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特長 動作原理 sinωt cosωt sin(ωt+θ) T1 T2 P P/2 (n±1/4)P 上図がGMRセンサの基本原理図です。T1、T2の2組のコイルで構成されており、各コイルの1次側を90°の位相差を持った信号で 励磁します。各コイルの2次コイルは直列に接続します。コイルの周囲を2種類の材質の異なる金属リングを交互に配置したスリーブが 移動します。このスリーブによりコイルの磁気抵抗が変化し、2次側に信号が発生します。各コイルの2次側には励磁信号がスリーブ 位置の関数で変調された信号が生じます。T1とT2に生じる信号の位相差が90°になるように、T1とT2の間隔をピッチの(n+1/4)倍 にします。2次コイル同士を直列接続することで2組のコイルの信号が合成され、下式で示すように、スリーブの位置に比例して位相が 変化する信号になります。ここでθはピッチ内の変位量です。 A・sinωt・cosθ ± A・cosωt・sinθ = B・sin(ωt±θ) 前項がT1の信号、後項がT2の信号で、加法定理により変換すると右辺の信号になります。この式は、振幅が一定で位相差θが 変化することを示しています。励磁信号に対する位相差を、デジタル処理により変換して出力します。 耐熱120℃で、ロバストな高分解能のリニアエンコーダです。 各スリーブペア(51.2mmピッチ 又は 25.6mmピッチ)による 変位信号をアブソリュートにて計測、それを超えた場合は ピッチ数をインクリメント計数し、両者のデータを結合させ 24ビットの変位計測を行うセミアブソリュート型リニアエンコーダ です。 ●センサ内部に電子部品が使用されていないため、非常に 優れた耐環境性を有します。 ●油圧シリンダに組み込め、製鉄所等の設備機械にご利用 頂けます。用途に合わせ3種類をシリーズ化しました。 また、コンジット取付型も用意しました。 ●分解能(接続するコントローラに依存) GMR1:1.5625μm または 3.125μm GMR2:3.125μm または 6.25μm GMR3:3.125μm または 6.25μm ●デジタル出力の他に、アナログ出力、パルス出力、SSI出力 に対応可能 インダクト・シヌソイダル エンコーダ 耐環境型セミアブソリュートリニアエンコーダ GMR シリーズ GMR シリーズ
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GMR...特長 動作原理 sinωt cosωt sin(ωt+θ) T1 T2 P P/2 (n±1/4)P...

Mar 13, 2020

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Page 1: GMR...特長 動作原理 sinωt cosωt sin(ωt+θ) T1 T2 P P/2 (n±1/4)P 上図がGMRセンサの基本原理図です。T1、T2の2組のコイルで構成されており、各コイルの1次側を90

特長

動作原理sinωt cosωt

sin(ωt+θ)

T1 T2

P

P/2

(n±1/4)P

上図がGMRセンサの基本原理図です。T1、T2の2組のコイルで構成されており、各コイルの1次側を90°の位相差を持った信号で励磁します。各コイルの2次コイルは直列に接続します。コイルの周囲を2種類の材質の異なる金属リングを交互に配置したスリーブが移動します。このスリーブによりコイルの磁気抵抗が変化し、2次側に信号が発生します。各コイルの2次側には励磁信号がスリーブ位置の関数で変調された信号が生じます。T1とT2に生じる信号の位相差が90°になるように、T1とT2の間隔をピッチの(n+1/4)倍にします。2次コイル同士を直列接続することで2組のコイルの信号が合成され、下式で示すように、スリーブの位置に比例して位相が変化する信号になります。ここでθはピッチ内の変位量です。

A・sinωt・cosθ ± A・cosωt・sinθ = B・sin(ωt±θ)

前項がT1の信号、後項がT2の信号で、加法定理により変換すると右辺の信号になります。この式は、振幅が一定で位相差θが変化することを示しています。励磁信号に対する位相差を、デジタル処理により変換して出力します。

耐熱120℃で、ロバストな高分解能のリニアエンコーダです。

各スリーブペア(51.2mmピッチ 又は 25.6mmピッチ)による変位信号をアブソリュートにて計測、それを超えた場合はピッチ数をインクリメント計数し、両者のデータを結合させ24ビットの変位計測を行うセミアブソリュート型リニアエンコーダです。

●センサ内部に電子部品が使用されていないため、非常に  優れた耐環境性を有します。

●油圧シリンダに組み込め、製鉄所等の設備機械にご利用  頂けます。用途に合わせ3種類をシリーズ化しました。  また、コンジット取付型も用意しました。

●分解能(接続するコントローラに依存) GMR1:1.5625μm または 3.125μm GMR2:3.125μm または 6.25μm GMR3:3.125μm または 6.25μm

