PART 3 Web サイトの制作テクニック Chapter 09 Web サイト制作の準備 248 249 作成するWeb サイトについて 01 例として作成するのは、コンテンツ制作会社 「株式会社フラッショリック」の Web サイト 「FLASHOLIC」 です。サイトでは、写真やビデオなどの画像データを数多く公開します。各ページを作りながら、写真の効 果的な見せ方や、ビデオやサウンドの基本も解説していきます。 01 作成する Web サイトについて Webサイト「FLASHOLIC」では、表紙となるTOPペー ジの下に次の 4 ページを作成します。 サイトのページ構成 コンテンツ制作会社「株式会社フ ラッショリック」のWebサイト。 これまでの仕事をまとめた 「CONTENTS ARCHIVE」ページ では、ビデオ作品も紹介している PRESS RELEASE:会社 の最新情報を表示する ページ RECENT WORKS:最近 の仕事を紹介するページ CONTENTS ARCHIVE: これまでの仕事をまとめ たページ ABOUT US:会社概要の ページ TOPページ 「FLASHOLIC」では、サイト全体をFlashで作成します。 ただし、全ページを1つのSWFファイルにまとめること はしません。コンテンツを別々のSWFファイルに分け、 TOPページ(index.swf)の右側に必要に応じて読み込み ます。ページの切り替えは、TOPページのボタンで行い ますが、このメニューボタンも別の SWF ファイルにして います。 このように複数のSWFファイルでサイトを構成すると、 ページの読み込みを分散させられます。読み込みがスムー ズになりますし、ページ構成も分かりやすくなります。ま たメンテナンスするときも、必要なファイルだけを開いて 作業できます。 各ページを SWF ファイルに分ける TOPページ(index.swf) 右側に対象ページの SWFファイルを読み 込む RECENT WORKSページ(recent.swf) 読み込むページを切り替えるボタン テキストや画像はダイレクトに読み込む 各ページに表示するテキスト、写真、ビデオクリップもペー ジ内に埋め込まず、外部ファイルをダイレクトに読み込み ます。例えば RECENT WORKS ページでは 8 種類の写真 をボタンで切り替えますが、ボタンをクリックしたときに、 対象の JPEGファイルがムービー内に読み込まれるように します。 RECENT WORKSページ(recent.swf) 対象の JPEG ファイルを 読み込む ボタンで写真を切り替える P O I N T 「FLASHOLIC」はサイト全体をFlashムービーで作成しますが、 Webサイトの一部にFlashムービーを利用することも可能で す(→p.999 )。オープニングムービーだけに使ったり、サイ トをナビゲーションするボタンをFlash で作ったり、写真やビ デオを表示する仕掛けにしたり、ゲームコンテンツだけに使っ たり。活用の形態はさまざまです。 menu.swf