OPEN EYE 24 vol. 2016 September オープンソースの 新 時 代 を 築く、サクセスストーリー Success story for your business Red Hat K.K. EDITORIAL 2016 INDEX ユーザー事例 Success Story 顧客向け IaaS の基盤に レッドハット の OpenStack を採用。 信頼性を高め、 SDS で高可用性も確保 NHN テコラス株式会社 ユーザー事例 Success Story 国内初! Red Hat の組込みソリューションを採用、 クレジット決済用 アプライアンス に レッドハット 製品を導入 株式会社インテリジェント ウェイブ 今年もいよいよレッドハット・フォーラムの開催が近づいてまい りました。本年度のテーマは「The power of participation― アイ デアとテクノロジーが生むオープンイノベーションの破壊力―」。 IT の役割や可能性が大きく変化している今、日本経済の持続的成 長や地域社会の変革、さらにはグローバル市場における日本企 業の成長に、レッドハットのビジネスの根幹であるオープンソース ソフトウェアがどのように貢献できるのか。すべての成長や変革の 原動力である「人」が持つ創造力(アイデア)とITとを融合すること で、企業の成長や変革を最大化させる手法や可能性について、 余すところなくご紹介いたします。 RED HAT FORUM 2016 Tokyo The power of participation - アイデアとテクノロジーが生むオープンイノベーションの破壊力 - redhatforum.jp お申込みはこちら ウェスティンホテル東京 2016.10.5 WED 米国レッドハット 社長兼CEO ジム・ホワイトハー スト レッドハット株式会社 代表取締役社長 望月 弘一 中国電力株式会社 執行役員 情報通信部門(情報システム)部長 丹治 邦夫 氏 ゼネラルセッション パナソニック株式会社 全社CTO室 技術戦略部 ソフトウェア戦略担当理事 梶本 一夫 氏 米国レッドハット シニアバイスプレジデント アプリケーション プラットフォームビジネス クレイグ・ムジラ RED HAT FORUM 2016 Tokyo 開催! The power of participation ○ レッドハット 最新レポート 「 コンテナ はデプロイと運用を再発明する」 OpenShiftの リブランドで、企業システムにおける コンテナ利用を推進 お申込みはこちら ▶▶▶ redhatforum.jp
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OPEN EYE 24vol.2016 September
オープンソースの新時代を築く、サクセスストーリー
Success story for your business Red Hat K.K. EDITORIAL 2016
今年もいよいよレッドハット・フォーラムの開催が近づいてまいりました。本年度のテーマは「The power of participation― アイデアとテクノロジーが生むオープンイノベーションの破壊力―」。ITの役割や可能性が大きく変化している今、日本経済の持続的成長や地域社会の変革、さらにはグローバル市場における日本企業の成長に、レッドハットのビジネスの根幹であるオープンソースソフトウェアがどのように貢献できるのか。すべての成長や変革の原動力である「人」が持つ創造力(アイデア)とITとを融合することで、企業の成長や変革を最大化させる手法や可能性について、余すところなくご紹介いたします。
RED HAT FORUM 2016 TokyoThe power of participation-アイデアとテクノロジーが生むオープンイノベーションの破壊力-
redhatforum.jpお申込みはこちらウェスティンホテル東京2016.10.5
WE
D
米国レッドハット社長兼CEO
ジム・ホワイトハースト
レッドハット株式会社代表取締役社長
望月 弘一
中国電力株式会社執行役員情報通信部門(情報システム)部長
丹治 邦夫 氏
ゼネラルセッション
パナソニック株式会社全社CTO室 技術戦略部ソフトウェア戦略担当理事
梶本 一夫 氏
米国レッドハットシニアバイスプレジデントアプリケーションプラットフォームビジネス
クレイグ・ムジラ
RED HAT FORUM 2016 Tokyo開催!The power of participation
時代は、コンテナ活用へ。注目のコンテナテクノロジーをプラットフォームから支えるRed Hat OpenShift Container Platform。最新技術のご紹介からマイクロサービスアプリケーションを実現するためのDevOpsへのアプローチ、なぜ企業はコンテナアプリケーションが必要なのか等、国内外の最新事例を多数交えながらお伝えします。さらに、昨年人気No.1だったコンテナパネルセッションも再び登場。お楽しみに!
