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お話させていただく内容
• 自己紹介
• 最近のクリーンテックベンチャーの動向
• 水素、燃料電池分野のベンチャーの例
• 私のベンチャーの紹介
• 水素、燃料電池分野でベンチャーを立ち上げる面白さ、課題、苦労
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自己紹介(略歴)• 2005年:慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科• 2009年:ハーバード大学から博士号取得(応用物理、材料科学、 Shriram Ramanathan教授)博士論文はナノ酸化物薄膜の構造物性について
• 現在:米国法人 SiEnergy Systems社( Harvardからの大学発ベンチャー)の共同創業者、チーフサイエンティスト
• 九州大学水素国際研究センター客員教員兼務( 2011年から)
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クリーンテック(環境、エネルギー技術)への需要が高まっている背景
エネルギーシステム
需要の拡大
エネルギー安全保障
新産業育成
既存技術の改善、効率化
代替エネルギー技術
環境問題、地球温暖化
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クリーンテック分野の特徴ライフサイエンス
IT クリーンテック
市場規模 約 100兆円(製薬 50兆円、医療機器 50兆円)
約 130兆円 約 100兆円(うちエネルギーは 100兆円)
イノベーションの源
生命工学、薬学、有機化学
ソフトウェア開発、創造性、消費者
材料、生命工学、化学工学、機械工学
投資規模 大 小 巨大
研究開発期間 数年 数ヶ月から数年 数年から数十年
価格設定 独占市場 マーケットの適正価格、利益幅が大きい
コモディティ、利益幅が小さい
政府の影響 大きい、予想可能
小さい 大きい、予想困難
参入障壁 高い 低い 高い
通貨は簡素化のため、 1ドル 100円で換算Ref: http://www.nga.org/files/live/sites/NGA/files/pdf/1110CLEANENERGYROTHSTEIN.PDF
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一般的なクリーンテックベンチャーの成長過程
シリーズA
シリーズB
シリーズC
シリーズD 以降
上場、買収等
第一ステージ
研究開発
第二ステージ
プロトタイプ
第三ステージ
生産開始
第四ステージ
規模拡大
第五ステージ
普及技術
数億円 約十億円 約百億円 数百億円(300-500億)
自己資金投資額
死の谷 死の谷
2-3年 3-5年 2-3年2-3年
注:一般的な例を筆者の私見として作成実際に掛かる年数、資金、投資ラウンドと発展ステージの相関は会社によってまちまちで、幅がある。
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私の会社の紹介
• 超薄膜技術を用いた固体酸化物燃料電池( SOFC)がコア技術。
• 2010年:薄膜 SOFCを大面積化することに成功。
• 2011年:大学から会社をスピンオフし、独立研究施設に移る。
• 2012年:数名の研究開発スタッフを雇用。
• 2014年:米国エネルギー省のARPA-Eプログラムに選ばれる。
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水素、燃料電池ベンチャーの面白さ、課題、苦労面白さ• 難しい技術、ビジネスなだけにチャレンジしがいがある。• 世界中で我々しか知らないであろう技術課題、物理現象、簡単には真似できない製造プロセスのノウハウがある。
• 参入障壁は非常に高い。成功すれば市場規模も大きい。課題、苦労• 商業化への時間軸が非常に長い。数十年の経験がないと、業界で信頼を獲得するのが非常に難しい。
• 失敗した投資例が多くある。利益を上げている企業が少ない。買収された企業の評価額があまり高くない。
• 知識、経験、リーダーシップ能力に長けている人材の人数が限られていて、コアとなる人材を見つけ、雇用するのは容易でない。
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経営するうえで考えること• 技術開発– これが初期は一番大事。技術が思うように動いて、成
果が出ていると非常に経営は楽。• 資金源– 材料系クリーンテックは息の長い投資が必要。– 競争的資金を獲得することは初期において貴重な収入となるが、時間の浪費にもなりかねないので注意。
• 日々の運営、チーム構造– 特に人材を増やす決断は慎重に。– 適材適所の人事、チームワーク、風通しの良い職場作
り、明確なゴール設定、ボトムアップ型リーダーシップ
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日本からクリーンテックベンチャーを作れるか?• 1996年以降 310 万の仕事が大企業から失われたが、ベンチャーからは 120 万の雇用しか生まれていない。新陳代謝を促進しなければ、雇用問題の根源的解決は出来ない。
• エネルギー需要の増加と資源枯渇は、長期トレンドとして変わらないため、クリーンテックの重要性は増すと予想される。
• 日本のクリーンテックイノベーションは大企業牽引型。多くの大企業の研究開発資金が減る中で、新技術の芽をどう育ててゆくかは重要な課題ではないか。
• エネルギー分野に、保守的で安定した大企業があることは重要。一方で、リスクの高い技術に果敢に挑戦し「不可能を可能にする」若いベンチャーも健全な業界発展には必要ではないか。
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連絡先
土谷 大 (つちや まさる)
http://uscleantech.blogspot.jp/