© 2006 IBM Corporation ® Lotus Notes/Domino 8.0 新機能のご紹介 ~ 8.0.2対応版 ~ 日本アイ・ビー・エム株式会社 Lotusテクニカル・セールス
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Lotus Notes/Domino 8.0新機能のご紹介~ 8.0.2対応版~
日本アイ・ビー・エム株式会社Lotusテクニカル・セールス
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本資料の内容
Lotus Notesクライアント
– メール・カレンダーの新機能
– クライアント全般の新機能
Lotus Domino Web Access
Lotus Notes Traveler
Lotus Symphony
Lotus Dominoサーバー
– 運用全般・セキュリティーでの機能拡張
移行・互換性
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Lotus Notes 8の開発思想
オープンな「エンタープライズ・コラボレーション・クライアント」
– Eclipse上に実装し、Lotus Dominoの専用クライアント」から脱却• 異種接続・異種連携を当たり前の世界にして最適な組み合わせを実現
既存資産の継承・維持
– 既存Lotus Notesアプリケーション資産の容易な移行
– 従来の使いかっての維持
より生産的なツール処理
– 「果たしてメールは生産性が高いのか」の疑問とそれに対する回答• メール・カレンダーに関わる手間の削減• メール量の削減
– より心地よい自然な道具としての進化
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クライアントの種類
Web版 Basic版 (従来通り) Standard版(新規)ブラウザ Windows アプリケーション Eclipse上 (Lotus Expeditor)
動作アプリ
Notes DB
Webブラウザ
Notes DB
WebブラウザNotes DB
Webブラウザ、Eclipseプラグイン
Webブラウザ
リッチクライアント(Standard)
専用クライアント(Basic)
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Lotus Notesクライアントに対する基本的な考え方
メール処理に関わる時間の短縮
– メールは即時性を特長として普及したが、現在では増えすぎたメール量に多くの時間を割かれ、ある時点を超えると即時性が低下する方向に入る。抜本的な処理方法と地道な効率化の両アプローチから改善を図り、メール処理に関わる時間を短縮し、生産性を向上させる。
記憶の補助としてのクライアント
– 個人が触れる情報量は増大する一方で、その情報に触れる時間はより短くなる。限界ある人間の記憶力を補助する機能を備えることで、より多くの情報をムリなく処理できることを支援する。
より自然でストレスない操作性の確保
– 自然な操作性は、効率性とストレスとの間に関係性がある。実際の操作を綿密に観察し、製品に反映することで、意識しないで使える道具により近づける。
セキュリティー対策
運用コストの削減
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メール処理に関わる時間の短縮
受信ボックスフォルダーでのスレッド表示
– 「スレッドあり」の場合は▲印をクリックするとスレッドが展開
– 送信済みメールやフォルダーに移動したものも表示
– 件名の代わりに、一行目を表示
ビューの見通しを良くする会話モード
– スレッドの最新メールのみ表示。山のようなメールもまとめるとすっきり。
– 最新メールに返信の履歴が入っていなくても、あるいは、スレッドが分岐していても、スレッド表示で過去の経緯を把握可能。
– スレッドをまとめて一気にゴミ箱に入れたり、フォルダーへ移動も可能
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メール処理に関わる時間の短縮
過去のやりとりからの宛先候補の絞り込み
– 過去のメールの送受記録から、最も出現頻度の高い候補でソートして表示。
– 過去のやりとりがない場合でも、ディレクトリーでの検索が可能。
– 個人アドレス帳の拡張
時間短縮と安全性の向上
– 余計な候補は表示されません。あいまいな記憶に頼る必要性が低下します。
– 宛先誤指定による情報漏洩の危険性低下。
Lotus Sametimeとの連携
– 緑印がついていれば、メールを書かなくとも、その場でチャットで済ますことも可能。
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カレンダーの使い勝手と効率性の向上
ビュー選択を左に配置
イベントは終日背景に色付け(薄いピンク)
スクロールしても隠れないイベントやタスク表示
短時間のエントリーもつぶれずに表示
出席欠席にかかわらずとりあえず灰色表示
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カレンダーの使い勝手と効率性の向上
分かりやすい表示
– 自分が必須か任意かの判別
– 未返答か否か
– 変更時の変更内容
より少ないクリック数で操作
– よく行う操作は1クリック。
– 例外的な操作は別メニューにまとめて2クリック。
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Lotus Notes メールの新機能
送信済みメールの回収
– 送信済みのメールを、送信者が「取り消す」=ルーターに依頼して相手のメールボックスから削除することが可能
• ポリシーにより利用できるユーザーの指定、未読のみ回収/既読も回収などの設定可能。• ユーザーは自分のメールボックスに対して回収処理を許可するか否かの設定が可能。
• インターネットメールは回収不可。DWAは8.0.1からサポート。
– 運用は慎重に• ある程度のリテラシーが必要。混乱を招かないよう。
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不在通知
エージェントベース(一定時間間隔実行)からルーター処理(即時実行)へ
– 相手の不在がすぐ分かるので、代わりの人へメールを送るなどの対応アクションがすぐ取れる。
注) クラスター設定されている全てのサーバーがLotus Domino 8である必要がある。
バージョンが混在する場合は、従来の不在通知エージェントの設定を行う。