category 2コンテナ/DevOps
category 1OpenStack/クラウド
本格的な運用が始まったRed Hat OpenStack Platform。見どころは、言うまでもなくユーザー導入事例です。また、次世代のアジャイル基盤としてOpenStack環境とコンテナ環境の関係を紐解きます。さらにRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のテクノロジーや最新ロードマップ、注目度が高いNFVセッションなどもご用意しています。
事例セッション【CLD305】 NHNテコラス株式会社/レッドハット:OpenStack 事例紹介ーOne Command デプロイへの挑戦ー【CLD302】 フリービット株式会社/レッドハット:最新事例から考えるRed Hat OpenStack Platform
おすすめセッション【CLD502】 レッドハット:先駆け情報!Red Hat Enterprise Linux 8と未来を占う。【CLD103】 日本マイクロソフト株式会社:エンタープライズ企業がAzureを選ぶ理由、お教えします【CLD403】 レノボ・ジャパン株式会社:SDSでストレージのコストと運用リソースを解放せよ!【CLD205】 日本電気株式会社:クラウドネイティブに向けたOpenStack最前線【CLD404】 デル株式会社:Dell Red Hat Cloud Solutions ~OpenStack基盤はデルにおまかせ!
待ちに待ったRed Hat JBoss Enterprise Application Platform(JBoss EAP)7。最新の技術仕様についてご紹介するだけでなく、マイクロサービスアプリケーションのための実行基盤とOpenShiftとの関係を紐解いていきます。また、すっかり定着したBRMS(ビジネスルールエンジン)の最新導入事例や、注目度、高まるRed Hat Mobile Application Platformの最新動向もあわせてご紹介します。
● 約4年ぶりのメジャーバージョンアップとなるRed Hat JBoss EAP 7の最新情報がわかる● Red Hat JBoss BRMSやRed Hat JBoss Fuseによるデータ連係の使いどころが学べる● Red Hat Mobile Application Platformによる企業モバイルアプリケーション開発の事例が聴ける
おすすめセッション【APP601】 レッドハット:最新のJava EE 7仕様準拠 、クラウドレディアーキテクチャJBoss Enterprise Application Platform7紹介【APP503】 レッドハット:「つなぐ」「ひろげる」「考える」これからのアプリケーションプラットフォーム【APP300】 レッドハット:モバイルファースト時代のアプリ開発/実行基盤 Red Hat Mobile Application Platform
おすすめセッション【AUT306】 レッドハット:Ansible Towerで実現する自動化【AUT506】 レッドハット:APIで加速する新しいビジネス~3scale by Red Hat API管理ソリューションの全貌
同社では商用ディストリビューションを採用するに当たり、レッドハット製品だけでなく、MirantisやCanonicalなど他の製品も検討したという。しかしいずれも同社の要件に叶うものではなかった。 「技術的な一番のポイントは、先にも述べた通り、SDSを搭載した上で動かせるかどうか、さらにはHA(ハイアベイラビリティ)機能を提供しているかどうかという点でした。具体的には、インスタンスが稼働しているいずれかの物理マシンが落ちたとしても、OpenStack環境の集中管理機能を提供するクラウドコントローラー側で異常を検知して、フェイルオーバーしてくれる機能が必要だったということです。このHA機能を技術的に実装できている商用ディストリビューションは、Red Hat OpenStack Platform以外にありませんでした」(黒澤氏)。 「お客様に提供するIaaSサービスには、高い信頼性と柔軟性が求められます。またビジネスの観点では市場投入までのスピード感も必要でした。適正な範囲であれば、きちんとコストを投下して商用ディストリビューションを利用しようというのが経営側の判断です。その意味でもRed Hat OpenStack Platformは、私たちのニーズを満たしてくれるソリューションでした」(平井氏)。
