調べ、

確認し、製造品目に必要な構成品の使用可能量をチェックすること

ができます。

品目の検討/承認 このメニューの最初の二つのオプションでは、基準レベル品目

(MLI)、または全品目を使って作業することができます。基本的に、

これらは計画担当者のために用意されているものですが、必要に

応じて他のユーザも直接、個々の品目にアクセスできます。また、

計画担当者は自分に割り当てられている全品目や、購買作業にお

いて最終処理を行う全購買品目に対し、MRP オーダー発行勧告の

一括承認も行うことができます。

検討/承認品目- オーダー/スケジュール状況

AMM622 表示画面は、アクションの必要な品目に対して、計画担当

者がオーダーを発行する時に使う「基本 MRP 表示画面」です。発

行するオーダーのジョブ番号や参照番号などの詳細を入力するた

めの補助表示画面もあります。この他のアクションには、以下のも

のがあります。

Page 22: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

この表示画面を使用し、計画オーダーの確定、計画オーダーや確

定計画オーダーの変更やキャンセル、構成品の使用可能量の確

認、保留中オーダーの発行なども実行できます。

検討/承認品目-構成品使用可能量のチェック この表示画面により、オーダーを発行する前にそのオーダーの資

材状況を検討できます。このアクションより、製造オーダーの発行

に先立ち、資材が使用可能であることを確認することができます。

このメニューのその他のオプションにより、実際にオーダーとスケジ

ュールを発行し、また、オプションとして、現場の書類を印刷するこ

ともできます。スケジュールの入力/保守オプションでは、この機

能を MAPICS XA のジャストインタイム型生産管理(REP)適用業務

で起動し、計画作成業務において、一つの分野から他の分野へ、

容易に画面移動できるようにしてあります。

SCREEN 1 OF 3

SCREEN 2 OF 3

Page 23: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

Page 24: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

要約 MAPICS XAのMRPにより、工場の構造を業務と生産計画作成システ

ムに統合します。ここでは、構築すべきものを決定されたものと確実に

調和させるツールが用意されています。MRP 適用業務は、MAPICS

XAの他の重要な適用業務モジュール、つまり部品表を扱う製品データ

管理(またはEPDM)、および品目使用可能性の現時点の状況を扱う

在庫管理と併せて、貴社の供給と当該レベル製造計画がスケジュー

ルと調和させることを保証します。MRPは最小の在庫投資レベルで顧

客を満足させることができます。

利便性

• • • • •

顧客サービスの改善

リリース発行の変更による工程管理の混乱を減少させる

在庫投資を減少させる

HOW MRP REDUCES INVENTORY

OP

OP

Demand for “P”

On Hand of “P”

Demand for “H”Dependent on Production of “P”

