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目次
3. チュートリアルとサンプル 1 Eclipse編 .................................................................................................2 3.1. Eclipse ............................................................................................................................................. 2
3.1.1. Javaプロジェクトの新規作成.........................................................................................................................2 3.1.2. Javaソースの新規作成.................................................................................................................................4 3.1.3. JavaプロジェクトでJUnitを使用するための準備 ...........................................................................................9 3.1.4. テスト・クラスの新規作成............................................................................................................................12 3.1.5. テストの実行 ..............................................................................................................................................17 3.1.6. Ant実行のためのbuild.xml作成 ................................................................................................................18 3.1.7. Eclipse上からのAnt実行 ...........................................................................................................................21 3.1.8. プロジェクトの共用 .....................................................................................................................................25 3.1.9. プロジェクトのチェックアウト ........................................................................................................................32 3.1.10. ファイルの修正とコミット ...........................................................................................................................34 3.1.11. ファイルの修正履歴の確認.......................................................................................................................36 3.1.12. ファイルの更新 ........................................................................................................................................37 3.1.13. ファイルの追加 ........................................................................................................................................38 3.1.14. ファイルの削除 ........................................................................................................................................42 3.1.15. タグ付け ..................................................................................................................................................45 3.1.16. ブランチの作成 ........................................................................................................................................46
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3.チュートリアルとサンプル 1 Eclipse 編
