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TUS Digital Studio企画書 作成者:岩切和馬, 東京理科大学理工学部建築学科, 川向研究室所属 2010月7月19日 提案番号:002 代表 Kazuma Iwakiri MAIL : [email protected] , TEL : 080-6800-2582 Tus Digital Studio 企画書 2010.07.22作成 1
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Digital Studio Proposal

Mar 24, 2016

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Digital Studio

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Page 1: Digital Studio Proposal

TUS Digital Studio企画書

作成者:岩切和馬, 東京理科大学理工学部建築学科, 川向研究室所属

2010月7月19日

提案番号:002

代表Kazuma Iwakiri

MAIL : [email protected],

TEL : 080-6800-2582

Tus Digital Studio 企画書

2010.07.22作成

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Page 2: Digital Studio Proposal

intro

デジタルツールへの関心日本で建築を学ぶ一方で、海外の建築雑誌を見てみると3DCGなどのデジタルツールの世界を見ることが

できる。そこにはコンピュータから与えられる新しい形や秩序感がある。デジタルツールが切り開く世界

は刺激的であり、憧れさえ抱く。そこで私達もツールとしてMayaやRhinoceros、processingといったデジ

タルツールを使ってみたいと強く感じた。

未知との遭遇二次元ではなく三次元で建築を思考することに関心がある。コンピュータと人間の協働として現れるアウ

トプットから、見たことのないものが見れるということを期待している。

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建築とデジタルツールについて今日、建築に対するコンピュテーションを用いたアプローチは多様化している。(Maya, Rhinocerosにお

けるPlug-inも充実してきている。)

Processingによる形態

海外の建築家(Zaha Hadid, Frank.O.Gehry, Renzo Piano事務所など)はプロジェクトごとに適するツール

を独自に開発している。つまり既成のコンピュータソフトを受動的に使うというよりは、ソフトを都合の

いいように自ら書き換えるといったように能動的に使う傾向になってきている。

Bilbao Guggenheim Museum Frank.O.Gehry

CATIAを建築分野に導入することで、複雑な形態の模型であっても直接3Dモデルを作成することができる。コンピュ

テーションと工法の革命。

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Zaha Hadid

コンピュテーションによる形態の探究

Reiser+Umemoto

コンピュテーションと構造の探究

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海外の建築大学について欧米をはじめとし、様々な国の大学でコンピュータをトレーニングする教育は既に実施されている。カリ

キュラムだけでなくデジタルスタジオを作るなどの環境を整えている。また5年前には中国にデジタルス

タジオが導入された。

海外の大学(コロンビア大学、AAスクールなど)の学生作品を見ると、こうしたスター建築家と同じよ

うに、形態のルールを作り出したり表現するために、デジタルツールを用いて設計していることが分か

る。海外の多くの大学のカリキュラムではデジタルツールのスキルを上げるためのトレーニングがに数年

間継続して実施されている。建築におけるコンピュテーションのトレーニングとしての重要度は意匠、構

造、といった様々な建築分野と同等に位置している。学生から建築家として仕事をする際にも、デジタル

ツールを当たり前のように使っている環境が大学に存在していることは決定的に大きいようである。

日本の建築教育においては、デジタルツールを建築設計に使う機会はめったになく、ましてやトレーニン

グもない。MayaやRhinocerosといったソフトを習得しようと思うと独学で学ぶしか方法はない。

コロンビアでの風景

                                   

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MADE IN

TUS Digtal

Studio

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TUS Digital Studioでの取り組みを通じて、デジタルツールを使いこなし自ら欲しいツールを作り出せるこ

