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内蔵 DAT160 ユニット ユーザーズガイド B7FY-2781-01 Z0 1 本書について この章では、本書の利用方法について説明します。 2 はじめに この章では、本製品の接続方法とドライバのインストールについて説明します。 3 インストールの確認 この章では、本製品のドライバが正しくインストールされているかを確認する方 法について説明しています。 4 本製品の操作 この章では、本製品の各部の名称と操作方法について説明しています。 5 バックアップ運用上の注意 この章では、本製品のバックアップ運用上の注意事項について説明しています。 6 適切なカートリッジの使用 この章では、カートリッジを適切に使用するための方法について説明しています。 7 トラブルシューティング この章では、本製品を使用中に発生したトラブルの対処方法について説明してい ます。
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PRIMERGY 内蔵DAT160ユニット ユーザーズガイド...1.1 対象読者 内蔵DAT160 ユニット ユーザーズガイド 6 1.1 対象読者 本書は、内蔵DAT160...

Sep 23, 2020

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内蔵DAT160ユニット

ユーザーズガイド

B7FY-2781-01 Z0

第 1章 本書について

この章では、本書の利用方法について説明します。

第 2章 はじめに

この章では、本製品の接続方法とドライバのインストールについて説明します。

第 3章 インストールの確認

この章では、本製品のドライバが正しくインストールされているかを確認する方

法について説明しています。

第 4章 本製品の操作

この章では、本製品の各部の名称と操作方法について説明しています。

第 5章 バックアップ運用上の注意

この章では、本製品のバックアップ運用上の注意事項について説明しています。

第 6章 適切なカートリッジの使用

この章では、カートリッジを適切に使用するための方法について説明しています。

第 7章 トラブルシューティング

この章では、本製品を使用中に発生したトラブルの対処方法について説明してい

ます。

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内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

2

本書の内容について

本書は、内蔵 DAT160ユニットの導入や使用方法、およびトラブル発生時の対処方法につい

て説明しています。

ご使用になる前に、本書をよくお読みになり、正しい取り扱いをされますようお願いいたし

ます。

Windowsは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。その他の各製品名は、各社の商標、または登録商標です。その他の各製品は、各社の著作物です。

Copyright FUJITSU LIMITED 2010

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内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

3

目次

第 1章 本書について

1.1 対象読者 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

1.2 本書の表記 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

第 2章 はじめに

2.1 本製品のサーバへの接続について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8

2.2 ドライバについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8

第 3章 インストールの確認

3.1 インストールの確認手順 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10

第 4章 本製品の操作

4.1 各部の名称と働き . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12

4.2 LEDの点灯状態の説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13

4.3 カートリッジの挿入方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15

4.4 カートリッジの取り出し方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15

第 5章 バックアップ運用上の注意

5.1 バックアップ後のデータカートリッジの排出について . . . . . . . . . . . 17

5.2 データの圧縮率について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17

5.3 バックアップ性能/容量について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18

5.4 システム構築時の留意事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18

第 6章 適切なカートリッジの使用

6.1 使用可能なデータカートリッジ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20

6.1.1 DAT160テープドライブと DAT160カートリッジ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20

6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21

6.3 クリーニングカートリッジの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22

6.4 カートリッジの取り扱いに関する注意事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23

6.5 本製品とデータカートリッジの最適な利用について . . . . . . . . . . . . . 24

第 7章 トラブルシューティング

7.1 一般的なトラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26

7.2 最適なパフォーマンスを得るための USBのインストール確認 . . . . . 28

7.2.1 USB 2.0ポートの確認(Windowsの場合) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28

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内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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7.2.2 本製品が USBハブ上の唯一のデバイスであることの確認

(Windowsの場合) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29

7.2.3 hpusbmscドライバが使用されていることの確認(Windowsの場合) . . . . 29

7.2.4 ドライバの確認(Linuxの場合) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30

7.3 カートリッジの問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31

7.3.1 カートリッジが詰まった場合 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31

7.3.2 本製品にカートリッジを挿入できない(すぐ排出される)場合 . . . . . . . . . 32

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内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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第 1章

