Keysight N8834A MultiScopeアプリケーション 最大40chまで、オシロスコープのチャネル拡張を可能に: Infiniium 9000、Sシリーズ、90000A、90000 X、90000 Q、 Vシリーズ、Zシリーズ Data Sheet
Keysight N8834AMultiScopeアプリケーション最大40chまで、オシロスコープのチャネル拡張を可能に: Infiniium 9000、Sシリーズ、90000A、90000 X、90000 Q、 Vシリーズ、Zシリーズ
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はじめに
新しいMultiScopeアプリケーションのご紹介
オシロスコープで5チャネル以上を同時に表示する必要はありませんか?また8チャネルを同時に表示するために、2台のオシロスコープを独立に使用していませんでしたか? Keysight N8834A MultiScopeアプリケーションを使用すれば、Infiniiumリアルタイムオシロスコープを複数台接続して、1つのタイムベースで測定を行うことができます。最大40チャネルの時間相関された波形を捕捉/表示/解析することができます。複数台のオシロスコープを接続して多チャネルで使用することも、複数台の独立した4chのオシロスコープとして個別に使用することもできます。
電源ライン、高速マルチレーン・シリアル・バス、光ネットワーク、DDRメモリシステムなどのアプリケーションに最適です。N8834A MultiScopeソフトウェアを使用することにより、2~ 10台のオシロスコープを接続して、1つのタイムベースで最大40チャネルの構成を実現できます。各オシロスコープは、ケーブル(必要に応じて、パワースプリッターを使用)を経由して、リーダーのオシロスコープとデイジーチェーン接続されます。自動校正により、最小1 psでの全フレームのチャネル相関を実現できます。接続の方法は次の2通りです。制御用の外付けPCからすべてのオシロスコープをLANまたはUSB経由で接続する方法、もしくは、Infiniiumオシロスコープ本体を制御用ホストとしてすべてのオシロスコープを接続する方法です。PC/Infiniiumオシロ上で、Infiniiumアプリケーション(ユーザーインタフェース)は動作させ、すべてのオシロスコープの設定変更、波形と測定の表示、解析が可能です。
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MultiScopeによる2台のSシリーズ オシロスコープの接続。
異なるシリーズの組み合わせ:Sシリーズ オシロスコープ1台と90000 Xシリーズ オシロスコープ1台。
特長
– 既存のInfiniium/InfiniiVisionシリーズ オシロスコープを最大10台接続して、1つのタイムベースで最大40チャネルを捕捉でき、コストを削減できます。
– すべてのオシロスコープチャネルがまるで1台の多チャネルオシロスコープを使用しているように、データが制御用PCまたはメインオシロスコープ上に表示されます。
– 必要なチャネルが4チャネル以下の場合、オシロスコープを切り離して個別に使用できます。
– アプリケーションは、同じシリーズのオシロスコープだけでなく、(例えば、すべてのVシリーズ オシロスコープ)、異なるシリーズのオシロスコープ(例えば、9000シリーズ1台とSシリーズ1台)どうしであっても、接続できます。時間相関の精度は、どのフレームが相互接続されているかによって異なります。
データをPC上で解析できます。ホストモードでライブデータに接続してオンラインで解析することも、セットアップファイルを保存してオフラインモードで解析することもできます。
生産性と効率の向上
N8834A MultiScopeソフトウェアは、N8900A Infiniiumオシロスコープオフライン解析ソフトウェアがインストールされた外付けPC、もしくは、メインとなるInfiniiumオシロスコープにライセンスを登録し、使用されます。PCもしくはメインInfiniumオシロスコープから、接続されたオシロスコープをリモート制御して波形を同時モニターすることができます。捕捉した多チャネルの波形を保存して、後からロードしオフライン解析することも可能です。
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制御用PC
N8834A MultiScopeアプリケーションは、Windows 7環境上で動作します。すべてのオシロスコープをLANまたはUSB経由で制御用PCに接続します。
– PCは、ホスト/オンライン解析とオフライン解析の両方に対応しています。
