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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-2 概要 ・運転席&助手席エアバッグ装着車を設定した。 ・シートベルトプリテンショナはフォースリミッタ付きとし、エアバッグ装着席に装備されている。 ・エアバッグコントローラの取付け位置及び端子配列を変更した。 システム構成図 SKEN5020 コネクタC ダイアグモニタカプラ コネクタB コネクタA1、A2 コントローラコネクタ 1. エアバッグコントローラ 2. コンタクトコイル 3. 運転席インフレータモジュー4. 助手席インフレータモジュー5. シートベルトプリテンショナ 6. インパネハーネス 7. フロアハーネス 1 3 2 4 6 5 5 7 SKEN5060 SKEN5040 SKEN5040
61

概要 システム構成図 -...

Mar 13, 2021

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-2

概要・運転席&助手席エアバッグ装着車を設定した。

・シートベルトプリテンショナはフォースリミッタ付きとし、エアバッグ装着席に装備されている。

・エアバッグコントローラの取付け位置及び端子配列を変更した。

システム構成図

SKEN5020

コネクタC

ダイアグモニタカプラ

コネクタB コネクタA1、A2

コントローラコネクタ

1. エアバッグコントローラ 2. コンタクトコイル 3. 運転席インフレータモジュール 4. 助手席インフレータモジュール 5. シートベルトプリテンショナ 6. インパネハーネス 7. フロアハーネス

1

3

2

4

6

5

57

SKEN5060

SKEN5040 SKEN5040

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-3

システム回路図

METER

10A

サーキットヒューズ ボックス

コンビネーション メータ

エアバッグ 警告灯

メイン ヒューズへ

イグニッション SW

黄/黒

紫/緑

CPU

L1

SDLコネクタへ

ダイアグモニタ カプラへ

ランプ駆動回路

“X” :コネクタ番号

:ショートピン

:半嵌合検出ピン

SKEN5070

AIR BAG15A

LA 217

IG 220

SDL 213

E1 218

205 D+

206 D-

8 DP+

9 DP-

L2

L3

L4

青 緑/赤

赤/白

赤/黒

運転席 インフレータ

助手席 インフレータ

運転席 プリテンショナ

エアバック コントローラ

助手席 プリテンショナ

“A1”

“C”

208 P+

207 P-

黄/赤

“B”

11 PP+

10 PP-

216 DNS

青/白

青/黒

“C”

“A2” 黒/茶

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-4

コントローラコネクタ端子配列

端子配線色

端子端子名

番号 記号

8 赤/白 DP+ 運転席プリテンショナ(+)

9 赤/黒 DP- 運転席プリテンショナ(-)

10 青/黒 PP- 助手席プリテンショナ(-)

11 青/白 PP+ 助手席プリテンショナ(+)

205 緑/赤 D+ 運転席インフレータ(+)

206 緑 D- 運転席インフレータ(-)

207 黄 P- 助手席インフレータ(-)

208 黄/赤 P+ 助手席インフレータ(+)

213 紫/緑 SDL シリアルデータリンク

216 紫 DNS ダイアグノーシススイッチ

217 橙 LA エアバッグ警告灯

218 黒 E1 アース

220 黄/黒 IG 電源

 端子番号 端子名 作動

L1 半嵌合検出ピン(L1) コントローラコネクタがコントローラと嵌合時にL1-L2間が導通する。

L2 半嵌合検出ピン(L2) 半嵌合、解放時は導通なし。

L3 半嵌合検出ピン(L3) コントローラコネクタがコントローラと嵌合時にL3-L4間が導通する。

L4 半嵌合検出ピン(L4) 半嵌合、解放時は導通なし。

 217 213  216218

208 207 206 205

SKEN5080

コントローラ

L3 L4

11

   

10

 

9 8

L1 L2   

  220

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-5

故障診断セルフダイアグノーシスによる故障診断コントローラは、イグニッションSWをONのとき、常にシステム

を監視し、異常を検出すると、異常内容をコンビネーションメー

タ内のエアバッグ警告灯で表示するセルフダイアグノーシス(自

己診断)機能を備えている。

システムに異常が発生したときは、まずこのセルフダイアグノー

シスによる点検を行う。

注意:・故障診断は、4E-8 「診断システムチェック」に従い行う

こと。このとき、整備編 42-78A00 SEC 4E「作業上の

注意事項」を厳守すること。

・イグニッションSWをONにすると、エアバッグコント

ローラは約6秒間プライマリチェックを行う。この間は、

エアバッグ警告灯を点滅させ、エアバッグの展開を禁

止している。

・スズキダイアグノスティックモニタ(S-DM2000)を使

用してエアバッグシステムの故障診断を行う場合は、

エアバッグ警告灯を点灯させる。

 (ただし、衝突による展開作動可能な状態)

〈オンボード点検〉ダイアグコード表示方法

1. インパネハーネスから分岐しているダイアグモニタカプラの

DNS端子をサービスワイヤでボデーアースに接続する。

2. コンビネーションメータ内のエアバッグ警告灯の点滅回数で

ダイアグコードを表示する。

注意:故障箇所が複数の場合、ダイアグコードの小さいものよ

り順に3回ずつ表示し、最後まで表示すると再度最初から

表示を繰り返す。

1. ダイアグモニタカプラ2. DNS端子

消 灯

点 灯 2 1

3回繰返して次の ダイアグコードへ

ダイアグコード“21”の表示例

RKAP0191

SKEN5030

1

2

SKEN5350

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-6

システム状態 DNS端子状態 警告灯動作過去故障 開放 消灯

現在故障 無 アース接続 正常コード:12出力無 過去故障 開放 消灯

有 アース接続 ダイアグコード出力(過去故障分)過去故障 開放 点灯

現在故障無 アース接続 ダイアグコード出力(現在故障分)

有 過去故障開放消灯 点灯

有 アース接続ダイアグコード出力(現在+過去故障分)

ダイアグコード消去方法

注意:コード51、53、71(B1051、B1053、B1071)のコード

を検出すると上記以外のコードも消去できないので、エ

アバッグコントローラを交換すること。

1. 故障箇所を修理したのち、イグニッションSWをONの状態で

10秒以内に5回以上、DNS端子をアースへ接続する。

2. ダイアグコードを表示させ、システム正常コード“12”が出

力されることを確認する。

参考:ダイアグコードは、エアバッグコントローラのメモリ(E2PROM)に記憶されるため、過去に発生したダ

イアグコードも表示する。

〈スズキダイアグノスティックモニタ〉スズキダイアグノスティックモニタ(S-DM2000)により、ダイアグコードの表示及び消去を行う。

注意:スズキダイアグノスティックモニタ(S-DM2000)の操作方法は、カートリッジ取扱説明書 共通編 品番:

99000-79J01-009を参照のこと。

オープン

GND 接続

DNS端子 の状態

10秒以内 9秒

① ② ③ ④ ⑤ t t

0.1≦ t ≦ 2.5(秒)

消去実行時間

RKAP0200

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-7

ダイアグコード一覧表点滅 SAE

診断項目 診断内容コード コード

12 - なし(システム正常)

13 B1013 エアバッグコントローラ誤組付け 誤ったエアバッグコントローラが装着された

15 B1015 断線 インフレータ回路の抵抗が基準値より高い

16 B1016助手席インフレータ系統

線間短絡 インフレータ回路の抵抗が基準値より低い

18 B1018 地絡 インフレータ回路がアースへ短絡

19 B1019 天絡 インフレータ回路が電源へ短絡

21 B1021 断線 インフレータ回路の抵抗が基準値より高い

22 B1022運転席インフレータ系統

線間短絡 インフレータ回路の抵抗が基準値より低い

24 B1024 地絡 インフレータ回路がアースへ短絡

25 B1025 天絡 インフレータ回路が電源へ短絡

32 B1032 バッテリ電圧低下異常 バッテリの電圧が基準値より低い

41 B1041 断線 プリテンショナ回路の抵抗が基準値より高い

42 B1042運転席プリテンショナ系統

線間短絡 プリテンショナ回路の抵抗が基準値より低い

43 B1043 地絡 プリテンショナ回路がアースへ短絡

44 B1044 天絡 プリテンショナ回路が電源へ短絡

45 B1045 断線 プリテンショナ回路の抵抗が基準値より高い

46 B1046助手席プリテンショナ系統

線間短絡 プリテンショナ回路の抵抗が基準値より低い

47 B1047 地絡 プリテンショナ回路がアースへ短絡

48 B1048 天絡 プリテンショナ回路が電源へ短絡

51 B1051 エアバッグ点火済み エアバッグを作動させる衝突を検出

53 B1053 エアバッグ作動処理済み 廃棄処理済み

71 B1071 エアバッグコントローラ内部異常 内部不良

SAEコード:スズキダイアグノスティックモニタ(S-DM2000)で表示されるダイアグコード

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-8

診断システムチェック点検1. バッテリ電圧

・ バッテリ電圧を点検する。

点検結果

約12V以上

NO

判定点検2.へ

バッテリを充電又は交換する

点検2. 警告灯の点検

1. イグニッションSWをONにする。

2. エアバッグ警告灯の状態を点検する。

点検結果

6秒間点滅後消灯する

6秒間点滅後点灯したままになる

点滅せず点灯したまま

消灯のまま

判定システム正常(現在故障なし)

