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(参考資料)映画に関する基礎データ 内閣府 知的財産戦略推進事務局 平成28年12月12日 参考資料
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(参考資料)映画に関する基礎データ(参考資料)映画に関する基礎データ 内閣府知的財産戦略推進事務局 平成28年12月12日 参考資料3

Mar 28, 2020

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Page 1: (参考資料)映画に関する基礎データ(参考資料)映画に関する基礎データ 内閣府知的財産戦略推進事務局 平成28年12月12日 参考資料3

(参考資料)映画に関する基礎データ

内閣府 知的財産戦略推進事務局

平成28年12月12日

参考資料 3

Page 2: (参考資料)映画に関する基礎データ(参考資料)映画に関する基礎データ 内閣府知的財産戦略推進事務局 平成28年12月12日 参考資料3

1.コンテンツ市場状況

日本国内のコンテンツ市場規模が横ばい(約12兆円)で推移しているのに対し、海外の市場規模は年5パーセント程度の成長見通しであり、コンテンツ産業の発展に向けては、海外展開の加速化が重要。

出典:A.T.カーニー(株)「コンテンツ分野における商標権、著作権等の管理・活用に関する実態調査」(2015年2月)

出典:(一財)デジタルコンテンツ協会「デジタルコンテンツ白書2015」(2015年9月)

(10億米ドル)

【世界のコンテンツ市場】 【我が国のコンテンツ市場】(2013年実績、2020年予測)

0

100

200

300

400

500

600

700

800

2013 2020

世界のコンテンツ市場は、年5%の伸び

128,125

129,859

129,962 126,443

119,154 119,578

118,037

118,623

119,138

120,748

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

我が国のコンテンツ市場は、横ばい

(億円)

(2005年-2014年)

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2-1.映画に係る市場状況 – 市場規模の推移

我が国の映画市場の規模は、約2,000億円程度で推移。

我が国の映画市場は、長く米国に次ぐ世界第2位の規模であったが、近時の中国市場の急速な拡大により、その地位を明け渡すことに。

出典:外務省作成資料( 米国映画協会(MPAA)「Theatrical Statistics Summary 2014」(北米データ)中国国家新聞出版広電総局発表等(中国データ)一般社団法人日本映画製作者連盟ホームページ(日本データ))

1,812 1,952 1,942 2,070 2,171

8,140 8,510

10,900 10,904

13,300

1,620 2,103 3,614

5,480

8,160

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

2011年 2012年 2013年 2014年 2015年

【日本、中国、北米の映画興行収入比較】(2011年~2015年)

(億円)

北米

中国

日本

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2-2.映画に係る市場状況 – 興行収入及び入場者数の推移

2000年代に入り、テレビ局による映画事業の展開等により邦画の好調が続き、興行収入は2000億円規模で推移。

2010年には、国内映画史上で最高額を記録。翌年は、東日本大震災の影響で減少に転じたが、以降は再び興行成績が回復、国民生活に根強く定着。

出典:日本国際映画著作権協会「日本の映画産業及びテレビ放送産業の経済効果に関する調査」(2015年10月)

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2-3.映画に係る市場状況 – スクリーン数の推移

かつて映画全盛期の1960年に7,457館あった映画館は、テレビの普及を背景に減少を続け、1993年の映画館数は、全盛期の2割程度の1,743館にまで落ち込む。

しかしながら、一施設に複数のスクリーンを有するシネコンが普及したことにより、1995年以降、映画館数は、一貫して増加。

(※2015年時点で、我が国のスクリーン数は、3,437スクリーン(映連発表資料)。なお、中国は31,627スクリーン(その

後、2016年11月に40,000スクリーンを超え、米国を抜いて世界最多になったとの報道がある。)、アメリカは、40,547スク

リーンを有する(FIPA JAPANホームページ「2016年度版『世界の映画情勢』」)。)

出典:日本国際映画著作権協会「日本の映画産業及びテレビ放送産業の経済効果に関する調査」(2015年10月)

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2-4.映画に係る市場状況 – 2015年の興行収入TOP20位

2015年度の興行収入は、全体で、2,171億円で前年度から微増。

うち、邦画が占める割合は55.4%であり、洋画は、44.6%を占める。

順位

作品名興収

(億円)配給 種別

1 ジュラシック・ワールド 95.3 東宝東和 実写

2 ベイマックス 91.8 WDS アニメ

3 映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン! 78.0 東宝 アニメ

4 バケモノの子 58.5 東宝 アニメ

5 シンデレラ 57.3 WDS 実写

6 ミニオンズ 52.1 東宝東和 アニメ

7 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 51.4 PPJ 実写

8 HERO 46.7 東宝 実写

9 名探偵コナン 業火の向日葵(ひまわり) 44.8 東宝 アニメ

10 インサイド・ヘッド 40.4 WDS アニメ

11 映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記 39.3 東宝 アニメ

12 ドラゴンボールZ 復活の「F」 37.4 東映 アニメ

13 ワイルド・スピード SKY MISSION 35.4 東宝東和 実写

14 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 32.5 東宝 実写

15 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 32.1 WDS 実写

16 映画 ビリギャル 28.4 東宝 実写

16 ラブライブ!The School Idol Movie 28.4 松竹 アニメ

17 映画 暗殺教室 27.7 東宝 実写

18 ターミネーター:新起動/ジェニシス 27.4 PPJ 実写

19 BORUTO -NARUTO THE MOVIE- 26.2 東宝 アニメ

20 ポケモン・ザ・ムービーXY 26.1 東宝 アニメ

出典:日本映画製作者連盟「2015年(平成27年)全国映画概況」(一財)デジタルコンテンツ協会 「デジタルコンテンツ白書2015」(2015年9月)

