復興仮設商店街『気仙沼鹿折復幸マルシェ』で「おのでら茶園」を営む小野寺久美子さんにお話を聞きました! *震災から3年が経過しましたが、気仙沼の現在の状況はいかがですか? ―土地のかさ上げが進んでいたり、復興に向かっているとは感じるね。でも、まだ課題は山積みだし、商店街は お客さんが少し離れてきているように思えるね。 *気仙沼の良いところは? ―気仙沼の人はほんとに優しいし、あったかい。震災を経験してつくづく感じたね。知り合いの人の車に乗せられ て目的地まで辿り着けたこと、「ちょっと、おらいさよらいん!(ちょっと私の家に寄ってほしい!という意味)」って言 われておにぎりをもらったこと。あのおにぎりの味は、今でも忘れられないねえ。今の世の中は「人は人、自分は 自分」みたいな風潮があるかもしれないけど、そうじゃないなあって。人は追い詰められた時に本当の性格が出 ると思う。私は震災のとき、人のやさしさを沢山感じたね。 *今後必要な支援は何だと思いますか? ―難しいかもしれないけど、「心の支援」が大切なんじゃないかなあ。最近では、心の病を持っていたり痴呆が進 んでしまった人の話を聞くね。仮設住宅のコミュニティ内でイベントや教室が開かれても、家から出てこなかった り。ここにきて、どっと疲れが出てきてるのかなあ。震災から3年が経って、自分の力で生活していかなければっ ていう思いがあるね。沢山の方の支援があって、ここまで来れた。ここからは、自立するっていう気持ちを持って 進んでいくべきだと思っているね。 *最後に、読者へ向けた一言メッセージをお願いします。 ―本当にありがとうございました! 皆さんの助けがあったからこそ、 今復興に向かって頑張ることができています!感謝の気持ちでいっぱいです。 気仙沼ってどんなとこ?今、行ってもいいの? お話を聞いたひと→HOSUPメンバー 小野寺舞(北海道大学4年) 私は宮城県気仙沼市の出身で、「どうにかして北海道から東北を応援したい」 という思いから、HOSUPで活動を始めました。地元に帰省すると、がれき撤去 はほぼ完了し、新しい店ができていたりと、着々と復興が進んでいるように思 われます。しかしその影で、住民たちは先の見えない不安と闘いながら、必 死に日々の生活を送っています。震災から3年が経ち、これからは自分たち の足で立っていかなければならないという焦り、不安、疲労。 現地のニーズは確実に変化してきています。「モノの支援」を行う時期は過ぎ たように思います。今必要なのは、人々の心を”そっと”後押しするような、「心 の支援」ではないでしょうか。その支援方法の一つとして、「現地へ赴き、自分 の目で現状を知る」があると私たちは考えます。 気仙沼観光マスコットの ホヤぼーやです! 気仙沼を紹介するね!