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1 水際障害処理装置(地雷原処理装置)に関する技術資料の作成 1. 調査方法 水際障害処理装置(地雷原処理装置)とは、「水陸両用車に搭載し、陸上に存在する敵の個人携行火 器の有効射程外の海上から処理弾を投射し、その爆発により地雷原を処理できる機能を有するもの」 と定義されている。 調査方法は、定義にある「処理弾を投射して地雷原を処理」をキーワードに、調査対象国(アメリ カ、イギリス、フランス、ドイツ、イスラエル、スエーデン、オーストラリア)の地雷原処理装置を 調査し、調査対象を選定した。 また、調査対象国の他、ロシア、チェコにも該当するものがあり対象とした。 2. 調査対象 ① アメリカ、イギリス、ロシアは、ロケット弾で、紐状の処理用爆薬を空中に牽引して引き伸ばし、 地雷原に敷設して爆破するという、ほぼ同じようなコンセプトの処理装置を保有。 ② フランス、イスラエルは、燃料気化爆弾を連発して投射する方式の処理装置を保有。 ③ チェコは、地雷原に連発して砲弾を撃ち込む方式の処理装置を保有。 ④ ドイツ、スエーデン、オーストラリアには、「投射方式」に該当するものは見当たらなかった。 3. 調査結果の概要 (1) 構成 全ての装置は、発射機、処理弾、制御装置を基本として構成されている。 (2) 処理対象地雷 全ての装置は、対戦車地雷を対象としており、当然対人地雷も処理するものと考えられる。 「汀線から水深 2m の対戦車地雷を処理できること。」については、アメリカのものには「SWM (浅 海域に敷設された地雷)に使用する」とあるが、細部データを見出すことができなかった。 (3) 処理性能 ①「処理幅約 6 m 以上」を満足するものは、アメリカ、イギリス、ロシアの処理装置で、フランスの ものは不明。 ②「処理縦深約 70 m 以上」は、不明のフランスを除き、他の処理装置全て満足する。 ③全ての処理装置について「スタンドオフ距離約 500 m」を達成できるか否かは不明。 ④「プラットホームが海上に浮いた状態においても投射」については、アメリカ、ロシア、チェコは 水陸両用車に搭載した処理装置を保有しており海上から投射できるが、浮上した状態で運用できる かどうかは不明。 ⑤いずれの処理装置も「発射位置に進入後、速やかに処理」できる。 (4) 処理用爆薬の抗堪性については、IM 化の努力がなされているものの、細部は不明。 (5) いずれの処理装置も、乗員や操作員に対する危害防止策がなされている。 (6) 水陸両用車に搭載」の可否については、アメリカは AAVP7A1 に搭載した処理装置を保有。アメリカ、 イギリス、ロシアの地上設置やトレーラ搭載方式のものについての搭載可否は不明。 (7) トレーラ搭載方式はそれを牽引する車両もしくは指揮車両から、水陸両用車及びその他の車両に搭載 したものは搭載車両から操作制御できる。
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水際障害処理装置(地雷原処理装置)に関する技術資料の作成 · M 58 Mine Clearing Line Charge (MICLIC) System. Python. 国名. アメリカ. イギリス.

Jul 07, 2020

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水際障害処理装置(地雷原処理装置)に関する技術資料の作成

