型式：K-SS300 / K-SS300-LC...はじめにこのたびは、クボタ青果物選別指示器「フルーツセレクター・ボイスガイド：型式K-SS300 /...

7I17-03141-0

＜クボタ青果物選別指示器＞

フルーツセレクター ® ボイスガイド

型式：K-SS300 / K-SS300-LC

取扱説明書

ご使用前に必ず熟読の上、大切に保管してください。

はじめに

このたびは、クボタ青果物選別指示器「フルーツセレクター・ボイスガイド：型式 K-SS300 /

K-SS300-LC」（以降、本製品と呼びます）をお買い求めいただき、誠にありがとうございまし

た。

本製品は、携帯型フルーツセレクターK-BA100R で定評のある近赤外分光法※による青果物

の非破壊内部品質評価技術を応用した簡易な選別装置です。K-SS300 は内部品質による選

別を、K-SS300-LC は内部品質とクボタ独自のディジタルロードセルによる重量(大きさ)を組み

合わせた選別を行います。

操作方法は非常に簡単です。サンプルを測定部に置くだけで、予め設定しておいた内部品質

と重量(K-SS300-LC のみ)の基準に応じた選別結果が、画面に表示されるだけでなく音声でも

出力されます。本製品は、従来、大型選果施設で大規模に行われていた光選果作業を個人

でも小規模出荷団体でも手軽に行えることを実現しました。

本説明書（以降、本書と呼びます）では、本製品のご使用にあたっての安全上の注意、正しい

取り扱い方法、簡単な点検及びお手入れについて説明しています。ご使用前に必ず本書をよ

くお読みいただき、お買い上げの製品が性能を十分発揮し、かつ安全な作業を行うためにご

活用ください。

なお、製品改良・仕様変更などにより、ご使用していただく製品と本書の内容が一致しない場

合がありますので、あらかじめご了承ください。

※ 近赤外光線を測定対象物に照射すると、官能基（C-H、N-H、O-H 等）における光の吸

収がおこります。その光の吸収度合い(吸光度)と内部成分の濃度は比例関係にありま

す。本製品は青果物の吸光度と成分含有量との相関関係から成分推定を行います。

安全第一本書に記載した注意事項や製品に貼られた「」表示がある警告ラベルは、人身事故の危

険が考えられる重要な項目です。よく読んで必ず守ってください。

本書記載事項以外についても、安全には細心の注意を払ってください。

■注意表示について

本書及び製品の注意表示は、以下のように使い分けています。

[ 危険]：注意事項を守らないと、死亡又は重傷を負うことになるものを示します。

[ 警告]：注意事項を守らないと、死亡又は重傷を負う危険性があるものを示します。

[ 注意]：注意事項を守らないと、ケガを負うおそれのあるものを示します。

重要：操作や管理上重要な事項を示します。

正確な測定を行うため、機械の損傷・故障を防ぐために必ず守っていただきたい

事項です。

目次

◇はじめに

◇安全に使用するために

▼警告事項 ――――――――――― Ｐ１

▼注意事項 ――――――――――― Ｐ２

▼注意銘板 ――――――――――― Ｐ３

◇保証とサービスについて ――――― Ｐ４

１章．取り扱い上の注意事項 ―――――― Ｐ５

２章．各部の名称と機能

▼本体 ――――――――――――― Ｐ８

▼付属品 ―――――――――――― Ｐ９

▼電源 ――――――――――――― Ｐ10

３章．内部品質測定

▼サンプル台のセット ――――――― Ｐ11

▼サンプルのセット ―――――――― Ｐ13

▼測定部の点検 ――――――――― Ｐ14

▼起動 ――――――――――――― Ｐ15

▼測定画面 ――――――――――― Ｐ16

▼タッチパネルの調整 ――――――― Ｐ17

▼LCD コントラストの調整 ―――――― Ｐ18

▼日時の設定 ―――――――――― Ｐ19

▼測定品目の設定 ―――――――― Ｐ20

▼測定

通常 ―――――――――――― Ｐ22

手動 ―――――――――――― Ｐ23

▼バイアス補正 ――――――――― Ｐ24

▼外乱光の対策 ――――――――― Ｐ29

４章．選別条件の設定

▼生産者コードの設定 ――――――― Ｐ31

▼等級の設定 ―――――――――― Ｐ32

▼排果番号の設定 ―――――――― Ｐ35

▼その他の設定

音声出力 ―――――――――― Ｐ38

補正時間 ―――――――――― Ｐ39

ブザー出力 ――――――――― Ｐ40

目次

５章．選別操作

▼サンプル測定 ――――――――― Ｐ41

▼選別結果 ――――――――――― Ｐ43

▼集計結果 ――――――――――― Ｐ44

６章．各種画面と設定

▼設定機能一覧 ――――――――― Ｐ47

▼起動画面 ――――――――――― Ｐ49

▼測定画面 ――――――――――― Ｐ50

▼設定画面 ――――――――――― Ｐ53

▼調整画面 ――――――――――― Ｐ57

▼集計画面 ――――――――――― Ｐ59

７章．お手入れ ――――――――――― Ｐ60

８章．製品の保管について ――――――― Ｐ61

９章．定期点検 ――――――――――― Ｐ62

１０章．トラブルシューティング

▼チェック項目 ―――――――――― Ｐ63

▼メッセージ ――――――――――― Ｐ65

▼エラー表示 ―――――――――― Ｐ67

１１章．補足

▼指示計 ―――――――――――― Ｐ69

▼ヒューズの交換 ――――――――― Ｐ70

▼データ ――――――――――――― Ｐ71

▼内部保存データ ――――――――― Ｐ72

▼エラーコード ―――――――――― Ｐ73

▼青果物の特性について ―――――― Ｐ74

１２章．パーツリスト ―――――――――― Ｐ77

１３章．主仕様 ―――――――――――― Ｐ78

1

安全に使用するために

▼警告事項

この章では、本製品を安全に使用するために、ぜひ守っていただきたい事項を取り上げています。

また、これ以外にも本文中に「」サインとして説明のつど取り上げています。

［：警告]

◆本製品は、防水構造ではありません。湿気が異常に多い場所や水分のかかりやすい場

所での使用や保管はしないこと。

感電、火災などの事故や故障の原因になります。

◆本製品に濡れた手で触ったり、水をかけたりしないこと。


◆サービスマン以外は、外装ケースの分解や製品の改造・修理をしないこと。


◆電源ケーブルのプラグは、濡れた手で抜き差ししないこと。

感電の原因になります。

◆電源ケーブルは、タコ足配線にしないこと。

コンセントが過熱し火災の原因になります。

◆定格値以外の電源を接続しないこと。

ショートや過熱による感電、火災の原因になります。

◆ヒューズの交換をする場合は、必ず電源ケーブルのプラグを本体から抜いてから行うこ

と。


◆本製品内部に水分や金属類、燃えやすいものなどを入れないこと。

回路がショートして火災の原因になります。

◆本製品から異臭・異常音・煙などが発生した場合は、必ず電源ケーブルのプラグをコン

セントから抜くこと。

異常状態のまま使用すると火災や事故の原因になります。

2


▼注意事項

[ ：注意]

◆使用中は、排気口をふさがないこと。

内部が高温になり火災や故障の原因になります。

◆長期間使用しない場合は、電源を切り電源ケーブルを製品及びコンセントから抜くこと。

◆斜面や不安定な場所に置かないこと。

本製品が落下してけがの危険があります。

◆測定光は非常にまぶしいので、測定中は測定部を直接見ないようにすること。

3


▼注意銘板

[ ：注意銘板]

■本製品には、下図の位置に注意銘板が貼られています。

注意銘板はいつもきれいにして、傷つけないようにしてください。汚損したり、はがれたりし

た場合は、お買い求めの販売店にご連絡して貼り直してください。

新しい銘板を貼り直す場合は、汚れを完全にふき取り乾いた状態にして元の場所に貼って

ください。

品番：5023-01840-0

品名：チュウイメイバン

品番：7I17-03124-0

品名：ＰＬステッカ(チュウイ)