– MultiScopeの動作中は、オシロスコープのフロントパネルは使用できません。MultiScopeは、N8900A Infiniiumオフライン解析ソフトウェアをインストールしたPC、PCがない場合はメインオシロスコープで制御します。
– 最大8つのウィンドウで、1つのウィンドウ当たり最大16個のグリッドを表示できます。
– すべてのチャネルに対するすべての測定、機能、解析をフルにサポートしています。
– 使い慣れたワークベンチでテストできます。
マルチチャネル波形の制御/表示には、メインオシロスコープを使用します。
1つのウィンドウ(8グリッド)に、6個のチャネルと3個のアイダイアグラムを表示。 パワースプリッターおよびBNCケーブルによるデイジーチェーン接続。
メインオシロスコープとサブオシロスコープ
メインオシロスコープは、LANまたはUSB経由で制御用PCに接続します。また、PCがない場合には、コントローラーとして使用できます。1台のメインオシロスコープに2~ 9台のサブオシロスコープを接続できます。オシロスコープ間は、ケーブルとスプリッターによってデイジーチェーン接続されます。
– メインオシロスコープでのエッジ/グリッチトリガが使用できます(他のトリガモード(InfiniiScanを含む)はサポートされていません)。 – たった1回のスキュー校正を実施するだけで、トリガによるデイジーチェーン接続で生じるフレーム間スキューが除去されます。
– 90000 Qシリーズ/Zシリーズ InfiniiumオシロスコープではPrecision
校正に対応しており、150 fsのオシロスコープ間固有ジッタを実現できます。
– 10 MHz基準クロックによるサンプリング調整により、大容量メモリの同期を実現できます。
MultiScopeソフトウェアアーキテクチャー
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校正手法
N8834A MultiScopeソフトウェアでは、3種類の校正手法が用意されています。校正手法ごとに、チャネル間のスキュー値のレベルが異なります。チャネル間のスキューをあまり気にしない場合は、手動校正を使用します。ベーシック校正では外部トリガにより、100 psのチャネル間スキューを実現できます。さらにPrecision校正では200 fsの範囲でのスキューのドリフト補正手法により、非常に正確な測定が行えます。
1. 手動校正
手動校正には、チャネル間のスキュー値を手動で正確に設定することにより、スキューを補正することができます。
2. ベーシック校正
トリガ出力により、最も基本的なレベルのオシロスコープ間の時間同期が実現できます。このプロセスでは、トリガ出力信号(Trig Out)が、デイジーチェーン構成のメインオシロスコープから各サブオシロスコープ(Aux Trig)まで接続されます。サブのオシロスコープはそれぞれ、メインから最も遠いものからメインに最も近いものの順番でアーミングされます。メインのトリガは最後にアーミングされます。メインがトリガされると、各サブオシロスコープがデイジーチェーン経由で順番にトリガします。
3. Precision校正
異なるオシロスコープフレーム内のチャネルの水平位置が温度によってドリフトする可能性があります(オシロスコープ間ドリフト)。ドリフト補正の同期プロセスでは、専用同期チャネルでオシロスコープ間ドリフトを常時モニターすることにより、このドリフトが補正されます。「時間補正」によって同期チャネルの位置を正しく保つことにより、信号の位置も正しく保たれます。Precision校正では、各オシロスコープのチャネルの1つを使用します。Precision校正は、90000 X、90000 Q、Vシリーズ、Zシリーズでのみ使用できます。Infiniium 90000 XおよびVシリーズでは、最大2台のオシロスコープを接続してPrecision校正を実行できます。90000 QおよびZシリーズ同期ポートでは、Precision校正に同期ポートを使用できます。
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2. LANまたはUSBケーブルを使用してすべてのオシロスコープを制御用PCに接続するか、メインオシロスコープをコントローラーとして使用します。
ウィンドウの追加
波形の追加
3. いずれかの校正手法を使用して校正を実行します。
4. PCのInfiniiumオシロスコープ解析ソフトウェアまたはメインオシロスコープのInfiniium解析ソフトウェアを使用して、ディスプレイをカスタマイズできます。
MultiScopeアプリケーションのセットアップ
1. ケーブルとスプリッターを使用してMultiScopeを接続して、デイジーチェーン構成を構築します。
07 | Keysight | N8834A MultiScopeアプリケーション - Data Sheet
