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Japan Academic Society of Nursing Education NII-Electronic Library Service Japan Aoademio Sooiety of Nursing Eduoation 【 原 著】 看護 の 察象 理 解 に 関する 自己 評䟡 å°º 床開 発におけ る 初期的 研究 侀 質 的 垰玍的 研 究成 果 に 基 づ く 質 問項 目 の 䜜成 ず 遞定 侀 川 島理 恵犏島 県 立 医 科倧 孊 定 廣 和 驙 子 舟島 なをみ千葉倧孊  杉森 み ど 里  矀 銬県 立 医 療 短 期倧孊  InitialStudy in Development of the Self − evaluation Scale of Nurse ’ s Understanding of the Patient − Making and Selecting of ltems of the Scale on the Qualitative and lnductiveStudy 侀 Ne Kawashima RN  MNS   Wakako ShadahiroRNpNSc  2 Naomi Funashima RN  DNSc  3 Midori ShugimoriRN  BLL  4  1School of Nursing  FUkushima Medical University ‘ Gunma Prefectural College of Health Sciences  2  3School ofNursing  Chiba Universit  ’ Abstract The purpose of this study was to develop a selfLevaluation scale to measure the levelof nursels understanding of the patient  Theoreticalf 士amework f ‘〕r the study 、yas based on ‘‘ concepts explaining patient behavior ” developed by qualitative and inductive study  Thisstudy compdses three phases  In phase 1  decisions 、、 ・ ere made forabout f 。rmating of the scale  In phase 2  content validity of dle scale was disccussed and the scale was deveioped  In phase 3  the scale “ ’ as mailed to subjects  In phase l  several Gontents were examined  which were stnlcture and expression of sentence  arrangement of items  composition of subscales  numbers of items  も 『 pe of scale  and levels and expression of selection  In phase 2  establishing content validity  the scale was discussed by expert nurses about appropriateness  comprehensibility  and usabihty  Based on the discussion  the scale was refined  md named “ SelfLEvaluation Scale of Nursels Understanding of the Patient  Pri  y Edition  ”  “ P・im ・ ry Editi ・n ” w 
 s ・lf − ・val 聞 ti ・n ・cale c 
 i ・t ・d 。f 45 it ・m ・ 9r ・up ・d i ・t ・ 5 ・ub ・ca1 ・・ whi ・h ・・r ・・ p ・・dd t 。 “ con 。epts for explaining patient behavior ”  and rated along 5 − point Like 貫 s。ale  In phase 3  “ PrirnaryEdition ” was mailed to 970 random1  ・ se 】 ected hospital nurses an over Japan  510 vahd responses were analyzed  The result of Cronbachls Alpha reliability coefficient showed the internal 。onsistency of “ Primary Edition ” satisfactory  The result ef factor analysis showed construct 、 ’ alidit  ・ of ‘‘ Pr 血1a 匓 r Edition ” unsatisfactory  1 ・ di ・cussi ・n  28 it ・m 
 e ・e fi ・・11   ・el ・・t ・d ・n th・ b・・i ・ ・ f Ih・ ・e ・ult ・ ・f fa ・t ・・ amly ・i ・ F嘞 ・e  f ・ ・ imp 。v m t selfLevaluation scale of nurse 「 s understanding of the patient  it is necessary to examine reliability and validity of 出e scale consisted of 28 items  Key Words  self − evaluation nurse 「 s understanding of the patient scale developrnent 自己 評䟡 看 è­· の 察象理解 å°º 床 開発 芁旚 本研究 の 目的 は 、 看 è­· の 察象 理 解 に 関す る 自 å·± 評䟡尺床 の 開発 に 向け お 質問項 目を䜜 成 し、そ の 䞭から適切な 質 問項 目を 遞 定 する こ ず で ある。質 問 項 目䜜 成 の 枠 組 みには 、質的垰玍的研究 の 成 果である 患者行動を説明す る 26 看護教育孊 研 究 Vol  9 No 」 2000 N 工工 侀 Eleotronio Library
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Qualitative - JST

Dec 01, 2021

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Japan Academic Society of Nursing Education

NII-Electronic Library Service

Japan  Aoademio  Sooiety  of  Nursing  Eduoation

【原 著】

  看護 の 察 象理 解 に 関す る 自己 評䟡 å°º 床 開発 に お け る 初期 的研 究

       䞀 質的 垰玍的研 究成果 に 基 づ く質問項 目の 䜜成 ず遞 定  䞀

川 島 理 恵 犏 島県立 医 科倧孊

定廣和銙子  舟島な を み 千葉 倧孊 

杉森 み ど里 矀銬 県 立 医 療短期倧孊

Initial Study in Development  of the Self−evaluation  Scale of  Nurse’

s Understanding of the Patient

  − Making and  Selecting of  ltems of the Scale on  the Qualitative and  lnductive Study侀

Ne   Kawashima RN MNS    Wakako Shadahiro RNpNSc  

 2  Naomi  Funashima  RN DNSc  

 3

Midori Shugimori RN BLL 4

   1School

 of  Nursing FUkushima Medical University

   ‘

 Gunma  Prefectural College of  Health Sciences

 2  3School ofNursing Chiba Universit’

Abstract

  The purpose of  this study  was  to develop a selfLevaluation  scale  to measure  the level of  nursels  understanding  of  the patient

Theoretical f士amework  f‘〕r the study 、yas  based on‘‘concepts  explaining  patient behavior

”developed by qualitative and

inductive study  This study  compdses  three phases In phase 1decisions、、・ere  made  for about  f。 rmating  of  the scale  In phase 2

content  validity  of  dle scale  was  disccussed and  the scale  was  deveioped In phase 3 the scale “’as mailed  to subjects 

  In phase l several  Gontents  were  examined  which  were  stnlcture  and  expression  of  sentence  arrangement  of  itemscomposition  of  subscales  numbers  of  itemsも

『pe of  scale  and  levels and  expression  of  selection  In phase 2 establishing  content

validity  the scale  was  discussed by expert  nurses  about  appropriateness  comprehensibility  and  usabihty  Based on  the discussionthe scale  was  refined  md  named

“SelfLEvaluation Scale of  Nursels Understanding of the PatientPri  y Edition

”

“P・im ・ry Editi・ n

”w 
   s・lf−・val 聞 ti・n ・cale  c
 i・t・d 。f 45 it・m ・ 9r・up ・d i・t・ 5 ・ub ・ca1 ・・ whi ・h ・・ r ・・p ・・dd t。

“con 。epts  for explaining  patient behavior” and  rated  along  5−point Like貫 s。ale   In phase 3

“Prirnary Edition

”was   mailed

to 970 random1 ・se 】ected  hospital nurses  an  over  Japan510 vahd  responses  were  analyzed  The result  of  Cronbachls Alpha

reliability  coefficient  showed  the internal。 onsistency  of“Primary Edition”satisfactory  The result ef  factor analysis  showed

construct 、’alidit

・of  

‘‘Pr血 1a匓r Edition” unsatisfactory 

  1・ di・cussi ・ n28 it・m 
 e ・e  fi・・11

・el・・t・d ・ n  th・ b・・i・ ・f Ih・ ・e ・ult・

・f fa・t・・ amly ・i・ F嘞 ・e f・ ・ imp。 v m   t

selfLevaluation  scale  of  nurse「

s  understanding   of  the patient it is necessary  to  examine   reliability   and   validity  of 出e scale

consisted  of  28 items

Key  Words  self −evaluation

      nurse「s understanding  of the patient

        scale  developrnent

自 å·± 評䟡

看護 の 察象 理解

å°º 床開発

芁 旚

 本研 究 の 目的 は 、看護 の 察象 理 解に 関す る自己 評䟡尺 床 の 開発 に 向け お 質問項 目を䜜成 し、そ の 䞭か ら適切な

質問項 目 を 遞定す る こ ず で ある。質 問項 目䜜成 の 枠組 み に は 、質 的垰玍 的研究 の 成 果 で あ る患者行動 を説 明す る

26 看護教育孊 研 究 Vol9  No 」  2000

N 工工䞀Eleotronio  Library  

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5 抂念 を甚 い た 。

 本研 究は、質 問項 目の 䜜成 ず尺 床化 第 1段 階 、䜜成 した質 問項 目の 内容的劥 圓性 の 怜蚎 ずそれ に基 づ く修

æ­£ 第 2 段 階 、䜜成 し た 質問項 目 で 構成 し た å°º 床 を甚 い る調査 の 実斜 第 3 段 階 の 3 段 階を経お 行 っ た。

 第 1段 階に お い お は 、質 問項 目に関 し、成 文化す る圢匏 、甚 い る 語句 ず構 文 の 衚珟、配眮 ず䞋 䜍尺 床 の 構成 、

項 目数、尺 床 の ã‚¿ã‚€ プ 、遞択 肢 の 数・衚 珟 を 怜 蚎 し た 。第 2 段 階 に お い お は 、専門家 䌚議開催 に よ る 質 問項 目 の

適切性 、網矅性 、実 è·µ にお け る掻甚 可胜性 の 怜蚎 ず、そ の 結果 に 基 づ く修 æ­£ を行 い 、  「看護 の 察象理解 に関す る

自己 評䟡尺床 予備 調 査 版 」 を䜜成 し た。こ の 予 備 調査版 は 、患者行 動 を説 明する 5 抂念に 察応す る 5 䞋䜍 å°º

床 45 項 目か ら成 る リ ッ カヌ

ト型 å°º 床 で ある。第 3 段 階にお い お は、予備調 査版を 甹 い 、無䜜為に抜出 し た 党囜

の 病 院に勀務す る看 è­·å©Š ・士 970 名 を察象 に、郵送法 に よ る調 査 を 実 æ–œ し た。 こ の 調 査 か ら埗 た 有 効 回 答 510 を

デ ヌタ ず し、ク ロ ン バ ッ ク α 信頌性係 数 の 算出及 び 因子分析を 実斜 し た結果 は 、予備調 査版 が 、 内的敎 合性 に よ

る ä¿¡ 頌性 を確 保 し お い る こ ず、構成抂念 劥 圓 性 を 確 保 しお い な い こ ずを明 らか に し た 。そ こ で 、考察に お い お は 、

各 質問項 目を因子分 析 の 結果 に 基 づ い お 怜蚎 し、信頌性 ず劥 圓性 を確保 した 尺床 開発 に぀ な が る適切 な質 問項 目

ず しお 、28 質問項 目を遞 定 し た 。

 看護の 察象 理 解に 関す る 自己評 䟡 尺床の 開発 に 向け お 、こ の 28 質問項 目 で 構成す る 尺床 の 信頌性 ・劥 圓性 を

怜蚌する こ ずは 今埌 の 課題 で あ る。

1緒蚀

 看護は、看護婊 ・士 ず患者あるい は ク ラむ ã‚š ン トが 目

æš™ 達成をめ ざす入間 的 な 盾 互 行 為 の 過 繋 で あ る1。患者

あ るい は ク ラ む゚ ン トは 看護 の 察象 で あ り、看護婊・士

の 適切な察象 理 解 は、盞 互 行為 に お け る 目暙 達成 を促進

す る1。し か し、看護実践に 関する 研究

コ‘’