*警告灯が点灯した履歴のある車両の場合、断続的な不具合の可能性

があるため、ダイアグコードを表示させ、表示したダイアグコードに

関係する回路のハーネス及びコネクタを「ダイアグコード別故障診

断」を参照して点検すること

システム異常(現在故障あり)ダイアグコードを点検してダイアグ

コード別故障診断を行う

チャートAへ

チャートBへ

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-9

症状別故障診断:チャートA

220 IG

L4

ランプ駆動回路

エアバッグ コントローラ

  L1

  L2

イグニッションSW

IG1

METER

217 LA

コンビネーション メータ

エアバッグ警告灯

メイン ヒューズ

10A黒/茶 黒/青

黄/黒

SKEN5090

L3

:半嵌合検出ピン

CPU 橙

15A

AIR BAG

サーキットヒューズボックス

主要原因

・コンビネーションメータ内部回路の不良

・コントローラコネクタが半嵌合状態又は、半嵌合検出ピンの不良

・橙線の断線

点検1. 警告灯回路点検

1. イグニッションSWをOFFにして、コントローラコネクタを外す。

2. 特殊工具を使用して、コントローラコネクタ「LA」端子をボデーアースに接続する。

3. イグニッションSWをONにし、警告灯の状態を点検する。

判定・コンビネーションメータの内部回路の不良

・橙線の断線

・コントローラコネクタ(半嵌合検出ピン)の不良

・コントローラコネクタの接続不良

上記項目を点検し、異常がなければコントローラ本体の不具合が考

えられる

特殊工具A09932-76010

点検結果

点灯のまま

警告灯消灯

診断項目

エアバッグ警告灯が点滅せず点灯したまま

注意:回路の点検でエアバッグハーネス(インパネハーネス)に不具合が見つかった場合、修理は行わず必ず交

換すること。

SKEN5100

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-10

症状別故障診断:チャートB

注意:回路の点検でエアバッグハーネス(インパネハーネス)に不具合が見つかった場合、修理は行わず必ず交換す

ること。

点検1. 警告灯電源回路の点検

1. イグニッションSW をONにする。

2. 他の警告灯が点灯するか点検する。

点検結果

他の警告灯は点灯する

他の警告灯も点灯しない

判定

点検3.へ

点検2.へ

点検結果

正常

ヒューズ切れ

判定・イグニッションSW~コンビネーションメータ間の断線

・コンビネーションメータ内部回路の不良

・黒/青線~ボデーアース間の短絡

黒/茶線~ボデーアース間の短絡を点検し、異常がなければヒュー

ズを交換して再度システム診断チェックを行う

点検2. METERヒューズの点検

・METERヒューズは正常(切れていない)か点検する。

診断項目

プライマリチェック時(イグニッションSW ON

にしたとき、最初の6秒間)にもエアバッグ警

告灯が消灯のまま

主要原因

・メータヒューズが切れている

・エアバッグヒューズが切れている

・メータ内ランプ駆動回路の故障

・黄/黒線の断線

220 IG

L4

ランプ駆動回路

エアバッグ コントローラ

  L1

  L2

イグニッションSW

IG1

METER

217 LA

コンビネーション メータ

エアバッグ警告灯

メイン ヒューズ

10A黒/茶 黒/青

黄/黒

SKEN5090

L3

:半嵌合検出ピン

CPU 橙

15A

AIR BAG

サーキットヒューズボックス

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-11

点検5.エアバッグコントローラ電源回路の点検

1. イグニッションSWをOFFにして、コントローラコネクタを外す。

2. イグニッションSWをONにし、特殊工具を使用して、コントローラコネクタ「IG」端子~ボデーアース間の電

圧を点検する。

点検結果

約12V

約0V

判定

・コントローラコネクタの接続不良

・上記項目を点検し、異常がなければコントローラ本体の不具合が

 考えられる

・イグニッションSW~AIR BAGヒューズ間の断線

・AIR BAGヒューズ~コントローラコネクタ「IG」端子間の断線

特殊工具A09932-76010

SKEN5101

    V    + -

点検4. AIR BAGヒューズの点検

1. AIR BAGヒューズは正常(切れていない)か点検する。点検結果

正常

ヒューズ切れ

判定

点検5.へ

黄/黒線~ボデーアース間の短絡を点検し、異常がなければヒューズ

を交換して、再度システム診断チェックを行う

点検3. 警告灯回路の点検

1. イグニッションSWをOFFにして、メータコネクタとコントローラコネクタを外す。

2. 特殊工具を使用して、コントローラコネクタ「LA」端子~ボデーアース間の抵抗(絶縁)を点検する。

点検結果

1MΩ以上(絶縁)

約0Ω(導通あり)

判定

点検4.へ

橙線の地絡

SKEN5380

    Ω     + -

特殊工具A09932-76010

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-12

ダイアグコード別故障診断コード13(B1013)

診断項目

エアバッグコントローラ誤組付け

診断内容

誤ったエアバッグコントローラが装着された

点検1.コントローラ品番の点検

・ コントローラの品番を確認する。

点検結果

正しい品番のコントローラが装着されている

誤った品番のコントローラが装着されている

判定コントローラ本体の不具合が考えられる

正しい品番のコントローラと交換する

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-13

コード15(B1015)、コード16(B1016)

診断項目

助手席インフレータ系統断線

助手席インフレータ系統線間短絡

診断内容表示コード

15(B1015)

16(B1016)

点検1.インフレータモジュールの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、グローブボックスを取り外し、コネクタBを外す。

2. ハーネス側コネクタへ特殊工具A、Bを接続する。

3. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定点検2.へ

インフレータモジュールの不良

インフレータ回路の抵抗が基準値より高い

インフレータ回路の抵抗が基準値より低い

点検2.インパネハーネスの点検

1. 特殊工具A、Bは接続した状態でイグニッションSWをOFFにし、コントローラコネクタを外す。

2. 特殊工具Cを使用して、コントローラコネクタ「P+」端子~「P-」端子間のショートピンを解除した後に、

  「P+」端子~「P-」端子間の抵抗を点検する。

特殊工具 C09932-76010

点検結果

2.0~3.5Ω

上記以外

判定

コントローラ本体の不具合が考えられる

インパネハーネスの不良

エアバッグ コントローラ

P+

P-

208

207

“B”

助手席 インフレータ モジュール

黄/赤

SKEN5110

:コネクタ番号

:ショートピン

“X”

コントローラコネクタ

SKEN5120

“B”

インパネ ハーネス

特殊工具B 09932-75010

特殊工具A 09932-78340

“STEERING WHEEL”

SKEN5102

Ω

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-14

コード18(B1018)

診断項目

助手席インフレータ系統地絡

診断内容

インフレータ回路がアースへ短絡

点検1.インフレータモジュールの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、グローブボックスを取り外し、コネクタBを外す。

2. ハーネス側コネクタへ特殊工具A、Bを接続する。

3. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定

点検2.へ

インフレータモジュールの不良

点検結果

1MΩ以上(絶縁)

約0Ω(導通あり)の配線がある

判定

コントローラ本体の不具合が考えられる

インパネハーネスの不良

特殊工具C09932-76010

点検2.インパネハーネスの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、コネクタBから特殊工具A、B及びコントローラコネクタを取り外す。

2. 特殊工具Cを使用してコントローラコネクタ「P+」端子~「P-」端子間のショートピンを解除した後に、

  「P+」端子~ボデーアース間及び「P-」端子~ボデーアース間の抵抗(絶縁)を点検する。

エアバッグ コントローラ

P+

P-

208

207

“B”

助手席 インフレータ モジュール

黄/赤

SKEN5110

:コネクタ番号

:ショートピン

“X”

コントローラコネクタ

SKEN5120

“B”

インパネ ハーネス

特殊工具B 09932-75010

特殊工具A 09932-78340

“STEERING WHEEL”

SKEN5103

Ω    

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-15

コード19(B1019)

診断項目

助手席インフレータ系統天絡

診断内容

インフレータ回路が電源へ短絡

点検1.インフレータモジュールの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、グローブボックスを取り外し、コネクタBを外す。

2. ハーネス側コネクタへ特殊工具A、Bを接続する。

3. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

判定点検2.へ

インフレータモジュールの不良

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

点検2.インパネハーネスの天絡点検

1. イグニッションSWをOFFにし、特殊工具A、Bを取り外す。

2. コネクタBは開放状態でコントローラコネクタを外し、イグニッションSWをONにする。

3. 特殊工具Cを使用して、コントローラコネクタ「P+」端子~「P-」端子間のショートピンを解除した後に、

「P+」端子~ボデーアース間及び「P-」端子~ボデーアース間の電圧を点検する。

点検結果

1.0V以下

上記以外の配線がある

判定

コントローラ本体の不具合が考えられる

インパネハーネスの不良

特殊工具C09932-76010

エアバッグ コントローラ

P+

P-

208

207

“B”

助手席 インフレータ モジュール

黄/赤

SKEN5110

:コネクタ番号

:ショートピン

“X”

コントローラコネクタ

SKEN5120

“B”

インパネ ハーネス

特殊工具B 09932-75010

特殊工具A 09932-78340

“STEERING WHEEL”

SKEN5104

V    + -

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-16

コード21(B1021)、コード22(B1022)

診断項目

運転席インフレータ系統断線

運転席インフレータ系統線間短絡

診断内容表示コード

21(B1021)

22(B1022)

点検1.インフレータモジュールの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、ステアリングホイールからインフレータモジュールを取り外す。

2. コネクタA1を外し、コンタクトコイル側へ特殊工具A、Bを接続する。

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定点検2.へ

インフレータモジュールの不良

3. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

点検2.コンタクトコイルの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、コネクタA2を外し、ハーネス側コネクタへ特殊工具A、Bを接続する。

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定点検3.へ

コンタクトコイルの不良

2. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

インフレータ回路の抵抗が基準値より高い

インフレータ回路の抵抗が基準値より低い

エアバッグコントローラ

D+

D-

205

206

“A1”

運転席 インフレータ モジュール

コンタクト コイル

青 “A2”

SKEN5130

:ショートピン

:コネクタ番号 “X”

緑/赤

緑 黄

コントローラコネクタ

SKEN5140 “STEERING WHEEL”

特殊工具B 09932-75010

特殊工具A 09932-78340

“A1”

SKEN5150

“STEERING WHEEL” 特殊工具B 09932-75010

特殊工具A 09932-78340

“A2”

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-17

点検3.インパネハーネスの点検

1. 特殊工具A、Bは接続した状態でイグニッション SWをOFFにし、コントローラコネクタを外す。

2. 特殊工具Cを使用して、コントローラコネクタ「D+」端子~「D-」端子間のショートピンを解除した後に、

「D+」端子~「D-」端子間の抵抗を点検する。

特殊工具C09932-75010

点検結果

2.5~4.0Ω

上記以外

判定

コントローラ本体の不具合が考えられる

フロアハーネスの不良

SKEN5105

Ω

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-18

コード24(B1024)