本書について

この章では、本書の利用方法について説明しま

す。

1.1 対象読者 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

1.2 本書の表記 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

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1.1 対象読者

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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1.1 対象読者

本書は、内蔵 DAT160ユニットの取り付けや操作、および保守を担当するお客様を

対象にしています。

1.2 本書の表記

■本文中の記号

本文中に記載されている記号には、次のような意味があります。

■製品の呼び方

本文中の製品名称を次のように略して表記します。

重要お使いになるときの注意点や、してはいけないことを記述しています。必ずお読みく

ださい。

POINT 操作に関連することを記述しています。必要に応じてお読みください。

(→ P.nn) 参照先のページを示しています。クリックすると該当ページへ移動します。

製品名称 本文中の表記

内蔵 DAT160ユニット本製品

DAT160テープドライブ

Windows® Windows

Linux® Linux

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内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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第 2章

はじめに

この章では、本製品の接続方法とドライバのイ

ンストールについて説明します。

2.1 本製品のサーバへの接続について . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8

2.2 ドライバについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8

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2.1 本製品のサーバへの接続について

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

8

2.1 本製品のサーバへの接続について

本製品をサーバへ接続する方法について説明します。

本製品はサーバ本体の空いているドライブベイに取り付け、サーバのシステムボード上の内

部 USBポートに接続します。

最適なパフォーマンスを得るためには、USB2.0ポートに本製品を接続し、同一のポートに他

のデバイスを接続しないようにしてください。

POINT

� USB1.1のポートに接続すると、著しくパフォーマンスが低下することがあります。

「7.2 最適なパフォーマンスを得るための USBのインストール確認」(→ P.28)をご覧ください。

2.2 ドライバについて

本製品を使用するには次の 2種類のドライバが必要です。

• hpdat(HP DAT Tape Driver)

DATユニットが動作するために必要なテープドライバです。

• hpusbmsc(HP USB Mass Storage Controller Driver)

hpdatによって使用される USBストレージデバイスドライバで、Microsoft usbstorドライバ

の代わりに使用されます。

Windowsシステムでは、本製品を接続する前にインストーラパッケージを使用してドライバ

のインストールを行ってください。

Linuxでは、ドライバはオペレーティングシステムに含まれており、自動でロードされます。

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内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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第 3章

インストールの確認

この章では、本製品のドライバが正しくインス

トールされているかを確認する方法について説

明しています。

3.1 インストールの確認手順 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10

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3.1 インストールの確認手順

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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3.1 インストールの確認手順

本製品をサーバ本体に搭載後、次のことを確認します。

・データのバックアップを行う前にドライバが正しくインストールされているか

・バックアップソフトウェアが正しくインストールされているか

・本製品が正しく機能するか(LEDの状態確認)

重要� 特定のバックアップソフトウェアでは、HP DAT Tape Driverの代わりに独自のテープドライバが必要

になります。

1 サーバ本体の電源を入れます。

本製品のハードウェア自己診断が約 5秒間動作します。

2 LEDの状態を確認します。

ハードウェアの自己診断が完了後、LEDの状態を確認します。

・正常時

データカートリッジが入っている場合 :Ready LEDが点滅 → 点灯状態

データカートリッジが入っていない場合:Ready LEDが点滅 → 消灯状態

・異常時

Drive LEDが点灯し、Ready LEDが消灯状態となります。この状態は本製品がリセッ

トされるまで続きます。

「4.2 LEDの点灯状態の説明」(→ P.13)をご覧になり、対処を行ってください。

3 本製品のドライバが正しくインストールされたことを確認します。

�Windows の場合

本製品を接続前にドライバをインストールした場合、本製品は自動的に検出され、

正しいドライバが読み込まれます。新しいハードウェアの検索ウィザードが起動し

てきた場合は、ウィザードをキャンセルし、「7.2 最適なパフォーマンスを得るため

の USBのインストール確認」(→ P.28)をご覧になり、2つのドライバが正しくイン

ストールされていることを確認してください。

POINT

�本製品接続後にドライバをインストールした場合、Windowsの新しいハードウェアの検索

ウィザードが起動してきます。ウィザードをキャンセルし、ドライバのインストールを行っ

てください。

�Linux の場合

ドライバはオペレーティングシステムに含まれており、自動的にロードされます。

「7.2.4 ドライバの確認(Linuxの場合)」(→ P.30)もご覧ください。

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内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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第 4章

