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It’s our research 読書会 UXAnalytics Lab主催 2014/5/11(土) 13:00~ 千代田区図書館 本書に登場するケーススタディを分担して読み、整 理して、みんなに共有。日頃の仕事にどのように活 かせられるか、議論する会。 http://www.amazon.co.jp/dp/0123851300
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UX Book club - It's our research

Jul 02, 2015

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Design

Soyeon Lee

Presentation for a book club. The book is "It's our research" by Tomer Sharon. It introduces many case studies that any UXer will face in there everyday work.
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Transcript
Page 1: UX Book club - It's our research

It’s our research 読書会

UXAnalytics Lab主催

2014/5/11(土) 13:00~

千代田区図書館

本書に登場するケーススタディを分担して読み、整理して、みんなに共有。日頃の仕事にどのように活かせられるか、議論する会。

http://www.amazon.co.jp/dp/0123851300

Page 2: UX Book club - It's our research

Case Studies

Chapter Author Title Country Page

1 Gerry Gaffney Negotiating constraints Austrailia 13

1 Moshe Ingel What about the answers? Israel 14

1 Hiroshi Ushioda,Susumu Kuriyama,Reva Hamon

Choosing the right design United States 15

1 Gregg Almquist Persuading large companies that five is enough

Japan 18

1 Michael Summers Managing focus, scope, and participation United States 20

Page 3: UX Book club - It's our research

制約によってUsabilityの悪いプロダクトになってしまいそうなとき、いかに交渉を行うか

制約1

制約2

制約3

???

Negotiating Constraints

Page 4: UX Book club - It's our research

制約

• FAXで送れて(faxable)、正確に2ページ(precisely two pages long)でフォームを作り直してほしいという依頼を受けた

• 更に、このフォームはデータ入力システムとマッチしていないといけないという要求もあった

Page 5: UX Book club - It's our research

交渉

• 制約の理由を調べるなぜFAXで送れる必要があるか?:過去コピーやFAXをたくさん使ったから → 最近はコピーやFAXをそこまで使わないということで優先度を下げたなぜ2ページにする必要があるか?:複雑になるとユーザが混乱しそうだから → 本当に2ページにすることはユーザにとって良いことなのか?を検証することにした

• 早い段階のユーザテスト6ページでドラフトを作ってUsability testingを行うと、使い勝手が前より良いという回答が得られ、失敗率も下がった

• 議論ユーザビリティとデータ入力システムとのマッチはどっちが重要なのかをクライアントと議論した結果、ユーザビリティを優先すべきという結論が出た

Page 6: UX Book club - It's our research

クライアントの独断よる制約を減らすためには、良く理由付けされた、オープンな議論(Well-reasoned open discussion with client)が必要

結論

Page 7: UX Book club - It's our research

医療機器の評価のための質問を作成する際、4point-scaleにするか、それとも9point-scaleにするかについてMarketing DepartmentとUsability

Expertで対峙した話

Q : ~~~~~~~~~~~~~~?

A : 1 2 3 4

Q : ~~~~~~~~~~~~~~?

A : 1 2 3 4 5 6 7 8 9

What About the Answers?

Page 8: UX Book club - It's our research

Marketing Departmentの主張

1. FDAの基準により、いつも4point-scaleの質問を用意してきたので、今回もそのようにすべき

2. 9つは選択肢が多すぎてユーザが混乱する可能性がある

→ 結局、Marketing Departmentの主張に従って、機器の評価を開始した

Page 9: UX Book club - It's our research

いざ評価してみると…

2.5, 3.5, 5のようなスコアで解答するお医者さんが多かった。明らかに、4は選択肢が少なすぎたのである。

→ Marketing側も4は少なすぎであることに同意。結局7pointになった。

Page 10: UX Book club - It's our research

デザインの早い段階でラフなプロトタイプを作成し、ユーザテストを行うことで、クライアントを納得させることができた話

Choosing the Right Design

Page 11: UX Book club - It's our research

デザインにうるさいクライアント

デザインの全てのステップにおいてたくさんの意見を言ってきて、度々デザインチームと衝突

新しく作るプロダクトのデザイン方針として

1. 伝統的な感じ(The Traditional)

2. モヤモヤ(The Fuzzy)

3. 要点だけ(The Get to the Point)

の三つの候補があったが、クライアントは1.にしてほしいと主張

Page 12: UX Book club - It's our research

Early prototypes and tests

三つのデザインパターンをペーパーやBalsamiqを使ったWireframeで用意し、テストを行うと、3. 要点だけが最も効果的であることが分かった。

Balsamiq Mockups

http://balsamiq.com/products/mockups/

Page 13: UX Book club - It's our research

効果

デザインの早い段階から新しいデザイン方針(3.要点だけ)が根拠のあるものであることをクライアントに納得してもらうことができて、対立することも少なくなった

Page 14: UX Book club - It's our research

Persuading Large Companies that Five Is Enough

ユーザテストの被験者が5人というのは少なくないか?と指摘される

それに対して、5人で充分であることをどう説得するか?

Page 15: UX Book club - It's our research

実際、5人で足りる

統計的に、30%以上のユーザに影響を及ぼす問題を5人のテストで発見できる。それからは被験者を増やしても5~10%程度のユーザに影響するマイナーな問題しか発見できなくなる

UXリサーチの権威、Jacob Nielsenの5人が最適であると言っている。テスターを増やしたい場合は5人×3回のように5人単位で回数を増やすべきと主張している

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大企業を説得する

量を優先したテスト(Quantitative research, モデレータなし)と、質を優先したテスト(Qualitative

research)を合わせて提供してみた

→ バジェットはかさんでしまったものの、クライアントは大変満足し、両方のテストを並行することにした

Page 17: UX Book club - It's our research

Managing Focus, Scope, and Participation

QAテスターが見つけてくれる問題はとてもレアなものだったりする。メジャーな問題にフォーカスすることが重要。

Page 18: UX Book club - It's our research

Cross-functional teamのメリット

Digital consumer tax productsに関わっていたときの話。既存のフィーチャーの改善、新しいフィーチャーの導入において、様々な組織から人が集められていた

→ 多様な視点から商品の検討ができ、デザインだけではなくて開発の側面からも意見を言ってもらいダイナミックなチーム作りができた

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QAテスターが見つけた問題をどうするか

あらゆるTaxのシナリオに詳しい専門家たちなので、レアケースにまで考えが及ぶ。数年に一度起きるか起きないかのシナリオを指摘された。

→ 全ての問題をこの粒度で扱うと開発が間に合わないと判断、トレードオフと選択と集中によりチームの中のコミュニケーションを円滑に進めることができた

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Discussions

- とにかく早い段階でデザイン方針を確認- 早い段階でユーザテストを行って、フィー

ドバック- クライアントが要求する制約は、なぜ必要

なのか確認。根拠が弱く、Usabilityに悪い影響を及ぼすのであればその制限をなくす努力をする

- なかなか納得しない難しいクライアントを相手には代案(Alternative)を提供してみる

- 問題を優先度付けし、メジャーな問題にフォーカス。問題を出し切るという風に思わない方が良い。

- トレードオフ関係を意識する(e.g. バジェットvsクオリティ)

これくらいラフでもどんどん出し

ちゃう