4

保証とサービスについて

■製品の品質保証について

本製品には、品質保証書が添付されています。

保証内容については、品質保証書に記載しています。

保証期間は、お買い上げ日から一年間ですので、品質保証書は大切に保管してください。

なお、保証は日本国内のみ有効です。12 章に示す交換部品については、保証期間中でも有料

となります。

本製品を改造した場合や取説に述べられた正しい使用目的と異なる場合は、メーカー保証の対

象外となるのでご注意ください。

■定期点検

本製品では、定期的にランプ光源部品の交換・調整や検量線データ、本体ソフトの更新などの

点検/更新が必要です。

弊社では、本製品の品質／性能維持のため、１年に１回の定期点検（有償）を推奨しておりま

す。

■製品に関するお問い合わせ先

ご使用中の故障、サービス及び定期点検や、ご意見・ご不満・ご要望などについてのお問い合

わせ先は、裏表紙に記載しています。

■型式と製造番号

本製品の型式と製造番号は下記の位置に記載されています。

お問い合わせの際には、これらも併せてご連絡ください。

5

１章．取り扱い上の注意事項

この章では、本製品の性能を十分に発揮させるために、ご使用になられる前によく知っていただきた

い事項をあげています。

警告：

本製品は、防水構造ではありません。

高湿度・水分のかかりやすい場所での使用や設置、水をかけたり、ぬれ

た手で触ったりする行為はしないでください。感電や火災の危険がありま

す。

重要：本製品は、高精度の光学部品を使用した精密機器です。

強い衝撃や振動を与えないでください。

重要：

本製品は以下の環境条件で使用してください。

周囲雰囲気温度：１０～３５℃

相対湿度：２５～８０％

重要：

熱による悪影響を防ぐため、直射日光や冷暖房機の近くなど温度変化の

激しい環境下での使用や設置はしないでください。

重要：長時間、直射日光のあたる場所に本製品を放置しないでください。

重要：モータ、コンプレッサなど、磁気を発生する機器の近くでの使用や設置は

しないでください。

重要：粉塵・振動が発生する場所での使用や設置はしないでください。

重要：

本製品を設置するときは、吸排気口を塞がないよう装置周辺１５㎝以上

の空間を確保してください。

重要：

寒いところから、暖かいところに移動させると結露が発生する可能性があ

ります。

冬場に屋外から暖房のある屋内に持ち込んだ時など、急激な温度変化

を与えた場合は、１時間以上周囲環境になじませてからご使用ください。

重要：近くで雷がなりだしたら、電源コードをコンセントから抜いてください。

6

◆内部品質測定について

重要：本製品は、光が透過した部分の平均的な成分を推定しています。光が透

過できる範囲は、品目の大きさ、皮の厚さにより異なります。

本製品では光の情報と下記のサンプル分析値の相関関係より求めた値を

測定値として表示しています。

「分析サンプル」

サンプルの測定部位側の半分（柑橘系は皮を除く、メロン・小玉スイカ

は果底部の一部、イチゴは１個丸ごと）をミキサーで破砕し、果汁を搾

り出した後ろ紙でろ過したもの、または遠心分離を行い固形物を除い

たものを使用。

「成分測定値」

糖度→Brix% 屈折糖度計示度

酸度→0.1N 水酸化ナトリウムを用いた中和滴定酸度の有機酸換算値。

（リンゴ；リンゴ酸、トマト、ミカン；クエン酸）

重要：本製品の光の透過特性や青果物の損傷、１個体中での成分のばらつきな

どにより以下の場合、測定結果が影響されます。

◇同一のサンプルで違う部分を測定した場合。

◇青果物の損傷部位を測定した場合。

（組織破壊により、光の透過が影響される）

◇サンプルの表面に水分や異物がついていた場合。

重要：本製品の測定結果と破壊式の実測値を比較する場合、青果物内の成分分

布を考慮し、下記に注意してください。

◇本製品の測定部位と実測部位は同じところを使用します。

◇測定対象部位はよく破砕します。

◇本製品が採用する分析方法で分析した実測値を使用します。

重要：本製品をご使用していただくには、本製品の測定値を実サンプルの成分値

(破壊式の測定値)に合わせ込む補正(バイアス補正)が必要になります。

詳細は｢３章．内部品質測定 ▼バイアス補正｣をご参照願います。


7

◆重量測定について※ ※K-SS300-LC

重要：本製品で表示される重量は大きさの傾向を示すものです。本製品の重量

を取引証明にはお使い頂けません。

重要：本製品は、重量測定にデジタルロードセルを使用した精密機器です。測定

部に５㎏以上の重量をかけないでください。故障の原因になります。

重要：デジタルロードセルは、使用条件、使用環境によって調整がずれることが

あります。必ず始業前に重量値の点検を行ってください。

◇測定部に何も載せない状態で、指示計の重量表示値がゼロであること

を確認します。ゼロでない場合は、指示計のゼロボタンを押しゼロに設

定します。⇒P69

◇重量が既知のものを測定部に載せ、重量表示値を確認します。１kg の

重量に対して±５ｇ以上の誤差が生じる場合は販売店またはメーカーに

お問合せ下さい。


8

ｚ

測定部詳細

名称機能

１測定部サンプルを測定するところです。

２受光ファイバサンプル測定光を本体に取り入れます。

３発光リングサンプルへ光を照射します。

４クッションサンプルを傷つけないように保護します。

５指示計※ 重量の表示、機能設定ができます。

６ＬＣＤ(液晶表示画面) 測定結果を表示します。

７タッチパネル測定操作や設定の入力ができます。

８スピーカ選別結果を音声指示します。

９吸気口冷却用の空気取り入れ口です。

10 アース端子アースを接続するときに使います。

11 ヒューズホルダヒューズが入っています。

12 外部通信コネクタＲＳ２３２Ｃ仕様の外部通信コネクタです。

13 電源端子付属の電源ケーブルを接続します。

14 電源スイッチ電源のスイッチです。

15 排気口本体の熱を逃がすところです。

※ K-SS300-LC


▼本体

9

名称機能

１サンプル台(小) 測定部に取り付け、サンプルが転倒落下するのを防止します。

（目安として直径 130ｍｍ以下のサンプル用）

２サンプル台(大) 測定部に取り付け、サンプルが転倒落下するのを防止します。

（メロンなど直径 130ｍｍ超えるサンプル用）

３電源ケーブル本製品をＡＣ100Ｖに接続する時に使用します。

２Ｐ-３Ｐの変換プラグが付属しています。

４ファイバキャップ測定部の保護用カバーです。

サンプル測定時には、取り外します。

５遮光キャップ（小）測定部に取り付け、太陽光などの強力な光を遮光します。

（直径 130ｍｍ以下のサンプル用）

６遮光キャップ（大）測定部に取り付け、太陽光などの強力な光を遮光します。

（メロンなど直径 130ｍｍ超えるサンプル用）

７クッションサンプルを傷つけないように保護します。

ご購入時には、予備品(２個)が同梱されています。

８ビニールカバー本体を保管するときに使用します。

９取扱説明書本書

※サンプル台、遮光キャップは品目によって（小）または（大）のどちらか一方だけ

付属している場合があります。


▼付属品

① ②

③

④ ⑤ ⑥

10

警告：

濡れた手で電源ケーブルの抜き差しをしないでください。


警告：

本製品の仕様に合った電源を使用してください。

感電や火災の危険、製品の故障の原因になります。

注意：

長期間使用しない場合は、電源を切り電源ケーブルを製品及びコンセントか

ら抜いてください。

注意：

電源ケーブルを本体に接続するときは、必ず本体の電源スイッチが［ＯＦＦ］

状態であることを確認してください。感電や製品の故障の原因になります。

注意：電源ケーブルを接続するときや外すときは、プラグ部やコンセント部をもって

行ってください。

コードを引っ張るとコードが傷つき、火災や感電、故障の原因になります。

■ＡＣ電源仕様

ＡＣ１００Ｖ±10％ 50／60Hz ６．０Ａ以上

■電源は独立したコンセントでご使用ください。

大消費電力の機器やモータ、コンプレッサ等の付いた機器と同じコンセントに接続した場合、本

製品の誤動作を招くことがあります。


▼電源

11

重要：付属のサンプル台は測定部に後までしっかりとはめ込んでくださ

い。正しく装着されていない場合、サンプルが測定部に密着せず、正

確な測定ができません。

重要：サンプル台は必ず付属の遮光キャップとセットでお使いください。

測定誤差の原因となります。

◆サンプル台のセット方法

サンプル台は本体中央の測定部に真直ぐ上からはめ込みます。

(1) サンプル台の切り欠き部が測定部のファイバ取付金具にはまるように方向をあわせます。

(2) ファイバ取付金具の反対側にアース金具がありますので、サンプル台をアース金具と測定

部との間に挟みこむようにセットします。

(3) サンプル台がセットできたら、付属の遮光キャップを測定部の取付ミゾ部に取り付けます。


▼サンプル台のセット

サンプル台

切り欠き部

ファイバ取付金具

取付けた状態

切り欠き部

アース金具

遮光ｷｬｯﾌﾟ取付ミゾ

遮光ｷｬｯﾌﾟ

サンプル台

ﾌｧｲﾊﾞ取付金具

12

重要：付属のサンプル台と遮光キャップは、サンプルの形状に応じて大きさを選んで

セットしてください。

◆サンプル台の選択

■測定部に安定してサンプルをセットできるようにサンプル台及び遮光キャップの大きさを

選びます。

■目安としては、メロン、小玉スイカ、ブドウはサンプル台(大)と遮光キャップ(大)を、その他

のサンプルについては、サンプル台(小)と遮光キャップ(小)を組み合わせてご使用くださ

い。


▼サンプル台のセット(つづき)

遮光キャップ(小)

サンプル台(小)

遮光キャップ(大)

サンプル台(大)

●リンゴ、トマト、柑橘類、モモ、

ナシ、カキ、イチゴ…等の品目

●ブドウ、メロン、小玉スイ

カ等の大きい品目

13

重要：測定サンプルの損傷、表面の水分や汚れは、測定結果に悪影響を

及ぼす可能性がありますので、測定するサンプルの表面に損傷や汚

れがないことをよく確かめてください。

重要：測定サンプルと受光ファイバに隙間があ

ると、正確な測定ができません。

そのため、サンプルは測定部のクッション

と密着させてください。

重要：青果物内部の糖度や酸度といった成分

は、その部位によって異なります。本製品で測定する場合でも、サン

プルの測定箇所に応じて異なる値が得られます。

◆サンプルの測定部位

■一般的に平均的な成分を代表するのはサンプルの中央部(赤道部)です。従って本製品

ではサンプルの赤道部を測定する事を前提に設計されております。但し、メロン、小玉ス

イカについては、花痕部(果底部)を測定するように設計されております。


▼サンプルのセット

密着

サンプル

●リンゴ、トマト、柑橘類、モモ、ナ

シ等･･･赤道部に受光ファイバが

あたるようにします。

●ブドウ…房の中央に受

光ファイバがあたるよう

にします。

●メロン、小玉スイカ等･･･花痕部

に受光ファイバがあたるようにし

ます。

14

重要：精度よく安定した測定のためには、ご使用される前に必ず測定部の

お手入れを行ってください。

◆測定部の点検

■発光リングや受光ファイバに、水分や汚れなどが付着した状態では正確な測定ができま

せん。

■汚れが付着している場合は、軽く水を含ませたやわらかい布・綿棒等で、発光リングや受

光ファイバを傷つけないよう軽く拭いてください。

（シンナーやベンジン等の有機溶剤、化学雑巾は使用しないでください。）

■測定可能品目以外のサンプルや、濡れたサンプルを、測定したり測定部に置いたりしな

いでください。

◆クッションの点検

■クッションが、はがれた状態では正確な測定ができません。はがれそうなときは、本製品

に付属する予備品に取り替えてください。

■クッションは、直接サンプルに触れる部品です。常に清潔にしてください。


▼測定部の点検

測定部

15

重要：正確な測定値を得るためには、必ず電源の投入後、１５分間のウォーミングアッ

プを行ってください。

◆装置の起動

①付属の電源コードを本体に接続し、ＡＣ１００Ｖの電源コンセントに差し込みます。

②測定する品目に合わせて、サンプル台と遮光キャップをセットします。

1) 電源の投入

本体左側面の電源スイッチを“ＯＮ”しますと、

左の起動画面が表示されます。

2) ウォーミングアップ

[ウォーミングアップ中です。お待ちください。]

