最新！Windows Azure Platformアプリケーション開発

最新！Windows Azure Platform

アプリケーション開発

VSUG フォーラムリーダー酒 井 達 明

Microsoft Regional Director

Microsoft MVP – Windows Azure

VSUG Day 2010 Winter

VSUG DAY 2010.12.11

アジェンダ

• Windows Azure Platform PDCアップデート

– Windows Azureの新機能

– SQL Azureの新機能

– AppFabricの新機能

• 新しいWindows Azure開発環境

– 新たなSDK

– 新たな管理ポータル

VSUG DAY 2010.12.11

Windows Azure Platform

PDCアップデート

VSUG DAY 2010.12.11

Windows Azure Platformの進化を振り返る

October

2008June

2010

November

2009

February

2010• Windows Azure CTP

アップデート

• 完全信頼モード, PHP,

Java, CDN 等サポートCTP

• VM Role, Sydney, 価格体系& SLA発表

• “Dallas” CTP

• Windows Azure

アップデート

• .NET Framework 4

• OS バージョニング

• CDN

• SQL Azure アップデート

• 50GB データベース

• 空間データサポート

• DAC サポート

Windows Azure Platform

商用サービス開始

• Windows Azure Platform発表

• Windows Azure 1st.CTP開始

SQL Azure RDB

アナウンス

March

2009

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Windows Azureの新機能

Platform のエンハンス

• Windows Azure VMロール

• Role エンハンス

• Admin モード, タスクのスタートアップ

• Full-IIS サポート

• Extra Small インスタンス

Windows Azure Connect

• ハイブリッド型アプリケーション向けのオンプレミスリソースへのアクセス

• ドメイン参加VMのサポート

• 開発を容易にするためのロールインスタンスへの直接接続

• 既存のリモート管理ツールの利用

開発者 / IT Pro 体験の改善

• 新しい Windows Azure Platform 管理ポータル

• 管理用に複数ユーザと役割(ロール)を提供

• リモートデスクトップ

• 開発ツールの改善

• PHP 開発

• Marketplace

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VM(Virtual Machine) ロール

Windows Azure上で既存のアプリケーションをより柔軟に実行するためのプラットフォームと充実した管理機能を提供するための環境

• 開発者はフルコントロールのOSイメージを手にできる

• 自身でカスタマイズしたWindows Server 2008 R2

Enterpriseのイメージをアップロード可能

• オペレータはロールのリブート、イメージ再作成、リモートデスクトップ接続が可能

• サービスモデルのエンハンスを含むサービスの自動管理は機続きVMロールでも利用可能

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Roleのエンハンス

• Guest OS 2.0（Windows Server 2008 R2 & IIS 7.5）

• 管理者アクセス: Roleインスタンスへの完全な管理機能の提供

• リブート・再イメージングのサポート: 容易な再起動 & 再イメージングの提供

• リモートデスクトップ: すべての種類のRoleに対するリモートデスクトップ接続の提供

• ネットワークモデリング

– 既知ポートの利用: 既存アプリケーションをWindows Azureへ容易に展開

– ポートの範囲指定: インバウンドの交通整理用 (最大5ポート)

– ロードバランサ:デバッグ時にインスタンスをon/offして負荷分散

– ネットワークフィルタ: サービスのロール間におけるトラフィックのフィルタリング

• 自動化の改善

– タスクの起動: ロールの構成や実行準備などの機能をスクリプトなどで自動化

– Roleプラグイン: サービス構成のための各種プラグイン(リモートデスクトップ、仮想ネットワーク、診断など)を容易に含めることが可能

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Full-IIS サポート

• 複数のWebサイトとアプリケーションの公開

• Developmentファブリックによるローカル環境における反復的開発の改善

• Web発行及びIISマネージャーによる反復的なクラウド開発

• ネイティブモジュールを含むホストレベルの構成

– 今まで利用できなかった機能(クラッシックASPなど)

