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■ 学術コーナー ■ アミノ酸プロファイリングの開発と今後 味の素株式会社アミノインデックスグループ  安 東 敏 彦 Toshihiko Ando, PhD. AJINOMOTO Co.,Inc., AminoIndex Grp. 1 .生体内のアミノ酸バランス 人の身体の約 20%、つまり体重が 50kg の人なら約 10kg がアミノ酸でできており、そのほとんどがタンパク 質として存在しています。このタンパク質のうち約 40%は筋肉で、他は酵素やコラーゲンなどです。人は 1 日 におおよそ 70g のタンパク質を食物として摂取し、消化吸収されて遊離アミノ酸となります。身体の中の遊離 アミノ酸は「アミノ酸プール」と呼ばれ、細胞内に 45g、細胞間に 5g、血漿中に 1g あり、それを材料にして タンパク質が1日に約180g 合成されます。そして、その同量がアミノ酸に分解されて「アミノ酸プール」に戻り、 最終的に窒素は尿素として尿に排泄されます。つまり、身体全体のアミノ酸収支から考えると、2 〜 3 ヶ月程 度で身体のタンパク質が外から取り入れたものに置き換わるという速さで代謝が行われていることになります。 血漿中の遊離アミノ酸はわずか1g程度ですので、その濃度が変化し易いと考えられがちですが、実際には、 その濃度はタンパク質の合成や分解などの代謝制御をうけて、かなり正確に制御されています。とくに、筋 肉は身体にあるアミノ酸の大きな保存庫であり、筋肉へのアミノ酸の取り込み放出という仕組みによって血 漿中のアミノ酸濃度の恒常性を維持しています。 しかしながらアミノ酸濃度の制御も、がん、肝不全、腎不全、糖尿病、精神疾患などの様々な疾患におい て破綻をきたし、血漿中のアミノ酸バランスが大きく崩れてしまうことはこれまで多くの論文で報告されて きています 1) 。例えば、がん患者ではIndole amine dioxygenase (IDO)が誘導されて血漿中のトリプトファ ン濃度が減少することが知られています 2) 。また、腎不全患者では、腎臓でのシトルリン代謝が損なわれる ことによって血漿中のシトルリン濃度が上昇します 3) 2 .血漿遊離アミノ酸は臨床検査対象として優れている 2-1 分析対象としての利点 生体内成分を疾患などの診断に用いる場合、測定のたびに結果が変わっていては判断に困ることが容易に 想像できます。上述のとおり、血漿遊離アミノ酸濃度は各種の代謝の制御を受けて恒常性が保たれており、 測定結果が安定している物質といえます。実際に 12 名の被験者について 1 ヶ月の期間をあけてアミノ酸を 測定したところ、有意差がつくアミノ酸はないことが分かりました。 一般的に生体成分分析では対象とする物質の濃度が低くなるにつれて装置の限界や夾雑物の影響で定量精 度が悪くなります。この点、アミノ酸は血漿中に 50 〜 500 μ M 程度含まれており、ごく微量なタンパク質 に比べて分析が容易であり、定量精度も高いといえます。実際、自動アミノ酸分析計での測定では変動係数 (CV) 2 〜 5% 程度と高い精度で分析が可能です。 近年、カラム分離の前にアミノ酸を蛍光標識するプレカラム法など多彩な方法が開発されています。その 一例として、新保らによって開発されたプレカラム誘導体化 LC/MS 法によるアミノ酸分析では、誘導体化 されたアミノ酸を逆相高速液体クロマトグラフィーで分離し、四重極質量分析計で検出します。この方法は 化学的性質と質量数で分離されるため、分析時間が約 7 分とニンヒドリン法の 10 分の 1 以下に短縮でき、 定量精度も高いことが報告されています 4) 。最近、この方法を使って測定した約 2000 人のデータから、日 本人の血漿中アミノ酸濃度の基準範囲が設定され公開されています 5) 2-2 アミノ酸は代謝マップの「ハブ」 代謝マップはこれまでの多くの研究成果を集積しており、代謝を考える上で大変有用なものですが、残念 ながらそれは「地図」であるためにその地図の上を流れている代謝物の量、つまり「交通量」については何 も語ってくれません。最近、メタボロミクスという代謝物を網羅的に測定して疾患の状態を解析する技術が 大きく進展し、その「交通量」についての情報が加速度的に増加しています。しかしながら、メタボロミク スは数千もある代謝物を網羅的に測定するために大きなコストがかかり、また考慮すべき変数が多過ぎて多 - 58 -
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Feb 11, 2020