本製品の操作

この章では、本製品の各部の名称と操作方法に

ついて説明しています。

4.1 各部の名称と働き . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12

4.2 LED の点灯状態の説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13

4.3 カートリッジの挿入方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15

4.4 カートリッジの取り出し方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15

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4.1 各部の名称と働き

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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4.1 各部の名称と働き

本製品の各部の名称について説明します。

各 LEDの状態の詳細については、「4.2 LEDの点灯状態の説明」(→ P.13)をご覧ください。

1 LED

本製品の動作状況を示す LEDです。LED点灯時の意味については「4.2 LEDの点灯状

態の説明」(→ P.13)をご覧ください。

2 イジェクトボタン

カートリッジを取り出すときに使用するボタンです。

ボタンを押ししばらくすると、自動的にカートリッジが排出されます(「4.4 カート

リッジの取り出し方法」(→ P.15))。

押しても排出されない場合は、「7.3 カートリッジの問題」(→ P.31)をご覧になり、対

応してください。

3 USBコネクタ

本製品用の USBケーブルを接続します。

4 電源コネクタ

サーバ本体の内蔵オプション用の電源ケーブルを接続します。

1. 2.

TapeClean

DAT 160Digital Data Storage

Drive Ready

3. 4.

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4.2 LEDの点灯状態の説明

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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4.2 LEDの点灯状態の説明

LEDの点灯/点滅状態の組み合わせには、次のような意味があります。

この表では、 =消灯、 =点灯、 =点滅を意味しています。

LEDシーケンス現象 必要な対応

Clean Tape Drive Ready

データカートリッジがロー

ドされていない。

ドライブに電源がきていな

い、ドライブが故障してい

る、ファームウェアのアッ

プデート中に電源の入れ直

しやリセットを行った。

データカートリッジがロードされていな

い場合は正常な状態ですので、対処は必

要ありません。

ドライブの電源がオンになっていること

を確認します。電源ケーブルの接続を確

認し、必要であればケーブルを交換して

ください。

電源を供給しても、LEDがまったく点灯

しない場合は、サーバ本体をシャットダ

ウンし電源を切り、再度電源を入れてく

ださい。それでもトラブルを解決できな

い場合は、修理相談窓口にご連絡くださ

い。

ドライブは動作可能。 データカートリッジがロードされている

場合の通常の状態です。対処は必要あり

ません。

ドライブは読み込み/書き

込み動作中。または、ドラ

イブのクリーニング中。

対処は必要ありません。

クリーニング中の場合、完了するとク

リーニングカートリッジがイジェクトさ

れます。クリーニングには最大 5分かか

ります。

ドライブのファームウェアのアップデー

トを行っている場合、サーバ本体の電源

を落としたりリセットしたりしないでく

ださい。

ドライブのクリーニングが

必要。

DAT160クリーニング カートリッジでク

リーニングを行ってください。サポート

されているクリーニングカートリッジ、

および使用方法については、「6.3 クリー

ニングカートリッジの使用」(→ P.22)

をご覧ください。

クリーニング後に、新しいデータカート

リッジまたは正常と分かっているデータ

カートリッジをロードしても Clean LED

が点滅したままの場合は、修理相談窓口

に連絡してください。

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4.2 LEDの点灯状態の説明

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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現在使用中のデータカート

