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ITシステムの共通基盤化に向けて
“Oracle RAC on Virtage”は基幹系システムをクラウド化する切り札になるか?「Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)」の稼働環境として、日立製作所(日立)のサーバ仮想化機構「Virtage(バタージュ)」が認定された。メインフレームに由来する信頼性を持つVirtageとOracle RACのコラボレーションは、基幹系システムのクラウド化を後押しすることになるだろうか。
ITシステムの共通基盤化に向けて “Oracle RAC on Virtage”は基幹系システムをクラウド化する切り札になるか?ITシステムの共通基盤化に向けて “Oracle RAC on Virtage”は基幹系システムをクラウド化する切り札になるか?
日本オラクル 椛田 ここ数年は、仮想化による物理サーバを統合する流れが加速していて、DB サーバも例外ではありませんでした。ですがミッドレンジの DB サーバが中心であり、基幹系システムの DB サーバの統合、仮想化については、信頼性や性能面などからユーザーが「二の足を踏んでいる」状態だったと思います。 物理サーバ台数削減によるコスト削減のフェーズは一段落し、ユーザーの仮想化技術の適用対象は、基幹系システムに移りつつあると捉えています。日立 芳野 ハードウェアの視点からお話しします。プロセッサのメニーコア化が進み、8コアや 12コアといったプロセッサを搭載するサーバが簡単に手に入るようになりました。今は性能ではなく、「それだけの ITリソースをどうやって使うのか?」が課題になっています。柔軟にリソース配分できるサーバ仮想化は、企業のニーズにマッチしたものです。浅井 システム構築手法のメインストリームになりつつある仮想化ですが、次はいよいよ基幹業務での活用が課題です。集約による効果が期待できますが、ユーザーは懸念も持っているようです。芳野 BladeSymphony の仮 想 化 技 術としてリリースしたVirtageも、満 5 年を迎えました。当初は Web サーバや AP
サーバの集約に使われることが多かったのですが、最近は基幹系 DB サーバも仮想化したいというニーズが高まり、ご相談が増えてきています。設計当初から基幹業務での利用を想定し、メインフレームの仮想化と同じLPAR(ロジカルパーティショニング)方式を採用したことが、高信頼につながっています(図 1)。椛田 ユーザーには、自社の ITシステムを共通基盤化したいというニーズがあります。仮想化による集約が進んでも、従来の手法でシステム個別に DBを構築してしまうと、システム間での
DB 連携を設計し、データの整合性を維持するアプリケーションを開発しなければなりません。 DB 構築のポリシーを定め、標準化しなければ、システムの複雑性の問題は残ったままで、サービス提供のアジリティ(俊敏性)は向上しないのです。多くのユーザーがそのことに気付き始めています。浅井 単なるコスト削減のためのサーバ集約ではなく、DBを迅速かつ柔軟に用意できることがユーザーにとって攻めのビジネスにつながる、ということですね。とはいえ、基幹系システムに適用するには、高い信頼性が求められます。椛田 その信頼性にこたえられるのが、Oracle RAC の技術です。すでに多くの基幹系システムでの実績があり、Oracle