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メール遅延レポート
指定時間以上、ルーターのメッセージ・キューに滞留しているメールをエンド・
ユーザーに通知。
「送信したつもり」を防止。
※サーバー設定文書で設定
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受信ボックスクリーンナップ機能
受信ボックスのメールに対し、一定期間経過後、フォルダー内から定期的に削除する機能。
– ビュー索引のサイズが小さくなることで、更新時間の短縮とサーバー・リソースの減少が期待できる。
– 受信フォルダから削除されるだけで、全ての文書ビューなどの他のフォルダからはアクセス可能。
– 未読メールも削除の対象にすることが可能
※サーバー文書→「サーバータスク」タブ→「Administration Process」タブで設定
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記憶を補助するLotus Notesクライアント機能
コラボレーションの履歴
– その人と、いつ、どんなやりとりをしたかの閲覧が2クリック。メール、会議、ToDo、チャットログをまとめて表示。
最近のコラボレーション
– 最近やりとりした人を個人アドレス帳に記録
連絡先(個人アドレス帳)に新しいビュー
全てが記録され、宛先候補のデータとし
ても活用
右クリック操作で過去のやりとり(会議、メール、チャット)の履歴を表示
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より自然でストレスない操作性の確保
「開く」ボタンで全てにアクセスできる直感的デ
ザイン
別窓・単一・タブのグループ化の3種を選べるウィンドウタブ
より「近い」アクションボタン
業務をサポートするアプリケーションを表示するサイ
ドバー
Lotus Sametime、カレンダー、RSSフィードなどが付属。開発追加可能
部分文字一致でDB名・URLなどをフィルタリングして素早いアク
セスを実現
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より自然でストレスない操作性の確保
「開く」ボタンで全てにアクセスできる直感的デザイン
詳細メニューの表示On/Off機能。
管理者、開発者しか使わないメューを表示抑止し、エンドユーザーにより分かりやすいインターフェースを提供。
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サイドバー
ガジェット、ウィジット、コンポーネント
– 画面右側に複数のアプリを折りたたみ式で表示できる機能
– カレンダー、Lotus Sametimeユーザー在席一覧、RSS、アクティビティー機能の他、 Eclipseのプラグインによる開発可能
– 拡張性と生産性向上へのしかけ
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マイウィジェット機能 ~ 他のデータベースと簡単に連携
文中の文字を元に、他のデータベースの検索結果を表示。わずかな設定だけで実現可能。
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マイウィジェット機能 ~ 外部Webサイトと簡単に連携
文中の文字を元に、外部のWebサイトとも連携可能。簡単にマッシュアップ!
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Lotus Domino Web Access
環境に合わせて3つのモードを提供
– フルモード• 機能・操作面でLotus Notesに近づけることを目標とした従来版
– ライトモード• 機能を絞り、応答性、転送データ量に焦点をあてて最適化した軽量版• 外出先での回線帯域が狭い環境でのメール送受信を想定。
– ウルトラライトモード• iPhone(GSM),iPodTouch対応のモバイル端末ブラウザ向け• 英語版8.0.2のみ対応
– 各モードは、1クリックで切り替え可能
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Lotus Domino Web Access ~ フルモード
プレビュー画面のサポート
横配置と縦配置の2種類をサポート
他ユーザーのメールを開くためのショートカット
ワンクリック操作など使い勝手を増したアクション・バー
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Lotus Domino Web Access ~ ライトモード
Lite/Full切り替え
カレンダーのサイドバー表示
タブ形式のウィンドウ表示/切り替え
連絡先とメールの切り替え
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Lotus Domino Web Access ~ウルトラライトモード
注)英語版のみの提供になります。
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Lotus Notes Traveler
Windows Mobile対応を標準装備– 専用サーバータスクの提供
Lotus Notesのメール、カレンダーを読み書き可能– メール/カレンダー/連絡先(個人アドレス帳)/タスク/ジャーナル
Lotus Domino サーバーとの自動同期– メールが到着すると自動的にメールを取得
クライアントプログラムの容易な導入– 指定URLにブラウザーからアクセスして、インストールボタンを押すだけ
– 個別の導入作業は不要
対応デバイス– Windows Mobile 5 (Pocket PC, Smartphone)
– Windows Mobile 6 (Pocket PC, Smartphone)
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Lotus Notes Traveler
Trusted Domain
Lotus Domino (8.0.1) + Lotus Travelerサービス
(同期機能とメールサーバー)Windowsのみ (8.0.1)
DMZ
Firewall
HTTPSプロトコル
Firewall
単一サーバー構成
Trusted Domain
Lotus Domino (8.0.1) + Lotus Travelerサービス
(同期機能) Windowsのみ (8.0.1)
DMZ
Firewall 7.0.2以降の