90000 Qシリーズ/Zシリーズ 90000 Xシリーズ/ Vシリーズ
Sシリーズ 90000A シリーズ
9000シリーズ
DSOX95004Q/DSOZ504A、DSOX96204Q/DSOZ634A
DSOX92004Q/DSOZ204A、DSOX92504Q/DSOZ254A、DSOX93304Q/DSOZ334A
DSOV084A、DSOX91304A/DSOV134A、DSOX91604A/DSOV164A、DSOX92004A/DSOV204A、DSOX92504A/DSOV254A、DSOX92804A/DSOV284A、DSOX93304A/DSOV334A
DSOS054A、DSOS104A、DSOS204A、DSOS254A、DSOS404A、DSOS604A、DSOS804A
DSO90254A、DSO90404A、DSO90504A、DSO90804A、DSO91204A、DSO91304A
DSO9064A DSO9104A、DSO9254A、DSO9404A
最大帯域幅 50~ 63 GHz
33 GHz 20~ 33 GHz 20~ 33 GHz
8~ 16 GHz
6~ 8 GHz
0.5~ 4 GHz
2.5~ 13 GHz
600 MHz 1~ 4 GHz
最大サンプリングレート
160 GSa/s 80 GSa/s 80 GSa/s 80 GSa/s 40 GSa/s 20 GSa/s 10 GSa/s 40 GSa/s 10 GSa/s 5 GSa/s 20 GSa/s 10 GSa/s
最大チャネル数/フレーム
2 4 4 2 4 2 4 4 2 4 2 4
最大フレーム数 10 10 10 10 10 10
同期ポート 使用不可 使用可能 使用可能 使用不可 使用不可 使用不可 使用不可外部基準周波数 100 MHz 10 MHz 10 MHz 10 MHz 10 MHz
校正モード手動 ○ ○ ○ ○ ○ ○ベーシック (オシロス コープ間固有ジッタ 2)
○(10 ps) ○(10 ps) ○(10 ps) ○(5 ps) ○(5 ps) ○(-)
Precision 1
(オシロス コープ間固有ジッタ 2)
○(0.15 ps) ○(0.5 ps) ○(0.5 ps)
× × ×
2つのフレームに接続するためのケーブル キット
N2105A N2123A N2124A N2124A N2124A
1. Precision校正は、90000 QおよびZシリーズ(最大10台のオシロスコープ)および90000 XおよびVシリーズ(最大2台のオシロスコープ)で使用できます。2. オシロスコープ間固有ジッタの値を使用して、MultiScopeのデルタ時間測定確度を計算します。
N8834A Infiniium MultiScopeの構成表
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アプリケーション ライセンスタイプ Infiniium V/Zシリーズ
Infiniium Sシリーズ
Infiniium 90000 シリーズ
Infiniium 9000 シリーズ
Infiniium解析ソフトウェア(オプション)
フローティング トランスポータブル N8900A-001 N8900A-001 N8900A-001 N8900A-001
サーバー ̶MultiScopeソフトウェア:2台のオシロスコープを 接続
固定 ユーザーインストール N8834A-AFP N8834A-AFP N8834A-AFP N8834A-AFP
フローティング トランスポータブル N8834A-ATP N8834A-ATP N8834A-ATP N8834A-ATP
サーバー N5435A-085
MultiScopeソフトウェア:最大5台のオシロス コープを接続
固定 ユーザーインストール N8834A-BFP N8834A-BFP N8834A-BFP N8834A-BFP
フローティング トランスポータブル N8834A-BTP N8834A-BTP N8834A-BTP N8834A-BTP
サーバー N5435A-086
MultiScopeソフトウェア:最大10台のオシロス コープを接続
固定 ユーザーインストール N8834A-CFP N8834A-CFP N8834A-CFP N8834A-CFP
フローティング トランスポータブル N8834A-CTP N8834A-CTP N8834A-CTP N8834A-CTP
サーバー N5435A-090
MultiScopeソフトウェア (2台から5台のオシロスコープを接続するためのアップグレード)
固定 ユーザーインストール N8834A-DFP N8834A-DFP N8834A-DFP N8834A-DFP
フローティング トランスポータブル N8834A-DTP N8834A-DTP N8834A-DTP N8834A-DTP
