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「洪水時の避難確保計画」作成の手引き 平成28年9月
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「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

Jul 04, 2020

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Page 1: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

「洪水時の避難確保計画」作成の手引き

平成28年9月

Page 2: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

洪水時の避難確保計画の目的

施設職員・関係者が(必要に応じて地域住民と一緒に) 施設利用者の避難について話し合い 施設独に)、施設利用者の避難について話し合い、施設独自の避難確保計画を作成する。

・施設の実情を把握し 日頃からの備えを充実する・施設の実情を把握し、日頃からの備えを充実する。

・洪水時の判断基準・対応行動を把握し はやめの・洪水時の判断基準・対応行動を把握し、はやめの行動を行う。

・洪水時にすべての施設利用者が安全に避難できることを目指すことを目指す。

※ここでいう「洪水時」とは、「水害発生時」および「水害が発生する恐れがある時」を示しています。 2

Page 3: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

洪水時の避難確保計画の活用方法例

・洪水時に携行し、随時必要な情報を確認できる避難行動マニ アルる避難行動マニュアル

・避難確保計画の作成・見直しを通じた水防災学習素材学習素材

・防災担当者が変更した場合の引き継ぎ資料防災担当者が変更した場合の引き継ぎ資料

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Page 4: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

洪水時の避難確保計画の作成例洪水時の避難確保計画の作成例

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Page 5: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

洪水時の行動フロー

避難確保計画 3頁

本計画案は、洪水時に行う

べき判断・行動を事前にとり

きめ、確認するものです。

各項目の記載頁数を記入すると、とっさに確認する時に便利です。

右図は、降雨開始から避

難完了までの行動内容を時

系列で示した行動フローで

す。

ただし、洪水時には様々な

状況が起こり得るので、この

行動フローにとらわれすぎず、

状況に応じた行動をとること状況に応じた行動をとること

が重要です。

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Page 6: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

洪水時に迅速に行動でき

るよう 貴施設の自衛水防

はやめの避難を行うため

には、広い情報収集と確実

情報収集・伝達避難確保計画 4頁

るよう、貴施設の自衛水防

組織の組織図と連絡体制

(連絡網)を巻末に追加しま

す。

消防組織でも構いません。

な情報伝達が重要です。

どこからどのような情報が

収集できるか、緊急時には

い ど 連絡するかなど

洪水時の役割分担です。

自衛水防組織とは?

消防組織でも構いません。いつ、どこへ連絡するかなど、

事前に確認しておきましょう。

また、日頃から防災情報を

入手する練習をしておきま

貴施設で入手できる必要

避難完了までの主な役割

として、「情報収集伝達」と

「避難誘導」があります。

も 施設内 役割分担が

入手する練習をしておきま

しょう。

貴施設で入手できる必要

な防災情報を記載します。もし、施設内で役割分担が

されていなければ、まずは

「情報収集伝達班」と「避難

誘導班」に班分けをしましょ

う貴施設の近くに指定河川

う。がある場合は、いざというと

きに情報を確認しやすいよう、

その河川名と地点名を記載

しておくとよいでしょう。

インターネット上で確認で

きる防災情報のアドレスです。

いざというときにすぐに確

認できるよう、「お気に入り」

などに登録しておくと便利で

水防活動や避難行動の判

断の参考となるよう、国や都

指定河川洪水予報とは?

などに登録しておくと便利で

す。

断の参考となるよう、国や都

道府県が指定した河川の水

位または流量を示した洪水

の予報です。 6

Page 7: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

避難活動の判断基準とな

る防災情報を記入します。

以下の条件の内、1つでも

該当する場合は、特に早め

の避難を心がけましょう。

・避難の準備から完了まで

時間を要する施設利用者

が居り、かつ垂直避難が困

難な場合

・避難所および緊急時の避

難先まで距離があるなど、

移動に時間がかかり、かつ

垂直避難が困難な場合

・貴施設から河川が近く、か

つ垂直避難が困難な場合

※ 垂直避難については次頁参照

避難判断の留意点

夜間や休日など人員が十

分に確保できないときの職

員の自動参集、および施設

管理者などへの緊急連絡を

行う目安(基準)を記入しま

す。

また、緊急連絡については、

だれが、だれに連絡するか、

あらかじめ決めておきましょ

う。

洪水時に避難を行う場合、

あらかじめ避難を行う判断

基準を決めておくことが重要

です。

判断の目安となる防災情

報を確認し、記入します。

判断・行動

計画(素案) 6頁

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Page 8: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

