ひたちなか海浜鉄道 利用促進事例 2015/9/15 1 Copyright(C) ローカル鉄道・地域づくり大学All Rights Reserved. Copyright(C) ローカル鉄道・地域づくり大学All Rights Reserved.
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ひたちなか海浜鉄道 利用促進事例
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（１）基礎情報
・ひたちなか市を走る「第三セクター」の鉄道・ひたちなか市を走る「第三セクター」の鉄道
・勝田～阿字ヶ浦間（14.3km，合計10駅）を約26分で結ぶ※2014年10月，新駅「高田の鉄橋駅」が供用開始
・運行本数 １日72本
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（２）主要駅紹介
①勝田駅 JR との接続駅①勝田駅 JR との接続駅ひたちなか海浜鉄道の起点駅
②那珂湊駅 メインステーション「那珂湊おさかな市場」 年間約100 万人が訪問
③阿字ヶ浦駅阿字ヶ浦海水浴場，国営ひたち海浜公園の最寄り駅
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阿字ヶ浦海水浴場，国営ひたち海浜公園の最寄り駅
・2005年12月 茨城交通がひたちなか市に申し入れ→2008年3月で湊鉄道線を廃線にしたい
・ひたちなか市は存続を強く主張→「公共交通を存続させることは行政の責務」
※2005年3月 日立電鉄が廃線
・2006年6月 ひたちなか市湊鉄道対策協議会を設置
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（２）廃線回避から新会社設立まで
・協議会では存続のための具体的な方向性を検討・協議会では存続のための具体的な方向性を検討→廃線を回避し分社化による新会社設立を決定
（賛否 相半ばだったとの声も）
・市民たちも存続のために行動を開始→2007年1月「おらが湊鐵道応援団」が発足
・ローカル線初の社長公募 → 吉田千秋氏が就任
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・ローカル線初の社長公募 → 吉田千秋氏が就任
・2008年4月 ひたちなか海浜鉄道が誕生
おらが湊鐡道応援団の主な活動
① 那珂湊駅の応援団サービスステーションの運営と観光案内② 沿線の商店・飲食店・宿泊施設等と連携した「乗車特典サービス」の実施② 沿線の商店・飲食店・宿泊施設等と連携した「乗車特典サービス」の実施③ 引退した気動車を活用した那珂湊駅構内でのミニ鉄道博物館の管理運営④ 応援団写真部撮影によるポストカード発行と写真展の実施⑤ 沿線でのアートイベントの開催
例： MMM（みなとメディアミュージアム）…慶應義塾大学生と地元が一体化⑥ 沿線自治会等による各駅の清掃や樹木や草花の植栽・除草作業の実施⑦ 沿線神社等の協力を得て元旦早朝の初詣・初日の出列車運行⑧ 応援団情報誌「おらが湊鐵道応援団報」の編集と発行
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ひたちなか海浜鉄道における施策
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（１）主に定期利用者の増加を図る施策
・年間通学定期券・年間通学定期券１２０往復分で１年間利用可
市教委とも連携
市内中三生全員に試乗券とチラシ配布
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沿線高校入学説明会でアピールと予約受付
（１）主に定期利用者の増加を図る施策
・平均40分に1本（1日72本）のダイヤ編成・平均40分に1本（1日72本）のダイヤ編成始発は4～5時台，終発は23時台ＪＲ線と可能な限り接続を図る高校性帰宅時の増発
・パーク＆ライドの導入
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（２）非定期利用者の増加も図る施策
① 乗車券類① 乗車券類・「湊線１日フリー切符」
・「海浜公園入園券付きセットクーポン」
・「応援券付きフリー切符」
・JR東日本の「週末パス」との連携
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・JR東日本の「週末パス」との連携
・「銚電＆湊線フリーきっぷ」
②団体利用・沿線の保育園・幼稚園の利用
・ビア列車「湊線一番搾り号」車両1両をビア列車専用車として貸切り
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（３）外部からの誘客を図る施策
①アニメ・ゲーム・キャラクターとのコラボ企画①アニメ・ゲーム・キャラクターとのコラボ企画
・「コロプラ」とコラボしたフリー切符・「世界一楽しい片道きっぷ」
アニメ「ガールズ＆パンツァー」とコラボした乗車券
②新型車両の導入，旧型車両の活用
・キハ11形・キハ37100形
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・キハ11形・キハ37100形・キハ3710形・ミキ300形・キハ2000形・キハ222形・キハ205形 ・キハ3710形 ・ミキ300形
（４）運賃以外の収入を増やす施策
・オリジナルグッズの制作・販売「2014湊線カレンダー」（1,000円）・オリジナルグッズの制作・販売「2014湊線カレンダー」（1,000円）「湊線開業100周年記念ネクタイピン」（1,000円）
銚子電気鉄道とコラボした「必勝切符」（300円）開業の周年記念の「ピンバッジ」（500円）など
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営業施策による増収(H21)定期外旅客 営業施策
施 策 輸送人員 運輸収入
団体利用 1,668 430,885
フリー乗車券 22,760 5,430,476
海浜公園セットクーポン 11,037 2,478,714
通学定期旅客