リッジまたはイジェクトさ

れたデータカートリッジに

異常がある。

データカートリッジを排出してくださ

い。

適切なデータカートリッジを使用してい

ることを確認してください(「6.1 使用可

能なデータカートリッジ」(→ P.20))。

データカートリッジをロードし直しま

す。それでも Tape LEDが点滅したまま

か、次のバックアップ時に Tape LEDが

点滅する場合は、新しいデータカート

リッジまたは正常と分かっているデータ

カートリッジをロードして Tape LEDが

消灯するか確認してください。Tape LED

が消灯する場合は元のデータカートリッ

ジが破損している可能性があります。新

しいデータカートリッジや正常と分かっ

ているデータカートリッジをロードして

も Tape LEDが点滅する場合は、修理相

談窓口に連絡してください。

ドライブ装置がエラーを検

出した。

新しいデータカートリッジをロードして

ください。エラーが解決しない場合は、

サーバ本体をシャットダウンし再度電源

を入れてください。

上記操作を行っても解決しない場合は、

修理相談窓口に連絡してください。

ファームウェアのダウン

ロードにて問題が発生した。

サーバ本体をシャットダウンし再度電源

を入れてください。再度操作をやり直し

てください。

この状態が続く場合は、修理相談窓口に

連絡してください。

LEDシーケンス現象 必要な対応

Clean Tape Drive Ready

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4.3 カートリッジの挿入方法

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

15

4.3 カートリッジの挿入方法

データカートリッジとクリーニングカートリッジの挿入方法について説明します。

1 フロントパネルのスロットにカートリッジを挿入します。

カートリッジをまっすぐに、ゆっくりとセットしてください。

POINT

� カートリッジは、ラベル貼り付け面を上に向け、書き込み禁止タブが手前になる向きでセット

してください。

2 LEDを確認します。

カートリッジのロード中は、Ready LEDが点滅(緑色)します。カートリッジのロー

ドが完了すると、Ready LEDが点灯(緑色)します。

4.4 カートリッジの取り出し方法

データカートリッジとクリーニングカートリッジの取り出し方法について説明しま

す。

重要� カートリッジは、完全に排出されるまで抜き取らないでください。

1 フロントパネルのイジェクトボタンを押します。

本製品が現在実行中の処理を完了すると、テープが最初に巻き戻され、カートリッジ

が排出されます。

POINT

� カートリッジの排出には最大で 2分程度かかることがあります。

2 本製品からカートリッジを取り出します。

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内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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第 5章

バックアップ運用上の注意

この章では、本製品のバックアップ運用上の注

意事項について説明しています。

5.1 バックアップ後のデータカートリッジの排出について . . 17

5.2 データの圧縮率について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17

5.3 バックアップ性能/容量について . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18

5.4 システム構築時の留意事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18

Page 17: PRIMERGY 内蔵DAT160ユニット ユーザーズガイド...1.1 対象読者 内蔵DAT160 ユニット ユーザーズガイド 6 1.1 対象読者 本書は、内蔵DAT160 ユニットの取り付けや操作、および保守を担当するお客様を

5.1 バックアップ後のデータカートリッジの排出について

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

17

5.1 バックアップ後のデータカートリッジの排出について

バックアップ後のデータカートリッジの取り扱いについて説明します。

● データカートリッジを本製品内に入れたままにしないでください。

データカートリッジは使用する時間に応じて消耗するため、そのままにしておくと寿命が短

くなります。

また、本製品内ではデータカートリッジの磁気記録面が露出しているため、この状態が続く

と浮遊塵埃の影響を受けやすくなります。バックアップ運用の直前にデータカートリッジを

入れ、バックアップ運用が終了したらすぐにデータカートリッジを取り出してください。

● データカートリッジを入れたまま、電源を切らないでください。

本製品にデータカートリッジを入れた状態で電源を切った場合、次回の電源投入時に本製品

が使用可能になるまで、数分から数十分かかることがあります。

5.2 データの圧縮率について

本製品のデータ圧縮機能について説明します。

本製品には、ハードウェアによるデータの圧縮機能があります。データの圧縮率は、目安と

して 2倍程度としておりますが、データの内容により圧縮率は変化します。ソフトウェアに

より圧縮処理されたデータは、本製品による圧縮効果は期待できません。

また、バックアップソフトウェアによってはデータ転送前にソフトウェアによりデータを圧

縮する機能がありますが、本製品のハードウェアによるデータ圧縮機能を有効にしている場

合は、ソフトウェアによるデータ圧縮を行わないでください。

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5.3 バックアップ性能/容量について

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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5.3 バックアップ性能/容量について