のメッセージが画面上部に表示され、１５分間

のウォーミングアップを自動的に行います。

3) ウォーミングアップの終了

ウォーミングアップは自動的に終了します。ウ

ォーミングアップが終了すると、測定画面にな

ります。

※品目設定を行っていない場合、製品にセット

された検量線の 1 番目の品目が選択されま

す。

◆ホットスタート

■ウォーミングアップが終了しており、場所を移動するためなど、一時的に電源を“ＯＦＦ”にし

たときには、ウォーミングアップを解除し、すぐに起動することが可能です。

◇ ウォーミングアップ解除を押すと、ウォーミングアップ無しで測定モードになります。


▼起動

16

◆測定（結果）画面の概要

■測定（結果）画面の詳細について説明します。

① 選別個数：

現在の生産者コードでの測定総数を表示します。測定総数の大は９９９９個です。

② 等級：

測定サンプルの糖度、酸度／障害度から決定された等級を表示します。

③ 測定開始日時

１個目のサンプルを測定した日時を表示します。

④ 生産者コード：

セットされている生産者コードを表示します。集計結果は生産者コードと測定開始日時で管

理されます。

⑤ 排果番号： ※重量による選別は K-SS300-LC のみ

測定サンプルの糖度、酸度／障害度及び重量※から決定された排果番号を表示します。

⑥ 測定品目

現在、選択されている品目を表示します。

⑦ 内部品質測定結果

糖度、酸度等の内部品質測定結果を表示します。測定項目は品目によって異なります。

⑧ 重量： ※K-SS300-LC のみ

測定サンプルの重量を表示します。

⑨ 測定サブ機能ボタン

手動測定への切替やサンプルの再測定、集計結果のクリア等の操作ボタンです。

⑩ 測定動作状態モニタ

現状の測定動作の状態を表示します。

⑪ 各種設定切替タブ

本タブを押すことで、測定、設定、調整、集計の各画面への切替ができます。

⑫ メッセージ表示部

操作上の注意やエラーメッセージを表示します。

⑬ 設定状態モニタ

各種設定状態を表示します。


▼測定画面

① ②

③④

⑤

⑥

⑦

⑧

⑨ ⑩

⑪

⑫

⑬

17

重要：本製品ご購入後、初にタッチパネルの調整を行ってください。調整がずれている

と、画面上のボタンを押しても反応しない場合があります。

◆タッチパネルの調整

①

②

③

1) 調整画面の選択

調整タブを押して調整画面にします。

2) タッチパネルの調整画面

２．タッチパネル/ｷｬﾘﾌﾞﾚｰｼｮﾝボタン押します。

3) タッチパネルのキャリブレーション

表示位置とタッチ位置との微調整を行います。

通常使用する状態に本製品をセットし、実際に

使用する姿勢で設定を行います。

① 左上の印が見えている場所を押しま

す。

② 右下の印が見えている場所を押しま

す。

③ 登録を押し、設定を確定します。

※登録するまでは、登録前の設定のままで

すので、登録ボタンの表示とタッチの位

置がずれている場合があります。


▼タッチパネルの調整

18

重要：本製品ご購入後、初に LCD の調整を行ってください。調整がずれていると、画面

の文字やボタンが見えにくい場合があります。

◆ＬＣＤコントラストの調整



2) ＬＣＤ表示調整画面の選択

LCD 表示調整ボタンを押してＬＣＤ表示調整画

面にします。

3) ＬＣＤ表示調整

ＬＣＤのコントラスト調整をで行います。

調整終了後、良ければ登録ボタンを押し、設定

を確定します。


▼ＬＣＤコントラストの調整

19

重要：本製品ご購入後、初に日時の調整を行ってください。集計結果の管理に日時情

報を使用しますので、日時が誤っている場合には集計データの管理に支障が生じ

る場合があります。

◆日時の設定



2) 日時調整画面の選択

４．日時調整ボタンを押して日時調整画面にし

ます。

3) 日時設定画面の選択

変更したい年、月、日、時、分を押すと、各変

更画面が表示されます。

4) 日時の設定

年、月、日、時、分を入力し、ENT を押します。

◇１文字戻すときはＢＳを押します。

◇入力し直すときはＣを押します。

5) 日時の登録

入力した日時が正しいか確認します。よければ

登録ボタンを押し、入力した値を確定します。


▼日時設定

20

◆測定品目の設定

1) 設定画面の選択

設定タブを押して、設定画面にします。

2) 品目別設定画面の選択

２．品目別設定ボタンを押して、品目別設定

画面にします。

3) 品目コードの選択

設定したい品目コードを選択します。

◇選択方法は、｢品目コード｣横の数値を押す

と１⇒２⇒３⇒１⇒・・・と順に変更されま

す。

※各品目コードに、異なる種類設定・等級設

定・排果番号設定が保存できます。

（大３パターンの設定が可能）

4) 種類設定画面の選択

種類設定/種類・重量の設定ボタンを押して、

品目の設定画面にします。


▼測定品目の設定

21

◆測定品目の設定(つづき)

5) 品目名設定画面の選択

品目名ボタンを押して、品目選択画面にしま

す。

6) 品目の設定

選択可能な品目名が全て表示されます。

品目名を番号で入力し、ENT を押します。



7) 品目選択の終了

「品目名」が選択した品目になっているか確認

します。よければ登録を押します。

戻るを押すと変更はキャンセルされます。

※登録せずに他画面を選択しても変更がキャ

ンセルされます。

8) 品目選択の登録

はいを押すと登録されます。

いいえを押すと、変更されません。


▼測定品目の設定（つづき）

22


▼測定(通常)

◆サンプルの測定(通常)

■通常測定モードではサンプルを測定部に載せると測定が自動的に開始されます。

1) 測定画面の選択

測定タブを押して、測定画面にします。

測定品目が正しく設定されているかを確認し

ます。

※ウォーミングアップ終了(解除)直後は、自

動的に測定画面になります。

2) サンプル台及び遮光キャップの確認

サンプルに適したサンプル台および遮光キ

ャップが測定部に正しくセットされているかを

確認します。

3) サンプル測定

サンプルを本体測定部に載せますと、自動

的に測定が開始されます。

4) 測定結果の表示

測定が終了すると画面左に排果番号が、右

に測定成分地が各々表示されます。

※画面の情報については本章の｢測定画

面｣の項を参照ください。⇒Ｐ16

※等級、選別条件が設定されていない場合、

排果番号は、常に“1”が表示されます。

23


▼測定(手動)

◆サンプルの測定(手動)

■手動測定モードでは、サンプルは測定部に載せた状態で測定を手動で行います。



2) 手動モードの選択

手動/通常ボタンを押して、手動測定モード

にします。

3) 手動モードの確認

測定サブ機能ボタンの再測定が測定に、

測定動作状態モニタの[通常]が[手動]に

変わっていることを確認します。


サンプルを測定部に載せ、測定サブ機能ボ

タンの測定ボタンを押すと測定が開始され

ます。

※手動モードではサンプルを置いたまま何

度でも測定できます。

※画面の情報については本章の｢測定画

面｣の項を参照ください。⇒Ｐ16

※等級、選別条件が設定されていない場合、

排果番号は、“1”が表示されます。

24

実測値

表示

値

目標値

バイアス補正値（実測値と表示値の差の平均）

表示値

重要：本製品をご使用していただくには、本製品の糖度や酸度の測定値を

実サンプルの成分値(実測値：破壊式の測定値)に合わせ込む補正

(バイアス補正)が必要になります。

※本製品では、下記を考慮し原則ユーザー様での確認／補正をお願

いしております。

１）青果物は品種、産地、時期などの違い(皮の厚み、水分、日当たり

の良し悪しなど)で成分の分布や物性が異なります。

(出荷時には、入手可能なサンプルでの補正は行っていますが、入

手できる地域、時期に限度があるため終的には現地確認が必

要です。)

２）ユーザー様が従来採用されていた評価方法や測定部位が弊社と

異なる場合、納品時の設定では測定値に差異が生じる場合があり

ます。

◆バイアス補正の概念

■目標値（＝実測値）に製品の測定結果が近づくように、測定結果に補正値（バイアス補正

値）を加減算します。

その際、本製品の測定値と予め設定された成分値との相関関係は変わりませんので、

サンプル間の測定値の高い、低いといった関係はそのまま保たれます。

■補正は操作時に設定されている品目コードのみに反映されます。

その他の品目コードについては、それぞれの品目コード毎に補正を行ってください。


▼バイアス補正

25

◆補正が必要な時

■補正の必要性の判断は、本製品測定値と実測値との比較による確認が必要になりま

す。

測定対象物（品目・品種）、使用状況などにもよりますが、以下のような場合は確認／

補正が必要となります。

(1) 初めて使用するとき。

(2) 同一品目でも品種が変わったとき。

（ハウス物⇔路地物、早生品種⇔普通品種… など）

(3) 定期点検後、ランプ交換後。

(4) シーズン前など長期にわたり使用しなかったとき。

◆補正値の出し方

■本製品で測定した値と、実際に破壊して測定した値 (実測値) ※との差の平均値を求め、

両者が合うように補正します。

※例えば糖度の場合、サンプルの搾汁液を屈折率糖度計で測定した値

■補正には、５個以上のサンプルを使用してください。また、サンプル間で実測値に差があ

るものを使用してください。

※使用個数が多いほど正確な調整ができます。

手順１．サンプルを本製品で測定し、その値を記録する。

（以下に記載したサンプル測定のルール及び操作方法を参照の上、対象のサンプルを

測定してください。）

手順２．測定したサンプルの実測値を下記に注意し測定する。

◇ 本製品の測定部位(光が照射された部位)と破壊する部位は同じところを使用する。

◇ 青果物内の成分のばらつきを考慮し、破壊式の測定を行うサンプルはよく破砕する。

◇ 得られた液体に対し分析した実測値を使用する。

◇ 青果物内の成分分布や測定部位について

｢１１章．補足(青果物の特性)｣も併せて参照ください。

参考：本製品で、１サンプルの対角２ヶ所を測定した結果の平均値と１サンプル丸ごと

搾汁した値を比較することも有効な方法です。


▼バイアス補正(つづき)

26

◆補正値の出し方(つづき)

手順３．以上で求めた、目標値（＝実測値）と本製品の測定結果より、補正値(バイアス補正

値)を下記要領で計算します。

■目標値（＝実測値）と測定結果の差の傾向が極端に違う場合（測定値の大きい、小さい

が逆など）、そのサンプルを外して平均値を求める方が、良好な結果が得られます。



補正前補正後（②＋④）ｻﾝﾌﾟﾙNo ①目標値 ②対象機 ③差（①－②） ⑤対象機差（①－⑤）

1 4.5 5.7 -1.2 4.3 0.22 4.9 6.1 -1.2 4.7 0.23 4.3 5.8 -1.5 4.4 -0.14 5.2 6.8 -1.6 5.4 -0.25 5.6 6.9 -1.3 5.5 0.1

