3.【作業別編】作業別の賠償事故の特徴と事例 9 3.1 ボンベ搬送作業3.1 ボンベ搬送作業(その1~敷地内でボンベ搬送~) ボンベ搬送作業で賠償事故が最も多く発生しています。賠償金額は比較的少額が多いで すが、悪条件が重なると大事故につながるおそれがあります。ルールの遵守や事故事例を 踏まえた対応等が重要です。 3.1.1 ボンベ搬送作業の事故概要(その1) ボンベ搬送作業で3年間に1,114件の賠償事故が発生しています。そのうち、598件 (54%)の賠償事故は「お客様の敷地でボンベを運搬中」に発生しています。 その際、主な損害は、車両、建物外壁及び床等を中心に発生しています。また、搬送方 法は、「台車で」、「担いで」、「転がして」となっています。 598件 (54%) 373件 (33%) 86件 (8%) 17件 (1%) 40件 (4%) 車両 建物外壁 雨樋 フェンス 床(タイル、コンクリート) <損害対象> 台車で :23% 担いで : 8% 転がして : 6% 上記のいずれか:63% <搬送方法> 作業工程別でみた事故発生の状況 ■ お客様の敷地で ボンベを運搬中 ■ ボンベ置場で設置 または交換中 ■ トラック荷台への 積み下ろし作業中 ■ その他 ■ 不明 3.1.2 ボンベ搬送作業の事故の特徴(その1) ボンベ搬送作業「お客様の敷地でボンベを運搬中」では、以下のような事故が多く発生し ています。特に、ボンベ搬送中の車両や建物外壁への接触事故では、高額化した事例も見 られます。 事故の特徴~どんな事故が起きているか~ 備考 ① 台車を建物と車両にぶつけて損傷 ⇒ 事例1 参照 高額事故注意 ② ボンベを転がして搬送中、床のタイルを損傷 ⇒ 事例2 参照 ③ 担いだボンベを下ろした際にタイルや蓋を損傷 ⇒ 事例3 参照 ④ ボンベを担いだ状態で振り向いた際、建物や構築物を損傷 ⇒ 事例4 参照 ⑤ 雪で足元が滑り、建物にボンベをぶつけて損傷 ⇒ 事例5 参照