環境と新しいクラウド環境とを連携してご提供する必要がありました。この両環境の繋ぎ込みも私たちにとっては重要なテーマだったのです」(黒澤氏)。 Webサーバーは新たなクラウド環境に置くが、データベースやロードバランサーはオンプレミス環境にある。2つの環境が1つのシステムとして機能するためには、クラウド環境とオンプレミス側のデータベースやロードバランサーとが、シームレスに繋がる必要がある。 「Red Hat OpenStack Platformを採用し、レッドハットの知見を得たことで物理環境との繋ぎ込みを実現することができました。またネットワーク接続の方式も、レッドハットと意見交換できたことで最適な選択ができました。いずれもレッドハットの支援があってこそ、クリアできたポイントです」(黒澤氏)。 実際のプロジェクトは2016年1月にスタートし、構築に約4カ月、テストに約2カ月を費やし、2016年6月にHA機能を含む完全版がリリースされた。
NHNテコラスは今回のプロジェクトでRed Hat OpenStack Platformを採用したが、同社が利用する全てのOpenStackがレッドハット製品というわけではない。当初研究対象となったコミュニティ版は今でも利用しており、コミュニティ版OpenStackをベースとしたIaaSもサービスメニューとして提供している。 「その理由は、リソースはそれほど潤沢でなくてもいい、利用コストが最優先、といったお客様のニーズに主にお応えするものです。反面、高い信頼性を担保した上で、キャパシティの増減にも柔軟に対応したいというお客様には、Red Hat OpenStack PlatformベースのIaaSサービスをご提供する。今回のプロジェクトによって、私たちのサービスメニューの幅が拡がり、より充実させることができたと考えています」(黒澤氏)。 「さらに言えば、今回リリースしたIaaSサービスが多くのお客様の評価を得て広がっていけば、ハードウェアを調達し、保守をする、という従来のビジネス
法人向けのITインフラサービスを提供するNHNテコラスは2016年、OpenStackを利用したIaaSサービスを構築するとともに、既存顧客企業向けのオンプレミス環境とIaaSとを連携するプロジェクトに着手した。求めた要件は信頼性に加えて“SDS(ソフトウェア・デファインド・ストレージ)のコントロールまで可能かどうか”。複数の商用ディストリビューションを比較し、最終的に選択したのが「Red Hat OpenStack Platform」だ。
同社では商用ディストリビューションを採用するに当たり、レッドハット製品だけでなく、MirantisやCanonicalなど他の製品も検討したという。しかしいずれも同社の要件に叶うものではなかった。 「技術的な一番のポイントは、先にも述べた通り、SDSを搭載した上で動かせるかどうか、さらにはHA(ハイアベイラビリティ)機能を提供しているかどうかという点でした。具体的には、インスタンスが稼働しているいずれかの物理マシンが落ちたとしても、OpenStack環境の集中管理機能を提供するクラウドコントローラー側で異常を検知して、フェイルオーバーしてくれる機能が必要だったということです。このHA機能を技術的に実装できている商用ディストリビューションは、Red Hat OpenStack Platform以外にありませんでした」(黒澤氏)。 「お客様に提供するIaaSサービスには、高い信頼性と柔軟性が求められます。またビジネスの観点では市場投入までのスピード感も必要でした。適正な範囲であれば、きちんとコストを投下して商用ディストリビューションを利用しようというのが経営側の判断です。その意味でもRed Hat OpenStack Platformは、私たちのニーズを満たしてくれるソリューションでした」(平井氏)。
環境と新しいクラウド環境とを連携してご提供する必要がありました。この両環境の繋ぎ込みも私たちにとっては重要なテーマだったのです」(黒澤氏)。 Webサーバーは新たなクラウド環境に置くが、データベースやロードバランサーはオンプレミス環境にある。2つの環境が1つのシステムとして機能するためには、クラウド環境とオンプレミス側のデータベースやロードバランサーとが、シームレスに繋がる必要がある。 「Red Hat OpenStack Platformを採用し、レッドハットの知見を得たことで物理環境との繋ぎ込みを実現することができました。またネットワーク接続の方式も、レッドハットと意見交換できたことで最適な選択ができました。いずれもレッドハットの支援があってこそ、クリアできたポイントです」(黒澤氏)。 実際のプロジェクトは2016年1月にスタートし、構築に約4カ月、テストに約2カ月を費やし、2016年6月にHA機能を含む完全版がリリースされた。