3.1.Eclipse
チュートリアルでは、簡単なサンプルアプリケーションを作成しながら、Eclipse の操作を理解します。
サンプルアプリケーションとして、ある文字列Aとある文字列Bを連結した文字列を返す、簡単なクラスを
1つ作成します。
このサンプルアプリケーションを作成しながら、JUnit テスト・ケースの作成、Ant によるビルド実行、Ant
上からのテスト実行とレポート生成、CVS リポジトリーへの格納と CVS に関する操作を行います。
本チュートリアルでは、Eclipse と CVS、JUnit、Ant との連携を中心に説明しています。
Eclipse は「C:\eclipse」にインストールされている前提となっています。
CVSに関するチュートリアルでは、CVSリポジ
トリー上のユーザー名に「test1」および
「test2」が存在することを前提としています。
ワークスペースが格納されるマシンは「マシン
A」、「マシンB」の2台とし、それぞれユーザー
「test1」、「test2」で CVS リポジトリーに接続し
ます。
主にマシンAを中心に使用しますが、2台の
マシンで分けて操作を行ったほうがわかりや
すい場合は、マシンAとマシンBに分けて説明
しています。特に、断りが無い場合、マシンA
を指します。
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3.1.1.Java プロジェクトの新規作成
メニューの ファイル|新規|プロジェクト を選択して、新規プロジェクト画面を表示します。
CVS リポジトリー
マシンA
test1
マシンB
test2
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Java プロジェクト を選択し、[次へ]ボタンを押します。
プロジェクト名に「sample1」を入力して[次へ]ボタンを押します。
「ソース」タブにおいて、「sample1」が登録されていること及び、「デフォルト出力フォルダー」の
「sample1」を確認します。
確認したら、[終了]ボタンを押します。
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パッケージ・エクスプローラーに作成したプロジェクトが表示されます。
3.1.2.Java ソースの新規作成
Eclipse にはソース・フォルダーという概念があります。ソース・フォルダーに Java パッケージを作成し、ソ
ースファイルを格納します。
作成したプロジェクト「sample1」で右クリックを行い、ポップアップメニューから 新規|ソース・フォル
ダー を選択します。
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「プロジェクト名」に「sample1」が設定されていることを確認し、「フォルダー名」に「src」を入力して
[終了]ボタンを押します。
ソース・フォルダー「src」が作成されます。
パッケージを作成します。
パッケージ・エクスプローラーのソース・フォルダー「src」で右クリックを行い、ポップアップメニューか
ら 新規|パッケージ を選択します。
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新規 Java パッケージ画面では「ソース・フォルダー」に「sample1/src」が設定されていることを確認
し、「名前」にパッケージ名「com.nec.sample」を入力して[終了]ボタンを押します。
パッケージ・エクスプローラーにて作成したパッケージが表示されます。
引き続き、ソースファイルを作成します。
パッケージ・エクスプローラーでソースを作成したいパッケージ「com.nec.sample」を右クリックし、ポッ
プアップメニューから 新規|クラス を選択します。
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「新規 Java クラス」画面が表示されます。「ソース・フォルダー」に「sample1/src」、「パッケージ」に
「com.nec.sample」が設定されていることを確認して、「名前」にクラス名「StringMaker」を入力します。
入力後、[終了]ボタンを押します。ソースの雛形が作成されます。
Java エディターにソースの雛形が表示されます。
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クラスを実装します。
package com.nec.sample;
public class StringMaker {
/** プレフィックス */
private String prefix;
/**
* プレフィックスを返す。
* @return プレフィックス
*/
public String getPrefix() {
return prefix;
}
/**
* プレフィックスと引数 base を連結した文字列を返す。
* @param base 元となる文字列
* @return 連結した文字列
*/
public String makeString(String base) {
/* 新しい文字列 */
String newString;
newString = prefix + base;
return newString;
}
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/**
* プレフィックスを設定する。
* @param string プレフィックス
*/
public void setPrefix(String string) {
prefix = string;
}
}
編集の様子です。
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編集が完了したら、メニューから ファイル|保管 を選択し保管します。ファイルとしての書き込みと同時
に、コンパイルが実行されます。クラスファイルは、出力フォルダー「sample1/bin」配下のパッケージ階層
に従った場所に出力されます。
「パッケージ・エクスプローラー」からは、出力フォルダー「bin」を確認することはできません。「リソース」
パースペクティブの「ナビゲータ」ビューを使います。