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Page 1: 学術コーナー アミノ酸プロファイリングの開発と今後ことによって血漿中のシトルリン濃度が上昇します3)。2.血漿遊離アミノ酸は臨床検査対象として優れている

■ 学術コーナー ■

アミノ酸プロファイリングの開発と今後

味の素株式会社アミノインデックスグループ 安 東 敏 彦Toshihiko Ando, PhD. AJINOMOTO Co.,Inc., AminoIndex Grp.

1 .生体内のアミノ酸バランス人の身体の約 20%、つまり体重が 50kg の人なら約 10kg がアミノ酸でできており、そのほとんどがタンパク

質として存在しています。このタンパク質のうち約 40%は筋肉で、他は酵素やコラーゲンなどです。人は 1 日におおよそ 70g のタンパク質を食物として摂取し、消化吸収されて遊離アミノ酸となります。身体の中の遊離アミノ酸は「アミノ酸プール」と呼ばれ、細胞内に 45g、細胞間に 5g、血漿中に 1g あり、それを材料にしてタンパク質が 1 日に約 180g 合成されます。そして、その同量がアミノ酸に分解されて「アミノ酸プール」に戻り、最終的に窒素は尿素として尿に排泄されます。つまり、身体全体のアミノ酸収支から考えると、2 〜 3 ヶ月程度で身体のタンパク質が外から取り入れたものに置き換わるという速さで代謝が行われていることになります。

血漿中の遊離アミノ酸はわずか 1g 程度ですので、その濃度が変化し易いと考えられがちですが、実際には、その濃度はタンパク質の合成や分解などの代謝制御をうけて、かなり正確に制御されています。とくに、筋肉は身体にあるアミノ酸の大きな保存庫であり、筋肉へのアミノ酸の取り込み放出という仕組みによって血漿中のアミノ酸濃度の恒常性を維持しています。

しかしながらアミノ酸濃度の制御も、がん、肝不全、腎不全、糖尿病、精神疾患などの様々な疾患において破綻をきたし、血漿中のアミノ酸バランスが大きく崩れてしまうことはこれまで多くの論文で報告されてきています 1)。例えば、がん患者では Indole amine dioxygenase (IDO)が誘導されて血漿中のトリプトファン濃度が減少することが知られています 2)。また、腎不全患者では、腎臓でのシトルリン代謝が損なわれることによって血漿中のシトルリン濃度が上昇します 3)。2 .血漿遊離アミノ酸は臨床検査対象として優れている2-1 分析対象としての利点

生体内成分を疾患などの診断に用いる場合、測定のたびに結果が変わっていては判断に困ることが容易に想像できます。上述のとおり、血漿遊離アミノ酸濃度は各種の代謝の制御を受けて恒常性が保たれており、測定結果が安定している物質といえます。実際に 12 名の被験者について 1 ヶ月の期間をあけてアミノ酸を測定したところ、有意差がつくアミノ酸はないことが分かりました。

一般的に生体成分分析では対象とする物質の濃度が低くなるにつれて装置の限界や夾雑物の影響で定量精度が悪くなります。この点、アミノ酸は血漿中に 50 〜 500 μ M 程度含まれており、ごく微量なタンパク質に比べて分析が容易であり、定量精度も高いといえます。実際、自動アミノ酸分析計での測定では変動係数

(CV) 2 〜 5% 程度と高い精度で分析が可能です。近年、カラム分離の前にアミノ酸を蛍光標識するプレカラム法など多彩な方法が開発されています。その

一例として、新保らによって開発されたプレカラム誘導体化 LC/MS 法によるアミノ酸分析では、誘導体化されたアミノ酸を逆相高速液体クロマトグラフィーで分離し、四重極質量分析計で検出します。この方法は化学的性質と質量数で分離されるため、分析時間が約 7 分とニンヒドリン法の 10 分の 1 以下に短縮でき、定量精度も高いことが報告されています 4)。最近、この方法を使って測定した約 2000 人のデータから、日本人の血漿中アミノ酸濃度の基準範囲が設定され公開されています 5)。2-2 アミノ酸は代謝マップの「ハブ」