NHNテコラスは今回のプロジェクトでRed Hat OpenStack Platformを採用したが、同社が利用する全てのOpenStackがレッドハット製品というわけではない。当初研究対象となったコミュニティ版は今でも利用しており、コミュニティ版OpenStackをベースとしたIaaSもサービスメニューとして提供している。 「その理由は、リソースはそれほど潤沢でなくてもいい、利用コストが最優先、といったお客様のニーズに主にお応えするものです。反面、高い信頼性を担保した上で、キャパシティの増減にも柔軟に対応したいというお客様には、Red Hat OpenStack PlatformベースのIaaSサービスをご提供する。今回のプロジェクトによって、私たちのサービスメニューの幅が拡がり、より充実させることができたと考えています」(黒澤氏)。 「さらに言えば、今回リリースしたIaaSサービスが多くのお客様の評価を得て広がっていけば、ハードウェアを調達し、保守をする、という従来のビジネス
同社は2014年12月にOnCoreの要件定義に着手し、2015年1月から実際の開発プロジェクトを開始したが、その準備段階では、OSとしてCentOS、アプリケーションサーバーとしてGlassFishを使っていたという。 「初期段階では、開発環境の検証などいろいろと準備が必要になるのでまずはCentOSとGlassFishを使って進めました。OSについては、既にNET+1でRHELを採用していたこともあり、本番開発ではRHELを使おうと決めていたのですが、アプリケーションサーバーについては、検討結果次第ではそのままGlassFishを使用することも考えていました。しかしそんな折にレッドハットのWebサイトを見る機会があり、最近ではRed Hatのミドルウェア製品の動きが活発になってきていることを知ったのです」(増子氏)。 増子氏は製品ラインナップや機能が拡充されていることを認識し、さらに最近では顧客先で“Red Hat JBoss Middlewareを採用した”という話もよく耳にしていたという。 「ニュースリリースで発表される導入事例なども目にしていましたが、お客様から直接Red Hat JBoss
主に金融機関を対象としたシステム開発やパッケージ製品の提供を行うインテリジェント ウェイブは2016年1月、クレジット決済用のアプライアンス製品として「OnCore」をリリースした。このOnCoreで採用されたのが、Red Hat Enterprise Linux(以下RHEL)とRed Hat JBoss Enterprise Application Platform(以下JBoss EAP)。これは、組込みソリューションを提供する「Red Hat Embedded Program」を通じてレッドハット製品が採用された国内初のケースとなる。
背景海外市場を視野に入れたアプライアンス製品を発売
課題開発コストを抑えつつ
高いセキュリティを確保したい
システム要件コミュニティベースのOSSで進めていた
OnCoreの開発準備
レッドハット製品を選んだ決め手“実績と信頼に裏付けされたOSS”を求めてRed Hat Embedded Programを採用
国内初! Red Hatの組込みソリューションを採用、クレジット決済用アプライアンスにレッドハット製品を導入
Red Hat Embedded Program RHELやJBoss Middleware、最近ではStorageなどを、組込みデバイス、コントローラ、データセンターサービスなどに組み込んで提供するプログラム。Embedded Distributor Partnerからサブスクリプションを購入したITベンダー(=Embedded Partner)は、自社製品にレッドハット製品を組み込んで販売することが可能となる。
同社は2014年12月にOnCoreの要件定義に着手し、2015年1月から実際の開発プロジェクトを開始したが、その準備段階では、OSとしてCentOS、アプリケーションサーバーとしてGlassFishを使っていたという。 「初期段階では、開発環境の検証などいろいろと準備が必要になるのでまずはCentOSとGlassFishを使って進めました。OSについては、既にNET+1でRHELを採用していたこともあり、本番開発ではRHELを使おうと決めていたのですが、アプリケーションサーバーについては、検討結果次第ではそのままGlassFishを使用することも考えていました。しかしそんな折にレッドハットのWebサイトを見る機会があり、最近ではRed Hatのミドルウェア製品の動きが活発になってきていることを知ったのです」(増子氏)。 増子氏は製品ラインナップや機能が拡充されていることを認識し、さらに最近では顧客先で“Red Hat JBoss Middlewareを採用した”という話もよく耳にしていたという。 「ニュースリリースで発表される導入事例なども目にしていましたが、お客様から直接Red Hat JBoss
