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鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手 平成 28 2 ガチカムジョイント TM 建技審証第 1601号 建設技術審査証明事業(土木系材料・製品・技術、道路保全技術) 概要書 一般財団法人 土木研究センター

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May 23, 2020

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鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手

平成 28 年 2 月

ガチカムジョイントTM

鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手 ガチカムジョイントTM

平成28年2月15日~平成33年2月14日

審査証明有効期間

新日鐵住金株式会社 建材開発技術部  〒100-8071 東京都千代田区丸の内2-6-1  TEL 03-6867-4111

技術保有会社/お問い合わせ先

建技審証第1601号

(2)各種施工法への適用性施工試験の結果から、本継手が鋼管杭・鋼管矢板の各種施工法において確実に接合ができ、また、打撃工法・バイブロハンマ工法における施工機械からの作用荷重に対して継手に損傷が生じることなく施工が可能であることを確認しました。さらに、構造試験および施工試験の結果から、回転トルクが作用する工法における施工機械からの作用荷重に対して継手に損傷が生じることなく所要の回転トルクが確実に伝達できることを確認しました。

(1)鋼管杭・鋼管矢板の鋼種および寸法範囲「ガチカムジョイント」を適用する鋼管杭・鋼管矢板の鋼種・鋼管径・鋼管板厚を以下に示します。 鋼 管 鋼 種:SKK400(SKY400)、SKK490(SKY490)、SM490Y、SM570 鋼 管 径(Dp):φ400mm~φ1,600※mm ※インチサイズの場合は、1,625.6mm以下とする。 鋼管板厚(tp): t6mm~ t30mm

(2)適用工法埋め込み杭工法(中掘り杭工法、鋼管ソイルセメント杭工法等)圧入工法、回転杭工法、回転切削圧入工法、打撃工法、バイブロハンマ工法なお、回転杭工法、打撃工法などでは斜杭の施工が可能ですが本審査では斜杭は証明の対象事項としていません。本継手の斜杭での施工性については、現段階では実現場施工における確認が実施されていないことから、適用を検討する場合には施工者と継手の接合方法や必要資材などについて十分に協議する必要があります。

審査証明の範囲

本概要書は、一般財団法人土木研究センター(PWRC)が行った「建設技術審査証明(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)」の結果を、広く関係各位に紹介する目的で作成したものであります。一般財団法人 土木研究センター(PWRC)企画・審査部 TEL03-3835-3609 http://www.pwrc.or.jp/shinsa.html

建設技術審査証明事業(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)概要書

一般財団法人 土木研究センター

図5 施工試験状況(バイブロハンマ工法) 図6 施工試験状況(回転切削圧入工法)

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「ガチカムジョイントTM」は、鋼管杭・鋼管矢板の現場接合に用いる機械式継手であり、図1に示すピン継手、ボックス継手、回転抑止部材で構成されます。ピン継手は外面に、ボックス継手は内面にそれぞれ 4 段のギアを有しており、これらのギア同士が噛み合うことで荷重を伝達します。施工現場での接合作業は、ボックス継手のギア溝にピン継手のギアを挿入した後にピン継手を回転させ、回転抑止部材を取り付けることで完了します。回転抑止部材は施工中にピン継手とボックス継手が相対的に回転してギアの噛み合いが外れることを防止するために取り付けます。

鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手 ガチカムジョイントTM

技術の概要

技術の特徴

審査証明の結果

(1)施工時間の短縮ガチカムジョイントは従来の溶接継手と比べて鋼管杭・鋼管矢板の施工時間を短縮でき、天候や施工者の技量によらず現場接合の品質確保が可能な継手です。

(2)鋼管本体と同等以上の耐力鋼管本体と同等以上の引張耐力、圧縮耐力、せん断耐力、曲げ耐力および曲げ剛性が確保できます。なお、継手の各部の寸法は鋼管鋼種、鋼管外径、鋼管板厚に応じてあらかじめ定めています。

(3)施工性に優れた構造施工現場での接合作業は、ボックス継手のギア溝にピン継手のギアを挿入した後にピン継手を回転させ、回転抑止部材を取付けることで完了します。

(4)容易な施工管理溶接継手のような非破壊検査が不要で、回転抑止部材を挿入することで接合作業の完了を確認できます。

(1)継手部の力学性能構造試験および数値解析の結果から、本継手が鋼管本体と同等以上の引張耐力、圧縮耐力、せん断耐力、曲げ耐力および曲げ剛性を有することを確認しました。

図1 鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手「ガチカムジョイント」

図2 荷重-変位(SKK400 外径1,600mm×板厚19mm)

図 3 荷重-変位(SKK490 外径 400mm×板厚6mm)

図4 荷重-変位(SKK490 外径 400mm×板厚6mm)写真3 引張試験(SKK490 外径 400mm×板厚6mm)

写真2 圧縮試験(SKK490 外径 400mm×板厚6mm)

