2 2016.10.01 端材を1つ1つ見てまわりながら、イメージしたコト・モノを書き出 し、 端材の価値を明らめる。 次に端材を1つだけ選び、試作品のアイ デアを一人ずつ企画。人気の高かった10作品をもとに、チーム分け。 チームごとに試作開 始 ! 何をつくるかよ り、 誰のために、何の ためにつくるか。 各チーム 3 分以内で 試 作 品 を 発 表。伝 え たいという熱い想い があれば伝わる。 寸 劇やショーなど、工 夫したプレゼンも。 発表後は、審査基準 に基づき表彰。 1.レクチャー/端材ブレスト(アイデア出し) 3. 発表/フィードバック チーム名: とことん最小限 作 品 名: S ソ ロ olo これまでの取り組み 燕市は、金属加工を中心とした「ものづくりのまち」として発展してきました。しかし、最近では職人を目指す若者が減り続け、事業継承や後継者育成が深刻な課題となっています。これは、次世代を担う若い人たちがいなくなり、ものづくりのまち燕が衰退していくことを意味します。今号では、こうした状況を打破するための一つの挑戦として、今年度から始めた「アイデアソン」「ハッカソン」という取り組みをご紹介します。アメリカ発祥の取り組みが日本へ「アイデアソン」や「ハッカソン」という言葉を聞いたことがありますか?「アイデアソン」は、〝アイデア〟と〝マラソン〟を掛け合わせた造語で、ある特定のテーマについて自由に話し合い、アイデアを出し合う取り組みのことをいいます。「ハッカソン」は、〝ハック〟と〝マラソン〟を掛け合わせた造語です。ハックには、システムやソフトウェチーム名:M メ デ ィ カ ル EDICAL W ワ ー ク ス ORKS 作 品 名:P プ ロ ro-t テ ッ ク ec 審査員特別賞 最優秀賞 アを解析・改造するなど、物事をブラッシュアップ(さらに良く)していくという意味があります。ハッカソンでは、短期間でチームを組んで、特定のテーマに対する試作品を開発していきます。1990年代末ころにアメリカのIT業界で始まったこれらの取り組みは、2010年ころから日本でも開催されるようになり、今では全国各地、幅広い分野で取り組まれるようになりました。アイデアソンやハッカソンって具体的にどんなことをやるの? これまでに行われた2回のイベントを紹介します。 特集アイデアソンやハッカソンの概要と効果をわか りやすく紹介するセミナーを開催し、予想を大幅に 超える135 人が参加(うち学生55人)。 ヤフー株式会社執行役員・村上臣 しん さんのトークや 対談のあと、参加者が 20 チームに分かれ、アイデ ア発想の練習。テーマは「燕発のプロダクト」。『レ ンタル燕職人』や『背脂ラーメンアイス』など、奇抜 なアイデアが続々登場。会場は終始拍手と笑い声が 絶えず、大盛況のうちに幕を閉じました。 端材で組み立てた、 折り畳み式一人 キャ ンプグッズ。お 一人 様のニーズに応 え、 一人で焚き火や バー ベキューができると いうアイテム。 6月のイベントでは54人が参加。「ものづ くりのまち燕」で排出される端材から、アイ デアをもとに試作品を生み出しました。 端材×ファッション。 金属の端材で加工し たマスクやグローブ、 眼帯。端材をラインス トーンなどのアクセ サリーに見立てるとい う、女子力満載の発想。 モノの価値は 1つじゃない。 「あきらめる= 明 あき らめる」。 端材の価値を 明らめよう! 4月 23 日㈯ 燕市民交流センター 6月 25 日㈯ 燕市民交流センター 審査基準 ①チームワーク ②端材活用度 ③ユーザーニーズ 肉 焚き火台 網 眼帯 マスク グローブ ▲ヤフー㈱の村上さん が自社の取り組みを紹 介。 タイム スケジュール 10:00 16:00 18:00 12:00 デザインプロトタイピング(試作) レクチャー/ 端材ブレスト (アイデア出し) 発表/ フィードバック 第2弾 T ツ バ メ SUBAME H ハ ッ ク ACK! VOL.1 〜端 は 材 ざい の新たな価値を生み出せ〜 第1弾 燕でイノベーション !! 〜アイデアソン・ハッカソンってなぁに? 〜 ものづくりのまち燕の新たな挑戦「アイデアソン」「ハッカソン」3 2 016.10.01 燕のものづくりに「化学反応」を燕市が行うアイデアソン・ハッカソンイベント「T ツバメSUBAME H ハックACK! 」は、燕のものづくりに「化学反応」を起こすべく、これまでに二回開催しました。市内企業に勤務している人や県内・首都圏の大学生、エンジニアなど、たくさんの人からご参加いただきました。参加者アンケートでは、回答者全員が内容に「満足」または「やや満足」と答えています。一体、何が起こっているのでしょうか?【引用・参考】エイチタス株式会社(2016) 『アイデアソン・ハッカソン運営ガイドブック Ver.1.1』 出来上がった 試作品たち! 1. 脳ミソへのシゲキ 2. 出会いとつながり 3. 新たな価値の創造 アイス ブレイク 信頼関係の構築、緊張を解く インプット セミナー 専門家からテーマに関する知識 や現状、課題などの情報を学ぶ チーム分け 年 齢・性別・職種を超えて参加 できるようチーム分け ワーク ショップ テーマに対するアイデア出しを 行い、絞り込む 発表 参加者全体で共有 ★アイデアソン運営の一例 当たり前の日常を違っ た視点から見るトレー ニングとなり、脳ミソ にシゲキを与えます。 新しい企画や開発の キッカケとなる可能性 を秘めた、新たな価値 を創り出します。 チームに一体感が生ま れ、普段は出会うこと のない人と人の間につ ながりができていきま す。 一つのテーマに対し、 制限時間内で多様な視 点からアイデアを出 し、まとめ上げていき ます。 年齢や職種を問わない 幅広い分野の人たちが 出会い、共にアイデア や試作品を練り上げた り、発表の手法を検討 したりします。 さまざまな手法を使 い、アイデア出し作業 を行います。頭を柔ら かくして、とにかく質 より量。突飛なアイデ ア歓迎、批判禁止です。 2.デザインプロトタイピング(試作) 「 T ツ バ メ SUBAME H ハ ッ ク ACK ! 」で起こる化学反応