1. 調査方法

水際障害処理装置(地雷原処理装置)とは、「水陸両用車に搭載し、陸上に存在する敵の個人携行火

器の有効射程外の海上から処理弾を投射し、その爆発により地雷原を処理できる機能を有するもの」

と定義されている。

調査方法は、定義にある「処理弾を投射して地雷原を処理」をキーワードに、調査対象国(アメリ

カ、イギリス、フランス、ドイツ、イスラエル、スエーデン、オーストラリア)の地雷原処理装置を

調査し、調査対象を選定した。

また、調査対象国の他、ロシア、チェコにも該当するものがあり対象とした。

2. 調査対象

① アメリカ、イギリス、ロシアは、ロケット弾で、紐状の処理用爆薬を空中に牽引して引き伸ばし、

地雷原に敷設して爆破するという、ほぼ同じようなコンセプトの処理装置を保有。

② フランス、イスラエルは、燃料気化爆弾を連発して投射する方式の処理装置を保有。

③ チェコは、地雷原に連発して砲弾を撃ち込む方式の処理装置を保有。

④ ドイツ、スエーデン、オーストラリアには、「投射方式」に該当するものは見当たらなかった。

3. 調査結果の概要

(1) 構成

全ての装置は、発射機、処理弾、制御装置を基本として構成されている。

(2) 処理対象地雷

① 全ての装置は、対戦車地雷を対象としており、当然対人地雷も処理するものと考えられる。

② 「汀線から水深 2mの対戦車地雷を処理できること。」については、アメリカのものには「SWM (浅

海域に敷設された地雷)に使用する」とあるが、細部データを見出すことができなかった。

(3) 処理性能

①「処理幅約 6 m以上」を満足するものは、アメリカ、イギリス、ロシアの処理装置で、フランスの

ものは不明。

②「処理縦深約 70 m以上」は、不明のフランスを除き、他の処理装置全て満足する。

③全ての処理装置について「スタンドオフ距離約 500 m」を達成できるか否かは不明。

④「プラットホームが海上に浮いた状態においても投射」については、アメリカ、ロシア、チェコは

水陸両用車に搭載した処理装置を保有しており海上から投射できるが、浮上した状態で運用できる

かどうかは不明。

⑤いずれの処理装置も「発射位置に進入後、速やかに処理」できる。

(4) 処理用爆薬の抗堪性については、IM化の努力がなされているものの、細部は不明。

(5) いずれの処理装置も、乗員や操作員に対する危害防止策がなされている。

(6) 水陸両用車に搭載」の可否については、アメリカは AAVP7A1に搭載した処理装置を保有。アメリカ、

イギリス、ロシアの地上設置やトレーラ搭載方式のものについての搭載可否は不明。

(7) トレーラ搭載方式はそれを牽引する車両もしくは指揮車両から、水陸両用車及びその他の車両に搭載

したものは搭載車両から操作制御できる。

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(8) 訓練機能

全ての処理装置は演習弾を保有。

(9) 耐環境性

要求事項は不明。

(10) 補給整備性

要求事項は不明。

4. コストについて

各国の対象機器調達単価については不明。輸出価格についても不明。

5. スケジュール

取得計画が未定であること、保有国との調整を要することから不明。

6. リスク

①整備性のリスク

情勢により、輸入の取引中止等による整備計画の変更及び部品調達困難の可能性がある。

②技術的リスク

水陸両用車に搭載するため、水深 2 mの対戦車地雷を処理するために処理弾薬量を増やす必要があ

る場合、スタンドオフ距離約 500 mを確保することが現有のロケットではできない場合、プラットホ

ームが浮上した状態で投射できない場合等、システム全体を再設計しなければならない可能性がある。

調査結果の細部については、附属書 H水際障害処理装置(地雷原処理装置)に示す。

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代替案 A 案 B 案

編成(取得数量)

代替案名 MK 1 MOD 0 MCS MK 2 MOD 0 MCS Trailar Mounted

国名 アメリカ アメリカ

製造会社 不明 不明

取得方法 FMS FMS

概要・3本の導爆索(LDC)を、水陸両用急襲車(AAV)から、MK 154 油圧駆動ランチャーを使

用して、MK 22 ロケットモータで牽引して飛翔させ、地雷原に展開する地雷処理装置

・1本の LDC を、突撃啓開車両( ABV )から、または各種の装甲車/走軌車に牽引され

たM 353 トレーラから、MK 155 油圧駆動ランチャを使用して、MK 22 ロケットモータで牽引して飛翔させ、地雷原に展開する地雷処理装置

・水上から発射できる能力 ・車両の内部から操作

・SWM (浅海域に敷設された地雷)にとそれに続く陸上で使用 ・8 m W × 100 m Lの通路を確保

・再搭載することなく連続 3 回発射 ・1960 年代から保有

・適当にオーバラップして最大 260 m 地雷原を突破

・95 % 以上の地雷を処理

・車両の内部から操作

機能・性能 構成 導爆索 3 本の M 59 / 69 LDC 1本のM 58 / 68 LDC

 ・長さ 555 Ft (166 m)

アレスティング・ケーブル 205 Ft (62.5 m) 、爆薬 350 Ft (103.5 m)

