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大学図書館の実施する 大学図書館の実施する 情報リテラシー教育支援 情報リテラシー教育支援 三重大学附属図書館の取り組み 三重大学附属図書館の取り組み三重大学附属図書館参考調査係 杉田いづみ 平成 平成14 14年11 11月29 29日 54 54 回近畿地区図書館学科協議会 回近畿地区図書館学科協議会 発表資料 発表資料
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大学図書館の実施する 情報リテラシー教育支援 · 2008. 5. 26. · 三重大学附属図書館 情報リテラシー教育支援実施体制 大学の規模...

Aug 19, 2020

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Page 1: 大学図書館の実施する 情報リテラシー教育支援 · 2008. 5. 26. · 三重大学附属図書館 情報リテラシー教育支援実施体制 大学の規模 人文・教育・医学・工学・生物資源の5学部(中規模大学)

三重大学附属図書館

大学図書館の実施する大学図書館の実施する情報リテラシー教育支援情報リテラシー教育支援

~~三重大学附属図書館の取り組み三重大学附属図書館の取り組み~~

三重大学附属図書館参考調査係    杉田いづみ

平成平成1414年年1111月月2929日日

第第5454回近畿地区図書館学科協議会回近畿地区図書館学科協議会

発表資料発表資料

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三重大学附属図書館

本日の発表内容本日の発表内容

  三重大学附属図書館における三重大学附属図書館における

  情報リテラシー教育支援事業  情報リテラシー教育支援事業

    (教育支援・研究支援・地域貢献)(教育支援・研究支援・地域貢献)

   コア・コンピタンスとしての情報リテラシーコア・コンピタンスとしての情報リテラシー

  今後の展開今後の展開

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三重大学附属図書館

情報リテラシー教育支援実施体制情報リテラシー教育支援実施体制

大学の規模 大学の規模 人文・教育・医学・工学・生物資源の5学部(中規模大学)

情報リテラシー=中核事業としての位置付け情報リテラシー=中核事業としての位置付け

・学部生:約6,200名 (1学年1,300~1,400名)

・大学院生:約1,300名  ・教官数763名,

◆各係の所掌事務範囲内での人員配置換え・参考調査係の所掌事務:ILLおよび参考調査,利用案内,広報(Web管理)

・平成12年度: 係長:1,係員:3 (定員:1,非常勤:2)

・平成13年度: 係長:1,係員:4 (定員:1,非常勤:3)

・平成14年度: 係長:1,係員:5 (定員:2,非常勤:3)

◆業務の見直し・サービスカウンター・事務室の統合など(平成13年度末)

・図書受入業務の外注(試行)など(平成14年度)

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情報リテラシー教育支援実施スタイル情報リテラシー教育支援実施スタイル

◆図書館主催の講習会 

  ・実施回数:88回,参加者:409名

◆講義に関連する情報リテラシー支援講習会

 (ゼミや研究室単位での講習会含む)

  ・実施回数:116回,参加者:2,321名 

平成平成1414年度(年度(44月~月~1111月)の実施状況月)の実施状況

              ※ 詳細な統計は,別紙をご参照ください

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図書館主催の講習会図書館主催の講習会

◆図書館単独で実施

 メリット:

   ・内容・対象者・期間・時間帯などの設定,人員確保や準備がしやすい

   ・学生の自発的な参加が可能

 デメリット:     

   ・受講者が限定され,全体的なレベルアップに至らない

   ・ターゲットが絞り込めない = 一般論になりやすい

情報リテラシー教育支援実施スタイル情報リテラシー教育支援実施スタイル

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講義に関連する情報リテラシー支援講習会講義に関連する情報リテラシー支援講習会

◆教官からの申込みにより,講義に合わせて実施

 メリット:

  ・ターゲットが絞り込める。専門や学年に応じた内容で実施。

  ・講義の一環として行うため,モチベーションが高い。

 デメリット:     

  ・テキスト作成や会場下見など,準備に時間がかかる。   

  ・実施時期が集中するケースが多く,スケジューリングと人員確保が難しい。

情報リテラシー教育支援実施スタイル情報リテラシー教育支援実施スタイル

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研究室ゼミなどを対象とした講習会研究室ゼミなどを対象とした講習会

◆教官などからの申込みにより,研究室やゼミ単位で実施

 メリット:

  ・ターゲットが絞り込める。専門や学年に応じた内容で実施。

  ・少人数制で,講習による効果が高い。

 デメリット:     

  ・テキスト作成など,準備に時間がかかる。  

 

