HL7v2.5 メッセージ仕様 1 / 73 HL7v2.5 メッセージ仕様 (2016.01.06 第 2.1 版) 株式会社エスイーシー 〒040-8632 北海道函館市末広町 18 番 16 号 SEC 電算センタービル TEL : 0138-22-7227
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HL7v2.5メッセージ仕様
(2016.01.06第 2.1版)
株式会社エスイーシー
〒040-8632 北海道函館市末広町 18番 16号
SEC 電算センタービル
TEL : 0138-22-7227
HL7v2.5メッセージ仕様 2 / 73
目次
1.はじめに
2.処方メッセージ
3.注射メッセ―ジ
4.検体検査メッセージ
5.放射線検査依頼メッセージ
6.内視鏡検査依頼メッセージ
7.生理検査依頼メッセージ
8.患者基本情報メッセージ
9.病名情報メッセージ
10.アレルギー情報メッセージ
11.感染症情報メッセージ
12.改版履歴
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はじめに
本資料では、ID-Link 向けに最適化(単純化)した、HL7v2.5 メッセージについて説明します。
また、
http://web.jahis.jp/standard/seitei/
にて、公開されている以下の仕様に基づいて作成されています。
・07-003 JAHIS 処方データ交換規約 Ver.2.0 制定 2008年 3月
・10-003 JAHIS 注射データ交換規約 Ver.1.0 制定 2010年 6月
JAHIS注射データ交換規約 Ver.1.0正誤表 001 2010 年 7月
・08-001 JAHIS 臨床検査データ交換規約 Ver.3.0 制定 2008年 4月
・10-007 JAHIS 放射線データ交換規約 Ver.2.2 制定 2011年 3月
・10-001 JAHIS 内視鏡データ交換規約 Ver.2.0 制定 2010年 5月
・07-002 JAHIS 生理検査データ交換規約 Ver.1.0 制定 2007年 8月
・07-004 JAHIS 病名情報データ交換規約 Ver.1.0 制定 2008年 3月
上記資料に網羅されていない場合は、
http://www.hl7.org/implement/standards/index.cfm?ref=nav
から Download できる HL7_Messaging_v25_PDF.zip に含まれる文書を参照しています。
HL7 Message の解釈における疑義につては、[email protected] 宛にお問い合わせください。
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○メッセージの基本仕様
ID-Link 対応の HL7v2.5 メッセージの基本仕様を説明します。
1-1 メッセージタイプ
ID-Linkで HL7 に対応している情報種別は、処方、注射、検体検査、放射線検査、生理学検査、
患者基本、病名情報、アレルギー情報、感染症情報となっています。
それらのメッセージタイプは、下記の通りです。
-処方 :RDE_O11
-注射 :RDE_O11
-検体検査 :OUL_R22 ※検査結果
-放射線検査:OMG_O19 ※検査オーダ
-内視鏡検査:OMG_O19 ※検査オーダ
-生理学検査:OMG_O19 ※検査オーダ
-患者基本 :ADT_A08
-病名情報 :PPR_PC1
-アレルギー情報:ADT_A60
-感染症情報:ADT_A08
これらの HL7メッセージの詳細については、以降の章で説明します。
1-2 メッセージセパレータ
HL7v2 では、複数のメッセージがある場合、メッセージ間に、セパレータ[0x1C,0x0D]を
設定することとしていますが、ID-Linkでメッセージ交換に使用している SOAPでは、
“0x1C”の文字を処理できないため、セパレータ[0x1C,0x0D]は設定しないようお願いします。
なお、ID-Link では、受け取った HL7メッセージ内に、複数のメッセージがあったとしても、
1つのメッセージとして処理します。
1-3 文字コードセット
送信する HL7メッセージは、“MS932(Windows-31J)”の文字コードで作成して下さい。
1-4 「必須」「推奨」に関して
各ヘッダ、セグメントに記載されている「必須」「推奨」は ID-Link上で表示させるにあたっての
必須項目、推奨項目となっております。
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HL7v2.5処方メッセージ
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- 処方オーダ HL7メッセージ -
JAHIS規約『処方データ交換規約 Ver.2.0』を元に、ID-Link 向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5の処方メッセージについて説明します。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、ORC、RXE、TQ1、RXRの6種類で、
それらのセグメントは、以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
{
ORC
RXE
{TQ1}
RXR
}
※中括弧( { } )は、その内部の多重度が“1..*”であることを表しています。
投与薬剤の情報は RXEセグメントに設定しますが、RXEセグメント1つに対して、
設定可能な薬剤情報は1つとなります。
複数の薬剤情報がある場合は、1薬剤ごとに ORC~RXRの4セグメントずつ必要となります。
2)HL7メッセージの送信単位について
ID-Link における処方は、患者 ID および投与の開始日が、同一である処方オーダ情報を
1つにまとめて管理・表示しています。
上記理由より、処方の HL7メッセージを送信する際には、対象の患者の処方オーダ情報を、
投与開始日ごとにまとめた HL7メッセージを作成し、送信するようお願いします。
投与開始日については、TQ1セグメントにします。
詳細については、【3-5 TQ1(タイミング/期間情報セグメント)】を参照して下さい。
HL7v2.5メッセージ仕様 7 / 73
- 処方オーダ HL7メッセージ -
3)各セグメントへの設定値
MSH、PID、ORC、RXE、TQ1、RXR の各セグメントへの設定値および雛形を、下記の各項で説明します。
3-1 MSH(メッセージヘッダ)
MSH セグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20100201||RDE^O11^RDE_O11||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
3-2 PID(患者識別セグメント)
PID セグメントには、患者の識別情報が格納されています。
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||||
【必須】
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 8 / 73
- 処方オーダ HL7メッセージ -
3-3 ORC(共通オーダセグメント)
ORC セグメントには、処方オーダや Rp.の識別番号、オーダ発行医などの情報が格納されています。
・雛形
ORC|NW|12345678||12345678__01|CM|||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L||||||||||||^入院^L
【必須】
背景を黄色(ORC-1)に塗っている箇所は、オーダ制御(ID)を設定します。
背景を緑色(ORC-2,4)に塗っている箇所は、オーダ番号(一意の値)を設定します。
背景を水色(ORC-4)に塗っている箇所は、Rp.番号(recipe)を設定します。
背景を赤色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを発行した医師名(職員名)を設定します。
背景を青緑色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも可)を設定します。
背景を紫色(ORC-29)に塗っている箇所は、患者によって「入院」または「外来」の文字を設定します。
【推奨】
背景を桃色(ORC-5)に塗っている箇所は、オーダ状態(ID)を設定します。
※オーダ番号と Rp.番号の間には、”_” (アンダーバー)が2つです。
1つしか設定されていない場合は、Rp.番号が正しく表示されなくなります。
HL7v2.5メッセージ仕様 9 / 73
- 処方オーダ HL7メッセージ -
3-4 RXE(薬剤オーダセグメント)
RXE セグメントには、処方された薬剤名、投与量、総調剤量の情報が格納されています。
・雛形
RXE||^AAA剤 100mg^L|1||^錠^L||^食後|||9|^錠^L||||||||3||DVD^1-1-1-2 ^MR9P
【必須】
背景を黄色(RXE-2)に塗っている箇所は、薬剤名称を設定します。
背景を緑色(RXE-3)に塗っている箇所は、1回あたりの投与量(最小与薬量)を設定します。
背景を水色(RXE-5)に塗っている箇所は、1回あたりの投与量(最小与薬量)の単位を設定します。
背景を赤色(RXE-10)に塗っている箇所は、総調剤量を設定します。
背景を青緑色(RXE-11)に塗っている箇所は、総調剤量の単位を設定します。
背景を紫色(RXE-19)に塗っている箇所は、1日あたりの総投与量を設定します。
【推奨】
背景を桃色(RXE-7)に塗っている箇所は、投薬指示を設定します。
背景を灰色(RXE-21)で塗っている箇所は、薬剤部門/治療部門による特別な調剤指示を設定します。
※“X回分”といった処方や明確な投与期間が定められていない処方などで、
1日あたりの総投与量 が不明な場合、青緑色の箇所は特に設定する必要はありません。
※与薬単位は、与薬量を表示するフィールドにより異なります。
与薬量の表示優先順位は、
1. 一日投与量(RXE-19)
2. 一回投与量(RXE-3)
3. 総調剤料(RXE-10)
となっていて、与薬単位として表示するフィールドは、
与薬量が RXE-19の場合は以下の優先度
1. RXE-19、Sub-Componentの2番目
2. RXE-19、Sub-Componentの 1番目
3. RXE-5、Sub-Componentの2番目
与薬量が RXE-3の場合
⇒RXE-5、Sub-Componentの2番目
与薬量が RXE-10の場合
⇒RXE-11、Sub-Componentの2番目
となります。
HL7v2.5メッセージ仕様 10 / 73
- 処方オーダ HL7メッセージ -
3-5 TQ1(タイミング/期間情報セグメント)
TQ1 セグメントには、用法や投与期間についての情報が格納されています。
・雛形
TQ1|||&1日3回 毎食後&L|||3^日分|20100201|20100203
【必須】
背景を黄色(TQ1-3)に塗っている箇所は、用法を設定します。
背景を緑色(TQ1-6)に塗っている箇所は、投与期間を設定します。
背景を水色(TQ1-6)に塗っている箇所は、投与期間の単位を設定します。
背景を桃色(TQ1-7)に塗っている箇所は、投与の開始日を設定します。
背景を赤色(TQ1-8)に塗っている箇所は、投与の終了日を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
※用法の前後にあるセパレータ記号は、他の設定値で用いられている成分セパレータ“^”ではなく、
副成分セパレータ“&”ですので、ご注意ください。
3-6 RXR(経路セグメント)
RXR セグメントには、投薬経路の情報を設定しますが、現在、ID-Linkでは参照していません。
・雛形
RXR|
※ID-Linkでは参照していませんが、HL7仕様では必須セグメントとなっているので、
必ず設定をお願いします。
