Page 1
特長
適用分野および運転機能
すべての自動運転レベルの開発を最適にサポート:
• SAEレベル0~3:自動緊急ブレーキ(AEB)、アダプティブク ルーズコントロール(ACC)、前方衝突警報
• SAEレベル3~5:ASIL Dデコンポジションなど、多彩な冗長の安全アーキテクチャーに含まれるオブジェクトフュージョン
• すべての開発ステージで一貫性のあるソリューション
• 量産開発に適用可能
• Automotive SPICEに準拠したソースコードを生成• 開発プロセスで必要な文書を提供:一貫性と追跡可能性を保証し、検証を実施
• 完全なテストカバレッジとコード検証
• ベクターのvADASdeveloperとRobot OperatingSystem (ROS) ミドルウェアに最適化されたワークフロー
• AUTOSAR ClassicおよびAUTOSAR Adaptiveに完全互換
• レーダー、カメラ、LiDARなど、関連するすべての車載用センサーをサポート
• AEB、ACC、Highway Pilotなどの自動運転機能のため• の動的なオブジェクト融合
• レーダーとカメラによる前方フュージョンから、複数の レーダー、カメラ、LiDARセンサーを使用した360°の オブジェクトフュージョンに至る幅広い拡張性
• すべての一般的なハードウェアプラットフォームに対応するCソースコードを用意
• グラフィカルな設定
• 異なるセットアップや種類のセンサーを用いたデータ フュージョンアプリケーションに容易に対応可能
BASELABS Create Embeddedは、組込システムに搭載さ れる自動運転機能のためのデータフュージョンシステムを高速かつ効率的に開発するためのソフトウェアソリューションです。 このツールには、レーダー、カメラ、LiDARセンサーなどから得 られたデータを統合するフュージョンアルゴリズムが含まれて います。これによるオブジェクトフュージョンの結果、車両環境における統一されたオブジェクトリストが与えられ、それがパス プランニング、意思決定アルゴリズムの入力として使用されま す。BASELABS Create Embeddedにより開発したセンサー データフュージョンを直接量産ECUに引き継
ぐことがはじめて可能になりました。
データフュージョンは、設定されている すべてのセンサーの検出データと
オブ ジェクトを組み合わせ、車両周辺の 統一されたオブジェクトリスト
を提供 します。それぞれのオブジェクトに ついて、位置、速度、分類
などの値が 決定されます。データフュージョンに より、縦方向や横方
向の精度の制限、 検出能力の限界、誤検出といった個々 のセンサ
ーに固有の問題点がを補完することができます。
carcar
trailer
www.baselabs.de
Page 2
www.baselabs.de
データフュージョンデザイナーおよびジェネレーター
データフュージョンデザイナーを使用して、車両に搭載された レ
ーダー、カメラ、LiDARセンサーを設定、カスタマイズ、パラ メーター化できます。この設定から特定のオブジェクトフュー ジョンシ
ステムを生成できます。
データフュージョンリファレンスアーキテクチャー
オブジェクトフュージョン用に組み込まれているリファレンス アーキテ
クチャーを使用して、2つのセンサーから構成される システムから、
多くのセンサーを使用する360°の大規模なセッ トアップに至る幅広いデータフュージョンアプリケーションを 構築できます。このアー
キテクチャーはカスタマイズや拡張も可能です。
完全なミドルウェア互換性
ミドルウェア互換性により、vADASdeveloperやROSはもち ろん、AUTOSAR Classic/Adaptiveなど、数多くのプラット フォーム上やランタイム環境での実行が可能になります。
組込システムのためのデータフュージョンライブラリー
組み込まれているデータフュージョンライブラリーには、カスタ ムの
オブジェクトフュージョンシステムを構築するための、以下 のよう
なアルゴリズムが含まれています。
• 数値計算的に安定したカルマンフィルター
• さまざまなデータ関連付け(アソシエーション)手法
• センサーモデル
• 存在確率の取り扱い
• トラッキングアルゴリズム
ライブラリーのCソースコードにはフルアクセスが可能で、組込プ
ラットフォームにすぐに利用できます。
• Aurix 2G、Renesas RH850、ARM Cortex-R52などの一般的な組込プラットフォームと互換性を持つ
• CPU負荷およびメモリー消費量が少ない• カスタマイズおよび拡張が可能
• コードの可読性は手作業での実装に匹敵
• MISRA-C:2012に準拠• 外部ライブラリーに依存しない
• レーダー、カメラ、LiDARセンサーなど から得られたデータを統合
• グラフィカルな設定やソフトウェア開発キットの使用
• カスタマイズおよび拡張が可能
• 異なるセットアップや種類のセンサーに容易に対応
• MISRA-C: 2012に準拠したソース コード、Automotive SPICEに準拠 した実装
• 自動車メーカーやサプライヤーに適したライセンスモデル
• 一般的な組込ハードウェアプラット フォームに対応するCソースコード
• CPU負荷およびメモリー消費量が少ない
• コードの可読性は手作業での実装に匹敵
プレ開発 組込プロトタイピング 量産
プレ開発から量産まで
BASELABS Create Embeddedは、データフュージョンシス テムの実装を大幅にスピードアップおよび効率化します。生成 されるCソースコードは、組込プロトタイピングであるプレ開発から量産用ECUに至る開発チェーン全体で使用できます。この高機能なソフトウェアによって、機能安全に準拠し
たデータフュー ジョンの開発が、安全関連のユースケースの文書化やテストも含めて可能になり、開発の手間が大幅に軽減します。
データフュージョンアルゴリズ
ム統一されたオブジェクトリ
スト Cソースコード
V1.0
|20
19-1
1