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WilComm/400 Ver.8.03 & WilComm 4.8 Spreadsheet Builder 操作ガイド SSB051 (Last Update : 2017/02/02) Copyright 2017. 株式会社フェアディンカム
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Spreadsheet Builder 操作ガイドSpreadsheet Builder 操作ガイド 2 本解説書は、Spreadsheet Builderの使用方法やその設定方法について解説しています。

Apr 25, 2020

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Page 1: Spreadsheet Builder 操作ガイドSpreadsheet Builder 操作ガイド 2 本解説書は、Spreadsheet Builderの使用方法やその設定方法について解説しています。

WilComm/400 Ver.8.03 & WilComm 4.8

Spreadsheet Builder

操作ガイド

SSB051 (Last Update : 2017/02/02)

Copyright 2017.

株式会社フェアディンカム

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Spreadsheet Builder 操作ガイド

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本解説書は、Spreadsheet Builderの使用方法やその設定方法について解説しています。

Spreadsheet Builder はウィルコムのアプリケーションの 1つであり、容易にスプールデータを基に XLS(エ

クセルフォーマット)あるいはCSV(カンマ区切り)のデータを作成するための定義を設定するアプリケーションで

す。

設定された定義をもとに、E メールによるエクセルファイルの配布(WilMail)、あるいは、指定したフォルダーへ

のエクセルファイル保管(WilFile)が可能になります。

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目 次

1. Spreadsheet Builderの概念 4

2. 前提条件 4

3. Spreadsheet Builderの事前準備 4

4. フィールドマッパーの定義 5

5. Spreadsheet Builderの定義 8

6. Excel ファイル(テンプレート)の定義 17

7. Distribution Wizardの定義 18

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1.Spreadsheet Builderの概念

Spreadsheet Builder はホストのスプールファイルから XLS(Excel)ファイルまたは CSV ファイルを作

成し、WilCommのメール機能やファイル保管機能にてメール配信やファイル保管を実現します。

Spreadsheet Builderの設定手順は、

① フィールドマッパーを使用して、ホストのスプールファイルから抽出するデータを指定します。

② Spreadsheet Builder を使用して、データのフィルターの設定や XLS または CSV のどちらを作成

するか指定します。

③ Distribution Wizard を使用して、メール送信またはファイル保管の設定、使用されるテンプレート

(Excel)を指定します。

2.前提条件

原則として1スプールファイルを1つの XLS ファイルまたは CSV ファイルへ変換するようにします。

1スプールから複数の XLS ファイルまたは CSV ファイルを作成する場合、フィルター機能が意図した

通りの動作にならない場合があります。(例えば Auto Duplicateなど)

※フィルター機能は WiComm Serverで実行されますので、この時点でファイルが分割して作成されるか

WilComm Serverは分かりませんので、1つのファイルになる事を前提として処理になります。

3.Spreadsheet Builderの事前準備

Spreadsheet Builderを使用する場合は必ずサンプル・スプールファイルが必要です。

Spreadsheet Builderを定義する前にサンプル・スプールファイルを作成してください。

サンプル・スプールファイルの作成方法はマニュアル「サンプル・スプール・ファイルの作成」を参照してくだ

さい。

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4.フィールドマッパーの定義

ホストのスプールファイルから抽出するデータ領域を設定します。

① フィールドマッパーを起動します。

② [ファイル]-[新規作成]または新規作成アイコンを実行します。

③ [フィールド マップの作業領域]-[サンプル データを使用]-[使用するフォーム]を指定します。

必ず<No Form>を選択

します。

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④ 抽出するデータ領域を選択します。

マウスをドラッグして

範囲指定

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⑤ インデックス名に名前を入力し、[OK]を押します。

注意:インデックス名には漢字カナは指定できません。必ず英数文字で指定します。また、インデック

ス名の先頭2桁が英字の場合、エクセルのセル名と合致してしまい、Spreadsheet

Builderを実行した際、エラーになるケースがあります。

このため、インデックス名には名称の先頭1文字に「@」マークなどの文字を指定する事をお

薦めします。

⑥ 上記⑤の作業を繰り返し、必要なデータ領域を選択します。

⑦ 全ての選択が終了したら、[ファイル]-[名前を付けて保存]を実行して定義

ファイルを保管します。

注意:保管ファイル名に「漢字カナ」を指定すると Spreadsheet Builder を実行した際、エラーに

なるケースがあります。

また、算術演算子「-」(マイナス記号、ハイフン)を使用した場合も、Spreadsheet

Builder を実行した際、エラーになるケースがありますので、上記文字は指定しない事をお

薦めします。

これでフィールドマッパーの定義は終了です。

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5.Spreadsheet Builderの定義

① Spreadsheet Builderを起動します。

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② [ファイル]-[新規作成]または新規作成アイコンを実行します。

③ [フィールドマップ]に先に定義したフィールドマップを指定し、[サンプルファイル]にはフィールドマッパーで使し

たサンプル・スプールファイルを指定し、[OK]を押します。[フィルター]は改めて定義するので、ここでは

設定はしません。

[出力ファイルタイプ]には出力されるファイル形式を選択します。XLS を指定する事によって Excel 形式

のファイルを出力する事が可能になります。

[出力ファイルタイプ]を XLSまたは CSVのどちらを指定しても以降の設定作業は同じです。

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④ サンプル・スプールファイルからデータの取り込み確認を行います。

[はい]を押します。

[エクセルを生成]

アイコンを押し

ます。

[フィールドマップ]と同じ名前で拡張子は wxtが自動でセットされます。

注意:保管ファイル名に「漢字カナ」を指定するとSpreadsheet Builder

を実行した際、エラーになるケースがあります。

また、算術演算子「-」(マイナス記号、ハイフン)を使用した場合も、

Spreadsheet Builderを実行した際、エラーになるケースがありますの

で、上記文字は指定しない事をお薦めします。

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[OK]を押します。

データが取り込まれている事を確認してください!!