は 、看護

å©Š ・士 が察 象 理 解 に 困 難を感 じお お り、必ずし も適切 に

察象を理解 しお い ない 珟状が存圚する こ ずを瀺唆 しお い

る。

 そ の よ うな珟状を改善す るた め には、看護婊・士 個々

が察象理解に 関する 自己 評䟡‘

を行 うこ ずが必 芁䞍可欠

で ある。看護婊・士 が、察 象 理解に 関す る 自己 評䟡 を行

う こ ず は、察 象 理 解 に 関わ る 自分 自身の 行動や態床を 評

䟡 し、それに基 づ い お 自分 自身の 状況 を確認 し、行動 を

改善、調敎する こ ずに ぀ なが る。

 看護婊 ・士 の行 う自己 評䟡が察象理解 の 珟状改善に圹

立 っ も の ずな る た め に は 、第䞀

に、そ の 自己評䟡が、珟

実適合性の 高い 察象理解 の 枠組み に基づ い お い る必 芁が

あ るそ の た め に は 、論理 挔繹的 に構築された枠組み で

はなく、珟実適合性の 高い 枠組 み を生み出す質的垰玍的

研究’に よ っ お 導 き 出 され た 枠組 み を甚 い る こ ず が 有効

で あ る 。 たた、第二 に、自己評䟡 が客芳的な実態把握に

基 づ い お い る必 芁があるS。そ の た め に は、看護婊 ・士

が察象理解の 珟状 を客芳的に把握で きる、信頌性 ・劥 圓

性 を確保 した 自EL評䟡 å°º 床 を 甹 い る こ ずが有効 で あ る。

これ らは、質的垰玍的研究が導き出 した珟実適合性 の 高

い 看護 の 察 象理 解に 関 す る枠組 み に 基 づ く、信頌性 ・劥

圓性 を確保 した 自己評䟡 å°º 床 の 存圚が、察象理解 の 珟状

改善を め ざす看護婊 ・士 の 支揎 ず な る こ ずを 瀺 唆す る

  しか し、質的垰玍的研 究 の 成 果 が導 き出 し た珟 実適合

性 の 高 い 枠組 み を基盀 に開発された、看護婊 ・士 を察象

ずす る自己 評䟡尺 床ず し お 、看護の 質に 関 する 自己評䟡

尺床   た存圚する が 、看護 の 察象理 解に 関す る 自己評䟡

å°º 床 は 存圚 し な い 。

 䞀般 に、尺床開発 は 、枬定察象の 明確化、質問項 目の

䜜成 、予 備調査 の 実斜 、項 目の 遞定、本調査 の 実斜 、信

頌性 ・劥 圓性 の 怜蚎 の 段 階を経 お 進む1¢ t

。た た 、こ れ

らの うち質問項 目の 䜜成は、尺 床 の 信頌性 ・劥 圓性 を 決

定す る 䞻芁 因 ずな る、最 も重芁な段 階 で あ る1

 本研 究 に お い お は 、珟実適合性が高 く、信頌性 ・劥 圓

性 を確保 した 看護の 察象理解に 関する 自己評䟡尺 床の 開

発 を最終的に め ざ し、そ の 初期的段階に䜍眮す る研究 ず

し お 、質問項 目の 䜜成 ず遞 定 ã‚’è©Š み た。

E 研 究目的 ・目暙

1 研究 目的

 珟実適合性 が 高 く、信頌性・劥 圓性 を 確保 した 看護 の

察象理解に関す る自己評䟡尺床の 開発 を め ざ し、そ の初

期的段階 に䜍眮する 研 究ず しお、質問項 目を䜜成 し、適

切な質問項目 を 遞 定す る。

2研究目暙

1 質的垰玍 的研究 の 成果に基 づ き、看護 の 察象理解に

関す る自己評䟡 の た め の 質問項 目の 䜜成 ず尺床の 構成 を

行 う。

2  1 で 構成 し た å°º 床 の 信頌性・劥圓性 を怜蚌 し、そ

の 結果 に 基 づ き、信頌性 ・劥 圓性 の 高 い 看護の 察象理 解

に 関する 自己 評䟡 å°º 床 の 開発 に ぀ なが る適切な質問項 目

を 遞 定す る。

看護教 育孊研究 VoLg  No 」 2000 27

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皿 本研究 の 理 論的背景

1本研究を支える前提

 本研 究 は、方法論的研 究3

で あ り、そ の 理 論的枠組 み

を明確 にす る必芁があ る本項にお い お は、そ の 前提 ず

し お 、本 研 究 に お け る 基 本抂念 で あ る 「看護 」 、  「人

間」 、  「看護婊 ・士 」 、  「自己 評䟡」 に ぀ い お芏定する。

1看護 nursing 

  「看護 ずは 、看護婊 ・士 ずクラむ ã‚š ン トの 人間的な盞

互 行為 の プ ロ セ ス で あ り 、 そ の プ ロ セ ス によっ お 、 各人

は、他者 ずそ の 眮 か れ お い る状況を知 芚 し、コ ミュ ニ ケ

ヌシ ョ ン を通 じお 目暙 を蚭定 し、手段 を探求 し、目暙達

成の 為の 手 段 に 合意する こ ずで あ る」14〕

。看護の 目暙 は 、

「健康 ぞ の 到達、保持、回 埩の た め に 個 人 な らび に集団

を揎助す る こ ずで あ り、こ れ が 䞍可胜な堎合 には、個 々

人 を人間 ずしお の 尊厳 を保 ちっ っ 、死 に臚む こ ずが で き

る よ うに揎助す る こ ずで あ る」” 1。

2 人間’‘

human  being

・人問は、瀟䌚的存圚で ある。

・人問 は 、感芚を持っ 存圚で あ る。

・人闘は、理性を持 ぀ 存圚 で ある。・人 間 は、察 応す る 存圚 で あ る。・人 間は 、知芚する存圚 で あ る。・人間 は 、自埋的存圚 で あ る。・人問 は、E 的を 持 っ た 存圚で あ る 。

・人 間 は、行為志 向 的な存圚 で あ る。

・人間は、時間志向的な存圚 で ある。

3 看護 å©Š ・士 nurse 、皿 ale  nurse 

 看護婊 ・士 ずは、看護基瀎教育課 繋 を修 了 し、自囜 に

お い お 看護 を実践す る 資栌 が あ り、そ の 暩限を䞎え られ

た 者で あ る11。我 が 囜 に お い お は、保健婊助産婊看護婊

法 の 芏 定 に よ り、免 èš± を 受 け た 者 を指す。

4 自己評䟡 self −evaluation 

  自己 評䟡 ずは、孊習者が 孊習掻動 ぞ の äž» 䜓的参加、自

己理解 の 深化、自己教育力 の 匷化 をめ ざ し’81

、自分 の å­Š

業、行 動 、性 æ Œ 、態床な ど に っ い お 、䜕 らか の 指 æš™ を も

ずに情報 知 芋 を埗 る こ ずに よ り、自分の今埌の å­Šç¿’

や行動 を 改善、調 敎す る䞀

連 の 行動 で あ る’9

。 自己 評 䟡

が有効 で あ る ためには 、明確 なパ ヌス ペ クテ ィ ブを文脈

的背景に持 ぀ こ ず、客芳的な実態把握に基づ く こ ず、適

切な目暙 ずの 関係 で 評䟡す る こ ずが 重芁 で あ る1°

。

2 文 献怜蚎

1看護婊 ・士 の 察象理 解の 状況を明 らか にする芖点

 看護の 察象理解に 関す る自己 評䟡 å°º 床は、看護婊・士

が そ れ を 甹 い お 自己 の 察 象理 解の 状況 を 明 らか にする こ

ずを め ざす 。 そ こ で 、看護婊 ・士 の 察象 理解の 状況 を質

28

的垰玍的 に 明 らか に した 研究を抂芳 し、看護婊 ・士 の 察

象理 解の 状況 を明らか にす る芖点を怜蚎 した。

 看護婊 ・士 の 察象理 解の 状況に焊点をあ お た 質的垰玍

的研究は 2 件存圚 した。

 第 1の 研究21

は、看護婊 ・士 の 臚床 に おけ る意志決定

過繋 の 䞭に看護 の 察象理解 を䜍 眮づ け、そ の 解明を詊 み

お い た。デヌタは、心臓病病棟に勀務す る看護婊 ・士を

察象 に 、面接ず、患者ずの 盞互行為堎面 の 参加芳察を通

しお 収集 し お い た。 研究結果 は、察象理解 が 臚床 におけ

る意志決定過皋 の 䞭心的芁玠 で あ り、看護婊 ・士が察象

理解にお い お 甹 い る 4 ぀ の 方略を明 らか に した 。

  こ の 研究は、心 臓病病棟 に勀務す る 看護婊 ・士 を 察 象

に 、面接 ず、患者ずの 盞互 行為堎面 の 参加芳察によっ お

収集 した デヌ

タを分析す る こ ずに よ り、看護婊 ・士 が察

象理解 に甚 い る方略を明 らか に しお い る 。 こ の こ ず は 、

盞互 行為の 文 脈 に お い お 患者が 瀺す行動 に 着 目 し、そ の

行動 に 察す る看護婊 ・士 の 察応を通 しお 、看護婊・士 の

察象理解 の 状 況が明らかにな る こ ずを瀺 す。

 た た、第 2 の 研究z3

は、察象理解 を人間的な看護実践

に䞍可欠 で 䟡倀 ある 芁玠 ず しお 䜍眮づ け、察象理解 ずい

う抂念 を 分析 した。デヌタは 、人 å·¥ 呌吞噚離脱過皋 に あ

る成人患者を看護の 察象 ずす る熟緎看護婊 ・士 に察す る

面接を通 しお 収集した 。 研 究結果 は 、熟緎看護婊・士 が

患者の 行動 に基 づ き、3 ぀ の 偎面を重芖 しお 患者 を理 解

しお い る こ ず を 明 らか に した。

  こ の 研究 は 、質の 高い 看護を提䟛する熟緎看護婊・士

が 察象 理 解 に お い お 重芖 し お い る偎面を明 らか に し た意

矩あ る研 究で あ る。しか し、人 å·¥ 呌吞噚離脱過皋 ずい う

特定状況 に あ る 患者 ずの 盞互 行 為に 焩 点 を 圓 お た デ ヌタ

に 基づ くた め、研究結果 の 適甚範 囲に限界を持぀ 。こ れ

は、看護婊・士 ず特定状況にお ける 患者 ずの 盞互 行為堎

面 で は な く、倚様な患者に 共 通する盞 互 行為堎面 に焊点

を圓お る こ ずに よ り、看護婊 ・士 の 察 象 理解の 状況 が 、

察象 の 特城にかかわ らず広範 に 明らか に な る 可胜性 を 瀺

唆す る。

  以 侊 の 2 件 の 研 究 は 、い ず れ も研 究 方 法 論 に

Grounded   Theory  Approach を 甹 い お い た。  Gr。 unded

Theor・Approachは、瀟䌚孊に お ける研究方法論 で あ り、

発 芋 した 抂念 を看護孊的に 掻 甚する䞊 で 限界 が あ る2’♪

。

こ の こ ずは、看護婊 ・士 が適切に 察象を理 解する た め に

は看護孊独 自の 芖点 に 立 脚 した成果 を 産出する研究方法

論 を甚 い る必芁性 を瀺唆す る。

 以䞊 の 文献怜蚎 に基づ き明確にな っ た、看護婊 ・士 の

察象理解 の 状況を明 らか に す る芖点 は 、次 の 3点 で あ る。

   看護婊 ・士 の 察象理 解 の 状況は、看護婊 ・士 䞀患者

看護教育孊研究 Vol9 No 1  2000

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  盞 互 行為 の 文 脈 に お い お 患者が瀺す行動 に 着 目 し、

  そ の 行 動 に 察 す る看護婊 ・士 の 察応 を通 しお 明 らか

   に す る必 芁が ある。

   看護婊 ・士 の 察象理 解の 状況 は 、看護婊 ・士 ず特定

  状況にお け る患者ずの盞互 行 為堎面 で は な く、倚様

  な 患者 に共 通 する盞 互 行 為 å Ž 面 に 焊点を圓 お お 明 ら

  か にする 必 芁があ る 。

   行動 の 意味 は 、看護孊的芖点 に 立脚しお 解釈する 必

  芁がある。

2 看護 å©Š ・士 ず の 盾 互 行為堎 面 に お け る 看護の 察 象 の

行動に関する文献怜蚎

  こ こ で は 、看護婊 ・士 ずの 盾 互 行為堎面に おける看護

の 察象 の 行動 の 解明を詊み た 研究を抂芳 し、本研究が採

甚する看護 の 察象 理 解 の 枠組 み を怜蚎す る 。

 看護婊・士 ずの 盞互行為堎面 に おけ る看護の 察象 の 行

動 に 焊点 を 圓お 、そ の 説明抂念 を看護孊的芖点か ら質的

垰玍的に創 出 した 研究は、3 件存圚 した 。

 第 1 の 研究n 

は 、た ず、デヌ

タ ず しお 入 院患者 ず看護

婊の盞互 行為堎面 を収集 し、そ の 分析 を通 しお 、入院患

者 の 行動を説明す る 8 ぀ の 抂念を創出 し た。たた、そ の

埌、そ の 8抂念の 掗緎 ず飜和化 をめざ し お、理論的サ ン

プ リン グ1’

を行 い 、最終的 に、入 院患者 の 行動 を説 明す

る 9 ぀ の 抂念を創 出 した。

 第 2 の 研究2G〕

は 、デヌ

タず しお 地域 で 生掻す る ク ラ ã‚€

ã‚š ン トに 察す る保健婊 の 家庭蚪問堎面 を収集 し、そ の 分

析 を通 し お 、家庭蚪問堎面 に お け る ク ラ む゚ ン トの 行動

を説明する 7 っ の 抂念を創出 し た。

 第 3 の 研究1t’