HL7v2.5メッセージ仕様 11 / 73
- 処方オーダ HL7メッセージ -
4)ID-Linkにおけるグループ表示
ID-Linkでは、同一 Rp.の薬剤を1つのグループとして表示します。
また、同一オーダ内の Rp.も、まとめて表示します。
同一オーダ、同一 Rp.の判断は、ORCセグメントのオーダ番号、Rp.番号の設定値で行います。
以下に HL7例とその表示イメージを示します。
ORC|NW|12345678||12345678__01|・・・
RXE||^AAA^L|・・・
TQ1|||&1日3回 毎食後&L|・・・
RXR|
ORC|NW|12345678||12345678__02|・・・
RXE||^BBB^L|・・・
TQ1|||&1日2回 朝夕&L|・・・
RXR|
ORC|NW|12345678||12345678__02|・・・
RXE||^CCC^L|・・・
TQ1|||&1日2回 朝夕&L|・・・
RXR|
ORC|NW|12345679||12345679__01|・・・
RXE||^DDD^L|・・・
TQ1|||&1日3回 毎食後&L|・・・
RXR|
ORC|NW|12345679||12345679__01|・・・
RXE||^EEE^L|・・・
TQ1|||&1日3回 毎食後&L|・・・
RXR|
上記例は、オーダ番号“12345678”には、Rp.01と Rp.02 があり、オーダ番号“12345679”には、
Rp.01があります。
“12345678”の Rp.02 と“12345679”の Rp.01には、それぞれ2つずつ薬剤が処方されています。
※同一オーダの場合、ORCセグメントの Rp.番号以外の設定値は、同じ値を設定する必要があります。
また、同一 Rp.の場合も同様に、TQ1セグメントの設定値に、同じ値を設定する必要があります。
HL7v2.5メッセージ仕様 12 / 73
- 処方オーダ HL7メッセージ -
5)処方薬による設定値の違い
前節までの説明は、主に内服薬の場合の設定を元に行ってきましたが、
外用薬、頓服薬、不均等投与の場合には、各セグメントの設定値が若干異なります。
下記の各項では、それらの差異について説明します。
5-1 外用薬
外用薬のうち、軟膏など、1回の投与量や投与期間が明確に決まっていない場合、
RXEセグメントや TQ1 セグメントの設定方法が異なります。
-RXE セグメント(1回量が明確に決まっていない場合)
1回あたりの投与量(緑色)に、総調剤量(桃色)と同じ値(全量)を設定します。
例:
RXE||^FFF軟膏^L|2||^本^L|||||2|^本^L
-TQ1 セグメント(投与期間が明確に決まっていない場合)
投与期間(とその単位)および投与終了日を設定しません。
例:
TQ1|||&痒いところに塗布&L||||20100201
5-2 頓服薬
頓服薬の場合、内服薬と比べると、TQ1セグメントの設定方法が異なります。
-TQ1 セグメント
投与期間(緑色)に与薬回数を設定し、与薬期間の単位(水色)に「回」または「回分」と
設定します。
また、投与終了日は設定しません。
例:
TQ1|||&疼痛時&L|||10^回分|20100201
HL7v2.5メッセージ仕様 13 / 73
- 処方オーダ HL7メッセージ -
5-3 不均等投与
不均等投与の場合、内服薬と比べると、RXE セグメントの設定方法が異なります。
-RXE セグメント
1回あたりの投与量(緑色)は1回あたりの最小投与量とし、その1つ隣(濃い緑色)には
1回あたりの最大投与量を設定します。
不均等投与についての情報は、特別な調剤指示(紫色)として設定します。
設定値は、各投与量を”-”(ハイフン)で繋げた値とし、前後を”DVD^”と”^MR9P”で
挟んだ文字列を設定します。
下記の例では、1日3回の不均等投与で、朝2、昼1、夕3、ということを表しています。
例:
RXE||^HHHカプセル^L|1|3|^個^L|||||18|^個^L||||||||6||DVD^2-1-3^MR9P
HL7v2.5メッセージ仕様 14 / 73
HL7v2.5注射メッセージ
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- 注射オーダ HL7メッセージ -
JAHIS 規約『注射データ交換規約 Ver.1.0』を元に、ID-Link 向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5の注射メッセージについて説明します。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、ORC、RXE、TQ1、RXR、RXCの7種類で、
それらのセグメントは、以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
{
ORC
RXE
{TQ1}
RXR
{RXC}
}
※中括弧( { } )は、その内部の多重度が“1..*”であることを表しています。
1回の施用単位は、ORC~RXCのセグメントで表現します。
また、薬剤情報は、RXCセグメントに設定しますが、一回の施用で複数の薬剤を投与する場合は、
RXCセグメントを繰り返し設定します。
2)HL7メッセージの送信単位について
ID-Link における注射は、患者 ID および投与の開始日が、同一である注射オーダ情報を
1つにまとめて管理・表示しています。
上記理由より、注射の HL7メッセージを送信する際には、対象の患者の注射オーダ情報を、
投与開始日ごとにまとめた HL7メッセージを作成し、送信するようお願いします。
投与開始日については、TQ1セグメントに設定します。
詳細については、【3-5 TQ1(タイミング/期間情報セグメント)】を参照して下さい。
HL7v2.5メッセージ仕様 16 / 73
- 注射オーダ HL7メッセージ -
3)各セグメントへの設定値
MSH、PID、ORC、RXE、TQ1、RXR、RXC の各セグメントへの設定値および雛形を、下記の各項で説明します。
3-1 MSH(メッセージヘッダセグメント)
MSHセグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20090701||RDE^O11^RDE_O11||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
3-2 PID(患者識別セグメント)
PIDセグメントには、患者の識別情報が格納されています。
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||||
【必須】
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 17 / 73
- 注射オーダ HL7メッセージ -
3-3 ORC(共通オーダセグメント)
ORCセグメントには、注射オーダや Rp.の識別番号、オーダ発行医などの情報が格納されています。
・雛形
ORC|NW|12345678||12345678_01_001|CM||||20090701|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L
【必須】
背景を黄色(ORC-1)に塗っている箇所は、オーダ制御(ID)を設定します。
背景を緑色(ORC-2,4)に塗っている箇所は、オーダ番号(一意の値)を設定します。
背景を水色(ORC-4)に塗っている箇所は、Rp.番号(recipe)を2桁で設定します。
背景を桃色(ORC-4)に塗っている箇所は、施用番号を3桁で設定します。
背景を青緑色(ORC-9)に塗っている箇所は、オーダを発行(更新)した日付を設定します。
背景を紫色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを発行した医師名(職員名)を設定します。
背景を灰色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも可)を設定します。
【推奨】
背景を赤色(ORC-5)に塗っている箇所は、オーダ状態(ID)を設定します。
※オーダ番号、Rp.番号、施用番号の間に、”_”(アンダーバー)をつけて連結します。
順番が正しくないと、正しく表示されなくなります。
また、オーダ番号_Rp.番号_施用番号 で表現されるコードは、
対象の施用を一意に識別できるコードである必要があります。
HL7v2.5メッセージ仕様 18 / 73
- 注射オーダ HL7メッセージ -
3-4 RXE(薬剤オーダセグメント)
RXEセグメントには、注射種別、投与量合計、コメントの情報が格納されています。
・雛形
RXE||^一般^L|2||^ミリリットル^L||^緩徐に静注^L~^できるだけ太い静脈を使用^ L
【必須】
背景を黄色(RXE-2)に塗っている箇所は、注射種別を設定します。
背景を緑色(RXE-3)に塗っている箇所は、1施用あたりに投与される薬剤の合計量を設定します。
背景を水色(RXE-5)に塗っている箇所は、1施用あたりに投与される薬剤の合計量の単位を設定します。
背景を赤色(ORC-7)に塗っている箇所は、コメント(部位、用法、速度などに関する)を設定します。
※コメントが複数ある場合は、反復セパレータ“~”を用いて「^コメント^L」を繰り返し設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 19 / 73
- 注射オーダ HL7メッセージ -
3-5 TQ1(タイミング/期間情報セグメント)
TQ1セグメントには、開始日時の情報が格納されています。
・雛形
TQ1|||&9AM-4PM||||200907011000|200907311000|||1日 2回まで、3時間以上あけて
【必須】
背景を黄色(TQ1-3)に塗っている箇所は、繰り返しパターンを設定します。
背景を緑色(TQ1-7)に塗っている箇所は、投与の開始日を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
背景を水色(TQ1-7)に塗っている箇所は、投与の開始時刻を設定します。
時間のフォーマットは“hhmm”です。
開始時刻の情報がない場合は、特に設定する必要はありません。
※投与開始日と開始時刻は、連続した文字列として設定します。
【推奨】
背景を桃色(TQ1-8)に塗っている箇所は、投与の終了日を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
背景を赤色(TQ1-8)に塗っている箇所は、投与の終了時刻を設定します。
時間のフォーマットは“hhmm”です。
終了時刻の情報がない場合は、特に設定する必要はありません。
背景を青緑色(TQ1-11)に塗っている箇所は、テキスト指令を設定します。
※投与終了日と終了時刻は、連続した文字列として設定します。
3-6 RXR(経路セグメント)
RXRセグメントには、投薬経路、投薬方法の情報が格納されています。
・雛形
RXR| ^静脈内^L|||^静注(末梢)^L
【必須】
背景を黄色(RXR-1)に塗っている箇所は、投薬経路を設定します。
背景を緑色(RXR-4)に塗っている箇所は、投薬方法(手技)を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 20 / 73
- 注射オーダ HL7メッセージ -
3-7 RXC(薬剤成分オーダセグメント)
RXCセグメントには、ORCセグメントの施用単位で投与する、薬剤名、薬剤分量、分量単位の情報が
格納されています。
・雛形
RXC||^ホリゾン注射液 10mg ^L|1|^アンプル^L
【必須】
背景を黄色(RXC-2)に塗っている箇所は、薬剤名を設定します。
背景を緑色(RXC-3)に塗っている箇所は、1回あたりの薬剤分量を設定します。
背景を水色(RXC-4)に塗っている箇所は、1回あたりの薬剤分量の単位を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 21 / 73
- 注射オーダ HL7メッセージ -
4)ID-Linkにおけるグループ表示
ID-Linkでは、1回の施用単位を1つのグループとして表示します。