情報リテラシー教育支援実施スタイル情報リテラシー教育支援実施スタイル

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◆講義に関連する情報リテラシー支援講習会を

 中心に,図書館主催の講習会で補完する。

全体レベルの底上げ +全体レベルの底上げ +

専門分野や受講者の状態に柔軟に対応専門分野や受講者の状態に柔軟に対応

情報リテラシー教育支援実施スタイル情報リテラシー教育支援実施スタイル

テキストなどの成果物をテキストなどの成果物をWebWeb上で公開=自習用テキスト上で公開=自習用テキスト

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教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー

・学部初期段階

・卒業研究段階

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教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

図書館ツアー(新入生対象)図書館ツアー(新入生対象) 

◆人文学部(全クラス),教育学部(一部)のオリエンテーション

 セミナーによる実施                

・実施回数:22回,参加者:357名 1回平均:約16名

◆他学部の学生向け:図書館主催講習会の「図書館ツアー」を実施

・実施回数:9回,参加者:104名 1回平均:約12名

◆Web上に図書館バーチャルツアー(スライドショー)を掲載

・平成14年度 受講率:約35% 平成13年度は「情報科学基礎」でも実施:ほぼ100% 

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図書館ツアー(新入生対象) の効果図書館ツアー(新入生対象) の効果

◆受講者へのアンケート結果:よくわかった・わかった=9割以上

◆図書館ツアーを実施していない学部(理系)については,

・高校までの図書室との違い:動機付けとしては,効果が高い。

・「資料の検索・収集」「研究・調査方法の習得」には至らない。

・情報科学基礎における講習会で資料配置について説明。

・バーチャルツアーの紹介

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

◆留学生センター日本語クラスが,留学生向けガイダンスに参加

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目標:目標:対象の拡大と内容の高度化対象の拡大と内容の高度化

◆「従来行われてきたオリエンテーションレベルの限界を突破し,

 一部ではなく全ての利用者をより自立した情報の使い手にする」        日本図書館協会図書館利用教育委員会. ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? 図書館利用教育ガイドライン大学図書館編」日本図書館協会, 1998.4

OPACOPAC検索および雑誌記事検索の基礎については,検索および雑誌記事検索の基礎については,

学部初期段階で全ての学生に習得させる学部初期段階で全ての学生に習得させる

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

※ 「情報検索」に関わる独立科目としての実施は,目指さなかった(目指せなかった)

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学部初期段階における情報検索入門の要件学部初期段階における情報検索入門の要件

◆学生に基本的なコンピュータ・リテラシーが必要

   (実施時期)

◆講義形式ではなく,実習ができる環境が必要

   (実施場所)

◆検索スキルだけではなく,情報リテラシーの獲得が必要

   (実施内容と時間)

全学共通教育科目「情報科学基礎」1コマでの実施全学共通教育科目「情報科学基礎」1コマでの実施

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

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「情報科学基礎」における情報検索入門「情報科学基礎」における情報検索入門

◆広報:各メディア・委員会,情報サービス課長・参考調査係長による営業

◆内容:情報リテラシーについて,OPACの検索と実習,

     雑誌記事索引の簡単な紹介(同時アクセスや時間の問題)

(検索例と実習課題は,学部・学科にあわせてカスタマイズ)

◆学生に対する配慮:ワークシートによる講習会前・講習会後調査,

  学籍番号の記入・実習課題の提出

◆教官に対する配慮:ワークシート集計結果を即日報告 

◆フォロー体制の強調:意見・質問のフィードバック

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

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◆平成13年度の実績

・実施回数: 36回, 参加者: 1,292名

  学科単位の実施率: 97%

  参加率: 約95%

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「情報科学基礎」における情報検索入門の実績「情報科学基礎」における情報検索入門の実績

◆平成14年度の実績 (11月まで)

・実施回数: 35回, 参加者: 1,273名

  学科単位の実施率: 100% (予定)

  参加率: 約92% (見込み)

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◆インターネットの利用状況 日常的・時々利用: 63% → 81%

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果①「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果①

平成14年度

24%

57%

18%1%

日常的 時々 使っていない 無回答

平成13年度

14%

49%

37%

0%

日常的 時々 使っていない 無回答

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◆情報リテラシーについて: 72ポイントアップ

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果②「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果②

情報リテラシーを知っていますか

16%

84%

0%

はい いいえ 無記入

情報リテラシーについて理解できた

88%

10% 2%

はい いいえ 無記入

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◆OPACについて: 64ポイントアップ

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果③「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果③

OPAC使ったことがある

31%

69%

0%

はい いいえ 無記入

OPAC使えそう

95%

3%

2%

はい いいえ 無記入

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◆雑誌記事について: 85ポイントアップ

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果④「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果④