信管 M 1134 電気信管 M 1134 電気信管

ロケット 3 基のMK 22  5 インチロケット 1 基のMK 22 5 インチロケット

ランチャー MK 154 LMC MK 155 MOD 0 / 1 LMC

 ・1基の油圧駆動のロケット発射レールと 3 本のM 59 LDC を収容するコンテナから構成 ・油圧駆動ランチャーとM 58 LDC を収容するコンテナから構成

 ・ロケット発射レール重量: 3,040 lb

 ・ロケット発射レールとコンテナの重量: 8,790 lb

トレーラ 該当せずLMC Mod 0はM 353A 1 トレーラに対応、Mod 1はM 353 A 1及び M 200 A 1 トレーラに対応

車両 AAVP7A1 M1 ABV

重量・寸法 運用時 運用時(トレーラ搭載時)

 重量: 3,040 lb (1,379 kg)  重量: 6,800 lb  (3,084 kg)

 幅:   75 in. (191 cm)  幅:     95 in. (241 cm)

 長さ: 140 in. (356 cm)  長さ:   187 in.  (475 cm)

 高さ:  48 in. (122 cm)  高さ:    71 in.  (180 cm)

処理幅 8 m 8 m

処理縦深 300 m (100 m L ×3 本) 100 m

スタンドオフ距離 62.5 m 62.5 m

海上投射 可能 不可

アメリカ軍の調達単価、対外輸出価格不明 アメリカ軍の調達単価、対外輸出価格不明

取得計画未定、アメリカとの調整を要し不明 取得計画未定、アメリカとの調整を要し不明

・輸入取引中止等による整備計画変更、部品調達困難の可能性・システム全体の再設計の可能性

・輸入取引中止等による整備計画変更、部品調達困難の可能性・システム全体の再設計の可能性

(1)TM 11275-15/3D PRINCIPAL TECHNICAL CHARACTERISTICS OF U.S. MARINE

CORPS ENGINEER EQUIPMENT  2-108

https://info.publicintelligence.net/USMC-EngineerEquipment.pdf

(1)M 11275-15/3D PRINCIPAL TECHNICAL CHARACTERISTICS OF U.S. MARINE

CORPS ENGINEER EQUIPMENT  2-106

https://info.publicintelligence.net/USMC-EngineerEquipment.pdf

(2)http://imemg.org/wp-

content/uploads/IMEMTS%202006_Marchand_paper7A.pdf

(2)http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/usmc/mcwp/3-

13/mcwp3-13_2005.pdf

3

コスト

スケジュール

リスク

参照

輸送時(M 59コンポーネント)

重量: 8,790 lb (3,987 kg)

幅: 95.9 in. (244 cm)

長さ: 175.8 in. (447 cm)

高さ: 60.5 in. (154 cm)

輸送時(M 58コンポーネント)

重量: 910 lb (413 kg)

幅: 65 in. (165 cm)

長さ: 102 in. (259 cm)

高さ: 74 in. (188 cm)

附属書H 水際障害処理装置(地雷原処理装置)1/5

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代替案 C 案 D 案編成(取得数量)

代替案名 M 58 Mine Clearing Line Charge (MICLIC) System Python

国名 アメリカ イギリス

製造会社 不明 BAE Systems

取得方法 FMS 直接取得(既製品)

概要 ・米陸軍は 1983 年、非開発品目として、海兵隊のトレーラ搭載用の M 58 A 3

LDC を調達

・Python は Giant Viper の後継機種

・米海兵隊の MK 2 Mod 0 MCS 同等品 ・トレーラ搭載タイプ、CHAVRE 戦車によりタンデムで牽引可能

・2012 年に性能向上

機能・性能

構成 導爆索 ・1本の M 58 シリーズの装薬( M 58 A 5、M 58 A 4、 M 68 A 2 ) ・コイル状の長さ 230 m のホース(導爆索)

・長さ 350 フィート( 1フィートにつき 5 ポンドの C-4) ・爆薬 PE 6 / Al 1455 kg が装填(端末の爆薬 9 kg は同量の PE 4 伝爆薬)