また、同一オーダ内の施用も、まとめて表示します。
以下に HL7例とその表示イメージを示します。
ORC|NW|12345678||12345678_01_001|・・・
RXE||^一般^L|・・・
TQ1|||||||200907011000|・・・
RXR|^静脈内^L|・・・
RXC||^ホリゾン注射液 10mg ^L|・・・
RXC||^生理食塩液(20mL/A)^L|・・・
ORC|NW|12345678||12345678_01_002|・・・
RXE||^一般^L|・・・
TQ1|||||||200907011300|・・・
RXR|^静脈内^L|・・・
RXC||^ホリゾン注射液 10mg ^L|・・・
RXC||^生理食塩液(20mL/A) ^L|・・・
ORC|NW|12345678||12345678_02_001|・・・
RXE||^一般^L|・・・
TQ1|||||||200907011000|・・・
RXR|^筋肉内^L|・・・
RXC||^硫酸アトロピン注射液 0.5mg ^L|・・・
ORC|NW|12345679||12345679_01_001|・・・
RXE||^一般^L|・・・
TQ1|||||||200907011700|・・・
RXR|^静脈内^L|・・・
RXC||^ソリターT3号輸液500mL^L|・・・
RXC||^アドナ注(静脈用)50mg^L|・・・
※同一オーダの場合、ORCセグメントの Rp.番号 及び
施用番号以外の設定値は、同じ値を設定する
必要があります。
HL7v2.5メッセージ仕様 22 / 73
- 注射オーダ HL7メッセージ -
5)注射薬による設定値の違い
前節までの説明は、主にワンショットの場合の設定を元に行ってきましたが、点滴薬、頓服薬、
あいまい指示(朝・昼・夕)の場合には、各セグメントの設定値が若干異なります。
下記の各項では、それらの差異について説明します。
5-1 点滴薬
点滴薬の場合、ワンショットと比べると、TQ1セグメントの設定方法が異なります。
-TQ1セグメント
投与終了日(黄色)および 終了時刻(緑色)を設定します。
ただし、終了時刻の情報がない場合には、特に設定する必要はありません。
例:
TQ1|||||||200907011000|200907011500
5-2 頓服薬
頓服薬の場合、ワンショットと比べると、TQ1セグメントの設定方法が異なります。
-TQ1セグメント
適用条件(黄色)を設定します。
頓服薬の場合の“適用条件”とは、頓服薬を服用するときの条件です。
投与期間(緑色)に与薬回数を設定し、与薬期間の単位(赤色)に「回」または「回分」と
設定します。
頓服薬については、明確な開始時刻がないため、投与開始日のみ設定し、投与開始時刻は
設定しません。
例:
TQ1|||&疼痛時&L|||10^回分|20090701
HL7v2.5メッセージ仕様 23 / 73
- 注射オーダ HL7メッセージ -
5-3 あいまい指示(朝・昼・夕)
あいまい指示の場合、ワンショットと比べると、TQ1セグメントの設定方法が異なります。
-TQ1セグメント
適用条件(黄色)を設定します。
あいまい指示の“適用条件”とは、時刻による表現ではない大まかな服用タイミング
(朝・昼・夕など)です。
あいまい指示については、明確な開始時刻がないため、投与開始日のみ設定し、
投与開始時刻は設定しません。
例:
TQ1|||&朝&L||||20090701
※TQ1 セグメントの適用条件の前後にあるセパレータ記号は、他の設定値で用いられている
成分セパレータ“^”ではなく、副成分セパレータ“&”になりますので、ご注意ください。
HL7v2.5メッセージ仕様 24 / 73
HL7v2.5検体検査メッセージ
HL7v2.5メッセージ仕様 25 / 73
- 検体検査 HL7メッセージ -
JAHIS規約『臨床検査データ交換規約 Ver.3.0』を元に、ID-Link向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5の検体検査メッセージについて説明します。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、SPM、OBR、ORC、TQ1、OBXの7種類で、
それらのセグメントは、以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
{
SPM
{
OBR
[ORC]
[{TQ1}]
{OBX}
}
}
※中括弧( { } )は、その内部の多重度が“1..*”であることを表しています。
大括弧( [ ] )は、省略可能であることを表しています。
2)HL7メッセージの送信単位について
ID-Link における検体検査情報は、患者 IDおよび検体の採取日が、同一である検査情報を
1つにまとめて管理・表示しています。
上記理由より、検体検査の HL7メッセージを送信する際には、対象の患者の検体検査情報を、
検体採取日ごとにまとめた HL7メッセージを作成し、送信するようお願いします。
検体採取日については、SPMセグメントに設定します。
詳細については、【3-3 SPM(検体セグメント)】を参照して下さい。
HL7v2.5メッセージ仕様 26 / 73
- 検体検査 HL7メッセージ -
3)各セグメントへの設定値
MSH、PID、SPM、OBR、ORC、TQ1、OBX の各セグメントへの設定値および雛形を、下記の各項で説明します。
3-1 MSH(メッセージヘッダ)
MSHセグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20100201||OUL^R22^OUL_R22||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
3-2 PID(患者識別セグメント)
PIDセグメントには、患者の識別情報が入っています。
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||||
【必須】
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
3-3 SPM(検体セグメント)
SPMセグメントには、検査対象の検体名、その検体の採取日が格納されています。
・雛形
SPM||||^全血^L|||||||||||||20100201
【必須】
背景を黄色(SPM-4)に塗っている箇所は、検体名を設定します。
背景を緑色(SPM-17)に塗っている箇所は、検体の採取日を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
HL7v2.5メッセージ仕様 27 / 73
- 検体検査 HL7メッセージ -
3-4 OBR(検査要求セグメント)
OBRセグメントには、SPMセグメントの検体に対して行う検査の、受付番号、検査区分名が
格納されています。
・雛形
OBR||12345678||^血液検査^L|||20131106|||||||||^テスト医師
【必須】
背景を黄色(OBR-2)に塗っている箇所は、検査の受付番号を設定します。
背景を緑色(OBR-4)に塗っている箇所は、検査区分名を設定します。
【推奨】
背景を水色(OBR-7)に塗っている箇所は、検査を行った日付を設定します。
背景を桃色(OBR-16)に塗っている箇所は、依頼を発行した医師名(職員名)を設定します。
3-5 ORC(共通オーダセグメント)
ORCセグメントには、OBRセグメントの検査要求に関する受付番号、検査依頼医などの情報が
格納されています。
・雛形
ORC|NW|12345678||||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L
【必須】
背景を黄色(ORC-2)に塗っている箇所は、検査の受付番号を設定します。
背景を緑色(ORC-12)に塗っている箇所は、検査依頼を発行した医師名(職員名)を設定します。
背景を水色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも OK)を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 28 / 73
- 検体検査 HL7メッセージ -
3-6 TQ1(タイミング/期間情報セグメント)
TQ1セグメントには、検査の優先度情報が入っています。
・雛形
TQ1|||||||||R
【必須】
背景を黄色(TQ1-9)に塗っている箇所は、検査の優先度に応じて、至急の場合は「S」、
通常の場合は「R」を設定します。
3-7 OBX(検査結果セグメント)
OBXセグメントには、OBRセグメントの検査要求により実施した、検査項目および検査結果が
格納されています。
・雛形
OBX||ST|^WBC^L|1|220.6|×102/μl||H|||F
【必須】
背景を黄色(OBX-3)に塗っている箇所は、検査項目名を設定します。
背景を水色(OBX-5)に塗っている箇所は、検査結果値を設定します。
背景を赤色(OBX-8)に塗っている箇所は、異常フラグを設定します。
異常フラグは、検査結果に応じて、基準値上限以上の場合は「H」、基準値下限以下の場合は「L」を
設定します。正常値の場合は、値を設定する必要はありません。(空白可)
【推奨】
背景を緑色(OBX-4)に塗っている箇所は、検査サブ IDを設定します。
背景を桃色(OBX-6)に塗っている箇所は、検査結果単位を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 29 / 73
- 検体検査 HL7メッセージ -
4)ID-Linkにおけるグループ表示
ID-Linkの検体検査では、OBRセグメントごとにまとめて表示します。
その際の「報告書区分」は OBR セグメントの検査区分名を表示し、
「検体」には、OBRセグメントの上位にある SPMセグメントの検体名を表示します。
以下に HL7例とその表示イメージを示します。
SPM||||^全血^L|・・・
OBR||12345678||^血液検査^L
ORC|NW|12345678|・・・
TQ1|||||||||R
OBX||ST|^WBC^L|・・・
OBX||ST|^RBC^L|・・・
OBX||ST|^Hb^L|・・・
OBX||ST|^Hct^L|・・・
OBX||ST|^PLT^L|・・・
OBR||12345679||^生化学的検査^L
ORC|NW|12345679|・・・
TQ1||||||||| R
OBX||ST|^尿素窒素^L|・・・
OBX||ST|^クレアチニン^L|・・・
OBX||ST|^CRP(定量)(免疫比濁)^L|・・・
SPM||||^血漿^L|・・・
OBR||12345680||^生化学的検査^L
ORC|NW|12345680|・・・
TQ1|||||||||S
OBX||ST|^血糖^L|・・・
SPM||||^全血^L|・・・
OBR||12345681||^血液検査^L
ORC|NW|12345681|・・・
TQ1|||||||||R
OBX||ST|^好中球^L|・・・
OBX||ST|^リンパ球^L|・・・
OBX||ST|^単球^L|・・・
OBX||ST|^好酸球^L|・・・
HL7v2.5メッセージ仕様 30 / 73
HL7v2.5放射線検査依頼メッセージ
HL7v2.5メッセージ仕様 31 / 73
- 放射線検査依頼 HL7メッセージ -
JAHIS規約『放射線データ交換規約 Ver.2.2』を元に、ID-Link 向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5の放射線検査依頼メッセージについて説明します。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、PV1、ORC、OBR、OBXの6種類で、
それらのセグメントは、以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
PV1
{
ORC
{TQ1}
OBR
[{OBX}]
}
※中括弧( { } )は、その内部の多重度が“1..*”であることを表しています。
大括弧( [ ] )は、省略可能であることを表しています。