診断項目

運転席インフレータ系統地絡

診断内容

インフレータ回路がアースへ短絡

点検1.インフレータモジュールの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、ステアリングホイールからインフレータモジュールを取り外す。

2. コネクタA1を外し、コンタクトコイル側へ特殊工具A、Bを接続する。

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定

点検2.へ

インフレータモジュールの不良

3. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

点検2.コンタクトコイルの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、コネクタA2を外し、ハーネス側コネクタへ特殊工具A、Bを接続する。

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定

点検3.へ

コンタクトコイルの不良

2. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

エアバッグコントローラ

D+

D-

205

206

“A1”

運転席 インフレータ モジュール

コンタクト コイル

青 “A2”

SKEN5130

:ショートピン

:コネクタ番号 “X”

緑/赤

緑 黄

コントローラコネクタ

SKEN5140 “STEERING WHEEL”

特殊工具B 09932-75010

特殊工具A 09932-78340

“A1”

SKEN5150

“STEERING WHEEL” 特殊工具B 09932-75010

特殊工具A 09932-78340

“A2”

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-19

点検3.フロアハーネスの地絡点検

1. 特殊工具A、Bは接続した状態で、イグニッションSWをOFFにして、コントローラコネクタを外す。

2. 特殊工具Cを使用して、コントローラコネクタ「D+」端子~「D-」端子間のショートピンを解除した後に、

「D+」端子~ボデーアース間及び「D-」端子~ボデーアース間の抵抗(絶縁)を点検する。

点検結果

1MΩ以上(絶縁)

約0Ω(導通あり)の配線がある

判定コントローラ本体の不具合が考えられる

フロアハーネスの不良

特殊工具C09932-76010

SKEN5106

    Ω     + -

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-20

コード25(B1025)

診断項目

運転席インフレータ系統天絡

診断内容

インフレータ回路が電源へ短絡

点検1.インフレータモジュールの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、ステアリングホイールからインフレータモジュールを取り外す。

2. コネクタA1を外し、コンタクトコイル側へ特殊工具A、Bを接続する。

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定

点検2.へ

インフレータモジュールの不良

3. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

点検2.コンタクトコイルの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、コネクタA2を外し、ハーネス側コネクタへ特殊工具A、Bを接続する。

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定

点検3.へ

コンタクトコイルの不良

2. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

エアバッグコントローラ

D+

D-

205

206

“A1”

運転席 インフレータ モジュール

コンタクト コイル

青 “A2”

SKEN5130

:ショートピン

:コネクタ番号 “X”

緑/赤

緑 黄

コントローラコネクタ

SKEN5140 “STEERING WHEEL”

特殊工具B 09932-75010

特殊工具A 09932-78340

“A1”

SKEN5150

“STEERING WHEEL” 特殊工具B 09932-75010

特殊工具A 09932-78340

“A2”

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-21

SKEN5107

    V    + -

点検3.フロアハーネスの天絡点検

1. イグニッションSWをOFFにして、特殊工具A、B及びコントローラコネクタを外す。

2. コネクタA2は開放状態でイグニッションSWをONにする。

3. 特殊工具Cを使用して、コントローラコネクタ「D+」端子~「D-」端子間のショートピンを解除した後に、

「D+」端子~ボデーアース間及び「D-」端子~ボデーアース間の電圧を点検する。

特殊工具C09932-76010

点検結果

1.0V以下

上記以外の配線がある

判定

コントローラ本体の不具合が考えられる

フロアハーネスの不良

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-22

コード32(B1032)

診断項目

バッテリ電圧低下異常

診断内容

点検1.コントローラ電源電圧の点検

1. イグニッションSWをOFFにして、コントローラコネクタを外す。

2. イグニッションSWをONにする。

3. コントローラコネクタ「IG」端子~ボデーアース間の電圧を点検する。

特殊工具A09932-76010

点検結果

約12V

8V未満

判定・「IG」端子の接続不良

上記項目を点検し、異常がなければコントローラ本体の不具合が考え

られる

・充電系統の不良

・イグニッションSW回路の接続不良

バッテリの電圧が基準値より低い

エアバッグ コントローラ

メイン ヒューズ

AIR BAG

イグニッションSW

15A黒/青 黄/黒

SKEN5160

220 IG

サーキットヒューズボックス

コントローラコネクタ

SKEN5101

    V    + -

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-23

コード41(B1041)、コード42(B1042)、コード45(B1045)、コード46(B1046)

診断項目

運転席プリテンショナ系統断線

運転席プリテンショナ系統線間短絡

助手席プリテンショナ系統断線

助手席プリテンショナ系統線間短絡

診断内容表示コード

41(B1041)

42(B1042)

45(B1045)

46(B1046)

注意:・ここでは運転席シートベルトプリテンショナ回路について説明する。

・助手席シートベルトプリテンショナ回路についても上図を参照して同様に行うこと。

点検1. プリテンショナの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、インナトリムを取り外し、コネクタCを外す。

2. コネクタCのフロアハーネス側へ特殊工具A、B、Cを接続する。

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定

点検2.へ

プリテンショナ(リトラクタアッシ)の不良

3. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

プリテンショナ回路の抵抗が基準値より高い

プリテンショナ回路の抵抗が基準値より低い

プリテンショナ回路の抵抗が基準値より高い

プリテンショナ回路の抵抗が基準値より低い

点検2.フロアハーネスの点検

1. 特殊工具A、B、Cは接続した状態で、イグニッションSWをOFFにし、コントローラコネクタを外す。

2. 特殊工具Dを使用して、コントローラコネクタ「DP+」端子~「DP-」端子間のショートピンを解除した後に、

「DP+」端子~「DP-」端子間の抵抗を点検する。

特殊工具D09932-76010

点検結果

2.0~3.5Ω

上記以外

判定コントローラ本体の不具合が考えられる

フロアハーネスの不良

エアバッグコントローラ

DP+

DP-

8

9

“C”

運転席 プリテンショナ

赤/白

赤/黒

PP+

PP-

11

10

“C”

助手席 プリテンショナ

青/白

青/黒

SKEN5170

:コネクタ番号

:ショートピン

“X”

コントローラコネクタ

“STEERING WHEEL”

"C" 特殊工具B 09932-78310

特殊工具C 09932-75010

特殊工具A 09932-76010

SKEN5180

SKEN5370

    Ω     + -

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-24

コード43(B1043)、コード47(B1047)

診断項目

運転席プリテンショナ系統地絡

助手席プリテンショナ系統地絡

診断内容表示コード

43(B1043)

47(B1047)

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定

点検2.へ

プリテンショナ(リトラクタアッシ)の不良

3. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

プリテンショナ回路アースで短絡

注意:・ここでは運転席シートベルトプリテンショナ回路について説明する。

・助手席シートベルトプリテンショナ回路についても上図を参照して同様に行うこと。

点検1. プリテンショナの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、インナトリムを取り外し、コネクタCを外す。

2. コネクタCのフロアハーネス側へ特殊工具A、B、Cを接続する。

点検2. フロアハーネスの地絡点検

1. イグニッションSWをOFFにして、特殊工具A、B、C及びコントローラコネクタを外す。

2. 特殊工具Dを使用して、コントローラコネクタ「DP+」端子~「DP-」端子間のショートピンを解除した後に、

「DP+」端子~ボデーアース間及び「DP-」端子~ボデーアース間の抵抗(絶縁)を点検する。

点検結果

1MΩ以上(絶縁)

約0Ω(導通あり)の配線がある

判定

コントローラ本体の不具合が考えられる

フロアハーネスの不良

特殊工具D09932-76010

エアバッグコントローラ

DP+

DP-

8

9

“C”

運転席 プリテンショナ

赤/白

赤/黒

PP+

PP-

11

10

“C”

助手席 プリテンショナ

青/白

青/黒

SKEN5170

:コネクタ番号

:ショートピン

“X”

コントローラコネクタ

“STEERING WHEEL”

"C" 特殊工具B 09932-78310

特殊工具C 09932-75010

特殊工具A 09932-76010

SKEN5180

SKEN5371

    Ω     + -

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-25

コード44(B1044)コード48(B1048)

診断項目

運転席プリテンショナ系統天絡

助手席プリテンショナ系統天絡

診断内容表示コード

44(B1044)

48(B1048)

点検結果

プライマリチェック後点灯したままになる

プライマリチェック後消灯する

判定点検2.へ

プリテンショナ(リトラクタアッシ)の不良

3. ダイアグモニタカプラを開放状態にして、イグニッションSWをONにし、警告灯の動作を点検する。

プリテンショナ回路が電源へ短絡

注意:・ここでは運転席シートベルトプリテンショナ回路について説明する。

・助手席シートベルトプリテンショナ回路についても上図を参照して同様に行うこと。

点検1. プリテンショナの点検

1. イグニッションSWをOFFにして、インナトリムを取り外し、コネクタCを外す。

2. コネクタCのフロアハーネス側へ特殊工具A、B、Cを接続する。

点検2. フロアハーネスの天絡点検

1. イグニッションSWをOFFにして、特殊工具A、B、C及びコントローラコネクタを外す。

2. コネクタCは開放状態で、イグニッションSWをONにする。

3. 特殊工具Dを使用して、コントローラコネクタ「DP+」端子~「DP-」端子間のショートピンを解除

した後に、「DP+」端子~ボデーアース間及び「DP-」端子~ボデーアース間の電圧を点検する。

点検結果

1.0V以下

上記以外の配線がある

判定

コントローラ本体の不具合が考えられる

フロアハーネスの不良

特殊工具D09932-76010

エアバッグコントローラ

DP+

DP-

8

9

“C”

運転席 プリテンショナ

赤/白

赤/黒

PP+

PP-

11

10

“C”

助手席 プリテンショナ

青/白

青/黒

SKEN5170

:コネクタ番号

:ショートピン

“X”

コントローラコネクタ

“STEERING WHEEL”

"C" 特殊工具B 09932-78310

特殊工具C 09932-75010

特殊工具A 09932-76010

SKEN5180

SKEN5372

    V    + -

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-26

コード51(B1051)コード53(B1053)コード71(B1071)

表示コード

51(B1051)

53(B1053)

71(B1071)

