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GRAND FRONT OSAKA グランフロント大阪 「グランフロント大阪」から新しい大阪のまちづくりが始まる JR 大阪駅北側に広がる梅田貨物駅跡地「うめきた」総面積約 24ha のうち、 東側約 7ha を占める先行開発区域で開発が進められてきた 「グランフロント大阪」が 2013 年 4 月に、まちびらきを迎えた。10,000m 2 広大な「うめきた広場」と、ターミナル立地としては国内最大級の商業施設、 オフィスビル、ホテル、分譲マンション、4 棟の高層ビルからなる大規模複合開発。 商業施設はうめきた広場・南館・北館に分かれており、北館には中核施設となる 「ナレッジキャピタル」も設けられている。通称北ヤードと呼ばれてきた 「うめきた」の開発にあたっては、産・学・官の連携により整備方針を検討。 それに沿って道路などの都市基盤が整備されるとともに、 開発事業者により「グランフロント大阪」の建設が進められた。 TOPICS 01 グランフロント大阪 02 クルーズトレイン 「ななつ星 in 九州」 03 東日本大震災からの復興 34 | Lighting Style Vol.8
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Jul 05, 2020

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Page 1: TOPICS 01 TOPICS 開発事業者により「グランフロ …TOPICS 01 GRAND FRONT OSAKA グランフロント大阪 「グランフロント大阪」から新しい大阪のまちづくりが始まる

TOPICS 01GRAND FRONT OSAKAグランフロント大阪

「グランフロント大阪」から新しい大阪のまちづくりが始まるJR 大阪駅北側に広がる梅田貨物駅跡地「うめきた」総面積約 24ha のうち、東側約 7ha を占める先行開発区域で開発が進められてきた「グランフロント大阪」が 2013 年 4 月に、まちびらきを迎えた。10,000m2 の広大な「うめきた広場」と、ターミナル立地としては国内最大級の商業施設、オフィスビル、ホテル、分譲マンション、4棟の高層ビルからなる大規模複合開発。商業施設はうめきた広場・南館・北館に分かれており、北館には中核施設となる「ナレッジキャピタル」も設けられている。通称北ヤードと呼ばれてきた「うめきた」の開発にあたっては、産・学・官の連携により整備方針を検討。それに沿って道路などの都市基盤が整備されるとともに、開発事業者により「グランフロント大阪」の建設が進められた。

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01 グランフロント大阪

02 クルーズトレイン   「ななつ星 in 九州」

03 東日本大震災からの復興

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■物件概要まちびらき:2013 年 4 月所在地:大阪府大阪市施主:NTT 都市開発株式会社、株式会社大林組、オリックス不動産株式会社、   関電不動産株式会社、新日鉄興和不動産株式会社、積水ハウス株式会社、   株式会社竹中工務店、東京建物株式会社、日本土地建物株式会社、   阪急電鉄株式会社、三井住友信託銀行株式会社、三菱地所株式会社設計監理:株式会社日建設計、株式会社三菱地所設計、株式会社NTT ファシリティーズ     (実施設計は上記に加え、株式会社大林組、株式会社竹中工務店)施工:株式会社大林組、株式会社竹中工務店うめきた広場デザイン監修:安藤忠雄建築研究所

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うめきた広場 ~南館・タワーAUmekita Plaza ~ Tower A

南館・タワー Aとうめきた広場のライトアップタワーの外壁面にはエアインテーク(大型外気取入口)を設置。大規模な自然換気システムを実現している。夜間はこれを超狭角投光器で象徴的にライトアップし、タワー Aの夜景を特徴づけている。また、低層部の上部をライトアップすることにより南館、北館の低層階で統一されたスカイラインを明確にしている。うめきた広場にはコンパクトなLED地中埋込器具をグリッド状に配置し、広場が光で包まれ広がりのある空間を演出している。

グランフロント大阪をつらぬく「創造のみち」の玄関口「創造のみち」のシンボル的存在、南館の「ウィッシュボーン」を囲む吹き抜け空間。特徴的なフォルムを浮かび上がらせるため、ウォッシュダウン照明(LED ダウンライト)や LED 床埋込アッパーライトを設置している。吹き抜け空間の天井面は、ブリッジに設置したフルカラーLED 演出用照明器具でライトアップ。季節やイベントなど、時の移ろいや賑わいをやわらかく演出している。

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ウィッシュボーン

うめきたSHIP

オーナーズタワー

タワー C

タワーBタワー A

JR大阪駅

阪急梅田駅方面

南館テラスガーデン

ザ・ガーデン

うめきた広場

せせらぎのみち

いちょう並木

けやき並木

創造のみち創造のみち

創造のみち

ナレッジプラザ

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北館 南館

創造のみちJR 大阪駅 2階デッキからグランフロント大阪の南館、北館の内部を縦貫するのが「創造のみち」。両館の間に掛けられたブリッジを経て、ナレッジプラザの吹き抜け空間へとつながる。メイン動線である 2階レベルでは建築化照明によるライン光が来訪者を導く。1階はキューブ型の装飾照明を空間のアクセントとしている。

オフィスロビーライトアップされた屋上庭園を借景にした、落ち着きと品位を感じさせるオフィスロビー。

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タワー B ~ナレッジプラザTower B ~ Knowledge Plaza

「コーナー・ボイド」のライトアップタワーBのコーナー部分はガラスで構成した「コーナー・ボイド」として、オフィスフロアの自然換気システムにおける重力排気塔となっている。夜は L字型の梁がライトアップされ、タワーをスマートに見せる。

オフィスロビー天井のスリットにダウンライトを納め、部分的に間接照明でアクセントをつくることで、オフィスロビーに相応しいすっきりと落ち着いた空間となっている。

オフィスエントランス建築壁面やエレベータの乗口等、グレアレスダウンライトによるポイントを絞った照明でメリハリをつけ、内装と調和したグレード感のある空間としている。

オフィスのシステム天井照明タワーA、B、Cで共通仕様の 600 角グリッド用器具が採用されている。明るさセンサによる一定照度制御で省エネを図っている。

創造のみち南館からナレッジプラザへとつながる部分は、天井面に照明器具を配置せず、各階層の縁やブリッジに設置されたユニバーサルダウンライトや光天井で必要な明るさを確保している。天井への間接照明とエスカレータには RGB 演出用 LED を設置し、季節やイベントに応じた演出を行う。

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巨大アトリウムを擁するナレッジキャピタル南館、北館に設けられたオフィスに加え、ビジネス面で注目されているのがナレッジキャピタル。さまざまな企業や、研究者、クリエーターなど、多様な人びとが交わり、新たなビジネスや知的価値を創出し発信するために計画された中核複合施設。北館の低層部に位置し、中央には7層吹き抜けのナレッ

ジプラザが配置されている。また、コンベンションセンターをはじめ、ナレッジキャピタルの研究成果や活動が体感できる交流施設や体験型ショールーム、劇場や会員制サロンなども備える。トップライトから自然光が降り注ぐナレッジプラザではイベントなどにも利用されることを想定し、トップライトのトラスにRGB演出用 LED照明器具が設置されている。

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