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被災者アンケート東日本大震災 8 年
岩手・宮城・福島の被災地では計画された災害公営住宅の整備がほぼ完了し、住まいの復興が進んでいますが、今も避難生活を余儀なくされている人は約5万人にのぼります。地域の復興に時間がかかる中で、人口減少が進み、かさ上げして整備した土地では空き地が目立っています。被災した人たちは、今の生活をどのように考えているのか、約4400人を対象にアンケートを行いました。
【回答者】1,608人※被災当時の居住内訳は、岩手県608人、宮城県569人、福島県419人、その他12人。
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回 答 全 体
41.9%
13.3%
22.5%
31.4%
回 答 全 体
13.1%
59.0%
21.3%
4.7%
Q2.あなたの身近な方で、震災によって亡くなったり、行方不明になった りした方はいらっしゃいますか。(あてはまるすべての方)
回 答 全 体
① 高齢世帯(65歳以上のみ)
② 子育て世帯(未成年の子どもや孫と同居)
③ 1人暮らし
① 親
④ それ以外の世帯構成
② 配偶者
③ 子ども
④ きょうだい
⑤ 祖父母
⑥ 孫
⑦ 親戚
⑧ 友人・知人
① 震災前と同じ場所
② 震災前と同じ市町村
③ 県内の別の市町村
④ 震災前と別の都道府県
Q1.現在の世帯構成を教えてください。(あてはまるものすべて)
Q3.現在お住まいの場所は、次のどれに当てはまりますか。
7.8%
5.4%
3.0%
8.4%
1.6%
0.9%
44.9%
50.9%
- 01 -
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- 02 -
回 答 全 体
65.4%
7.5%
7.8%
11.4%
6.0%
回 答 全 体
11.4%
33.0%
4.0%
1.6%
40.9%
2.5%
1.1%
3.6%
① 全壊・流出
② 大規模半壊
③ 半壊
④ 一部損壊
⑤ 被害なし
① 元の場所にある自宅
② 別の場所に再建した自宅(マンション含む)
③ 仮設住宅
④ みなし仮設の賃貸住宅(アパート含む)
⑤ 復興住宅・災害公営住宅
⑥ 自分で借りた賃貸住宅(アパート含む)
⑦ 親族・知人の家
⑧ その他
Q4.震災当時、ご自宅の被害程度は、どのようなものでしたか。
Q5.現在のお住まいは次のどれに当てはまりますか。
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Q8.「現在の収入が減った」とお答えになった方に伺います。収入が減っ たことによる生活への影響は何ですか。(あてはまるものすべて)
Q6.現在の家計の収入は、震災・原発事故の影響を受けていますか。
Q7.「現在の収入が減った」とお答えになった方に伺います。 その要因は何ですか。(あてはまるものすべて)
回 答 全 体
52.5%
1.6%
61.5%
6.8%
2.6%
14.8%
回 答 ① 勤めている会社の給与が減った
② 転職・転業して給与が下がった
③ 職を失った
④ 復興事業が減った
⑤ 事業の不振
⑥ 行政等の支援が減った
⑦ その他
① 食費や水道・光熱費を削った
② 子どもの教育費を減らした
③ 趣味やレジャーを減らした
④ 生活を維持するため借金をした
⑤ 家賃を抑えるため引っ越した
⑥ その他
全 体
8.7%
11.8%
35.0%
5.8%
11.3%
13.9%
33.4%
5.3% 53.9% 25.6%
6.7% 46.4% 23.5%
A.震災発生前と比べて
B.震災発生3年後ごろと比べて
収入が増えた 収入が減った 影響はない
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Q9.震災から8年がたちますが、震災による心身への影響が今もありますか。
Q10.「影響がある」「どちらかといえばある」と回答した方に伺います。 現在どのような影響がありますか(あてはまるものすべて)
回 答 ① ある
② どちらかといえばある
③ あまりない
④ ない
全 体
33.4%
30.9%
26.1%
6.4%
回 答 ① よく眠れない
② 気分が沈みがち
③ 飲酒や喫煙の量が増えた
④ 薬が必要になった
⑤ 歩きにくくなった
⑥ 意欲がわかない
⑦ 血圧が上がった
⑧ 食欲が減った
⑨ 体重が5キロ以上増減した
⑩ 介護が必要になった・重度化した
⑪ その他
全 体
42.4%
42.2%
12.8%
39.7%
26.4%
33.9%
28.5%
13.0%
28.1%
4.9%
12.5%
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Q11.地域の人や友人・知人との会話や交流はどの程度ありますか。
Q13.「会話や交流の頻度が減った」と回答した方に伺います。 その理由やきっかけは何ですか。(あてはまるものすべて)
Q12.震災後に住まいを移した方に聞きます。地域の人や友人・知人との 会話や交流の頻度は、今住んでいる家に来る前と比べて(仮設住宅など) 変化はありましたか。
回 答 ① ほぼ毎日
② 2日に1回程度
③ 週1回程度
④ 月1回程度
⑤ ほとんどない
全 体
26.7%
19.3%
26.9%
11.1%
13.5%
回 答 ① 増えた
② 変わらない
③ 減った
全 体
9.1%
30.2%
46.0%
回 答 ① 震災前に住んでいた地域から転居した
② 知人や友人と離ればなれになった
③ 近所の人同士で交流する機会が少なくなった
④ 家を訪れる人が少なくなった
⑤ 職を失った
⑥ 趣味や習い事をやめた
⑦ 人と会話や交流をする意欲がわかない
⑧ その他
全 体60.9%
66.0%
71.9%
57.6%
20.4%
14.3%
22.7%
9.3%
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Q14.震災から8年がたとうとする中、被災地の姿が変わってきています。 以下の項目についてどう思いますか。