Lotus Domino(メールサーバー)
OSは問わず
複数サーバー構成
Firewall
Lotus Notes Travelerクライアント
Lotus Notes Travelerクライアント
HTTPSプロトコル
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Lotus Notes 8に組み込まれるLotus Symphony
Lotus Symphonyとはワープロ、表計算、プレゼンテーションの3種のオフィス・アプリケーションで、Lotus Notes 8に同梱
特長
– Microsoft Office 97から2003までのファイルを直接読み込み/保存可能。
– 世界標準のODF (Open Document Format)をサポート
– PDFでの書き出しが可能
– スクリプトの完備とEclipse Plug-inを生かして連携アプリが可能
– ポリシー設定により、doc/xls/pptなどをLotus Symphonyで開くことも設定可能。また、マクロの実行許可をポリシーで設定可能
考慮点
– Excelのマクロ利用不可 (スクリプト言語で再構築)
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キャパシティ&パフォーマンス改善
設計要素の圧縮機能
– Mail8.ntfを圧縮すると、27MBが約10MBに圧縮される。
– ODS48が前提。
– Disk I/O数の削減効果があり、パフォーマンスが上がる。
文書データの圧縮機能
– 添付ファイルと設計要素以外の文書データを圧縮する。– 15%~50%程度の圧縮効果がある。
• 20~25%が最も多い• ビットマップでは、約15分の1• テキストでは、約4分の1
– ODS48が前提。
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キャパシティ&パフォーマンス改善
ソート可能列のビュー索引作成
– ユーザーが初めてソートしたタイミングでビュー索引を作成させる。– ODS48が前提。
– サーバーレベル、ビューレベルで当オプションの適用を指定可能。
ストリーミングクラスター複製によるクラスター複製の最適化
ビューの簡易検索の禁止オプション
– 文書数の多いアプリケーションの場合、ビューの簡易検索はサーバーに高い負荷をかけてしまう。
– アプリケーションのプロパティで指定
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クライアント管理機能
ブックマークの管理
– アプリケーションの起動のためにブックマークをクリックした際、新しいサーバー上のデータベースに自動的にリダイレクトする。
– ブックマークは元のアプリケーションの参照情報が削除され、新しい参照情報に更新される。
– アプリケーションの削除の場合は、ブックマークやワークスペースからデアプリケーションの参照情報を削除する。
– 存在するアプリケーションに対し、意図的に、他のサーバーへリダイレクトさせることも可能。この場合、対象ユーザーを指定可能。
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クライアント管理機能
メールポリシーの追加
– ロケーション文書のメール設定やメールのプリファレンス設定をほぼ全て制御可能になり、設定ミスに関するトラブルを一掃
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セキュリティー機能拡張
暗号鍵の強化
– Notes and Domino 7.0• 1024-bit RSA キー、128-bit RC2 キー
– Notes and Domino 8.0:• 2048-bit RSA キー、4096-bit RSA キー (認証者用)
インターネットパスワードのロックアウト機能
– HTTPアクセス時のログイン失敗回数により、アカウントをロックする機能。
ローカル・データベースの暗号化
– 暗号レベルは、”低”、”中”、”高”の3レベルから、”強”のみに変更。– 分かりやすさに配慮。LtpaToken2のサポート– WebSphere Application Server V5.1.1 以降と、よりセキュリティの高いシングルサインオンが可能。
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セキュリティー機能拡張
ビューの書き出しを禁止可能
– DB単位で可/不可設定
– 「エクスポート禁止」の場合は、[ファ イル] – [エクスポート]が動作しない。
• 「メニュー自体は選択可能ですが、 動作しない」という動き
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移行・互換性情報
6.5以上からの8への移行がサポートされます。
従来通り、ハブサーバー、メールサーバー、アプリケーションサーバー、クライアント、テンプレートの順。移行期における6.5/7との相互運用は可能。
アプリケーションの互換性
– 8は、これまでのバージョンと比較して互換性が高くなっています– 8では、いくつかの条件が重なった場合に顕在化する非互換がほとんどです
513236107から8
1622397から8 (Basic版)
22425116から8 (Basic版)
1752466から7
575238126から8
19228303896R5から7
合計その他@関数@CommandLotusScript
非互換件数の推移
0
50
100
150
200
250
R5から7 6から8 6から7 7から8
移行バージョン
非互換件数
5→6→7→8
5→6→7→8 Basic版
注 :8 と8 (Basic版)で、非互換件数が異なるのは、UIに関する@Commandに不具合が確認されたためです。
移行Hint&Tips集に記載している既知の非互換情報件数
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参考資料
Lotus Developer Domain
– http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/products/lnd/index.html– 以下の情報について解説。
• 機能の紹介• 導入構成ガイド• パフォーマンス・チューニングと問題判別• アプリケーション開発• ワークショップ/セミナー資料• Hints & Tips• その他の情報へのリンク
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