注意:以上のコード51、53、71(B1051、B1053、B1071)が検出されると警告灯の消灯及びダイアグコードの

消去はできないので、必ずエアバッグコントローラを交換すること。エアバッグコントローラ交換後、再

度、診断システムチェックを実行すること。

診断項目

エアバッグ及びプリテンショナを作動させる衝突を記録

廃棄処理済み

エアバッグコントローラの不良

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-27

車上整備エアバッグコントローラ

注意:コード51、53、71(B1051、B1053、B1071)が検出されると上記以外のコードも消去できないので、エ

アバッグコントローラを交換すること。

構成図

取外し/取付け注意:・取外しは、バッテリの-端子を外し90秒以上経過してから作業を行うこと。エアバッグコントローラ内

部には、バックアップ電源(コンデンサ)が内蔵されており、コンデンサが放電しないうちに、車両へ

衝撃を与えるとエアバッグ及びシートベルトプリテンショナが作動する恐れがある。

・取付けは、エアバッグコントローラのコーションラベルに表示してある矢印が車両の前方を向くように

取り付ける。

・エアバッグコントローラコネクタを接続するときは、コネクタロックを確実にかけること。コネクタロッ

クが確実でない場合は、エアバッグ警告灯が点灯のままとなる。

点検

注意:・エアバッグコントローラの作動を点検するために、エ

アバッグコントローラにテスタを接続しないこと。

・エアバッグコントローラは、絶対に分解しないこと。

・エアバッグコントローラに落下などの衝撃を与えた場

合は、外観に異常が認められなくても交換すること。

次の不具合がある場合は、エアバッグコントローラを交換すること。

・エアバッグコントローラの腐食、変形及び亀裂

・エアバッグコントローラコネクタの損傷及びロック機能の不具合

・端子の曲がり及び腐食

N・m{kgf・cm}a 締付トルク

1. エアバッグコントローラ2. ボルト3. 組付け方向矢印4. アース5. インパネハーネス6. フロアハーネス7. センタコンソール

12{120}a

SKEN5200

Ω

SKEN5390

車両前方

1

5

4

6

32

7

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-28

運転席インフレータモジュール構成図

取外し/取付け

注意:・エアバッグが未展開の場合は、エアバッグ展開方向で

の作業はできるだけ避けること。

・既に展開済のインフレータモジュールを取り扱う場合

は、手袋及び保護めがねを着用すること。

・取り外した未展開のインフレータモジュールを扱う場

合は、エアバッグの展開面を外側に向けること。

・取り外した未展開のインフレータモジュールは、展開

面を上にして保管すること。また、その上には物を置

かないこと。

・インフレータモジュールを保管する場合は、65℃以上

になる場所は避けること。

・インフレータモジュールを廃棄する場合は、整備編 42-

78A00 SEC 4E「インフレータモジュールの廃棄方法」

を参照し、エアバッグを展開した後に廃棄すること。

・一度展開したインフレータモジュールは、再使用でき

ないので新品と交換すること。

1. イグニッションSWをLOCK位置にして、バッテリの-端子を

外す。

注意:バッテリの-端子を外し、90秒以上経過してから作業を

行うこと。エアバッグコントローラ内部には、バックアッ

プ電源(コンデンサ)が内蔵されており、コンデンサが

放電しないうちに、車両へ衝撃を与えるとエアバッグ及

びシートベルトプリテンショナが作動する恐れがある。

1. 運転席インフレータモジュール2. ステアリングホイール3. 取付ボルト(T30)

b:エアバッグ展開方向

a 締付トルクN・m{kgf・cm}

a 9.0{92}

SKEN5210

1

2

3

CKDP0150

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-29

2. トルクスレンチ(T30)を使用して、ステアリングホイール左

右にあるインフレータモジュールの取付ボルトを取り外す。

3. インフレータモジュールをステアリングホイールから取り外

し、インフレータモジュールのコネクタ及びホーンスイッチ

のコネクタを外す。

注意:インフレータモジュールのコネクタにドライバ等の異物

を挿入しないこと。静電気により、誤作動を起こす恐れ

がある。

取付けは取外しと逆の手順で行うが次の点に注意する。

・インフレータモジュール交換時は、指定された品番以外のもの

を使用しないこと。

・取付け前に、“コンタクトコイルのセンタ出し(4E-31)”を参

照し、センタ出しを行うこと。コンタクトコイルのセンタ出し

が行われていない場合は、ステアリングホイールが回らなくなっ

たり、コイルを断線させる恐れがある。

・コネクタはロックを確実に取り付けること。ロックが確実に取

り付けられていない場合は、ショートピンが働き、エアバッグ

が展開しないことがある。

点検

注意:・インフレータモジュールの抵抗は、絶対に測定しない

こと。テスタの微電流により、エアバッグが展開する

恐れがある。

・インフレータモジュールは絶対に分解しないこと。

・インフレータモジュールに落下などの衝撃を与えた場

合は、外観に異常が認められなくても交換すること。

・衝突の形跡がある場合は、ステアリングホイール及び

ステアリングコラムの点検もあわせて行うこと。(下

記及びSEC4A1参照)

次の不具合がある場合は、インフレータモジュール又は、ステア

リングホイールを交換する。

・エアバッグが展開している。

・インフレータモジュール、ハーネス及びコネクタの変形、損傷

・ステアリングホイールのインフレータ取付ブラケットの変形、損傷

・新品のインフレータモジュールを無理なく取り付けることがで

きない。(ステアリングホイールとインフレータモジュールの

隙間が不均一)

1. インフレータモジュールのコネクタ2. ホーンスイッチのコネクタ

SKEN5240

1

CKDP0170

Ω

CDKP0180

2

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-30

コンタクトコイル取外し1. 運転席インフレータモジュールを取り外す。(4E-28参照)

2. ステアリングホイールを取り外す。

1. コンタクトコイル2. 取付けスクリュ

3. ステアリングコラムロアカバーを取り外す。

4. コンタクトコイルコネクタを外した後、コンタクトコイル取

付けスクリュを外し、コンタクトコイルを取り外す。

点検次の不具合がある場合は、コンタクトコイルを交換すること。

・ハーネス及びコネクタの損傷

・コンタクトコイル本体の損傷

注意:エアバッグが作動した車両は、コンタクトコイルのハー

ネスがエアバッグが作動時の熱によって、損傷していな

いか点検すること。

SKEN5270

SKEN5280

SKEN5290

1

1. ステアリングコラムロアカバー

1

1. コンタクトコイル

1

2

2

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-31

コンタクトコイルのセンタ出し1. コンタクトコイルを左方向へ回転しなくなるまで巻き取る。

注意:コンタクトコイルの巻き取りは、コネクタの根元を持ち、

回転部を軽く回すこと。

強く回すとコイルを断線させる恐れがある。

2. 右方向へ、1回転以内でコネクタが最上部になる点まで、回転

部を回す。

3. 右方向へ、回転部を2回転させ、コネクタが最上部になる点で

止める。

このとき、固定部と回転部のマーク位置が合うことを確認す

る。

1. マーク位置

取付け取付けは取外しと逆の手順で行うが次の点に注意する。

・コンタクトコイルは、車両が直進状態になっていることを確認

し、“コンタクトコイルのセンタ出し”を行った後、取り付け

ること。

コイルのセンタがずれていると、ステアリングホイールが回ら

なくなったり、コイルを断線させる恐れがある。

・コンタクトコイル取付け時は、ターンシグナルレバーが中立位

置にあることを確認して取り付けること。

・コンタクトコイルの部品供給は、センタ出しをして、ロックピ

ンとシールで固定された状態になっている。コンタクトコイル

を新品に交換する場合は、車両直進状態で、ステアリングコラ

ムアッシに取り付けた後に、ロックピンとシールを取り外すこ

と。

SKEN5360

SKEN5361

SKEN5362

1

SKEN5281

1. コンタクトコイル2. ロックピン

1

2

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-32

RKN9A070

助手席インフレータモジュール構成図

取外し/取付け

注意:・エアバッグが未展開の場合は、エアバッグ展開方向で

の作業はできるだけ避けること。

・既に展開済のインフレータモジュールを取り扱う場合

は、手袋及び保護めがねを着用すること。

・取り外した未展開のインフレータモジュールを扱う場

合は、エアバッグの展開面を外側に向けること。

・取り外した未展開のインフレータモジュールは、展開

面を上にして保管すること。また、その上には物を置

かないこと。

・インフレータモジュールを保管する場合は、65℃以上

になる場所は避けること。

・インフレータモジュールを廃棄する場合は、整備編 42-

78A00 SEC 4E「インフレータモジュールの廃棄方法」

を参照し、エアバッグを展開した後に廃棄すること。

・一度展開したインフレータモジュールは再使用できな

いので新品と交換すること。

1. 助手席インフレータモジュール2. 取付ボルト

b:エアバッグ展開方向

a 締付トルクN・m{kgf・cm}

SKEN5010

a 23{230}2

1

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-33

3. 取付ボルトを外した後、コネクタを外しインフレータモジュー

ルを取り外す。

取付けは、取外しの逆の手順で行うが、以下の点に注意する。

・インフレータモジュール交換時は、指定された品番以外のもの

を使用しないこと。

・コネクタは、ロックを確実に取り付けること。ロックが確実に

取り付けられていない場合は、ショートピンが働き、エアバッ

グが展開しないことがある。

・インフレータモジュールを規定のトルクで締め付ける。

点検

注意:・インフレータモジュールの抵抗は、絶対に測定しない

こと。

・テスタの微電流により、エアバッグが展開する恐れが

ある。

・インフレータモジュールは、絶対に分解しないこと。

・インフレータモジュールに落下などの衝撃を与えた場

合は、外観に異常が認められなくても交換すること。

次の不具合がある場合は、インフレータモジュールを交換する。

・エアバッグが展開している。

・インフレータモジュール、ハーネス及びコネクタの変形、損傷。

Ω

SKEN5300

1. イグニッションSWをLOCK位置にして、バッテリの-端子を

外す。

注意:バッテリの-端子を外し、90秒以上経過してから作業を

行うこと。エアバッグコントローラ内部には、バックアッ

プ電源(コンデンサ)が内蔵されており、コンデンサが

放電しないうちに、車両へ衝撃を与えるとエアバッグ及

びシートベルトプリテンショナが作動する恐れがある。

2. グローブボックスを外す。

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-34

SFE60265

シートベルトプリテンショナ構成図

取外し/取付け

注意:・イグニッションSWをLOCK位置にして、バッテリの-

端子を外した後、90秒以上経過してから作業を行うこと。

 エアバッグコントローラ内部には、バックアップ電源

(コンデンサ)が内蔵されており、コンデンサが放電

しないうちに車両へ衝撃を与えるとシートベルトプリ

テンショナが作動する恐れがある。

・既に作動済のシートベルトプリテンショナを取り扱う

場合は、手袋及び保護めがねを着用すること。

・シートベルトプリテンショナを保管する場合は、65℃

以上になる場所を避け、その上には物を置かないこと。

・シートベルトプリテンショナを廃棄する場合は、概要・

整備 追補No.3 42-78A30 SEC 4Eを参照し、シートベル

トプリテンショナを作動させた後に廃棄すること。

・一度作動したシートベルトプリテンショナは、再使用

できないので新品と交換すること。

・プリテンショナのコネクタは、コネクタロックが確実

にかかるように接続すること。

a 締付トルクN・m{kgf・cm}1. プリテンショナ

シートベルトプリテンショナ

1. ウェビング2. ロック

a 35{360}

1

1

a 35{360}

SKEN5321

SKEN5320

CKN9A3052

a 5.9{60}

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SRSエアバッグ&シートベルトプリテンショナ 4E-35