④補正値＝差の平均→ -1.4

3

4

5

6

7

3 4 5 6 7

目標値

対象

機

補正前

補正後

27

◆補正値の設定

■ここでは、例として糖度のバイアスを｢－１．４｣に変更する手順を示します。



2) 品目設定画面の選択

2．品目別設定を押して、品目別設定画面に

します。


設定したい品目コードを選択します。

◇選択方法は、｢品目コード｣横の数値を押

すと１⇒２⇒３と順に変更されます。

4) 種類設定画面の選択

品目別設定画面で、種類設定ボタンを押し、

種類設定画面にします。

5) 糖度補正

種類・重量設定画面で糖度補正を押し、補

正値の入力画面にします。



28

◆補正値の設定(つづき)

6) バイアス補正値の入力

± １．４ ENT を押して、｢－１．４｣を入

力します。



◇±を押すことにより数値の正負（＋,－）が

切り替わります。

7) バイアス補正値の登録

[糖度補正]の値が｢－１．４｣になっていること

を確認したら、登録を押してバイアス値を決

定します。

◇登録しないで戻るを押すか、設定タブを押

して他の設定画面にした場合は、変更は

キャンセルされます。



－１．４

29

重要：本製品は、高精度の光センサを使用しているため、屋外や窓際など

外乱光の影響がある所では、本体を｢外乱光除去モード｣に設定し

て使用してください。

重要：本製品は、必ず遮光キャップを測定部に取付けてご使用ください。

重要：直射日光がサンプル及び製品にあたる場所での設置はお避けくだ

さい。正しい測定値が得られない場合があります。

◆外乱光除去設定

■通常の使用状態と測定部近辺を遮光した状態とで測定値が異なる場合は、外乱光の影

響を受けている可能性が大きいので、下記手順に従って外乱光除去モードを ON に設定

してください。



2) 外乱光除去モード設定画面の選択

３．その他の設定ボタンを押して、外乱光除

去モードの設定画面にします。

3) 外乱光除去モード設定

外乱光除去ボタンを押して、外乱光除去モー

ド設定画面にします。


▼外乱光の対策

30

◆外乱光除去設定(つづき)パ

4) 外乱光除去モードの確定

はいを押して、｢外乱光除去モード｣を ON に

変更します。

◇外乱光除去モードが ON の場合には OFF

に、OFF の場合は ON に設定変更されま

す。

5) 設定の確認

設定画面で｢外乱光除去｣が ON になってい

ることを確認します。

◇外乱光除去モードがＯＮになると、測定画

面の設定状態モニタに外光が表示されま

す。

※外乱光除去モードは、外乱光の影響の無い場合に使用しても測定値への影響はありませんが、

外乱光補正データをサンプル測定毎に測定するため測定時間が長くなります。

※外乱光が強すぎると、外乱光除去モードでも補正しきれない場合があります。


▼外乱光の対策(つづき)

31

◆生産者コードの設定

■９桁までの任意の数字で生産者コードの設定が行えます。生産者コードは集計結果の管理に使

われます。



2) 生産者コード設定画面の選択

１．生産者コード設定ボタンを押して、生産者

コード設定画面にします。

3) 生産者コードの入力

９桁までの任意の数字を入力します。入力が

終了すれば、ENT を押します。

◇１文字戻すときには BS を押します。

◇入力し直すときにはＣを押します。

4) 生産者コードの確定

はいを押して、入力した生産者コードを確定し

ます。


※“はい”を選択すると、集計処理は確定前の

データを保存し、新規から開始されます。


▼生産者コードの設定

32

◆等級しきい値の設定

■糖度、酸度(障害度)と等級の設定を行います。




２．品目別設定/品目設定ボタンを押して、品

目別設定画面にします。

3) 等級設定画面の選択

等級設定/糖度×酸度(障害)ボタンを押して、

等級設定画面にします。

4) 糖度及び酸度（障害度）のしきい値設定・変更

設定・変更したい枠内を押して、しきい値の入

力を行います。

◇設定したしきい値および等級をリセットした

いときには、しきい値を“０”にします。

⇒しきい値に“０”が設定された以降の入力は

クリアされます。


▼等級の設定

33

◆等級しきい値の設定(つづき)

4) しきい値の入力

希望するしきい値を入力します。しきい値の入

力範囲は入力画面に表示されます。

◇入力が終了すれば、ENT を押します。

◇一文字戻すときは BS を押します。


◇戻るを押すと、変更は行われずに等級設定

画面に戻ります。

※しきい値は、糖度の場合、左より右の数値

が大きくなるように入力してください。

酸度/障害度の場合は、上より下の数値が

大きくなるように入力してください。


▼等級の設定（つづき）

34

◆等級の設定

5) 等級の設定

等級を変更したい枠内を押します。押すごとに

格外 ⇒ 良 ⇒ 優 ⇒ 秀 ⇒ 特秀

⇒ 格外 ⇒ ・・・・・

の順番で、切り替わります。

※左の例では、良は糖度 5 度以上、6 度未満

6) 設定の確定

登録を押して、設定を確定します。

◇戻るを押すと設定を確定せず、品目別設定


◇登録を押さずに、他の画面を選択すると、

設定は確定されません。

※品目コードに対応した設定ですので、品目

コードごとに設定してください。

※品目コードは大で３までです。

左の例では、品目コードは“１”番です。


▼等級の設定（つづき）

35

◆品目別設定

■等級と重量※により、排果番号の設定を行います。

※重量の設定は、K-SS300-LC のみ有効です。




２．品目別設定/品目設定ボタンを押して、品

目別設定画面にします。

3) 排果番号設定画面の選択

排果番号設定/等級×重量ボタンを押して、

排果番号設定画面にします。


▼排果番号の設定

36

◆重量しきい値の設定

4) 重量のしきい値設定・変更

しきい値の設定・変更したい数値枠内を押し

ます。

◇設定したしきい値および排果番号をクリアし

たいときには、しきい値を”０”にすると、そ

れ以降の入力がクリアされます。

※設定できる重量ランク数は大で 12 です。

※重量しきい値は、上より下の数値が大きく

なるように入力してください。

5) しきい値の入力

希望するしきい値を入力します。


◇１文字戻すときは BS を押します。


◇戻るを押すと、設定を変更せずに等級設定


6) 排果番号の設定

排果番号を設定・変更したい数値枠内を押し

て、排果番号入力画面にします。

◇重量ランク数が５以上の場合は、前頁、

次頁を押して画面を切替えてください。


▼排果番号の設定（つづき）

37

◆排果番号の設定

7) 排果番号の入力

１～１５の数値を入力します。




◇戻るを押すと、設定を変更せずに等級設定


8) 設定の確定

登録を押して、設定を確定します。

◇戻るを押すと設定を保存せず、品目別設定


◇登録を押さずに、他の画面を選択（測定、

調整、集計）すると、設定は確定されませ

ん。

※左の例では、重量 50g 以上 250g 未満の格

外は“６”、特秀は“10”。

※品目コードに対応した設定ですので、品目

コードごとに設定してください。


▼排果番号の設定（つづき）

38

◆音声出力の設定

■選別結果を音声で出力するかどうかを設定します。



2) その他の設定画面を選択します。

３．その他の設定ボタンを押して、その他の設

定画面にします。

3) 音声出力の設定

音声出力ボタンを押して、音声出力を ON に

するか OFF にするかを設定します。

※すでに ON の場合は OFF に、OFF の場合

は ON に変更されます。

4) 設定の確定

はいを押すと確定します。



▼その他の設定(音声出力)

39

◆補正データ測定間隔の設定

■補正データを測定する間隔を設定します。

1) 補正データ間隔の設定

補正時間ボタンを押して、補正データ間隔入

力画面にします。

※左の例では現在の設定時間は 18 分で、18

分ごとに補正データを自動的に測定しま

す。

2) 補正データ間隔の入力

０～６０の数値を入力します。




◇戻るを押下すると、変更せずに等級設定画

面に戻ります。

※“０”を入力すると、この後補正測定を行わ

ない設定になります。通常は”１０分”に設

定してください。

3) 設定値の確認

その他の設定画面で入力した設定値を確認し

ます。

※補正データの詳細については、

「11 章補足 ▼データ」を参照ください。


▼その他の設定（補正時間）

40

◆ブザー出力の設定

■タッチパネルをタッチした場合やエラー発生時にブザーを鳴らすかどうかを設定し

ます。

1) ブザー出力の設定

ブザー出力ボタンを押して、ブザー出力を ON

にするか OFF にするかを設定します。

※すでに ON の場合は OFF に、OFF の場合

は ON に変更されます。

2) 設定の確定

はいを押すと確定します。


3) 設定の確認

その他の設定画面で入力した設定値を確認し

ます。


▼その他の設定（ブザー出力）

41

◆品目別設定の確認



2) 品目別設定の選択

２．品目別設定ボタンを押して、品目別設

定画面にします。


測定したい品目がセットされている品目コ

ードを選択します。

4) 各種設定の確認

種類設定、等級設定、排果番号設定ボタン

を押して、各設定画面の設定内容を確認し

ます。

※各種設定の方法は｢３章内部品質測定の

設定｣及び｢４章選別条件の設定｣を参照

ください。


▼サンプル測定

42

◆サンプルの測定




測定部にサンプルを載せると、自動的

に測定を開始します。

7) 選別結果の表示

測定が終了すると、事前に設定した選別

条件に従い、排果番号を画面左に表示す

るとともに、スピーカから音声で出力しま

す。

※音声指示は設定画面で ON/OFF でき

ます。


▼サンプル測定（つづき）

43

◆選別結果画面

■測定が終了すると選別結果が画面に表示されるとともに、音声 ON の場合には排果

番号を音声でも出力します。

K-SS300-LC

K-SS300


▼選別結果

選別個数

等級

選別結果

(排果番号)

測定開始日時

生産者コード

測定結果

(内部品質)

測定結果

(重量)

測定開始日時

生産者コード

測定結果

(内部品質)

選別個数

等級

選別結果

(排果番号)