On Hand of “H”If order Point System

On Hand of “P”IF MRP System

Fairly Continuous Demand

Very Lumpy Demand

Replenishment order placed

Time Inventory not Required

QTY

FinishedProduct

Components

P

H A B

リードタイムを短縮する

資材の陳腐化のリスクを減少する

Page 25: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

• • • •

• •

• •

当初の計画納入期日より早い、前倒し納入を減少させ、その費用を減

らす

意志決定プロセスを改善する

製造の非効率性を減らす

資材不足による生産時間のロスを回避する

資材の目減りによる生産ボトルネックを減らす

フィーチャー 基準生産日程(MPS)と品目必要量を資材計画に変換します。これら

情報により、いつ、どれだけ、生産するかが判り、その結果顧客サービス

を向上しつつ、構成品在庫を最小化し、生産の非効率性を減少するこ

とができます。

以下のものを使い、基準生産日程計画を作成します。

⇒ 基準生産日程計画(MPSP)が導入されており、インターフェース

が取られている場合はMPSPを使用。

⇒ 計画担当者が入力した顧客オーダー、予測値、基準レベル品

目 (MLI)の必要量など。

計画情報のオンライン検討と更新をサポートします。 最長 5 年間の計画期間に対して、ユーザのコントロールできる発

行の実行が可能な「日単位の詳細必要量」が計画でき、また、計画

倉庫で調整されている 「オーダー勧告アクティビティに対する期間」

を検討できます。オーダー勧告アクティビティに対する計画倉庫で

テーラリングした、ユーザ管理の発行/検討期間内に、最長 5 年ま

での計画期間の日単位の詳細所要量を計画できます。

計画倉庫の数を限定しない資材計画の生成が可能な需要倉庫を、

計画倉庫に関連付けることができます。需要倉庫の顧客オーダー

を、計画作成のための必要量に変換できます。また、以下を含める

ことも可能です。 ⇒ 需要倉庫の中の品目在庫を計画作成に使用する。

⇒ オプションとして、ある倉庫在庫を連結から除外する。

現在有効な部品表、および、画部品表を資材計画に組み込みます。 計画作成に以下二つのモードを使用します。 ⇒ 全体計画の生成モード:全品目を計画する。

⇒ ネットチェンジ・モード:計画に影響する変更があった品目のみ

を計画し直す。

半組立品、構成品のそれぞれの合計所要量計算に、部品表を使

用します。 ある品目の必要量を、手持の所要可能量およびスケジュールされ

ている受入の合計と一致させます(または合計から差し引く)。これ

により、計画オーダーの追加、再スケジュール、キャンセル、オーダ

ーの発行が決まります。

Page 26: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

• •

予測管理(FCST)が導入されており、インターフェースが取られてい

ると、予測値を販売需要を満たす所要量に変換でき、手入力の労

力を削減できます。 また、標準製品オプションに対する必要量の決定に、計画パーセン

トも利用できます。 基準生産日程計画(MPSP)と受注・出荷管理(COM)適用業務が導

入されており、インターフェースが取られていると、フィーチャーやオ

プションを使い、品目に対する顧客オーダーにマッチした製造オー

ダーを発行することができます。 購買管理(PUR)が導入されており、インターフェースが取られている

と、計画オーダーをベースに購買請求伝票や購買オーダーを発行

することができます。 計画作成ランの間でも、また、時間経過後にでも、再計画の内容や、

オーダー/スケジュール勧告を印刷できます。(オーダー/スケジュ

ール勧告などの)例外事項を持つ品目のみ、再計画された品目の

み、または、全品目の詳細または所要量の印刷を選択できます。 工程管理の混乱を軽減するため、基準計画スケジュールの現場デ

ータ部分を凍結することがありますが、これには、確定計画オーダーを利用し、この適用業務で作成する通常のオーダー計画を無効

にすることができます。 必要とするオーダーまで遡り、資材所要量を追跡できます(ペギン

グ)。 ⇒ 追跡は、需要発生源まで溯ることができます。

12 ヶ月間の期間に対するプロジェクト資源所要量とキャッシュフロ

ー分析が可能です。 製造オーダーの発行承認の前段階で、構成品の使用可能量をチェ

ックすることができます(ステージングのシミュレーション)。 オーダー数量計画のために、何種類かのロットまとめルーチンから

選択できます。 ⇒ 期間供給方式

⇒ 個別方式によるオーダー数量

⇒ 固定(最小)数量以上個別方式

⇒ 固定数量方式

⇒ 期間平衡法(PPB)

最小、最大、複数オーダー数量係数がサポートされています。 ユーザ指定の、期間別引当の時間枠設定、または品目別の時間

枠の設定(現時点プラス品目リードタイム)が可能です。 標準固定リードタイム、または数量ベースのリードタイムを使用でき

ます。 検討済、または影響の少ない例外事項をスキップするため、計画

担当者別または品目別のデータを選択できます。

Page 27: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

• •

• •

• •

サービス部品所要量は自動的に伝達されます。 必要となるタイミングと資材所要量を、一層、調整するため、構成

品リードタイム調整を使用できます。 (バケットなしで)必要期日までの所要量を生成するか、または品目

コントロール(ユーザ・オプション)において、バケット所要量に調整

できます。 印刷/表示・オプションにより、品目所要量全体の概要を提示でき

ます。 オンラインまたは印刷により、計画担当者または例外コード順に配

列されたオーダー勧告を検討し、アクションの発行が可能です。 発行勧告が提示されたオーダーの一括発行もサポートしています。 計画担当者のアクションをベースとして、発行済オーダーの自動更

新が可能です。 (前の計画作成ラン以降に)検討の済んでいる勧告をスキップでき

ます。 計画ランの間でも行える、発行済購買オーダー、製造オーダーの

自動再スケジューリングをサポートしています。 購買、製造オーダーの納期をリアルタイムで変更できます。 オーダーの再スケジューリングは、オーダーを移動するユーザ定

義の最小日数をベースに、倉庫、品目、オーダーでコントロールさ

れています。 オーダーの再スケジューリングを自由裁量で行うコントロールを提

供しています。 ⇒ 出力のみ

⇒ 入力のみ

⇒ 両方

他の MAPICS XA 適用業務モジュールとの統合 FCST では、所要量を生成する品目需要予測値と予想を提供しま

す。COM では、所要量を生成する実際の顧客オーダーを提供しま

す。 COM では、オーダーの納期を決定するため、計画製造オーダーを

受け取ります。 KBC では、オーダー計画作成のため、カスタム資材仕様を提供し

ます。 COM では、資材計画のチェックのため、計画製造オーダーを受け

取ります。 MPSP では、基準日程計画品目への計画オーダーと確定計画オー

ダーを提供します。 MPSP では、生成された基準日程計画構成品の所要量を受け取り

ます。

Page 28: 資材所要量計画 (MRP) - mapics-support.commapics-support.com/GIM/6_MRP.pdfMaterial Requirements Planning MAPICS XA の資材所要量計画(MRP)適用業務には、工場で生産

Material Requirements Planning

• •

• •

• • •

IM では、在庫残高と製造オーダーの状況報告書を提供します。 IM では、計画製造オーダーと確定計画製造オーダーの勧告を受

け取ります。 REP では、生産日程計画の状況を提供します。 REP では、生産スケジューリングのため、品目所要量を受け取りま

す。 PDM では、部品表の保守とネットチェンジ計画を行います。 PUR では、購買オーダーの状況情報を提供します。 PUR では、購買請求伝票、保留、オープン購買オーダーの勧告を

受け取ります。

Infor XA, the now and future solution.