サーバー ̶
MultiScopeソフトウェア (5台から10台のオシロスコープを接続するためのアップグレード)
固定 ユーザーインストール N8834A-EFP N8834A-EFP N8834A-EFP N8834A-EFP
フローティング トランスポータブル N8834A-ETP N8834A-ETP N8834A-ETP N8834A-ETP
サーバー ̶
注記:ホストモードでPC上に複数のオシロスコープのチャネルを表示するには、トランスポータブルライセンスが必要です。
推奨オシロスコープ
N8834A MultiScopeソフトウェアは、オペレーティング・システム・ソフトウェア・リビジョン5.60以上のInfiniiumシリーズ オシロスコープで使用できます。それ以前のソフトウェアリビジョンのオシロスコープの場合は、アップグレードソフトウェアを次のウェブサイトから無料で入手できます。www.keysight.co.jp/find/scope-apps-sw
InfiniiumオシロスコープのMultiScopeソフトウェア構成のオーダー情報
ソフトウェアオプション
ケーブルキット
N2123A Infiniium 90000 X/Vシリーズ マルチフレーム・ケーブル・キット(2個のフレーム用)N2124A Infiniium 9000、90000A、Sシリーズ マルチフレーム・ケーブル・キット(2個のフレーム用)N2105A Infiniium 90000 Q/Zシリーズ マルチフレーム・ベース・キット(2個のフレームの積み重ね用)
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性能特性
制御用PCの要件 Windows 7 64ビット、4 G以上のRAM(8 Gを推奨)、1 Gのハードディスク空き容量、Infiniiumソフトウェア5.50以上注記:メインオシロスコープをコントローラーとして使用する場合は、Infiniiumシリーズ オシロスコープには制御用PCは不要です。
メインオシロスコープと サブオシロスコープ要件 1
Infiniiumソフトウェア5.50以上 2
サポートされるチャネル アナログチャネル1~ 4注記:すべてのMSOモデルのデジタルチャネルはサポートされていません。
トリガモード 3
エッジ 任意のチャネルまたは補助トリガの指定したスロープ(立ち上がり、立ち下がり、立ち上がり/立ち下がり交互)と電圧レベルでトリガします。
グリッチ 波形内の最も短いパルスよりも狭い幅と極性を指定することにより、波形内の他のパルスよりも短いグリッチでトリガします。
注記:他のトリガモードは、すべてサポートされていません。
1. MultiScopeの動作中は、フロント・パネル・コントロールは使用できません。オシロスコープは、PCのInfiniiumオフラインソフトウェアまたはメインオシロスコープによって制御します。
2. ソフトウェア4.30以上には、Windows 7が必要です。N2753Aアップグレードキット:Infiniium OSをWindows XPから7へ(M890マザーボードを搭載したオシロスコープ)。N2754Aアップグレードキット:Infiniium OSをWindows XPから7へ、M890マザーボード(M890マザーボードを搭載していないオシロスコープ)。Windows 7アップグレードキットのデータシート(カタログ番号5990-8569EN)に掲載されている手順に従って、M890マザーボードを確認してください。
3. メインオシロスコープをコントローラーとして使用する場合は、メインオシロスコープでサポートされているすべてのトリガモードをマルチオシロスコープ構成で使用できます。
10 | Keysight | N8834A MultiScopeアプリケーション - Data Sheet
www.axiestandard.org
AXIe(AdvancedTCA® Extensions for Instrumentation and Test)は、AdvancedTCA®を汎用テストおよび半導体テスト向けに拡張したオープン規格です。Keysightは、AXIeコンソーシアムの設立メンバーです。
www.lxistandard.org
LXIは、ウェブへのアクセスを可能にするイーサネットベースのテストシステム用インタフェースです。Keysightは、LXIコンソーシアムの設立メンバーです。
www.pxisa.org
PXI(PCI eXtensions for Instrumentation)モジュラー測定システムは、PCベースの堅牢な高性能測定/自動化システムを実現します。
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