・C-4 爆薬 1,750 ポンド ・爆薬は ROWANEX 4400 M (新しい PBX シリーズ)使用により IM 化

・90 % 以上の対戦車地雷を破壊

信管 M 1134 電気信管 不明

ランチャー 1基のMK 155 シリーズのランチャー 不明

 (MK 155 Mod 2、MK 155 Mod 3、 MK 155 Mod 0、 MK 155 Mod 1)

ロケット 1基の 5 インチ MK 22 Mod 4 ロケット 250 mm L9 ロケット(重量 53 kg )、推進薬は Roxel 製のダブルベース

トレーラー M 353 Mods 0/ 2 、 M 200 A 1 Mods 1/ 3 、M 200 走軌トレーラ 不明

車両 不明 Trojan AVRE、Chieftain AVRE

その他 1台のM 1147 点火キット (TDFD) ) SAFU

重量・寸法 重量: 3,178 Kg 爆薬重量: 1500 kg

長さ:  4.3 m 導爆索長: 250 m

幅:   2.2 m

高さ:  1.8 m

処理幅 8 m 7.3 m

処理縦深 100 m 183 m~230 m、タンデムの場合 400 m 以上

スタンドオフ距離 62.5 m 不明

海上投射 不可 不可

その他 IM 化

コスト アメリカ軍の調達単価、対外輸出価格不明 イギリス軍の調達単価、対外輸出価格不明

スケジュール 取得計画未定、アメリカとの調整を要し不明 取得計画未定、イギリスとの調整を要し不明

リスク ・輸入取引中止等による整備計画変更、部品調達困難の可能性 ・輸入取引中止等による整備計画変更、部品調達困難の可能性

・システム全体の再設計の可能性 ・システム全体の再設計の可能性参照 (1)http://www.armyjeeps.net/misc.htm (1)https://en.wikipedia.org/wiki/Python_Minefield_Breaching_System

(2)https://en.wikipedia.org/wiki/M58_MICLIC (2)https://www.theengineer.co.uk/bae-systems-upgrades-python-mine-

(3)http://www.nuui.com/Sections/Military/Field_Manuals/FM3-

34_2/appc.htm

(4)https://fas.org/man/dod-101/sys/land/mk154.htm(5)http://www.liberatedmanuals.com/TM-9-1375-215-10-HR.pdf

4

(3)https://www.armyrecognition.com/united_kingdom_british_army_military_

equipment_uk/python_mine_clearance_minefield_breaching_system_data_

sheet_description_information_specifications.html

附属書H 水際障害処理装置(地雷原処理装置)2/5

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代替案 E 案 F 案

編成(取得数量)

代替案名 UR-77 meteorite UR -83 p

国名 ロシア(1977年採用) ロシア

製造会社 不明 VO GED 113324 Moscow

取得方法 直接取得 直接取得

概要 ・軽装甲 2C1 に搭載された地雷処理装薬 UZP - 77 または UZP - 67 からなるシステム ・携行式障害突破砲架

・シャーシは水陸両用 (水上速度 4km / 時) ・装薬は地上で 2 つのクラスターに配置、ジェット・エンジンにより飛翔

・最初の戦闘 2014 年 10 月 ・装薬は、準備された地表面や塹壕から発射可能

・上陸用舟艇、陸上トラックやトレーラーからも発射可能

機能・性能

構成 導爆索 UZ - 67 UZP - 83

 ・665 kg の TNT × 2  ・重量 1800 Kg (折り畳み可能な 2 つのトレイに入れられている)

 ・長さ : 83 m × 2  ・長さ: 114 m

 ・射程: 200 m、350 m  ・射程: 440 m

 ・処理幅:  6 m、処理縦深:  80 m  ・処理幅: 6 m、処理縦深: 115 m

 ・装薬は遠隔操作(50 m 以上)で発射

UZP - 77 、UZ - 67 とも水面からの射程は 200 m  ・装薬は機械式信管により遠隔操作で起爆

 ・導爆索 DKRP - 4 の 22 のセクションを持つクラスター × 2

 ・ブレーキング・ロープ × 2 本、伝爆アセンブリ、接続ケーブル

信管 不明

ロケット DM - 70 DM - 70 × 2基

 ・ジェット・エンジンの補助を受ける

 ・固体燃料使用

ランチャー 不明 発射装置、マウント・ラック、ベース、アンカー

トレーラー 該当せず 不明

車両 2C1 該当せず

 ・陸上速度60 Km/ 時、海上速度4.5~5 Km/ 時

その他 スペアパーツ、工具、付属品

重量・寸法 不明 発射位置でのUR - 83 p : (長さ: 1.5 m 、幅: 1.5 m 、高さ: 2.6 m)

