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アメリカ南部のルーツ・ミュージックをよりヘヴィ&グル-ヴィーなロックとして演奏し70年代ア メリカン・ロックの代表的なサウンドのひとつとなったサザンロック。オールマン・ブラザーズ・バン ドやレーナード・スキナードといった代表格バンドたちと同時代に活躍したバンドから、それらに影 響を受けたサザンロック代2~第3世代バンドたち、さらにはその泥臭いサウンドを2000年代にま で受け継いで鳴らし続ける頼もしい現代のバンドたちまで、男たちの熱気と汗が飛び散ってヒゲも 濡れる名盤選!
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アメリカ南部のルーツ・ミュージックをよりヘ …アメリカ南部のルーツ・ミュージックをよりヘヴィ&グル-ヴィーなロックとして演奏し70年代ア

May 11, 2020

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Page 1: アメリカ南部のルーツ・ミュージックをよりヘ …アメリカ南部のルーツ・ミュージックをよりヘヴィ&グル-ヴィーなロックとして演奏し70年代ア

アメリカ南部のルーツ・ミュージックをよりヘヴィ&グル-ヴィーなロックとして演奏し70年代アメリカン・ロックの代表的なサウンドのひとつとなったサザンロック。オールマン・ブラザーズ・バンドやレーナード・スキナードといった代表格バンドたちと同時代に活躍したバンドから、それらに影響を受けたサザンロック代2~第3世代バンドたち、さらにはその泥臭いサウンドを2000年代にまで受け継いで鳴らし続ける頼もしい現代のバンドたちまで、男たちの熱気と汗が飛び散ってヒゲも濡れる名盤選!

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サザン・ロックの雄ノースキャロライナ出身チャーリー・ダニエルズが自身のバンドを率いて1980年に出演したドイツのTV番組「ロック・パラスト」 の模様を収録したライブ盤。 「FUNKY JUNKY」から始まりラスト「Orange Blossom Special 」のフィドルが印象的な9分に及ぶジャム・セッションまで圧巻の名演です!サザン、カントリー、スワンプ好き必聴!

カントリー、ブルース、ジャズを織り込みALLMANに次ぐ成功を収めたサザン・ロックの代表格。前作『WHERE WE ALL BELONG』の大ヒットを受けて制作された75年4THアルバム。初のプラチナ・ディスクを獲得しており、本作収録のヒ ッ ト 曲「 F I R E O N T H E MOUNTAIN」は必聴!ペダル・スティールが全編に渡って聴ける米国ルーツ好きにもたまらない作品です

フロリダ産バンドの1stと3rdの2作品を収録した豪華仕様。デビューアルバムではカントリー色の強いトリプルギターを奏で、何よりボーカルの美しいコーラスワークはどこかイーグルスを彷彿とさせてくれる。対して3rdはSWAMP色は濃い目だがウェストコーストの感覚も全く忘れてはいない。一口にサザン・ロックと言っても泥臭さはあまりなく、爽やかな印象と哀愁に風通しの良さを感じる逸品です!

LYNYRD SKYNYRDのオリジナル・ギタリストが残した83年ファースト・ソロ!LYNYRD SKYNYRDのス ピ ン オ フ・バ ン ド T H E ROSSINGTON COLLINS BANDのさらにスピンオフ・バンドとして誕生したTHE ALLEN COLLINS BAND名義の唯一作。ミッドテンポの楽曲が大半を占めるソリッドなサザン・ロック傑作!

グレッグ・オールマン(父)の血と古き良き伝統を受け継いだ、現代に痛快なアメリカン・ブルージーを響かせたデビューアルバム。 正直、私は今回、息子のソロは初めて聴いた。期待を裏切らないアメリカン・ロックの横ノリとハスキーな歌声に、やはり熱いものを感じさせてもらい、彼のソングライティング力には度肝抜かれたと言いたい!! さらに、なんと言ってもゲストミュージシャンが豪華の超力作。

カナダはオンタリオのハード・サザン・ロック 4人組。L Y N Y R D SKYNYRDやMOLLY HATCHET、38 SPECIALタイプの正統派サウンドに、通りの良いハナ声ヴォーカルがロックするカルトながらも好内容な80年唯一作です。バンド名はもちろんMOLLY HATCHETの78年ヒット・シングル " B O U N T Y HUNTER"から引用!