実 績 320,192 47,087,506
年間定期非導入の場合 273,132 42,982,541
海浜公園セットクーポン 11,037 2,478,714
硬券 3,111 463,106
企画乗車券等 6,293 1,446,305
ＪＲウイークエンドパス 15,750 4,663,610
各種イベント 13,329 2,522,788
応援券付フリー乗車券 1,539 390,857
（小 計） 75,487 17,826,741
（構 成 比） 21.9 18.1
通常の乗車券売上 268,535 80,738,585
増収効果 47,060 4,104,965
（増収率） 14.7 8.7
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定期外旅客計 344,022 98,565,326
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ＣＭ
写真 写真
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写真 写真
補助制度の活用
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国・県・市の支援
・旧近代化補助（国1/3、協調＝県1/3、事業者負担＝市1/3）（車両の更新、車両検査、ＡＴＳ更新、券売機更新など）
・コミュニティレール化（同 上）（金上駅交換設備、新駅「高田の鉄橋」）
・市単独補助
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・市単独補助（駅施設改善等）
開業後の状況
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939,6411,000,000
（人）
輸送人員
754,863 773,804 786,172
673,536
788,333840,173
939,641
300,000
400,000
500,000
600,000
700,000
800,000
900,000
1,000,000
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0
100,000
200,000
20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度
250,000
（千円）
旅客運輸収入
177,296 172,644 170,981
144,122
170,022178,171
191,525
100,000
150,000
200,000
250,000
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0
50,000
20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度
80,000（千円）
定期（通勤＋通学＝定期計）の旅客運輸収入
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
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20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度
定期計 77,683 72,899 72,340 57,592 67,754 74,465 79,870
通学 51,293 47,758 47,088 37,029 42,582 46,008 49,415
通勤 26,390 25,141 25,252 20,563 25,172 28,457 30,455
0
10,000
280,000
330,000（千円）
営業収入・営業費・営業利益
-20,000
30,000
80,000
130,000
180,000
230,000
280,000
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20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度
営業収入 184,820 187,329 187,410 166,355 234,250 240,513 280,455
営業費 255,802 262,438 244,933 247,689 302,453 312,185 337,225
営業利益 -10,025 -23,518 -5,391 27,228 -9,617 -15,538 -4,658
-70,000
-20,000
※平成23年度は、震災復旧工事にかかる多額の補助金受入があったため営業利益が大幅な黒字となっている
・2009年（平成21年） 那珂湊第二高等学校募集停止→ 影響は軽微
・2011年（平成23年） 東日本大震災発生（突発要素）輸送人員は70万人を割り込み，旅客運輸収入も大幅に減少
・2012 年（平成24 年） 湊線99 周年。サマースクール開校
・2013 年（平成25 年） 湊線100 周年。
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・2013 年（平成25 年） 湊線100 周年。ひたちなか海浜鉄道開業５周年
今後の見込みについて
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・市民・行政・沿線観光地との連携をさらに深める
・2016年度に “合格点”（税引き前黒字）を目指す・2016年度に “合格点”（税引き前黒字）を目指す
・団体誘致，ツアー，沿線連携などで、まだ増収余地あり
・新聞やテレビへの露出を継続的に進める
・延伸の実現 ＝ 日本の地域鉄道にとって画期的
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・延伸の実現 ＝ 日本の地域鉄道にとって画期的
・ローカル線のあり方の成功例，全国のモデルケースにしたい
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