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IDCFクラウド
活用マニュアル
〜ISOインストール機能を活用してサーバーを構築する〜
ISOインストール機能を活用してサーバーを構築する
目次
(1) ISOファイルのインストールと仮想マシン作成 ...................................................................... 3 (2) サーバー基本設定とテンプレート化 ......................................................................................... 15
最終更新日:2016/2/26
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[IDCFクラウド活用マニュアル] ISOインストール機能を活用してサーバーを構築する
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ISOインストール機能を活用してサーバーを構築する
IDCFクラウドではさまざまなOSのISOファイルを読み込ませて、サーバーを構築することができ
ます。ISOファイルからサーバーを構築するメリットは、
・ ルートディスクのサイズを自由に変更できる ・ IDCFクラウドで提供していないOS等で仮想マシンを作成できる
といったように、より柔軟にIDCFクラウドを活用いただけます。 今回はCentOS6.7のISOファイルを外部サーバーから読み込み、そのISOファイルを使用して仮想マシ
ンを構築してテンプレート化を行い、実際にテンプレートから仮想マシンを起動するところまでを
記載しています。
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(1) ISOファイルのインストールと仮想マシン作成 この章ではISOファイルをインストールして仮想マシンを作成するまでを行います。
① コンピューティングのメニューより「ISO」をクリックし、ISO画面に遷移したあとに 「ISO作成」ボタンをクリックします。
② ISO作成画面で以下のように設定し、「作成する」ボタンをクリックします。
※指定している文字列で説明が進むため、本書の内容にそって作業を進める場合は、 合わせておくことをおすすめします。 項目 設定内容 ISO名 任意(今回はMyCentOS6.7を指定) 説明 任意(今回はCentOS6.7を指定) URL 任意(今回は以下からISOファイルを取得)
http://ftp.riken.jp/Linux/centos/6.7/isos/x86_64/CentOS-6.7-x86_64-minimal.iso
ゾーン 任意(今回はjouleを指定) OSタイプ 近いものを指定(今回はCentOS6.4 (64-bit)を指定) エクスポート 有効 ブータブル 有効
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③ 確認のメッセージが出るので「はい」をクリックします。
④ ステータスがSuccessfully Installedになったことを確認し、「仮想マシン作成」をクリッ
クします。
⑤ 仮想マシン作成画面で以下のように設定します。ゾーンはISOファイルをインストール
したゾーンを指定します。(本書ではゾーンはjouleで作成) 項目 設定内容 マシンタイプ Light.S1 イメージ(テンプレート) ISO- MyCentOS6.7 ボリューム ※ここで必要な分を指定してください。
(今回はルートディスク 10GB指定) SSH Key なし 仮想マシン台数 1台 ネットワークインターフェース joule-network1 詳細情報 マシン名 任意(今回はFromISOと指定)
グループ (なし)
※ISOファイルはオフィシャルで用意してあるものも表示されます。選択するイメージは間
違いやすい部分ですので、以下画像でもご確認ください。
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⑥ 必要な内容を設定して画面下部の「確認画面へ」をクリックします。
⑦ 確認画面が表示されますので「作成」をクリックします。
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⑧ 仮想マシン一覧に作成した仮想マシンが追加されます。ステータスがRunningになった
ことを確認し、コンソールの「>_」ボタンをクリックします。 ※1分程度しても変わらない場合、ページを更新してください。
⑨ コンソール画面が表示されます。画面上をクリックしてウィンドウをアクティブに
し、以下の画面になっていればキーボードのTabキーを押します。 ※以降のコンソール画面での操作は基本的にTabキーとEnterキーを使用します。
※上記画面ではない場合は、[Ctrl-Alt-Del]ボタンをクリックして上記画面に戻す必要が
あります。確認のポップアップが表示されたら、OKをクリックして進めてしたくださ
い。
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※上記を実行したあと、画面上をクリックしてアクティブ化してください。
⑩ 「vmlinuz initrd=initrd.img」という文字列が表示されるので、半角スペースを空けて
「text」と入力してEnterキーを押します。 ※CentOS6などOSによっては、VMwareマウスのドライバーが含まれておらずマウス操
作ができないため、今回はtextモードでインストールします。
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⑪ インストールディスクのチェック確認画面が表示されたら、Tabキーを押して「Skip」
にカーソルを合わせてEnterキーを押します。
⑫ CentOSのウェルカム画面が表示されたら、Enterキーを押します。