と、コンピュテーションの考え方を習得することが第一の目的である。

またその先にTUS Digital Studio発の建築ツールやアプリケーションが作られていき、それらを発信するこ

とを最終的な目的とする。

日本のデジタルスタジオが独自のアプリケーションを作ることの面白さの一つは、欧米とは異なる文化だ

からこそ生まれえるコンピュータと建築の関係(ex.コンピュテーションを木造に応用する)にあるのでは

ないだろうか。

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Tools建築分野において適応可能なデジタルツールとしてMaya, Rhinoceros, processing,

openframeworks, solidThinkingなどが挙げられる。

コンピュテーションという手法を使ってデザインを考えたい。そのためにはスクリプトを自ら

直接入力できるようになることは必須であると考える。

専任講師として廣瀬大祐さんを迎える。

まずはRhinocerosから習得を始める。

そのためのキックオフとして、廣瀬先生によるオープニングレクチャを2010.7.9に行った。

進め方:課題出題→成果物→冊子化→蓄積

そして「課題出題~蓄積」の流れをアーカイブする。

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1974年長崎県出身。2000年東京理科大学大学院建築学卒業後、隈研吾都市建築設

計事務所を経て渡米。2002年コロンビア大学大学院建築学科AADを卒業後、

2005年アーキコンプレックス設立。2008年パリ装飾美術館での経済産業省主催

「kansei」展にてアルゴリズムを用いた空間を創出。国内外でホテル、住宅、展示

などの設計の他、海外の大学で講義を行う。東京理科大学、京都造形芸術大学非常

勤講師。

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Vision

IlluminationTUSAの今年のサブ企画としてあるilluminationをdigital studioでおこなう

2010年、東京理科大学大学祭における毎年恒例のイルミネーションが建築学科有志のワークショップ団体

TUSAに持ち込まれた。そこでdigital studioはTUSAとの共同によりそのプロジェクトを先導することと

なった。日時:2010.11.20(土)~2010.11.22 (月)

場所:東京理科大学野田キャンパス

Lecture毎月ゲストを呼んでレクチャーを行う

私たちはまだ自分たちが学ぶプログラミングがどういう広がりがあるのか、実際にどういう場面で活躍するのか。それを知る為にできるだけ多くのジャンルの人にレクチャーを行ってもらう。

DSSコンピュテーションなどの可能性を学ぶ勉強会

この場所で技術だけでなく、哲学を磨く場所として、定期的に勉強会を開く。

Bookletdigital studioでの活動は半年に一回本にまとめて出版社に送る海外の大学は1年間の活動報告と学校のカラーを出すものとして本を出版している。

当団体も出版社に積極的に送り続け、本として発信、蓄積を行っていく。この本は私たちの哲学を代弁する物となる。

Journal

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月一回のジャーナルで活動報告をする

Webweb上でのアーカブを行う

自分たちのつくった作品などのアーカイブ化に加え、レクチャーなどの動画もまとめていくことで、蓄積だけでなく、発信も行っていく。

Drink飲んで仲良くなる

お酒は人を繋ぐ。飲み会は意識や知識の共有の場である。

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:DSS

TUS DIGITAL STUDIOSTUDY

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Digital Studio Study:DSS (勉強会)企画書