マイナー・サザン・ロックの83年唯一作。ハードロック・ファンにもお勧めできるド級のヘヴィネス。ツインギターによる南部特有の熱風が吹き荒れております。ブルース曲でもその豪快っぷりが炸裂しており、無駄な要素がない無骨さは流石のもの。南部ギター弾きまくり系に飢えている貴方にうってつけ。冒頭のゴリゴリにヘヴィーな’PETER GUNNのテーマ’カヴァーで一発K.O.間違いなし!

セピア色で酒場にメンバーがズラリのジャケット。このジャケを見ただけでもうサザン・ロック・ファンはグッときてしまいます。知る人ぞ知るサザン・ロック秘宝83年唯一作。38スペシャル直系、ツインギターの応酬と程よいハードさ。さらに女性を含む豪勢なバッキング・ヴォーカルで全編にわたりハイテンション。マイナー盤と侮るなかれ。高クオリティー「こういうのでいいんだよ」な推薦盤!

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キャプリコーン・レコードの屋台骨を支えていたウェット・ウィリーのサザン・ロックの隠れた名盤3rdと4thが2in1で堪能できます!ちょっと黒っぽいジミーのヴォーカルはとても印象的です。きらびやかなギターもパワフルで素晴らしい。ファンキーでメロディに溢れ、心が弾む。時折入るバラードはまた心に染み入ります。とにかくノリが命のようなバンドで楽しさを感じさせます!

2000年代以降のサザンロック最高峰、ということを再確認させるその圧倒的な演奏が聞ける2018年地元アトランタ公演2CD。60~70年代のアメリカン・ルーツ・ロックが彼らの手によってフレッシュに生まれ変わり、現代にこうも熱く演奏され、観客が熱狂を持って迎え酔いしれる様を詰め込んだこのライヴは、その演奏の素晴らしさのみならずもはや音楽の素晴らしさや歴史の偉大さすら感じさせます。

しゃがれた熱いヴォーカルに熱いツイン・ギターが激しい骨太なバンドの自主作品で79年唯一作。70年代ロック魂全開のM-1、サザンロック・ブギーなM-2、ミディアムバラードで哀愁のメロディーにアコギが心地よいM-4、サザン魂が響くM-5、サザンブルースナンバーM-6、ミディアムサザンカントリーで後半のギターバトルがたまらないM-8など、男臭くもどこか爽やかなテイストもある全8曲。

80年作の当時唯一リリースされた自主作品。間奏の激しいギターソロとエンディングのピアノの旋律との対比が美しいM-2、ブルージーでスライドソロがイカスM-4、ミッドバラードで始まり徐々に加速していくギターフレーズもカッコいいM-6、レーナード・スキナードばりのツインギターやハーモニカが印象的なM-7など、ドライヴィンなサウンドに高いテクニックを備えた好バンドです。

72年大晦日に行われたライヴを収録した73年リリースのライヴ盤! !ファンキーなサウンドにソウルフルにシャウトし、振り絞るヴォーカル、きらびやかなバッキングのセンスを感じるギター、ハーモニカとピアノが転がりまくるブギー、泥臭いブルース・ロックに重心低めな猥雑ファンク、爽快なナンバーが繰り出される泥臭いウェット・ウィリーを楽しめるゴキゲンなライヴ盤です!

名 前 か ら 予 想 で き る よ う に 、GREGG ALLMANの息子DEVON ALLMANと、DICKEY BETTSの息子DUANE BETTSを中心としたグループによる2019年1ST。録音はマッスル・ショールズで、七光りのグルーヴ・・・なんてことはなく確かなテクニックで流麗に畳みかける挑戦的なアンサンブル。是非とも本家超えを目指してもらいたい期待度の高いグループです!