保管方法

1. 排気口

注意:シートベルトプリテンショナを作業台等の上に保管する

場合は、ガスの排気口側を上に向けること。

点検

注意:・プリテンショナの抵抗は、絶対に測定しないこと。テ

スタの微電流により、プリテンショナが作動する恐れ

がある。

・プリテンショナ(リトラクタアッシ)は、絶対に分解

しないこと。

・プリテンショナ(リトラクタアッシ)に落下などの衝

撃を与えた場合は、外観に異常が認められなくても交

換すること。

次の不具合がある場合は、プリテンショナ(リトラクタアッシ)

を交換する。

・プリテンショナ(リトラクタアッシ)の変形、損傷

・ハーネス及びコネクタの損傷

・プリテンショナ(リトラクタアッシ)が作動している。

参考:プリテンショナは、エアバッグと同時に制御されている

ため、エアバッグが作動した場合はプリテンショナも作

動していると判断する。

SKEN53301

1

SKEN5340

Ω

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SRSエアバッグ 4E-9

システム回路図

2  LA SDL 14

D+ 10

D- 9

  L1

  L2

4   IG

7  P+

8  P-

IG. METER 15A

15A

サーキットヒューズ ボックス

AIR BAG

COMB. メータ

メイン ヒューズ

エアバッグ ヒューズ

IG.1

IG.SW.B/BI

V/G

G/R

G

V

Y

SDLコネクタ B/BI O

Y/BY/B

Y/R

Y

Y

O

B/W

コンタクトコイル

ダイアグ カプラ

運転席 インフレータ

半嵌合検出ピン

助手席インフレータ

エアバッグコントローラ端子配列

線色

B :黒 Bl:青 G:緑 R :赤 V :紫 W:白 Y :黄 O:橙

Gr:灰

BE1 17

“X”:コネクタ記号(セクション4Eで共通)

両席エアバッグ仕様のみ使用

“B”

“C”

“A”

“D”

ランプ駆動回路

RKAP0020

DNS 15

W

Gr

W

Gr

Y

Y

L1 L2

(DNS)

11 (×)

12 (×)

4 (IG)

3 (×)

2 (LA)

1 (×)

10 (D+)

19 (×)

20 (×)

18 (×)

13 (×)

17 (El)

16 (×)

1415 (SDL)

9 (D-)

8 (P-)

7 (P+)

6 (×)

5 (×)

CKAP0350

エアバッグ コントローラ

※端子7(P+)及び8(P-)は両席エアバッグ仕様のみ使用。

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SRSエアバッグ 4E-10

故障診断

注意:故障診断は、“4E-14診断システムチェック”に従い行うこと。

このとき、“4E-2作業上の注意事項”及び下記の注意事項を厳守すること。

システム回路点検時の注意・間欠的なトラブルの多くは、回路上の接続不良が原因であるため、欠陥があると思われる回路上のコネクタ及びハー

ネスを注意深く点検する。

1. コネクタロックが確実にかけられているか確認する。(コネクタロックをかけることにより、ショートバーが

解除される。)

2. フローチャートで“コネクタXを外す”という項目にぶつかっ

たとき

・メス端子に適度な接触圧力があるか特殊工具を使用して、引抜き

テストを行う。

注意:端子には金メッキを施しているので、傷つけないように

必ず特殊工具を使用して、引抜きテストを行うこと。

特殊工具A(コネクタテストアダプタキット):09932-76010

・オス端子に曲がりが無いか点検する。

以上の点検を行い不具合があれば、端子に損傷を与えないように

修正する。

CKAN0110

① ①

ロックカバー

CKAP0100

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SRSエアバッグ 4E-11

Ω Ω

CKDP0050

・端子とハーネスの接続状態に不具合が無いか、ハーネスを軽く左

右、上下に揺すり点検する。

注意:不具合がある場合は、はんだ付け等の修理は行わず、エ

アバッグハーネスを交換すること。

・インフレータモジュールの導通テストは、絶対に行わないこと。

テスタの微電流によって、エアバッグが誤作動する恐れがある。

・回路の点検でテスタを使用するときは、必ず指定されたデジタ

ルサーキットテスタを使用すること。

指定以外のものを使用すると、テスタの微電流により誤作動す

る可能性がある。

デジタルサーキットテスタ:抵抗(Ω)の最小レンジでテスタ

の電流値が10mA以下

推奨テスタ(デューティチェッカ):09931-78211

・回路の点検を行うときは、テスタのプローブを直接端子に当てず、

特殊工具を使用すること。

プローブを直接当てると、通電性を高めるために施した金メッ

キを剥がし、システム作動の信頼性を損ねる恐れがある。

特殊工具A(コネクタテストアダプタキット):09932-76010

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SRSエアバッグ 4E-12

CKDP0080

オープン

GND 接続

DNS端子 の状態

10秒以内 9秒

① ② ③ ④ ⑤ t t

0.1≦ t ≦ 2.5(秒)

消去実行時間

RKAP0200

消 灯

点 灯

警告灯

2 13回繰返して 次のコードへ

“21”の表示例

RKAP0190

ダイアグコード表示方法1. グローブボックス奥にあるエアバッグハーネスから分岐して

いるダイアグカプラの端子をボデーアースにサービスワイヤ

で接続する。

2. IG.SW.ONにてコンビネーションメータ内のエアバッグ警告灯

の点滅回数でダイアグコードを表示する。

ダイアグコードが複数ある場合は、コードの若い順に同じコー

ドを3回続け、次のコードを表示する。

ダイアグコード消去方法

注意:コード13、51、53及び71は、消去できないので、エアバッ

グコントローラを交換すること。

1. 故障個所を修理したのち、IG.SW. ON状態で10秒以内に5回、

DNS端子をアースへ接続後、9秒以上、オープン状態にする。

2. ダイアグコードを表示させ、システム正常コード“12”が出

力されることを確認する。

参考:ダイアグコードは、エアバッグコントローラのメモリ(EEPROM)に記憶されるため、過去に発生したダ

イアグコードも表示する。

システム状態 DNS端子状態 警告灯動作

過去故障 開放 消灯

現在故障 無 アース接続 正常コード:12出力

無 過去故障 開放 消灯

有 アース接続 ダイアグコード出力(過去故障分)

過去故障 開放 点灯

現在故障無 アース接続 ダイアグコード出力(現在故障分)

有 過去故障開放 点灯

有アース接続 ダイアグコード出力

(現在+過去故障分)

1. ダイアグカプラ

1

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SRSエアバッグ 4E-13

ダイアグコード

12

15

16

18

19

21

22

24

25

32

13

51

53

61

71

故 障 検 出 項 目

なし(システム正常)

インフレータ回路の抵抗が基準値より高い

インフレータ回路の抵抗が基準値より低い

インフレータ回路がアースへ短絡

インフレータ回路が電源へ短絡

インフレータ回路の抵抗が基準値より高い

インフレータ回路の抵抗が基準値より低い

インフレータ回路がアースへ短絡

インフレータ回路が電源へ短絡

バッテリの電圧が基準値より低い

エアバッグコントローラ誤組付

エアバッグ及びプリテンショナを作動させる衝突を検出

廃棄処理済み

警告ランプ点灯回路故障

内部不良

ダイアグコード一覧表

診 断 部 品

助手席インフレータ

運転席インフレータ

電 源

エアバッグコントローラ

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SRSエアバッグ 4E-14

診断システムチェック

*1. 警告灯が点灯した履歴のある車両の場合、断続的な不具合の可能性があるため、ダイアグコードを表示させ、

表示したコードに関係する回路のハーネス及びコネクタを“システム回路点検時の注意”及び“ダイアグコー

ド別故障診断”を参照して点検すること。

ダイアグコードを表示させる。(“4E-12”参照)

チャートBへ進む

消灯したまま

チャートAへ進む

点灯したまま

NO

NOYES

YES

IG. SW.をLOCKからONにしたとき、エアバック警告灯が6秒間点滅するか?

バッテリが10V以上あるか点検する。

6秒間点滅後、消灯するか?

現在、システムは正常に作動している。 *1

コード別故障診断へ進む

警告灯の作動状態は?

CKDP0080

1. ダイアグカプラ

1

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SRSエアバッグ 4E-15

半嵌合 検出ピン

ランプ駆動回路

エアバッグ コントローラ

  L1

  L2

4  IG

AIR BAG

IG. SW.