44

■選別した結果は集計され、集計結果として本体内部のメモリに保存され、新の 10 件の

データについて画面で確認できます。

◆等級別集計結果

■等級毎の選別結果の集計を表示します。

※集計結果は、１ページ目が現在の結果、２ページ目以降は過去の履歴になります。画面左

下のクリア/削除ボタンは、１ページ目はクリア、２ページ目以降は削除となり、各々機能が

異なります。


▼集計結果

測定開始日時

生産者コード、品目

等級別/排果番号別

集計画面の切替

集計タブ

集計結果画面表示

等級毎の選別個数

等級毎の平均糖度

等級毎の平均酸度

等級毎の合計重量

等級毎の個数割合

削除ボタン

現在表示中の

データを削除

履歴切替ボタン

10 件までの履歴

を表示

印刷ボタン

プリンタ(ｵﾌﾟｼｮﾝ)接

続時、集計結果を印

字

クリアボタン

現在表示中のデー

タを保存、クリア

K-SS300 の場合、空欄

45

◆排果番号別集計結果

■排果番号毎の選別結果の集計を表示します。

※等級設定、排果番号設定を行っていないとサンプル測定しても結果は集計されません。


▼集計結果(つづき)

測定開始日時

生産者コード、品目

等級別/排果番号別

集計画面の切替

排果番号毎の

選別個数

履歴切替ボタン

10 件までの履歴

を表示

削除ボタン

現在表示中の

データを削除

クリアボタン

現在表示中のデー

タを保存、クリア

46

◆測定の終了処理

■測定の終了は左側面の電源スイッチを”ＯＦＦ”して行います。直前の測定した

集計結果を保存する場合は、電源を切る前に下記の手順で保存を行ってくだ

さい。

1) 集計結果の保存

集計結果を保存する場合は、測定画

面のクリアボタンを押してください。

2) 集計結果保存の確認

集計結果を保存する場合は、はいを

押してください。

保存しない場合は、いいえを押してく

ださい。

※測定終了後、測定部（発光リングと受光ファイバ）の綿棒による清掃をお願いいたしま

す。測定部の汚れは測定精度に影響を及ぼす場合があります。

※使用していないときは、付属のビニールカバーをかけて保管下さい。


▼測定の終了

47

■本章では前章までに説明されていない機能を中心に説明します。

◆起動画面

機能内容設定範囲

①ｳｫｰﾐﾝｸﾞｱｯﾌﾟ解除

②集計ﾃﾞーﾀ継続

・ウォーミングアップを解除して測定モードにします。

・前回、保存処理をしていない集計データに継続して集計を行うかを

選択します。すでに保存処理をしている場合は、表示されません。

－

－

◆測定画面


①操作画面

a. 集計出力

b. 設定出力

c. 出力設定

d. 逐次出力

・集計結果をプリンタ/PC に出力します。

・等級、排果番号の設定しきい値をプリンタ/PC に出力します。

・外部データ出力をOFFにするかプリンタまたはPCのどちらかに出

力するかを選択します。

・測定する毎に選別結果をプリンタ/PC に出力します。

－

－

－

ON/OFF

◆設定画面


①生産者コード設定

a. 生産者コード

・大９桁の数字でコード番号を設定します。

000000000～

999999999

②品目別設定

a. 品目コード

b. 種類設定

・品目設定

・重量検知 (K-SS300-LC のみ)

・ゼロ

・糖度補正

・酸／障害補正

・蓄積時間

・品目別設定の登録、選択に用います。

・測定品目の設定を行います。

・サンプルを測定部に載せたときに、測定を開始する重量を設定し

ます（初期値 20ｇ）。

・サンプルが測定部から取り除かれたと判断する重量を設定します

（初期値5ｇ）。

・糖度のバイアス補正値を設定します。

・酸度または障害度のバイアス補正値を設定します

・サンプルに光を照射する時間を設定します

※品目毎に決められた蓄積時間が設定されておりますが、ランプ

の劣化などの原因により、再測定を行う頻度が多い場合などに

設定値の変更を行います。

1～3

登録による

15～500

0～5

-9.9～9.9

-4.99～4.99

10～5000

(10 刻み)


▼設定機能一覧

48

◆設定画面(つづき)


②品目別設定

・再測蓄積時間

・ダミー回数

・平均回数

・搭載検知時間 (K-SS300 のみ)

c. 等級設定

d. 排果番号設定

・予め設定しておいた蓄積時間で測定を行い、既定の測定電圧範囲

外であった場合には（蓄積時間±再測蓄積時間）で再度測定を行

います

※再測蓄積時間は蓄積時間の１／２以下の数値で設定します。

・測定ダミー回数の設定を行います。測定は[ダミー回数＋平均回

数]行い、ダミー回数分のデータは演算には使用しません。

※ダミー回数は低３回以上に設定してください

・平均測定回数の設定を行います。

※平均回数は測定再現性に影響しますので、低６回以上を推奨

しております（回数が多い程、測定時間は長くなりますが、測定

再現性は向上します）。

・サンプルを測定部に載せてから測定を開始するまでの時間を設定

します（初期値50msec）。

※検知時間を長くするほど、誤動作は減りますが、測定を開始す

るのが遅くなります。

・糖度と酸度／障害度の区分により等級（特秀、秀、優、良、格外）の

設定を行います。

・等級毎の排果番号設定（K-SS300）または等級と重量区分による排

果番号設定（K-SS300-LC）を行います。

0～990

(10 刻み)

1～10

1～20

50～1000

(50 刻み)

５段階

12 段階

③その他の設定

a. 音声出力

b. 外乱光除去

c. 補正時間

d. ブザー出力

・排果番号の音声出力をＯＮ／ＯＦＦします。

・直射日光など外乱光の影響を除去するモードをＯＮ／ＯＦＦします。

・定期的に補正データ測定を行う間隔を指定します。

・タッチパネル操作時やエラー時のブザー出力をＯＮ／ＯＦＦしま

す。

ON/OFF

ON/OFF

０～60

ON/OFF

◆調整画面


①ＰＣ通信モード

②タッチパネル

③ＬＣＤ表示調整

④日時調整

検量線の変更、内部保存集計結果データ引き出し等、外部パソコンと

のデータ通信を行うモードです。

画面表示位置とタッチパネルのタッチ位置との調整を行います。

ＬＣＤのコントラスト調整を行います

本体内のカレンダー機能の設定を行います。

－

－

－

－


▼設定機能一覧（つづき）

49

◆起動画面

■電源投入直後に表示される画面です。ウォーミングアップ中に表示されます。

1) 起動画面

電源をＯＮしますと起動画面が表示され、ウ

ォーミングアップが開始されます。

2) ウォーミングアップ

通常はこのままウォーミングアップ動作が 15

分間続き、終了後に測定モードになります。

3) ウォーミングアップ解除

使用中で、移動やエラー復帰等のために電

源を入れ直した場合、ウォーミングアップ解除

ボタンを押すとウォーミングアップ無しで測定

モードになります。

※[立ち上げ準備中です。お待ちください。]

のメッセージが画面上に表示されます。

◆起動画面(その 2)

■集計途中のデータが保存されている場合、集計を継続するかどうかのメッセージが表示され

ます。

1) 集計途中データ継続

前回の使用で集計データの保存処理が行わ

れなかった場合に、左記のメッセージが表示

されます。

2) 集計継続処理の確定

前回電源 OFF 時の集計データから続けて集

計を行う場合は、はいを押してください。

新規からはじめる場合はいいえを押してくだ

さい。

※集計データの保存については、本章の「集計画面」の項を参照ください。⇒ P59


▼起動画面

集計途中のデータがあります。前回の続きから集計を開始しますか？

50

◆測定画面

■測定画面については、３章ならびに５章に説明しています。ここでは、説明のもれている項目

を中心に説明します。

1) 測定サブ機能ボタン

a. 手動/通常

通常測定または手動測定モードを切替えます。

[通常]：通常の自動測定動作をします。

[手動]：サンプルを載せ、測定ボタンを押すことで測定開始します。手動モードでは重量

(K-SS300-LC)やサンプル検出部(K-SS300)の情報は反映しません。

※手動時は再測定が測定ボタンに変わります。

b. 再測定

再測定したいサンプルを測定部に載せる前に本ボタンを押します。サンプルを載せると自動的に

測定が開始されます。

※集計には再測定直前の測定値は無視されます。

c. 軽量測定 (K-SS300-LC のみ)

サンプル重量が重量検知設定値よりも軽いため、載せても自動測定しない時に本ボタンを押すと

測定します。

d. クリア

現在の集計結果を保存してからクリアします。次回測定分から新規に集計を開始します。

e. 操作画面

オプションの専用プリンタやパソコンにデータを出力するための操作画面に切替えます。⇒ P52


▼測定画面

①

②

③

① 測定サブ機能ボタン

② 測定動作状態モニタ

③ 設定状態モニタ

51

◆測定画面（つづき）

2) 測定動作状態モニタ

装置の動作状態を表示しています。現在の状態は白抜き文字で表示されます。例：[待機]

a. [通常]/ [手動]

通常の自動測定モードか手動モードかを表示します。手動モードの場合、[手動]と表示されます。

この文字は白抜き表示されません。

b. [待機]

測定準備が終わり、いつでも測定できる状態です。

c. [測定中]

サンプルを測定中であることを表しています。

d. [完了待]

測定が終了し、サンプルが取り除かれるのを待機している状態です。

e. [異常]

エラーが発生したことを表しています。

3) 設定状態モニタ

指示計の重量情報(K-SS300-LC)、サンプル検出情報(K-SS300)および本体の設定状態を表示して

います。下記設定が選択されている時に、画面に文字が表示されます。

a. ゼロ (K-SS300-LC)

指示計重量が”ゼロ”の状態を表しています。

b.バランス (K-SS300-LC)

指示計重量が安定したことを表しています。

c. 搭載 (K-SS300)