放射線検査依頼の情報は、1依頼ごとに ORC~OBXの3セグメントずつ必要となります。
補足説明情報については、OBXセグメントに設定しますが、複数の情報が存在する場合は、
OBXセグメントを繰り返し設定します。
2)HL7メッセージの送信単位について
ID-Link における放射線検査依頼は、患者 IDおよびコンテント情報登録日付が、
同一である放射線検査依頼情報を1つにまとめて管理・表示しています。
HL7v2.5メッセージ仕様 32 / 73
- 放射線検査依頼 HL7メッセージ -
3)各セグメントへの設定値
MSH、PID、PV1、ORC、OBR、OBXの各セグメントへの設定値および雛形を、
下記の各項で説明します。
3-1 MSH(メッセージヘッダセグメント)
MSHセグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20090701||OMG^O19^OMG_O19||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
3-2 PID(患者識別セグメント)
PIDセグメントには、患者の識別情報が格納されています。
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||||
【必須】
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
3-3 PV1(来院情報セグメント)
PV1セグメントには、患者の来院情報が格納されています。
・雛形
PV1||I
【必須】
背景を黄色(PV1-2)に塗っている箇所は、来院タイプの設定値を設定します。
設定値 来院タイプ 設定値 来院タイプ
I 入院患者 O 外来患者
HL7v2.5メッセージ仕様 33 / 73
- 放射線検査依頼 HL7メッセージ -
3-4 ORC(共通オーダセグメント)
ORCセグメントには、オーダ発行医、診療科、入外区分などの情報が格納されています。
ORCセグメントに設定するオーダ制御コードにより設定する情報が変動します。
・雛形(オーダ制御コード:NW[新規オーダ])
ORC|NW|10000|||CM||||20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L||||||||||||I
【必須】
背景を黄色(ORC-1)に塗っている箇所は、オーダ制御(ID)を設定してください。
背景を紫色(ORC-2)に塗っている箇所は、親オーダ番号を設定します。
背景を緑色(ORC-5)に塗っている箇所は、オーダ状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
背景を水色(ORC-9)に塗っている箇所は、オーダを依頼した日時を設定して下さい。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
背景を桃色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を赤色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも OK)を設定します。
背景を青緑色(ORC-29)に塗っている箇所は、オーダタイプの設定値を設定します。
設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ
I 入院患者オーダ O 外来患者オーダ
・雛形(オーダ制御コード:PA[親オーダ])
ORC|PA|10000|||CM||||20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L||||||||||||I
【必須】
背景を黄色(ORC-2)に塗っている箇所は、親オーダ番号を設定します。
背景を紫色(ORC-5)に塗っている箇所は、オーダ状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
背景を緑色(ORC-9)に塗っている箇所は、オーダを依頼した日時を設定して下さい。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
背景を水色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を桃色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも OK)を設定します。
背景を赤色(ORC-29)に塗っている箇所は、オーダタイプの設定値を設定します。
設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ
I 入院患者オーダ O 外来患者オーダ
HL7v2.5メッセージ仕様 34 / 73
- 放射線検査依頼 HL7メッセージ -
・雛形(オーダ制御コード:CH[子オーダ])
ORC|CH|10001|||CM|||10000|20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L ||||||||||||I
【必須】
背景を黄色(ORC-2)に塗っている箇所は、子オーダ番号を設定します。
※オーダ制御コードが”PA”の親レコードと重複しないように設定して下さい。
背景を紫色(ORC-5)に塗っている箇所は、オーダ状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
背景を緑色(ORC-8)に塗っている箇所は、親オーダ番号を設定します。
※オーダ制御コードが”PA”の親レコードと同様の値を設定して下さい。
背景を水色(ORC-9)に塗っている箇所は、オーダを依頼した日時を設定して下さい。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
背景を桃色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を赤色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも OK)を設定します。
背景を灰色(ORC-29)に塗っている箇所は、オーダタイプの設定値を設定します。
設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ
I 入院患者オーダ O 外来患者オーダ
3-5 TQ1(タイミング/数量セグメント)
TQ1 セグメントには、サービスの量、頻度、優先度、タイミングが格納されています。
・雛形
TQ1|1||||||20110214100000||S^緊急||急患
【推奨】
背景を黄色(TQ1-1)に塗っている箇所は、SetIDを設定します。
背景を紫色(TQ1-7)に塗っている箇所は、開始日/時間を設定します。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
背景を緑色(TQ1-9)に塗っている箇所は、優先度を設定します。
背景を水色(TQ1-11)に塗っている箇所は、テキスト指令を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 35 / 73
- 放射線検査依頼 HL7メッセージ -
3-6 OBR(検査要求セグメント)
OBR セグメントには、ORCセグメントの放射線依頼の、受付番号、撮影種・撮影部位等が
格納されています。
OBRセグメントは ORCセグメントに付随する情報の為、ORCセグメントのオーダ制御コードにより、
設定値が異なります。
・雛形(ORCセグメントオーダ制御コード:”PA”)
OBR|0001|10000||^単純撮影^L|||20110214
【必須】
背景を黄色(OBR-2)に塗っている箇所は、親オーダ番号を設定します。
背景を緑色(OBR-4)に塗っている箇所は、放射線撮影種名を設定します。
背景を水色(OBR-7)に塗っている箇所は、放射線撮影実施日を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
・雛形(ORCセグメントオーダ制御コード:”CH”)
OBR|0001|10001||^胸部^^^一般撮影^L|||20110214|||||||||^テスト^^^^^^^^L^^^^^I|||||||||R||||10000
【必須】
背景を黄色(OBR-2)に塗っている箇所は、子オーダ番号を設定します。
背景を緑色(OBR-4)に塗っている箇所は、放射線撮影部位を設定します。
背景を緑色(OBR-4)に塗っている箇所は、放射線撮影部位詳細名を設定します。
背景を水色(OBR-7)に塗っている箇所は、放射線撮影実施日を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
背景を紫色(OBR-16)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を桃色(OBR-25)に塗っている箇所は、結果状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
背景を赤色(OBR-29)に塗っている箇所は、親オーダ番号を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 36 / 73
- 放射線検査依頼 HL7メッセージ -
3-7 OBX(検査結果セグメント)
OBX セグメントには、OBR セグメントの放射線依頼時のコメントや検査結果状態等が格納されています。
・雛形
OBX|0001|CWE|^X線単純撮影^ ||^一般撮影^||||||O
【必須】
背景を黄色(OBX-1)に塗っている箇所は、連番を設定します。
背景を緑色(OBX-2)に塗っている箇所は、データタイプの設定値を設定します。
設定値 データタイプ 設定値 データタイプ 設定値 データタイプ
CWE 例外有り符号化 ST 文字列 NM 数値
背景を水色(OBX-3)に塗っている箇所は、コメントの見出しを設定します。
背景を桃色(OBX-5)に塗っている箇所は、コメントを設定します。
背景を赤色(OBX-11)に塗っている箇所は、検査結果状態を設定します。
4)ORC/OBRセグメントの連結について
1.ORC セグメントのオーダ制御コードが PA に該当する場合、必ず親オーダ番号を指定する
必要があります。
2.ORC セグメントのオーダ制御コードが CH に該当する場合、必ず親オーダ番号を指定する
必要があります。
上記 1~2の親オーダ番号の設定により、連結されているレコードと判断します。
ORCセグメントのオーダ制御コードが CH に該当する場合、レコード毎に必ず重複しない子オーダ番号を
指定する必要があります。
ORC|NW|10000|||CM||||20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
ORC|PA|10000||| CM ||||20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10000||^X線単純撮影^^^一般撮影^|||20110214
: : :
OBX|0001|CWE|F^X線単純撮影^||F010^一般撮影^||||||O
ORC|CH|10001|||CM|||10000|20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10001||^^^^一般撮影.頭部・頚部系.頭部.頭部.2 方向(正・側).単純^L||20110214|20110214|||||||||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^
I|||||||||||||10000
ORC|CH|10002|||CM|||10000|20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10002||100000025002010000G1010000000000^X線単純撮影.腹部.腹部.-.臥位正面.出来るだけ立位で^^^一般撮影.腹部系.腹部.腹部.