写真1 曲げ試験(SKK400 外径1,600mm×板厚19mm)

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「ガチカムジョイントTM」は、鋼管杭・鋼管矢板の現場接合に用いる機械式継手であり、図1に示すピン継手、ボックス継手、回転抑止部材で構成されます。ピン継手は外面に、ボックス継手は内面にそれぞれ 4 段のギアを有しており、これらのギア同士が噛み合うことで荷重を伝達します。施工現場での接合作業は、ボックス継手のギア溝にピン継手のギアを挿入した後にピン継手を回転させ、回転抑止部材を取り付けることで完了します。回転抑止部材は施工中にピン継手とボックス継手が相対的に回転してギアの噛み合いが外れることを防止するために取り付けます。

鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手 ガチカムジョイントTM

技術の概要

技術の特徴

審査証明の結果

(1)施工時間の短縮ガチカムジョイントは従来の溶接継手と比べて鋼管杭・鋼管矢板の施工時間を短縮でき、天候や施工者の技量によらず現場接合の品質確保が可能な継手です。

(2)鋼管本体と同等以上の耐力鋼管本体と同等以上の引張耐力、圧縮耐力、せん断耐力、曲げ耐力および曲げ剛性が確保できます。なお、継手の各部の寸法は鋼管鋼種、鋼管外径、鋼管板厚に応じてあらかじめ定めています。

(3)施工性に優れた構造施工現場での接合作業は、ボックス継手のギア溝にピン継手のギアを挿入した後にピン継手を回転させ、回転抑止部材を取付けることで完了します。

(4)容易な施工管理溶接継手のような非破壊検査が不要で、回転抑止部材を挿入することで接合作業の完了を確認できます。

(1)継手部の力学性能構造試験および数値解析の結果から、本継手が鋼管本体と同等以上の引張耐力、圧縮耐力、せん断耐力、曲げ耐力および曲げ剛性を有することを確認しました。

図1 鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手「ガチカムジョイント」

図2 荷重-変位(SKK400 外径1,600mm×板厚19mm)

図 3 荷重-変位(SKK490 外径 400mm×板厚6mm)

図4 荷重-変位(SKK490 外径 400mm×板厚6mm)写真3 引張試験(SKK490 外径 400mm×板厚6mm)

写真2 圧縮試験(SKK490 外径 400mm×板厚6mm)

写真1 曲げ試験(SKK400 外径1,600mm×板厚19mm)

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鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手

平成 28 年 2 月

ガチカムジョイントTM

鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手 ガチカムジョイントTM

平成28年2月15日~平成33年2月14日

審査証明有効期間

新日鐵住金株式会社 建材開発技術部  〒100-8071 東京都千代田区丸の内2-6-1  TEL 03-6867-4111

技術保有会社/お問い合わせ先

建技審証第1601号

(2)各種施工法への適用性施工試験の結果から、本継手が鋼管杭・鋼管矢板の各種施工法において確実に接合ができ、また、打撃工法・バイブロハンマ工法における施工機械からの作用荷重に対して継手に損傷が生じることなく施工が可能であることを確認しました。さらに、構造試験および施工試験の結果から、回転トルクが作用する工法における施工機械からの作用荷重に対して継手に損傷が生じることなく所要の回転トルクが確実に伝達できることを確認しました。

(1)鋼管杭・鋼管矢板の鋼種および寸法範囲「ガチカムジョイント」を適用する鋼管杭・鋼管矢板の鋼種・鋼管径・鋼管板厚を以下に示します。 鋼 管 鋼 種:SKK400(SKY400)、SKK490(SKY490)、SM490Y、SM570 鋼 管 径(Dp):φ400mm~φ1,600※mm ※インチサイズの場合は、1,625.6mm以下とする。 鋼管板厚(tp): t6mm~ t30mm

(2)適用工法埋め込み杭工法(中掘り杭工法、鋼管ソイルセメント杭工法等)圧入工法、回転杭工法、回転切削圧入工法、打撃工法、バイブロハンマ工法なお、回転杭工法、打撃工法などでは斜杭の施工が可能ですが本審査では斜杭は証明の対象事項としていません。本継手の斜杭での施工性については、現段階では実現場施工における確認が実施されていないことから、適用を検討する場合には施工者と継手の接合方法や必要資材などについて十分に協議する必要があります。

審査証明の範囲

本概要書は、一般財団法人土木研究センター(PWRC)が行った「建設技術審査証明(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)」の結果を、広く関係各位に紹介する目的で作成したものであります。一般財団法人 土木研究センター(PWRC)企画・審査部 TEL03-3835-3609 http://www.pwrc.or.jp/shinsa.html

建設技術審査証明事業(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)概要書

一般財団法人 土木研究センター

図5 施工試験状況(バイブロハンマ工法) 図6 施工試験状況(回転切削圧入工法)