サンプルが測定部に載った状態(サンプル検出用センサが ON)を表しています。

ｄ. 外光

外乱光除去モードが ON になっています。

e. 印字/PC

“印字”の場合、プリンタ出力が設定されています。

“PC”の場合、パソコンへの出力が設定されています。出力が OFF の場合、何も表示されませ

ん。

ｆ. 音声

音声出力が ON になっています。


▼測定画面（つづき）

52

◆操作画面

■集計結果や個々の測定結果を、オプションのプリンタやパソコン(オプションソフト)に出力する

ための設定を行います。


測定画面の操作画面ボタンを押して、操作画面

にします。

2) 各種設定

① 集計出力

集計結果をプリンタまたは PC に出力します。

出力後、集計結果は保存、クリアされ、次回測

定値から新規に集計されます。

② 設定出力

等級、排果番号の設定しきい値をプリンタまた

は PC に出力します。

③ 出力設定

データ出力をOFFにするかプリンタまたはPC

のどちらかに出力するかを選択します。

④ 逐次出力

測定する毎に選別結果をプリンタまたは PC

に出力します。

※詳細は各オプション付属の説明書を参照ください。


▼測定画面（つづき）

53

◆設定画面

■設定画面について説明します。

◆生産者コード設定

◆品目別設定



2) 生産者コード設定

生産者コードの入力を行います。

※詳細は「４章．選別条件の設定 ▼生産者コー

ドの設定」を参照ください。

3) 品目コード設定

測定品目、選別条件の設定を行います。

画面の品目コードの数値を押し、品目コードを切

り替えます。

品目コードごとに、品目や測定条件、等級/排果

番号の設定を行います。

※品目コードは大３まで設定可能です。


▼設定画面

54

◆種類設定

■測定品目や測定条件の設定を行います。

4) 種類・重量設定（品目等の設定）

①品目名

測定品目の設定（選択）を行います。

②重量検知(K-SS300-LC)

測定を開始する重量を設定します。

③ゼロ(K-SS300-LC)

サンプルが測定部から取り除かれたと判断す

る重量を設定します。

④糖度補正

糖度のバイアス補正値を設定します。

⑤酸/障害補正

酸度/障害度のバイアス補正値を設定します。

⑥蓄積時間

下記※を参照ください。

⑦再測蓄積時間

下記※を参照ください。

⑧ダミー回数

測定ダミー回数の設定を行います。測定は[ダミー

回数＋平均回数]行い、ダミー回数分のデータは

演算には使用されません。

⑨平均回数

平均測定回数の設定を行います。

⑩搭載検知時間(K-SS300)

サンプルを測定部に載せてから測定を開始する

までの時間を設定します。

◇設定が終了したら登録ボタンを押して、設定を

確定してください。

※⑥蓄積時間は、受光センサ(イメージセンサ)に電荷を蓄積する時間で、光学カメラの露光時間に

相当します。果皮が厚く測定する光が暗いサンプルは大きい値に、果皮が薄く光が通り易い場合

には小さい値に設定します。

例：トマト 20msec、ミカン 180msec

※⑦再測蓄積時間は、通常の蓄積時間の設定では光量条件が満足されず、蓄積時間の変更が必

要な場合に、蓄積時間に加減算（蓄積時間±再測蓄積時間）されます。但し、蓄積時間より再測蓄

積時間を引いた値が 10msec 以上である必要があります。

例：トマト再測蓄積時間 10msec 、ミカン 90msec

※入力方法は「３章．内部品質測定の設定 ▼測定品目の設定」を参照ください。⇒P20


▼設定画面(つづき)

K-SS300-LC

K-SS300

55

◆等級設定

5) 等級設定

等級を決定するための内部品質によるしきい値

を設定します。

※等級は大５段階です。

※詳細は「４章．選別条件の設定 ▼等級の設

定」を参照ください。⇒P32

◆排果番号設定

6) 排果番号設定

等級と重量によるランク分けのための重量しきい

値および排果番号を設定します（K-SS300-LC）。

◇設定が終了したら登録ボタンを押して、設定を

確定してください。

※重量ランクは大12 段階です。

※排果番号は大で 15 です。

※詳細は「４章．選別条件の設定 ▼排果番号の

設定」を参照ください。⇒P35

※K-SS300 の場合は、等級のみによる選別のた

め排果番号だけを設定します。



K-SS300-LC

K-SS300

56

◆その他の設定

7) その他の設定

①音声出力

排果番号の音声出力をＯＮ／ＯＦＦします。

②外乱光除去

直射日光など外乱光の影響を除去するモー

ドをＯＮ／ＯＦＦします。

③補正時間

定期的に補正データ測定を行う間隔を設定し

ます。

※設定の範囲は 0～60 分です。

④ブザー出力

タッチパネル操作時やエラー時のブザー出

力をＯＮ／ＯＦＦします。

※詳細は②については「３章．内部品質測定 ▼

外乱光の対策」⇒P29を、①③④については「４

章．選別条件の設定 ▼その他の設定」を参照

ください。⇒P38



57

◆調整画面

■調整画面について説明します。

◆PC 通信モード

◆タッチパネル

◆


調整タブを押して、調整画面にします。調整画面

には以下の４つの調整設定メニューがありま

す。

① PC 通信モード

② タッチパネル/キャリブレーション

③ LCD 表示調整

④ 日時調整

2) PC 通信モード

パソコンとの間で通信を行う時に選択します。

主に下記の用途に使用します。

・検量線のメンテナンス

・エラーLog データの引き出し

・内部保存データの引き出し

3) タッチパネル/ｷｬﾘﾌﾞﾚｰｼｮﾝ

タッチパネルのタッチ座標と画面表示の座標と

の位置をあわせます。

※詳細は「３章．内部品質測定」を参照ください。

⇒P17


▼調整画面

58

◆LCD 表示調整

4) LCD 表示調整

LCD のコントラストを調整します。

※詳細は「３章．内部品質測定 ▼LCD コントラ

ストの調整」を参照ください。⇒P18

◆日時調整

5) 日時調整

本体内のカレンダー機能を調整します。

※詳細は「３章．内部品質測定 ▼日時設定」を

参照ください。⇒P19


▼調整画面（つづき）

59

◆集計結果

選別した結果は集計され、集計結果は本体内部のメモリに保存されます。集計結果は

過去 10 件まで画面で確認できます。

1) 等級別集計結果の表示

集計タブを押して、等級別集計結果画面にし

ます。

① 画面上部に日付、時刻、生産者コード、品

目が表示されます。

② 等級（特秀、秀、優、良、格外）毎に選別

個数、平均糖度、平均酸度（または障害

度）、合計重量（ｋｇ）、重量割合（％）を表

示します。

※K-SS300 の場合、重量関連は空欄にな

ります。

2) 排果番号別集計結果の表示

切替ボタンを押して、排果番号別集計結果画

面にします。

3) 排果番号別集計結果

① 画面上部に日付、時刻、生産者コード、品

目が表示されます。

② 排果番号毎の選別個数を表示します。

4) 各種操作について

◇ ボタンを押しますと、過去１０件

の集計結果の履歴を見ることができます。

◇切替ボタンを押しますと、等級別、排果番号

別の集計結果が切り替わります。

◇クリア/削除ボタンを押しますと、現在選択

中の履歴情報を保存・クリアしたり削除した

りします。⇒P44

下記の３つの場合に集計処理を終了し、１件の集計データとして保存します。その後の測定から新規

に集計が開始されます。いずれも保存時には確認画面が表示されます。

① 設定画面で生産者コードを変更

※測定途中で生産者コードを変更すると、変更前のコード番号で集計処理を終了します。

② 設定画面で品目別設定を変更

③ 測定画面でクリアボタンを押した場合


▼集計画面

60

注意：お手入れや部品の交換を行うときは、必ず電源を切り、電源ケーブルを製品及

びコンセントから抜いてください。感電の危険があります。

◆本体の清掃

■本製品が汚れた場合は、きれいな水または、中性洗剤を含んだ布をかたくしぼったもの

を用いて拭いてください。シンナーやベンジンなど揮発性の有機溶剤や化学雑巾は、使

用しないでください。製品表面の損傷の原因になります。

◆測定部の清掃

■発光リングや受光ファイバに、水分や汚れなどが付着した状態では正確な測定ができ

ません。

■水を含ませたやわらかい布・綿棒等で、発光リングや受光ファイバを傷つけないよう清

掃してください。

■クッションが取れかかったり、汚損したりした場合は、付属の新品と交換してください。

◆フィルタの清掃

■本体背面の入気フィルタ(部品名：ファンフィルタ交換用))が汚れた場合は、本体から取

り外し清掃してください。

■新たに部品が必要な場合

⇒｢１２章．パーツリスト」参照

７章．お手入れ

クッション

品番：7I11-01504

ﾌｧﾝﾌｨﾙﾀ(交換用)

品番：7I17-01331

61

■日常のご使用後は、埃や水がかからないように付属のビニールカバーで覆って保管くだ

さい。

■長期間保管するときは、サンプル台および遮光キャップを本体から取り外し、購入時に製

品の入っていた梱包箱に入れて保管されることをお勧めします。

■正規の梱包箱に保管する場合以外には、製品の上に物を載せないで下さい

■本製品を保管する場合は、下記条件の場所に行ってください。

● 保管場所の周囲温度が０～５０℃の場所

● 保管場所の相対湿度が８０％以下の場所

● 直射日光の当たらない場所

● 粉塵・振動が発生していない場所

８章．製品の保管について

62

重要：精度よく安定した測定のためには、定期的にランプ光源部品の交換や検量

線データの更新等の点検／更新が必要です。

重要：弊社では、製品の品質／性能維持のため、１年に１回の定期点検を推奨し

ております。詳しくは、お買い求めの販売店または、裏表紙問い合わせ先に

ご相談ください。

■本製品で使用されているランプ光源の寿命は、電源 ON／OFF 回数や使用条件にもよ

りますが、約 2000 時間（1 日 10 時間の使用で 200 日）です。

■ランプ光源を交換する場合には、光学的調整や検量線データの補正が必要になります。

ランプが切れたときは、必ずお買い求めの販売店または、裏表示問い合わせ先までご連

絡ください。

■青果物は品種、産地、収穫時期等の違いにより成分値及び物性が異なることがあります。

そのため、それらの影響を考慮した検量線データの更新が必要な場合があります。

９章．定期点検

63

■ 故障かなと思われたら、まず下記の項目をチェックしてください。

■ 下記対処によってもトラブルが解消しない場合は、お買い求めの販売店または、裏表

示問い合わせ先までご連絡ください。

現象チェック項目対処

電源を入れても画面に

なにも表示されない。

電源ケーブルが正しく接続さ

れていますか？

ヒューズが切れていたり、緩ん

だりしていませんか？

電源ケーブルを正しく接続しま

す。

ヒューズを正しくセットします。

画面が暗い、または白

っぽくて表示が見づら

い。

LCD のコントラストは正しく調

整されていますか？

LCD コントラストの調整を行っ

てください。⇒P18

メッセージが画面上部

に表示された。

メッセージ内容を確認してくだ

さい。

「メッセージ」参照

⇒P65

エラーが画面上部に

表示された。

エラー内容を確認してくださ

い。

「エラー表示」参照

⇒P67

サンプルを置いていな

いのに測定が開始さ

れた。

(K-SS300-LC)