正面(臥位).単純.出来るだけ立位で^L||20110214|20110214|||||||||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I|||||||||||||10000
HL7v2.5メッセージ仕様 37 / 73
- 放射線検査依頼 HL7メッセージ -
5)ID-Linkにおける表示
ID-Link の放射線検査依頼では、ORC セグメントのオーダ制御コードが ‘NW’ を1グループ単位として、
まとめて表示します。
以下に HL7例とその表示イメージを示します。
ORC|NW|10000|||CM||||20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I|||||^内科^L||||||||||||I
ORC|PA|10000|||||||20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I|||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10000||^X線単純撮影^^^一般撮影^|||20110214
OBX|0001|CWE|F^X線単純撮影^||F010^一般撮影^||||||O
OBX|0002|CWE|FCA^撮影コメント^||F7663010^出来るだけ立位で^||||||O
OBX|0003|ST|BYOMEI^依頼時病名^||Car性胸膜炎||||||O
OBX|0004|ST|KNSMK^検査目的^||主訴欄||||||O
OBX|0005|ST|TEIKEI^定型コメント^||フィルム庫||||||O
OBX|0006|ST|TEIKEI^定型コメント^||胸 XPのみ麻酔科外来に||||||O
OBX|0007|CWE|FDA^区分^||FDX00101^通常^||||||O
OBX|0008|CWE|FDA^移動形態^||FDX00203^ストレッチャー^||||||O
ORC|CH|10001||||||10000|20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10001||^X 線 単 純 撮 影 . 腹 部 . 腹 部 ^^^ 一 般 撮 影 . 頭 部 ・ 頚 部 系 . 頭 部 . 頭 部 .2 方 向 ( 正 ・ 側 ). 単 純
^L||20110214|20110214|||||||||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I|||||||||R||||10000
ORC|CH|10002|||CM|||10000|20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10002||100000025002010000G1010000000000^X線単純撮影.腹部.腹部.臥位正面.^^^一般撮影.腹部系.腹部.腹部.正面(臥
位).単純.出来るだけ立位で^L||20110214|20110214|||||||||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I||||||||R|||||10000
HL7v2.5メッセージ仕様 38 / 73
HL7v2.5内視鏡検査依頼メッセージ
HL7v2.5メッセージ仕様 39 / 73
- 内視鏡検査依頼 HL7メッセージ -
JAHIS規約『内視鏡検査データ交換規約 Ver.2.0』を元に、ID-Link向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5の内視鏡検査依頼メッセージについて説明します。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、PV1、ORC、OBR、OBXの6種類で、
それらのセグメントは、以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
[PV1]
{
ORC
{TQ1}
OBR
[{OBX}]
}
※中括弧( { } )は、その内部の多重度が“1..*”であることを表しています。
大括弧( [ ] )は、省略可能であることを表しています。
内視鏡検査依頼の情報は、1依頼ごとに ORC~OBXの3セグメントずつ必要となります。
補足説明情報については、OBXセグメントに設定しますが、複数の情報が存在する場合は、
OBXセグメントを繰り返し設定します。
2)HL7メッセージの送信単位について
ID-Link における内視鏡検査依頼は、患者 IDおよびコンテント情報登録日付が、
同一である内視鏡検査依頼情報を1つにまとめて管理・表示しています。
HL7v2.5メッセージ仕様 40 / 73
- 内視鏡検査依頼 HL7メッセージ -
3)各セグメントへの設定値
MSH、PID、PV1、ORC、OBR、OBX の各セグメントへの設定値および雛形を、
下記の各項で説明します。
3-1 MSH(メッセージヘッダセグメント)
MSHセグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20090701||OMG^O19^OMG_O19||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
3-2 PID(患者識別セグメント)
PIDセグメントには、患者の識別情報が格納されています。
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||||
【必須】
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
3-3 PV1(来院情報セグメント)
PV1セグメントには、患者の来院情報が格納されています。
・雛形
PV1||I
【必須】
背景を黄色(PV1-2)に塗っている箇所は、来院タイプの設定値を設定します。
設定値 来院タイプ 設定値 来院タイプ
I 入院患者 O 外来患者
HL7v2.5メッセージ仕様 41 / 73
- 内視鏡検査依頼 HL7メッセージ -
3-4 ORC(共通オーダセグメント)
ORCセグメントには、オーダ発行医、診療科、入外区分などの情報が格納されています。
ORCセグメントに設定するオーダ制御コードにより設定する情報が変動します。
・雛形(オーダ制御コード:NW[新規オーダ])
ORC|NW|10000|||CM||||20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L||||||||||||I
【必須】
背景を黄色(ORC-1)に塗っている箇所は、オーダ制御(ID)を設定してください。
背景を紫色(ORC-2)に塗っている箇所は、親オーダ番号を設定します。
背景を緑色(ORC-5)に塗っている箇所は、オーダ状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
背景を水色(ORC-9)に塗っている箇所は、オーダを依頼した日時を設定して下さい。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
背景を桃色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を赤色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも OK)を設定します。
背景を青緑色(ORC-29)に塗っている箇所は、オーダタイプの設定値を設定します。
設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ
I 入院患者オーダ O 外来患者オーダ
・雛形(オーダ制御コード:PA[親オーダ])
ORC|PA|10000|||CM||||20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L||||||||||||I
【必須】
背景を黄色(ORC-2)に塗っている箇所は、親オーダ番号を設定します。
背景を紫色(ORC-5)に塗っている箇所は、オーダ状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
背景を緑色(ORC-9)に塗っている箇所は、オーダを依頼した日時を設定して下さい。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
背景を水色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を桃色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも OK)を設定します。
背景を赤色(ORC-29)に塗っている箇所は、オーダタイプの設定値を設定します。
設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ
I 入院患者オーダ O 外来患者オーダ
HL7v2.5メッセージ仕様 42 / 73
- 内視鏡検査依頼 HL7メッセージ -
・雛形(オーダ制御コード:CH[子オーダ])
ORC|CH|10001|||CM|||10000|20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L ||||||||||||I
【必須】
背景を黄色(ORC-2)に塗っている箇所は、子オーダ番号を設定します。
※オーダ制御コードが”PA”の親レコードと重複しないように設定して下さい。
背景を紫色(ORC-5)に塗っている箇所は、オーダ状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ
HD 未実施 A 一部実施 CM 実施済 DC 中止
背景を緑色(ORC-8)に塗っている箇所は、親オーダ番号を設定します。
※オーダ制御コードが”PA”の親レコードと同様の値を設定して下さい。
背景を水色(ORC-9)に塗っている箇所は、オーダを依頼した日時を設定して下さい。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
背景を桃色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を赤色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも OK)を設定します。
背景を灰色(ORC-29)に塗っている箇所は、オーダタイプの設定値を設定します。
設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ
I 入院患者オーダ O 外来患者オーダ
3-5 TQ1(タイミング/数量セグメント)
TQ1セグメントにはサービスの量、頻度、優先度、タイミングが格納されています。
・雛形
TQ1|||||||20110214173123||||指示内容
【推奨】
背景を黄色(TQ1-7)に塗っている箇所は、開始日/時間を設定します。
背景を緑色(TQ1-11)に塗っている箇所は、指示内容を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 43 / 73
- 内視鏡検査依頼 HL7メッセージ -
3-5 OBR(検査要求セグメント)
OBRセグメントには、ORCセグメントの内視鏡 検査依頼の、受付番号、内視鏡検査種等が
格納されています。
OBRセグメントは ORCセグメントに付随する情報の為、ORCセグメントのオーダ制御コードにより、
設定値が異なります。
・雛形(ORCセグメントオーダ制御コード:”PA”)
OBR|0001|10000||^内視鏡検査A^^^上部消化管^|||20110214
【必須】
背景を黄色(OBR-2)に塗っている箇所は、オーダ番号を設定します。