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⑬ 言語選択画面では、キーボードのJキーを押して「Japanese」にカーソルが合ったことを
確認し、Tabキーを押して「OK」カーソルを合わせてEnterキーを押します。
⑭ インストール画面に用意されていない言語を選択したため、注意のメッセージが表示さ
れます。Enterキーを押して進めます。
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⑮ キーボード言語の選択画面で、「jp106」になっていることを確認してEnterキーを押し
ます。
⑯ デスクの初期化画面が表示されたら、Tabキーを押して「Re-initialize all」にカーソルを
合わせてEnterキーを押します。
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⑰ Time Zoneの設定で、UTCのチェックをスペースキーで外し、「Asia/Tokyo」が選択され
ていることを確認し、TabキーでOKにカーソルを合わせてEnterキーを押します。
⑱ Rootパスワードの設定画面になるので、パスワード(任意)を入力します。Tabキーを
押して(confirm)に同じパスワードを入力し、Tabキーを押して「OK」にカーソルを合
わせてEnterキーを押します。
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⑲ パーティションタイプ設定の画面になりますが、今回はここで変更する項目はないため、
TabキーでOKにカーソルを合わせてEnterキーを押します。
⑳ Diskの上書き確認画面で、Tabキーを押して「Write changes to disk」にカーソルを合わ
せてEnterキーを押します。
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㉑ インストールが始まります。100%になった後、次の画面に切り替わるのを待ちます。
㉒ インストールが完了すると再起動の画面が表示されます。Tabキーで「Reboot」にカー
ソルを合わせてEnterキーを押します。
※このままではログインできないため、次章の一部手順でも本画面を使用します。コンソ
ールウィンドウは閉じないでください。
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㉓ ISOファイルをデタッチするため、コンピューティングメニューの「仮想マシン」より、
作成した仮想マシン名(ここではFromISO)をクリックします。
㉔ ISOをクリックし「デタッチ」をクリックします。確認メッセージが表示されますので
「はい」をクリックします。
以上で、インストールしたISOファイルから仮想マシンを起動するまでが完了しました。
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(2) サーバー基本設定とテンプレート化 OSのISOファイルにはIDCFクラウドで使用するための設定がデフォルトではないため、必要なソ
フトウェアをインストールしてIDCFクラウドで使用できるようにしてからテンプレートにしていき
ます。
① ネットワークを起動させるため、コンソールからrootでログインします。 ※パスワードはOSインストール時に設定したパスワードを入力します。
② 「ifup eth0」コマンドでeth0を起動し、DHCPでIPアドレスを取得します。eth0の起動が
確認できたらコンソールは使わないので、「exit」で抜けて「×」ボタンでウィンドウ
を閉じます。
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③ SSHでログインするため、ポートフォワード・ファイアウォールの設定を行います。 ※ポートフォワード・ファイアウォールの設定方法は、活用マニュアル「Webサイトの
本番環境を構築したい(Web1台構成)」の「2.ネットワークの設定(ファイアウォール
とポートフォワードの設定)」の項を参照して設定してください。 http://www.idcf.jp/help/cloud/guide/advanced002.html
④ SSHでログインをします。鍵の設定はしていないため、①と同じようにrootユーザーで
パスワードログインをします。
⑤ vmware-toolsをインストールします。
[root@FromISO ~]# yum -y install \ https://packages.vmware.com/tools/esx/5.5latest/repos/vmware-tools-repo-RHEL6-10.0.0-1.el6.x86_64.rpm 読み込んだプラグイン:fastestmirror インストール処理の設定をしています vmware-tools-repo-RHEL6-10.0.0-1.el6.x86_64.rpm | 2.5 kB 00:00 /var/tmp/yum-root-R7p1i1/vmware-tools-repo-RHEL6-10.0.0-1.el6.x86_64.rpm を調べています: vmware-tools-repo-RHEL6-10.0.0-1.el6.x86_64 ~~~~~~~~~~~ インストール: vmware-tools-repo-RHEL6.x86_64 0:10.0.0-1.el6 完了しました! [root@FromISO ~]# yum -y install \ vmware-tools-esx-nox vmware-tools-esx-kmods vmware-tools-vmxnet3-common 読み込んだプラグイン:fastestmirror インストール処理の設定をしています Determining fastest mirrors * base: ftp.riken.jp ~~~~~~~~~~~ 完了しました! [root@FromISO ~]#
⑥ 仮想マシン作成時にSSH鍵の設置や、パスワードリセットを利用するためのツールをイ
ンストールします。