IG1

IG. METER

2  LAO O

COMB. メータ

メイン ヒューズ 15A

エアバッグ ヒューズ

15A

B/WB/Bl

B/Bl Y/BY/B

はエアバッグハーネス

RKAP0221

“X” はコネクタ番号

“C”

症状別故障診断

チャートA:エアバッグ警告灯が点灯したまま

NGOK

① A/Bコントローラコネクタを外す。

② IG. SW.をONにする。

③ A/Bコントローラコネクタ端子4(Y/B)の電圧を測定する。

良好なA/Bコントローラと交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

① エアバッグヒューズ~A/Bコントローラ4(Y/B)がGNDへ

  短絡してないか点検し、ヒューズを交換する。

② 再度、システム診断チェックを実行する。

・エアバッグヒューズ~A/Bコントローラ4(Y/B)が断線

・IG. SW.~エアバッグヒューズ(B/Bl)が断線又は、

 GNDへ短絡

以上を点検し、再度、診断システムチェックを実行する。

・COMB.メータ~A/Bコントローラ2(O)がGNDへ短絡。

以上を点検し、再度、診断システムチェックを実行する。

① COMB. メータの16Pコネクタを外す。

② A/Bコントローラコネクタ端子2(O)~GNDの抵抗を

 測定する。

NOYES

YES NO

*1

*2

エアバッグヒューズは切れていないか?

9V以上あるか?

絶縁しているか?

② ③

主要原因:・エアバッグヒューズが切れている。

・エアバッグ警告灯~A/Bコントローラの回路がGNDへ短絡している。

注意:回路の点検でエアバッグハーネスに不具合が見つかった場合、修理は行わず、必ず交換すること。

点検内容の説明

*1. 電源回路の点検。

*2. ランプ回路の点検。

CKAP0121

Ω

+ -

CKAP0122

V

特殊工具A09932-76010

特殊工具A09932-76010

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SRSエアバッグ 4E-16

NGOK

① パーキングブレーキをかける。

② IG. SW.をONにしたとき、ブレーキ警告灯の作動を確認

  する。

・IG. SW.~COMB. メータ(B/W, IG. METERヒューズ)

 が断線又はGNDへ短絡

以上を点検し、再度、診断システムチェックを実行する。

*2 ① A/Bコントローラコネクタの半嵌合検出機構を点検する。

② A/Bコントローラコネクタを接続しなおす。

③ IG. SW.をONにして、プライマリチェックを実行するか

  確認する。

YES NO

① A/Bコントローラコネクタを外す。

② IG. SW.をONにする。

③ A/Bコントローラコネクタ端子2(O)の電圧を測定する。

バルブを交換し、再度、診断システムチェックを実行

する。

良好なA/Bコントローラと交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

・COMB. メータ~A/Bコントローラ2(O)が断線又は電源へ短絡

以上を点検し、再度、診断システムチェックを実行する。

YES NO

OK NG

*1

*3

ブレーキ警告灯は消灯するか?

プライマリチェックを実行したか?

9V以上あるか?

エアバッグ警告灯のバルブは切れていないか?

再度、診断システムチェックを実行する。

半嵌合 検出ピン

ランプ駆動回路

エアバッグ コントローラ

  L1

  L2

4  IG

AIR BAG

IG. SW.

IG1

IG. METER

2  LAO

“X” はコネクタ番号

Y/B

COMB. メータ

メイン ヒューズ 15A

エアバッグ ヒューズ

15A

B/WB/Bl

B/Bl

はエアバッグハーネス

“X” はコネクタ番号

RKAP0241

Y/B

O“C”

チャートB:プライマリチェック時(IG.SW. ONにしたとき、最初の6秒間)にもエアバッグ警告灯が点滅しない

主要原因:・A/Bコントローラコネクタが半嵌合状態又は、半嵌合検出機構の不良。

・警告灯のバルブ切れ。

・ランプ回路の断線、短絡

注意:回路の点検でエアバッグハーネスに不具合が見つかった場合、修理は行わず、必ず交換すること。

点検内容の説明

*1. IG. SW.~COMB.メータのランプ回路の点検。

*2. 半嵌合検出機構の点検…A/Bコントローラコネクタの嵌合が不完全の場合、警告灯は点灯しない。

*3. COMB.メータ~A/Bコントローラのランプ回路の点検

+ -

CKAP0123

V

特殊工具A09932-76010

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SRSエアバッグ 4E-17

エアバッグ コントローラ

P+ 7

P- 8“D”

助手席 インフレータ モジュール

Y/R

Y “X”

はショートバー

はエアバッグハーネス

はコネクタ番号

RKAP0261

ダイアグコード別故障診断

コード15:助手席インフレータ回路の抵抗が高い

YES NO

① グローブボックスを取り外し、コネクタDを外す。

② コネクタDのエアバッグハーネス側へ特殊工具Cを接続

  する。

③ DNS端子を開放状態にして、IG. SW.をONにする。

④ 警告灯の動作を確認する。

助手席インフレータモジュールを交換して、再度、診断

システムチェックを実行する。

良好なA/Bコントローラと交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

エアバッグハーネスを交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

① A/Bコントローラコネクタを外す。

② 特殊工具C(09932-75010)を接続した状態で、A/Bコント

  ローラコネクタ端子7(Y/R)~8(Y)の抵抗を測定する。

YES NO

*1

*2

警告灯は消灯したか?

2.9Ω以下か?

点検内容の説明

*1. インフレータモジュールの良否点検

インフレータと同じ抵抗を持つロードツールを接続し、警告灯が消灯されるか否かで良否を判定している。

*2. エアバッグハーネスの断線点検

CKAP0140

“D”

“STEERING WHEEL”

エアバッグハーネス 特殊工具C 09932-75010

CKAP0140

“D”

“STEERING WHEEL”

エアバッグハーネス 特殊工具C 09932-75010

CKAP0124

Ω

特殊工具A09932-76010

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SRSエアバッグ 4E-18

エアバッグ コントローラ

P+ 7

P- 8“D”

助手席 インフレータ モジュール

Y/R

Y “X”

はショートバー

はエアバッグハーネス

はコネクタ番号

RKAP0281

コード16:助手席インフレータ回路の抵抗が低い

YES NO

① グローブボックスを取り外し、コネクタDを外す。

② コネクタDのエアバックハーネス側へ特殊工具Cを接続

  する。

③DNS端子を開放状態にして、 IG.SW.をONにする。

④警告灯の動作を確認する。

助手席インフレータモジュールを交換して、再度、診断

システムチェックを実行する。

良好なA/Bコントローラと交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

エアバッグハーネスを交換して、再度、診断システムチェ

ックを実行する。

① A/Bコントローラコネクタを外す。

② 特殊工具C(09932-75010)を接続した状態で、A/Bコント

  ローラコネクタ端子7(Y/R)~8(Y)の抵抗を測定する。

NO YES

*1

*2

警告灯は消灯したか?

1.7Ω以上か?

CKAP0140

“D”

“STEERING WHEEL”

エアバッグハーネス 特殊工具C 09932-75010

点検内容の説明

*1. インフレータモジュールの良否点検

インフレータと同じ抵抗を持つロードツールを接続し、警告灯が消灯されるか否かで良否を判定している。

*2. エアバッグハーネスの断線点検

CKAP0140

“D”

“STEERING WHEEL”

エアバッグハーネス 特殊工具C 09932-75010

CKAP0124

Ω

特殊工具A09932-76010

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SRSエアバッグ 4E-19

エアバッグ コントローラ

P+ 7

P- 8

E1 17

“D”

助手席 インフレータ モジュール

点火駆動回路

Y/R

Y

B

電源回路

“X”

はショートバー

はエアバッグハーネス

はコネクタ番号

RKAP0301

コード18:助手席インフレータ回路がGNDへ短絡

YES NO

① グローブボックスを取り外し、コネクタDを外す。

② コネクタDのエアバッグハーネス側へ特殊工具Cを接続

  する。

③DNS端子を開放状態にして、 IG. SW.をONにする。

④警告灯の動作を確認する。

助手席インフレータモジュールを交換して、再度、診断

システムチェックを実行する。

良好なA/Bコントローラと交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

エアバッグハーネスを交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

①特殊工具及び A/Bコントローラコネクタを外す。

② A/Bコントローラコネクタ端子8(Y)~17(B)の抵抗を

  測定する。

YES NO

*1

*2

警告灯は消灯したか?

1kΩ以上か?

CKAP0140

“D”

“STEERING WHEEL”

エアバッグハーネス 特殊工具C 09932-75010

CKAP0125

Ω

点検内容の説明

*1. インフレータモジュールの良否点検

インフレータと同じ抵抗を持つロードツールを接続し、警告灯が消灯されるか否かで良否を判定している。

*2. エアバッグハーネスの断線点検

特殊工具A09932-76010

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SRSエアバッグ 4E-20

エアバッグ コントローラ

IG. SW.

P+ 7

P- 8“D”

助手席 インフレータ モジュール

Y/R

Y

4 IG

エアバッグ ヒューズ

15AB/Bl Y/BY/B

“X”

はショートバー

はエアバッグハーネス

はコネクタ番号

RKAP0321

“C”

コード19:助手席インフレータ回路が電源へ短絡

NO

① コネクタD及びA/Bコントローラコネクタを外す。

② IG. SW.をONにする。

③ A/Bコントローラコネクタ端子7(Y/R)の電圧を測定する。

良好なA/Bコントローラと交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

エアバッグハーネスを交換して、再度、診断システムチェ

ックを実行する。

YES

1.0V以下か?

*1+ -

CKSP0126

V

点検内容の説明

*1. インフレータ回路が電源へ短絡しているか否かの点検。

特殊工具A09932-76010

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SRSエアバッグ 4E-21

YES NO

インフレータモジュールを交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

良好なA/Bコントローラと交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

エアバッグハーネスを交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

① コネクタBを外し、エアバッグハーネス側へ特殊工具C

  を取り付ける。

② DNS端子を開放状態にして、IG. SW.をONにする。

③ 警告灯の動作を確認する。

YESNO

① A/Bコントローラコネクタを外す。

② 特殊工具C(09932-75010)を接続した状態で、A/Bコントロー

  ラコネクタ端子10(G/R)~9(G)の抵抗を測定する。

(特殊工具は接続したまま)

コンタクトコイルアッシを交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

① ステアリングホイールからインフレータモジュールを

  取り外す。

② コネクタAを外し、コンタクトコイル側へ特殊工具Cを

  接続する。

③ DNS端子を開放状態にして、IG. SW.をONにする。

④ 警告灯の動作を確認する。

NO YES

警告灯は消灯したか?