3.1.3.Java プロジェクトで JUnit を使用するための準備
JUnit を使用してテストを行う場合、JUnit のクラスの JAR である「junit.jar」がクラスパスに存在する必要
があります。Eclipse 上から JUnit を使用するためにプロジェクトに対してクラスパスを設定します。
まず、パッケージ・エクスプローラーでプロジェクト「sample1」を右クリックし、ポップアップメニューから
プロパティーを選択します。
プロパティー画面の左ペインで「Java のビルド・パス」を選択して、右ペインの「ライブラリー」タブを開
きます。
次に[変数の追加]ボタンを押します。
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新規変数クラスパス・エントリー画面にて、「JUNIT」を選択し、[OK]ボタンを押します。
以下のように junit.jar へのクラスパスが追加されたことを確認してから、[OK]ボタンを押して、プロパ
ティー画面を閉じます。
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パッケージ・エクスプローラーの「sample1」プロジェクトにクラスパス変数「JUNIT」が追加されます。
さらに、JUnit のソースと Javadoc のパスを定義します。これらは JUnit の実行に必須ではありませんが、
Javadoc やソースを参照できると便利な場合がありますので以下に記述します。
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「sample1」プロジェクト配下のクラスパス変数「JUNIT」で右クリックを行い、ポップアップメニューから
プロパティー を選択します。
左ペインから Javadoc ロケーション を選択し、右ペインに javadoc へのパスを入力します。入力後、[適
用]ボタンを押します。
http://www.junit.org/junit/javadoc/3.8.1/
入力後、[適用]ボタンを押します。
妥当性の検査は失敗する場合があります。ブラウザで
「http://www.junit.org/junit/javadoc/3.8.1/index.html」が参照できれば、問題ありません。
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次に、左ペインで「Java ソースの添付」を選択し、右ペインで[変数]ボタンを押します。
変数選択画面で、「JUNIT_SRC」を選択し、[OK]ボタンを押します。
「ロケーション変数パス」に変数「JUNIT_SRC」が設定されたことを確認して、[OK]ボタンを押します。
このように jar に対して、「Javadoc ロケーション」や「Java ソースの添付」を行っておくと、Eclipse から
JUnit のソースや Javadoc を簡単に参照できます。
3.1.4.テスト・クラスの新規作成
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Eclipse には、あるクラスをテストするための、テスト・クラスの雛形を作成する機能があります。この機能
を利用して、作成したソースのテストを行う JUnit のテスト・クラスを作成します。
Eclipse ではソース・フォルダーを複数作成することができます。
このチュートリアルではテスト用のソースと、開発を行っているソースを別々のフォルダーに分けて格納
する例を示します。
『3.1.2.java ソースの新規作成』を参考にソース・フォルダー「testsrc」を作成してください。
ソース・フォルダーにテスト・クラスのパッケージを追加します。
テスト対象のクラスと同じパッケージ名にしておくと、public 以外のメソッドも直接呼び出せるテスト・ケー
スを作成することができます。
『3.1.2.java ソースの新規作成』を参考にパッケージ「com.nec.sample」を「sample/testsrc」配下に作
成してください。
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次にテスト・クラスの雛形を作成します。
テスト用のソース・フォルダー「testsrc」に作成されたパッケージ「com.nec.sample」で右クリックを行
い、ポップアップメニューから 新規|JUnit テスト・ケース を選択します。
「名前」に「StringMakerTest」、「テスト対象のクラス」に「com.nec.sample.StringMaker」と入力します。
パッケージ名は省略しません。入力が完了したら[次へ]ボタンを押します。
テストメソッドを作成するクラスやメソッド名を選択して、[終了]ボタンを押します。
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テスト・クラスの雛形が作成されます。
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テスト・クラスを以下のように実装します。
(ここでは testSetPrefix と testGetPrefix をまとめて、testSetGetPrefix にしています。)
package com.nec.sample;
import junit.framework.TestCase;
/**
* 文字列連結機能のテスト
* @author nec
*/
public class StringMakerTest extends TestCase {
/**
* Constructor for StringMakerTest.
* @param name
*/
public StringMakerTest(String name) {
super(name);
}
/**
* MakeString()のテスト。
* 事前に setPrefix(arg1)で文字列を設定し、makeString(arg2)を
* 呼び出すことにより、返却される文字列が arg1、arg2 の順に結合された
* 文字列であることをテストする。
*/
public void testMakeString() {
StringMaker obj = new StringMaker();
obj.setPrefix("Mr.");