代謝マップはこれまでの多くの研究成果を集積しており、代謝を考える上で大変有用なものですが、残念ながらそれは「地図」であるためにその地図の上を流れている代謝物の量、つまり「交通量」については何も語ってくれません。最近、メタボロミクスという代謝物を網羅的に測定して疾患の状態を解析する技術が大きく進展し、その「交通量」についての情報が加速度的に増加しています。しかしながら、メタボロミクスは数千もある代謝物を網羅的に測定するために大きなコストがかかり、また考慮すべき変数が多過ぎて多

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Page 2: 学術コーナー アミノ酸プロファイリングの開発と今後ことによって血漿中のシトルリン濃度が上昇します3)。2.血漿遊離アミノ酸は臨床検査対象として優れている

変量解析法にもまだ限界があります。一方で、タンパク質を網羅的に解析するプロテオミクスは測定するタンパク質の生体内濃度が極めて低いために、上述のとおり測定が困難で定量精度にも問題があることが検査法としての実用面での課題として指摘されています。「アミノインデックス技術」はアミノ酸という代謝物のごく一部だけを使って疾患などの状態を知ろうと

いうアプローチですが、それが可能であるのはアミノ酸が代謝マップ上で「ハブ」という位置にあるからです 6)。「ハブ」というのは多くのネットワークが集中している場所のことで、東京駅や羽田空港の様な場所をイメージしていただければ分かりやすいかと思います。「ハブ」での交通量を計測しますと、全体のネットワークでの交通量の概略が把握できます。それと同じように、アミノ酸を測ることによって、その他の代謝物を含む代謝マップ全体の交通量を予測することができると考えられています。3 .「アミノインデックス技術」とは

アミノ酸は代表的なものだけでも 20 種類以上あるため、その濃度パターンと健康状態を結びつけて理解するには経験と知識が必要になります。そこで、アミノ酸濃度パターンの理解を簡単にするために、アミノ酸を変数とした多変量解析を用いて健康状態をスコア化する「アミノインデックス技術」を開発しました 7), 8)。

複数のアミノ酸濃度を変数とした多変量解析によって、より明確に健康状態や疾患を判別できることが臨床データでも明らかになってきています。具体的には、疾患によって変化するアミノ酸の中から判別に有用なものを選択し、それらのアミノ酸濃度を変数とした統計モデルで解析しています。「アミノインデックス技術」の特長として、従来の血液生化学検査と同様に採血をするだけで測定が可能

という簡便さが挙げられます。また、1 回の測定で得られたアミノ酸濃度値を疾患毎の統計モデルにあてはめることで、様々な疾患の検査が可能であるという点もこれまでの検査法にはなかった大きなメリットです。4 .「アミノインデックス技術」を用いたがんリスクスクリーニング法(AICS)

膵臓がん全ステージおよびステージ 0 〜Ⅱ B 期についての血漿中アミノ酸プロファイル変化を図 1 に示しました 18)。アミノ酸毎に膵臓がん患者と健常者を判別する ROC(Receiver Operating Characteristic)曲線を求め、その曲線下面積(ROC-AUC)で表示しています。健常者の場合、ROC-AUC 値は 0.5 となるので、レーダーチャートでは中央にくる真円となります。それに対して、膵臓がん患者ではステージⅡ B 以前という早期の段階からアミノ酸プロファイルが大きく変化していることが分かります。

膵臓がんの例で見たように、がん患者の血漿中のアミノ酸濃度バランスは健常者と比較して大きく変動しています。そこで、アミノ酸代謝研究とバイオインフォマティクス技術を組み合わせた「アミノインデックス技術」をがん領域に応用するために、大規模な臨床研究が行われました 9), 10), 11)。この研究の結果、胃がん 9)、肺がん 13), 14)、大腸がん 15)、前立腺がん 16, 17)、乳がん 15)、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん 11, 12)、膵臓がん 18)のがん患者の血漿検体と健常者としての人間ドック受診者の血漿検体を比較し、がんリスク・スクリーニングを目的としたアミノインデックスⓇ がんリスク・スクリーニング法(AminoIndex Ⓡ Cancer Screening; AICS)が開発されました。