警告灯は消灯したか?

3.5Ω以下か?

*1

*2

*3

CKDP0100

“B”

“BASE OF COLUMN”

エアバッグハーネス

特殊工具C 09932-75010

CKDP0090

“A”

“STEERING WHEEL”

特殊工具C 09932-75010

エアバッグコントローラ

D+ 10

D- 9“B” “A”

運転席 インフレータ モジュール

コンタクト コイル

G/R

G Gr

W

Gr

W

“X” はショートバー           はコネクタ番号 はエアバッグハーネス

RKAP0341

コード21:運転席インフレータ回路の抵抗が高い

CKAP0127 Ω

特殊工具A09932-76010

点検内容の説明

*1. インフレータモジュールの良否点検

インフレータと同じ抵抗を持つロードツールを接続し、警告灯が消灯されるか否かで良否を判定している。

*2. コンタクトコイルアッシの良否点検

インフレータ+コンタクトコイルと同じ抵抗を持つロードツールを接続し、警告灯が消灯されるか否かで良否

を判定している。

*3. エアバッグハーネスの断線点検

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SRSエアバッグ 4E-22

エアバッグコントローラ

D+ 10

D- 9“B” “A”

運転席 インフレータ モジュール

コンタクト コイル

G/R

G Gr

W

Gr

W

“X” はショートバー           はコネクタ番号 はエアバッグハーネス

RKAP0361

コード22:運転席インフレータ回路の抵抗が低い

YES NO

インフレータモジュールを交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

良好なA/Bコントローラと交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

エアバッグハーネスを交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

① コネクタBを外し、エアバッグハーネス側へ特殊工具C

  を取り付ける。

② DNS端子を開放状態にして、IG. SW.をONにする。

③ 警告灯の動作を確認する。

YESNO

① A/Bコントローラコネクタを外す。

② 特殊工具C(09932-75010)を接続した状態で、A/Bコントロー

  ラコネクタ端子10(G/R)~9(G)の抵抗を測定する。

(特殊工具は接続したまま)

コンタクトコイルアッシを交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

① ステアリングホイールからインフレータモジュールを

  取り外す。

② コネクタAを外し、コンタクトコイル側へ特殊工具Cを

  接続する。

③ DNS端子を開放状態にして、IG. SW.をONにする。

④ 警告灯の動作を確認する。

NO YES

警告灯は消灯したか?

警告灯は消灯したか?

1.7Ω以上か?

*1

*2

*3

CKAP0127 Ω

点検内容の説明

*1. インフレータモジュールの良否点検

インフレータと同じ抵抗を持つロードツールを接続し、警告灯が消灯されるか否かで良否を判定している。

*2. コンタクトコイルアッシの良否点検

インフレータ+コンタクトコイルと同じ抵抗を持つロードツールを接続し、警告灯が消灯されるか否かで良否

を判定している。

*3. エアバッグハーネスの断線点検

特殊工具A09932-76010

CKDP0100

“B”

“BASE OF COLUMN”

エアバッグハーネス

特殊工具C 09932-75010

CKDP0090

“A”

“STEERING WHEEL”

特殊工具C 09932-75010

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SRSエアバッグ 4E-23

エアバッグコントローラ

D+ 10

D- 9

E1 17

“B” 点火駆動回路

G/R

G

B

電源回路

“A”

運転席 インフレータ モジュール

コンタクト コイル

Gr

W

Gr

W

“X”

はショートバー

はエアバッグハーネス

はコネクタ番号

RKAP0381

コード24:運転席インフレータ回路がGNDへ短絡

YES NO

インフレータモジュールを交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

良好なA/Bコントローラと交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

エアバッグハーネスを交換し、再度、診断システムチェック

を実行する。

① コネクタBを外し、エアバッグハーネス側へ特殊工具C

  を取り付ける。

② DNS端子を開放状態にして、IG. SW.をONにする。

③ 警告灯の動作を確認する。

YESNO

① 特殊工具(09932-75010)及びA/Bコントローラコネクタを外す。

② A/Bコントローラコネクタ端子9(G)~17(B)の抵抗を測定する。

コンタクトコイルアッシを交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

① ステアリングホイールからインフレータモジュールを

  取り外す。

② コネクタAを外し、コンタクトコイル側へ特殊工具Cを

  接続する。

③ DNS端子を開放状態にして、IG. SW.をONにする。

④ 警告灯の動作を確認する。

NO YES

警告灯は消灯したか?

警告灯は消灯したか?

1kΩ以上か?

*1

*2

*3

CKAP0128

Ω

点検内容の説明

*1. インフレータモジュールの良否点検

インフレータと同じ抵抗を持つロードツールを接続し、警告灯が消灯されるか否かで良否を判定している。

*2. コンタクトコイルアッシの良否点検

インフレータ+コンタクトコイルと同じ抵抗を持つロードツールを接続し、警告灯が消灯されるか否かで良否

を判定している。

*3. エアバッグハーネスの短絡点検

特殊工具A09932-76010

CKDP0100

“B”

“BASE OF COLUMN”

エアバッグハーネス

特殊工具C 09932-75010

CKDP0090

“A”

“STEERING WHEEL”

特殊工具C 09932-75010

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SRSエアバッグ 4E-24

15A

B/Bl

Y/B

Y/B

エアバッグコントローラ

D+ 10

D- 9

E1 17

“B” 点火駆動回路

G/R

G

B

電源回路

“A”

運転席 インフレータ モジュール

コンタクト コイル

Gr

W

Gr

W

IG. SW.

4 IG

エアバッグ ヒューズ

“X”

はショートバー

はエアバッグハーネス

はコネクタ番号

RKAP0401

“C”

コード25:運転席インフレータ回路が電源へ短絡

YES NO

① コネクタBを外し、エアバッグハーネス側に特殊工具Cを

  接続する。

② DNS端子を開放状態にして、IG. SW.をONにする。

③ 警告灯の動作を確認する。

コンタクトコイルアッシを交換し、再度、診断システム

チェックを実行する。

良好なA/Bコントローラと交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

エアバッグハーネスを交換して、再度、診断システムチ

ェックを実行する。

① A/Bコントローラコネクタを外す。

② IG. SW.をONにする。

③ A/Bコントローラコネクタ端子9(G)及び10(G/R)の電圧を

  測定する。

NO YES

*1

*2

警告灯は消灯したか?

1.0V以下か?

+ -

CKAP0129

V

点検内容の説明

*1. コンタクトコイルアッシの点検

ホーンの電源とインフレータ回路D+がコンタクトコイルアッシ内で短絡していないかを点検する。

*2. エアバッグハーネスの短絡点検

特殊工具A09932-76010

CKDP0100

“B”

“BASE OF COLUMN”

エアバッグハーネス

特殊工具C 09932-75010

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SRSエアバッグ 4E-25

YES NO

良好なA/Bコントローラと交換して、再度、診断システム

チェックを実行する。

IG. SW.回路のコネクタの接続及びハーネスを点検して、

再度、診断システムチェックを実行する。

① A/Bコントローラコネクタを外す。

② IG. SW.をONにする。

③ A/Bコントローラコネクタ端子4(Y/B)の電圧を測定する。

8V以上か?