●デジタル出力の他に、アナログ出力、パルス出力、SSI出力  に対応可能

インダクト・シヌソイダル エンコーダ耐環境型セミアブソリュートリニアエンコーダ

GMRシリーズ

耐環境型セミアブソリュートリニアエンコーダ耐環境型セミアブソリュートリニアエンコーダ耐環境型セミアブソリュートリニアエンコーダ耐環境型セミアブソリュートリニアエンコーダ耐環境型セミアブソリュートリニアエンコーダ耐環境型セミアブソリュートリニアエンコーダGMRGMRGMRGMRGMRGMRGMRGMRシリーズシリーズシリーズシリーズシリーズシリーズGMRシリーズ

Page 2: GMR...特長 動作原理 sinωt cosωt sin(ωt+θ) T1 T2 P P/2 (n±1/4)P 上図がGMRセンサの基本原理図です。T1、T2の2組のコイルで構成されており、各コイルの1次側を90

仕様

型式

GMR□-□□□□-□□□□-Z□□-G□ GMRC-20□-□□□-□□-□① ② ③④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩

GMRC-30□-□□□-□□-□⑧ ⑨ ⑩

①センサ型式  1:GMR1(スリーブ径Φ12)  2:GMR2(スリーブ径Φ18)  3:GMR3(スリーブ径Φ30)

②検出方式  SC:2次コイル式(標準)

③Oリング位置  10:取付面から10mm(標準)  (GMR1はブランク)

④ケーブル取り出し  R:円周方向(標準)  A:軸方向  (GMR1は”R”のみ)

⑤有効ストローク  0.1mm単位  (GMR1の場合:12.8mmの倍数   GMR2,3の場合:25.6mmの倍数)

⑥Z寸法(mm)  0.1mm単位

⑦ケーブル長(m)  1m単位

⑧出力  1:パラレル出力(標準)  2:インクリメンタル出力付    (A/B相パルス)  3:アナログ出力付  4:SSI出力付

⑨適合センサ  SC1:GMR1-SC  SC2:GMR2-SC  SC3:GMR3-SC

⑫アナログ出力付きの場合(⑧で3を選択時)  A:電圧(0-10V)  B:電流(4-20mA)

※出力オプション”3”と“4”は、 GMRC-30*コントローラのみ

⑩分解能  UF:6.25μm  HF:3.125μm  QF:1.5625μm

⑪出力コード  B:バイナリ(標準)  G:グレイ

型式 GMR1 GMR2 GMR3

有効ストローク 25.6mm~640mm 25.6mm~1024mm 25.6mm~1996.8mm

アブソリュート検出範囲 25.6mm 51.2mm

精度 0.15mm+0.01mmx(ストローク/25.6) 0.15mm+0.01mmx(ストローク/51.2)

再現性 ±5μm ±10μm

使用温度範囲 -20℃~120℃

保存温度範囲 -40℃~130℃

使用湿度範囲 10~100%RH

耐振動 20G(10~150Hz) XYZ方向

耐衝撃 100G 6ms XYZ方向

耐圧(静圧) プローブ部 14MPa プローブ部 35MPa

耐油性 一般鉱物油、水グライコール、リン酸エステル、脂肪酸エステル

保護規格 IP67(10kPa、30min)

最大ケーブル長 専用ケーブル:200m、KPEV-S:100m

型式 GMRC-20* GMRC-30*

出力形式 オープンコレクタ(フォトアイソレート)

GMR1:3.125μm GMR1:1.5625μm

分解能 GMR2:6.25μm GMR2:3.125μm

GMR3:6.25μm GMR3:3.125μm

位置出力 24bit 24bit

(13bitアブソリュート+11bitピッチカウント) (14bitアブソリュート+10bitピッチカウント)

出力コード Binary または Gray

サンプルレート 2.5kHz 2.5kHz

電源電圧 DC22~30V DC22~26V

消費電力 8W以下(DC24V時 約0.3A)

使用温度範囲 -20℃~65℃

保存温度範囲 -40℃~75℃

使用湿度範囲 10~90%RH(結露なきこと)

耐振動 2G(10~150Hz) XYZ方向

耐衝撃 50G(11ms) XYZ方向

耐電圧 AC500V 1分間(全端子一括 vs ケース間)

絶縁 DC500V 10MΩ以上(全端子一括 vs ケース間)

保護規格 IP30

外形寸法 50Wx270Hx140D(コネクタ除く) 59Wx189Hx120D(コネクタ除く)

●センサ

●コントローラ

(注) 出力コード及びサンプルレートは基板上の設定スイッチにより出荷後に変更可能です。

●センサ ●コントローラ

Page 3: GMR...特長 動作原理 sinωt cosωt sin(ωt+θ) T1 T2 P P/2 (n±1/4)P 上図がGMRセンサの基本原理図です。T1、T2の2組のコイルで構成されており、各コイルの1次側を90

外形寸法図

■GMR1-SC センサ

■GMR2-SC※R センサ

■GMR2-SC※A センサ

耐熱ケーブル

Φ5.5Z

有効ストローク(12.8×N) 85(不感帯)