のホスティングが可能

– COM+コンポーネントも利用可能

• Windows Azure自動管理サービスが更新

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New: Extra Small バーチャルマシン

• 小規模Web アプリケーション向け

• さらに大きなVMインスタンスと混在

サイズ CPU メモリ 内部ストレージ

I/O 性能 価格

Extra Small 1.0 GHz 768 MB 20 GB 低 \4.9/時間

Small 1.6 GHz 1.7 GB 225 GB 中 ¥11.76/時間

Medium 2 x 1.6 GHz 3.5 GB 490 GB 高 ¥23.52/時間

Large 4 x 1.6 GHz 7 GB 1000 GB 高 ¥47.04/時間

Extra Large 8 x 1.6 GHz 14 GB 2040 GB 高 ¥94.08/時間

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Windows Azure Marketplace

開発者 & ITプロ向けに、コンポーネント、サービス、トレーニングなどを共有、発見、購入、販売するためのマーケットプレース• 顧客向け:

– 技術ソリューション(アプリケーション、コンポーネントなど)と同様にプロフェッショナルサービス(コンサルティングや受託開発など)がワンストップで検索可能

– ソリューションに関する学習や試用方法、デモなどに迅速にアクセス可能であるとともに、ベンダへの直接的なコンタクトを実現

– 評価やレビューを通じて、マーケットプレース内のソリューションに対するフィードバック機能を提供

• 販売者向け:

– 顧客や開発は向けに自分たちの製品をプロモーションするための場を提供

– 提供サービスの一覧の管理やビジネスアナリスト向けにオンラインダッシュボードを提供

– アプリケーションやコンポーネントをアップロードすることで、マーケットプレース上で配布

– 最初のリリースでは、マーケットプレースは主に販売促進用。

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Windows Azure Connect

• オンプレミス – クラウド間のセキュアなネットワーク接続を確保– 標準的IPプロトコルをサポート

• オンプレミスサービスに対してハイブリッド型アクセスを提供

• Windows Azureアプリのリモート管理を実現

• 簡単なセットアップと管理– Windows Azureサービスモデルと統

合

– Web, WorkerおよびVM ロールをサポート 企業システム

Windows Azure

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Windows Azure Connect

• Connectを利用する場面:

– エンタープライズリソースの利用:オンプレミスのエンタープライズリソースをインターネットアクセス用に再設計することなくWindows Azureアプリケーションから直接接続することができる

– ドメインへの参加: Windows Azure アプリケーションをオンプレミスのADドメインに参加させることが可能に。既存のADアカウントやグループに基づいたアクセス制御も可能

– 開発時に利用: Windows Azureインスタンスが開発用のコンピュータに直接接続させることで、構成やデバッグに好みのツールを利用することが可能

– リモート管理Remote Administration: 既存のツールを用いて直接リモートでWindows Azureインスタンスを管理

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SQL Azureの新機能

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SQL Azure Reporting CTP

Web Role

Reporting

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SQL Azure Data Sync CTP2

• 柔軟なスケーリング– 要求に応じてサービススケールを拡張

• コードレスな同期の構成– 簡単にデータの同期を定義

• スケジュール同期– データ同期の頻度を選択

• 競合の処理– 同一データが複数の場所で変更された場

合の問題を処理

• ロギングとモニタリング– データを追跡し、潜在的な問題を監視す

るための管理機能

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AppFabric Services

抽象度を上げ複雑性を排除したクラウド開発を実現するための、オープンかつ相互運用性の高いサービスを提供。

AppFabric Services

CachingService

BusAccess Control Integration

Composite App (WF,

WCF)

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Service Busの追加機能

• リスナーロードバランシング

• セッション多重化

• 管理機能の強化

• 高信頼メッセージバッファ

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リスナーロードバランシング

Service Bus

Sender

Listener

Listener

<ConnectionPoint>…</ ConnectionPoint >

Sender

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セッション多重化

<ConnectionPoint>…</ ConnectionPoint >

CC

送信者リスナー

Service Bus<ConnectionPoint>…</ ConnectionPoint >

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高信頼メッセージバッファ

SB

提供者In-Memory

利用者

現行

Labs高信頼・再配置可能なストレー

ジ

2MB

100

MB

バッファ容量 メッセージ

60KB

256

KB

ストレージ

より高信頼、より大容量、より大きなメッセージ

有効期限

10分

無期限

REST/HTTP

SOAP/TCP

・・・

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Windows Azure AppFabric Caching