雑誌記事の探し方知っている

4%

95%

1%

はい いいえ 無記入

雑誌記事の探し方わかった

89%

9% 2%

はい いいえ 無記入

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◆講習会全体についての感想  よくわかった・だいたいわかった=94%

教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果⑤「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果⑤

講習会全体についての感想

24%

69%

4%

1%

2%

よくわかっただいたいわかったあまりわからなかったわからなかった無記入

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教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果⑥「情報科学基礎」における情報検索入門 アンケート結果⑥

◆講習会についての感想

○分かりやすかった/聴きやすかった/早口だった

○これまでなんとなく使っていたが,これからは使いこなせそう

○受講できてよかった

○雑誌についてはよくわからなかった

○これからも頑張ってください/また分からなくなったら教えてください

◆図書館サービスに対する要望・意見

○新しい本を入れてほしい

○開館時間を長くしてほしい/暑い・寒い

○パソコンをもっとたくさん入れてほしい

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教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「情報科学基礎」における情報検索入門  フィードバック「情報科学基礎」における情報検索入門  フィードバック

◆教官へのアンケート集計結果報告 (電子メールによる)○講習会の効果を示し,教育支援としての位置付けを明確にする

○学生からの質問や意見に回答し,教官から講義の中で伝えてもらう

○講習会に対する教官の評価:内容,説明方法やテキスト,今後の展開

◆Web上での回答 (学生向けサービスサイト「学生ポータル」)

○学生への回答の場/Webやメールによる問合せ=双方向性

○FAQとしても活用できる ○柴田先生の講義レポートへの回答

◆講習会の実施方策,その他の業務・サービスの改善

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教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「情報科学基礎」における情報検索入門の位置付け「情報科学基礎」における情報検索入門の位置付け

◆平成14年度共通教育カリキュラム専門委員会への報告○カリキュラムとして義務化はしない。

○講習会の意義を認め,個々の教官の自由裁量で採用する。

◆職務規程などへの配慮○ 「教育」ではなく「支援」という形での大学教育へのコミット。

○図書館員は講義の補助的な役割。

○休講時など,教官が不在の際に講義としての講習会はできない。

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教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー学部初期段階学部初期段階

「ガイドライン」に照らした構成・・・「ガイドライン」に照らした構成・・・人文学部のケース人文学部のケースInstruction(図書館)

ガイドラインの目的・目標

情報リテラシー教育支援講習会

オリセミのカリキュラム

情報科学基礎のカリキュラム

- - ・問題の発見・設定・コンピュータ 基本操作

領域1: 印象づけ

領域2: サービス案内

領域3: 情報探索法指導

・情報検索講習会 (実習付) OPAC,雑誌記事【情報科学基礎90分】

-・WWW検索(インターネット)

領域4: 情報整理法指導

領域5: 情報表現法指導

・館内ツアー【オリセミ45分】

・文書作成/表計算・電子メール・ホームページ作成

・レジュメの作成・発表・討論・レポートの作成

Education(学部)

・資料の収集

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教育支援としての情報リテラシー教育支援としての情報リテラシー卒業研究の段階卒業研究の段階

学部の専門科目などによる採用学部の専門科目などによる採用

◆平成14年度現在の,3-4年生を対象とするケースが多い

     ○基本的な情報検索を学んでいない。日本語文献検索が中心。

     ○卒研生向けの図書館主催の講習会は,受講率が低い。

     ○卒研を控え,ゼミや講座に配属される3-4年次の実施は,効果が高い。

◆平成14年度実施状況: 実施回数: 14回, 参加者: 277名

     ○医学部3年生「医学情報検索講習会」研究室研修の説明会の際に実施

     ○国際社会の構造I演習, 人間発達科学研究演習, 生命機能科学実験・演習,

        地域看護学ゼミナールI,データベース演習など,各学部の教官が採用。

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研究支援としての情報リテラシー研究支援としての情報リテラシー

研究支援としての情報リテラシー支援事業の目的研究支援としての情報リテラシー支援事業の目的

◆直接的効果     ○ 主に教官や大学院生が専門的なデータベースを認知し,

 研究活動の中で効果的に使えるようになること。

◆間接的効果○大学内における学術情報基盤を確立するための“情報活用文化”