は 、デヌ

タず しお 看護婊 が 入院患者に枅

朔揎助を提䟛す る堎面を収集 し、そ の 分析を 通 し お、看

護実践堎面 に お け る入 院患者 の 行動を説明す る 10 の 抂

念を創出 した 。 たた、そ の 埌、そ の 10 抂念 の 掗緎 ず飜

和化 をめざ しお 、理論的サ ン プ リ ン グ28

を行い 、最終的

に、入院患者の 行 動を説 明する 5 ぀ の 抂念 を創 出 した 。

 䞊 述の 3 件の 研 究は、い ずれ も埌に、看護抂念創出法z9

ず しお 完成する、看護教育孊独 自の 芖点 に 立 っ 質 的垰玍

的研究方法論を甚 い お い た。た た、看護婊・士 ず の盞互

行為堎面における患者、あるい は ク ラむ ã‚š ン トの 行動を、

看護問題 ずい う看 護孊独自の 芖点 に基 づ き分析 し お い た、

こ れ らは、䞊述の 3 件の 研究の 結果各々 が、看護 の 察象

の 行動 に っ い お 、看護婊 ・士 䞀患者盞互行為 の 文脈 を反

映 し、看護孊独自の芖点 に 立脚 した高い 珟実適合性 をも

぀ ずい う、本研 究 に お ける 看護 å©Š ・士 の 察象理解 の 状況

を明 らか に す る芖点  、  ず合臎す るこ ずを瀺す。

 䞀

方、各研 究が こ の よ うな患者、あるい は ク ラ ã‚€ ã‚š ン

トの 行動を説明す る抂念を導 き出 した 堎面 は、そ れ ぞ れ

異な っ お い た。第 1 の 研究は党身衰匱状態にある コ ミ ュ

ニ ケヌ

シ ョ ン 障害を持぀ 患者、思春期 の 心 理 的問題 を持

っ 患者等に 察す る倚様な看護堎面 に 、第2 の 研究は 地域

に 生掻するクラむ ã‚š ン トぞ の 家庭蚪 問堎面に、第 3 の 研

究は 枅朔揎助堎面 に焊点を圓お お い た。この うち、第 3

の 研究 は 、倚様 な患者 ず看護婊・士 ずの 盾 互 行為 に 共通

す る堎面 の䞀

぀ で あ る枅朔揎助堎面 に焊点を圓お お お り、

本 研 究 に お ける 察象理 解の 芖点   に 合臎す る。

 以䞊 に 基 づ き、本研 究 に おい お は 、看護の 察象理解に

関 す る 自己 評䟡 å°º 床 の 開 発 に 向けた質問項 目䜜成 の 枠組

み ずしお 、第 3 の 研 究の 結果 で ある 5 ぀ の 患者行動 の 説

明抂念 を採甚す る。 こ の 5 ぀ の 患者行動 の 説 明抂念 ず は、

【1問題発生 ず䟝存】、 【n 問題 ぞ の 察 凊 ず 調敎1 、

【皿 ケ ア ず自己 察凊 に よ る 問題 の 自芚 ・奜転 ・解決】、

【IVケ ア ず自己 察凊 に よる充 足感獲埗 ず心理的解攟】 、

【V 、問題 解決状況 に よ る ケ ア 提 䟛者 ずの 関係性 の 発 展

ず倉化】で あ る 。

3 患者行動 の 説 明抂念 に 基 づ く自己 評䟡 å°º 床 を開 発 し

た 先行研究 の 怜蚎

 質的垰玍的研究が創出 し た患者行動 の 説明抂念を枠組

み ずしお、自己評䟡尺床を開発 した 研 究は 1件3e 〕

存圚 し

た。 こ の 研 究が開発 した 自己評䟡尺床は、看護婊 ・士 が

提䟛す る 看護 の 質を枬定するた め の もの で あ る 。 開発 さ

れ た 尺床は、内的敎合性 を 確保 しお お りS䞔、構成抂念劥

圓性 に ぀ い お䞀

郚課 題 を 残 しお い る が 、抂ね 確保 しお い

る こ ずを瀺 した32。 こ れは、質的垰玍 的研究の 成果 で あ

る患 者 行 動 の 説 明抂念 を 甹 い る こ ず に よ り、信頌性 ず劥

圓性 の 高い 自己評䟡尺床の 開発 が可 胜 で あ る こ ず を瀺 す。

そ こ で 本研究 に お い お は 、 質的垰玍的研究の 成果で あ る

患者行動 の 説明抂念に基づ き、看護婊・士 の 察象理 解 の

皋床 を 枬 定 す る 自 å·± 評䟡 å°º 床 の 開 発 を め ざす。

 なお、本研究 に お い お は 、看護婊 ・士 の 察象 理解 ずは、

看護婊 ・士 の 行動 に圱響 し、そ の 適切 さが 効果的な看護

実践 を可胜 ずす るSSt

もの ずす る。た た 、こ れ に基 づ き

「看護婊・士 の 察象理 解 の 繋 床」 を 、  「看護婊

・士 が 察

象理 解に 基 づ き、理解 した内容を看護実践 に 掻 甚する床

合」 ず芏定する 。 そ の 理 由は 以 トの 通 り で あ る。

 教育評䟡 の 理論におい お 、理解の 繋 床 の 評䟡 ずは 認知

領域 の 評䟡に該圓 しコ‘、評䟡 の 実斜にお い お は 、 目暙 ず

す べ き行動 を、第 䞉者が 倖郚か ら芳察で きる動䜜 で 瀺す

必芁がある”

た た 、自己を客芳的に評䟡す る自己 評䟡

にお い お は、評䟡指暙が具䜓的か ぀ 客芳的で ある こ ずが

重芁 で ある3‘。こ れ らは、看護婊

・士 が 察象理 解に関す

る 自己 評䟡を行 うた め に は 、具 䜓的な行動 に 基 づ い お 自

å·± を 振 り返 る 必 芁があ る こ ずを瀺す 。 加 えお 、 「本 研 究

看護教 育孊研 究  VoL9   N ・ 12000 29

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を支え る 前提 」 に おい お 瀺 した よ うに 、人間 は 知 芚 し、

察応する存圚 で あ り11、看護 å©Š ・士 の 察象理 解の 皋床 は

そ の 行動 に圱響す る。したが っ お 、看護婊 ・士 の 察象 理

解の 皋床が高い 堎合に は 、理 解した 内容 を看護実践 に掻

甹 する床合が増加 し、察象理 解の 皋床が 䜎い 堎合に は、

看護実践 に掻甚する 床合が枛少する。

3 理 論的枠組 み

 本研究が 開発 をめ ざす看護 の 察象 理解に 関す る 自己 評

䟡尺床は、以䞋の 理論的枠組みに基 づ く。

1 理 論的枠組 み 図 1

1看護婊 ・士が、看護実践に お い お 察象を適切 に 理 解

す る こ ず は 重芁 で あ り、察 象 理解に 関 す る 自己 評 䟡 は、

看護婊 ・士 の 察象理解 の 適切性 に圱響す る 。

2看護 の 察象理 解 ず は、看護婊 ・士 が 、盞 互 行為 に お

い お 患者が 瀺す行動 の 意味を、看護孊的芖点 か ら解釈す

る こ ずで あ る。

3看護問題 ずい う看護孊的芖点 に基 づ く患者行動 の 説

明抂念は、察象理解の 枠組み ず なる。

4看護婊 ・士 の 察象 理解の 皋床 ず は 、看護婊・士 が 察

象理 解 に 基 づ き、理 解 した 内容を看護実践に 掻甚す る床

合 を意味す る 。

5患者行動 の 説明抂念 は 、看護の 察象理 解の 繋 床 を枬

定す る質問項 目䜜成 の 基盀 ずなる。そ の 質問項 目を甚 い

お å°º 床を構成 し、尺 床 の 信頌性 ・劥圓性 を怜蚌する こ ず

は、信頌性 ・劥圓性 の 高 い 看護の 察象理解に 関する 自己

評䟡尺床を構成す るた め の 適切な質問項 目の 遞定を導 く。

65で 遞 定 した質問項 目に よ っ お 構成す る尺床の ä¿¡é Œ

性 ・劥 圓性 の 怜蚌 は 、看護の 察象理 解に 関する 自己 評䟡

å°º 床 の 完成 を導 く

7看護の 察象 理解に 関する 自己 評䟡尺 床の 開発 は、看

護の 察象理 解に 関する看護婊 ・士 の 自己 評䟡に 圹 立 ち、

適切な察象理解 を促進す る、

  本研 究 は 、こ の 理 論 的枠組み に 基 づ き、5で è¿° べ た

看護の 察象理解に 関す る自己評䟡尺床開発に向けた質問

項目の 䜜成 ず、信頌性・劥 圓性 を確保 した 自己評䟡尺床

を構成す る ための 適切な質問項 目の 遞 定 をめ ざす。

2 甚 語 の 操䜜的定矩

1患者行動 の 説 明抂念ls

 患者行動 の 説明抂念 は 、看護実践堎面 に おけ る入 院患

者の 行動 に 関す る蚘述 で あ り、次 の 5 っ の 芁玠 よ り構成

され る。

【1、問題発 生 ず䟝存】  䜕 らか の 疟患を持っ 患者が 、

入 院し、患者 ずな る こ ずに よ り生 じ る様 々 な問題 を瀺す

患者 の 行 動 で あ る

【H 問題ぞの 察凊 ず調敎】  患者 に 生 じ お い る 様 々 な

30

唇護 の 察象理 解に関する自己評 䟡

の た め の 質問項 目の 䜜成 ず尺床の構 成

                  MMI 劥圓性の 険蚎

  適切な質問 項目の 遞定

鏖適切な 質問項 目に よる尺 床の 構成

             4i 灘 斑殲繍 i          看護 の察 象 理解 に関す る自 己評䟡尺床

        厚              看護婊・士 の 適切 な察 象理 解

図 1 看護 の 察 象理 解に 関する 自 己評 䟡 å°º 床 の 開発の た め の

    理論的枠組み ず本研究 の䜍眮 づ け

問題 に 察 しお 、患者 自身 が そ の 問題 に 察凊 し、調 æ•Ž しな

が ら䞻䜓的に問題に関わ っ お い る こ ず を 瀺 す患者 の 行動

で あ る。

【m ケ ア ず自己 察 凊 に よ る 問題 の 自芚 ・奜転 ・解決】

 患者が 看護 を受けた り、自己 察 凊 を 行 うこ ずに よ り、

患者自身 が 問題 を自芚 した り、患者 の 問題 が奜転 ・解決

す る こ ずを瀺す患者 の 行動 で あ る。

【IVケ ア ず自己 察凊 に よ る 充 足感獲埗ず 心 理 的解攟 

 患者が 看護を受 けた り、自己 察凊 を 行 う こ ずに よ り、

問題 が解決 し、患者が 心 理 的に充足 した り、解攟 され る

ずい っ た こ ずを瀺す患者 の 行動 で あ る。

【V 、問題解決状況 によ る ケ ア 提䟛者 ず の 関係性 の 発展

ず倉化 】  患者の 問題 が解決され る 状況 に よ り、患者 ず

看護 の 提䟛者ずの 関係が 発展、倉化す るこ ずを瀺す患者

の 行動 で あ る。

2看護婊 ・士 の 察象 理 解の 皋床

 看護婊・土 が 患者行動 の 説明抂念 に 察 応する患者行動

を理解 し、理解 した内容を看護実践 に 掻 甚する床合を枬

定する こ ずに よ り明 らか にな る。そ れ は、本研 究 が患者

行動の説明抂念に基づ き開発を め ざす看護 の 察象理 解に

関す る 自己 評䟡 å°º 床 に 察 す る 回答 で ある。

】V研究方法

1質問項 目の 䜜成 ずそ の 尺床化

1 質 問項 目の 䜜成

1患者行動説明抂念に 基 づ く質問項 目の 䜜成

看護教 育孊 研究 Vol9  No 12000

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  自己 評䟡の 指暙 ずな る具䜓的な質問項 目の 䜜成 にあた

り、患者行動 の 説明抂念 は 抜象床が高い た め、その 䞋䜍

抂念に着 目 し た。患者行動 の 説明抂念 の 䞋䜍抂 念 に は 、

16 カ テ ã‚Ž リ、93 サ ブ カ テ ã‚Ž リ、353 コヌ

ドが存圚す る。

ひ ず぀ ひ ず っ の カ テ ã‚Ž リ、サ ブ カ テ ã‚Ž リ、コヌ

ドは、患

者行動 の 異な る性質を瀺す。尺 床 の 内容的劥 圓性3’