処理幅:処理縦深 6 m W×80 -90 m L

スタンドオフ距離 不明 約 325 m

海上投射 可能 可能

その他 再出撃時間 40 分 発射準備時間 90 分

コスト ロシア軍の調達単価、対外輸出価格不明 ロシア軍の調達単価、対外輸出価格不明

スケジュール 取得計画未定、ロシアとの調整を要し不明 取得計画未定、ロシアとの調整を要し不明

リスク・輸入取引中止等による整備計画変更、部品調達困難の可能性・システム全体の再設計の可能性

・輸入取引中止等による整備計画変更、部品調達困難の可能性・システム全体の再設計の可能性

参照 http://survincity.com/2013/10/installation-clearance-ur-77-meteorite-2/ http://topgun.rin.ru/cgi-bin/units.pl?field=8&unit=2417&lng=eng

http://www.pioniertechnik.de/ur77.htm

http://www.strategic-bureau.com/ur-77-meteorit-lance-une-charge-lineaire/

5

UZP - 77

・800 Kg×2

・長さ 93 m×2

・射程 200 m及び500 m

・処理幅 6 m、処理縦深 90 m

附属書H 水際障害処理装置(地雷原処理装置)3/5

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代替案 G 案

編成(取得数量)

代替案名 UR - 07

国名 ロシア

製造会社 VO GED 113324 Moscow

取得方法 直接取得

概要 ・遠隔地雷処理システム

・地面または車両から発射可能

機能・性能

構成 導爆索 UZP - 06

・重量: 2850 kg 余白

・射程: 340 m

信管 不明

ロケット 不明

ランチャー 不明

車両 BMP - 3 の改造シャーシ

その他 ・ブレーキ・ケーブル用分離装置

・81 mm 煙幕擲弾筒の 6 方向ランチャーを装備

・車両には、クレーン・システムとランチャー用ホイストが装備

重量・寸法 不明

処理幅:処理縦深 不明

スタンドオフ距離 不明

海上投射 不明

コスト ロシア軍の調達単価、対外輸出価格不明

スケジュール 取得計画未定、ロシアとの調整を要し不明

リスク ・輸入取引中止等による整備計画変更、部品調達困難の可能性

・システム全体の再設計の可能性

参照 http://www.pioniertechnik.de/ur07.htm

6

UZP - 06 D

・重量: 1350 kg

・射程: 1000 m

附属書H 水際障害処理装置(地雷原処理装置)4/5

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代替案 H 案 I 案

編成(取得数量)

代替案名 Carpet SVO

国名 フランス、イスラエル チェコ

製造会社 Rafael (イスラエル) Konštrukta - Defence

取得方法 直接取得 直接取得

概要 ・自律的なアドオン・キットで、野戦場でも様々なタイプの装甲車両に装着 ・BMP-1をベースにした特殊構造システムを搭載した装甲走軌車として設計

・各ロケットはインパクト・ポイントで雲状の燃料気化爆薬を形成 ・24 発の地雷処理弾丸を順次発射し、地雷を処理

・地雷原前縁から 65~165 m 離れた場所からのサルボ発射で、1 分以内に長さ 100 m の通路確保 ・自走式の地雷処理システムで、250 m~530 m の地点で、地雷原を貫く通路を確保

・車両のコンパートメント内から遠隔操作

・AMX - B2 EBG 戦闘工兵用車両に装甲式火工剤対戦車地雷処理システム( SDPMAC )を搭載

機能・性能

構成 265 mm カーペッ・トロケット 24 発の弾丸

 ・液体燃料のみ充填しており可燃性であるが、通常の運用条件下では爆薬ではない  ・特殊な種類の超口径( 247 mm )の翼安定化弾薬

 ・重量: 46 Kg  ・高い発射精度を達成するための設計

 ・長さ: 1390 mm  ・対戦車地雷、対人地雷のを無効化に十分な爆風衝撃を提供

 ・翼幅: 350 mm  ・発射速度: 2.5 秒 / 1 発

 ・射程: 65~165 m  ・全重量: 1020 Kg

 ・発射モード・・自動、半自動、単発射  ・射程: 250m (最短距離)、500m (最長距離)