assertEquals("Mr.Smith", obj.makeString("Smith"));
}
/**
* setPrefix()と getPrefix()のテスト。
* private メンバ prefix の setter,getter のテストを行う。
*/
public void testSetGetPrefix() {
StringMaker obj = new StringMaker();
obj.setPrefix("pre");
assertEquals("pre", obj.getPrefix());
}
}
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作成イメージは以下のようになります。
作成が終了したらメニューから ファイル|保管 を選択し保管します。ファイルとしての書き込みと同時
に、コンパイルが実行されます。クラスファイルは、出力フォルダー「sample1/bin」配下のパッケージ階層
に従った場所に出力されます。
「パッケージ・エクスプローラー」からは、出力フォルダー「bin」を確認することはできません。「リソース」
パースペクティブの「ナビゲータ」ビューを使います。
3.1.5.テストの実行
パッケージ・エクスプローラーでテスト用のソース「StringMakerTest.java」を右クリックし、ポップアップ
メニューから 実行|Junit テスト を選択します。
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「Junit」ビューにテスト結果が表示されます。表示されない場合は「Junit」ビューのタブをクリックしてく
ださい。
<JUnit ビューの開き方>
メニューから ウィンドウ|ビューの表示|その他 を選択して、ビューの表示画面を開きます。
ビューの表示画面から Java|JUnit を選択します。
テストに失敗した場合、以下のように JUnit ビューにテスト結果が表示されます。
3.1.6.Ant 実行のための build.xml 作成
Eclipse 上から Ant のビルド定義ファイルを編集して、ビルドターゲットを選択して実行することができま
す。
また、Ant には JUnit を実行した結果を html に変換する機能があり、その機能を Eclipse 上から実行する
ことができます。
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パッケージ・エクスプローラーでプロジェクト「sample1」を右クリックし、ポップアップメニューから 新規
|ファイル を選択します。
ファイル名に、「build.xml」を入力し、[終了]ボタンを押します
Ant エディターが起動されて「build.xml」が表示されます。
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Ant エディターは、コード・アシスト機能を備えており、Java コードを編集する場合と同じような感覚でタグ
や属性を補完してくれます。
「Ctrl」+「space」をキー入力して候補一覧から選択していくことで、簡単に Ant のビルドファイルを作成す
ることができるので非常に便利です。また、タグをカラフルに色付けしてくれるので、視覚的にも見やすく
なっています。
build.xml を以下のように編集して、「保管」します。
<build.xml の内容>
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<project name="sample1" default="all" basedir=".">
<!-- 環境依存のプロパティ定義 -->
<!--property file="build.properties" /-->
<property name="junit.jar" value="C:/eclipse/plugins/org.junit_3.8.1/junit.jar"/>
<!-- プロパティの定義 -->
<property name="jar.name" value="sample.jar"/>
<property name="src" value="src"/>
<property name="build" value="build"/>
<property name="jar.dir" value="${build}/jar"/>
<property name="classes" value="${build}/classes"/>
<!-- 単体テスト用プロパティの定義 -->
<property name="test.jar.name" value="sampletest.jar"/>
<property name="test.src" value="testsrc"/>
<property name="test.classes" value="${build}/testclasses"/>
<property name="test.report.dir" value="${build}/report"/>
<!-- ターゲット -->
<target name="all" depends="${jar.name}"/>
<target name="${jar.name}" depends="compile">
<mkdir dir="${jar.dir}"/>
<jar jarfile="${jar.dir}/${jar.name}" basedir="${classes}"/>
</target>
<target name="compile">
<mkdir dir="${classes}"/>
<javac srcdir="${src}" destdir="${classes}"/>
</target>
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<target name="${test.jar.name}" depends="test.compile">
<mkdir dir="${jar.dir}"/>
<jar jarfile="${jar.dir}/${test.jar.name}" basedir="${test.classes}"/>
</target>
<target name="test.compile">