7.3% 11.8% 9.9% 34.5% 26.2%
16.6% 17.8% 18.4% 18.8% 18.3%
15.7% 16.3% 10.9% 33.8% 13.2%
16.0% 19.4% 23.4% 13.9% 14.3%
5.4% 12.7% 19.3% 24.5% 28.6%
A.震災のことが風化している
B.震災のことを思い出したくない
C.被災者でも震災の記憶が薄れている
D.もっと多くの遺構を残すべきだった
E.自分の体験を語り継ぐ必要がある
そう思わない
あまりそう思わない
どちらでもない
ややそう思う そう思う
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Q16.学校教育の上記 CとDの質問で「した方がいい」か「どちらか と言えばした方がいい」と回答した方に伺います。 理由は何ですか。(あてはまるものすべて)
Q15.震災から8年がたとうとする中、小中学校の教育で、以下の項目を したほうがよいと思いますか。
回 答
① 被災した経験や記憶がない子どもが増えたから
② 被災の記憶が風化してきているから
③ 復興が進み震災の爪痕が感じられなくなったから
④ 震災の恐ろしさを十分伝えるために必要だから
⑤ その他
全 体
60.2%
52.2%
31.2%
6.3%
86.2%
58.5% 24.6% 3.2% 1.1%
44.1% 37.0% 5.0% 1.7%
26.1% 40.3% 13.9% 4.5%
35.8% 36.5% 11.3% 4.3%
A.地域の災害のリスクを伝える
B.被災者の体験談を語り聞かせる
C.「震災遺構」に連れて行く
D.当時の地震・津波の写真・映像 を見せる
どちらかと言えばした方がいい
した方がいい しない方がいいどちらかと言えばしない方がいい
Q17.学校教育の上記 CとDの質問で「どちらかと言えばしない方がいい」 か「しない方がいい」と回答した方に伺います。 理由は何ですか。(あてはまるものすべて)
回 答 全 体
59.4%
9.2%
30.3%
5.3%
8.1%
① 子どもへの心理的な影響が心配だから
② 震災を振り返る必要がない
③ 学校の防災訓練等で十分だ
④ 学校で取り上げる必要はない
⑤ その他
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Q18.去年も多くの犠牲者が出る自然災害が相次いでいますが、東日本 大震災が残した教訓は近年の災害で十分生かされていると思い ますか。
回 答 全 体
8.6%
29.4%
40.0%
13.4%
① そう思う
② どちらかと言えばそう思う
③ あまりそう思わない
④ そう思わない
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Q19.地域の復興状況をどのように感じていますか。
回 答 全 体
2.6%
27.4%
54.5%
8.6%
11.8% 17.0% 11.1% 34.6% 14.8%
9.5% 15.0% 13.4% 31.7% 18.2%
21.1% 26.7% 25.2% 11.1% 2.4%
19.0% 27.1% 22.9% 15.4% 3.5%
12.6%
14.1% 18.4% 27.9% 19.9% 7.2%
12.5% 20.3% 25.4% 16.9%
A.道路や鉄道等の交通インフラ
B.役所、病院、学校等の公共施設
C.地域経済
D.地域のつながり
E.あなたの住まい
F.暮らし向き
実感がない あまり実感がない
どちらでもない
やや実感がある 実感がある
① 復興は完了した
② 思ったよりも進んでいる
③ 思ったよりも遅れている
④ まったく進んでいない
Q20.地域の復興状況で、以下の項目について復興の実感がありますか。
Q21.震災から8年がたち、政府が復興の総仕上げとする「復興・創生 期間」は残すところ2年となりますが、計画通りに進むと思いますか。
回 答 全 体
5.4%
24.0%
39.4%
26.2%
① そう思う
② どちらかと言えばそう思う
③ あまりそう思わない
④ そう思わない
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Q22.2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピックで、以下の 項目についてどう思いますか。
Q23.上記 A~Eの質問で「あまりそう思わない」か「そう思わない」と回答 した方に伺います。その理由は何ですか。(あてはまるものすべて)
回 答 全 体42.3%
38.1%
51.3%
47.3%
53.9%51.6%
33.0%
34.5%
6.7%
5.4% 14.4% 19.0% 28.2% 20.4%
2.4% 12.8% 13.2% 33.0% 27.3%
3.5% 12.9% 15.3% 33.1% 23.8%
2.8% 11.5% 15.9% 31.5% 26.1%
18.7% 19.3% 23.6% 14.1% 14.6%
A.復興五輪の理念が実現される
B.被災地でも経済効果が期待できる
C.被災地への関心が高まる
D.被災地の復興を後押しする
E.五輪の開催を楽しみにしている
そう思わない
あまりそう思わない
どちらでもない
ややそう思うそう思う
① 被災地が活用されていない
② 復興の途上で開催時期が早すぎる
③ 復興のための工事が遅れる
④ 五輪の開催費用を被災地に使うべき
⑤ 復興五輪は誘致名目にすぎない
⑥ 経済効果に期待が持てない
⑦ 被災地への関心が低くなる
⑧ 五輪のことを考える余裕がない
⑨ その他
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アンケート回答者の属性
【調査対象】岩手・宮城・福島などの被災者や原発事故の避難者 約4400人
【調査期間】2018年12月から2019年1月まで
【調査手法】対面と郵送
【回答者数】1608人(回答率:36.2%)
男 性
女 性
無 回 答
岩 手
宮 城
福 島
53.4%
37.8%
35.3%
26.0%
44.5%
2.1%
性 別
年 代
15歳~97歳の人が回答。平均年齢は 68.89歳
震災時の居住地