ドイツの教科書『 Das Zahlenbuch 』 ( 数の本) 熊本大学では、毎週水曜日に、夜な夜なこの教科書につ いて研究しています。今回は模擬授業形式で、この本の 中にある『本質的学習環境』の体験をしてもらいました。鹿 児島大学の学生だけでなく、本校熊本大学の学生たち も、子どもになった気持ちで問題に取り組んでいました。 ☆サイコロコロコ ロ☆ 今回は、新しく山本ゼミに入ってきた 3 年生も発表しました。 三個のさいころを転がして、出た目の和がどのようなパタ‐ ンになるのかということを考察しました。 右の写真のように上下対象の美しいパターンが表れます。 サイコロが 4 つになっても同じように対象でした。サイコロを 使った授業デザインの可能性を感じることができました。 ☆数の青虫☆ これは青虫の体の中で、ある固定数を左か ら順に加えていくというものでした。つまり等 差数列です。 この学習では、教科書の問題を解くだけでな く、一人ひとりが問題を作るという活動もしま した。全員が真剣に問題を考え、自分の作 った問題を出し合う姿もありました。みんな 数学が大好きなんですね★☆ 2006 年 12 月 23 . 24 日 平成 18 年 12 月 24・25 日,今年で 2 年目となる霧島での合同合宿が行われました。今年は<鹿児島大学 名・熊本大学 名・他(現役教師など) 名>の参加がありました。この合宿は、算数・数学の 授業デザインのための学習活動の情報交換を目的としています。鹿児島大学と熊本大学の関係は少しずつ深まり、普段でも情報交換をするような仲間作りができていたように思えます。また、合宿中 は、情報交換という名目を忘れ、真剣になって算数・数学の問題に取り組む学生たちと先生方の姿がありました。 ☆奇数と偶数を点列で表して考えよう☆ この教材は、小学校低学年の子どもが、奇数と偶数の性質を幾何 学的に理解できるようにするものです。1~10 までの偶数をきれい な 2 列の点列で表し、奇数をきれいな 2 列の点列と 1 つの点という 形で表しました。これにより、文字を使えない子どもたちは、図的表 現によって、(奇数)+(奇数) =(偶数) というような性質を発見するこ とができます。 中にはもっと発展したことはできないかと、これらの教具を使い、正 方形やピラミッドの形などを作っている人もいました。和を平方数に すれば正方形が作れることや、奇数の和でピラミッドが作れるといっ たことが見えてきます。低学年だけにとどまらず、幅広い学年にお いて活用できそうです。