       を根付かせること。

○全学の学術情報基盤を高度化し,かつ安定的に運営するための 世論喚起と予算獲得の一方策。

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三重大学附属図書館

研究支援としての情報リテラシー研究支援としての情報リテラシー学術情報基盤確立のために学術情報基盤確立のために

大学改革会議,各学部教授会でのデモンストレーション大学改革会議,各学部教授会でのデモンストレーション20022002年年11月~月~

◆広い意味でのリテラシー向上プロジェクトとしての位置付け

  ○電子ジャーナルおよび引用文献データベースの「概要」

  ○両者のリンク機能による「相乗効果」

  ○電子ジャーナルによる中止雑誌の復活・他大学への複写依頼との

    関係など,コストパフォーマンスに関わる「導入効果」

  ○サービスを安定的供給するための「学術情報基盤確立の必要性」

◆全5学部の教授会構成員422名中298名 参加率:約71%

  ○ 「便利になった」 「電子ジャーナルが身近になった」

    「もっと詳しい使い方を知りたい」

   ○新サービスの認知と普及の第一歩としては,成果あり。

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三重大学附属図書館

研究支援としての情報リテラシー研究支援としての情報リテラシー各研究分野に対応した講習会各研究分野に対応した講習会

◆電子ジャーナルおよび引用文献データベース“Web of Science”を

  中心とした専門分野に特化した講習会(理系の学部を中心とした展開)

EJEJ&&WoSWoS集中講座集中講座

◆様々なメディア・委員会等による広報,情報サービス課長から教官への個別営業

○個人申込み(教官・大学院生) 実施: 35回, 参加者: 90名

○研究室・ゼミ単位のオーダーメイド 実施: 45回, 参加者: 414名

  ・学部学生含む

  ・国内情報検索サービスなどオプションも用意

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三重大学附属図書館

研究支援としての情報リテラシー研究支援としての情報リテラシー各研究分野に対応した講習会各研究分野に対応した講習会

◆電子ジャーナルについて・検索スキル: 98%が満足 ・研究上の有用性: 98%が満足

EJEJ&&WoSWoS集中講座 アンケート結果集中講座 アンケート結果   (7(7月まで月まで))

◆Web of Scienceについて・検索スキル: 96%が満足 ・研究上の有用性: 97%が満足

◆意見・要望・IEEEなど学会誌の電子ジャーナル導入, 人文・社会系のデータベース充実・講習会について: 専門分野に特化した検索例,実習に対する評価

◆教職員向けサービスサイト「教官ポータル」

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三重大学附属図書館

研究支援としての情報リテラシー研究支援としての情報リテラシー各研究分野に対応した講習会各研究分野に対応した講習会

◆構成員全体の認知度とスキルのレベルアップ

・電子ジャーナルおよび引用文献データベース“Web of Science”の

    人文・社会系分野の導入(2002年10月) 今後は,人文・社会系に力点を。

今後の展開と課題今後の展開と課題

◆コンテンツの更なる充実

・学術情報基盤整備のための予算確保・共通経費化

・全学的な見地によるコンテンツ構築

◆図書館員の専門主題の知識

・電子図書館時代の図書館に求められる資質

・サブジェクト・ライブラリアンの育成, 分野別のポータルサイトなど

・各分野における学術情報の発表・流通形態などの把握

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三重大学附属図書館

地域貢献としての情報リテラシー地域貢献としての情報リテラシー

三重大学の教育サービス面における    三重大学の教育サービス面における    社会貢献の位置付け:地域圏大学社会貢献の位置付け:地域圏大学

UNIVERSE普遍的・国際的学問

LOCAL地域社会三重大学

情報・資料情報・資料情報・資料を情報・資料を求める市民求める市民

附属附属図書館図書館

※大学評価・学位授与機構「教育サービス面における社会貢献の評価報告書」 (2002.3)より

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教育サービスの受益者の分類教育サービスの受益者の分類

◆ 個人としての一般市民

◆ 特定多数の一般市民グループ

◆ 行政や企業などの目的社会グループ

◆ 専門職能グループ

※大学評価・学位授与機構「教育サービス面における社会貢献の評価報告書」 (2002.3)より

地域貢献としての情報リテラシー地域貢献としての情報リテラシー

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三重大学附属図書館

地域貢献としての情報リテラシー地域貢献としての情報リテラシー個人としての一般市民に対するリテラシー支援

◆オープン・ライブラリー (平成12年度 42名)

l「一般市民への図書館公開」の一環。三重大学の附属図書館が,資料の貸出も含め,一般に公開されていることを広報するために実施。OPACの検索方法の講習会も実施。

※平成13年度以降は,大学の高校生向けイベント“オープン・ユニバーシティ”に合わせて実施。

生涯学習機関としての役割生涯学習機関としての役割

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◆インターネットでレファレンス (平成13年度 35名)

l三重県図書館協会主催の図書館員のための情報リテラシー講習会。県内の公共図書館・大学図書館員を対象に,インターネット上のリソースを用いたレファレンスについて事例発表,講習会および実習を実施。

