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Corporate Venture Capital 事例 Google Ventures 20138
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Corporate venture capital 事例

Apr 12, 2017

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Page 1: Corporate venture capital 事例

Corporate Venture Capital 事例

Google Ventures

2013年8月

Page 2: Corporate venture capital 事例

有望なベンチャーのビジネスへの取り込み

ベンチャー業界

社内ベンチャー・キャピタルの活用 (Corporate Venture Capital)

社外ベンチャー・キャピタルの活用 (Venture Capital)

新規ビジネス創造のやり様の1つとして、ベンチャー企業の「斬新なアイデア」や「革新的な技術」の発掘・育成が行われている。

VCのインキュベーション手法を活用 CVC機能を作る

Page 3: Corporate venture capital 事例

Corporate Venture Capital (CVC) を持つ企業事例

<海外企業> Samsung

Samsung Ventures Samsung Ventures America

Google Ventures Apple

iFund (managed by KPCB: Apple will provide KPCB with market insight and support.)

Intel Capital SAP Ventures

<国内企業> Panasonic Venture Group Fujitsu DoCoMo Capital SoftBank

SoftBank Capital Softbank China Venture Capital Softbank Ventures Korea SBI Investment (Softbank Investment Corporation)

CVCを持たない企業例

IBM HP

Cisco Microsoft

事例紹介

Page 4: Corporate venture capital 事例

CVCのAccelerator 事例 <Google Ventures: Startup Lab>

Page 5: Corporate venture capital 事例

[事例] Google Ventures <概要と2012年 実績レビュー>

Googleキャンパス内のAndroid部門に隣接した一角に構えている。 新興企業はこのオフィスに入居し、GoogleのHands-on Teamの指導の下に、新技術の

開発、事業展開(ビジネスモデル策定・構築)を行う。 Source: Google ventures

2012年 主な買収

投資した ベンチャー企業

買収した企業

Page 6: Corporate venture capital 事例

[事例] Google Ventures <組織構成>

Google Ventures は2つのチームを持っている。

「Investing Team」 投資チーム

「Hands-on Team」 育成チーム

ベンチャー企業は「Startup Lab」に入居し、Hands-on Teamの指導の下に、新技術を開発する。

Page 7: Corporate venture capital 事例

[事例] Google Ventures <Mentor Network>

Googleの現役社員、OBから直接アドアイスを受けられる。 ↓

ベンチャー企業から見ると魅力的であると思われる。

Page 8: Corporate venture capital 事例

[事例] Google Ventures <Hands-on Team>

4つの視点でアドバイスをしている。 (法律、会計などのチームはない→Exit戦略=M&A)

Hands-on Team

製品設計、デザイン 技術の製品化

製品の拡販・収益計画 人材発掘、採用

Page 9: Corporate venture capital 事例

[事例] Google Ventures <育成環境>

設備 • UX Lab (インターフェイス開発センタ) • ライブ・イベント放送設備 • セミナールーム

etc.

指導者マニュアル • 開発者と進捗状況について打ち合わせを行う際に注意すべきポイントをまとめたものがある。

• 指導者の立場を下げて開発者が意見を述べやすくしている。

• 製品をプロトタイプとして評価し、開発者の領域侵犯やPCを操作することは慎む。

Page 10: Corporate venture capital 事例

<参考> Google社とは

Page 11: Corporate venture capital 事例

Google’s Mission

Page 12: Corporate venture capital 事例

Google 理念(What we believe)

1 ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。 Focus on the user and all else will follow.

ユーザーの利便性を第一に考え、もっと違う作りならよかったのに、という思いを ユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。

2 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。 It’s best to do one thing really, really well.

検索分野で培った技術を、他の分野でも活用することで、ユーザーが生活のあらゆる面においてさまざまな情報にアクセスして利用できるよう努力を続けています。

3 遅いより速いほうがいい。 Fast is better than slow.

ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。ユーザーが一刻も早く自社のホームページから離れることを目標にしています。

4 ウェブでも民主主義は機能する。 Democracy on the web works.

ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析して、どのサイトのコンテンツが重要かを判断しています。

5 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。 You don’t need to be at your desk to need an answer.

世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。モバイル サービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供しています。

6 悪事を働かなくてもお金は稼げる。 You can make money without doing evil.

広告主様だけでなく、すべてのユーザーの皆さんにご満足いただくため、Google では広告プログラムとその実践について基本理念(・・・省略)を掲げています。

7 世の中にはまだまだ情報があふれている。 There’s always more information out there.

Google のエンジニアたちは、簡単には検索できない情報に目を向け、世界中のあらゆる情報を検索ユーザーに提供するために開発を続けていきます。

8 情報のニーズはすべての国境を越える。 The need for information crosses all borders.

全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。

9 スーツがなくても真剣に仕事はできる。 You can be serious without a suit.

仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけないとう考えのもと、Google の社員たちは、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。

10 「すばらしい」では足りない。 Great just isn’t good enough.

現状に満足しないことが Google のすべての原動力となっています。 全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。

Page 13: Corporate venture capital 事例

Google 文化

1 意義のあるミッションを掲げる Googleの使命は、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」。 この意義を社員1人ひとりが認識していれば、自分がいま何をすべきか、上司に言われるまでもなく自然とわかってくる。

2 志は大きくとも、とにかく小さいことから 始めよう

大きいことを最初から全部成し遂げようとすると、ゴール設定が難しくなったりモラルが下がったりする。とりあえずできるところから創造の試みを繰り返すことが大事。

3 最初から完璧を極めるのではなく、 創造を繰り返し続ける

最初から製品が完璧なものを送り出そうとすると、時間がかかり過ぎ、本来のユーザーにとっての問題などを早く感知することができなくなる。価値が出るものができたら、とりあえずやってみてその仮定で創造を続けていく。

4 アイディアはどこからでも生まれてくる 商品開発はエンジニアだけが考えるものではなく、日本やアメリカだけが考えるものでもなく、あらゆる部署、あらゆる地域でユーザーのニーズをうまく摘みとって具現化していく。

5 徹底的な情報共有 週に1度、共同創設者のラリーとサーゲイが壇上に立ちミーティングが行われる。質疑応答では、マイクを使用して直接話すこともできる。このように、3万人以上の社員が創設者たちと直接対話できることが、会社をフラットにし、価値を共有するために一番役に立っている。

6 データに基づく判断を重視する 最終的に何がいいかを判断するのは、社内の主観ではなくユーザーである。

7 20% Time 主にエンジニアが、自分の仕事の時間のうち20%は本業以外の好きなことする。システムに遊びを持たせ、リスクの小さい環境で試行錯誤を繰り返させることにより、イノベーティブなことができるのではないかと考える。

8 プラットフォームであれ いくら大きな会社であっても1社でできることには限界がある。技術をプラットフォームとして提供することにより、その上に様々な開発者が加わり、ユーザーに対する価値あるサービスを作ってもらっていこうという考え方。

Page 14: Corporate venture capital 事例

Larry Page(CEO) 基調講演 @Google I/O 2013 (5月17日)

私たち(Google)は素晴らしいものを創るべきです。 それは、まだこの世に存在していないもの。 プラットホーム戦争にフォーカスするのではなく、 他の企業を蹴落とすことでもなく、小さいスケールの反復を目指すことではない。 例えば、Google Glassみたいな野心満々なもの、 誰も実現不可能だって思うようなものを創りだすことを 目指しているのです。

コンピューターは人々を助けるためにあるはずなのに、 まだちゃんとその問題を整理しきれていない。 私たちは人々の問題を解決する事ができ、副作用として その人達が探している事柄についての教養を学べるような コンピュータ・ソフトウェアをつくらなければならない。 そして、皆がその様な体験をしたくてコンピューターを 購入するようにしたいのです

Googleは自分たちが実現できる可能性の1%しか 達成できていません。 市場が非常に早く変化するのに対し、Googleの動きは まだまだ遅いです。

Page 15: Corporate venture capital 事例

Google 業績推移

86 440 1,466 3,189

6,139

10,605

16,594

21,796 23,651

29,321

37,905

50,175

11 186 342 640 2,017 3,550 5,084 6,632 8,312 10,381 11,742 12,760

13%

42%

23% 20%

33% 33% 31% 30%

35% 35%

31%

25%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

Consolidated Revenues

Operating Profit

%

[$ Mil]

Page 16: Corporate venture capital 事例

Googleの買収件数推移

2

6 5

10 10

15

2

6

27 26

11

7

0

5

10

15

20

25

30

2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年

Page 17: Corporate venture capital 事例

Google Products

17

1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

Image search

Chrome (web browser)

iGoogle

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とにかく市場に投入することに重点 (スピードと学習が重要)

ユーザーの反響(使い方・行動)から潜在的ニーズを 見出し、実現に必要であれば買収。

Androidに関する主な買収 2005年:Android $50M 2007年:PeakStream $20.3M 2010年:BumpTop $30M 2010年:LabPixies $25M 2012年:Viewdle $45M Maps/Earth に関する主な買収

2004年:Keyhole 2004年:ZipDash 2004年:Where2 2006年:Endoxon $28M 2007年:ImageAmerica 2010年:Quiksee $10M 2011年:Zagat $151M 2013年:Waze $966M

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Googleの10年間120件の買収の2/3は成功した

We’ve done 120 acquisitions since 2003. And two-thirds of them have been successful.

↓ 10年間120件の買収の2/3は成功した

※2012年5月23日 Disrupt NY 2012の対談より抜粋

Page 19: Corporate venture capital 事例

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