ランチャー 24 基の発射用スティック(細部不明)

 ・自己収容式であり、自車両からの油圧動力は必要ない。

 ・24 V ~ 28 V の電源のみ必要

 ・取り付けのオプション

   ① 車両後部に取付ける(簡単に移し替えられる)

   ② APC に牽引

   ③ APC 内にインストール

 ・フル搭載での全重量:3.05 トン

 ・ランチャ-の寸法: 3.0 m x 2.0 m x 1.32 m

 ・ロケット・ポッドの寸法: 0.92 m x 1.32 m x 2.4 m

搭載車両: AMX - B2 EBG 搭載車両: BVP - 1

 ・道路速度制限・・65 km / 時

 ・最大水上速度・・6 km / 時

その他 その他

 ・武器の照準には「TKN - 3B 複合 IR サイト」が装備、直接視界と FCS を使用

 ・武器の高度は、サーボ機構によって設定。旋回は車両全体の移動による

 ・NPS は、移動中に SVO の位置を測定するために使用

 ・NPS は 武器の現在の位置を水平面と北方向に測定する

重量・寸法 不明 不明

処理幅 不明 5m   (24 発の弾丸を順次発射)

処理縦深 不明 100  (24 発の弾丸を順次発射)

スタンドオフ距離 不明 射程: 250 m (最短距離)、500 m(最長距離)

海上投射 不明 可能

コスト フランス、イスラエル軍の調達単価、対外輸出価格不明 チェコ軍の調達単価、対外輸出価格不明

スケジュール 取得計画未定、イスラエルとの調整を要し不明 取得計画未定、チェコとの調整を要し不明

リスク ・輸入取引中止等による整備計画変更、部品調達困難の可能性 ・輸入取引中止等による整備計画変更、部品調達困難の可能性

・システム全体の再設計の可能性 ・システム全体の再設計の可能性

参照 (1)http://defense-update.com/news/6702carpet.htm (1)http://www.kotadef.sk/images/content/documents/prospekty/prospekt_SVO.pdf

(2)http://world-defense.com/threads/carpet-minefield-clearing-and-ied-neutralization-

detonation-system.2160/

(2)http://www.kotadef.sk/en/r-d/weapons-systems/mine-laying-and-mine-clearing-

systems/self-propelled-explosive-mine-clearing-vehicle-svo-a1/

(3)https://infokriegtv.wordpress.com/category/carpet/

7

附属書H 水際障害処理装置(地雷原処理装置)5/5

Page 8: 水際障害処理装置(地雷原処理装置)に関する技術資料の作成 · M 58 Mine Clearing Line Charge (MICLIC) System. Python. 国名. アメリカ. イギリス.

米軍の地雷処理システム( Mine Clearance System (MCS))

概要 MCS は、ロケットで牽引する LDC

地雷原や障害を突破する作戦において、地雷を処理して安全な通路を戦闘車両に提供する

装備 (MK 154 ) MK 1 MOD 0 MCS (海兵隊)

(MK 155 ) MK 2 MOD 0 MCS Trailar Mounted(海兵隊)

(M 58 )   Mine Clearing Line Charge (MICLIC) System(陸軍)構成 導爆索(Linear Demolition Charge (LDC))

LDC M 58 A 4 / M 59 A 1(DODIC M 913 / ML 25)

・M 58 とM 59 の違いは、コンテナの形態

・訓練用は、M 68 / M 69

・M 58 とM 59 の違いは、コンテナの形態

M 58 シリーズ

・M 58、M 58 A 1、M 58 A 2、M 58 A 3、M 58 A 4、M 5 8A 5

・350 フィートのソーセージ形状をした軟質爆薬・特性のコンテナに収容

・鉄製のトーイング・ケーブル・アセンブリ

・ナイロン製のアレスティング・ケーブル

・電気信管

M 58シリーズの主要なコンポーネント

パレットコンテナ) (Pallet (Container))・保護用の保管および輸送用容器

・装薬用の電気的接続や安全装置を組み込む

・M 58 A 5 用カートリッジ駆動アレスティング・ケーブル・カッター

装薬 (Charge)  ・長さ 350 フィート(100 フィート・セクションが 3 つと 50 フィート・セクションが1つ結合)