背景を緑色(OBR-4)に塗っている箇所は、内視鏡検査種を設定します。
背景を水色(OBR-4)に塗っている箇所は、内視鏡検査種を設定します。
※CWE.2(緑色) ,CWE.5(水色)の両方に設定値がある場合、CWE.2(緑色)が出力されます。
背景を桃色(OBR-7)に塗っている箇所は、内視鏡検査実施日を設定します。
日付フォーマットは“YYYYMMDD”です。
・雛形(ORCセグメントオーダ制御コード:”CH”)
OBR|0001|10000||^内視鏡検査A^^^上部消化管^|||20110214|||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||||||I
【必須】
背景を黄色(OBR-2)に塗っている箇所は、オーダ番号を設定します。
背景を緑色(OBR-4)に塗っている箇所は、内視鏡検査名を設定します。
背景を水色(OBR-4)に塗っている箇所は、内視鏡撮影部位詳細を設定します。
背景を桃色(OBR-7)に塗っている箇所は、内視鏡検査実施日を設定します。
日付フォーマットは“YYYYMMDD”です。
背景を紫色(OBR-16)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を赤色(OBR-25)に塗っている箇所は、結果状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
設定値 結果状態 設定値 結果状態 設定値 結果状態
I 受付 F 実施 R 実施
HL7v2.5メッセージ仕様 44 / 73
- 内視鏡検査依頼 HL7メッセージ -
3-6 OBX(検査結果セグメント)
OBX セグメントには、OBRセグメントの内視鏡検査依頼時のコメントや検査結果状態等が
格納されています。
・雛形
OBX|0001|CWE|^薬剤^||^ブスコパン 20mg^|1A|||||O
【必須】
背景を黄色(OBX-1)に塗っている箇所は、連番を設定します。
背景を緑色(OBX-2)に塗っている箇所は、データタイプの設定値を設定します。
設定値 データタイプ 設定値 データタイプ 設定値 データタイプ
CWE 例外有り符号化 TX テキスト NM 数値
背景を水色(OBX-3)に塗っている箇所は、コメントの見出しを設定します。
背景を桃色(OBX-5)に塗っている箇所は、コメントを設定します。
背景を紫色(OBX-6)に塗っている箇所は、単位を設定する。
背景を赤色(OBX-11)に塗っている箇所は、検査結果状態を設定する。
HL7v2.5メッセージ仕様 45 / 73
- 内視鏡検査依頼 HL7メッセージ -
4)ORC/OBRセグメントの連結について
1.ORC セグメントのオーダ制御コードが PA に該当する場合、必ず親オーダ番号を指定する
必要があります。
2.ORC セグメントのオーダ制御コードが CH に該当する場合、必ず親オーダ番号を指定する
必要があります。
上記 1~2の親オーダ番号の設定により、連結されているレコードと判断します。
ORCセグメントのオーダ制御コードが CH に該当する場合、レコード毎に必ず重複しない子オーダ番号を
指定する必要があります。
ORC|NW|10000|||CM||||20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
ORC|PA|10000||| CM ||||20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10000||^内視鏡検査 A^^^上部消化管^|||20110214
: : :
OBX|0001|CWE|^薬剤^||^ブスコパン 20mg^||||||O
ORC|CH|10001|||CM|||10000|20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10001||^^^^内視鏡検査 B^||20110214|20110214|||||||||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I|||||||||||||10000
ORC|CH|10002|||CM|||10000|20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10002||^^^^内視鏡検査 C^||20110214|20110214|||||||||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I|||||||||||||10000
HL7v2.5メッセージ仕様 46 / 73
- 内視鏡検査依頼 HL7メッセージ -
4)ID-Linkにおける表示
ID-Link の内視鏡検査依頼では、ORC セグメントのオーダ制御コードが ‘NW’ を1グループ単位として、
まとめて表示します。
以下に HL7例とその表示イメージを示します。
ORC|NW|10000|||CM||||20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I||||^内科^L||||||||||||I
ORC|PA|10000|||||||20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10000||^内視鏡検査A^^^上部消化管^|||20110214
OBX|0001|CWE|^薬剤^||^ブスコパン 20mg^||||||O
ORC|CH|10001||||||10000|20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10001||^内視鏡検査A^^^上部消化管^|||20110214||||||||||||||||||I
HL7v2.5メッセージ仕様 47 / 73
HL7v2.5生理検査依頼メッセージ
HL7v2.5メッセージ仕様 48 / 73
- 生理検査依頼 HL7メッセージ -
JAHIS規約『生理検査データ交換規約 Ver.1.0』を元に、ID-Link向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5の生理検査依頼メッセージについて説明します。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、PV1、ORC、OBR、OBXの6種類で、
それらのセグメントは、以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
[PV1]
[{AL1}]
ORC
{TQ1}
OBR
[{OBX}]
※中括弧( { } )は、その内部の多重度が“1..*”であることを表しています。
大括弧( [ ] )は、省略可能であることを表しています。
生理検査依頼の情報は、1依頼ごとに ORC~OBX の3セグメントずつ必要となります。
補足説明情報については、OBXセグメントに設定しますが、複数の情報が存在する場合は、
OBXセグメントを繰り返し設定します。
2)HL7メッセージの送信単位について
ID-Link における生理検査依頼は、患者 IDおよびコンテント情報登録日付が、
同一である生理検査依頼情報を1つにまとめて管理・表示しています。
HL7v2.5メッセージ仕様 49 / 73
- 生理検査依頼 HL7メッセージ -
3)各セグメントへの設定値
MSH、PID、PV1、ORC、OBR、OBX、AL1の各セグメントへの設定値および雛形を、
下記の各項で説明します。
3-1 MSH(メッセージヘッダセグメント)
MSHセグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20090701||OMG^O19^OMG_O19||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
3-2 PID(患者識別セグメント)
PIDセグメントには、患者の識別情報が格納されています。
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||||
【必須】
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
3-3 PV1(来院情報セグメント)
PV1セグメントには、患者の来院情報が格納されています。
・雛形
PV1||I
【必須】
背景を黄色(PV1-2)に塗っている箇所は、来院タイプの設定値を設定します。
設定値 来院タイプ 設定値 来院タイプ
I 入院患者 O 外来患者
HL7v2.5メッセージ仕様 50 / 73
- 生理検査依頼 HL7メッセージ -
3-4 AL1(アレルギー情報セグメント)
AL1 セグメントには、患者のアレルギー情報が格納されています。
・雛形
AL1|0001|FA^食物アレルギー|^卵^
【推奨】
背景を黄色(AL1-1)に塗っている箇所は、連番を設定します。
背景を緑色(AL1-2)に塗っている箇所は、アレルゲン分類の設定値を設定します。
背景を水色(AL1-2)に塗っている箇所は、アレルゲン情報を設定します。
背景を桃色(AL1-3)に塗っている箇所は、アレルゲン物質名を設定します。
3-5 ORC(共通オーダセグメント)
ORCセグメントには、オーダ発行医、診療科、入外区分などの情報が格納されています。
ORCセグメントに設定するオーダ制御コードにより設定する情報が変動します。
・雛形
ORC|NW|10000|||CM||||20110214173123|||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L||||||||||||I
【必須】
背景を黄色(ORC-1)に塗っている箇所は、オーダ制御(ID)を設定します。
背景を緑色(ORC-2)に塗っている箇所は、オーダ番号を設定します。
背景を水色(ORC-5)に塗っている箇所は、オーダ状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ
HD 未実施 A 一部実施 CM 実施済 DC 中止
背景を桃色(ORC-9)に塗っている箇所は、オーダを実施した日時を設定して下さい。
日時フォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
背景を紫色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を赤色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも OK)を設定します。
背景を青緑色(ORC-29)に塗っている箇所は、オーダタイプの設定値を設定します。
設定値 オーダタイプ 設定値 オーダタイプ
I 入院患者オーダ O 外来患者オーダ
HL7v2.5メッセージ仕様 51 / 73
- 生理検査依頼 HL7メッセージ -
3-5 TQ1(タイミング/数量セグメント)
TQ1セグメントにはサービスの量、頻度、優先度、タイミングが格納されています。
・雛形
TQ1|||||||20110214173123||||指示内容
【推奨】
背景を黄色(TQ1-7)に塗っている箇所は、開始日/時間を設定します。
背景を緑色(TQ1-11)に塗っている箇所は、指示内容を設定します。
3-6 OBR(検査要求セグメント)
OBRセグメントには、ORCセグメントの生理 検査依頼の、受付番号、生理検査種等が
格納されています。
OBRセグメントは ORCセグメントに付随する情報の為、ORCセグメントのオーダ制御コードにより、
設定値が異なります。
・雛形
OBR|0001|10000||^心電図A^^^心電図・解析付^|||20110214|||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||||||I
【必須】
背景を黄色(OBR-2)に塗っている箇所は、オーダ番号を設定します。
