エ ネ ル ギ ー 分 散 型 蛍 光 X 線 分 析 装 置 に よ る 各 種 金 属 試 料 の 非 破 壊 迅 速 元 素 分 析 分 析 事 例 1 . SUSね じ の 迅 速 元 素 分 析 蛍光X線分析は非 破 壊 での迅 速 元 素 分 析 が可能です。 試料をそのまま分析・回収できることから、製品・部品の品 種 確 認 ・ 品 質 管 理 に活用されています。 S U S ね じ 頭 部 S U S ね じ 軸 部 化 学 分 析 定 量 値 ※ 2 ( % ) 元 素 蛍 光 X 線 定 量 値 ( % ) N = 5 平 均 繰 返 し 精 度 ( % ) 変 動 係 数 ( % ) 蛍 光 X 線 定 量 値 ( % ) N = 5 平 均 繰 返 し 精 度 ( % ) 変 動 係 数 ( % ) C r 1 8 . 4 0.064 0.35 1 7 . 6 0.084 0.47 1 8 . 1 9 N i 8 . 7 0 0.054 0.62 9 . 2 3 0.119 1.29 8 . 7 3 C u 2 . 3 7 0.011 0.46 2 . 4 7 0.037 1.50 2 . 5 2 M n 2 . 1 1 0.025 1.18 1 . 9 6 0.039 1.99 1 . 8 8 S i 0 . 4 5 0.019 4.22 0 . 3 7 0.039 10.5 0 . 2 7 M o 0 . 3 1 0.003 0.97 0 . 3 0 0.003 1.00 0 . 2 4 V 0 . 1 5 0.006 4.00 0 . 1 6 0.039 24.4 0 . 1 2 P 0 . 0 6 0.002 3.33 0 . 0 9 0.012 13.3 0 . 0 3 N b 0 . 0 3 0.002 6.67 0 . 0 2 0.001 5.00 0 . 0 2 ねじ頭部のように測 定 面 が 平 坦 な 場 合 、 繰返し精度の良い(変動係数が数%程度)の 分析が可能です。 蛍 光 X線 分 析 で は 、 平 坦 な 測 定 面 の 試 料 形 状 で あ る の こ と が 理 想 的 で す 。 一方、ねじ軸部のように測定面が曲 面 か つ 凹 凸 が あ る 場 合 ※ 1 でも分 析 可 能 ですが、 平坦な場合よりは繰り返し精度は悪くなります。 S U S ね じ 頭 部 軸 部 表1.SUSねじのエネルギー分散型蛍光X線分析結果 SUSねじの迅速元素分析を、エネルギー分散型蛍光X線を用いて行いました。 蛍光X線分析はFP(ファンダメンタルパラメーター)法、化学分析はICP発光分析法での定量 値です。化 学 分 析 定 量 値 と 近 似 し た 良 好 な 結 果 が 得 ら れ ま し た 。 (分析結果は表1) ※2 化学分析はSUSねじ頭部+軸部込でサンプリングを実施し、定量した値です。 ※1 試料加工可能な場合、測定面を平坦に加工して測定します。 *蛍光X線分析の詳細はNSST report 「エネルギー分散型蛍光X線分析による非破壊迅速元素分析 Part1」 グリーン調達に関しては、NSST report「エネルギー分散型蛍光X線分析装置によるグリーン調達を背景としたスクリーニング」 粉体試料に関しては、NSST report「少量粉体試料の蛍光X線分析」をご覧ください。 No.HRM-1219-1 Technical Report お問合せはこちら 技術のお問合せ先:瀬戸内事業所 材料営業部 TEL:079-236-0041 FAX:079-236-1501