・M 58 A 3以降、各セクションは、 3 /4インチのナイロン・ロープをコアに、1 フィート当り100g のPETN 導爆線を2

本または3本を撚って構成

・主装薬は、1 フィートあたり約 5 ポンドのC-4が、「5‐1/2 × 1‐1/2 × 3‐1/2 インチ」のペレット状で、対になってコア周囲に装着・ペレットは、各セクション長の一対の逆縫いナイロン・スリーブで覆われている。

・ロケット・ハーネス・ケーブル・アセンブリは組み立てられた装薬の前端に取り付けられ、ヒューズ・ホルダーは装薬の後端に固定

アレスティング(拘束)ケーブル (Arresting cable)

・長さ 205 フィート、直径 3/4 インチのナイロン・ロープを 3 本撚って構成

・3 本 の撚り線の各中心に、電気リード線が通っている・パレットの底に置く

信管 (Fuze)

・M 1134 シリーズ

・重さ: 約 4ポンド、長さ: 約 4‐3/4 インチ、径: 約 3‐1/2 インチ・アレスティング・ケーブルの展張により、火薬系列が確立

・陸軍 MICLIC システムは、より安全性が向上した M 1134 A 1 E 1 またはM1134 A 2を使用

M 58 シリーズの関連器材

爆破用発火キットM 1147  Firing Kit, Demolition M 1147

標準の発破器を使用し、M58 装薬の発火に必要な全てのケーブル、コネクタ、セレクタ・スイッチを含む

10 - cap、M 32 またはM 34 発破器を使用できる

M 125 爆破キット  M 125 Demolition Kit.

・M 58 装薬を最初に使用したもの・地上から装薬を発射

・M 5 8装薬、M 1147 発火キット、MK 22 ロケット、パレット装着の簡単なランチャー・レールで構成

ロケット (Towing Rocket Motor )

MK 22 5インチロケット MK 22 Mod 3 / 4 ロケット

ランチャー (Launcher, Mine Clearance (LMC) )

MK 154 LMC 油圧駆動のランチャーとコンテナから構成

コンテナには3本のM 59 LDCが収容

MK 155 MOD 0 / 1

・油圧駆動のランチャーとコンテナから構成

・コンテナには1本のM 58 LDCが収容

・M 58 装薬を保持し、牽引ロケットを発射

・海兵隊(MK 2 Mod 0 地雷処理システム)、陸軍(MICLICシステム)で使用

・Mod 0 ランチャーはM 353 A 1 トレーラーのみ対応、Mod 1 はM 353 A 1 トレーラーおよびM 200 A 1 トレーラーの両方に対応

トレーラ (Trailer)

・M 353 3-1/2 t トレーラ

・M 200 A 1 2-1/2 t トレーラ

・M 200 走軌トレーラ

車両 (Vehicle)

水陸両用強襲車両 (Amphibious Assault Vehicle (AAV)

AAVP7A1

突撃啓開車両 (Assault Breaching Vehicle (ABV)

M1 ABV

参照

(3)http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/usmc/mcwp/3-13/mcwp3-13_2005.pdf

(4)http://www.armyjeeps.net/misc.htm

(5)https://en.wikipedia.org/wiki/M58_MICLIC

8

(7)http://www.nuui.com/Sections/Military/Field_Manuals/FM3-34_2/appc.htm

(1)TM 11275-15/3D PRINCIPAL TECHNICAL CHARACTERISTICS OF U.S. MARINE CORPS ENGINEER EQUIPMENT  2-108

https://info.publicintelligence.net/USMC-EngineerEquipment.pdf

(2)TM 11275-15/3D PRINCIPAL TECHNICAL CHARACTERISTICS OF U.S. MARINE CORPS ENGINEER EQUIPMENT  2-106

https://info.publicintelligence.net/USMC-EngineerEquipment.pdf

(6)https://ia902701.us.archive.org/9/items/milmanual-tm-43-0001-38-army-data-sheets-for-demolition-materials/tm-43-0001-

38_army_data_sheets_for_demolition_materials.pdf

附属書H 水際障害処理装置(地雷原処理装置)参考資料