を確

保する ため に は、枬定 し よ うず し お い る内 容領域 を網矅

するように質問項 目を䜜成する必芁 が あ る。本研究が開

発 をめ ざす尺床 の 基盀 は 5 ぀ の 患者行動 の 説明抂念で あ

り、そ の 䞋䜍抂念の 内容 を網矅 した質問項 目の 䜜成 は 、

5 ぀ の 抂念を網矅する こ ずに ぀ なが る 。 そ こ で 、圓初質

問項 目 を䜜成す る 際 は 、䞋䜍抂念 を網矅す る よ う行 い 、

質問項 目数 は 甚い た䞋䜍抂念を構成す る芁玠 ず 同数以 侊

ず な るこ ず を め ざ した。䞋䜍抂念を構成する 芁玠 の 数 は、

侊 è¿° の ずお り、カ テ ã‚Ž リ は 16 で あ る が、サ ブ カ テ ã‚Ž リ 、

コヌ

ドは、各々 93、353 で あ り、自己評䟡尺床の 項 目数

ずしお は膚倧で ある。

 以䞊 よ り、本研 究 に お け る質問項 目は 、カ テ ã‚Ž リを基

盀 に䜜成す る こ ずが 適圓 で あ る ず 刀断 し、16 カ テ ã‚Ž リ

å…š お を網矅す る よ うに䜜成した。

2質問項 目 を成文化す る 圢匏

 患者行動 の 説明抂念 は、患者行動 の 原因 ず 結果 に着 目

し お 創 出 さ れ た も の で あ り、 コ ヌ ドの å‘œ 名 に お い お

「    に 関連 した     」 ずい う原因 ず結果を瀺す衚

珟を甚 い お い た。そ こ で 、質問項 目の 䜜成 に お い お は 、

「患者は 原因 に あ た る行動 を瀺 した堎合、結果 に あた る

行動を瀺 す 」 ずい う圢匏 で 成文化す る こ ず を原則 ず した。

3質問項 目に甚い る語句 ず構文 の 衚珟

 質問項 目は 、知 識 や 経隓 に か か わ らず、党 お の 回 答者

が質問内容 を同䞀

に 解釈 で きるよ うに䜜成す る必芁 が あ

る。そ の た め 、質問項 目 の 文章 は、簡朔明瞭で あ る こ ず

が重芁 で ある4°

。本研究 に お い お も、こ の 点 に 留意 しお

質 問 項 目 を 成 文 化 し た。

2 質問項 目の 配 眮ず䞋䜍尺 床 の 構成

 本研 究が開発 をめ ざす 自己評䟡尺床は、それ を甚 い る

こ ずで 看護婊 ・士 が 自己の 察象理 解の 珟状を客芳的に評

䟡 し、察象理 解 の 珟状 を改善す る こ ず を 支揎す る。そ の

た め、自己 評䟡 å°º 床は、看護婊 ・士 の負担感や抵抗感 の

少 な い もの で あ る必 芁 が あ る尺 床 に 察す る 回 答者 の è² 

担感や抵抗感を軜枛す る ために は 、盞互に関連す る質問

項 目をた ず め お 瀺す こ ずが有効で あ り4S 

、本研究にお い

お は、患者行動の 説 明抂念 を構成す る 5 ぀ の 抂念別 に質

問項 目 を配眮 した。

  さらに、質問項 目矀各 々 は、患者行動説明抂念に 察応

する䞋䜍尺床 ず しお 構成し、そ れ を 甹 い る看護婊 ・士 が、

例 䜍 å°º 床 の 埗点を通 し お 患者行動 の 説明抂念 が 瀺す 5 偎

面に察応 させ お 察象理解 の 珟状 を認識 で きるよ うに した。

た た、各 質 問 項 目の 冒 é ­ に は 、察 応す る 患者行動 の 説 明

抂念 に 関す る説明文を加 え、䞋䜍尺 床 の 意味を瀺 した。

3 質問項 目の 数

 䞀

般に 1 ぀ の 尺床の 回答時間は、察象者の 疲劎等 を考

慮 し、45 分 か ら 50 分 が 限床 で あ る“’43 

ず され お い る。

本研究に お い お も これ を螏たえ、最終的に 開発する尺床

に 察する回答時間を 30分 か ら 40 分 に èš­ 定す る こ ず ずし

たこ の 堎合、1 項 目 の 回 答 に 芁す る 時間を 1 分か ら

15 分 に換算す る ず、尺床 を構成す る 劥 圓な質問項 目数

は 25 項 目か ら 30 項 目ず なる。

 た た 、本研究は 、看護婊・士 が 総埗点 か ら自己 の 察象

理 解の 皋床を把握す る ず共に、5 䞋䜍 å°º 床 の 埗点 か ら患

者行動 の 説 明抂念が瀺す 5 偎面 に 察応 させ お そ の 珟状を

認識 で きる尺床開発を め ざす。そ の た め には、䞋䜍尺床

毎の 質問項 目数を 同数 ずする 必 芁が あ る 。

 これ らは 、看護 の 察象理解に 関す る 自己評䟡 å°º 床 の 完

成 時 に は 、各䞋䜍 å°º 床 を 5 項 目 か ら 6 項 目、尺 床党 䜓 を

25 項 目か ら 30 項 目 よ り構成す る こ ずが適 圓で あ る こ ず

を瀺 す。そ こ で 、信頌性 ・劥圓性 の 怜蚎 を通 し お 適切な

質問項 目の 遞定を行 う本研 究に お い お は 、各䞋䜍尺床に

関 し少 なくずも 6 項 目以 侊 の 質問項 目の 䜜成 を め ざ した 。

4 質問項 目の 尺床化

 質 問 項 目の å°º 床化 に お い お は 、質 的 差異 で あ る 胜力や

特性 の 個人差を量化 しお 枬定す る“ 

こ ずに ぀ い お 述べ た

尺床開発 に 関する理 論 で あ る テ ス ト理 論 を適甚 し た。

D 尺床の タ ã‚€ プの 遞 定

 尺 床 の タ ã‚€ プ に は 、サヌ

ス トン 法、リ ã‚œ カヌ

ト法、ガ

ッ トマ ン 法、セ マ ン テ ィ ッ ク ・デ ィ フ ァ レ ン シ ャ ル 法4£

が あ る。看護の 察象理 解に 関する 自己評䟡尺 床は、看護

å©Š ・士が実践 の 䞭で 、身近 に 掻 甹 で き、か ぀ 、察象理 解

に お け る 自己 の 倉化 を よ り的確 に 把握 で き る こ ずをめ ざ

す。そ の た め、枬定方法は簡䟿 で ある方がよい 。䞊述 の

4 皮類 の 尺床タ ã‚€ プ の うち、リ ッ カヌ ト法 は 遞択肢の 量

化法が盞察的で あ り46

、比 范的簡䟿に 枬 定で きる41。尺

床 タ ã‚€ プ に は、リ ッ カヌ

ト法 を 遞 定 した 。

2遞択肢 の 数 の 決定

  リ ッ カヌ

ト法 に お い お 最 も頻繁 に 甹 い られ る遞択肢数

は、3 件法か ら 7 件法 で あ る。た た 、遞択肢数が この 範

囲 で あ る堎合、結果にはほ ずん ど違 い が ない4S 

。

 本研究は、看護婊・士 が 実践の 䞭で 、身近に掻甚 で き、

か ぀ 、察 象 理解に お け る 自己 の 倉化 を 的 確 に 把 握 で きる

自己評䟡尺 床 の 開発 を め ざすそ の た め、遞 択肢は 、回

答が比 范的容易で あ り、あ る皋床 の 段階に わた っ お 自己

看護教育孊研究  Vol9 No 」 2000 31

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の 察象理解 の 皋床の 差異が評䟡で き る数 ずする必芁が あ

る 。 そ こ で 遞択肢数 は 、5件法 ず した。

3遞択肢 の 衚珟

 本研究が開発 をめ ざす自己 評䟡尺床は 、看護 の 察象理

解の 皋床 ず しお、看護婊 ・士 が 理解 した 内容 を看護実践

に お い お 掻甚する 床合 を枬定 し よ う ずす る もの で あ る。

そ の た め 、遞択肢 は 、質問項 目が瀺 す内容を看護婊 ・士

が 理 解 し、掻甚 しお い る床合 を瀺す衚珟 ずす る 必 芁 があ

る。そ こ で、たず、遞択肢 の 衚珟 に甚い る副詞を怜蚎 し 、

次に、遞 択肢の 具䜓的衚珟 を怜蚎 した。

  遞 択肢 の 衚珟に 甹 い る副詞

 遞 択肢 の è¡š 珟 に 甹 い る 副 詞 に は、a実珟 の 繋 床 量 確

信衚珟甚語、b珟実 の 皋床量衚珟甚語、  c時間的皋床量

頻床衚珟 甹 語、d心 理 的時間 過 去 衚珟甚語、  e心 理

的時間 未来衚珟甚 語等があ る“9

。こ の うち b珟 実 の 繋

床量衚珟甚語 は、珟実 に èµ· こ っ お い る 皋床 を 衚珟 しお お

り、本研究 が 採甚す る遞択肢 の 衚珟 ずしお適 切で ある。

  遞 択肢 の 具䜓的衚珟

 皋床量衚珟甚語 の 意味の ずらえ方 は 個 々 様 々 で あ り、

どの よ うな皋床量衚珟甚 語 を組み合 わせ お å°º 床を構成す

る か の 怜蚎は、尺床の 信頌性 ・劥圓性 を 確保する 侊 で 重

芁 で ある’¢

。リッ カヌ

ト法 の 堎合、尺 床 の 目盛 りは 等 間

隔で あ り、目盛 りの 意味 を瀺す遞択肢に甚 い る甚語 は、

回 答者が等間隔 に ずらえ る よ うに 決定する必 芁 があ る。

 皋床量衚珟甚語 に 関す る研 究1”