<mkdir dir="${test.classes}"/>
<javac srcdir="${test.src}" destdir="${test.classes}">
<classpath>
<pathelement path="${junit.jar}"/>
<fileset dir="${jar.dir}">
<include name="*.jar"/>
</fileset>
</classpath>
</javac>
</target>
<target name="unit.test.report" depends="unit.test">
<junitreport todir="${test.report.dir}">
<fileset dir="${test.report.dir}">
<include name="TEST-*.xml"/>
</fileset>
<report format="frames" todir="${test.report.dir}/html"/>
</junitreport>
</target>
<target name="unit.test" depends="${jar.name},${test.jar.name}">
<mkdir dir="${test.report.dir}"/>
<junit printsummary="yes" haltonfailure="no">
<classpath>
<pathelement path="${junit.jar}"/>
<fileset dir="${jar.dir}">
<include name="*.jar"/>
</fileset>
</classpath>
<formatter type="xml" />
<batchtest fork="yes" todir="${test.report.dir}">
<fileset dir="${test.src}">
<include name="**/*Test.java" />
</fileset>
</batchtest>
</junit>
</target>
<target name="clean">
<delete dir="${build}"/>
</target>
</project>
3.1.7.Eclipse 上からの Ant 実行
パッケージ・エクスプローラーのプロジェクト「sample1」の「build.xml」で右クリックを行い、ポップアップ
メニューから 実行|Ant ビルド... を選択します。
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属性と起動を変更する画面が表示されます。
「クラスパス」タブで junit.jar のクラスパスを追加します。「外部 JAR の追加」ボタンを押します。
「JAR の選択」画面が表示されるので、junit.jar を選択し、「開く」ボタンを押します。
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junit.jar が追加されたことを確認します。
「ターゲット」タブで実行したいターゲットを選択します。「unit.test.report」をチェックして、[実行]ボタン
を押します。
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コンソールに実行の様子が出力されます。
HTML 形式のテストレポートをブラウザで確認します。
エクスプローラ等で、「workspace」の「sample1」プロジェクトの「build\report\html」配下の
「index.html」を選択し、ブラウザを起動します。
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テストが正常に完了したときの結果レポートです。
3.1.8.プロジェクトの共用
プロジェクトの共用とは CVS リポジトリーにプロジェクトを登録する作業です。この操作は、最初にプロジ
ェクト作成した人が、CVS リポジトリーに対して1度だけ行います。
マシンAを使用します。
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初めにリポジトリー・ロケーションを登録します。
メニューから ウィンドウ|パースペクティブを開く|その他 を選択します。
パースペクティブの選択画面が表示されます。
「CVS リポジトリー・エクスプローラー」を選択し[OK]ボタンを押します。
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CVS リポジトリー・エクスプローラーの「CVS リポジトリー」ビューで右クリックを行い、ポップアップメニ
ューから 新規|リポジトリー・ロケーションを選択します。
CVS リポジトリーの追加画面が表示されます。
「ホスト」にホスト名(例では「fileserver」)、「リポジトリー・パス」にリポジトリーのパス(例では
「/cvs/repo」)、「ユーザー」にユーザー名(例では「test1」)、「接続タイプ」に「pserver」を設定し[終了]
ボタンを押します。
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「CVS リポジトリー」ビューに CVS リポジトリーが追加されます。
パッケージ・エクスプローラーで、CVS リポジトリーに登録したいプロジェクト「sample1」を右クリック
し、ポップアップメニューから チーム|プロジェクトの共用 を選択します。
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既存のリポジトリー・ロケーションを選択し、[次へ]ボタンを押します。
「プロジェクト名をモジュール名として使用」を選択し、[次へ]ボタンを押します。
次の画面で、チームで共用するファイルを確認します。
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「+」の付いた矢印は、そのファイルが、これ
まで CVS リポジトリーに登録されていなかっ
たファイルであることを示します。
ここで、CVS リポジトリーに格納しないファイルを設定します。
「変更」を見るとプロジェクト「sample1」の「build」フォルダーが表示されています。このフォルダーは Ant