[root@FromISO ~]# yum -y install \ http://repo.cloud.idc.jp/Linux/CentOS/6Server/idcf/x86_64/idcf-release-8-0.0.idcf.el6.noarch.rpm 読み込んだプラグイン:fastestmirror インストール処理の設定をしています ~~~~~~~~~~~ 依存性関連をインストールしました: yum-plugin-priorities.noarch 0:1.1.30-30.el6 完了しました! [root@FromISO ~]# yum -y install cloudstack-guest-scripts 読み込んだプラグイン:fastestmirror, priorities
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インストール処理の設定をしています ~~~~~~~~~~~ 完了しました! [root@FromISO ~]#
⑦ eth0の設定ファイルを編集します。
[root@FromISO ~]# cat >/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0<<EOF DEVICE=eth0 ONBOOT=yes BOOTPROTO=dhcp EOF [root@FromISO ~]#
⑧ IDCFクラウドで提供されているNTPサーバーを設定します。
[root@FromISO ~]# yum install ntp -y [root@FromISO ~]# vi /etc/ntp.conf tinker panic 0 restrict default ignore restrict -6 default ignore restrict 127.0.0.1 restrict -6 ::1 restrict ntp1.noah.idc.jp nomodify notrap noquery restrict ntp2.noah.idc.jp nomodify notrap noquery server -4 ntp1.noah.idc.jp iburst server -4 ntp2.noah.idc.jp iburst driftfile /var/lib/ntp/drift [root@FromISO ~]# service ntpd start [root@FromISO ~]# chkconfig ntpd on
⑨ セキュリティ向上のため、sshのパスワードログインをできないように設定します。
[root@FromISO ~]# sed -i".org" -e \ "s/^PasswordAuthentication yes/PasswordAuthentication no/g" \ /etc/ssh/sshd_config [root@FromISO ~]#
⑩ テンプレートにするための準備をします。
[root@FromISO ~]# rm -f /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules [root@FromISO ~]# rm -f /etc/ssh/ssh_host_* [root@FromISO ~]# yum clean all 読み込んだプラグイン:fastestmirror, priorities リポジトリを清掃しています: base extras idcf updates vmware-tools-collection すべて掃除しています Cleaning up list of fastest mirrors [root@FromISO ~]# history -c
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⑪ テンプレートを作成します。 ※「スケーラブルなWebサイトを構築したい(Web2台構成)」の 「(1)スナップショットの取得」の②以降、「(2)テンプレートの作成」の項を参照して、
テンプレートを作成します。 http://www.idcf.jp/help/cloud/guide/pdf/manual_005.pdf
⑫ 作成したテンプレートから仮想マシンを起動してみます。 ※「スケーラブルなWebサイトを構築したい(Web2台構成)」の 「(3)マイテンプレートから仮想マシンを作成」の項を参照してテンプレートから仮想マ
シンを作成します。 http://www.idcf.jp/help/cloud/guide/pdf/manual_005.pdf
⑬ 起動した仮想マシンに⑪で指定したssh keyでログインできることを確認します。 以上でISOファイルからテンプレートにし、仮想マシンを作成・起動させるところまで作
業が完了しました。 VMware Toolsは、ドライバーの提供だけでなく、仮想化環境に適した設定やツールが含
まれていますのでインストールすることをおすすめします。上述では、 OSPs(https://www.vmware.com/support/packages)を利用し、リポジトリからネットワーク
インストールする方法をご紹介しました。また、Ubuntu等の最新OSではオープンソース
版のVMware Toolsが最初から含まれているもありますので、追加インストールせずに利
用可能な場合もあります。これらの準備がない場合には、IDCFクラウド標準提供のISOフ
ァイル(インストールしなくても選択可能)にてvmware-tools.isoを提供していますので、
こちらをアタッチしてインストールすることも可能です。 今回はISOファイルを外部サーバーから読み込ませて仮想マシンを作成しました。通常、
オフィシャルなテンプレートでは、ルートディスクの容量が固定されているため、これ
以上の容量が必要な場合は、データディスクをアタッチする必要があります。今回のよ
うにISOファイルから仮想マシンを作成すれば、ルートディスクの容量を柔軟に変更する
ことができます。また、様々なOSを動作させることも可能ですので、ISOファイルからOS
インストールする機能をお試しください。
以上