子どもたちを放射能汚染から守り、原発から自然エネルギーへの転換をめざす女性ネットワークみやぎ 「女性ネットみやぎ」ニュース No.62 2016.12.13 ブログ:joseinet-miyagi メール:[email protected] Tel /fax 022‐215-3120 放射能汚染廃棄物の 全県いっせい焼却は 、 やめて下さい ! 県内各地のとりくみ *大崎市 大崎地域 6 団体による実行委員 会による「放射能を拡散させる『一斉 焼却』をスルナ・サセルナ市民集会」が 開催され、120 名が参加。「汚染廃 棄物の排出者である東京電力と国の 責任を問わず、市町村に処理を押し 付けるのは筋違い」と問題提起。「低 汚染廃棄物はそのままが良い、焼却し て拡散させるのは間違い」などの発言 も。市長への要請文を提出しました。 *仙台市 11 月 3 日の村井知事のいっせい焼 却提案を受けた奥山市長の焼却受け 入れ発言に抗議し、「脱原発市民会 議」は、11 月11 日に「焼却受け入れ」 をしないように要望、回答を求める質 問書を提出しました。11 月 29 日の回 答と意見交換会には、80 名が参加。 参加者から焼却受け入れ反対や富谷 石積処分場での焼却灰問題を追及 しました。12 月 6 日に再質問を提出 し、12 月 21 日に 14 時から、意見交 換会を予定しています。 *栗原市 栗原では、「放射能から子どもたちを 守る栗原ネットワークが、毎月例会を 開催して栗原市や県に対する要望や 対策を求めて、とりくんできました。この 混焼について、市長が表明している 「非焼却」「民意尊重」を支持しつつ、 県に対する反対の姿勢を求めて申し 入れしました。 12 月 11 日緊急学習講演会:岩見億丈さん 「焼却炉をくぐり抜ける放射能」 村井知事は 11 月3 日の 市町村長会議で、県内の 8000 ベクレル/㎏以下の放 射能汚染廃棄物を一般ご みと混ぜて焼却する方針を 提案し、12 月の市町村長会 議で決める、としています。 『煮ても焼いても減らな い』という放射能を焼却場 で燃やしたら、「再度排ガス と共に放射能が拡散するの ではないか?二次汚染が 拡がるのでは?」「人体への影響は?子どもには?」「最終処分場からの水は大丈夫なのか」と 心配する声が各地であがっています。国や県は放射性セシウムは焼却場のフィルターでほぼ全 て除去されると話していますが、県民や焼却場近隣住民に対して、自治体からの説明もされな いまま、重大な問題が決められては大変!と市民の運動が広がっており、学習会や自治体要 請などが、各地で次々と行われています。 12月11日、 1月 29 日の市民シンポジウム実行委員会(女性ネットも参加)が計画した緊 急学習講演会が開催されました。講師は宮古市の開業医岩見億丈さん。先生は、環境省が 『安全』と主張している『焼却』には根拠がない、と岩手県宮古市と遠野市において実施した焼 却に関わる調査データをもとに、廃棄物資源循環学会で、「焼却炉周囲における土壌中放射 性セシウム濃度の異常上昇」を講演して問題提起し、引き続きとりくんでおられます。 講演では、焼却炉のバグフィルターの構造や焼却後の排ガスの通り道などを示し、放射能漏 出は 3 割以上と飛散の危険を説明、放射能の空間線量率も上昇したことを示しました。 講演、質問の後、県内各地での取り組み状況が報告されました。(右枠➜) 最後に、今後のとりくみについて提起されました。情報が不十分な中で、拙速な結論とならな いように、一方的に決めた方針で住民を苦しめないためにも、市町村長会議前に、①各自治 体に、「県に対して『いっせい焼却』を再考するように」と要請や申し入れをしよう!②村井知 事あての「焼却方針の再考を求める緊急署名」をできるだけ多く集めて、県民の意思を県に 示して行こう。(第一次集約12月15 日、 それ以降も集約します。) 小雪降る寒い一日でしたが、会場の定数を大幅に超える 200 名以上が参加し、みなさん の関心が強く大きいことを示していました。 緊急学習講演会