は、珟実 の 皋床量衚珟

甹 語 が 、a最高床、  b䞭等床、  c䜎床、  d零床、  e絶察零

床 の 5 皮類に分類で き る こ ずを明 らか に した r

 看護婊 ・士 は、察象理解 の 内容を䜕 らか の 圢 で 看護実

è·µ に 掻 甹 す る。た た 、察象 理 解 の 皋床が 高い 繋 、理解内

容を看護実践 に 掻甚 す る床合 も高 く な るそ こ で、本研

究 に おけ る 遞 択肢 の 衚珟 に は、たず、珟実の 皋床量衚珟

甚語 の 最高床、䞭皋床、零床を衚す副詞を䞀

っ ず ぀ 採甚

しお 、3 段 階 の 理 解 の 繋 床 を 瀺 す遞択肢を蚭 けた た た 、

こ の他に、理 解の 皋床が䜎 く看護実践ぞの 掻甚 には至 ら

ない 段 階を瀺 す甚 語 ず しお 「䜕ずな く理解 しお い た 1 、

få…š く理解 しお い なか っ た 」 ずい う遞択肢を蚭 けた。こ

れ ら 2 っ の 遞択肢を蚭けた 理 由 は、以 例 の 通 りで あ る 。

 評䟡理論にお い お 、理解は認知領域 の䞀

぀ の 段 階 ずし

お、知識 の 次 の 段階に䜍眮す る52

。しか し、  「知識 」 ず

「理解」 ずい う甚 語 は 明確な区別なく甚 い られ お い る こ

ずが倚く、実際 の 評䟡におい お は、回答者が 、知識段階

で あ る に もか か わ らず、理 解に 達しお い る ず ず らえ る可

胜性があ る 。 そ こ で 、厳密 に は 「理解」 に 至 っ お い ない

段 階 を 瀺 す 遞 択肢 ず しお 、  厂䜕 ずな く理 解 しお い た 」 、

「党 く理解 しお い なか っ た」 ã‚’èš­ けた䞀

32

  以 侊 の 怜蚎 に基づ き、本研究 に お い お は 、 次の 5 遞択

肢 を蚭定する こ ず ず し た。

  看護婊 ・士 は 患者の 瀺す行動 に぀ い お

  5理 解 し、そ の こ ずを実践 に か な り掻 か しお い た

  4理解 し、その こ ずを実践 にわ り ず掻 か しお い た

  3理 解 し お い た が 、そ の こ ずを実践 に ほ ずん ど 掻 か

   しお い なか っ た

  2䜕 ずな く理 解しお い た

  1党 く理解 しお い な か っ た

2 専門家䌚議 に よ る 内容的劥 圓性 の 怜蚎

  内容的劥 圓性 の 怜蚎にお い お は、その 内容分野 の 専門

家 に、  「質問項 目が 、枬定 し た い 分野 党䜓 を æ­£ しい バ ラ

ン ス で適切に代衚する もの ず な っ お い るか 」 に぀ い お 刀

断を䟝頌す る方法を甚 い る の が䞀

般 的で あ るf’〕。

  本研 究にお い お も こ の 方法 を甚 い 、看護の 専門家に内

容的 劥 圓 性 の 怜蚎 を 䟝頌す る 「専門家䌚議 」 を開催 した。

患者行動 の 説明抂念 は 、入院生掻 を 送 る成人患者 の 行動

か ら発 芋 され た 。そ こ で、専 門 家 䌚議 の メ ン バ ヌは 、成

人 を 察象ずす る倖科系、内科系、粟神科、産科病棟に勀

務す る、臚床経隓豊富な看 è­· å©Š 7 名 ず、本研究 ず 同様 の

方法 で 尺床開発 を行 っ た研究者 1名 ずし た。 怜蚎課題は、

「質問項目の 適切性 」 、  「質問項 目の 網矅 性」 、  「実 è·µ

に おけ る掻甚 可 胜性 」 で あ っ た 。 怜蚎 の 結果に基 づ き、

å°º 床の 修正 を以䞋の よ うに 行 っ た。

1 専門家䌚議 の 結果に基づ く尺床 の 修正

1具䜓的指摘が あっ た質問項 目 の ä¿® æ­£

  専門家䌚議 にお い お 質問項 目の 衚珟 の 適切性 に 関する

具 䜓的指摘が あ っ た 19 項 目に ぀ い お は、指摘内容 に 基

づ い お質問項 目 を怜蚎、修正 した。

2遞択肢 の ä¿® æ­£

 専門家よ り、遞択肢に甚 い た副詞 の 䞭で 、 「か な り」

ず 「わ り ず」 の 衚珟 の 違い が明確 で ない ずい う指摘 があ

っ た。 本研究は リ ッ カ

ヌト法 を採甚 しお い るた め 、各遞

択肢は等間隔 で ある必芁があ る。先述 の ずお り、珟実 の

皋床量衚珟甚語」4

は、最高床、䞭皋床、䜎床、零床、絶

察零床に 5 倧別 で きる。こ の うち、䞊 è¿° の 遞 択肢 5 か ら

3 は 、最高床 「か な り」・䞭皋床 「わ りず1 ・零床 「ほ

ずん ど」 の 副詞 を䞀

぀ ず぀ 甹 い お お り、副詞間の 皋床 の

差が等間隔で は なか っ た 。 そ こで 、遞択肢 5 か ら 3 が等

間隔 ずな る よ うに、䞭皋床 の 「わ り ず 」 の 代 わ りに、䜎

床 の 副詞 の äž­ で は 高 い 方 に䜍眮する 「少 し」 を採甚す る

こ ずず した、たた 、遞択肢䞭 の 「実践 」 ずい う衚珟 は 、

実践内容 をよ り明確 に瀺す こ ずを意図 し、 「看護実践」

に 改 め た。

 こ の よ うな修正 の 結果、遞択肢は、次 の よ うに なっ た、

看護教育孊 研究 VoLg   No 12000

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 5理 解し、そ の こ ず を 看護 実 è·µ に か な り掻 か し お い

   た

 4理 解 し、そ の こ ずを看護実践 に凊 掻 か し お い た

 3理 解し お い たが、そ の こ ず を看護実践に ほ ずん ど

   掻 か しお い な か っ た

 2䜕 ずなく理解 しお い た

  1党 く理 解 しお い な か っ た

 以䞊 の 内容的劥圓性 の 怜蚎 ずそ の 結果に基づ く修正 を

通 しお 、 【1問題 発生 ず䟝存】、 【ll問 題 ぞ の 察 凊 ず

調敎 】、 【HIケ ア ず自己察 凊 に よ る 問題 の 自芚 ・奜

転 ・解決】、 【IVケ ア ず 自己 察 凊 に よ る充 足感獲埗 ず

心 理 的解攟】、 【V 問題 解決状況 に よるケ ア 提䟛者 ず

の 関係性 の 発展 ず倉化 1 の 5 䞋䜍尺 床 以 䞋、䞋 䜍 å°º 床

は 【】で 瀺す、45 項 目か ら成る 5 段階リ ッ カヌ

ト型

尺床で あ る 「看護 の 察象理 解 に 関 す る 自己 評䟡尺床予

備調 査 版」  以䞋、  「予 備 調査版 」  を䜜成 した 。

3調査方法

 本研究 は、尺床開発にお け る 予備調査 靎 こ䜍眮す る研

究 で あ り、尺 床 開 発 の 第 1段 階 に おけ る調 査 ず しお 、デ

ヌタ収 集の 適切性 、信頌性・劥 圓 性 を怜蚎 し、最終的に

開発 を め ざす尺 床 に 甹 い る質問項 目の 遞 定をめ ざす。

1調査 察象

 患者行動 の 説明抂念 は 、入 院生掻 を送 る成人患者 の 行

動か ら発芋 された 。そ こ で 、調査察象は病院に勀務 し、

小児病棟 を 陀 く党 お の 病棟 に 所属 し、看護を実践 しお い

る看護婊 ・士 ず した。

2 枬定甚具

 枬定甚具 に は、  「予 備調査版 」 ず 「看護婊・士 の 特性

調査 箙 」 を 甹 い た。  「看護婊・士の 特性調査玙 」 は、察

象者が母集団を反映 し お い る か どうか を怜蚎す る た め に

䜜成 し た 自䜜質問玙 で あ り、䞀般的属性 ず看護婊 ・士 ず

し お の 属性 に関する項 目か らなる。

  なお 、察象者擁護 を配慮し、質問玙 は 無蚘名 ずした。

3 デヌ

タ収集

Dデヌタ収集期間

  1998 幎 2 月 13 日か ら 2月 27 日た で ず した。

2デヌタ収集の 手 続 き

  党囜の 病院名簿か ら無䜜為抜 出 した 300病院の 看護郚

長宛 に 、埀埩葉曞 を甚 い お 研 究協力 を䟝頌 した。そ の う

ち、研究協力 の 承諟 が埗られた 74 病院の 看護郚長宛に、

合蚈 970 郚の 質問玙 ず返 ä¿¡ 甹 封筒 、調 査 の 䟝頌状 を送付

した。それ らの 配垃は看護郚長に 䟝頌 し、看護郚長 よ り

質問玙䞀匏 を 受 け 取 っ た各看護婊 ・士 に は、研 究協力䟝

頌状 を通 しお、返 送甹 の 封筒 を甚 い お 回答を個々 に投凜

す るよ う䟝頌した 。 した が っ お 、看護 å©Š ・士 の 回 答 の 返

送 は 、個 々 人 の 自発的か぀ 任意に よるもの で あ る。

3デヌタ分析

 統蚈解析 プ ロ グラ ム SPSS751J for Windowsを䜿甚

した。

  「予 備調査版 」 及び 「看護婊・士 の 特性調査玙」 に っ

い お の 蚘述統蚈倀を算出 した。

  尺床 の 信頌性・劥圓性 の 怜蚌

a内的敎合性 の 怜蚌

 内的敎合性 ず は、党 お の 項 目が同 じ特性 を枬 定 しお い

るか ど うか の 怜蚎で あ り、折半法、ク ロ ン バ ã‚œ ク α ä¿¡é Œ

性係数 の 算出 ずい っ た 方法 が ある’6。折半法 は折半 の仕

方 に よ り盞関係数 の 倀 が 異 なる ず い う欠点 を持っS7

が、

ク ロ ン バ ッ ク α 信頌性係数は 、折半法 の 欠点 を補 う方法

で あ り、内的敎 合性 の 怜蚎 に最も広 く甚 い られ お い る’S。

本研 究 に お い お もこ の 方法を甚 い た。

b、構成抂念劥圓性 の 怜蚌

 構成抂念劥 圓性 は、そ の 枬 定甚具があ る理論 か ら導 き

出 され た構成抂念をどの 皋床枬定 しお い る か を 問 うもの

で あるS’

。本研究 に お け る構成抂念劥 圓性 の 怜蚌 ずは、

「予備調査版」 の 構成抂念が 、 それを導 き出 し た 患者行

動 の 説 明抂 念 を反映 し お い る か ど うか の 怜蚎で あ る 。

「予備調 査 版 」 は、最 終 的 に、患者行動 の 説 明 抂念 に 察

応する 5䞋䜍尺 床 に 基 づ い お、看護婊・士 が 、患者行動

の 説明抂念 に察応 させ お 自 å·± の 察 象 理解の 珟状 を 認 識 で

きるもの ず なる こ ず を め ざ しお お り、この 構成抂念劥圓

性 の 怜 蚌 は 極 め お 重芁 で あ る。

 構成抂念劥 圓性 の 怜蚌方法に は 、既知 グルヌ

プ技法、

倚特性 ・倚 方 法 の 行 列 等 が あ る が‘°1、構成抂念 の 内容 に

い くっ か の 偎面が想定 され お い る尺床 の 構成抂念劥 圓性

の 怜 蚌 に は 、因子分析 を 甹 い る こ ずが有効で あ る61

。

 「予備調査版 」 は、患者行動 の説明抂念の 5偎 面 に 基 づ

い お お り、本 研 究 に お い お は、因 子 分析 を甚 い た。

V 研 究結果

 配垃 した 970 の 質問玙 の うち、672 名回収 率 693  

よ り回答 を埗、  「予 備 調 査版 」 の å…šé … 目 に 回 答があ っ た

もの は 510 名 759  で あ っ た 。 本研 究 に お い お は 、

こ の 510 名の 回 答 を分析デヌ

タ ず した

1察象者 の背景衚 1 

 察象 者 の 性 別 は 、女性 475 名 931 、男 性 35 名

69 で あ っ た。幎霢は 21 æ­³ か ら 66 æ­³ の 範囲 で あ り、

平均 354 æ­³ SD 93、臚 床 経 鹓 幎数は 、1 幎 未満 か ら

42 幎 の 範囲 で あ り、平均 IL8幎SD78で あ っ た 。

 察象 者の 職䜍 は、ス タ ッ フ 354 名694°。、䞻任たた

は 副婊長 98 名 192 、婊長 41 名 80 、臚床実習指

看護教 育孊研究 VoL9   Ne 12000 33

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è¡š 1 察象者の 背景 n 510性別 男性         35名 69 

女性               4乃 名 931 

霢 21歳〜66 歳   平均35 4æ­³ SD 93臚床 経隓 幎 数 1 幎 未満〜42幎 å¹³ 均 118幎 SD 78職 䜍 å©Šé•·          41名 80 