はじめに

知りたいという欲望

Digital Studioで技術を所得する、ということはもちろん重要である。しかし、さらにその技術がどういうものなのかと

いうことを自覚し、言語化し、またそこから様々な可能性について考える、ということが、技術と同様に重要になって

くるのではないのだろうか。つまり、コンピュテーションとはなんなのか。コンピュタライゼーションとはなんのか。

アルゴリズムとは何なのか。インターフェースとはなんなのか。それらを自分なりに解釈し、人に伝えられるようにな

りたい。

集まって行う意義

コンピュテーションは多くのことを享受する。Digital studio study(以下  DSS)はそれぞれの知りたいという欲望を

共通のやり方で行うことで、理解度、説明度共に向上し、また地区正規されていく。その個人の知りたいという欲望の

集まりの蓄積のまとまりがDSSとなる。そしてそのための環境をつくるという個人の集まりがDSSとなる。それは個人

ではできないような自己の相対化、特殊化、が可能となる。また、一個人が集団に説明するということが理解の進展を

促進させる。

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概要

哲学を作る

作品を作る上で重要になってくるのは、哲学である。

集合としての哲学と個人としての哲学が同時に存在し、それが作品を作る動機となり、モチベーションとなり、アーキ

テクチャーとなり得ることを予感する。Made in TUS deigital studioを可能にするのは、哲学をつくれる環境を作ること

だと思います。

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手法

DSSは月に一度発表会を行う。そこではレジュメとスライドで調べたことをプレゼンテーションし、情報共有とプレゼ

ン能力向上を図る。また、それらを半年に一回ほどまとめあげていくことで精度が高いものが蓄積されていく。そのた

めにdigital studioで冊子化する。またWeb上で、公開し、誰でもレジュメの過程を見ることができ、意見などを書き込

めるようにする。

録音、録画、議事録、この三つの記録をすべてweb上にアップし、アーカイブしていこうと考えている。

射程

・月に一度の公開ディスカッション

・討論会を文化祭で繰り広げる

・知識人(プロとか)と公開ブレインストーミングをする

・公開学習会をする。(先を見せてくれたり、下記のプロセスを充実させたり、等)

まだ始まっていないので、やりながらを考えていきます。

以下 DSSの過程の具体的な事例を示す

またこのプロセスの反復を繰り返しながらレジュメをバージョンアップしていく。

1:研究したいことを明確化

2:それに対し、まずネット等を使い基本情報を収集

3;参考文献を可能的にあげる

4:目的を明確化し選定する

5:読む。引用文と自分の文章を書く

  その際理由がないならば、本のトピック、キーワードを利用

  また、わかりやすく図示もしてみる。

  そうすることで理解も深まる。

6:説明する

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TUS digital studio + TUSA 2010Shape of Lights

TUS digital studio:東京理科大学理工学部建築学科有志 30 名からなる

コンピュテーションをデザインメソッドとする

デザインスタジオ。

スタジオマスターとして archicomplex 代表の

廣瀬大祐氏を迎える。

TUSA workshop 2010:毎年裏大祭に向け編成される建築学科有志 50 名による

ワークショップ団体。13 年続く伝統ある団体で、毎年

著名なプロの講師陣を迎え、”ものづくりとは何か ”を

問い続けてる。

Shape of Lights

理大祭野田地区におけるイルミネーション

のプロジェクト。

2010 年理大祭実行委員からの依頼を受け、始動。

理大祭テーマ「SCIENCE∞FESTIVAL ~祭先端~」に

ふさわしい光の形で祭りの夜を彩る。

日時 :2010.11.20( 土 )~2010.11.22( 月 )

場所:東京理科大学野田キャンパス

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Illumination projectTUS digital studio + TUSA 2010

TUSAの今年のサブ企画としてあるIlluminationをdigital studioで行う

毎年理大祭の前夜祭の夜に向け、正門すぐの大きな樹にイルミネーションを施す。

ライトアップのカウントダウンが始まると、今年はどういうものなのか、皆がひとつになってその時を待

つ。

ライトアップの瞬間光が押し寄せてきて、イベントは始まる。

例年このライトアップのプロジェクトは理大祭実行委員が主導となり進むが、

2010年から建築学科有志のワークショップ団体TUSAが請け負うこととなった。

そこで以前からdigital studioとTUSAがどうコラボレーションできるかをTUSAの代表の星君と話し合って

来たのだが、

今回、このイルミネーションのプロジェクトをdigital studio主導で運ぶこととなった。

自分たちが学ぶプログラミングがどこまで通用するのかまだわからない。

このイルミネーションのプロジェクトが自分たちの”建築”の幅を広げてくれるかもしれない。

挑む価値は十分にある。

日時:2010.11.20(土)~2010.11.22(月)

場所:東京理科大学野田キャンパス

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