地域貢献としての情報リテラシー地域貢献としての情報リテラシー専門職能グループに対するリテラシー支援 ①

地域図書館員のリテラシー向上に貢献

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◆インターネットを活用した看護情報検索 (平成14年度 26名)

l三重県看護協会主催 認定看護管理者研修(県内看護師長級の職員を対象とした全国的な研修) の一環。本学医学部教授による「看護に必要なコンピュータリテラシー」の講義・実習の後,図書館による講義・実習を実施。

地域貢献としての情報リテラシー地域貢献としての情報リテラシー専門職能グループに対するリテラシー支援 ②

教官の地域貢献の補助的役割

地域の学術図書館としての役割

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情報リテラシー教育支援情報リテラシー教育支援事業の全体像事業の全体像

図書館が独自に実施する図書館主催の講習会

教官個人向

内容の高度化

研究支援

教育支援

教官・大学院生を対象とする専門的情報リテラシー教育支援

講義に関連する情報リテラシー教育支援講習会

教官・院生向コース

卒研生対象

留学生英・中ツアー

新入生館内ツアー

地域専門職能グループなど

研究室オーダーメイド

出張講習会

卒研ゼミ

情報科学基礎

オリセミ

地域貢献

対象者の拡大

卒業研究など,段階に応じた情報リテラシー教育支援

学部初期段階の情報リテラシー教育支援

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lコア・コンピタンス:

「企業が競合他社に対して圧倒的に優位にある事業分野や,他社にはない独自の技術やノウハウを集積している中核となる部門」

コア・コンピタンスとしての情報リテラシーコア・コンピタンスとしての情報リテラシー

情報リテラシーは,大学図書館のコア・コンピタンスか?情報リテラシーは,大学図書館のコア・コンピタンスか?

大学図書館は,大学のコア・コンピタンスか?大学図書館は,大学のコア・コンピタンスか?

アウトソーシング/リストラできない部門

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コア・コンピタンスとしての情報リテラシーコア・コンピタンスとしての情報リテラシー

PlanPlan((企画)企画)--DoDo((実行)実行)--SeeSee((評価)評価)

図書館の運営全般に関わる拡大再生産的なサイクル図書館の運営全般に関わる拡大再生産的なサイクル

情報リテラシー教育支援

利用者

サービス見直し・向上

・情報リテラシー支援講習会の企画には, 「時期,場所,対象,内容,理由,手段」の いわゆる5W1Hの検討が不可欠。

・図書館員の意識改革

・利用者の意識改革

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コア・コンピタンスとしての情報リテラシーコア・コンピタンスとしての情報リテラシー

非営利機関のマーケティング理論の導入非営利機関のマーケティング理論の導入◆生き残り,成功するために充分な資源を吸引する

・学術情報基盤の確立 ・コンテンツ構築

◆資源を製品,サービス,アイデアに変換する

・学術情報ポータルの構築

       (学術審議会. 学術情報の流通基盤の充実について(答申). 2002.3 )

◆アウトプットをさまざまな消費公衆に流通させる

・情報リテラシー教育支援事業の展開

教育・研究活動との接点

情報活用文化の育成

大学図書館の

存在意義

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情報リテラシー教育に関する全国的な体制作り情報リテラシー教育に関する全国的な体制作り(国立大学図書館協議会の活動)(国立大学図書館協議会の活動)

◆利用教育担当者研修会 (現職者のリカレント教育)

・電子ジャーナル 平成13年度,14年度実施

◆情報リテラシー教育支援システム構想・予備調査(授業・講習会の実施状況,関連資料,個別ガイド・マニュアル)

・情報リテラシー教材の共有化(教材サーバの構築)

・モデルeラーニングシステム(自学自習用)

       図書館員およびエンドユーザ教育に活用,授業での活用

今後の展開今後の展開

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今後の展開今後の展開

中期目標・中期計画(案)における位置付け中期目標・中期計画(案)における位置付け                            ---独立行政法人化後の図書館の在り方---独立行政法人化後の図書館の在り方

◆レファレンスと利用者教育の充実  ・高度な教育研究を支援するための図書館サービスを開発する一方,

    利用者の多様なニーズに応えるための情報リテラシーと評価を行う。

◆社会貢献  ・地域の学術情報の拠点としての役割の中で,県内の図書館員の資質向上

    のための専門職員研修会を本学が中心になって開催する。

◆総合情報メディア館の設置 (コンテンツ ・リテラシー ・インフラ)

  ・附属図書館,情報処理センターおよび広報部門を核とする,組織・人員配置の検討。

  ・情報教育を含めた,情報リテラシー教育への展開。