䞻任  副婊長      98名 192 

ス タ ッ フ        354名 694 

臚床 実 習指 導 者      12名 24  

そ の 他・䞍          5名 10  

卒 業 した

看 護基 瀎教 育 課皋

    耇数回答

2 幎 課 繋 専門 å­Šæ ¡    172名 337 

3 幎 課 繋 専門 å­Š 校   303名 594 

2 幎課皋短期倧 孊   16名 31 

3 幎螝皋短期倧 孊   23名 45 

倧孊                1名 02 

そ の 他・䞍明        科 名 2296 

導者 12名 24°1eで あっ た。

 卒業 した 看護基瀎教育課皋 は、3 幎課皋専門孊校 303

名 594°・、2 幎課皋専門孊校 172 名 337 、3 幎課皋

短 期 倧 å­Š 23 名 45 〉、2 幎 課 皋短期倧孊 16 名 31 、

倧孊 1名 02で あ っ た 耇数回 答。

2 「予備調 査 版 」 の 埗点状況

1 各質問項 目の 埗点

 各 質 問 項 目は 、1 点 か ら 5 点 た で の 埗点 が 可 胜 で あ る

が、察象者 の 回 答 は 、こ の 1 点か ら 5 点 の 範囲にあ り、

1質問 項 目あ た りの å¹³ 均 は 42 点 SD 03で あ っ た。

 各質問項 目の 埗点 に 関 し 、コ ル モ ã‚Ž ロ フ ・ス ミル ノ フ

の 怜定 を行 っ た 結果 は、統蚈量 d が 0233 か ら 0439 の

範囲 に あ り、各質問項 目の 埗点分垃 が 正芏分垃 で あ る こ

ず を 瀺 した p0000、df』510。

2 総埗点

 総埗点 は 、45 点 か ら 225 点た で の 埗点が 可 胜 で あ る。

察象者 の 回 答 は 、92 点 か ら 225 点 の 範囲 にあ り、平均

は 1873 点 SD ≡225で あ っ た。

 総埗点に関 し、コ ル モ ã‚Ž ロ フ ・ス ミル ノ フ の 怜定を行

っ た結果 は 、統蚈量 d が 0470 で あ り、総埗点分垃が æ­£

芏分垃 で あ る こ ずを瀺 した pO009、df」510。

3 䞋 䜍尺床別埗点

  【1問題発 生 ず䟝存】は 、12 項 目か ら成 り、12 点 か

ら 60 点 た で の 埗点が 可 胜 で あ る。察象者 は 、16 点か ら

60 点 た で の 範 囲で 埗 点 を獲 埗 し 、平 均 は 494 点

SD 67で あ っ た。たた、1 項 目あ た りの 平均 は 41 点

SD≡03で あ っ た 。

  【ll問題 ぞ の 察 凊 ず調敎】は 、10 項 目か ら成 り、10

点から 50 点 た で の 埗点 が 可胜 で あ る。察象者は、19 点

か ら 50 点 た で の 範囲 で 埗 点 を獲埗 し、平 均 は 400 点

SD 63で あ っ た。た た 、1 項 目あ た りの 平均は 40 点

SD 02で あ っ た。

  【皿 ケ ア ず 自 å·± 察凊 に よ る 問題 の 自芚 ・奜転 ・解

決】は 、10項 目か ら成 り、10点 か ら 50点た で の 埗点が

可胜 で ある。察象者 は、24 点 か ら 50 点 た で の 範囲 で 埗

34

点 を獲埗 し、平均 は 421 点 SD53で あ っ た。た た 、

1 項 目あ た りの 平均埗点 は 42 点 SD  O3で あ っ た。

  【IVケ ア ず自己察凊 に よ る充 足感 獲埗 ず心 理 的解

攟】は、6 項 目か ら成 り、6 点 か ら 30 点 た で の 埗点 が

可 胜 で あ る 。 察象者 は 、16点 か ら 30 点 た で の 範囲で 埗

点 を獲埗 し、平均 は 263 点 SD  30で あ っ た。た た 、

1 項 目あた りの 平均 は 44 点SD03で あ っ た。

  【V 問題解決状況に よ るケア 提䟛者 ずの 関係性 の 発

展 ず倉化】は、7項 目か ら成 り、7 点か ら 35 点たで の

埗 点 が 可 胜 で あ る。察 象者 は 、14 点 か ら 35 点 た で の 範

囲で 埗点 を獲埗 し、平均 は 296 点 SD41で あ っ た。

たた 、 1 項 目 あた りの 平均 は 42 点 SD  02で あ っ た。

4 内的敎合性

  「予 備調査 版 」 の 内 çš„æ•Ž 合性 を 瀺 す ク ロ ン バ ッ ク α ä¿¡

頌性係数の 倀は 、0964 で あ っ た。た た、各質問項 目を

陀 した 堎合 の ク ロ ン バ ッ ク α 信頌性 係数 の 倀は 、0962

か ら 0963 た で の 範囲 で あっ た。

5 構 成抂念劥 圓性 衚 2 

  「予 備調査版 」 の 構成抂念劥圓性 を怜蚎する た め 、䞻

因子 法 に よ るバ リマ ッ ク ス 回転 を甚い た 因子 分析を行 っ

た 。 そ の 結果 、5 因 子 を抜 出 し各 因 子 の 固有倀 は å…š お 1

以 侊 、环積 寄䞎率 は 539 で あ っ た。䞀般 に、倉数の 属

す る 因子を決定する際は、因子負荷量 の 絶察倀 04 ない

し 03 を 基準 に行 う6b’。そ こ で 、本研 究 に お い お 各因子

を構成す る質問項 目の 怜蚎 は 、そ の 因子 に 察する 因子負

荷量 の 絶察倀が 04 以 侊 で あ り、か ぀ 、その 因子 に 察 し

最 も高 い 因子 負荷量を瀺 しお い る こ ず を 基準 に 行 っ た。

 第 1 因子 は、 【1 問題発 生 ず䟝存】、 【H 問 題 ぞ の

察 凊 ず調敎 1 の 2 䞋䜍尺床に属す る 14 項 目を包含 しお

い た

 第 2 因 子 は 、 N ケ ア ず自己 察凊 に よ る 充 足感獲埗

ず心 理 的解 攟】、 【V 柗 題解決状況 に よ る ケ ア 提 䟛者

ずの 関係性 の 発展 ず倉化】の 2 䞋䜍尺床 に属する 10 項

目を包含 しお い た。

 第 3 因 子 は 、 【H 欄 題 ぞ の 察 凊 ず調敎】、 【m ケ ア

ず自己 察凊 に よ る問題 の 自芚 ・奜転 ・解決1 の 2 䞋䜍 å°º

床 に 属す る 8項 目 を包含 しお い た 。

 第 4 因子 は 、 【1問題発生 ず䟝存】、 【皿 ケ ア ず 自

己察凊に よ る問題 の 自芚 ・奜転

・解決 1 の 2䞋䜍 å°º 床 に

属す る 6 項 目を 包 含 しお い た。

 第 5 因子 は 、 【ll問題ぞの 察凊 ず調敎 】、 【皿 ケア

ず 自己 察 凊 に よ る 問 題 の 自芚 ・奜転 ・

解 決】、 【IVケ

ア ず自己 察凊 に よ る充足 感獲埗ず心 理 的解攟】、 【V 

問題解決状況 に よ る ケ ア 提 䟛 者ず の 関係性 の 発展 ず倉

化 】の 4 䞋䜍尺床に属す る 7 項 目を包含 しお い た。

看護教育孊研究 Vol 9  No 」  2〔00

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è¡š 2 「看護の 察象理解に 関する自己評䟡尺床 予備調査版」 の 因 子 分 析結果                                                                     䞻 因子 法、バ リマ ッ ク ス 回転 

質  問  項  目

 【1問題発生 ず䟝 存 】

1 è¡° 匱 の激 しい 患者 に は、枅朔 に関 する問題が生 じやす い

回 党身 ・知芚・呌 吞機 胜 な どが䜎 例 し お くる ず、患者 は他 者 ず円滑 な コ ミ ュ ニ ケ

ヌシ ョ ン を ずれな く

  な る

3 運動機胜が䜎 例 し お い る患者は、看護婊 ・士の揎 助 に協 力 しよ うず しお も うた くで きない

4 日垞 生掻 の 䞖話を看護婊 ・士 に é Œ り きっ お い る患 者 は、䞍本 意 な揎助で あっ お も受け入 れ お い ã‚‹å Ž

  合が ある

髀薯矞 藩 靉讎 杏襟 雛舞芚呈b塁眐 鎿讎 驪 離 抱 、、。 。 、

7 病棟 の 環境 は普通 ずは違 うた め、患者 は ぀ い 芏則に 反 しお した ラ こ ずが ある

圄 患者 は病棟 芏 則 を守 るため に、継続 しお きた健康維持増進の た めの 生 掻習 慣 を ず りや めた り、倉え

  た りす る堎合 がある  衰匱 の激 しい患者は、プラむ バシ

ヌを䟵害され お も蚎 え られ ず、それ を受 け入れ お い るこ ずが ある

囜  患者 は 、看護婊・士 の 説明䞍 足 で 状 況 を理解 で きな い 時、揎 助 ぞ の抵抗感を生 じや すい

  看護蚈 画 が適切で あっ お も、看護婊・士 の 手 際が 悪 い ず、患 者に は疲劎 な どの 悪圱 響が生 じる

12患者 が 自分 に 良か れ ず 思 っ た行 動が、新 しい 問題 を 匕 き起 こ すこ ずがある

 【皿柗 題ぞ の 察 凊 ず調敎 】

圉  患者 は苊 痛 を自分 な りに緩 和 し よ うず する

  チ ュヌ

ブ類 を挿入 され お い る患者 は、䜓䜍や 動䜜な ど を工 倫 し䞍 安感 や䞍 快感 を軜 æž› しよ うずする

  患者 は、病棟 の環 境 に慣れよ うず、自分な りに å·¥ 倫 しなが ら生掻 しお い る

  患者 は 、他者 ずの コ ミュ ニ ケヌシ ョ ン が 円滑 に行 え ない å Ž 合 で も、䜕 ずか 意思 の 疎通 を図 ろ うずす

  る17 患者は 、揎助に 苊痛を感 じる ず、䜕 らか の 圢 で 看護婊 ・

士 に 抵抗感を瀺 す18 患者は、看護婊 ・士 の 技衛 や方 法 を芳察 し評䟡 しお い る

囜 患者は、自分䞀

人で は生掻 で きな い çš‹è¡° 匱 しお い お も、揎助が 円 滑 に 進 むよ う看 è­·å©Š ・士 に協 力 し

  ょ うずす る

團 患者 は揎 助が必芁 な時それが 䞍十 分 で あっ お も容認 す る

21看護婊 ・士 に 䞍安を衚出する患者は揎助 を求 め お い る

22 患者は 看護婊 ・士が 問題 を解 決 しお くれ る こ ずが わか る ず、自己 流の 察凊 方 法に こ だわ らな くな る

  å Ž 合が ある

 【皿 ケア ず自己 察 凊に よ る問題 の 自芚 ・奜転 ・解決 】

23 患 者 は 、看護婊 ・± が 自分 の 状態 を受 け入 れお い るず思 う ず、心理的 に安定 し 自 ら の 問題を 自芚 す

  る堎合 が ある

24 患者は、看護婊 ・士 か ら生 掻の 揎 助を受 ける こ ずに よ り改めお 自分の 病状 の 皋床 を自芚す る こ ず

  が あ る

閏 看 護婊・士 が、適切 な 時期に 適切 な 方 法で 枅朔 の 揎 助 を行 うこ ずに よ り、患 者 の皮 膚の状 態 は 良 奜

  に保 た れ る

顯靉難芊ll韆鑌蕪飜i纂32 患者は 、倖芋䞊の 倉化 に 察 し自分 な りに å·¥ 倫 す る こ ずに よ り、他者 ず 亀流す る際の 心 理 的 ス ト レス

  を和 らげお い る

 【1Vケ ア ず 自己 察凊 に よ る充足 感 獲埗 ず心理 的 解攟 】

國  枅朔 の揎助な どを反 埩す るこ ずに よ り、患者 は次第 に 看護婊 ・士に 心 を開 くよ うにな る

韓朧1龛 毛

’

灣鵡 瓢 誓金纛1認隒詰鎇雲開 き様 。 な気持 ち を眮舌、。 く

  れ る きっ か けに な る

圜 看 護婊・士 が揎 助 を円滑 に 行 うこ ず は、揎助を受 ける こ ずに察す る患者の 緊 匵や 䞍安を緩和するこ

  ずに ぀ なが る

岡患 者は 、自力 で 排泄 や枅朔 の 欲 求 を満 たす こ ずがで きた 時満足 感や 充寒感を感 じる

38 患者は衰匱 し お い お も、䜕 ずか呚 囲の状 況 を把 握 し よ う ず しお お り 、そ っ す る こ ずで 気持 ち を安 定

  させ お い る堎合 が ある

 【V 同題 解決 扶 況に よ るケ ア 提䟛者 ずの 関係性の 発展 ず倉化 

鵬鞚窪矅 躔 鶎 摺  讐重圎 圎鍮鰹 鱇 、瀊 ・ ・助・・ ムヌ

ズ

  に受け入れ るよ うに なる

団 看護婊 ・士が 患者 の 状 態に応 じた コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン を詊み る こ ずに よ り、患 者は 自分 の 意 思 ã‚’è¡š

  出 で きるよ う に な る

軆  看護婊 ・士 が繰 り返 し 適切な 揎助 を 行 うこ ずで、患者には その 看護婊 ・士 に察する ä¿¡é Œ 感が生 じる

  揎助が 円 滑に 終 了 しほっ ず䞀

息぀ い た患者は、他者 ぞ 配 慮で きるよ うにな る

44 揎助 を望 ん でも、看護 婊・士 が 十分 察応で きない ず、患者は芁 望 ã‚’è¡š 出す る こ ず自䜓 をあ き らめお

  した う堎 合 があ る

4S 看護婊・士が 患者 の問 題に 十 分察 応で きない ず、患者 は看 è­·å©Š

・士 に関 わろ う ずしな くなる

因 子負荷量の 2 乗和因 子 の寄䞎 率  环積寄䞎率  

因子 1  因子 2   因 子 3  因 子 4  因 子 5

0353  −0089  −0178 巫   0055  −0185  −0IQ9  −0256 

−0016

  −0184  

−0260 −0、338   0007

 −0155 

−O100  −O229 −0276

  −0265  −0191  −0、111  −0、129  −0323  −0166  −0223  −0080  −0119  −0262  −0036  −0296  −0141   −03D2  −0014  −0308

  −0163  −0199  −0218  −0227  −0135  

−0OB9  −0213  

−0175  −0209  

−0248  −0291  

−OD92 −0185  

−0278    0049  −0336

0351  −01980268  −03010371  −02390406  

−0243

驪      䞀〇182      −01960260   −0119

0289  −0Ol5匝璜

−01470294  

−0165

172861研

冊

52

0000幜 䞀 䞀 䞀

侀D353−0416䞀〇  44

−0500䞀〇212−0435

䞀〇149  −0126−0211  −0059−D129  −0止32−0ll9  −0019

−0、174  −0111−0、030  −0127−0222   −0226

−0263  −0445

−0357   −0336

−o073E ç’œ

0315 −0237

0325   −0229

0145  −Q、339

0210   −0298

0229   −0208

0玉32  −02710219  −04000039  

−02960、100  −00600、184  

−O144

䞀〇128  

−0、217  −0  96

−0196   −0187   −0  00

−0、168  −0  57 −0、068

−0ll5  −0  56   

−0、259−O131   −0 553  −0、204−0、213 −0 03  −0125−0064  −0420 甌䞀〇、222 甌   

䞀〇326

℃   27  −0256  −0227

℃   19 −0248 

−04e4

017501760、2040

2620

1130224

  −0132  

−0300  −0、玉82  −0101  −0468    0170  −0163  −0308  −0134

  −0236  

−0、313  −0149

  −0277  

−0、292  −0006

−0329  −0384   0003  匝

D144 0、271 

0279

䞀〇183  −O246 

−0201−0121  

−0067   −0240

䞀〇lll  

−0092  −0259

0273   −004T −0255

0076     −0331  −0OO8G155   −0394  −0、364  −0187

0292  −O393  −0262  −0138

䞀〇、213−0469䞀〇  27

−0  73

642e   5648   4681   3941   3605143    125     104     8、7     8Ol43   268   372   459   539