を使ってビルドした際に作成されるフォルダーなので CVS リポジトリーに登録しません。このように CVS
リポジトリーに登録しないファイルやフォルダーは次のように設定します。
Ant を実行していない場合は、build フォルダーは表示されません。
パッケージ・エクスプローラーに build フォルダーが表示されていない場合には、
「sample1」プロジェクトで右クリックを行い、ポップアップメニューから 更新 を実行しま
す。
「変更」にて CVS リポジトリーに登録しないフォルダーやファイルを選択します。
「build」フォルダーで右クリックを行い、ポップアップメニューから .cvsignore に追加 を選択します。
「カスタム・パターン」を選択し、「build」を入力します。
次に、[OK]ボタンを押します。
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「変更」から、「build」フォルダーが消え、CVS の管理対象外となります。
確認後、[終了]ボタンを押します。
プロジェクトをリポジトリーに登録するためのコメントの入力が求められます。適切なコメントを入力し
て [終了]ボタンを押します。ここでは「初期登録」とします。
CVS リポジトリーにプロジェクトが格納されます。
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パッケージ・エクスプローラーでは、リソースのリビジョンや状態を表すラベルが表示されます。例で
は「リビジョン 1.1、キーワード圧縮のある ASCⅡ」です。
ラベルが表示されない場合には、メニュー ウィンドウ|設定 から 一般|外観|ラベル装飾 を開
いて「CVS」のチェックを設定してください。
3.1.9.プロジェクトのチェックアウト
CVS リポジトリーに格納されているプロジェクト「sample1」をユーザー名「test2」でチェックアウトします。
ここでは、マシンBを使用します。
マシンBにて、メニュー ウィンドウ|パースペクティブを開く|CVS リポジトリー・エクスプローラー を
選択し、CVS リポジトリー・ビューを開きます。すでに、リポジトリー・ロケーションが以下のようにユー
ザー名「test2」で登録されているものとします(無い場合は『3.1.8.プロジェクトの共有』を参考に登録し
て下さい)。
CVS リポジトリー・ビューでチェックアウトしたいプロジェクトを選択して、右クリックを行いポップアップ
メニューから 別名チェックアウト を選択します。
ここでは「HEAD」ブランチの「sample1」プロジェクトを選択します。「HEAD」とは、開発作業におけるメ
インとなる開発ラインを示します。
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「ワークスペースにプロジェクトとしてチェックアウト」が選択されていることを確認します。「プロジェク
ト名」は「sample1」のままとします。
[終了]ボタンを押します。
チェックアウトが行われた後、Java パースペクティブを開きます。
メニュー ウィンドウ|パースペクティブを開く|Java を選択して開くこともできます。
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パッケージ・エクスプローラーでツリーを展開すると、プロジェクトがチェックアウトされたことが分かり
ます。
3.1.10.ファイルの修正とコミット
CVS リポジトリーにコミットする例を示します。
続けて、マシンBを使用します。
ここでは「StringMaker.java」に、文字列を連結せずに返却するバグがあったとしてソースを修正して、
保管します。
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パッケージ・エクスプローラーで、修正したファイル「StringMaker.java」で右クリックを行い、ポップアッ
プメニューから チーム|コミット を選択します。
「リポジトリーと同期
化」を行い、同期化
ビュー(発信モード)
で確認してから「コミ
ット」する方法もあり
ます。
修正内容を入力します。
[終了]ボタンを押すと、コミットが完了します。
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3.1.11.ファイルの修正履歴の確認
ファイルの修正履歴を確認することができます。
ここで、マシンAに戻ります。
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パッケージ・エクスプローラーで履歴を確認したいファイル「StringMaker.java」で右クリックを行い、、
ポップアップメニューから チーム|リソース・ヒストリーに表示 を選択します。
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CVS リソース・ヒストリーにファイルの修正履歴が表示されます。
3.1.12.ファイルの更新
CVS リポジトリーから更新されたファイルの内容をワークスペースに取り込みます。CVS の update という
操作に対応します。
続けて、マシンAを使用します。(マシンBにて「ファイルの修正とコミット」が行われているという前提で、
その更新した内容をマシンAにて取り込みます。)
パッケージ・エクスプローラーで、ワークスペースに取り込みたいソースファイル「StringMaker.java」を
右クリックし、ポップアップメニューから チーム|更新 を選択します。
「リポジトリーと同期
化」を行い、同期化
ビュー(着信モード)
で確認してから「更
新」する方法もありま
す。
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CVS リポジトリーの内容がワークスペースに取り込まれます。
3.1.13.ファイルの追加
ファイルの追加は、ワークスペースに対して行います。次に、CVS リポジトリーにワークスペース上のファ
イルの追加・コミットを行います。
まず、新規のクラスを作成します。パッケージ「com.nec.sample」で右クリックを行い、ポップアップメニ
ューから 新規|クラス を選択します。