背景を緑色(OBR-4)に塗っている箇所は、生理検査項目を設定します。
背景を水色(OBR-4)に塗っている箇所は、生理検査種項目詳細を設定します。
背景を桃色(OBR-7)に塗っている箇所は、生理検査実施日を設定します。
日付フォーマットは“YYYYMMDD”です。
背景を紫色(OBR-16)に塗っている箇所は、オーダを依頼した医師名(職員名)を設定します。
背景を赤色(OBR-25)に塗っている箇所は、結果状態を設定して下さい。
※項目としては必須ではありませんが、設定可能な場合は設定して下さい。
設定値 結果状態 設定値 結果状態
O 未実施 I 実施
HL7v2.5メッセージ仕様 52 / 73
- 生理検査依頼 HL7メッセージ -
3-7 OBX(検査結果セグメント)
OBX セグメントには、OBRセグメントの生理検査依頼時のコメントや検査結果状態等が
格納されています。
・雛形
OBX|0001|CWE|^心電図所見^||^洞調律^|回/分|||||O
【必須】
背景を黄色(OBX-1)に塗っている箇所は、連番を設定します。
背景を緑色(OBX-2)に塗っている箇所は、データタイプの設定値を設定します。
設定値 データタイプ 設定値 データタイプ 設定値 データタイプ
CWE 例外有り符号化 TX テキスト NM 数値
背景を水色(OBX-3)に塗っている箇所は、コメントの見出しを設定します。
背景を桃色(OBX-5)に塗っている箇所は、コメントを設定します。
背景を紫色(OBX-6)に塗っている箇所は、単位を設定する。
背景を赤色(OBX-11)に塗っている箇所は、検査結果状態を設定する。
HL7v2.5メッセージ仕様 53 / 73
- 生理検査依頼 HL7メッセージ -
4)ID-Linkにおける表示
ID-Link の生理検査依頼では、ORC セグメントのオーダ制御コードが ‘NW’ を1グループ単位として、
まとめて表示します。
以下に HL7例とその表示イメージを示します。
ORC|NW|10000|||CM||||20110214173123|||^管理者^運用系^^^^^^^L^^^^^ I |||||^内科^L||||||||||||I
OBR|0001|10000||^心電図A^^^心電図・解析付^^|||20110214
OBX|0001|CWE|9A100&IMP^心電図所見^||^洞調律^||||||O
OBX|0002|TX|9A100&IMP^心電図所見^||非特異的 ST-T 変化||||||O
OBX|0003|TX|9A100&IMP^心電図所見^||ノイズの混入がありました||||||O
HL7v2.5メッセージ仕様 54 / 73
HL7v2.5患者基本情報メッセージ
HL7v2.5メッセージ仕様 55 / 73
- 患者基本情報 HL7メッセージ -
JAHIS規約『病名データ交換規約 Ver.1.0』を元に、ID-Link 向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5の患者基本情報メッセージについて説明します。
患者基本情報メッセージにつきましては、ID-Linkの UI上から、患者情報登録を行う際に、
補佐的に情報を設定する為に利用、また入院期間情報を設定する場合に利用します。
患者基本情報の登録、修正、削除には利用いたしません。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、PV1の3種類で、それらのセグメントは、
以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
PV1
2)各セグメントへの設定値
MSH、PID、PV1の各セグメントへの設定値および雛形を、下記の各項で説明します。
2-1 MSH(メッセージヘッダセグメント)
MSHセグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20090701||ADT^A08||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
※ADT_A08は ADT_A01 メッセージとして処理されるので、MSH-9の第3要素(メッセージ構造)は
設定しないで下さい。(HL7メッセージを正しく処理できなくなります)
HL7v2.5メッセージ仕様 56 / 73
- 患者基本情報 HL7メッセージ -
2-2 PID(患者識別セグメント)
PIDセグメントには、患者の識別情報が格納されています。
【必須】
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||山田^太郎^^^^^L^I~ヤマダ^タロウ^^^^^L^P||19650415|M|||虎ノ門1-19
-9^^港区^東京都^1050001^^H||03-5321-1111^PRN^PH
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
背景を緑色(PID-5)に塗っている箇所は、患者の漢字名を設定します。
背景を水色(PID-5)に塗っている箇所は、患者のカナ名(全角)を設定します。
※患者名の姓名を分割できない場合は、「山田太郎^ ^^^^^L^I」のように設定します。
背景を桃色(PID-7)に塗っている箇所は、患者の生年月日(YYYYMMDD)を設定します。
背景を赤色(PID-8)に塗っている箇所は、患者の性別(F/M/O/U)を設定します。
背景を紫色(PID-11)に塗っている箇所は、患者の住所を設定します。
※第1成分:町丁目番地/第3成分:市区群町村名/第4成分:都道府県 としてください。
分割できない場合は「東京都港区虎ノ門1-19-9^^^^1050001」のように
第1成分に纏めてください。
背景を青緑色(PID-11)に塗っている箇所は、患者住所の郵便番号を設定します。
背景を灰色(PID-13)に塗っている箇所は、患者住所の電話番号を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 57 / 73
- 患者基本情報 HL7メッセージ -
2-3 PV1(来院情報セグメント)
PV1セグメントには、患者の来院情報が格納されています。
・雛形
PV1||I||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||20111201000000|20111210000000
【必須】
背景を黄色に塗っている箇所は、来院タイプの設定値を設定します。
設定値 来院タイプ 設定値 来院タイプ
I 入院患者 O 外来患者
背景を緑色に塗っている箇所は、入院した日時を設定して下さい。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
※入院していない場合は、空白を設定して下さい。
背景を水色に塗っている箇所は、退院した日時を設定して下さい。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
※入院していない場合及び、入院中の場合は、空白を設定して下さ
HL7v2.5メッセージ仕様 58 / 73
HL7v2.5病名情報メッセージ
HL7v2.5メッセージ仕様 59 / 73
- 病名情報 HL7メッセージ -
JAHIS規約『病名データ交換規約 Ver.1.0』を元に、ID-Link 向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5の病名情報メッセージについて説明します。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、PRB、ORC の4種類で、それらのセグメントは、
以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
{
PRB
[ORC]
}
※中括弧( { } )は、その内部の多重度が“1..*”であることを表しています。
大括弧( [ ] )は、省略可能であることを表しています。
一病名単位は、PRB~ORCのセグメントで表現します。
病名情報は、PRBセグメントに設定し、オーダ発行医等の情報は、ORCセグメントに設定しますが、
複数の情報が存在する場合は、PRB~ORCセグメントを繰り返し設定します。
2)HL7メッセージの送信単位について
ID-Link における病名は、患者 ID およびコンテント情報登録日付が、同一である病名情報を
1つにまとめて管理・表示しています。
HL7v2.5メッセージ仕様 60 / 73
- 病名情報 HL7メッセージ -
3)各セグメントへの設定値
MSH、PID、PRB、ORC の各セグメントへの設定値および雛形を、下記の各項で説明します。
3-1 MSH(メッセージヘッダセグメント)
MSHセグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20090701||PPR^PC1^PPR_PC1||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
3-2 PID(患者識別セグメント)
PIDセグメントには、患者の識別情報が格納されています。
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||山田^太郎^^^^^L^I~ヤマダ^タロウ^^^^^L^P||19650415|M
【必須】
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
背景を緑色(PID-5)に塗っている箇所は、患者の漢字名を設定します。
背景を水色(PID-5)に塗っている箇所は、患者のカナ名(全角)を設定します。
※患者名の姓名を分割できない場合は、「山田太郎^ ^^^^^L^I」のように設定します。
背景を桃色(PID-7)に塗っている箇所は、患者の生年月日(YYYYMMDD)を設定します。
背景を赤色(PID-8)に塗っている箇所は、患者の性別(F/M/O/U)を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 61 / 73
- 病名情報 HL7メッセージ -
3-3 PRB(プロブレム詳細セグメント)
PRBセグメントには、病名情報が格納されています。
・雛形
PRB|AD|20110630120000|^胃潰瘍|0001|||||20110731|||||||20110701||||||||||
【必須】
背景を黄色(PRB-2)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日時を設定します。
日時のフォーマットは“YYYYMMDDHHMMSS”です。
背景を緑色(PRB-3)に塗っている箇所は、病名を設定します。
背景を水色(PRB-4)に塗っている箇所は、連番を設定します。
背景を桃色(PRB-9)に塗っている箇所は、病名終了の日付を設定します。
背景を赤色(PRB-16)に塗っている箇所は、病名開始の日付を設定します。
3-4 ORC(共通オーダセグメント)
ORCセグメントには、オーダ発行医、診療科、入外区分などの情報が格納されています。
・雛形
ORC|NW|0001||0001||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L||||||||||||^入院^L
背景を黄色(ORC-2)に塗っている箇所は、依頼者オーダ番号を設定します。
背景を緑色(ORC-4)に塗っている箇所は、依頼者グループ番号を設定します。
背景を水色(ORC-12)に塗っている箇所は、オーダを発行した医師名(職員名)を設定します。
背景を桃色(ORC-17)に塗っている箇所は、診療科名(病棟などの組織名でも OK)を設定します。
背景を赤色(ORC-29)に塗っている箇所は、患者によって「入院」または「外来」の文字を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 62 / 73