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5 .AICS 検査で分かること5-1 AICS 検査結果の表示方法とランク別リスク

AICS 検査は、血液中のアミノ酸を測定し、アミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析することで、がんであるリスクを評価する検査です。リスクとは、確率、可能性、危険性などと呼ばれているもので、がんであるか否かをはっきりと判断するものではありません。AICS 検査は、それぞれのがんについて、がんである確率を 0.0 〜 10.0 の数値(AICS 値)で報告します。この数値が高いほど、がんである確率が高くなります。

AICS 検査の解析対象となるがん種は、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん、乳がん、子宮がん・卵巣がんです。ただし、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんはアミノ酸プロファイルの変化が酷似しているため、AICS はこれら 3 種のがんのいずれかのがんであるリスクについて評価することができるが、それぞれのがんのリスクについては区別できません。

AICS 検査では、特異度 80%のときのカットオフ値 "5.0" と、特異度 95%のときのカットオフ値 "8.0" を使い、がんであるリスクを 3 つのランクに分けて表示します。AICS 値が 0.0 〜 4.9 の範囲をランク A、5.0 〜 7.9の範囲をランク B、8.0 〜 10.0 の範囲をランク C とし、この順でがんであるリスクが高くなります。5-2 AICS の各種がんに対する感度と特徴

AICS の各種がんに対する感度を図 2 に示しました。特異度 95%のカットオフ値を用いた場合(ランク Cの場合)、胃がん、肺がん、大腸がんでは 40 〜 50%、膵臓がんで 60%弱、前立腺がんでは 30%、乳がんで20%、子宮・卵巣がんでは 60%弱という成績でした 10), 11), 18)。

また、図 2 に示したように、ステージⅡ(またはステージ B)までの比較的早期のがん患者に対する感度が全症例のがん患者と同様に高い感度であることが分かっています。そのことから、AICS はステージⅡ(またはステージ B)までの早期がんでも対応が可能ながんリスク・スクリーニング法であることが示されました。このことは、図 1 に示したとおり、早期のがんであってもアミノ酸プロファイルの変化が現れていることから理解できます。

5-3 AICS のがん検診としての特長現在、がんを見つける主要なアプローチは画像診断です。たとえば、肺がんには胸部 X 線検査、胃がん

や大腸がんには内視鏡と、がん種ごとにそれぞれの検査を受けるため、検査時間が長時間に渡り、できるだけ簡便な検査で済ませたいという要望には応えられていない状況です。また、X 線による放射線被曝や内視鏡検査の苦痛など、身体にも負担となる上、婦人科がん検診は恥ずかしいという精神的な負担も大きいと考えられます。このような負担の大きさが、がん検診受診率の上がらない理由と考えられています。これに対して AICS は、1 回 5ml の採血で複数のがん(男性 4 種、女性 5 種)のリスク・スクリーニング検査がで

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き、苦痛や精神的負担が少ないため、がん検診の受診率向上が期待できます。実際、住民検診の中で 4 年間AICS 検査を実施し、がん検診受診の重要性を啓発することによって、がん検診受診率が 3 〜 15 %上昇した実績があります(AICS 検査は受診数に含まず)19)。

一方、がんが産生する物質の存在とその量を測定する「腫瘍マーカー検査」が広く行われているが、腫瘍マーカーはがんがある程度進行しないとはっきりとした変化が見られず、早期がんに対する感度は低い成績となっています 20)。この点、血液中のアミノ酸濃度はがん発症の早期でも変化することが知られています 18) 。このため、AICS はごくごく早期のがんも発見できる可能性があり、治療も軽度で済むといったメリットにつながると考えられています。

このように、AICS は採血だけでできる簡便な検査であり、早期がんも検査対象にしています。また、これまでのがん検診法とは異なり、複数のがんそれぞれに対するがんリスクを一度に判定することが可能であるので、がんのリスクを広く簡単に、しかも早期に知ることができるスクリーニング検査法として有用性が高いと考えられています。

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