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クラスの名前に「StringMaker2」を入力し、[終了]ボタンを押します。
以下のように、パッケージ・エクスプローラーにクラスが追加されます。
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続いて、CVS リポジトリーにファイルの追加とコミットを行います。
パッケージ・エクスプローラーにて追加したいファイル「StringMaker2.java」で右クリックを行い、ポップ
アップメニューから チーム|バージョン管理に追加 を選択します。
リソースがバージョン管理の対象になってい
ないことを示します。
リソースがバージョン管理の対象になってい
ることを示します。
次に、「StringMaker2.java」で右クリックを行い、ポップアップメニューから チーム|コミット を選択し
ます。
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コミット画面にファイルの追加に関するコメントを記述し、[終了]ボタンを押します。
CVS リポジトリー・エクスプローラーパースペクティブを開いて、CVS リポジトリーにファイルが追加さ
れたことが確認できます。
表示されない場合は、「CVS リポジトリー」ビューにて右クリックを行いポップアップメニューから ビュ
ーの更新 を選択してください。
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3.1.14.ファイルの削除
ファイルの削除は、ワークスペース上のファイルを削除後、コミットすることで行えます。
ここでは「StringMaker2.java」を削除します。
パッケージ・エクスプローラーにて削除したいファイル「StringMaker2.java」で右クリックを行い、ポップ
アップメニューから 削除 を選択することでワークスペースからファイルを削除します。
プロジェクト「sample1」で右クリックを行い、ポップアップメニューから チーム|リポジトリーと同期化
を選択し、同期化ビューを開きます。
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ワークスペースから削除したファイルが表示されます。削除したファイル「StringMaker2.java」で右クリ
ックを行い、ポップアップメニューから コミット を選択します。
「-」の付いた矢印は、そのファイルが、ワー
クスペースから削除されたファイルであること
を示します。
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削除理由を入力し、[終了]ボタンを押します。
以下のように、同期化ビューから削除したファイル「StringMaker2.java」が削除されます。
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CVS リポジトリー上も、削除済みの扱いとなります。CVS リポジトリー・ビューからも削除されます。古
い情報が残っている場合は、「CVS リポジトリー」ビューにて、右クリックを行い、ポップアップメニュー
から ビューの更新 を選択してください。
3.1.15.タグ付け
ワークスペース上のファイルに対して、「タグ」付けを行います。「タグ」付けにより、モジュール全体の各
ファイルのリビジョンを「タグ」名で管理することができます。
ワークスペースで変更したファイルはすべてコミットし、ワークスペースと CVS リポジトリーとでファイルの
差異がない状態にしておきます(メニューから チーム|リポジトリーと同期化 を選択して確認できま
す)。
パッケージ・エクスプローラーでプロジェクト「sample1」で右クリックを行い、ポップアップメニューから
チーム|バージョンとしてタグ付け を選択します。
タグ名を入力して、[OK]を押すと、タグ付けされます。
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タグ名には「Beta1」を入力しています。
CVS リポジトリー・エクスプローラーパースペクティブを開いて、CVS リポジトリーの「バージョン」配下
に、タグ名「Beta1」が付与されたプロジェクトが作成されたことを確認してください。
表示されない場合は、CVS リポジトリー・ビューにて、右クリックを行い、ポップアップメニューから ビ
ューの更新 を選択してください。
3.1.16.ブランチの作成
ワークスペース上のファイルに対して、ブランチの作成を行います。「ブランチ」とは、元となるファイルと
拡張版のファイルとを関連付けて管理する仕組みです。ワークスペースで変更したファイルはすべてコミ
ットし、ワークスペースと CVS リポジトリーとでファイルの差異がない状態にしておきます(メニューから
チーム|リポジトリーと同期化 を選択することにより確認できます。)。
パッケージ・エクスプローラーでプロジェクト「sample1」を右クリックし、ポップアップメニューから チー
ム|ブランチ を選択します。
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「ブランチ名」に「MyLine」を入力し、[OK]ボタンを押します。
バージョン名は自動的に入力されますが、必要に応じて修正できます。「ブランチで作業を開始」のチ
ェックを設定すると、ブランチ作成後、チェックアウト操作なしで直ちにブランチに対する変更が可能
になります。
CVS リポジトリー・エクスプローラーパースペクティブを開いて、CVS リポジトリーの「ブランチ」配下
に、ブランチ名「MyLine」が付与されたプロジェクトが作成されたことを確認してください。
表示されない場合は、CVS リポジトリー・ビューにて、右クリックを行いポップアップメニューから ビュ
ーの更新 を選択してください。
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「ブランチで作業を開始」をチェックした場合、以下のようにプロジェクト名にタグ名が表示されます。
これで、直ちにブランチに対する変更が可能になります。
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