M18x1.5

スリーブΦ12.6xΦ10.4344

Φ9HEX46

R 1/2

有効ストローク(25.6×N) 150(不感帯)Z

耐熱ロボットケーブル

4-Φ9PCD52

4.1

55Φ65

スリーブΦ18xΦ14Oリング(G30)(標準付属品)

Oリング、BUR(P21)(標準付属品)

18

10

Φ12

(54)

25

0 -0.0

25

18

-0.0

5-0.1

R 1/2

有効ストローク(25.6×N) 150(不感帯)Z

4.1

スリーブΦ18xΦ14Oリング(G30)(標準付属品)

Oリング、BUR(P21)(標準付属品)

18

10

Φ12

25

0 -0.0

25

18

-0.0

5-0.1

5222

耐熱ロボットケーブル

4-Φ9PCD52

Φ65

・センサ本体:SUS304・スリーブ材質:SUS304およびFe

・センサ本体:SUS304・スリーブ材質:SUS304およびCu

スリーブ長(有効ストローク+90)

全L(有効ストローク+Z+85)

スリーブ長(有効ストローク+150+4.1)

全L(有効ストローク+Z+150)

全L(有効ストローク+Z+150)

スリーブ長(有効ストローク+150+4.1)30

-0.0

5-0.1

有効ストローク(25.6×N) 203(不感帯)

2.3

Z

スリーブΦ30xΦ26.1

Φ22

40

0 -0.0

53310

Oリング、BUR(P34)(標準付属品)

Oリング(G45)(標準付属品)

53

(67)

耐熱ロボットケーブル

R 1/2

4-Φ11PCD70

Φ88

・センサ本体:SUS304・スリーブ材質:SUS304およびCu

■GMR3-SC センサ

スリーブ長(有効ストローク+203+2.3)

全L(有効ストローク+Z+203)

Φ7.2

Φ7.2

Page 4: GMR...特長 動作原理 sinωt cosωt sin(ωt+θ) T1 T2 P P/2 (n±1/4)P 上図がGMRセンサの基本原理図です。T1、T2の2組のコイルで構成されており、各コイルの1次側を90

本カタログの仕様は、改良のため予告なく変更することがあります。

〒554-8691 大阪市此花区島屋4丁目2番51号

TEL.06-6465-5561 FAX.06-6465-5921

〒105-0012 東京都港区芝大門1-16-4 第二高山ビル4F

TEL.03-3432-1417 FAX.03-3432-1337

本   社

東京営業所

http://www.santest.co.jp

製造販売元

It makes Technological Sense

■GMRC-200 コントローラ ■GMRC-300 コントローラ

STC

GMRC-300SANTEST CO.,LTD.

PWR ERR

CLR

RS-422

I/O

MADE IN JAPAN

POWER

SENSOR

+VS

0V

FG

1

2

3

4

5

6

7

SANTEST CO.,LTD.

+Vs

0VFG

GMRC-200

MADE IN JAPAN

CLR

0123456789

101112131415

E2E1S4S3S2S1

20212223

E3

16171819

I/O

SENSOR

0123456789

101112131415

E2E1S4S3S2S1

20212223

E3

16171819

50

7.530 1010

2-Φ5

255

7.5

30

55

140

2.3

270

240

Φ5120

59

5

166

180

189

2.3 4.5

4.5

98

90.5 22 27.5

181716151413121110987654321

DC-Q10HRUNRDY1ERR1ALM1

INA/B

-L

SIN+

COS+

(5V)(0V)(A+)(A-)(B+)(B-)

JCC

IN+IN-DC-Q

SANTEST

SIN-

COS-SIG+SIG-

SHIELD

■MELSEC-Qビルドインコントローラ(JCC):DC-Qシリーズ~別途カタログをご請求下さい。~

本ユニットは、三菱電機製シーケンサMELSEC-Qシリーズ用のGMR変換ユニットです。GMRシリーズを最大2軸まで接続できます。検出器で検出した信号を信号変換回路にてデジタル信号に変換します。各軸のバイナリ位置データは、バッファメモリを介してCPUから読み出せます。(対象センサ:GMR2、GMR3。GMR1の場合は御問合せ下さい。)

(1)対応PLC:MELSEC-Q用のI/Oユニットとして、Qバスに          接続可能(2)センサ値:基準ピッチ内(25.6mmまたは51.2mm)の位置を         アブソリュート方式により13bitの高分解能で検出。         基準ピッチ数をカウントし、連続した32ビットの         センサ値として検出。(3)現在値設定機能:CPUのY出力より設定した現在値に              変更可能。(4)スケーリング機能:検出した現在値を、0.1mm単位などに              単位変換して読み出すことが可能。(5)上下限リミット検出機能:設定した上下限値に対し、                  リミット出力。(6)外部プリセット機能:外部信号により、設定した現在値に               変更可能。(7)パルス出力機能(オプション):外部にA/B相パルスを                      出力。(8)自己診断機能(RAS機能):下記の異常を検知します。  内部ハードウェア異常、センサ用内部電流の電圧低下、  センサ未接続、センサデータ異常

【特徴】