本体正面の指示計の表示重

量が、サンプルを置いていな

い場合に０kg になっています

か？

指示計のゼロセットボタン

を押して０kg にします。

⇒P69

サンプルを置いていな

いのに測定が開始さ

れた。

(K-SS300)

サンプル以外にサンプル台に

重量がかかっていませんか？

重量のかかっている物を取り

除きます。

サンプルを測定部に

置いても測定が開始し

ない。

① ｢測定｣画面の測定動作が

[手動]になっていません

か？

② サンプルが軽すぎません

か？

① ｢測定｣画面の手動/通常

ボタンを押して[通常]測定

モードにします。⇒P22

② 測定画面の軽量測定ボタ

ンを押します。(K-SS300-LC)

測定部上のサンプルを手

で押してください。(K-SS300)

排果口番号が画面に

表示されるが、音声が

出ない。

｢測定｣画面の状態表示に

音声が表示されていますか？

｢設定｣画面の｢その他の設定｣

で音声出力を ON にします。

⇒P38


▼チェック項目

64

現象チェック項目対処

測定異常エラーで測

定できない、または２

回測定になるサンプル

が多くなった。

① 測定部が汚れていません

か？

② 品種やサンプルの性状が

変わっていませんか？

① 測定部を掃除してくださ

い。

② ｢設定｣画面の｢品目別設

定｣で蓄積時間の設定を

行ってください。⇒P54

画面のボタンをタッチ

しても反応しない。

押したいボタンの周辺を押して

反応がありますか。

タッチパネルの設定がずれて

いますので、調整画面のタッ

チパネルのキャリブレーション

を行ってください。⇒P17

本書に記載されてない

現象が起きたとき。

電源を切って、もう一度入れ直

してください。

それでも直らない場合は、直

ちに電源を切り、電源コードを

コンセントから外し、お買い求

めの販売店または、問い合わ

せ先までご連絡ください。


▼チェック項目(つづき)

65

■ メッセージ画面は、本製品の操作において必要な事項を表示します。

■ メッセージは画面の最上部に白抜文字で表示されます。

■ 以下にメッセージの一覧とその内容について説明します。

◆測定画面

表示するメッセージ内容/状態

ｳｫｰﾐﾝｸﾞｱｯﾌﾟ中です。お待ちください。ウォーミングアップ中です。電源ONの起動開

始画面で表示されます。

立ち上げ準備中です。お待ちください。ウォーミングアップが解除され、ホットスタート

での立ち上げ中です。

ｻﾝﾌﾟﾙを載せてください。自動開始します。待機中（自動モード）。サンプルを測定部に置

くと自動的に測定が開始されます。

ｻﾝﾌﾟﾙを載せ、測定ﾎﾞﾀﾝを押してください。待機中（手動モード）。サンプルを測定部に置

いて、測定ボタンを押すと測定が開始されま

す。

只今測定中です。しばらくお待ちください。サンプルの測定中です。

ｻﾝﾌﾟﾙを降ろしてください。測定が完了後もサンプルが載ったままの状

態です。

（K-SS300 での搭載異常）

再測定ｻﾝﾌﾟﾙを載せ、再測定してください。｢再測定｣モードでサンプルが測定部に載せら

れるのを待機しています。


▼メッセージ

66

◆設定、調整画面


只今設定中のため、測定を一時停止しま

す。

設定モードのため、測定はできません。

範囲外の値です。再入力してください。設定値の入力範囲エラー

指定の欄のしきい値は入力できません。設定値の入力不能エラー

◆タッチパネルキャリブレーション画面


左上のﾏｰｸの中心を押してください。キャリブレーション設定用メッセージ

右下のﾏｰｸの中心を押してください。キャリブレーション設定用メッセージ

ｷｬﾘﾌﾞﾚｰｼｮﾝが終了しました。キャリブレーション設定用メッセージ


▼メッセージ (つづき)

67

■本製品に異常が発生した場合に表示されます。

■エラーは画面の最上部に白抜文字で表示されます。

**.**

**.**

ｻﾝﾌﾟﾙ測定異常。測定範囲外です。

****

◆重量関連※

※K-SS300-LC


ひょう量ｵｰﾊﾞｰが発生しました。測定部に過度の重量がかかっています。

エラー。指示計ｾﾞﾛﾎﾞﾀﾝを押してください。指示計のゼロ設定が正しくありません。

重量が安定しません。調整してください。重量が安定しません。

ｻﾝﾌﾟﾙを下ろし指示計ｾﾞﾛを押してください。指示計の値がｻﾝﾌﾟﾙの有無にかかわらずゼ

ロに戻りません。

載せたｻﾝﾌﾟﾙが検出できません。サンプルが軽過ぎて検出できません。

◆ハード関連


生データの測定レベル異常またはﾃﾞｰﾀ異常。電源を再投入してください。

光学系の異常が発生しています。

光量異常。電源を再投入していください。光量レベルの異常です。

原点復帰異常。電源を再投入してください。補正用モータが原点に復帰しません。

温度異常。しばらく電源を切ってください。基板温度が 70 度以上と高温です。

ｾﾝｻ異常。電源を再投入してください。センサ信号の異常です。

ｴﾗｰ発生。電源を切ってください。その他のエラーです。


▼エラー表示

68

◆サンプル測定関係


ｻﾝﾌﾟﾙ測定異常。測定範囲外です。サンプルの状態が設定している測定条件

と合いません。

外乱光異常。外乱光を避けてください。外乱光が強すぎ、補正しきれません。

測定完了前にｻﾝﾌﾟﾙが取り除かれました。測定が終わる前にサンプルが取り除かれ

ました。


▼エラー表示(つづき)

69

■ K-SS300-LCで重量を計測していますDLCの設定は、本体正面の指示計で行います。

■ 本指示計の詳細な仕様ならびに使用方法については、｢クボタ KS-C100/KS-C200

取扱説明書(品番：5789-00623-2)｣を参照ください。

指示計パネル

① 質量表示

質量表示をします。

② 設定表示コードおよび項目表示

設定値を記憶させたり、呼び出したりした時にコード No.と項目 No.を表示します。

③ 状態表示

ZERO：重量表示がゼロの場合に点灯します。

BALANCE：重量値が安定したときに点灯します。

④ 設定入力キー

・表示、動作の ON に使用します。2 秒間押し続けますと OFF します。

※本製品では本体電源 ON で指示計の電源は ON になるように設定しています。

・風袋引きを行います。正味量をゼロにします。

・設定モードの時は桁アップキーか数値ダウンキーとしてはたらきます。

・指示計のゼロボタンにあたり、ゼロキーとして働きます。ゼロ値がずれた場合、本キーを

押します。

・設定モードの時は数値アップキーとしてはたらきます。

・登録された設定データを呼び出すときに使用します。

・入力データの確定のために使用します。

１１章．補足

▼指示計

① ②

③

④

70

警告：ヒューズの交換をする場合は、必ず電源ケーブルのプラグを本体から抜いてか

ら行うこと。


■ヒューズを取り出すには、マイナスドライバー等で、ホルダを矢印の方向へ回します。

■ ヒューズを取り付けるには、ホルダを矢印の反対方向にねじ込みます。

１１章．補足

▼ヒューズの交換

品名：ヒューズ

品番：0A84-00197-0

＜仕様＞

定格電圧：１２５Ｖ

定格電流：６Ａ

71

■ここでは、本製品や本書に使用されている専門的な用語やデータについて説明していま

す。

◆蓄積時間（

受光センサ(イメージセンサ)に電荷を蓄積する時間で、光学カメラの露光時間に相当します。

測定する光が暗い時は大きい値を、明るい時には小さい値を設定します。

◆生データ／光量データ（

本製品では、各波長の光の強さを受光センサで電圧値（単位：Ｖ）に換算した値を取り扱っていま

す。

本製品では、この電圧値のデータを「生データまたは光量データ」と呼びます。

◇データの種類

１．サンプルデータ：

サンプルを計測した時の生データ

測定光量チェックで、設定範囲＜２.５～７.０V＞外になった場合に、自動再測定になります。

２．ダークデータ：

受光センサに光をあてないときの生データ（センサノイズデータ）

３．リファレンスデータ：

補正機能に用いられるリファレンスフィルタの生データ

４．Ｖ１０データ：

補正機能に用いられる波長校正フィルタの生データ

◆検量線

測定した光量データから、サンプル成分値を演算するための本体内部のソフトです。品目ごと、

測定項目ごとに、専用の検量線がセットされています。例えば同じトマトでも糖度と酸度では

別々の検量線になります。

検量線を変更することで測定項目を変更したり、増やしたりすることが可能になります。

◆補正機能

近赤外分光分析計では、雰囲気温度の変化による受光センサの素子の温度特性や、熱膨張に

よる光学部品の位置変動などの影響により成分定量値が変動してしまいます。

これらを補正するために本製品では、特定波長で吸収をもつ波長校正用フィルタ（Ｖ１０フィルタ）

と基準物質（リファレンスフィルタ）の２つのフィルタを一定間隔※で自動的に測定しています。

これらの測定結果をもとに演算処理することで、部品特性の変動や雰囲気温度による光学系の

変動によって生じる測定誤差を補正しています。

※補正機能の動作間隔時間は、「設定画面」 ⇒ ３．その他の設定 ⇒ 補正時間で変更でき

ます。

１１章．補足

▼データ

72

◆内部メモリーに保存されるデータ

本製品の内部のメモリーに保存されるデータは２種類あります。

それぞれのデータは、専用ソフト(オプション)を使用することにより市販の表計算ソフト等へ取り込

むことができます。

１．集計履歴データ

集計結果のデータが集計ごとに自動的に保存され、最大約 500 件までデータを蓄積しま

す。

（500 件を超えると自動的に最も古いデータから上書きされていきます。）

■保存データの項目：

各集計データの保存される項目を以下に挙げます。

①品目名 ②測定開始年月日時 ③生産者コード

④品目番号 ⑤品目コード

⑥格外：個数 ⑦格外：糖平均 ⑧格外：酸平均 ⑨格外：重量計

⑩良：個数 ⑪良：糖平均 ⑫良：酸平均 ⑬良：重量計

⑭優：個数 ⑮優：糖平均 ⑯優：酸平均 ⑰優：重量計

⑱秀：個数 ⑲秀：糖平均 ⑳秀：酸平均 21 秀：重量計

22 特秀：個数 23 特秀：糖平均 24 特秀：酸平均 25 特秀：重量計

26 排果 01：個数 27 排果 02：個数 28 排果 03：個数 29 排果 04：個数



38 排果 13：個数 39 排果 14：個数 40 排果 15：個数

２．エラーLog データ

使用中の製品の動作状態に関する情報を記録したデータです。起動した時やエラーが発生

した場合に、エラーコードが自動的に記録されます。データは、約 8000 件まで蓄積されます。

本製品ではこれをエラーLog データと呼んでいます。

（8000 件を超えると、自動的に一番古いデータから上書きになります。）

■データの形式：

エラーLog データファイルに下記項目が順次書き加えられていきます。

(エラーLog ファイルには、月、日等の項目名はつきません。)