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⑤ 必要がある場合はフィルターを定義します。フィルターの定義は[フィルターの設定]

アイコンを実行します。

必要なフィルター機能にチェックします。チェック完了後に[OK]を押します。

フィルターの機能説明は次ページ以降を参照してください。

フィルターを設定し、上記⑤を繰り返すことにより、フィルター設定の検証を行う事ができます。

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【フィルターの説明】

<<Auto Duplicate>>

自動で文字列を複写します。

例)

フィルターのチェックをしない時

フィルターのチェックをした時

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<<Negative Repositioning>> マイナス記号の位置を自動で変更します。但しユーザー定義の場合はこのオプションでは対応できないので、

予め帳票の修正を行うことをお勧めします。

例)

フィルターのチェックをしない時

フィルターのチェックをした時

<<Remove Blank (if any)>>

明細行がブランクの場合、その行を処理対象外にしたい場合にこのオプションを使います。

例えば明細行の数量や金額がブランクのときその明細は取り込まないようにしたい場合、この 2 つのフィー

ルドのオプションを指定します。

2つ以上のフィールドを選択した場合は、いずれかのフィールドがブランクであった場合にその行が処理対象

外になります。(OR条件)

例)

フィルターのチェックをしない時

フィルターのチェック(数量、金額)をした時

*ITEM-1、ITEM-3、ITEM-5の行が処理対象外になります。

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<<Remove Blank (if all)>> 明細行がブランクの場合、その行を処理対象外にしたい場合にこのオプションを使います。

例えば明細行の数量と金額が共にブランクのときその明細は取り込まないようにしたい場合、この2つのフィ

ールドのオプションを指定します。

2 つ以上のフィールドを選択した場合は、選択されたフィールドの全てがブランクであった場合にその行が処

理対象外になります。(AND条件)

例)

フィルターのチェックをしない時

フィルターのチェック(数量、金額)をした時

*ITEM-5の行が処理対象外になります。

<<Remove Row If Contains>> 明細行に特定の文字列が含まれている場合は、その行を処理対象外にしたい場合にこのオプションを使い

ます。

例)

フィルターのチェックをしない時

フィルターのチェックをした時

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<<Cell Format Mask>> セルの表示方式を指定する機能です。

代表的な例は日付表示形式の変換です。以下に標準的なフォーマットをあげます。

<<Trim Field>> フィールドの値の前後にあるブランクを取り除きたい場合にこのオプションを使います。

Spreadsheet Builderのアプリケーションでの作業は以上で終了となります。

この時点でWXTの定義ファイルが、 ¥Program Files¥Wilkinson¥WilComm 4¥WilForm¥XLS Templates のフォルダー内に作成されます。

定義されたファイルは必ずこのフォルダー内に保存するようにしてください

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6.Excel ファイル(テンプレート)の定義

Mail配布、ファイル保管を行うと時に、ExcelテンプレートにSpreadsheet Builderで定義した内容でス

プールファイルからデータを取得して、Excel のワークシート(シート名:Data)にデータを埋め込むことが

可能です。

作成した Excelテンプレートは以下のフォルダーに保管します。 ¥Program Files¥Wilkinson¥WilComm 4¥WilForm¥XLS Templates Excelテンプレートは必ず下記の「6.Distribution Wizardの定義」のヒントを参照し、WilComm

から作成された Excelファイルを使用してください。

【注意】

必ず作成されたデータをコピーするためのワークシートを「Data」を定義します。また、このワークシ

ートにはロックをかけないようにしてください。

グラフ等は必ず新しいワークシートに定義します。「Data」のワークシートは処理を行う都度、データ

が上書きされます。

WilCommで処理中に Excelテンプレートのファイルは開かないでください。

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7.Distribution Wizardの定義 新しい配信(メールまたはファイル保管)の定義を行います。

今回は個々の定義の説明は省き、この処理に必要な設定画面の説明のみを行います。

この処理はメール/ファイル何れかのサービスのオプションとして提供されています。

【E メールの場合】

【ファイルの場合】

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[Excel/CSV]タブの設定(E メール、ファイル共に設定方法は同じです。

当資料では E メールの場合の画面にて説明します。

【Excel】

このフィールドはオプションの項目です。

作成された XLSのデータを、その結果のデータを基にして作ったマクロやグラフ等を定義した Excelに

コピーしたい場合、このフィールドにそのファイル名を定義します。

【WXT ファイル】

定義した WXT ファイルを指定します。WXT ファイルは上記「4.Spreadsheet Builder の定義」で作

成されたファイルです。

指定されたWXTファイルの出力タイプがCSVの場合は、上記の【Excel】には「テンプレートを使わない」を

指定してください。

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<<ヒント>>

Excelテンプレートは以下の方法で作成してください。

1. 「Excel/CSV」のタブの[Excel]にテンプレートを指定せず処理を実行し、WilComm を使用して Excel ファ

イルを作成します。WilComm から作成されたシートは通常ワークシート「Data」だけの Excel ファイルが作

成されます。

2. このファイルを基にテンプレートを作成します。

3. Dataのワークシートには何も手を加えないでください。

4. 新しいワークシートを追加します。

5. 追加されたワークシートに設定を行います。データは「Data」のワークシートから取り込むように指定してくだ

さい。

6. 作成したテンプレートをWXT ファイルと同じフォルダーに保存します。