818 1,079 946

1,159 1,173 1,182 995 1,282 1,177 1,207 1,203

1,164 950 1,038 790 887 1,025

817 670 766 863 967

1,982 2,029 1,984 1,949 2,060

2,207

1,812 1,952 1,943

2,070 2,170

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

2 0 0 5 2 0 0 6 2 0 0 7 2 0 0 8 2 0 0 9 2 0 1 0 2 0 1 1 2 0 1 2 2 0 1 3 2 0 1 4 2 0 1 5

邦画 洋画

【我が国の邦画洋画別映画興行収入の推移】

0%

20%

40%

60%

80%

100%

【世界における国産・外国産映画比率(2015年)】

出典:日本映画製作者連盟「2015年(平成27年)全国映画概況」(一財)デジタルコンテンツ協会 「デジタルコンテンツ白書2015」(2015年9月)

出典:FIPA JAPANホームページ「2016年度版『世界の映画情勢』」

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3-1.映画産業の概観

映画産業は、大きく、製作・配給・興行の3つの機能から構成される。

出典:みずほ銀行「みずほ産業調査 2014 No.5 コンテンツ産業の展望」

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3-2.映画製作の方式

現在、映画を含む多くの映像コンテンツ製作における資金調達では製作委員会方式を採用。

製作委員会は、映画等の製作や利用等の共同事業を営むため、テレビ局、配給会社、制作会社、出版社、広告代理店等複数の企業が資金を出資し組成する共同事業体(※多くは民法上の「組合」とされる)。

出典:みずほ銀行「みずほ産業調査 2014 No.5 コンテンツ産業の展望」

下請制作会社フリー

クリエイター

最大出資者が「幹事会社」としてプロジェクトを主導

テレビ局

主な出資者一次利用

【劇場公開】 【テレビ番組】

配給収入 放映権料

一次収入

制作発注

権利窓口権 二次利用

権利許諾

権利料収入

放映権 地上波放送

元請制作会社

元請映像制作会社元請アニメーション

制作会社

製作委員会

出資比率に応じて配分

映画会社

アニメーション制作会社

ビデオ会社

出版社

玩具会社

ゲーム会社

広告代理店

芸能プロダクション

国内外配給権

ビデオグラム化権

商品化権

自動公衆送信権

ゲームソフト化権

出版権

ビデオソフト販売

キャラクター商品販売

動画配信

海外販売

ゲームソフト販売

書籍販売

出資

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4-1.日本映画の海外展開

日本映画の海外展開は、80億円規模で推移(注)。

2015年の数字が伸びている要因は、アニメ映画の海外販売が主要因。

(注)但し、本数字は、あくまでライセンスフィーが中心となるため、興行収入ベースの数字とは単純比較できない点に留意が必要。

(※) 輸出額は、連盟加盟者とそのグループ会社が、日本映画関連の権利(映画・テレビ映画の海外配給権、海外上映権、リメイク権、海外放送権、海外二次利用権、映画・テレビキャラクター商品化権)を利用して得た収入をさす。(※) 輸出額は、1ドル=120円とする。

出典:日本映画製作者連盟「日本映画産業統計」

【日本映画産業の輸出額の推移】

87

77 79 85

68

79

69 64

78

91

139

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

輸出額

出典:日本動画協会「アニメ産業レポート2016」

参考

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4-2.映画の海外展開の手法(事例)

日本映画の海外展開の手法としては、概ね以下の3パターンが存在。

海外展開の手法 事例

① 日本映画の輸出 配給権の販売

・「スタンド・バイ・ミー ドラえもん」(相手国:中国等)・「映画 ビリギャル」(相手国:中国等)・「シン・ゴジラ」(相手国:米国等)

② リメイク

リメイク化権の販売(テーマやストーリーのある部分を使い、設定や理解しにくい部分をマーケットに合わせて違和感なく作り直して作品にする権利)

・「101次求婚(101回目のプロポーズ)」(相手国:中国、原作:TVドラマ、配給:中国電影)・「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(相手国:米国、原作:ライトノベル、配給:ワーナー)・「沈黙 サイレンス」(相手国:米国、原作:小説、配給:パラマウント)・「ゴースト・イン・ザ・シェル(攻殻機動隊)」(相手国:米国、原作:マンガ、配給:パラマウント)

③ 国際共同製作二カ国以上の国で出資等を行い製作を行う作品

・「海難1890」(相手国:トルコ、配給:東映)・「空海―KU-KAI―」(相手国:中国、配給:東宝、KADOKAWA)