- 病名情報 HL7メッセージ -
4)ID-Linkにおける表示
ID-Link では、1病名単位でまとめて表示します。
以下に HL7例とその表示イメージを示します。
PRB|AD||^腰部脊柱管狭窄症の術後|0001|||||20100430|||||||20020226|・・・
ORC|NW|||||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L|・・・
PRB|AD||^嚥下障害|0002||||||||||||20110316|・・・
ORC|NW|||||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L|・・・
PRB|AD||^不眠症|0003||||||||||||20110316|・・・
ORC|NW|||||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L|・・・
PRB|AD||^口腔扁平苔癬|0004||||||||||||20110316|・・・
ORC|NW|||||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L|・・・
PRB|AD||^誤嚥性肺炎|0005||||||||||||20110610|・・・
ORC|NW|||||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L|・・・
PRB|AD||^両側肩関節痛症|0006||||||||||||20110324|・・・
ORC|NW|||||||||||^テスト医師^^^^^^^^L^^^^^I|||||^内科^L|・・・
HL7v2.5メッセージ仕様 63 / 73
HL7v2.5アレルギー情報メッセージ
HL7v2.5メッセージ仕様 64 / 73
- アレルギー情報 HL7メッセージ -
JAHIS規約『病名データ交換規約 Ver.1.0』を元に、ID-Link 向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5のアレルギー情報メッセージについて説明します。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、IAMの3種類で、それらのセグメントは、
以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
[
{IAM}
]
※中括弧( { } )は、その内部の多重度が“1..*”であることを表しています。
大括弧( [ ] )は、省略可能であることを表しています。
一アレルギー単位は、IAMのセグメントで表現します。
アレルギー情報は、IAMセグメントに設定しますが、複数のアレルギー情報が存在する場合は、
IAMセグメントを繰り返し設定します。
2)HL7メッセージの送信単位について
ID-Link におけるアレルギー情報は、患者 IDおよびコンテント情報登録日付が、
同一であるアレルギー情報を1つにまとめて管理・表示しています。
HL7v2.5メッセージ仕様 65 / 73
- アレルギー情報 HL7メッセージ -
3)各セグメントへの設定値
MSH、PID、IAMの各セグメントへの設定値および雛形を、下記の各項で説明します。
3-1 MSH(メッセージヘッダセグメント)
MSHセグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20090701||ADT^A60^ADT_A60||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
3-2 PID(患者識別セグメント)
PIDセグメントには、患者の識別情報が格納されています。
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||山田^太郎^^^^^L^I~ヤマダ^タロウ^^^^^L^P||19650415|M
【必須】
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
背景を緑色(PID-5)に塗っている箇所は、患者の漢字名を設定します。
背景を水色(PID-5)に塗っている箇所は、患者のカナ名(全角)を設定します。
※患者名の姓名を分割できない場合は、「山田太郎^ ^^^^^L^I」のように設定します。
背景を桃色(PID-7)に塗っている箇所は、患者の生年月日(YYYYMMDD)を設定します。
背景を赤色(PID-8)に塗っている箇所は、患者の性別(F/M/O/U)を設定します。
HL7v2.5メッセージ仕様 66 / 73
- アレルギー情報 HL7メッセージ -
3-3 IAM(副作用情報セグメント)
IAMセグメントには、アレルギータイプ、アレルゲンなどの情報が格納されています。
・雛形
IAM|1|FA^食事アレルギー|^生卵^||くしゃみ|A||AL|||201008||||||C
【必須】
背景を黄色(IAM-1)に塗っている箇所は、連番を設定します。
背景を緑色(IAM-2)に塗っている箇所は、アレルギータイプの設定値を設定します。
設定値 アレルギータイプ 設定値 アレルギータイプ 設定値 アレルギータイプ
DA 薬剤アレルギー EA 環境アレルギー FA 食事アレルギー
AA 動物アレルギー MA 様々なアレルギー PA 植物アレルギー
MC 様々な禁忌 LA 花粉アレルギー
背景を水色(IAM-3)に塗っている箇所は、アレルゲン情報を設定します。
背景を赤色(IAM-6)に塗っている箇所は、アレルギーアクションコード(A/D/U/X)を設定します。
※アクションコードは、記録の状態を定義したコードで、追加/削除/更新/変更なし の意味です。
背景を紫色(IAM-11)に塗っている箇所は、アレルギーの発症日(YYYY[MM[DD]])を設定します。
※ [] は、省略可を表しています。また、発症日自体も省略可です。
【推奨】
背景を桃色(IAM-5)に塗っている箇所は、アレルギー反応情報を設定してください。
背景を青緑色(IAM-9)に塗っている箇所は、アレルギー物質に対する感受性を設定してください。
背景を灰色(IAM-17)に塗っている箇所は、アレルギー臨床確認状況を設定してください。
HL7v2.5メッセージ仕様 67 / 73
- アレルギー情報 HL7メッセージ -
4)ID-Linkにおける表示
ID-Link では、1アレルギー単位でまとめて表示します。
以下に HL7例とその表示イメージを示します。
IAM|1|FA^食物アレルギー|^ソバ^|||A|||||200407
IAM|2|LA^花粉アレルギー|^スギ^|||A
IAM|3|EA^環境アレルギー|^ハウスダスト^|||A|||||2010
IAM|4|DA^薬剤アレルギー|^アリナミン^|||A|||||20110125
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HL7v2.5感染症情報メッセージ
HL7v2.5メッセージ仕様 69 / 73
- 感染症情報 HL7メッセージ -
JAHIS規約『病名データ交換規約 Ver.1.0』を元に、ID-Link 向けに最適化(単純化)した、
HL7v2.5の感染症情報メッセージについて説明します。
1)メッセージ構造
ID-Link で必要とするセグメントは、MSH、PID、PV1、OBX の4種類で、それらのセグメントは、
以下のような順番で並んでいる必要があります。
MSH
PID
PV1
[
{OBX}
]
※中括弧( { } )は、その内部の多重度が“1..*”であることを表しています。
大括弧( [ ] )は、省略可能であることを表しています。
一感染症検査結果単位は、OBX のセグメントで表現します。
感染症検査結果情報は、OBX セグメントに設定しますが、複数の感染症検査結果情報が存在する場合は、
OBXセグメントを繰り返し設定します。
2)HL7メッセージの送信単位について
ID-Link における感染症検査結果情報は、患者 IDおよびコンテント情報登録日付が、
同一である感染症検査結果情報を1つにまとめて管理・表示しています。
HL7v2.5メッセージ仕様 70 / 73
- 感染症情報 HL7メッセージ -
3)各セグメントへの設定値
MSH、PID、PV1、OBX の各セグメントへの設定値および雛形を、下記の各項で説明します。
3-1 MSH(メッセージヘッダセグメント)
MSH セグメントには、メッセージタイプや HL7Versionなどが格納されています。
・雛形
MSH|^~\&|IDLink||||20090701||ADT^A08||P|2.5||||||ISO IR87||ISO 2022-1994
【必須】
背景を黄色(MSH-7)に塗っている箇所は、メッセージを送信する日付を設定します。
日付のフォーマットは“YYYYMMDD”です。
※ADT_A08は ADT_A01 メッセージとして処理されるので、MSH-9の第3要素(メッセージ構造)は
設定しないで下さい。(HL7メッセージを正しく処理できなくなります)
3-2 PID(患者識別セグメント)
PID セグメントには、患者の識別情報が格納されています。
・雛形
PID|||09012345^^^^PI||山田^太郎^^^^^L^I~ヤマダ^タロウ^^^^^L^P||19650415|M
【必須】
背景を黄色(PID-3)に塗っている箇所は、対象の患者 ID を設定します。
背景を緑色(PID-5)に塗っている箇所は、患者の漢字名を設定します。
背景を水色(PID-5)に塗っている箇所は、患者のカナ名(全角)を設定します。
※患者名の姓名を分割できない場合は、「山田太郎^ ^^^^^L^I」のように設定します。
背景を桃色(PID-7)に塗っている箇所は、患者の生年月日(YYYYMMDD)を設定します。
背景を赤色(PID-8)に塗っている箇所は、患者の性別(F/M/O/U)を設定します。
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- 感染症情報 HL7メッセージ -
3-3 PV1(来院情報セグメント)
PV1 セグメントには、患者の来院情報が格納されています。
・雛形
PV1||I
【必須】
背景を黄色(PV1-2)に塗っている箇所は、来院タイプの設定値を設定します。
設定値 来院タイプ 設定値 来院タイプ
I 入院患者 O 外来患者
3-4 OBX(検査結果セグメント)
OBX セグメントには、感染症因子、検査結果などの情報が格納されています。
・雛形
OBX|1|ST|^MRSA^||+||||||F|||20070822
【必須】
背景を黄色(OBX-1)に塗っている箇所は、連番を設定します。
背景を緑色(OBX-3)に塗っている箇所は、感染症因子名を設定します。
背景を水色(OBX-5)に塗っている箇所は、検査結果を設定します。
背景を桃色(OBX-14)に塗っている箇所は、検査日(YYYYMMDD)を設定します。
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- 感染症情報 HL7メッセージ -
4)ID-Linkにおける表示
ID-Link では、1回の感染症検査単位に表示します。
以下に HL7例とその表示イメージを示します。
OBX|2|ST|^MRSA^||+||||||F|||20070822
OBX|3|ST|^HB^||+||||||F|||20070822
OBX|4|ST|^HIV^||-||||||F|||20090615
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改版履歴
版数 項目 説明 日付
初版 全般 新規作成(ID-Link_HL7v25 資料_5版 改版) 2013.06.20
第 2版 内視鏡オーダ 内視鏡検査オーダの追加 2014.02.03
第 2.1版 全般 誤記修正 2016.01.06