次の要因により、バックアップ性能、および 1巻あたりに記録できるバックアップ

容量が変化します。

• ご使用されるデータカートリッジの記録面の状態(消耗、汚れなど)

• 本製品の磁気ヘッドの汚れ状態

• データの圧縮率

• サーバの負荷状況

5.4 システム構築時の留意事項

システム構築時の留意事項について説明します。

同一データカートリッジ 1巻によるバックアップ運用では、バックアップに失敗した場合、

全データが失われる危険があります。

また、バックアップしたデータカートリッジの磁気テープが傷付いた場合などにデータが復

元できなくなります。複数のデータカートリッジによるバックアップ運用を行うことにより、

トラブル発生時の被害を最小限にできます。

例)曜日ごとのデータカートリッジを準備しバックアップ運用する。

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内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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第 6章

適切なカートリッジの使用

この章では、カートリッジを適切に使用するた

めの方法について説明しています。

6.1 使用可能なデータカートリッジ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20

6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定 . . . . . . . . . . . . . 21

6.3 クリーニングカートリッジの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22

6.4 カートリッジの取り扱いに関する注意事項 . . . . . . . . . . . 23

6.5 本製品とデータカートリッジの最適な利用について . . . . 24

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6.1 使用可能なデータカートリッジ

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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6.1 使用可能なデータカートリッジ

本製品で使用可能なデータカートリッジについて説明します。

6.1.1 DAT160テープドライブと DAT160カートリッジ

DAT160カートリッジは DAT160テープドライブでのみ使用可能です。DAT160カートリッジ

は旧モデルのカートリッジよりも幅が広いため、旧モデルのテープドライブには挿入できま

せん。DAT160テープドライブの最適な性能を引き出し、容量を最大限に利用するには、

DAT160カートリッジが最適です。

なお、DAT160テープドライブは旧モデルのカートリッジを使用することもできます。

■互換性

DAT160テープドライブで使用可能なカートリッジには次のものがあります。

注:容量は 2:1の圧縮比を想定しています。

重要� データカートリッジは、75回の使用または 1年の使用のいずれか早い方を目安に、定期的に交換して

ください。

品名 記憶容量(注)

DAT160(推奨) 160GB(読み込み/書き込み)

DAT72 72GB(読み込み/書き込み)

DDS-4 40GB(読み込み/書き込み)

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6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定

内蔵 DAT160ユニット ユーザーズガイド

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6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定