コード32:バッテリ電圧が低い

+ -

CKAP0122

V

特殊工具A09932-76010

コード13:エアバッグコントローラ誤組付

コード51:エアバッグを作動させる衝突を記録

コード53:廃棄処理済み

コード71:エアバッグコントローラの不良

注意:以上のコード13、51、53及び71が検出されると警告灯の消灯及びトラブルコードの消去はできないので、

必ずエアバッグコントローラを交換すること。

エアバッグコントローラ交換後、再度、診断システムチェックを実行すること。

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SRSエアバッグ 4E-26

CKDP00110

CKAP0210

CKAP0200

車上整備車上整備の注意事項・構成部品は、絶対に分解しないこと。

・構成部品の取扱いには充分注意し、落下及び振動等の衝撃を与えないこと。

また、変形、亀裂等の不具合がある場合は、新品と交換すること。

・構成部品を脱着したり、交換した場合は、“故障診断”を参照して、システム内に不具合は無いか点検すること。

・ハーネス(黄色の保護チューブを施策)に不具合がある場合は、はんだ付け等の修理は行わずに、必ず交換すること。

・構成部品は、指定された品番以外のものを使用しないこと。

エアバッグコントローラ

注意:ダイアグコード13(エアバッグコントローラ誤組付)、

71(エアバッグコントローラの不良)、53(廃棄処理済

み)又は51(エアバッグを展開する衝突データ記録)が

検出されている場合は、必ずエアバッグコントローラを

交換すること。

取外し1. IG.スイッチをLOCKにする。

注意:IG.スイッチをLOCKにした後、90秒間は、作業を行わな

いこと。

エアバッグコントローラ内部には、バックアップ電源(コ

ンデンサ)が内蔵されており、コンデンサが放電しない

うちに、車両へ衝撃を与えるとエアバッグが作動する恐

れがある。

2. エンジンルームフロントパネル附近のフロアカーペットをめ

くる。

3. エアバッグコントローラコネクタを外す。

1. エアバッグコントローラ2. エアバッグコントローラプレート

コネクタロック

1

2

1. エアバッグコントローラ2. フロアカーペット

1

2

4. 取付ボルトを外し、エアバッグコントローラをエアバッグコ

ントローラプレートとアッシで取り外す。

注意:エアバッグコントローラとエアバッグコントローラプレー

トは、分離しないこと。

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SRSエアバッグ 4E-27

CKAP0201

CKAP0220

Ω

V+

点検

注意:・エアバッグコントローラの作動を点検するために、エ

アバッグコントローラにテスタを接続しないこと。

・エアバッグコントローラは、絶対に分解しないこと。

・エアバッグコントローラに落下などの衝撃を与えた場

合は、外観に異常が認められなくても交換すること。

次の不具合がある場合は、エアバッグコントローラを交換するこ

と。

・エアバッグコントローラ及びエアバッグコントローラプレート

の腐食、変形及び亀裂

・エアバッグコントローラコネクタの損傷及びロック機能の不具合

・端子の曲がり及び腐食

取付け取り付けは、次の点に注意して、取り外しの逆の手順で行う。

・エアバッグコントローラ取付ボルトを規定のトルクで締め付け

る。

締付トルク:5.5N・m{56kgf・cm}

・エアバッグコントローラコネクタを接続する。

注意:エアバッグコントローラコネクタを接続するときは、コ

ネクタロックを確実にかけること。

コネクタロックが確実でない場合は、エアバッグ警告灯

が作動しなくなる。

CKAP0210

1. エアバッグコントローラ2. エアバッグコントローラプレート

1

2

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SRSエアバッグ 4E-28

CKDP0130

CKDP0120

CKAP0250

助手席インフレータモジュール

取外し

注意:・エアバッグが未展開の場合は、エアバッグ展開方向で

の作業はできるだけ避けること。

・既に展開済のインフレータモジュールを取り扱う場合

は、手袋及び保護眼鏡を着用すること。

・取り外した未展開のインフレータモジュールを扱う場

合は、エアバッグの展開面を外側に向けること。

・取り外した未展開のインフレータモジュールは、展開

面を上にして保管すること。また、その上には物を置

かないこと。

・インフレータモジュールを保管する場合は、65℃以上

になる場所は避けること。

・インフレータモジュールを廃棄する場合は、“インフ

レータモジュールの廃棄方法”を参照し、エアバッグ

を展開した後に廃棄すること。

・一度展開したインフレータモジュールは再使用できな

いので新品と交換すること。

1. IG.スイッチをLOCKにする。

注意:IG.スイッチをLOCKにした後、90秒間は作業を行わない

こと。

エアバッグコントローラ内部には、バッグアップ電源(コ

ンデンサ)が内蔵されており、コンデンサが放電しない

うちに、車両へ衝撃を与えるとエアバッグが作動する可

能性がある。

2. グローブボックスを外す。

1. 助手席インフレータモジュール2. 取付ボルト3. グローブボックス4. 取付スクリュ

1. グローブボックス1

14

2

3

c:エアバッグ展開方向

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SRSエアバッグ 4E-29

CKAP0260

CKAP0261

3. コネクタを外す。

注意:インフレータモジュールのコネクタにドライバ等の異物

を挿入しないこと。

静電気により、誤作動を起こす恐れがある。

4. 取付ボルトを外して、インフレータモジュールを取り外す。

点検

注意:・インフレータモジュールの抵抗は、絶対に測定しない

こと。

・テスタの微電流により、エアバッグが展開する恐れが

ある。

・インフレータモジュールは、絶対に分解しないこと。

・インフレータモジュールに落下などの衝撃を与えた場

合は、外観に異常が認められなくても交換すること。

次の不具合がある場合は、インフレータモジュールを交換する。

・エアバッグが展開している。

・インフレータモジュールの変形、損傷

・ハーネス及びコネクタの損傷

取付け次の点に注意して、取外しの逆の手順で組み付ける。

注意:・インフレータモジュール交換時は、指定された品番以

外のものを使用しないこと。

・コネクタは、ロックカバーを確実に取り付けること。

ロックカバーが確実に取り付けられていない場合は、

ショートバーが働き、エアバッグが展開しないことが

ある。

・インフレータモジュール取付ボルトを規定のトルクで

締め付ける。

締付トルク:23N・m{230kgf・cm}

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SRSエアバッグ 4E-30

CKDP0150

CKDP0140

1

2

3

運転席インフレータモジュール

取外し

注意:・エアバッグが未展開の場合は、エアバッグ展開方向で

の作業はできるだけ避けること。

・既に展開済のインフレータモジュールを取り扱う場合

は、手袋及び保護眼鏡を着用すること。

・取り外した未展開のインフレータモジュールは、展開

面を上にして保管すること。また、その上には物を置

かないこと。

・インフレータモジュールを保管する場合は、65℃以上

になる場所は避けること。

・インフレータモジュールを廃棄する場合は、“インフ

レータモジュールの廃棄方法”を参照し、エアバッグ

を展開した後に廃棄すること。

・一度展開したインフレータモジュールは、再使用でき

ないので新品と交換すること。

1. IG.スイッチをLOCKにする。

注意:IG.スイッチをLOCKにした後、90秒間は作業を行わない

こと。

エアバッグコントローラ内部には、バックアップ電源(コ

ンデンサ)が内蔵されており、コンデンサが放電しない

うちに、車両へ衝撃を与えるとエアバッグが展開する可

能性がある。

1. 運転席インフレータモジュール2. ステアリングホイール3. ボルト(T30)

c:エアバッグ展開方向

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SRSエアバッグ 4E-31

CDKP0180

CKDP0170

Ω

CKDP0160

CKAN0040

2. トルクスレンチ(T30)を使用して、ステアリングホイール左

右にあるインフレータモジュールの取付ボルトを取り外す。

3. インフレータモジュールをステアリングホイールから取り外

し、モジュール及びホーンスイッチのコネクタを外す。

注意:インフレータモジュールのコネクタにドライバ等の異物

を挿入しないこと。

静電気により、誤作動を起こす恐れがある。

点検

注意:・インフレータモジュールの抵抗は、絶対に測定しない

こと。

テスタの微電流により、エアバッグが展開する恐れが

ある。

・インフレータモジュールは絶対に分解しないこと。

・インフレータモジュールに落下などの衝撃を与えた場

合は、外観に異常が認められなくても交換すること。

・衝突の形跡がある場合は、ステアリングホイール及び

ステアリングコラムの点検もあわせて行うこと。(下

記及びセクション4A1参照)

次の不具合がある場合は、インフレータモジュール又は、ステア

リングホイールを交換する。

・エアバッグが展開している。

・インフレータモジュールの変形、損傷

・ハーネス及びコネクタの損傷

・新品のインフレータモジュールを無理なく取り付けることが

できない。(ステアリングホイールとインフレータモジュー

ルの隙間が不均一)

・ステアリングホイールのインフレータ取付ブラケットの変形、

損傷

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SRSエアバッグ 4E-32

CKDP0160

CKAN0041 取付け次の点に注意して、取外しの逆の手順で組み付ける。

注意:・インフレータモジュール交換時は、指定された品番以

外のものを使用しないこと。

・取付け前に、“コンタクトコイルのセンタ出し(4E-

35)”を参照し、センタ出しを行うこと。

コンタクトコイルのセンタ出ていない場合は、ステア

リングホイールが回らなくなったり、コイルを断線さ

せる恐れがある。

・コネクタは、ロックカバーを確実に取り付けること。

ロックカバーが確実に取り付けられていない場合は、

ショートバーが働き、エアバッグが展開しないことが

ある。

・インフレータモジュールを規定のトルクで締め付ける。

締付トルク:9N・m{90kgf・cm}

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SRSエアバッグ 4E-33

CKD10120

CKD10130

A

CKDP0190

4

1

3

2

コンタクトコイル

取外し

注意:コンタクトコイルのセンタがずれないように、車両を直

進、IG.スイッチをLOCKにして、取り外すこと。

1. 運転席インフレータモジュールを取り外す。(“4E-30”参照)

2. ステアリングホイールを特殊工具を使用して取り外す。

注意:ステアリングコラムは、コラプシブルになっているため、

ステアリングホイールには衝撃を与えないこと。

特殊工具A(ステアリングホイールリムーバ):09944-36011

3. ステアリングコラムロアカバーを取り外す。

4. ステアリングコラムアッパボルトを外し、ロアボルトを締め

てステアリングコラムを下げる。

5. ステアリングコラムアッパカバーを取り外す。

6. コンビネーションスイッチアッシでコンタクトコイルを取り

外す。

注意:コンタクトコイルは、コンビネーションスイッチアッシ

から取り外さないこと。

1. コンビネーションスイッチアッシ(コンタクトコイル)2. ステアリングコラムアッパカバー3. ステアリングコラムロアカバー4. ステアリングコラム

1. ステアリングホイール

1. インフレータモジュールアッシ

1

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SRSエアバッグ 4E-34

CKDP0200

1

3

2

点検次の不具合がある場合は、コンタクトコイル(コンビネーション

スイッチアッシ)を交換すること。

・ハーネス及びコネクタの損傷

・コンタクトコイル本体の損傷

注意:エアバッグが作動した車両は、コンタクトコイルのハー

ネスがエアバッグが作動時の熱によって、損傷していな

いか点検すること。

取付け次の点に注意して、取外しの逆の手順で行う。

・コンタクトコイル(コンビネーションスイッチアッシ)は、車

両が直進状態になっていることを確認し、“コンタクトコイル

のセンタ出し”を行った後、取り付けること。

コイルのセンタがずれていると、ステアリングホイールが回ら

なくなったり、コイルを断線させる恐れがある。

・ステアリングホイールを取り付けるときは、コンビネーション

スイッチアッシのキャンセルカムの凸部とステアリングホイー

ルの凹部が嵌合することを確認して、ステアリングシャフトナッ

トを規定のトルクで締め付けること。

締付トルク:33N・m{340kgf・cm}

・コンタクトコイル(コンビネーションスイッチアッシ)の部品

供給は、センタ出しをして、ロックピンとシールで固定された

状態になっている。

コンタクトコイル(コンビネーションスイッチアッシ)を新品

に交換する場合は、車両直進状態で、ステアリングコラムアッ

シに取り付けた後に、ロックピンとシールを取り外すこと。

1. キャンセルカムの凸部2. ステアリングホイールの凹部3. ステアリングシャフトナット

1. ロックピン2. シール

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SRSエアバッグ 4E-35

コンタクトコイルのセンタ出し1. コンタクトコイルを左(又は右)方向へ回転しなくなるまで

巻き取る。

注意:コンタクトコイルの巻き取りは、コネクタの根元を持ち、

回転部を軽く回すこと。

強く回すと、どこまでも回転して、コイルを断線させる。

2. 1.の逆方向へ、最小回転でコネクタが最上部になる点まで、回

転部を回す。

3. 2.と同じ方向へ、回転部を2回転させ、コネクタが最上部にな

る点で止める。

このとき、固定部と回転部の▲印が合うことを確認する。

1. ▲印