月日時分秒コードNo.7 5 8 16 38 07 5 8 24 43 CF

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

１１章．補足

▼内部保存データ

73

◆エラーコード表

■前頁に説明しましたエラーLog ファイルに記録されるコードの一覧を下に示します。

コード状態画面に表示されるメッセージ

0D0D ひょう量オーバーひょう量ｵｰﾊﾞｰが発生しました。

00C3 モータの原点復帰異常原点復帰異常。電源再投入してください。

0001 生データの測定異常ﾃﾞｰﾀ異常。電源を再投入してください。

0110 サンプルレベル下限異常

0111 サンプルレベル上限異常

0120 リファレンスレベル下限異常

0121 リファレンスレベル上限異常

0130 Ｖ１０フィルタレベル下限異常

0131 Ｖ１０フィルタレベル上限異常

0140 ダークレベル下限異常

0141 ダークレベル上限異常

0150 サンプルオフセットレベル下限異常

0151 サンプルオフセットレベル上限異常

光量異常。電源を再投入してください。

01B1 検量線未登録

01B3 検量線値異常検量線設定異常。初期設定が必要です。

0100 空測定異常

0101 生データのレベル上限異常

0102 生データのレベル下限異常

ｻﾝﾌﾟﾙ測定異常。測定範囲外です。

0201 内部温度異常温度異常。しばらく電源を切ってください。

0F01 イメージセンサの FIFO クリアー異常

0F02 イメージセンサのデータ読み出し件数異

常

0F03 イメージセンサのデータ取り込みタイム

アウト

0F04 イメージセンサのデータ読み出し異常

0F05 イメージセンサ異常

ｾﾝｻ異常。電源再投入してください。

00B5 補正データ取り込みタイムアウト補正データ測定中です。お待ちください。

01B4 検量線のパラメータ異常

0000 電源投入

00A5 測定中断処理の実行

00C5 ウォームアップのピーク未安定

00CF ウォームアップのピーク安定完了

01C1 強制補正データ取り込みの実行

01C2 再測定指示の実行

-

１１章．補足

▼エラーコード

74

１４.５％

１３.０％

１２.０％

１３.１％

１４.０％１

２

３

４

測定部位ｻﾝﾌﾟﾙＡｻﾝﾌﾟﾙＢｻﾝﾌﾟﾙＣ

① 14.2 13.7 13.8

② 14.1 13.0 14.4

③ 14.6 13.5 14.0

④ 14.6 13.6 15.0

平均 14.4 13.5 14.3

花痕部 12.8 11.9 12.7

垂直断面水平断面

クボタ実測糖度（花痕部）　φ４０でくりぬき、果肉　部分をすり潰してBrix　糖度測定

■本製品の測定成分値は、光が透過した部分の平均的な値を推定しています。

（光が透過できる範囲は、サンプルの大きさ、皮の厚さ等により異なりますが、サンプル

の半分程度です。）

そのため、同一サンプルでもサンプルの測定部への置き方によっては、異なる部位を測

定することになり、サンプルの個体中での成分のばらつきの影響を受け、測定結果が異

なる場合があります。

■本製品の測定結果と破壊式の成分測定結果を比較する場合、青果物の特性や破壊式

の測定法によって差が生じることがあることをご理解ください。

◆メロンの場合

＜Ａ：糖度成分の分布＞

■メロンは成分の内部分布が大きく、部位により２％以上の違いがあります。

＜Ｂ：成分分布の影響を小さくするために＞

■本製品ではメロンの場合、光の透過性やメロン部位間の糖度の相関関係を考慮し、果底

部(花痕部)で測定した光量データと、測定部位をくりぬいてすり潰した果汁の相関関係か

ら成分値を求めています。

■ユーザー様で評価される部位と差異がある場合、サンプル糖度分布の相関を確認した

上でバイアス補正を実施ください。

１１章．補足

▼青果物の特性について

赤道部水平断面

75

11 12 13 14 15

花痕部糖度

11

12

13

14

15

①～

④平

均糖

度

メロン部位間の糖度の関係

約１.５％

１０．５６％

１０．９２％

１１．５１％

果梗部

赤道部

果頂部

★糖度傾向は果頂部＞赤道部＞果梗部★酸度傾向は赤道部＞果梗部＞果頂部

糖度

中心部分表皮部分

★糖度傾向は中心部分＜表皮部分★酸度傾向は中心部分＞表皮部分

■小玉スイカも同様の測定方法を採用しています。

◆温州ミカンの場合

＜Ａ：成分の分布＞

１１章．補足

▼青果物の特性について(つづき)

平均糖度

赤道

部①

～④

平均

糖度

76

11.02

10.93

10.28

10.90

11.05

11.15

11.19

11.28

11.27 10.91

横断面

じょうのうにより最大で１％以上の差がある

a

b

◆ 例えば、左図ａとｂを測定した場合、両者の測定値

が異なる可能性があります。

■破壊式の測定値は、軽く搾る方が強く搾る方に比べ糖度は高くなり、酸度は低くなる傾向

があります。

■本製品では温州ミカンの場合、成分分布や搾り方の違いの影響を考慮して、「赤道部を

測定した光量データ」と、「測定部位側の皮をむいた半分(光が透過する範囲)をミキサー

で破砕し、ろ過した果汁分析値」との相関関係から成分値を求めています。

■その他柑橘類、リンゴ、トマト、ナシ、モモ、カキ等も同様です。

■その他の品目についての測定可能性や、ご不明な点がございましたら、お手数ですが販

売店または裏表紙問い合わせ先までお問い合わせください。

１１章．補足

▼青果物の特性について(つづき)

表皮付近：糖度・酸度が低い

中心付近：表皮付近より

糖度(1%)・酸度(0.15%)高い

搾り方の程度により搾汁の濃度が異なる

取り出した１つのじょうのう内部でも糖度のバラツキがあるため、搾り方の程度により、糖度が１%以上変動することにも注意しなければいけません。

表皮付近：糖度・酸度が低い

中心付近：表皮付近より糖度

(１%)、酸度(0.15%)高い

搾り方の程度により

搾汁の濃度が異なる

77

■消耗品

汚れがひどくなったときに交換／ご注文していただく部品です。ご購入の機体番号をご

確認のうえ、お買い求めの販売店に注文してください。

⇒「７章．お手入れ」

■定期交換部品

本製品で使用されているランプ光源は、約 2000 時間(１日 10 時間の使用で 200 日)の

寿命ですので、定期的に交換する必要があります。

ランプ光源を交換する場合には、メーカーでの光学フィルタ部品の清掃・交換や測定

光量、検量線データの調整等が必要になります。

※精度良く安定した測定のためには、１回／年、シーズン前点検交換をお勧めします。

■交換可能部品

破損したり紛失したりしたときに、ユーザー様で交換ができる部品です。

ご購入の機体番号を確認のうえ、お買い求めの販売店に注文してください。

※改良のため、部品仕様を変更する場合がありますので、ご注文の際は必ず機体番号をお申

し出ください。

■オプション等

本体以外のオプション品につきましては、別途お問合せ願います。

１２章．パーツリスト

部品品番部品名称

１７Ｉ１１－０１５０４クッション

２７Ｉ１７－０１３３１ファンフィルタ(交換用)

部品品番部品名称

１７Ｉ１２－０１５０２ファイバキャップ

２７Ｉ１７－０１３１１サンプル台(小)

３７Ｉ１７－０１３１２サンプル台(大)

４４Ｃ１２－１３０４３シャコウキャップ(小)

５４Ｃ１２－１３０７０シャコウキャップ(大)

６０Ａ８４－００１９７ヒューズ

７５０２３－０１８４０チュウイメイバン

８７Ｉ１７－０３１２４ＰＬステッカー(チュウイ）

９７Ｉ１７－０１３１３ビニールカバー(ＳＳ)

10 ５６４２－００１４１電源コード

78

品名クボタ青果物選別指示器フルーツセレクター® ボイスガイド

型式Ｋ－ＳＳ３００－ＬＣＫ－ＳＳ３００

測定項目

および

測定品目

糖度・酸度：トマト、ミカン、リンゴ等

糖度・障害度：メロン、ナシ

糖度：モモ、ブドウ、カキ、イチゴ、ビワ

マンゴ、キウイ、小玉スイカ等

※測定精度、測定速度は品目により異なります。

※生育時期、使用環境により測定が不可能な場合があります。

内部品質近赤外分光分析（600～1000nm）

インタラクタンス方式

測

定

方

式重量デジタルロードセル

等級分け５段階(特秀、秀、優、良、格外)

選別番号最大１５

使用環境周囲温度：１０～３５℃

相対湿度：２５～８０％（結露なきこと）

保存環境０～５０℃（結露なきこと）

使用電源ＡＣ１００Ｖ±10%（５０／６０Hz）６Ａ

外形寸法幅３７０×奥行き４３０×高さ１７０（㎜）

製品質量約９.５ｋｇ(本体のみ) 約８.５ｋｇ(本体のみ)

※主仕様・形態は改良のため予告なく変更することがあります。

※測定可能品目は購入仕様により異なります。

「フルーツセレクター®」は、株式会社クボタの登録商標です。

１３章．主仕様

本製品に関するお問い合わせ先

久宝寺事業センター制御システム部

〒５８１－８６８６

大阪府八尾市神武町２番３５号

ＴＥＬ０７２－９９３－２０９６

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型式：K-SS300 / K-SS300-LC...はじめに このたびは、クボタ青果物選別指示器「フルーツセレクター・ボイスガイド：型式K-SS300 /...

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