データカートリッジのデータの変更や上書きを防止するために、データカートリッ

ジを書き込み禁止にすることができます。

重要� データカートリッジの書き込み禁止設定を変更する場合には、必ず本製品からデータカートリッジを

取り出してから行ってください。

● データカートリッジを書き込み禁止にする

データカートリッジの背面にあるタブ(下図の丸囲み部分)をスライドさせて開いてくださ

い。

● データカートリッジを書き込み可能にする

タブを元の位置にスライドして閉じます。

POINT

� データカートリッジを書き込み禁止にしても、磁気(またはバルク消磁)からデータを保護すること

はできません。

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6.3 クリーニングカートリッジの使用

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6.3 クリーニングカートリッジの使用

クリーニングカートリッジの使用方法について説明します。

重要� クリーニングカートリッジを使用して、毎週 1回本製品のクリーニングを行うことをお勧めします。

� 綿棒を使用するなど、その他の方法でヘッドのクリーニングを行わないでください。

� 本製品のクリーニングには、DAT160クリーニングカートリッジを使用してください。

■クリーニングカートリッジの交換

クリーニングカートリッジは、特殊なテープを使用してヘッドのクリーニングを行います。

クリーニングカートリッジは、50回(またはクリーニングカートリッジのパッケージに記載

されている回数)しか使用できません。耐用回数を超えた場合は、新しいクリーニングカー

トリッジに交換してください。

■クリーニング方法

1 クリーニングカートリッジを本製品に挿入します。

クリーニングカートリッジが自動でロードされ、ヘッドをクリーニングします。

クリーニングが終了するとクリーニングカートリッジが排出されます。クリーニング

には、最大で約 5分かかります。

重要� クリーニングカートリッジが排出されない場合は、クリーニングカートリッジの耐用回数を超

えている可能性があります。この場合は、イジェクトボタンを押し、新しいクリーニングカー

トリッジに交換して再度操作を行ってください。

2 本製品からクリーニングカートリッジを取り出します。

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6.4 カートリッジの取り扱いに関する注意事項

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6.4 カートリッジの取り扱いに関する注意事項

データカートリッジおよびクリーニングカートリッジの使用上の注意事項について

説明します。

• テープに直接触れないでください。

• カートリッジ内部のテープパスやテープガイドを清掃しないでください。

• カートリッジを過度に乾燥した場所や、多湿の場所に置かないでください。

• カートリッジを直射日光の当たる場所や、磁場(たとえば、電話、モニタや変圧器の近

く)のある場所に置かないでください。

• カートリッジを落下させたり、乱暴に扱ったりしないでください。

• カートリッジに貼り付けるラベルは、1枚だけにしてください。ラベルを重ねて貼ると

カートリッジが本製品の中で詰まることがあります。ラベルを専用のラベル貼り付け位置

以外には貼らないでください。

• カートリッジの保管条件については、カートリッジに同梱されているマニュアルをご覧く

ださい。

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6.5 本製品とデータカートリッジの最適な利用について

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6.5 本製品とデータカートリッジの最適な利用について

本製品とデータカートリッジを最適な状態でご利用していただくために、次の点に

留意してください。

• できるだけ DAT160カートリッジを使用してください(「6.1 使用可能なデータカートリッ

ジ」(→ P.20)参照)。

• データカートリッジは推奨回数の範囲内で使用してください(データカートリッジは、75

回の使用または 1年の使用のいずれか早い方を目安に、定期的に交換してください)。

データカートリッジを過度に使用すると性能が低下したり、本製品のテープヘッドを汚し

たりする可能性があります。

• 新しいテープは使用済のテープよりも表面が粗いため、新しいデータカートリッジを過度

に使用すると、テープヘッドが汚れやすくなることがあります。

• バックアップ中に、サーバを過負荷の状態にしないでください。バックアップ中の転送速

度が最大になるようにしてください(例:他の処理が動作していない深夜に実行するな

ど)。

• 適宜、インクリメンタルバックアップを使用してください。

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第 7章

トラブルシューティング

この章では、本製品を使用中に発生したトラブ

ルの対処方法について説明しています。

7.1 一般的なトラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26

7.2 最適なパフォーマンスを得るためのUSBのインストール確認 28

7.3 カートリッジの問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31

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7.1 一般的なトラブルシューティング

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7.1 一般的なトラブルシューティング

一般的なトラブルについて、トラブルが発生した状況に応じて、原因がどこにある

かを突き止め対処する方法を説明します。

■システムのインストール直後ですか?

インストールに関する問題の可能性があります。

1 本製品がサーバに正しく接続されているか確認します。

「2.1 本製品のサーバへの接続について」(→ P.8)

2 電源コネクタ、および USBケーブルの接続を確認します。

3 USB 2.0のコネクタに接続していること、同じUSBハブやコントローラに別の

デバイスを接続していないことを確認します。

「7.2 最適なパフォーマンスを得るための USBのインストール確認」(→ P.28)

4 使用環境がサーバ本体の使用環境条件を満たしていることを確認します。

5 サーバ本体に適切なドライバとアプリケーションソフトウェアがインストー

ルされていることを確認します。

■適切でないデータカートリッジを使用していませんか?特定のデータカートリッジを長期間使用していませんでしたか?