サザン・ロックだけでなくオルタナ・カントリー好きからもラブコールを受けるDRIVE-BY TRUCKERS。汗臭く骨太なサウンドが特徴の彼らですが、1番 の魅力はやはり歌心。 そんな彼らの1998年̃2009年の音源の中から選りすぐったベストアルバムがこちら。 オルタナ・カントリー、サザン・ロック好きの方だけでなく、アメリカン・ロックが好きなら絶対に気に入る1枚。

2003年デビューのケンタッキー州のサザン・ロック・グループが2012年に発売したベスト盤。ズドンとボトムに響くドラムはボンゾ感あり。切れ味の鋭いエレキ・ギター、無骨なボーカルと荒々しいブルース・ハープは男汁ほとばしる、これぞ南部のロック!FLEETWOOD MAC、LYNYRD SKYNYRDの流れを正当に汲んだサウンドは米国ならでは電圧がもたらすものか?

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ジャケットからはオカルトな雰囲気も感じられますが、80年代から脈々と活動を続けるクリスチャン・サザン・ロック・グループ、2018年作。熟練のプレイヤーらしい、レイドバックした演奏はどっしりとしたヘヴィー・サウンドを展開しており、アーリー・ハード・ファンにも強くアピールできる内容。粘り気のあるソウルフルなボーカルも最高ですね。70年代ロック好きにはなんの抵抗も無く聴ける一枚!

フュージョン的フィーリングと最高過ぎてちょっと笑っちゃうテキサス・ロッキン×サザン・ロックな激アツ・ブルース・ロック・サウンドに感激必至!タイトルとちょいイタなジャケ通り、あなたの魂のドアをこじ開けるまで終始真向勝負なギタリスト:GLENN ALEXANDERがパンチの効いたホーン・セクションを構えるファンキー・ロック・バンド:SHADOWLANDと燃え上がる最高過ぎる一枚!

レイナード・スキナードやオールマンズの流れを汲むアメリカン・ルーツ・ロックの旨くて熱いところを現代に鳴らすアリゾナ州のバンド、現代サザンロックの雄HOGJAW、2019年激熱ライヴ盤。ヘヴィでファンキーなハード・サザンロック爆発、アルバムで聞ける代表曲の数々に強烈な長尺ギターソロ&ジャムを加えて増幅(時間も熱さも)させた熱気と汗が飛び散ってヒゲも濡れる男クサ激熱名演!

いかにもなヒゲ面ですが実は1995年生まれの20代(!)、オランダが誇る天才ギタリスト、ライフ・デ・レオが結成したバンドによる渾身のオールマン・トリビュート作。 歌モノ名曲「MELISSA」から、必殺の長尺ジャムの「IN MEMORY Of ELISABETH REED」までオールマンズの名曲を網羅。ツインドラム編成で再現度も文句なしですが、やはり聴き所はライフ・デ・レオのインプロ!

レイナード・スキナードやオールマンズの流れを汲むアメリカン・ルーツ・ロックの旨くて熱いところを現代に鳴らすアリゾナ州のバンド、現代サザンロックの雄HOGJAW。グルーヴィーなヘヴィ・スワンプにハードなファンキー・ブギーといった彼らの持ち味である疾走感のあるハードサザン・サウンドとともにザ・バンド風味も感じる乾いた男の哀愁カントリーロックまでバンドの年輪を感じさせる快作!

個人的には現代のレイナード・スキナード!土煙を上げる熱風のようなスライド・ギターから幕を開ける冒頭のタイトル曲はCHARLIE DANIELS参加!サウンド、歌からも徹頭徹尾、南部男魂を感じさせる退役軍人フロントマンSCOTT 'SCOOTER' BROWN率いるバンドの圧巻のデビュー作!ハードでサザン・ロッキンなクラシック・サウンドに”胸アツ”なメロディーが最高!

誇り高き南部の血を継承するSILVER TRAVIS BANDの2019年作!アウトローズ的なウェスト・コースト・ロックを感じさせる伸びのあるメロディーにマーシャル・タッカー・バンド、チャーリー・ダニエルズ・バンドを思わせる森羅万象にリンクするフィーリングと広大で屈強なルーツを感じさせるサザンロックサウンドを掛け合わせたオールタイム・サザン・ロック・ファンにオススメな一枚!