Copyright 2016 Red Hat Inc. All Rights Reserved. "Red Hat"、"Red Hat Enterprise Linux"、"JBoss"、"OpenShift"および"Shadow Man"ロゴは、米国およびその他の国における Red Hat, Inc. の登録商標です。Linuxは、Linus Torvalds氏の登録商標です。OpenStackR Word MarkとOpenStackのロゴは、米国とその他の国における OpenStack Foundation の登録商標/サービスマークまたは商標/サービスマークのいずれかであり、OpenStack Foundation の許諾の下に使用されています。Red Hat は、OpenStack FoundationやOpenStack コミュニティの系列企業ではなくまた、支持や出資を受けていません。Microsoft, Encarta, MSN, および Windows は、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。その他全ての登録商標及び商標の所有権は、該当する所有者が保有します。本誌に掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。
OpenSh i f t は、製品が登場した当時はPaaS(Platform as a Service)のプラットフォームとして位置づけられていた。しかし、2015年に発表されたOpenShift Enterprise 3は、DockerとKubernetesをベースとして作り変えられ、「Dockerを知らなくてもDockerを使える」製品とされた。そして今回は、OpenShiftを中心とするコンテナプラットフォームの製品と戦略が発表された。 記者発表の冒頭、レッドハット プロダクト・ソリューション本部 本部長の岡下浩明は「コンテナは、デプロイと運用を再発明」という言葉を掲げた。 「JavaEEがエンタープライズシステムの様相を大きく変えたように、仮想化技術が企業のデータセンターの仮想化を促進したように、コンテナ技術は企業アプリケーションのデプロイと運用に統一手法を提供し、シンプル化する。これは企業システムの開発と運用のあり方に大きな変化をもたらすものだ」。最近注目されているコンテナ技術とは、アプリケーションと必要なリソースを標準的なフォーマットにパッケージ化し、それぞれのアプリケーションを独立させたプロセス空間で動作させるものだ。開発者はさまざまなアプリケーションをコンテナフォーマットにアーカイブし、コンテナの実行環境を提供するホストOSにデプロイ
するだけで簡単に動かすことができる。従来と異なる最大の利点は、システム管理者がコンテナ内のアプリケーションの言語や動作環境を理解していなくとも、コンテナとしてパッケージされたアプリケーションを統一的な手法で運用管理できる点だ。さらにコンテナアプリケーションは、デファクトスタンダードとしてDockerフォーマットの採用が主流になってきている。現在、Dockerフォーマットのコンテナアプリは、物理・仮想・クラウド環境で同じように動くポータビリティ性があることもその特徴だ。最近ではRed Hat JBoss M i d d l ew a r e 各製品をはじめ、日立製作所の「Justware」、クオリカの「ATOMS QUBE」などの製品やサービスもコンテナ化されている。 またコンテナ利用の進化形として、岡下はGoogleの例を紹介。Googleでは、毎週2億個という、とても人間の作業では管理できない量のコンテナアプリがデプロイされているという。そこで重要になってくるのが、その自動運用だ。コンテナプラットフォームは、デプロイされたコンテナアプリを自動的にクラスタ環境に割り当て、起動させることができる。また、障害時の自動復旧や高負荷時のスケールアウトなど、さまざまな運用オペレーションを自動化する。このような機能をコンテナオーケストレーションという。このコンテナオーケストレーションの仕組みを提供しているのが、Googleで培われたコンテナ管理のノウハウを基にGoogleとレッドハットが中心となって開発