1 適切なデータカートリッジを使用してください。

「第 6章 適切なカートリッジの使用」(→ P.19)

2 データカートリッジが書き込み禁止になっていないか確認します。

「6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定」(→ P.21)

3 DAT160クリーニングカートリッジでテープヘッドをクリーニングします。

「6.3 クリーニングカートリッジの使用」(→ P.22)

4 もう一度操作を試みます。

5 まだ問題が発生する場合は、データカートリッジを交換してください。

6 問題が解決されない場合は、本製品またはサーバ本体が原因である可能性が

あります。修理相談窓口にご連絡ください。

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7.1 一般的なトラブルシューティング

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■本製品の設置環境/場所を変更しましたか?

• 本製品を最近移動した。

• ケーブルを外して接続し直した。

• 環境に変化(過度の高温、低温、多湿、乾燥)があった。

• 本製品の周辺にほこりや汚れがある。

• 適切な静電気予防策をとっていない。

上記の内容に該当する場合は、次のチェックを行ってください。

1 ケーブルとコネクタの接続を確認します。

2 クリーニングカートリッジでテープヘッドをクリーニングします。

3 問題が解決しない場合は、環境条件を確認します。

環境条件が満たされていない場合は、設置環境の見直しを行ってください。

■サーバ本体に新しいOSや新しいバックアップソフトウェアをインストールしましたか?

サーバ本体またはソフトウェアに問題がある可能性があります。サーバ本体のマニュアル、

またはソフトウェアのマニュアルをご覧になり、対処してください。

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7.2 最適なパフォーマンスを得るための USBのインストール確認

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7.2 最適なパフォーマンスを得るためのUSBのインストール確認

USB DATドライブが適切にインストールされていることを確認します。

• 「USB 2.0ポートの確認(Windowsの場合)」(→ P.28)

• 「本製品が USBハブ上の唯一のデバイスであることの確認(Windowsの場合)」(→ P.29)

• 「hpusbmscドライバが使用されていることの確認(Windowsの場合)」(→ P.29)

• 「ドライバの確認(Linuxの場合)」(→ P.30)

7.2.1 USB 2.0ポートの確認(Windowsの場合)

USB 1.1ポートに接続した場合、本製品のパフォーマンスが低下することがあるので、本製

品が USB 2.0ポートに接続されていることを確認します。

USBポートの確認は、次の手順で行ってください。

1 「デバイスマネージャ」画面を表示させ、「表示」メニューから[デバイス

(接続別)]を選択します。

2 ツリーを展開し、「Hewlett Packard DAT160 USB Device」を探します。

3 「Hewlett Packard DAT160 USB Device」が接続されている USBコントローラ

に「Enhanced」と表示されているかを確認します。

「Enhanced」と表示されている場合、USB 2.0ポートを使用しています。

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7.2 最適なパフォーマンスを得るための USBのインストール確認

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7.2.2 本製品が USBハブ上の唯一のデバイスであることの確認(Windowsの場合)

システムによっては複数の物理 USB 2.0ポートが、「ルートハブ」という同じマスタポートに

接続されている場合があります。1つのルートハブに複数のデバイスを接続すると、本製品

のパフォーマンスが低下する場合があります。USBバスにおいて、DATテープドライブのよ

うな USB大容量記憶デバイスは優先順位が低くなっているため、同一のルートハブにその他

のデバイスを接続しないでください。

USBハブの接続状況の確認は、次の手順で行ってください。

1 「デバイスマネージャ」画面を表示させ、「表示」メニューから[デバイス

(接続別)]を選択します。

2 ツリーを展開し、「Hewlett Packard DAT160 USB Device」を探します。

3 「Hewlett Packard DAT160 USB Device」が、「HP USB Mass Storage Device」

を経由して接続されている「ルートハブ」に、他のデバイスが接続されてい

ないことを確認します。

7.2.3 hpusbmscドライバが使用されていることの確認(Windowsの場合)