• Windows Azure上で実行されるアプリケーション向けの分散メモリキャッシュ

– Windows Azureアプリケーションの近くにあるインメモリキャッシュ

– 簡単な管理

– Windows Server AppFabricキャッシュ機能がベース

• ベネフィット

– 高スループットかつ待ち時間の少ないハイスケーラビリティなキャッシング

– 必要に応じ動的に容量追加が可能

– エンドユーザはキャッシュの構成、配置、管理を気にしなくて良い

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キャッシュの利用場面の例

• セッション状態の維持

– 安全かつ高速にAzure上でSessionオブジェクトを利用

– マルチインスタンス実行時には必須の機能

• マネージドオブジェクトの保存

– シリアライズ可能なオブジェクトをキャッシュ可能

• データのキャッシュ

– クエリ結果やストレージの内容をキャッシュ可能

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AppFabric ロードマップ

CTP

Caching

PDC109/16

CTP

Access Control enhancements

CTP

Service Bus enhancements

H1 2011

General Availability

Caching

CTP

Composite App

General Availability

Access Control

Release

Service Bus enhancements

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新しいWindows Azureの開発環境

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Windows Azure SDK 1.3

• 名前が変更されました– Development Fabric → Compute Emulator

– Development Storage → Storage Emulator

• 再デプロイなしでコンテンツのアップデートが可能に

• デプロイされたアプリケーションへのリモートデスクトップ接続のサポート– 本当に「Windows」でした

• VM Roleの追加および構成を容易に実現– Web RoleやWorker Roleを追加するように可能

• Windows Azure Connect接続の設定

• Virtual Networkの構成によりConnectを利用可能に

• ※VS ToolsはVS2010用のみ提供

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Windows Azure SDK 1.3

• その他のエンハンス– 性能の改善：F5アクションが速くなりました!

– Diagnostics の利用と構成が可能に

– Web Roleの複数Input エンドポイントのサポート

– RIA ビジネスアプリケーションテンプレートの提供（別途提供予定）

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Full IISサポートによる変更

• Webロールの挙動が変わりました

– StorageClient API利用の際は要注意!!

– SetConfigurationSettingPublisherの定義• WebRole.cs( or .vb)に記述しても正しく動作しない

• FromConfigurationSetting実行直前、以下のように定義

CloudStorageAccount.SetConfigurationSettingPublisher((configName, configSetter) =>

{

string connectionString;

if (RoleEnvironment.IsAvailable)

{

connectionString = RoleEnvironment.GetConfigurationSettingValue(configName);

}

else

{

connectionString = ConfigurationManager.AppSettings[configName];

}

configSetter(connectionString);

});

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Full IISサポートによる変更

• ステップインデバッグ時の注意事項

– 90秒後にデバッグプロセスがデタッチされることがある

– IISアプリケーションプールのDefaultAppPool設定変更で回避可能

• Ping最大応答時間(秒)を長くすることで回避

• CloudDrive生成の問題

– WebRoleでCloudDriveを利用する際、InitializeCacheに失敗することがある

• Worker Roleでは同現象は発生していない

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PHP 開発機能の改善

• Windows Azure Companion (新機能！) (現在はCTP)

– Windows AzureへのPHPプラットフォームおよびアプリケーションのインストールや構成をシームレスに実現するためのツール

• 既存ツールのアップデート:

– Windows Azure Tools for Eclipse for PHP (v2.0)

– Windows Azure Command Line Tools for PHP (v2.0)

PHP開発者のためのコマンドラインツール。PHPベースのアプリケーションパッケージ作成やWindows Azureへのデプロイを実現

– Windows Azure SDK for PHP version 2.0 (v2.0)

Windows Azureの新機能をPHPプラットフォームでも利用可能

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まとめ

• Windows Azure Platformの新機能

– VM Role、リモートデスクトップ接続、Connect…

– SQL Azure Reporting、新しいData Sync

– AppFabric ServiceBusエンハンス、分散キャッシュ

• 新たな開発環境

– SDK 1.3

– PHP開発環境

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参考資料・サイト

• Microsoft PDCセッション資料– http://www.microsoftpdc.com/

• Windows Azure Developer Center– http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/default.aspx

• Japan Windows Azure User Group(JAZUG)– http://jazug.groups.live.com/

• Tatsuakisakai .NET– http://tatsuakisakai.net/

@tatsuakisakai