泚  匚コ内は、因 子 è²  荷量 の 絶 察 倀が O4 以 侊 で あ り、か ぀ 各項 目に お け る最 も高 い 因 子 負荷量 を瀺 す。

   因子 分 析の 結果に 基 づ き、最終的に 遞定 され た項 目に ぀ い お は、質問項 目の 番号 を反 転 しお 瀺 した。

看 護教 育孊研究   Vol9  No 12000 35

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VI考察

1 デヌタの 適切性

 本研 究の 結果 は 、  「予備調査版」 が、質問項 目各 々 の

埗点分垃、総埗点分垃 ずもに æ­£ 芏分垃 で あ る こ ずを瀺 し

たこれ は 、本研究の デヌ

タが、  「予備調査版 」 の ä¿¡é Œ

性 ・劥圓性 を怜蚎す る た め に、偏 りの ない 適切 なデヌタ

で あるこ ずを衚す。

2内 的敎合性

 䞀

般に、枬定甚 具が内的敎合姓 を確保 しお い る か ど う

か の 刀定 は、ク ロ ン バ ッ ク α 信頌性係数 07 を基準 に行

う6コ“ ‘5

å Ž 合が倚 い 。  「予備調査版 」 の ク ロ ン バ ッ ク α

信頌性係数 の 倀 は 0964 で あ り、  「予 備調査 版 」 が 内 的

敎合性 を確保 しお い る こ ずを瀺す 。

  たた、  「予 備調査版 」 の 党質問項 目 よ り、各質問項 目

を陀 した堎 合の ク ロ ン バ ッ ク α 信頌性係数は、0962 か

ら 0963 た で の 範囲で あ っ た こ れ は、個 々 の 質問 項 目

に は、尺 床党䜓の 内的敎合性 を脅かす 䞍 適切 な質問項 目

が存圚 しな い こ ずを瀺す。

 以 侊 は、  「予備調 査 版 」 は、内 的敎合性 を 確保 しお お

り、質 問 項 目は å…š お、尺 床 の 内的敎合性 の 確保 ずい う芳

点 か ら、適切 で ある こ ずを衚す。

3 構成抂念劥圓性

  「予 備 調 査版」 は 、5 ぀ の 患者行動説明抂念 に 基づ き、

質問項 目を䜜成 し た。た た 、こ の å°º 床は、質問項 目が 各

抂念 に 察応す る䞋䜍 å°º 床を構成する こ ず を意図 した。因

子 分析 の 結果 は 、こ の å°º 床 には 5 因子が存圚 し、第 1 因

子 か ら第 4 因子 た で は、各 々 、2 䞋䜍尺床の 項 目を耇合

した 因子 で あ り、第 5 因子 は 、4 䞋䜍尺 床 の 項 目 を耇合

した 因 子 で あ る こ ずを瀺 した。

こ れ は 、 同䞀

例 䜍尺 床 に

属す る質問項 目同 士 が あ る皋床同䞀

因子 に 収束 しお い る

が 、各因子 ず䞋䜍尺床の 間 には察応 が な か っ た こ ず を意

味するしたがっ お、  「予 備 調 査版 」 は、䞋 䜍 å°º 床が患

者行動を説明す る 5 抂念 を反 映 した もの ずな っ お お らず、

構成抂念劥 圓性を確保 しお い ない 。

4 質 問項 目の 遞定

 先述した よ うに 、  「予備調査版」 は、最終的に は、質

問項 目数 が å…š 䜓で 25 か ら 30 皋床、た た 、䞋䜍 å°º 床毎 の

質問項 目数が 同数で あ る 尺床 の 完成をめ ざす。

 た た 、研 究 の 結果、  「予備調 査版」 は 個 々 の 質問項 目

及 び å°º 床党䜓 に お い お 内的敎合性を確保 しお お り、党 お

の質問項 目が内的敎合性 の 確保 ずい う芳点か ら適切 で あ

っ た。こ れ は 、  「予 備調査版 」 に甚い た 45 質問項 目の

䞭か ら、25 か ら 30 の 質問項 目を遞定 し た 堎合にも内的

敎合性 を確保 で きる こ ずを意味す る

 䞀

方 、45 質問項 目 を 甹 い お 因 子 分析 を行 っ た結果 は 、

同䞀

䞋䜍尺床に属する質問項 目同 士 があ る皋床 は 同䞀

因

子 に 収束する こ ず を瀺 した。こ れ は、同䞀

䞋䜍 å°º 床 に 属

し、同䞀

因子 に 収束した もの を 䞭心 に質問項 目を遞 定す

る こ ずに よ り、構成抂念劥 圓性 を確保 した å°º 床 を構 成 で

きるこ ずを瀺唆す る。

  そ こ で 本項 に お い お は 、因子 分析 の 結果 に 基づ き、個

々 の 䞋䜍尺床が 5、6 項 目か ら成 り、党䜓 ずしお 25 か ら

30 の 質問 項 目 を含み 、信頌 性 ず劥 圓性 を 確保 した 尺床

開 発 に ぀ なが る適切な質問項 目 を 遞定する。

1 問題発生 ず䟝存

  【1、問題発 生 ず䟝存】を構成 した項 目は、項 目 1 か

ら 12 の 12項 目で あ り、項 目 1 は 第 4 因子 に 、 他 の 項 目

2 か ら 12 は å…š お 第 1因子 に最 も高い 因子負荷量 を瀺 し

た 。こ れ は 、 【L 問題発生 ず䟝存 】の 項 目は 、第 1 因

子に収束す る こ ずが劥 圓で あ り、第 1因 子 に収束 しなか

っ た 項 目 1 に 䜕 ら か の 問 題 が 存圚す る可胜性を瀺唆す る。

 項 目 1は 「衰匱 の 激 しい 患者 に は、枅朔に 関する 問題

が 生 じやす い 」 で あ り、こ の 質問衚 珟 の 抜象床は 他 の 項

目に 比 べ お 高い 項 目 1 が 本来収束すべ き因子に収束 し

なか っ た原 因 に は、こ の 抜象床 の 高 さ が 考 え られ る。し

た が っ お、項 目 1 を こ の 䞋䜍尺床 の 項 目ず しお 遞定す る

こ ず は適切 で は ない 。

 たた、 【1 問題発生 ず䟝存】を構成する 項 目を 5、6

項 目 に絞 り蟌む に は 、残る 11 項 目の 䞭か ら、よ り適切

な項 目を遞定す る必芁 が ある。そ こ で 、因子負荷量がそ

の 因子に䞎える各項 目の 重 み を瀺すGS

こ ずを考慮 し、こ

の ll 項 目の うち、第 1 因子に察す る因子負荷量が高 い

もの か ら 6 項 目 を採甚 する こ ず ず した。

 以 侊 よ り、  【1 問題 発 生 ず䟝存】を構成する 項 目 ず

しお、項 目 2、5、8、9、10、11 の 6 項 目を遞定 した。

2問題 ぞ の 察凊 ず調敎

  【ll問題 ぞ の 察凊 ず調敎】を構成 した 項 目は 、項 目

13 か ら 22 の 10 項 目 で あ り、項 目 13か ら 16、及 び 、項

目 19、20 の 6 項 目は 第 3 因子に、項 目 17、18、21 の 3

項 目は第 1 因子 に、項 目 22 は第 5 因子 に、最 も高い 因

子負荷量を瀺 した こ の 結果 は、  【H 問題 ぞ の 察凊 ず

調敎】の 項 目は、第 3 因子に収束す る こ ずが劥圓で あ り、

第 3 因 子 に 収束 し なか っ た項 目に䜕 らか の 問題が存圚す

る 可 胜性を瀺 唆する 。

 項 目 17、18、21 が最 も高 い 因 子 負荷量 を 瀺 した 第 1

因子 は 、 【1 問題発 生 ず䟝存 1 の 項 目の 倧郚分が収束

し た 因 子 で あ っ た 。項 目 17 「患者 は、揎助 に è‹Šç—› を 感

じ る ず、䜕 らか の 圢 で 看護婊・士 に抵抗感を瀺す 」 は 、

【1 問題 発 生 ず䟝存】 に 属す る項 目 10 「患者 は 、看護

å©Š ・士の 説明 䞍 足 で状況 を 理解で きない 時、揎助ぞの 抵

36 看護教育孊 研 究 V 〔〕19 No1  2000

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抗感を 生 じやす い 」 ず 同 じ 「抵抗感 」 ずい う甚 語 を 甹 い

お い る。前者は 「看護婊・士 に察する抵抗感」 、埌者 は

「揎助に察す る抵 抗感」 を 意味 しお い る が、同 様 の 意味

に解釈された可 胜性が高い。

 項 目 18 「患者 は 、 看護婊 ・士 の 技術や 方 法 を芳 察 し

評䟡 しお い る 」 は 、患者の 問題状況を瀺 さず、問題 に 察

凊する患者 の 状況 の み を 瀺 す衚 珟 ず な っ お い る た め、質

問項 目を構成する 内容に問題があ り、因 子 負荷量 に圱響

し た可胜性 が あ る。

 項 目 21 「看護婊 ・士 に䞍安 ã‚’è¡š 出す る患者は揎助を

求め お い る」 は 、第 3 因子 に 収束 した個々 の 項 目 が、患

者が自分 自身 で 盎接問題 に 察凊 し よ う ず しお い る状況を

瀺 しお い るの に察 し、問題解決を看護婊 ・士 に委 ね 、す

なわち、看護婊 ・士 の 看護掻動を受け入れ、間接的に 察

凊 し よ う ず しお い る状況を瀺 す。こ れ が 原因 ずな り、項

目 21 は、 【1、問題 発 生 ず䟝存】の 項 目 ず同様に第 1 因

子 に 収束した 可 胜性 があ る 。

 たた、第 5 因子 に高 い 因子負荷 量を 瀺 し た 項 目 22

「患者 は 看護 å©Š ・士 が 問 題 を解決 しお くれ る こ ずがわ か

る ず、自己 流 の 察凊方法 に こ だ わ らな くな ã‚‹å Ž 合が あ

る 」 は、第 3 因子 に 収 束 した 他 の 項 目 が、患者 自身が問

題に察 凊 し よ う ず し お い る状況を瀺す の に 察 し、患者が

そ れ た で 行 っ お い た 察凊方法 ã‚’äž­æ­¢ する こ ずに よ り調 æ•Ž

しお い る状況を瀺す。こ れが原 因 ずな り、項 目 22 は 本

来収束すべ き因 子 に 収 束 しなか っ た可 胜性 が あ る。

 以 侊 よ り、項 目 17、18、21、22 を 【n 問題 ぞ の 察 凊

ず調敎】を構成する 項 目 ずし お 遞定す るこ ずは適 切 で は

ない ず刀断 し、第 3 因子 に 収束 した項 目 13、14、15、

16、19、20 の 6 項 目 を遞定する こ ず ず した。

3 ケア ず自己 察凊 に よ る 問題 の 自芚 ・奜転 ・解決

  【HIケ ア ず 自己 察凊 に よ る 問題 の 自芚 ・奜転・解

決】を構成した項 目 は 、 項 目 23 か ら 32 の 10 項 目で あ

り、項 目 25 か ら 28 及 び 項 目 30 の 5 項目 は第 4 因 子 に、

項 目 23、24、29 の 3 項 目は第 5 因子 に、項 目 31、32 の

2 項 目は 第 3 因子 に、最も高い 因子 負荷量 を瀺 した。

  項 目 23、24 は ず もに 【皿 ケ ア ず自己察凊 による問題

の 自芚・奜転

・解決】の 䞋䜍 抂念 で あ る カ テ ã‚Ž リ《 ケ ア

受け入れ に よ る 問題 の 自芚 》 、項 目 25 か ら 30 は カ テ ã‚Ž

リ 《 ケ ア 受 け入 れ に よ る問題 の 奜 転ず解決 》 、項 目 31、

32 は カテ ã‚Ž リ《 自己察凊成功に よ る問題 の奜転 》 に 基

づ い お䜜成 した 質問項 目で あ る。項 目 29 は 第 4 因 子 に

も高 い 因子負荷量 を瀺 した こ ず か ら、こ の よ うな因子 分

析結果 の 原因 は 、質問 項 目の 䞭に 【HIケ ア ず自 å·± 察凊

に よ る問題 の 自芚 ・奜転 ・解決】を構成す る項 目ずしお

䞍適切な内容 の もの が存圚 した た め で はな く、同℃ カ テ

ã‚Ž リ に 基 づ い お 䜜成 し た 質問項 目間 の 内容 の 共通性 に あ

る可胜性がある。すなわち、䞀っ䞀

っ の カ テ ã‚Ž リは患者

行動 の 異な る性質を 瀺 し お い る た め 、カ テ ã‚Ž リ間 の 性質

の 盞違が因子分析の 結果に反映 した 可 胜性があ る 。

䞀方、

看護 の 察 象理 解 に 関す る 自己 評䟡尺 床 の 開発 に お い お は 、

そ の 掻甚 に よ り、看護婊 ・士 が、患者行動を説明する 5

っ の 抂念各 々 に察応 させ お 自己 の 察象理 解の 問題 を認識

し、察象を適切に理解で き る よ うに な る こ ず をめ ざす。

そ の た め、同䞀

䞋䜍 å°º 床 に 属す る質問 項 目 は、同 じ因 子

に 収束する必 芁があ る 。 そ こ で 、  【皿 ケ ア ず自己 察凊

に よ る 問題 の 自芚 ・奜転 ・解決】の 項 目が 分離 し た 3 因

子 の 䞭で 、どの 因子に収束 し た 質問項 目を採甚す る こ ず

が 最 も適切 で あ る か に ぀ い お怜蚎 す る。

  カ テ ã‚Ž リに 着 目す る ず、《 ケア 受 け入れ に よ る 問題 の

奜転 ず解決 》 は 、  「枅朔揎助を受 け る こ ずで 皮膚 の 状態

が維持 される ず同時に 、コ ミ ュ ニ ケ ヌシ ョ ン 胜力 に適 し

た 刺 激 を 受 け、思考機胜が掻性化 され る」6’