洪水ハザードマップから避

難所および緊急時の避難先

を設定し、記入します。

また 洪水時の危険性を把

避難所・避難経路の確認

避難確保計画 6頁

また、洪水時の危険性を把

握するため、貴施設も含め

たそれぞれの想定浸水深を

記入しておきましょう。

洪水時の避難所(必要に

応じて緊急時の避難先)、お

よび避難経路を、洪水ハ

ザードマップなどで確認して

避難所を設定するとき、以下

避難所の設定

おきましょう。

の点に留意してください。

・指定避難所でも、浸水する危

険性があり、洪水時の避難に

は適さない施設もあります(地

震対応の避難所など)。 洪

水ハザードマップなどで、

「指定避難所の想定浸水深を

確認しましょう。」

「洪水時に適した避難所であ

るか確認しましょう。」

・貴施設が浸水想定区域内に

あっても、貴施設が鉄筋コン

垂直避難

鉄筋コンクリート構造の場合

クリート構造で想定浸水深以

上の上階がある場合は、そこ

に避難することも検討しましょ

う(垂直避難)。

2F

浸水深

垂直避難

ただし、その場合は、そこで数

日間生活できるような備蓄品

を用意しておきましょう。

1F浸水深

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Page 9: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

避難誘導

避難者の家族への連絡や

避難完了時の確認などで使

用するため、施設利用者名

避難確保計画 7頁

洪水時に落ち着いて安全

に避難を行うためには、あら

かじめ避難方法および手順

を取り決め、職員間で十分

簿を巻末に記載します。

を取り決め、職員間で十分

理解しておくことが重要です。

・安全な避難手段

・避難の手順

洪水時の避難にあたって、

必要な準備および避難誘導

などの手順について 出来

・避難に必要な人員数

・避難完了まで要する時間

職員・関係者で十分な人員

数が確保 きな 場合 地 などの手順について、出来

るだけ具体的に記入します。数が確保できない場合、地

域住民(町内会、自主防災

組織、ボランティア、学校な

ど)に支援を依頼しましょう。

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Page 10: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

緊急時の連絡先を記入し

ます

避難確保計画 8頁

ます。

避難についての問い合せや

避難所の開設状況を確認し

たり、開設を依頼するための

連絡先を記入します。

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Page 11: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

施設にある備蓄用品の確

認および点検・補充の管理

のため、貴施設にある備蓄

用品を記入します備蓄・設備の準備

避難確保計画 9頁

用品を記入します。

必要な備蓄用品などは、洪

水ハザードマップに記載され

ています。日頃から確認して

おきましょう。

施設にどのような備蓄用品

があって、何が足りないかを

把握することは重要です。

足りない備蓄用品がある場 おきましょう。合は、計画的に準備してい

きましょう。

車で避難する場合は、利

用できる車両や車両提供者用できる車両や車両提供者

の連絡先を施設職員・関係

者で情報共有しておきましょ

う。

避難時に利用できる車両と避難時に利用できる車両と

乗車定員を記載します。

また車両提供者の連絡先

も記載しておきましょう。

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Page 12: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

作成した避難計画に基づ

いた避難訓練や職員・関係

者を対象とした防災研修の

避難確保計画 10頁

避難訓練の実施避難確保計画 見直し

者を対象とした防災研修の

実施目標を記入しましょう。

防災の取組は、他のイベン

トに合わせて行うと効果的で

す。

避難訓練等の実施、およ

び施設の実情や避難訓練等

でわかった問題・課題を踏ま

避難確保計画の見直し

えた計画の見直しはとても

重要です。

積極的に避難訓練等の実

施 計画見直しを行いまし施、計画見直しを行いましょ

う。

計画の見直し時期や頻度

などを記入し、定期的に見直

すようにしましょう。

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Page 13: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

避難確保計画 11・12頁資料1

自衛水防組織(消防組織)

の組織図を記載します。

連絡体制(連絡網)を記載

します。します。

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Page 14: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

施設利用者の氏名、年齢、

住所を記入します

避難時などに連絡する家

族などの緊急連絡先を記入

避難確保計画 13頁資料2

住所を記入します。 します。

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Page 15: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

実施した訓練などの概要を

実施した訓練などの成果

や課題を記入し、次回の訓

練などや避難確保計画の見

避難確保計画 14頁資料3

実施した訓練などの概要を

記入します。

練などや避難確保計画の見

直しに活用しましょう。

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Page 16: 「洪水時の避難確保計画」作成の手引き - Sapporo洪水時の行動フロー 避難確保計画3頁 本計画案は、洪水時に行う べき判断・行動を事前にとり

避難情報、避難時のお問い合せ先

【札幌市】【札幌市】

札幌市北区市民部総務企画課 Tel.011-757-2400

札幌市東区市民部総務企画課 Tel.011-741-2400

札幌市豊平区市民部総務企画課 Tel.011-822-2400

札幌市白石区市民部総務企画課 Tel.011-861-2400

札幌市厚別区市民部総務企画課 Tel 011-895-2400札幌市厚別区市民部総務企画課 Tel.011 895 2400

札幌市手稲区市民部総務企画課 Tel.011-681-2400

避難確保計 提 先避難確保計画の提出先

【札幌市】

札幌市危機管理対策室危機管理対策課 Tel 011-211-3062札幌市危機管理対策室危機管理対策課 Tel.011 211 3062

相談先

【北海道開発局】

災害情報普及支援室 (札幌開発建設部河川管理課)

Tel. 011-611-0340(内線3378) FAX.011-612-0826

(災害情報普及支援室のホームページ)

http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/kasen/11saigai/00saigai_siensitsu/index.html 16