本製品で最適なパフォーマンスを得るためには、hpusbmscドライバを必ずインストールして

ください。

hpusbmscドライバがインストールされているかの確認は、次の手順で行ってください。

1 「デバイスマネージャ」画面を表示させ、「表示」メニューから[デバイス

(接続別)]を選択します。

2 ツリーを展開し、「Hewlett Packard DAT160 USB Device」を探します。

3 「Hewlett Packard DAT160 USB Device」が、「HP USB Mass Storage Device」

に接続されているかを確認します。

「HP USB Mass Storage Device」に接続されていれば、正しく設定されています。

正しく設定されていない場合は、hpusbmscドライバを再度インストールしてくださ

い。

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7.2 最適なパフォーマンスを得るための USBのインストール確認

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7.2.4 ドライバの確認(Linuxの場合)

Linuxでは、次の 2つのドライバが自動でローディングされます。

• usb_storageドライバ

• stテープドライバ

2つのドライバが動作しているかの確認を、次の手順で行ってください。

■ usb_storageドライバ

1 コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。

lsmod | grep usb_storage

2 コマンドの出力に以下のような行が含まれていることを確認します。

usb_storage 61193 0

3 上記の出力がなかった場合は、コマンドラインで次のコマンドを実行します。

modprobe usb_storage

usb-storageドライバがロードされます。

■ stテープドライバ

1 コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。

lsmod | grep st

2 コマンドの出力に以下のような行が含まれていることを確認します。

st 35933 0

3 上記の出力がなかった場合は、コマンドラインで次のコマンドを実行します。

modprobe st

stドライバがロードされます。

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7.3 カートリッジの問題

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7.3 カートリッジの問題

適切なカートリッジを使って問題が発生した場合は、次の項目を確認してくださ

い。

• カートリッジが正常で、割れ、ひび、損傷などがないこと。

• カートリッジが適切な温度と湿度で保管されていること。

これにより結露を防止することができます。保管条件については、カートリッジのマニュ

アルをご覧ください。

• 書き込み禁止タブが正しく機能すること。

書き込み禁止タブが左右にスライドできるか確認してください。

7.3.1 カートリッジが詰まった場合

カートリッジが詰まったり、バックアップソフトウェアから排出できない場合、カートリッ

ジを強制的に排出することができます。

1 本製品正面のイジェクトボタンを 5秒以上押し続けます(または、イジェクト

ボタンを 5秒以内に 3回押します)。

2 カートリッジが排出されるのを待ちます。

本製品は、最初にイジェクトボタンが押されてから 35秒間は通常の排出が行えないか

試行します。

35秒経過すると実行中の処理にかかわらず、強制的にカートリッジが排出されます。

強制的に排出した場合、カートリッジや本製品が傷付いて使用できなくなることがあ

ります。また、データカートリッジのデータが失われたり、EOD(データの終わり)

マークが正しく書き込めずに読み込み不可能になることもあります。

イジェクトボタンを押してもカートリッジが排出されない場合は、本製品の故障だと考えら

れます。修理相談窓口にご連絡ください。

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7.3 カートリッジの問題

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7.3.2 本製品にカートリッジを挿入できない(すぐ排出される)場合

カートリッジを落としたなどの原因で、カートリッジが破損している可能性があります。

また、本製品が故障している可能性もあります。

■クリーニングカートリッジの場合

使用回数を超えている可能性がありますので、その場合は新しいクリーニングカートリッジ

を使用してください。

■データカートリッジの場合

次の手順で確認してください。

1 本製品に電源が供給されていること(電源ケーブルが正しく接続されている

こと)を確認します。

2 適切なデータカートリッジを使用していることを確認します。

「第 6章 適切なカートリッジの使用」(→ P.19)

3 データカートリッジを正しい方向で挿入したかを確認します。

4 データカートリッジが破損していないか確認します。

破損している場合は、そのデータカートリッジを使用しないでください。

5 新しいデータカートリッジ、または問題がないことが分かっているカート

リッジを使用し、挿入できることを確認します。

問題なく挿入できた場合は、元のデータカートリッジが破損していますので、その

データカートリッジは使用しないでください。

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発 行 日

発行責任

2010 年 2 月

富士通株式会社