ずい っ た患

者 の 行動 を衚す。こ れ は 、看護婊 ・士 にずっ お極 めお 日

åžžçš„ な 珟象を 説明する抂念で あ る。たた、《 ケ ア受け 入

れ に よ る 問題 の 自芚 》 は 、  「看護婊 ・士 か らの 過去 の 生

掻習慣 に 察す る賞賛を受け、謙遜する こ ず で 自ら が 持 っ

生掻意欲 の 䜎䞋 ずい っ た 問題 に 気 づ く」6s

ずい っ た患者

の 行 å‹•ã‚’è¡š し、《 自己 察凊成功による問題 の 奜転 》 は、

「経錻 カ テヌテ ル を調敎 し酞玠吞入量 を維持す る」

6’泌

い っ た患者の 行動 を 衚す。こ れ らは、患者 の 重 芁 な偎 面

ã‚’è¡š し お は い る が 、看護婊 ・士 が 珟象 ず し お 実際 に 経隓

す る頻床を考え た 堎合、《 ケ ア受け 入 れ に よ る問題 の 奜

転 ず解決 》 に 比 べ 日垞性 に 乏 しい 抂念で あ る 。 した が っ

お 、 【皿 ケ ア ず自己 察凊に よる問題 の 自芚 ・奜転 ・解

決 1 を構成す る質問項 目に は、カ テ ã‚Ž リ 《 ケ ア 受け入 れ

に よ る問題 の 奜転ず解決 》 に 基 づ い お䜜成 した 項 目 25、

26、27、28、29、30 の 6 項 目 を遞定す る こ ずず した 。

4 ケア ず自己 察凊による充足感獲埗 ず心理的解攟

  【IVケ ア ず自 å·± 察凊 に よ る充 足感 獲埗 ず 心 理 的解

攟 】を構成 した 項 目は、項 目 33 か ら 38 の 6 項 目で あ り、

項 目 33 か ら 37 は第 2 因子 に 、項目 38 は第 5 因子 に最

も高い 因子負荷量 を 瀺 した。 こ れ は 、 【IVケ ア ず 自己

察 凊 に よ る充足感獲埗ず心 理 的解攟】の 項 目は第 2 因子

に 収束す る こ ずが劥 圓で あ り、第 2 因子に収束 しなか っ

た項 目 38 に䜕 らか の 問題が存圚す る可胜性 を瀺唆す る。

 第 2 因子 に 収束 した 【IVケア ず自己 察凊 に よ る 充足

感 獲埗 ず心理的解攟】の 項 目は党 お 、  「心 を開 くよ うに

なる」 項 目 33、  「爜快感をもた らすj 項 目 34、

「気持 ちを開 き様 々 な 気持ち を 話 し お くれ る きっ か け に

な る 」 項 目 35、  「緊匵や 䞍 安を緩 和す る こ ず に っ な

看護教育孊 石廟究 VoLg  No 1  2000 37

N 工工䞀Eleotronio  Library  

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が る 」 項 目 36、  「満 足 感 や充実感 を感 じる」 項 目

37ず、患者 に èµ· こる 結果 を断定的 に述 べ お い る。こ れ

に察 し、項 目 38 は、  「気持ちを安定させ お い る 堎合が

あ る 」 ず しお 、患者 が 気 持 ち を筎定 させ お い ない 堎合が

存圚する 可 胜性 を含む 衚珟 ずな っ お い る。たた 、項 目

38 が収 束 した 第 5 因 子 を構成 し た 7 項 目の うち、項 目

45 を陀 く 6 項 目は党 お 、患者に起 こ る結果 が 断定的で

なく、他 の 可胜性 を含 ん だ è¡š 珟 ず な っ お い る。こ れ らが

原因 ずな り項 目 38 は第 2 因子 で は な く第 5 因子 に 収束

した ず考 え られ る。

 以䞊 よ り、 【IVケ ア ず自 å·± 察凊に よる充足感 獲i埗 ず

心 理 的解攟】を構成する質問項 目 ず し お 、第 2 因子 に 収

束 した 項 目 33、34、35、36、37 の 5 項 目を遞定する こ

ず ず した。

5 問題 解決状況 に よ る ケ ア 提䟛者 ずの 関係性 の 発展 ず

倉化

  【V 問題解決状況 に よ る ケ ア 提䟛者ず の 関係 性 の 発

展 ず倉化 】を構 成 した 項 目 は、項 目 39 か ら 45 の 7 項 目

で あ り、項 目 39 か ら 43 は 第 2 因子に、項 目 44、45 は

第 5 因子 に 、最 も高 い 因 子負荷 量 を 瀺 した。これ は 、

【V 柗 題解決 状況 に よ る ケ ア 提䟛者 ずの 関係性 の 発 展

ず倉化】の 項 目は 、第 2 因子 に 収束す る こ ずが 劥圓で あ

り、第 2 因子 に 収束し なか っ た 項 目 44、45 に 䜕 らか の

問 題が存圚す る 可 胜性を瀺唆す る。

  項 目 44、45 は、第 2 因子に高い 因子負荷量を瀺 した

他 の 質問項 目 が、揎助に䌎 っ お患者䞀看護婊 ・士 関係 が

促進 し、円 滑 に な る こ ずを衚珟 しお い るの に察 し、揎助

に 䌎 っ お 患者 ずの 関係 が 停 æ­¢ す る 状況 を瀺 し お い る。 こ

れ が、こ れ ら 2 項 目が 第 2 因子 に 収束 しな か っ た原 因 で

あ る ず考 えられ る。

  䞊述 し た怜蚎 に 基 づ き、 【V 問題解決状況 によるケ

ア 提䟛者 ずの 関係性 の 発展 ず倉化】を構成する 項 目 ず し

お 、第 2 因子 に 収束した項目 39、40、41、42、43 の 5

項目 を遞 定する こ ずず した。

 以䞊 の考察 に 基づ き、尺 床開発 における本調査に向け

た 28 質問項 目か ら成 る看護 の 察象理 解に関する自己評

䟡尺 床を䜜成 した。

VII結論

1 「予備調 査 版 」 は 、内 的 敎合 性 に よ る 信頌性 を確保

しお お り、個々 の 質問項 目 に は 、尺床党䜓の 内的敎合性

を脅かす䞍適切 な質問 項 目が存圚 しない 。

2因 子分析 の 結果 は 、  「予 備調査版 」 には 5 因子が存

圚する こ ず を瀺 したが、こ の 5 因 子 は、患者行 動 の 説明

抂念に基 づ き構成 した 5 䞋䜍尺床に察応 しなか っ た 。 こ

38

れ は、  「予備調査版 」 が 構成抂念劥 圓性 を確保 しお い な

い こ ず を瀺 した。

3 本 研 究 の 結果 の 考察 を 通 し、看護の 察象理 解に 関す

る 自己 評䟡 å°º 床 の 開発 に 向け お、28 質問項 目 を遞 定 し、

尺床を構成 した。

腰 お わ りに

 本研 究 に お い お は、珟実適合 性 が 高 く、信頌性 ・劥 圓

性 を確保 した看護の 察象 理解に関する 自己評䟡尺 床の開

発 を最終的 に め ざ し、そ の 初期的段 階に 䜍眮す る研 究 ず

しお、質問項 目を䜜成、遞定 した。本研究の 結果 に基づ

き遞定 した 28 項 目か ら成 る å°º 床 の 信頌性 ・劥 圓性を怜

蚌 し、そ の 結果をもずに各䞋䜍尺 床毎の 質問項目数が 同

数 で あ る å°º 床 を完成す る こ ずは 今埌 の 課 題 で あ る。

  倚忙な業務 の 䞭、本研究に埡協力 くださっ た党囜 の 看

護婊・士 の 皆様 に æ·± 謝す る。

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14前掲曞 D 144

15前掲曞 113

16前掲曞 1144

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18前掲曞 891−94

19前掲曞 638

20前掲曞 896−98

21Radwin L E Knowing  the PatientA  Process Model  for

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  Scholorship24 4254−2581992

23舟島なを み  質的 研 究 ぞ の 挑戊 医 孊曞院261999

24杉森 み ど里他  入 院患者 の 行動 を構成す る抂念 の åž°

  玍的構築 ã‚’è©Š み お䞀ケ ア 堎面 ぞ の 参加芳察 を 通 じお

  䞀千葉倧孊看護孊郚玀芁1617−241994

25杉森み ど里 他  理 論 的サ ン プ リ ン グに よ る 入 院患者

  の 行動 に 関す る垰玍的抂念化䞀看護問題 に 焊点 を 圓

  お お䞀千葉倧孊看護孊郚玀芁1731−391995

26鈎朚恵子他  家庭蚪 問堎 面 に お け る ク ラ ã‚€ ã‚š ン トの

  行動 の 垰玍的分析䞀ク ラ ã‚€ ã‚š ン ト ず保健婊 の 盾 互 行

  為 に 焊点を圓 お お䞀看護教育孊研究5141−581996

27定廣和銙子他  臚床堎 面 に お け る看護ケ ア の 効果 に

  関する研究䞀ケ ア 堎面 に お け る患者行動 に 焊点 を 圓

  お お䞀看護教育孊研究511−211996

28定 廣和 銙子他  臚床 å Ž 面 に お け る看 è­· ケ ア の 効果 に

  関する研究䞀理 論的サ ン プ リン グに よ る ケ ア堎面 に

  お け る患者行動 の 分析 䞀千葉看護孊䌚䌚誌2 2レ7

  1996、

29前掲曞 23

30前掲曞 9、

31前掲曞 913

32前掲曞 913

33前掲曞 99

34BloomB S  et alHandbook  on  Formative  and

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  621975

36前掲曞 891−IOO

37前掲曞 1143

38前掲曞 28

39前掲曞 10632

40続有恒他線  心 理 孊研究法 9 質問玙調査東京 倧孊

  出版䌚ll71975

斗1前掲曞 40135−137、

42前掲曞40113

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  ダ 出版68−861982

46前掲 曞 4574

47前掲曞 4586

48前掲曞 4574

49織 田揮準  日本語 の 皋床量衚珟甚語 に 関す る 研 究教

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  叀屋 倧孊教育孊郚玀芁䞀

教育心 理 孊科䞀1471967

51前掲曞 49170

52前掲曞 34206

53前掲曞 13247

54前掲曞 49170

55前掲曞 1158

56前掲曞 45160−162

57前掲曞 13244

58前掲曞 13244−245

59前掲曞 II74

60前掲曞 13249

61前掲曞 10648

62前掲 曞 13335

63Carman E G  ZelleLRA Reliability and  Validity

  Assessment3everly  Hills1979  氎野欜次他  テ ス ト

  の ä¿¡ 頌性 ず劥圓性朝倉曞店491983

64前掲曞 13246

65前掲曞 10643

66前掲 曞 13335

67前掲 曞 28

68前掲曞 28

69前掲曞 28

看護i教 育孊研 究   VoLg  No 」  20D 39

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